Google
    
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▼レス(144) >>
★この記事には「性的な内容」「ショッキングな内容」が含まれます。もし記事に問題がある場合は違反報告してください。

  ぺろっとたいらげてしまいたい。

 ( 書き捨て!小説 )
- アクセス(476) - いいね!(9)

三築 ★9nhTubX7oI_m9i









   全部食べてしまいませう。













   //








   こちら、私の妄想の最終着駅となっております。エログロBLGLなんでもござれの世界でございます。
   苦手な方は、お戻りくださりますよう。閲覧は勝手にしていただいていいですが、自己責任で。











    ――――――→  ごちそーさまっ











ページ: 1 2

 
 
↑前のページ (94件) | 最新ページ

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i







  “ れっつ せかいせいふく DA ! ”






  『株式会社せかいせいふく』




  →世界征服のために発足した犯罪組織。名前が凄くアホそうで何も考えられずにつけられたんだろうなと定評がある。
   そのとおりである。株式会社ってつけとけば、ちょっとちゃんとしてる感がでるのでは、と付け焼刃の如くつけられた。
   全員、着ぐるみの頭の部分だけを被っており、素顔は見えない。アジト内の自室くらいしか、素顔が見れない。
   よって、顔だけ着ぐるみであとは普通に私服という、何とも奇妙な恰好をした集団である。
   個性的なメンツであり、皆動物の着ぐるみ頭だが、りーだー(ひらがな表記)だけピエロ頭である。
   とてもふざけ倒している組織だが、犯罪においては、世界中で「着ぐるみ頭を見たら逃げろ」と言われているほど、
   一応恐れられている。








  ピエロ頭:りーだー (本名:不明)


  株式会社せかいせいふくのトップ。代表取締役と呼ぶと喜ぶ。陽気で、皆を笑わせるために冗談ばかり言っている。
  ドジッコの如く、トップなのにドジを踏んだり、ミスをしたり、部下に足蹴にされたり、と威厳もくそもない。
  …………のは表面上であり、本当の感情は読めない。深く正体を言及でもされない限り、本性は見せない。
  リーダーの素顔自体、同じ組織の者ですら見た事がなく、過去何をしていたのか、本名は何か、顔はどんなのか、など、
  素性が何もわからない謎多き人物。





  クマ頭:ベリーベア (本名:芦屋 梓(あしや あずさ))


  株式会社せかいせいふくの一員。平社員と言うと怒る。ベリーベアは、めっちゃ熊って意味と、果実と熊っていう二つの
  意味があるんだよ!とほざいていた。知るか。天真爛漫で、素直で馬鹿な愛すべきムードメーカー。
  思ってることが全部声に出ちゃったり、言動の端々に馬鹿っぽさがにじみ出る少年。だが、割とサイコパスであり、
  「わーん!どうしよう!戦闘レンジャー録画するのわすれたぁ、えーん」と喚きながら、包丁で人をぐっさぐっさと
  刺しまくっているような奴。年齢は、16歳。本名は芦屋梓。中学卒業後に行方を眩ませたが、同時期に親族が全員殺されたとして、
  その重要参考人として捜査されているが見つかっていない。組織の末っ子的存在であり、憎めないやつ。
  凶器をもった殺人を主にしている。強盗、窃盗などは下手すぎてクビになった。





  ウサギ頭:キャロット (本名:伊豫田 霧(いそうだ きり))


  株式会社せかいせいふくの一員。とても穏やかな口調で、落ち着いた大人の女性という感じ。
  たまにドS発言をするが、それもまたいいとのこと。非常に聡明で、頭のキレる人物。みんなのお姉さんポジ。
  元製薬会社の研究員で非常に優秀だったが、彼女が25のときに研究所内で爆発事故が起こり、その際に死亡したものとされている。
  だが実際は、彼女自身の自作自演であり、彼女に模した死体まで用意して、彼女自身は失踪する。
  毒殺を得意とし、睡眠薬、しびれ薬、治療薬など組織の薬関係は全て彼女に任せられている。他のメンバーに比べると、
  アジトにいる事が多く、最前線に立つというよりはサポートに回る事が多いが、頼れるお姉さま。



  ライオン頭:アカツキ (本名:アーネスト・P・ロビンソン) アメリカ


  ひよこ頭:ヒナコ (本名:ソフィア・アンドリーエ)オーストリア


  パンダ頭:モノクロ (本名:黎 琳梅(レイ リンメイ))中国


  狼頭:シルバーウルフ (本名:キリル・ルキーチ・トルストイ)ロシア













1ヶ月前 No.95

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i






「きみはオレのもんだけど、オレはきみのもんじゃない」



自分はいろんな男女抱きまくるくせに、相手が他の誰かと仲良くしていると発狂するようなめんどくさいメンヘラ男。
相手(♂)を柱にしばりつけて、その目の前で他の男を厭らしく抱きまくって、泣きじゃくる相手を見て興奮する変態。




1ヶ月前 No.96

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i







 ひよこ頭:ヒナコ (本名:ソフィア・アンドリーエ)


 株式会社せかいせいふくの一員。高飛車のようでただのツンデレ気質。
 何を血迷ったのか、ベリーベアに淡い恋心を抱いているが、本人には全く相手にされていないし、自身も強がって
 進展の兆しはない。オーストリア出身ではあるが、日本語が堪能。元ピアニストで、世界的にも有名だったが、
 ある事件がきっかけで手を負傷し、プロ生命を絶たれた。その後はメディアにも全く出演しなくなり、現在の消息は不明と
 されている。年齢は23。右手の親指以外が全て変形しており、それを隠すように片手だけ大きな手袋をしている。
 『爆弾魔の雛鳥』として有名である通り、爆弾を用いた爆破テロや、放火を得意とする。また、聴力がとても良い。




 パンダ頭:モノクロ (本名:黎 琳梅(レイ リンメイ))


 株式会社せかいせいふくの一員。物静かでクールな中国人。
 常に冷静沈着であり、ボケが通じないちょっとお堅めの人物。こちらも、日本語が堪能で、「アル」って言わないの?と
 聞かれると舌打ちをされる。貧しい地域で生まれ育ち、実力だけで成し上がってハリウッド女優になった。
 だが、27歳の時に電撃引退。一般人に戻ってつつましく生活をしているとされている。長身でスタイルがとても良い。
 女優時代、「百面相」と言われていたほど、演技力に長けている。普段はクールだが、スイッチが入ると、
 どんな役でも完璧にやりこなす。詐欺、窃盗、強盗、恐喝、といった犯罪に長けている。




 ライオン頭:アカツキ (本名:アーネスト・P・ロビンソン)


 株式会社せかいせいふくの一員。適当がモットーのめんどくさがりやなおっさ…お兄さん。
 よくソフィアをおちょくっては暴言を吐かれているが、笑って受け流している。良くも悪くも普通の性格。
 面倒くさがりながらも、年下達の面倒をみてあげてる。キャロットにデレデレしては、ばっさり切られるという日常。
 アメリカ出身であり、アメリカの大企業の機械系エンジニアの優秀な人材として重宝されていたが、
 ただの機械をつくるのに飽きてしまい、殺戮兵器や犯罪を助長させる機械をつくりたいという願望から退職。
 この組織において、機械関連は全てアカツキが関わっており、国家でも持っていないような殺戮兵器も製造済。
 犯罪に手を染めたいわけではなく、純粋に禁止されている兵器がつくりたかったという変態的なメカ好き。
 いつも着ぐるみの上から煙草を咥えている。どうやって吸っているかは秘密。年齢は、32。





 狼頭:シルバーウルフ (本名:キリル・ルキーチ・トルストイ)


 株式会社せかいせいふくの一員。無口でクール、たまに話すと口が悪く暴言を吐く。割と短気。
 人と話すのがあまり好きではないらしく、きちんとした用じゃないと、話しかけられても無視する。
 あまりにもしつこいと、「…うぜぇんだよ!消えろ殺すぞ」と唸られるので注意を。
 ロシアのスパイとして訓練された少年。ゆえに、天才ハッカーでもあり、優秀な潜入工作員であり、
 割とマルチに活躍できる子。パソコンに強いので、ここでは主にハッカーとして情報をジャックしたり、
 ウイルスをばらまいたり、国の機密情報を手に入れたり、この組織の情報管理をしたり、と、
 IT関連は全てシルバーウルフに任せられている。年齢は20。シルバーウルフ、というのが長いので、みんなからは
 「シルちゃん」「シル」「ウルフ」「わんわん」と様々な呼び方で呼ばれているが、わんわんだけは解せないよう。











1ヶ月前 No.97

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i











 「……キャ、キャロットさん、は、忘れられねえ奴とか、いるんスか、」
 「ふふ、ひみつ」
 「…っ、またそうやって、俺をからかうんスね」
 「あら、それは私の台詞よ。あまり、おばさんをからかわないで頂戴」
 「…っキャロットさんは!おねえさん、じゃないス、か、綺麗だし」
 「まあ。あたかも、私の素顔を知っているかのような口ぶりね。何を調べたのかしら、【天才ハッカー】さん?」






 (シルバーウルフくんは、キャロットさんにご執心。普段無口で不愛想で口の悪い彼も、大人なお姉さまウサギには
  手のひらでころころ転がされて、年相応な男の子の反応をするの、愛いのお〜〜)

1ヶ月前 No.98

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i







 「……ベッ、ベリーベア!」
 「あっ、ヒナコちゃん!どしたのどしたのっ?」
 「あ、あんたに、これあげるわよ!べ、別に暇だからちょっと作ってみただけだし、あまりものだし!?あんた、
  いつもおなかの音グーグーやかましいから、しょうがなくね!?」
 「あ〜〜ごめんねぇ、俺ねえ、甘いもの嫌いなんだ〜〜わーん、めっちゃごめんなさい〜〜」
 「……!…っ別に!!こんなの!!あまりもののゴミだし!!謝られる筋合いないわよ、このクソ熊!!!」
 「えっ、辛辣だあ〜〜えーんごめんねヒナコちゃん〜〜怒んないで〜〜」
 「近寄んないでさっさと消えろばーかばーか!!!」






 ( 何をどう血迷ったのか神経を疑うが、ベリーベアに恋心を抱いているヒナコ尊いね。ド天然無神経アホヤロウに、
   毎回健気な行いを台無しにされて、毎回それに逆切れしてベリーベアをオロオロさせるヒナコ可愛いね )



1ヶ月前 No.99

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i











 「自害なさい」






 その声は、今まで仲間だった奴に向ける声音とは思えなくて。
 鳥肌がとまらなかった。反射的に、その言葉を発した人をバッとみると、その人は何の感情もこもっていない瞳で、
 こてん、と首を傾げた。




 「役立たずと裏切者は不要と決まっています。今まで仲間だったことへの情けとして、自決と言う道を命じているのです。
  死に方は、選ばせてあげましょう。切腹でも、銃でこめかみを一発でも、首つりでも、飛び降りでも、お好きなように。
  ただ、今日中にしてくださいね。此方も暇ではない。もう君に構っている時間はないのだから」







 (組織のトップが優し気だけど一番冷酷っていうありがち中なありがちなやつが、私のキャラには多すぎてムリいいい)




1ヶ月前 No.100

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i










 「りーだーりーだーりーだー!」
 「うん?どうしたの、ベリーベアくん」
 「素顔みせて!!」
 「……え、やだよ?」
 「………。りーだーりーだーりーだー!」
 「うん、落ち着いて話してベリーベアくん」
 「素顔みせて!!」
 「え、この子タイムリープでもしてるのかな?怖いな?」
 「素顔みせて!!」
 「え、こらこらやめなさい、頭を無理やり剥がそうとするんじゃない…」
 「素顔みせて!!」
 「ちょ、誰かああ!この子怖い!!」





 (ベリーベアが好きすぎる。愛すべきポンコツで阿呆だけども、人一倍感情が欠けててサイコパスなのすこ)




1ヶ月前 No.101

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i









 「はーぴばーすでーとぅーゆー」




 ぱちぱちと手を叩きながら、謳う声が聞こえる




 「はーぴばーすでーとぅーゆー」



 そいつは 横たわる俺の前で しゃがみこんで 歌っていた




 「はーぴばーすでーでぃあ…あ、起きた?」



 ぐらぐらと揺れる重い頭を持ち上げて 上半身だけを起こす俺に そいつは笑った
 自分が 何なのか 記憶は全くなく 深淵の暗闇から 突如 生成されたような感覚
 何もかもが わからなくて 戸惑う俺に そいつは ゆっくりと 手を差し伸べた



 「わからなくて当然さ。君は今「産まれた」んだから。さあ、いこうか」







  おはよう、“世界”









1ヶ月前 No.102

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i








 りーだー:基本着流し姿 ピエロ頭といい感じにミスマッチで不気味さが出てる
 ベリーベア:基本学ラン姿 家を出るときに着替えを持ってくるのを忘れたというただのバカ
 キャロット:基本白衣姿 薬品関係の業務をしているため。たまに私服だとシルバーウルフが喜ぶ
 アカツキ:基本作業服 こちらもエンジニアしてるから、私服だと汚れるため。たまーに私服。でもヨレヨレ。
 ヒナコ:基本私服。 可愛らしい女の子的なフェミニンな服が多い。 気合い入れるときはピアニスト時代のドレス。
 モノクロ:基本私服。 モノトーンで基本パンツスタイル。スタイルの良さが際立つ。気分でチャイナ服。
 シルバーウルフ:基本スーツ。スパイ時代に支給されたものだそうで、動きやすいのだとか。たまにラフなスウェット。










 「…キャ、キャロットさん、入ってもいいすか」
 「ふふ、だめと言ったらどうするの?」
 「……また、貴方は、」



 どぎまぎとした初々しい声に、キャロットはクスクスと小さく笑い、入室の許可をする。
 廊下と部屋を区切る薄いカーテン幕の向こうに、素顔のシルエットがベッドに腰掛けている姿を見て、
 シルバーウルフは、オオカミ頭の中で酷く赤面した。他のメンバーはどうかよくわからないが、シルバーウルフは、
 キャロットの素顔を知っていた。天才ハッカーとして、パソコンの扱いに長けている彼は、想い人である彼女の素顔を
 知りたくて、彼女の勤めていた製薬会社の情報をハッキングし、雇用者リストで彼女の素顔を見ていたのだ。
 その事を、もちろん知っているだろうキャロットは、中々廊下から足を動かさないシルバーウルフに挑発めいた笑みを浮かべた。



 「あら、入ってこないの?何か用があるんでしょう?」
 「…っ顔、いいんスか」
 「貴方がそれを言うの?」



 ぴしゃり、と撥ね付けたような声音に、いつもはつんけんしているシルバーウルフも、びくりと肩を震わす。
 誰だって好きな人には嫌われたくないものである。シルバーウルフは、そのまま懺悔するかのように廊下に膝をついた。


 「す、すみませんでした、素顔をネットで見てしまって」
 「怒ってる訳じゃないわ、別にこのメンバーに隠しているわけではないし。そもそも、本名は公開しているのだから、
  顔を知られてもおかしくないわ。…でも、ちょっと不平等じゃないかしら」
 「不平等、?」
 「私は、わんわんのお顔知らないんだもの」


 こてん、とベールで霧がかったキャロットの顔が傾げられる。彼女だけがシルバーウルフのことを「わんわん」と呼ぶ。
 勿論、シルバーウルフは解せない事この上なかったが、彼女から呼ばれる名は何でも許してしまうのが惚れた弱み。
 別の人物がこの呼び方をするだけで、暴言を吐き舌打ちオンパレードなのだが、彼女の前ではやはりおとなしい彼だった。



 「…俺の素顔を見せればいいんですか?」
 「聞かないで。自分で考えて行動して頂戴。私、そんななすがままな男は嫌いよ」
 「…っ俺!マスク脱ぎます。素顔のままそっちいきます!」



 艶やかに笑う声が微かに聞こえて、シルバーウルフは慌てたように、自身の狼頭に手をかけた。
 自室以外でこれを外すのは初めてだ、と思いながらも、緊張で震える手で狼頭をすぽっと外す。
 そして、若干目を泳がせながらも、意を決したかのように、廊下と部屋を区切るカーテンに手をかけた。






 「――――まあ。思っていたより、ずいぶんと綺麗な顔立ちしているのね」
 「……キャロットさんも、写真よりずっとずっと美しいです…」



 初めて、明るい部屋の下、お互いの素顔を晒しあった二人は、片方は軽く驚いたように目を丸くし、
 片方は元々赤みがかっていた顔を更に赤面して目を逸らす。

 キャロットは、目の前にいる真っ赤な美少年をじっくりと観察するように見つめた。
 オオカミ頭と同じように、雪のような白銀の髪。透き通るような白い肌は、今は熟れた林檎のように真っ赤で。
 エメラルドグリーンの切れ長の瞳は、忙しなくきょろきょろと泳いでいた。
 ロシアでもさぞ人気だったのだろうと思わせる様な整った容姿に、キャロットは、顎に手をかけ、考えるように見つめる。
 研究者としての性が出てしまっているのか、観察対象と見定めたものを、無遠慮に見つめてしまうキャロットの熱い視線に
 耐えきれなくなったのは、無論、彼女の前でだけ初心な少年になるシルバーウルフである。



 「キャ、ロットさん!…その、あんま、そんな、見られると、ちょっと、恥ずかし、いっつか、」



 顔から蒸気でも出るのではないか、と言わんばかりに赤面するシルバーウルフに、キャロットは特に悪びれた様子もなく、
 にっこりと大人の落ち着いた笑みを浮かべた。



 「ああ、ごめんなさい。わんわんが、あまりにも格好良かったから」
 「かっ!!!?」



 くすり、と笑いつつ、シルバーウルフを見据えるその怪しくも艶やかな視線に、シルバーウルフがノックアウトされ、
 結局キャロットに遊ばれてこの日も終わったのは言うまでもない。












  (シルちゃん、キャロットの前だけではほんとにキャラ崩壊すぎるけどかわいいから許すよ)



1ヶ月前 No.103

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i









 「えっ、なに!?俺の顔になにかついてるっ!?……ありゃりゃ?俺があの事件の重要参考人?ええーそーなの?
  …あ、いいよいいよ刑事さん!庇わなくて!えっとねー、合ってるよ!
  俺だもん!―――――俺の家族全員殺したの」





  芦屋一族皆殺し事件(通称 蜂の巣事件)

  :芦屋梓(ベリーベア)の家族、及び親族が皆殺しされるという事件。赤子から曾祖父まで、一人残らず殺されていた。
   唯一の生存者であり、事件時から行方不明となっている芦谷家長男の芦屋梓を重要参考人として捜索しているが、見つからず。
   様々な憶測が飛び交っているが、梓自身が天真爛漫で明るく人当たりもよかった事や現場の凶器からは、芦屋梓の母親と父親の
   指紋は見つかったものの、梓の指紋は検出されなかったなどの証拠不十分により、犯人の線は薄いのでは、とされているが、
   その実殺したのは梓であり、一人で総勢20名弱を殺害。自身の母親と父親の手首を切り落とし、共同作業だ!ね!ね!と
   言いながら、二人の手首に刃物を握らせ、その手首を持って、その他の人物の殺害に及んだとされるサイコパス。
   通称蜂の巣事件と呼ばれる所以は、20名弱全員が、全身蜂の巣かというほどに、刃物で穴をあけられていたため。
   ぐっさぐっさとかなり念入りに刺されており、もはや原型をとどめてない者もいた。この事から、かなり怨恨の強い犯行かと
   思われているが、梓自身、芦屋一族への怨恨は全くなく、殺害理由は「特になし」。思い立ったから殺したとのこと。





1ヶ月前 No.104

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i










 「――――――霧、なのか?」






 震える声で、俺は前方にいるウサギの着ぐるみの頭をかぶった白衣の人物に声をかけた。
 その人物は、特に声を発することもなく、小さくそのふざけたウサギ頭を傾げる。

 惚れた女への野生の勘なのか。
 一言も発していないそのウサギ頭に、何故か以前研究所の爆発事故で死亡した「とされている」、
 自分の恋人だった「伊豫田霧」を確信していた。
 見慣れた白衣姿に、時折見せる霧の癖だった首をかしげるその仕草。
 表情は全く読めないものの、自信に溢れた堂々たる立ち姿は、研究所での彼女の姿を彷彿とさせる。

 自分より何メートルか離れた所にいるウサギ頭を、今すぐ剥いでしまいたい。
 彼女がどうやって生きていて、そしてなぜ研究所から姿を消し、このようなウサギ頭を被っているのかなど
 もはやどうでもよかった。また会えたのだ、愛しい恋人に。それ以上の喜びはなかった。

 俺は、ウサギ頭にすぐにでも近寄ろうと手を伸ばし駆けだす。



 「なあっ、霧、霧なんだろ!?俺だよ、わかんない?半田芳人!お前の、」
 「―――――――何お前、キャロットさんの、何?」




 あともう少しでウサギ頭の姿をこの手で捉えられるというその瞬間に、俺の肘から下は無くなっていた。
 正確には、切り落とされて血しぶきをあげながら、ボトリと床に落ちていった。妙にゆっくりと時が流れていくような感覚がした。

 だが、正気に戻った瞬間に腕にはとんでもない激痛が走り、とめどない血飛沫で床はあっという間に真っ赤に染まった。
 俺は、声にならないような絶叫をあげ、その場に倒れこむ。なくなった肘から下を凝視しながら、急いで止血をしようと
 布を取り出そうとした反対の手に、突如上から足が降ってきて、その手は思い切り踏みつけられた。

 両手を塞がれ、地面に突っ伏したままの俺は脂汗をかきながら、なんとかその足の主を見上げる。
 そこには、逆光で暗いのがまた圧を増している、狼頭の人物がいた。

 黒スーツを身に纏ったその狼は、俺の手を容赦なくぐりぐりと踏みにじり、両手の激痛に俺は悶えた。
 狼頭は、苛立ったように最後に足を振り上げて、思い切り俺の脇腹を蹴り上げる。
 げほ、という咳と共に、俺は2メートルほど吹っ飛んで、そのまま地面に倒れた。立ち上がる気力もない。
 全身をくまなく駆け巡る激痛に、視界までぼーっとしてきた。だが、そんなことは許さないとばかりに
 一瞬にして距離を詰めてきた狼頭は、俺に乱暴に跨ると、ちゃき、という金属音と共に、俺のこめかみに何かを当てた。
 いや、何かなんてわかりきってる。これは―――




 「拳、銃……っ」
 「お前、馴れ馴れしくキャロットさんの事呼んでんじゃねえよ。半田芳人――――研究所の前所長だな?
  お前みたいな軟弱野郎が、キャロットさんの……何だって?言ってみろよ」
 「な、なんで俺が所長だったことを…」
 「っせーんだよ、さっさと答えろ!」



 激昂した声には、まだ幼さが残る。この青年――いや、少年は、霧の事が好きなのだろうか。
 こめかみに銃を当てられながらも、俺も気でも触れたか妙に頭が冷静になっていた。
 キャロット―――そう呼ばれた彼女は、この少年の言葉により、霧であることが確定した。
 俺たちのやり取りを少し離れた所から、小首を傾げて見つめる彼女に、俺は思わず苦笑が漏れた。

 昔から、お前はそうだったな。研究対象を見つけたら、そうやって小首を傾げて満足するまで観察する。
 なにもかわっちゃいない。やっぱり、いでたちが変わっても、霧は霧だ。


 俺は、ふう、と決心した吐息を漏らし、跨っている狼頭に、へらりと笑った。





 「俺は、霧の恋人だよ」




 その瞬間、狼頭は硬直したかのように固まる。だが、次の瞬間、再び憤怒の咆哮をあげ、俺にとどめを刺そうとした――が。






 「わんわん。」





 静かに響くたった一言で、狼頭はぴたりと動きを留めた。そして、すっと俺の上からのいたのである。
驚愕と困惑の表情で狼頭を見つめる俺をよそに、狼頭は心なしか元気がなさそうにウサギ頭―――霧のところに歩いていった。




 「キャロット、さん…、やっぱり、嫌ですか、恋人を殺されるのは…」
 「わんわんは、やっぱりお子様ね。貴方は先にお帰りなさい。後は私が」
 「で、でも、」
 「わんわん。聞き分けのない人に、私が魅力を感じると思うかしら」
 「………すみません」




 何を話しているかはいまいち聞き取れなかったが、会話ののち、ものすごい殺気を放ちながら俺を一瞥した狼頭は、
 ふっとどこかへ姿を消してしまった。俺がそれに驚いて目を見開いていると、ウサギ頭がどんどんこちらへ近づいてくる。
 俺は動く気力もなく、ただただその近づいてくる姿を見つめる事しかできなかった。


 俺の目の前に立った白衣姿のウサギ頭は、またこてんと小首を傾げながら、ゆっくりと口を開いた。





 「久しぶりね、芳人」
 「…ああ、やっぱり、霧だったんだな…」











  (ねむすぎるので、いちほ)

30日前 No.105

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i











  ざく、ざく、ざく、ざく






  何かをひたすら刺している音が聞こえた。
  うっすらと目を開けると、そこに広がるのは漆黒の闇。どうやら夜のようだ。
  体を動かそうとすると、頭にとんでもない激痛が走る。
  思わず、声にならない声をあげて呻くと、その音が、やんだ。

  と、同時に聞こえてくる声。聞き馴染みのある、明るい声。




 「あっ、やっちゃったあー!起きちゃったの??殴打が甘かったかなあ…ごめんごめん、あともうちょっと待ってて!
  次は、×××をこうしてあげるからねっ?ごめんね?」




  そういって笑うのは、私の大好きな従兄弟。いつも明るくて、どこか抜けててほっとけない、天真爛漫な好青年。
  いつものように、にっこりと輝くような笑顔につられて、私も笑いかけ―――そして、その従兄弟が持っているものに
  視線を移した瞬間、その笑顔が凍り付いた。




 「……おかあ、さ、?」
 「えっ、なに!?え、なんで泣いてるの!?ごめんってば、泣かないで〜〜」



  従兄弟がまるで家畜を捉えたかのようにぞんざいに手に掲げていたのは、刃物でめった刺しにされて、
  顔が原型をとどめていない程にぐちゃぐちゃになった、自分の母親だった。服が同じだという事でかろうじて認識できる程度。
  訳が分からず、でも漠然とした恐怖と絶望でとめどなく瞳から涙が流れる。
  それに、従兄弟は、本気でオロオロしだしたものだから、背筋がぞっとした。―――頭が、おかしい。









  (あきた)

29日前 No.106

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i








  題名のない音楽会
  パズル
  記憶喪失
  ロリに弱い強面
  時計
  選ばれし子供たち
  血みどろぱーりない

29日前 No.107

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i





 「――――たいちょー、聞こえてますか?」
 『ああ、聞こえている。首尾はどうだ』
 「見たことねえけど、どーにもやばそうな奴がいます」
 『どんな奴だ?』
 「二人組なんですけど、一人の巨体の男は口にマスクしてて、もう一人の細身の男は目に仮面みたいなのつけてますね。
  あの細身の方はイケそうですけど、巨体の男がつよそーッス」
 『二人組……?マスク、仮面、巨体………まて、もしかして、そいつら、』
 「あ、やべっ、気づかれた!じゃあ俺、ちょっと執行(デリート)してきます!」
 『あ、おい!!』




 ぷつ、ときれた通信に、本部で椅子に座っていた上司は思わず椅子から立ち上がる。
 耳から聞こえるのは、通話終了を意味する無機質な機械音。
 上司は、冷や汗をたらりと垂らして、目の前のパソコンでかたかたと何かを調べだす。
 先程の部下の発言が気にかかってならない。もし、もし部下のいっていた二人組が「あいつら」だったら――――



 かたかた、とパソコンのキーボードを打つ音がとまる。そして、出てきた画面に絶句した。






 「――――――脱獄、してたのか」






 ということは、先程の部下がいっていたのはやはり―――、背中がすっと冷えていくのを感じる。
 上司は急いで、通信を接続する。だが、交戦中なのか、中々部下は出ない。
 早く繋がってくれ。そして言わなくてはならない。早く逃げろと。死にたくなければ、さっさと撤退しろ、と。




 祈るような思いで、通信を接続し続けていると、ブッという音とともに、はあはあと息を荒げた部下の声が聞こえてきた。
 どうやら、通信が繋がったらしい。上司が口を開く前に、部下が機嫌よさげに笑った。


 「隊長!俺、やったかも!あの巨体の男倒してやりましたよ!まじやばくないっすか!」
 『やった…?本当か?二人ともか?』


 上司は、訝し気に問う。もし「あいつら」だったならば、この部下一人で勝てるはず等到底ないからである。



 「あ、なんか弱そうな細身の男は、まだっすけど!」



 上司は、その瞬間、サッと顔色を変えた。こいつはとんでもない思い違いをしている。
 あの「巨体」の方は、頑張れば殺すのは無理だろうが、一泡吹かせるくらいはできるだろう。だが、問題は―――




 『――――今すぐ撤退しろ』
 「えっ、なんで!?」
 『いいからいますぐだ!いいか!お前、あいつらの“本当にヤバイ方”は巨体の方じゃなく―――』




 「こんなところに隠れていたんですか、執行人さん」
 「なっ―――――がっ!ぎゃあああああ!」





 ぶつ。上司が矢継ぎ早に撤退を命じたのも空しく、聞き覚えのある声と部下の断末魔とともに、通信がきれた。
 上司は、呆然としながら天を仰ぐ。今の声――――やはり、間違いない。あいつだ。

 部下は、おそらくもう生きていないだろう。助けられなかった事実に、胸が締め付けられる。
 上司は、パソコンに表示されている二人の顔写真を見つめて、ギリ、と歯を食いしばった。






 「許さねえからな――――、“咢兄弟(おどろきょうだい)”」











  *










  咢 亜蟲(おどろ あこ) ♂ : ランク:S



  幼少期にカルト宗教団体に拉致され、特別な能力を持っていた兄が座敷牢に閉じ込められたのを助けるべく、
  カルト団体が集めた人間たちによる「蟲毒」に参加した。そして、兄を救いたいという一心だけで覚醒し、
  常人離れした力で最後の一人に生き残った。その後、兄の下に連れて行ってくれるというカルト団体に連行された所で
  怪しい儀式を行われ、自分の殺した人々の呪いを受け、少年に似つかわしくない醜い巨体と言語能力の低下を受けたが、
  それと引き換えに、「呪い」と「蟲毒」の力を手に入れた。その後、手に入れた力によりカルト団体を殲滅し、
  兄を助けに行く。兄もまた、カルト団体に妙な儀式をおこなわれる寸前で覚醒し、強大な力を手に入れていた。
  風貌や話し方が醜くなった弟を見ても、兄はただただ、「助けに来てくれてありがとう」と笑いかけ、亜蟲は涙を流した。
  「こんな醜い人間たちが蔓延するこの世界なんて壊してしまおう」と、それ以降、兄弟は、その力を武器に
   人々を恐怖に陥れる凶悪な犯罪者となっていく。力を手にした後は、たどたどしくしか喋れないため、「あー」とか
  「うー」、「アニジャ、テキガ、イル」といった、最低限のことしか話さない。2mほどの巨体で、筋肉と脂肪が
  たっぷりついた力士のような体形。蟲毒に参加する前は、華奢で可愛らしい風貌の少年だった。
  元々特別な能力を持っていた兄とは違い、元々は凡庸でドジな少年だったが、今は、怪力+呪いというダブルの力で
  兄を守る。口にしているマスクは、口から呪いが放出するのを防ぐため。マスクを外し、呪いが解放するようにすると、
  口からボトボトと蟲たちが湧いて出てくる。結構グロテスク。蟲毒により、呪いの力を受けた日から、たまに、
  夢で殺した人々が襲ってくる悪夢を見る。これは永遠に続く苦しみだという。通り名は「孤独な蠱毒」。ダジャレかよ。
  兄からはいつも、「俺がいるから、亜蟲は孤独じゃないよ」と優しく微笑まれている。ランクはS。
  並みの執行人では倒すことは困難。だが兄に比べると、まだ「悪亡き十環」なしでも倒せられるレベル。
  兄とセットの場合は、「悪亡き十環」が必要レベルとなる。








   咢 朱宮(おどろ あけみや) ♂ : ランク:SS


  幼少期から、自分が他の人々とは何か違う事を感じていたが、弟とともにカルト団体に拉致された所でそれを確信する。
  特別な能力があるということで、弟と引き離され座敷牢に、手足を縛り、目隠しをされ猿轡をかまされた状態で
  閉じ込められていた。極限の状態で過ごし続けた末、弟が暴走したので兄に儀式を執り行おうとする連中の前で覚醒、
  目隠しが外れた瞬間に「瞳」の能力で、カルト団体を操り自滅させた。このとき、元々もっていた神通力の他に、
  人を操る能力や幻覚能力を手に入れる。だが、初めてで力を使い過ぎ、座敷牢で意識を失いかけていたところに、
  変わり果てた弟が助けに来る。「あー」と「うー」しか話せなかった弟だが、朱宮は弟が生きていた事、そして
  助けに来てくれたことを喜び、感謝を述べた。そして、幼いながらに、人間という生き物に対する恐怖と失望を知り、
  人間を殲滅しようと企て始めた。朱宮の方は、ただただ能力を更に得て強大化させただけなので、風貌も変わることなく、
  線の細い美青年になっている。「瞳」の能力を使う時だけ、仮面をはずす。口調は穏やかだが、どこか冷えている。
  弟にだけはなんだかんだ甘く、過保護。通り名は「座敷牢の君」。誰が付けたかは定かではないが、本人は女みたいな
  通り名だ、とあまり気に行っていない様子。ランクはSSであり、かなり強敵。まず並みの執行人は瞬殺されるのがオチ。
  「悪亡き十環」が必要不可欠である相手。











  執行人:警察では対処しきれないような異能犯罪者、危険人物を執行(デリート)する役職。色々ランクがある。

 悪亡き十環:執行人の最高位に君臨する10人の精鋭。こちらも一人一人が異能力者で、並外れた戦闘力を誇る。

 ランク:犯罪者のランクで、C〜SSSまである。Cは普通の執行人一人でも倒せられるレベルで、SSSが最強ランク。滅多にいない。







27日前 No.108

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i





 株式会社せかいせいふく


 異能犯罪者『名亡しの道化』 :りーだー * ランク:SSS

 異能犯罪者『鏖(みなごろし)ベアー』 :ベリーベア * ランク:SS

 異能犯罪者『白衣の薬兎』 :キャロット * ランク:S

 異能犯罪者『爆弾魔の雛鳥』 :ヒナコ * ランク:S

 異能犯罪者『顔無し百面相』 :モノクロ * ランク:SS

 異能犯罪者『百獣の虐殺メカニスト』 :アカツキ * ランク:S

 異能犯罪者『白染の天才ハッカー』 :シルバーウルフ * ランク:S




 りーだーがえげつないほど強いが、戦っている姿を見た事がないため誰も信じていない。
 みんな、十分バケモノ並みに強いのだが、ベリーベアとモノクロだけ戦闘力においては頭一つ抜きんでている。
 実はみんな、異能力者だったっていうオチ。正確には、「りーだー」によって選別され、選ばれたときに、力を
 与えられたといった表現の方が正しい。元々は全員、普通の人間であり、普通の人間の時からすでに常人離れしていた奴が多数。

 通り名かなり適当につけちゃったから、また変更するかも。

26日前 No.109

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i






 百足 蛇足 天狗 烏 枢密院 大蛇 奈落 ロリポップ ハンプティダンプティ 蜃気楼 客寄せパンダ
 完全飯罪 墓 スケープゴート 宙ぶらりん 蜘蛛 ディストピア だいだらぼっち 柘榴 花一匁
 般若 恵比寿 山羊 へのへのもへじ 案山子 積み木 大なり小なり 雅 天橋立 浮舟 曳舟 枝垂桜

25日前 No.110

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i







  “悪亡き十環”



  →「犯罪者無き平和な世の中へ」を信念に掲げる執行人の最高位に君臨する10人の精鋭。
    異能犯罪者に対抗すべく、こちらも全員が異能力保持者であり、けた違いの強さを誇る。
    信念に掲げているのは確かな正義だが、メンバーの中には、ただの制裁の理由づけとしているものもいる。
    全員が、それぞれ、指にリングを嵌めており、全員合わせると両手の全ての指にリングが嵌められたようになる。
    親指が執行長であり、二人いる。一人でS〜SSと互角の戦闘力を誇る。
    男も女も関係なく、全員白の騎士団のような制服に身を包んでおり、胸のあたりに両手が合わさり、その真ん中に
    大きな輪っかがかけられているような刺繍が施してある。その制服の刺繍と、リングこそが悪亡き十環のトレードマーク。














 薬指は誘惑系、お色気系。小指は強気な少年と弱気な少女。中指はオラオラ系。人差し指は策士、食えない奴系。
 親指のどちらかは、正義感溢れ信念を貫く感じで、もう片方はその逆か、ふつーにその信念貫くタイプか。




25日前 No.111

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i








 【悪亡き十環 :弓手(ゆんで)執行隊】


  左手、を意味する弓手の名の通り、左手にリングをつけた5人から為る悪亡き十環。2隊制であり、
  こちらのボスは左親指にリングを嵌めた「那由多(なゆた)」である。
  那由多が、馬手執行隊のボスと正反対の性格をしているため、隊の雰囲気も馬手とはかなり異なる。
  考え方の相違から、弓手と馬手はよく衝突しがち。

 【悪亡き十環 ;馬手(めて)執行隊】

  右手を意味する馬手の名の通り、右手にリングをつけた5人から為る悪亡き十環の2隊制のうちの片割れ。
  こちらのボスは、右親指にリングを嵌めた「聰明(そうめい」である。
  聰明は、この悪亡き十環の信念である、「犯罪無き平和な世の中へ」を忠実に掲げており、正義感溢れて
  ちょっと堅苦しい。そのため、隊もこの信念に基づいたり固執している者が多く、弓手より真面目な感じ。











伊折(いおり) 瀬楽(せら) 阿久利(あぐり) 彩千嘉(あやちか) 威名瀬(いなせ) 理森(ただもり) 凪冷(なつめ)
愛弄(あいる) 兎蕗(うぶき) 露希久(つゆぎく)


(余った名前は別のとこでつかおっと)

23日前 No.112

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

23日前 No.113

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

22日前 No.114

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i

つづき。







【右薬指】 結結(ゆいゆい)/ 女


 任務以外ではゴスロリファッションを貫く少女。メイクも目の下にチークをたっぷり入れるメンヘラメイクを施している、
 情緒不安定なメンヘラヤンデレ。情緒がぐらぐらすぎて、別人だと錯覚することもあるほど。
 いつもは、きゅるんとしたいかにも女子ですみたいな言動をするが、メンヘラ発動すると、泣き叫んだり、
 ぶつぶつと何かを呟いていたり、急にキレたりと怖い。一人称は「ゆい」。
 とにかく惚れっぽく、かつ鉛玉のように愛が重いので、厄介。異能犯罪者にすら恋に落ちるが、その恋はやがて「殺意」になる。
 口元に手を置き小首を傾げるブリッコポーズが癖。一人で勝手に暴走しては、「貴方を殺してゆいだけのものにするの!」という
 何段階もぶっ飛んだ思考に行きつく危ない奴。馬手執行隊では唯一、あの信念に対してあまり執着していない。
 彼女に好意を抱かれた者は、すなわち死を意味すると捉えても過言ではない。聰明にもよく言い寄っていたり甘えたりするが、
 やんわりとあしらわれたり、子ども扱いされたり、依折に邪魔されたりとうまくいかない。
 一応任務はきちんと遂行する(聰明に嫌われたくないから)。悪亡き十環の皆からは、このメンヘラ具合と惚れっぽさは
 病気と称されている。赤いリボンでツインテールをしており、いつもふわふわに巻かれている。




 【右小指】 兎蕗(うぶき) / 男


 強い男に憧れる健気な少年。瀬楽とは幼馴染であり、瀬楽とともに研究施設のモルモットだった。
 自分が無力ゆえに瀬楽を逃がしてあげられなかったことを今でもずっと悔いており、瀬楽を守れるように強い男になりたいと
 誓っている。身長はまだまだ発展途上だが、ピュアさとまっすぐさはピカイチ。聰明に憧れており、聰明が悪く言われると
 番犬の如くきゃんきゃんと噛みつく。研究施設で自分たちに壮絶な実験をしていた異能犯罪者である「マッド・マスク」という
 研究者を探し出し殺す事を掲げており、異能犯罪者全般に対しても、かなりの憎しみを抱いている。
 同時に、昔のトラウマから、戦闘中に手足が震えてしまうことも。瀬楽より2歳年上だが、それでもまだまだ幼いので、
 兎蕗も異例の加入となる。瀬楽ほどではないが、こちらも、覚醒するとかなりの高戦力になる。
 いつも強気だが、瀬楽の前だとおとなしくお兄ちゃん感がでる。弓手の連中によくからかわれ、遊ばれている。
 オレンジ色の髪の短髪。体中に生々しい傷跡が沢山残っており、それは瀬楽も同じ。小型犬のようなイメージ。




21日前 No.115

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

21日前 No.116

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i












 「那由多。お前の探していた異能犯罪者が見つかった」
 「うわ、急に背後から話しかけてくんのやめてくんない〜?」
 「すまない。お前が必死に探していた奴が見つかったと報告を受けてな、早く知らせに行かねばと」
 「相変わらずくっそ真面目チャンだね、聰明は。はいはい、どーもありがとさん」
 「…嬉しくないのか?探していたんだろう。この犯罪者には何か因縁が?」
 「――――聰明。あんまり立ち入ったこと聞かれちゃうのは好きくないよ、俺」
 「……すまない。だが、お前の探していたこの異能犯罪者は、見ての通り、かなりの手練れで凶悪犯だ。お前が本気を出せば、
  負けるはずはないと思うが、何か力になれることがあったらいつでも言ってくれ」
 「……あいあい、ありがとー。じゃ、そいつの資料見たいからそこに置いてってくんない?」
 「――――ああ」



 何か探るような、窺うような視線を感じたが、那由多は思いっきりそれをスルーして、机にばさりとおかれた資料に
 目をうつした。そして、何か言いたげな聰明に背を向ける事で、これ以上お前と会話する気はないという意思を示す。

 そんな那由多に、聰明は小さく息をつくと、静かに踵を返して部屋を去っていった。
 聰明の足音が聞こえなくなるまで、じっと机の上に置かれた資料を見つめていた那由多だったが、聰明の気配が
 完全に消えたとわかると、ゆっくりとその資料に手を伸ばした。

 そこには、自分の探し求めていた異能犯罪者のプロフィールと、いつ撮られたのか、街で普通の人間のように過ごしている
 青年の写真がクリップでとめられている。青年は、青い髪をさらりと靡かせて、満面の笑みを浮かべていた。

 那由多は、その写真をじっと食い入るように見つめ、そっとその笑顔を親指でなぞる。





 「―――――…異能犯罪者も、悪亡き十環も、元をたどれば一つの異能力者っていう括りなのになあ。どうして、」





 俺たちは、こうなっちゃったかなあ?――――最後の言葉は、心の中でつぶやく。
 写真の中の笑顔は、青年に関する最後の記憶の笑顔と一緒だった。






 「お前の事助けたいって言ったら、俺はここの連中に殺されちゃうんだろうなあ。いつの間にこんなに有名な凶悪犯(ワル)に
  なっちゃってんのさ〜…」




 那由多は、資料の通り名とランクを見て、はあ、と小さく息をついた。







 【艶笑の死神 ランク:SS】



 悪亡き十環の出動が必須となるSSランクのこの犯罪者が、かつての自分の大親友だったと、ここの連中が知ったら
 どうなるのだろう。

 那由多は、写真をそっとクリップからぬくと、自らのポケットに乱雑にしまい込んだ。












20日前 No.117

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i






 歌舞伎の異能者もつくりたい、顔に歌舞伎の文様入ってる感じ





20日前 No.118

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i





 密くんが、女子にもらった贈り物全部にこにこもらっときながら、あとで真顔で焼却炉にぶん捨ててる短話かきたい。
 あとそろそろ珠璃がデレるお話もかかないと。

20日前 No.119

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

18日前 No.120

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

17日前 No.121

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i











 「え?もっかい言って、那由多」
 「だから、院長がさ、俺たち二人を引き取ってくれる家が見つかったから、話がしたいって」
 「ほんとっ!?」
 「俺が代表して話聞いてくるからさぁ、阿僧祇はここで待ってて?」
 「うん!やったあ、やったね、那由多」
 「ん。これで――――俺たち、自由になれるな。お前と一緒にこれからも過ごせられるの、嬉しい」
 「僕も!僕もだよ那由多!」




 爛々と瞳を輝かせる僕に、那由多は呆れたような笑いを零して、僕の青色の髪を優しく撫でた。
 僕より一つ上の那由多は、ほんとのお兄ちゃんみたいで、僕は那由多に頭を撫でられるのが大好きだった。


 「じゃ、俺いってくるから」
 「うん!!」



 ひらひら、と軽い調子で、手を振り僕に背をむける那由多。僕はこのとき、これからも那由多と一緒に暮らせる、
 そしてこの地獄のような環境からやっと抜け出せる、と、ただただ舞い上がっていた。









 *








 那由多が出て行って15分ごろだろうか。僕は、那由多が忘れ物をしていることに気づいた。
 那由多が昔言っていた「ハンコ」というもの。なにか、大事な手続きをするときに必要なものらしい。
 ということは、今回のお話は大事な手続きがいるだろうから、これは必需品なのではないのだろうか。


 「もう、那由多はおっちょこちょいだなあ」



 ふふ、と頬を緩ませて笑う僕は、この先にどんな地獄が待ち受けているかなど、予想もしていなかった。










 院長の部屋、と那由多は言っていた。つたない記憶を頼りに、院長の部屋の傍まで歩いていく。
 院長の部屋の扉はわずかに開かれていて、そこから黄色い光が漏れていた。

 今はどこまで話が進んだんだろう。もしかして、相手のおうちの人もいるのかな。

 うきうきしながら、ハンコを抱えて部屋に近づいていく僕を凍り付かせたのは、部屋から聞こえてくる怒号だった。






 「っまってくれ!話が違う!!俺たちを騙したのか!!!」
 「だましたも何も。お前たちみたいな「異端」を誰が引き取るってんだよ、気持ち悪い!!」
 「がはっ」



 ぽとり、とハンコが床に落ちる。僕は、部屋から廊下にまで響くその那由多の怒号と、院長のバカにしたような笑い、
 そして那由多が苦しそうに崩れ落ちる音を、ただただ廊下で固まって聞いていた。
 理解ができなくて、足が動かない。ぶるぶると、膝が笑っていた。



 「っ俺はいい、でも阿僧祇は!!阿僧祇だけでも!!」
 「うるっせえんだよ、このバケモノが!ここで居座らせてやってるだけでも、ありがたいと思えよ!」
 「…っぁ、阿僧祇は、優しい奴なんだよ…、俺とは違ってうまくやっていける…頼む、あいつだけでいい、
  助けてやってくれ…」
 「ぎゃーぎゃーうっせえなあ、この汚ねえガキはよ。とっとと済ますか」



 自分の名前が聞こえてきて、はっと前方の扉を見る。那由多が必死に自分だけでも逃がそうとしてくれているのが分かって、
 心が震える。と同時に、絶え間ない暴力の音が聞こえてきて、阿僧祇は思わず駆けだした。

 そして、扉の隙間から見えた惨状に言葉を失う。


 そこには、喜々とした笑顔で話し合いにでかけた那由多が、血だらけでボロボロになって地面に倒れており、
 そのこめかみに、院長が拳銃をあてているところだった。




 あたまが、まっしろになった









 “やったあ、やったね!”
 “これで俺たち、自由になれるな”




 自分たちの言葉が脳裏をかすめて、消えていく。なんだ。なーんだ。
 ぜんぶ、嘘だったんだ。こんなの、全部幻だったんだ。




 僕は、ふ、と小さく笑いを零す。それはまるで壊れた人形のように、とまらなくなった。





 「ふ、ふふふ、ふは、ははははは!!!」
 「っ誰だ!?」




 馬鹿みたいに大笑いしながら、扉を開けて入ってきた僕に、那由多は驚いたように目を見開き、院長は
 気持ち悪いものをみるように、僕を見た。なゆた、なゆた、ああ、僕の大事ななゆた、あんなにボロボロになって。





 「―――――うそつき。」





 僕が、じろりと院長を見ると、多少たじろぐものの、すぐに下卑た笑いを浮かべて、院長は口を開いた。





 「お前も信じてたのか。弱虫阿僧祇よ。まあいい。今からお前の大事なお兄ちゃん殺してやるから、見てろ」




 僕は、いつも院長や周りの連中の暴力に震えて、泣いて、怯えて、那由多に守ってもらうばっかりだった。
 だから、院長も小馬鹿にしたように、持っていた拳銃をひらひらと遊ばせる。




 「っ阿僧祇、なんでここに、早く逃げろ、」
 「――――那由多。僕ね、いっつも那由多に守ってばっかりだったね。ごめんね。でもね、もうだいじょうぶだよ。
  ……気づいちゃったんだ!!僕もう逃げなくていいって!!解決する方法を、見つけちゃったんだよ!!」
 「…あそう、ぎ?」



 「殺せばいいんだよ!!!全員殺せばいい!!!僕と那由多の障害になるやつなんて、最初から殺せばよかったんだ!!
  僕たちにかかれば、こんな奴ら、敵でもなんでもなかったんだよ!!」





 狂ったように笑い、いつも弱気で那由多の影に隠れていた僕の変貌に、那由多も院長も驚いたらしい。
 ふたりとも瞠目して固まっている。でもそんなのどうでもいいんだ。僕はもう決めた。



 「っなんなんだ、お前!!気色悪い!!」
 「っ、まて、阿僧祇に拳銃を向けるなっ、」
 「お前は黙ってろよ!!」



 パアン、という音に、昂っていた感情が一気に冷えていくのを感じた。
 僕の、大事な人の腹のあたりから、血飛沫が飛び散って、床に散乱する。そして、その穴からはとめどなく赤黒い血が
 どくどくと。流れていて。血が、そう、那由多の、おなかから、血、血って、あの、死ぬ?死ぬときに出る?
 それが、でて?那由多、那由多がああ、うごかなくなった。なんで?顔が青白い。なんで、なんでなんでなんでなんで

 あああああああああああああああああああああああああああああああああああ












  そこから先は あんまり覚えていないんだけど。
  ただただ、気づいたら、僕は那由多を抱えて、孤児院を出ていて。

  そして僕の後ろには、死体が山積みになっていた。


 僕は、ポケットに入っていたマッチで、その死体の一番上にいる院長の頭を燃やす。
 ごうごうとみるみるうちに死体を通して、孤児院までも覆い尽くす劫火に、僕はまた、笑いが込み上げてきた。




 何に対する笑いなのか、もはやわからなかったけど。
 ただただ、僕の中で、このとき何かが弾けて消えたことだけは、確かだったんだ。







17日前 No.122

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

16日前 No.123

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

16日前 No.124

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i











 「司波くん」





 廊下を歩いていた司波は、落ち着いた声にゆっくりと立ち止まる。そして、振り返ると、同じ特殊警察部隊の上官である
 梅ヶ枝が、今日もきりっと凛々しい顔で立っていた。女性ではあるが、その血のにじむような努力の末、特殊警察部隊隊長の
 座を任されている梅ヶ枝は、艶のある黒髪を一つにまとめ、腰に手をあてたまま、小さく司波を手招いた。



 「……どうしたんですか、梅ヶ枝さん」
 「ちょっと、話したいことがあるの。今から隊務室に来れるかしら?」
 「…はい」


 規律に厳しく、お堅い上官に呼び出されるとは、自分は何かしてしまっただろうか。一瞬、司波は思い当たる節がないか
 頭の中を駆け巡らせてみたものの、特に該当するようなことはしていないつもりだ。
 司波の返事に、くるりと踵を返し、前をきびきびと歩く上官に首を傾げながらも、司波は梅ヶ枝の後についた。








 *







 「それで、話って」
 「―――――ナツヤ、のことよ」
 「!」



 隊務室に着いて早々、梅ヶ枝が発した名前に、いつもは無表情の司波もぴくりと反応する。
 だが、元々この特殊警察部隊において、司波と亡艶が旧知の仲であることは認知されていた。そして、司波が亡艶を
 捕まえようとしていると周りに言っているため、特に問題視もされていなかった。
 だから、司波は平然と口を開く。


 「彼女の事で何か。また目撃情報ですか?」
 「そんなに警戒しないで頂戴。――――単刀直入に言うわ。貴方、ナツヤに会ったら、彼女を助けるつもりでしょう?」
 「っ」


 一瞬目が泳いでしまった。いつも無表情を貫き通し、何を考えているかわからないとされる彼の凡ミスに、
 梅ヶ枝は苦笑する。それほどまでに、貴方の中で彼女の存在は大きいのね。と心の中でつぶやくと、彼の滲み出る警戒心を
 とくように、穏やかに微笑んで見せた。



 「司波くん。私はね、君たちには幸せになってもらいたいの。隊長がこんなこというなんて、失格だと思うのだけれど、
  私は、応援しているわ。いい?ナツヤが見つかって、もし捕まったら――――二人で逃げなさい」



 梅ヶ枝から発せられた言葉に、司波は瞠目する。何を言っているんだ?と言わんばかりの顔に、梅ヶ枝は、
 それはそうよね、と小さく呟くと、司波の頭をぽんぽんと軽くたたいた。




 「――――――『わたし』の叶わなかった夢を、かわりに叶えて頂戴」




 司波は、その意味がよくわからなくて困惑した表情で梅ヶ枝を見つめる。梅ヶ枝はただ、泣きそうに笑っていた。
 その瞳の奥に、悲しく哀れな過去が、燻っていた。













 梅ヶ枝(うめがえ)



 司波たちの特殊警察部隊の隊長。直属の上官。30歳で、落ち着いた品格ある女性、という感じ。
 黒髪をいつも高い位置で一つにまとめており、ボンキュッボンのナイスバディ。司波たちのような特殊能力はないものの、
 ある過去の出来事から、血の滲むような努力を重ね、今の地位にのぼりつめる。
 冷静沈着で、頼れる姉御肌。部下の信頼も厚い。10年前に、犯罪者と一緒に暮らしており、その1年後に、
 突如その男は消え、その時にその男が犯罪者だったことを知る。その時の色々な複雑な思いから、
 特殊警察部隊を目指す。10年前は、あどけない可愛らしい女性で、純粋で素朴。「ウメガエ」という古めかしい名前が
 大嫌いだったが、その男が自分の名前を好きにしてくれた、というように、男に淡い恋心を抱いていた。
 その男をこの手で□まえる事が目標。いまだに男に呼ばれていた「ウメちゃん」という呼び名で呼ばれるとびくつく。





 ミケ(本名 御食嶋 眞尾)ミケシマ マオ


 連続殺人犯で、「ミケネコグループ」というドラッグ売買や詐欺などの犯罪集団のボス。
 猫のように細い目と、「ω」のような口をしており、社交的で人の懐に入るのがうまい。
 指名手配され、逃げ回って身を隠すためにオンボロアパートにたどり着く。そして、そこで、純粋無垢で
 お人よしの隣人を見つけ、彼女を利用することでうまく警察を欺いていた。
 人懐こく、甘えん坊で優しく、わがままで寂しがりやな性格を演じていたが、それはすべて彼女を欺くための茶番であり、
 一年後、海外逃亡の手筈が整ったとして、彼女の下から消える。
 本当は、暴虐無人の極悪非道、自己中のクズ。だが、彼女と過ごした一年で、心のうちが何か変わったような、
 変わらなかったような。彼女の事をどう思っているかは、本人のみぞ知る。現在は、世界を転々としており、
 そこでドラッグをばらまいたり、殺人や強盗を犯している。特殊能力については未定。










15日前 No.125

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i







 「もう茶番は御仕舞でいいんですか、ボス」
 「うん。元々、隣人を誑かして匿ってもらえるようにしただけだからね。もうその必要はないっしょ?」
 「はは、あの女はもう利用価値ないってことッスか」
 「―――――勿論。ああ……なんて馬鹿で哀れな子だったんだろう。さあ、諸君。海外へとぼうじゃないか!」





 「梅ヶ枝って名前、きらいなの。おばあちゃんみたいだし、」
 「なんで?俺は好きだなあ。可愛い名前じゃん、ウメちゃん?」
 「ちょ、からかわないでよっ」
 「ウメちゃんウメちゃんウメちゃあーん!真っ赤になっちゃって、かわいいなあ」





 「――――あらあ、偉い別嬪さんおると思ったら、もしかして、ウメちゃん?」
 「その人物はもう、死にました。私は、梅ヶ枝。特殊警察部隊の隊長です。国際指名手配犯、「御食嶋眞尾」及び
  ミケネコグループ所属の全ての人物を、逮捕します」
 「……なんだ、ちょっと見ない間に、ずいぶん性格かわっちゃったね?また昔みたいによんでよ、ねえ、“ミケ”ってさあ?」










15日前 No.126

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i







 13年後 「悪亡き十環」after story


 →10年前に、「株式会社せかいせいふく」の「りーだー」を中心に、世界規模で異能者犯罪者たちが同盟を組み、
  同時期に執行隊に攻撃を仕掛けてきた、『血の満月大戦』において、今の悪亡き十環のメンバーはほぼ壊滅状態。
  死んだ者、重傷で戦線復帰できない者、精神を病んだ者、で、欠員が出まくったために、露希久自らが、
  有能な人員を選定し、新たに悪亡き十環を編成。悪亡き十環の壊滅とともに、ほとんどのSS〜S級の犯罪者を
  執行させることに成功したが、時の流れとともに、新たに新勢力、そして「りーだー」にも動きがでたため、
  悪亡き十環は、必要不可欠だった。
  先代の悪亡き十環のメンバーが稀に見る優秀な人材ばかりだったが、露希久いわく、今回はそれとほぼ互角、
  見込みによってはそれ以上のメンツを揃えたとのこと。




 (がばがば設定、急に変更あり)



 →聰明 【死亡】:朱宮を破った後、「りーだー」と対峙。重傷を負わせるが、一歩及ばず最後は「りーだー」によって殺害される。

 →那由多【死亡】:「ベリーベア」、「阿僧祇」と対峙。理森とともに、ベリーベアを追い詰めるも逃げられる。その後、阿僧祇と
          対峙することに。「阿僧祇」がこうなってしまったのは自分の責任でもあるとして、一緒にいたいという
          「阿僧祇」の願いを聞き入れ、自分の体ごと「阿僧祇」の体を貫き、共に死亡。

 →理森 【重傷】:「ベリーベア」、「ミツキ」と対峙。ベリーベアに苦戦するも、那由多との連係プレーもあり、あと一息と
           いう所で、逃げられる。その後、ミツキと対峙。執拗に那由多を狙う「ミツキ」にブチギレ、死闘の末にミツキを破る。だが、
          「ミツキ」の毒により、右の肩から下、太腿から下が壊死、切断を余儀なくされる。また、
           体全体に後遺症で紫色の文様がおびただしいほどに浮かんでおり、顔にもその文様は現れている。
           この体では続けれない、と、現在は、執行人の教育にあたっている。

 →伊折 【精神異常】:咢 亜蟲、咢 朱宮と対峙。亜蟲を軽傷で倒すも、亜蟲の「呪い」によって、一生悪夢を
            見続けるという呪いにかかる。通常の亜蟲の呪いだと、死んでいたが、亜蟲が瀕死の時に
            発動された呪いなので、精神異常となった。また、そんな亜蟲の死に激昂した朱宮に殺されかけるも
            聰明に助けられる。聰明が朱宮を破ったため、殺されずに済んだが、もう戦線復帰することはなく、
            一生病院のベッドの上で苦しみ続ける。


 →威名瀬 【健在】:ヒナコとモノクロと対峙。阿久利との連携で、重傷を負いながらもなんとか勝利。
           だが、阿久利がモノクロに殺された事がかなりのショックだったらしく、現在では、
           独りよがりの戦闘スタイルを改めている。現在も悪亡き十環のメンバーで、漢字が少し書けるようになった。


 →阿久利 【死亡】:アカツキに勝利した後、威名瀬と合流。そこで、ヒナコとモノクロと対峙する。
           鋭いモノクロの攻撃をかわしきれなかった威名瀬を庇うような形で、まともに食らい出血多量で死亡。


 →愛弄 【重傷】:「愛弄」と対峙。双子の妹とお互い接戦の死闘を繰り広げるが、最後に妹が自決したため、死なずに済んだ。
           愛弄の能力の弊害により、盲目となった。現在は、理森とともに執行人の教育にあたっている。



 →結結 【死亡】:「キャロット」「シルバーウルフ」と対峙。いつものことながら、「シルバーウルフ」に
           惚れ、キャロットを目の敵にする。そして、キャロットの薬品攻撃を受けながらも、キャロットを
           倒すが、それに激昂したシルバーウルフに殺される。好きな人に殺されるなんて嬉しい、と
           怒り狂っているシルバーウルフを前に、笑いながら死んでいった。そして、キャロットは、
           自身を薬品改造しており、仮死状態になっていた事が後々判明。つまり、結結は誰も殺せなかった。



 →瀬楽&兎蕗 【健在】:マッドマスクと対峙。自分たちを苦しめた張本人として、二人で戦う。最初は圧倒されるものの、
             能力の覚醒により、見事撃破。その後、13年後の悪亡き十環では、お互いが「親指」になっており、
             統率を任されている。大きくなったね。













  急に設定かえるかも、

14日前 No.127

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i




 新生「悪亡き十環」





 弓手執行隊

 →今は亡き那由多の後継として、23になった瀬楽が親指となり、統率を取っている。聰明と那由多は考え方の違いから
  弓手と馬手はよく衝突していたが、今は瀬楽と兎蕗という仲良しコンビがお互い統率をとっているため、
  比較的全体的に仲はいい。瀬楽の性格も相まって、弓手はやはり馬手よりもほわほわとしたイメージ。






 *左親指* 瀬楽


 →先代の悪亡き十環の生存者であり、数少ない今でも戦える存在。あの大戦があった当時は、まだ13歳という若さだったが、
  現在は23になり、すっかりお姉さんになっている。あの大戦で多くの事を学び、おどおどした性格も、
  頼れるしっかり者にかわっている。だが、やはりまだ若いゆえの不安やプレッシャーに押しつぶされそうなときも。
  弓手執行隊の皆からも慕われており、特に威名瀬とは先代からの付き合いのため、お互い一緒にいて安心する。
  今でも、時間があいたときには、理森と愛弄のところに顔を出したり、那由多たちの墓参りにいっている。




 *左人差指* 露地蔵


 →理森の後釜として入隊した少年。露希久の血縁者であり、本人はイヤイヤと拒絶したものの、露希久の推薦で半強制的に
  悪亡き十環に。立場的には、ナンバーツーなのだが、隙あらば逃げ出そうとしたり、常にネガティブで弱音と泣きごとばかり
  言っていたり、少しの事でびびりまくり大泣きするので、ナンバーツーもクソもない。執行隊の皆からも呆れられているが、
  瀬楽だけは、露地蔵の才能を見出しており、大泣きして隠れる露地蔵に暖かい言葉をかけ続けた。
  最終的には、能力を開花させ、とんでもない実力を身に付けるが、それでもやっぱり普段は泣き虫のヘタレ。



 *左中指* 威名瀬

 →こちらも、先代の悪亡き十環の生存者であり、数少ない今でも戦える存在。昔は、ただただ戦うことが大好きで、
  周りの事など知ったこっちゃないという感じだったが、阿久利や那由多の死、そして理森や愛弄の姿を見て、
  協力して戦うということを学ぶ。ただ、強い奴と闘うのが好きだという根本的な所は変わっていないので、
  強者を見つけると、誰彼構わず戦いを挑みに行く。この10年でちょっと漢字が書けるようになった。
  今でも、理森や愛弄のところにたまに遊びに行って、晩酌している。馬鹿は治ってない。



 *左薬指* 輝恭(ききょう)

 →愛弄の後釜として入隊した青年。


 *左小指* 蛭子(ひるこ)

 →瀬楽が親指になったため、代わりに小指として入隊した少年。










13日前 No.128

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i







 「那由多、那由多…っ」
 「……ぎゃーぎゃーわめくなっての。わーったよ。一緒だ、」
 「え?」



 「一緒に、逝こう。阿僧祇。共に終わらせよう」







  *





 「阿僧祇チャンっ……!!!なんで、なんでえええええ!なんで俺じゃだめなんだよ!!なんであいつなんだ!!殺す、
  殺してやる那由多ああああ!」
 「っお前の相手は俺だろうが、このクソ海月やろおおお!」






  *







 「――――わかってる!!……っもう、あのころの風景は、もどって、こないんだよね…っ!?那由多はっ……
  しんじゃったんだよね…っ!?」






  *





 「あは、あははははは、あはははははは!!嬉しいいい、嬉しいなあああ、なんて幸せなユイ!!好きな人に手をかけてもらえるなんて!
  だってこれってもう、両想いってことだもんねええ?ああ、至福……ユイ、しあわせぇ…」





  *






13日前 No.129

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i

 新生「悪亡き十環」





 弓手執行隊

 →今は亡き那由多の後継として、23になった瀬楽が親指となり、統率を取っている。聰明と那由多は考え方の違いから
  弓手と馬手はよく衝突していたが、今は瀬楽と兎蕗という仲良しコンビがお互い統率をとっているため、
  比較的全体的に仲はいい。瀬楽の性格も相まって、弓手はやはり馬手よりもほわほわとしたイメージ。







「もう私は、泣いてるだけの子供じゃない。」

 「“仲間を信じ、己を信じろ。”、先代の左親指から頂いた言葉です。きっと、貴方にもこれはできるわ。露地蔵」


 *左親指* 瀬楽


 →先代の悪亡き十環の生存者であり、数少ない今でも戦える存在。あの大戦があった当時は、まだ13歳という若さだったが、
  現在は23になり、すっかりお姉さんになっている。あの大戦で多くの事を学び、おどおどした性格も、
  頼れるしっかり者にかわっている。だが、やはりまだ若いゆえの不安やプレッシャーに押しつぶされそうなときも。
  弓手執行隊の皆からも慕われており、特に威名瀬とは先代からの付き合いのため、お互い一緒にいて安心する。
  今でも、時間があいたときには、理森と愛弄のところに顔を出したり、那由多たちの墓参りにいっている。






 「ひっ、や、やっぱ僕みたいなゴミカスが此処にいるのほんとにおかしいってぇぇ、うわあああん!」

 「…僕を、こんな僕を信じて、左人差指にしてくれたみんなを、信じる。僕は、――――強い」


 *左人差指* 露地蔵


 →理森の後釜として入隊した少年。露希久の血縁者であり、本人はイヤイヤと拒絶したものの、露希久の推薦で半強制的に
  悪亡き十環に。立場的には、ナンバーツーなのだが、隙あらば逃げ出そうとしたり、常にネガティブで弱音と泣きごとばかり
  言っていたり、少しの事でびびりまくり大泣きするので、ナンバーツーもクソもない。執行隊の皆からも呆れられているが、
  瀬楽だけは、露地蔵の才能を見出しており、大泣きして隠れる露地蔵に暖かい言葉をかけ続けた。
  最終的には、能力を開花させ、とんでもない実力を身に付けるが、それでもやっぱり普段は泣き虫のヘタレ。






 「瀬楽!見てくれ、瀬楽の漢字、書けるようになったぞ!次は、那由多を覚えようとおもってんだ!」


 「……なーんかよお。今でも、思い出しちまうんだよな。那由多がいて、理森がいて、愛弄がいて、瀬楽がいて、
  あの、なんでもない、過去をよ」



 *左中指* 威名瀬

 →こちらも、先代の悪亡き十環の生存者であり、数少ない今でも戦える存在。昔は、ただただ戦うことが大好きで、
  周りの事など知ったこっちゃないという感じだったが、阿久利や那由多の死、そして理森や愛弄の姿を見て、
  協力して戦うということを学ぶ。ただ、強い奴と闘うのが好きだという根本的な所は変わっていないので、
  強者を見つけると、誰彼構わず戦いを挑みに行く。この10年でちょっと漢字が書けるようになった。
  今でも、理森や愛弄のところにたまに遊びに行って、晩酌している。馬鹿は治ってない。






 「………Aランクの雑魚もまともに倒せないような愚図は此処にいらない。さっさとやめちまえよ、露地蔵」

 「――――俺は、先々代の左薬指であった父の仇を討つために、ここに入団した。馴れ合う気はない」



 *左薬指* 輝恭(ききょう)

 →愛弄の後釜として入隊した青年。先代の愛弄は、とんでもなく女好きの甲斐性なしで、良くも悪くも社交性の塊のような奴
  だったが、輝恭は正反対で、冷徹で辛辣。馴れ合いを嫌い、瀬楽のいう事もたまにきかない。任務を忠実に遂行することを
  最優先としており、足を引っ張る奴は容赦なく切り捨てる。いつも泣きべそをかき、もたもたしている露地蔵のことを
  見下しており、会うたびに辛辣な言葉をかけては、露地蔵を泣かせている。性根は、真面目で意外と熱血漢。
  初期は、まったく馴染む気がなかったが、執行隊のめんつと一緒に過ごしていく中で、少しずつ性格も軟化。
  悪態をつき、暴言をはき、冷たい視線をよくむけることは変わりないが、仲間と言う存在を大事にするようになる。
  短気で、よくキレる。先々代の左薬指が、自身の尊敬してやまない父だったが、ある異能犯罪者に殺される。
  その復讐のために、入隊した。左薬指という地位に誇りをもっていたが、先代の愛弄を見て失望する。(主に人間性で)






 「おりゃー!とりゃー!うおおおー!やってやるじょーーー!」

 「オイラは、捨てられたんだよ。田植えの時期のぬかるんだ田んぼの中に。そこで、泥の中にいた蛭がオイラにたくさん
  くっついたんだ。だから、蛭子。蛭まみれの子って意味だよ、ひねりないじょー」

 *左小指* 蛭子(ひるこ)

 →瀬楽が親指になったため、代わりに小指として入隊した少年。親に捨てられた孤児で、野性味あふれる11歳。
  「〜じょー」というのが口癖で、一人称は「オイラ」。天性の野生の勘と、身体能力で、幼いながらに左小指に抜擢。
  親に捨てられた孤児という境遇が似ているからか、威名瀬がよく気にかけている。話し方はアホっぽいが、11歳の割には
  達観している。とても素直で、威名瀬とともに、弓手執行隊のムードメーカー。たまに夜に「おかあちゃん、おかあちゃん」と
  譫言を呟いては魘されており、そのたびに威名瀬が添い寝をしてあげている。まだまだ発展途上ではあるが、将来有望な執行隊。










12日前 No.130

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i






 *馬手執行隊*



 →亡き聰明の後継として、24になった兎蕗が統率を取る。聰明たちほど、あの理念に執着している者はいないが、
  弓手も馬手も、今は全体が「犯罪無き平和な世の中へ」という信念を正しく掲げている。兎蕗が瀬楽のことを好きなのが
  バレバレなため、馬手の連中にも弓手の連中にもよくいじられている。兎蕗も、部下の信頼は厚く、今は頼れるお兄さん。
  馬手は、弓手よりも死亡した人数や再起不能な人数が多く、戦線復帰できたのが兎蕗だけということもあり、
  兎蕗の精神的ダメージも大きかった。伊折がまともに話しできる状態ではないため、相談事は弓手の先輩たちのところへいく。
  でも、伊折の見舞いや、聰明たちの墓参りもかかさずいっている。
  現在の馬手は、弓手よりも、比較的静かな奴が多く、弓手のテンションについていけないこともしばしば。






 「俺は、俺たちはもう、泣いてるだけの何もできないガキじゃない!!」


 「こらこら、なにやってんだお前らー。わかった、わかった。順番に喋れ、聞いてやるから。な?」




 *右親指* 兎蕗






 「……知らないけど、気づいたら此処にいたよ。え、僕が強いんじゃないよ、周りが弱かったんだ」


 「んー、どうでもいいな。可もなく不可もなく。僕に判断をゆだねないでください」





 *右人差指* 朝霞(あさか)






 「えっ、なんでなんでえ?ぺちんって触っただけなのに、窓ガラス割れちゃったんだけど!」


 「この巨躯を恥ずかしいとおもったことなんて一度もないよ!誇り高き先々代右中指の、母から受け継いだものだから!」





 *右中指*  氓(たみ)





 *右薬指* 夜琴(やごと)



 *右小指* 縷々(るる)





12日前 No.131

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i








*馬手執行隊*



 →亡き聰明の後継として、25になった兎蕗が統率を取る。聰明たちほど、あの理念に執着している者はいないが、
  弓手も馬手も、今は全体が「犯罪無き平和な世の中へ」という信念を正しく掲げている。兎蕗が瀬楽のことを好きなのが
  バレバレなため、馬手の連中にも弓手の連中にもよくいじられている。兎蕗も、部下の信頼は厚く、今は頼れるお兄さん。
  馬手は、弓手よりも死亡した人数や再起不能な人数が多く、戦線復帰できたのが兎蕗だけということもあり、
  兎蕗の精神的ダメージも大きかった。伊折がまともに話しできる状態ではないため、相談事は弓手の先輩たちのところへいく。
  でも、伊折の見舞いや、聰明たちの墓参りもかかさずいっている。
  現在の馬手は、弓手よりも、比較的静かな奴が多く、弓手のテンションについていけないこともしばしば。






 「俺は―――――あなたみたいな、強い男に、なれましたか。聡明さん……」


 「こらこら、なにやってんだお前らー。わかった、わかった。順番に喋れ、聞いてやるから。な?」




 *右親指* 兎蕗


→今は亡き聡明の後継として、右親指になる。昔は、素直で強がりな健気な少年だったが、今は、立派な頼れる青年に。
  稀代の天才ともいわれていた聡明と比較されることも多く、たまに、聡明のように皆を率いられているか不安になることも。
  マッドマスクを倒したことにより、戦闘中に手足が震えることもなくなり、堂々たる戦いぶりをみせる。
  基本的に寛容で、面倒見のいいお兄ちゃんという感じ。だが、先代たちの前だと、子犬に逆戻りするかわいいやつ。
  瀬楽に好意を寄せており、それは周知の事実だが、本人は全くそういうことに興味がないため気づかれていない。
  聡明の遺志を継ぎ、正しい理念のもと、犯罪者をなくすために執行し続ける。






 「……知らないけど、気づいたら此処にいたよ。え、僕が強いんじゃないよ、周りが弱かったんだ」


 「んー、どうでもいいな。可もなく不可もなく。僕に判断をゆだねないでください」





 *右人差指* 朝霞(あさか)


 →精神異常によって、ベッドでの一生を余儀なくされている伊折の代わりに入隊した少年。聡明とはまた違ったベクトルの
  稀代の天才であり、執行人の経緯をすっ飛ばして、飛び級で抜擢された。なので、執行人自体になった経歴は一番浅い。
  いつも、ぼーっとしており、周りに一切の興味がない。興味がないので、他人にどう思われるかなど考えもしない。ゆえに、
  ズバズバとオブラートに包まず直球にモノを言い、相手を意図せず怒らせることもしばしば。本人に悪気はない。
  変態異能犯罪者に飼われていた過去があり、壮絶な幼少期を過ごしていた。ここで、天才の所以となる身体能力や、
  並外れた五感の鋭さを培ったとされる。
  救出された際に、無意識の自己防衛だったのか、ここで飼われていた期間の記憶だけがすっぽりを抜け落ちているが、
  客観的に「自分は飼われていた」ということだけは知っている。






 「えっ、なんでなんでえ?ぺちんって触っただけなのに、窓ガラス割れちゃったんだけど!」


 「この巨躯を恥ずかしいとおもったことなんて一度もないよ!誇り高き先々代右中指の、母から受け継いだものだから!」





 *右中指*  氓(たみ)



 →死亡した阿久利の後釜。自身の有する異能力と家系的に、体が大きい。デブとか筋肉質とかいうわけではなく、
  普通の女の子が巨大化した感じ。2m近く身長がある。それゆえに、力がとんでもなく強く、少し勢いよくドアを
  開けただけで、壊れる。馬手の紅一点であり、この中では極めて常識人でまとも。いつも明るくムードメーカー。
  天然ボケをちょくちょくかますのがたまにキズ。阿久利の前の右中指が自身の母であり、敬愛する母と同じ地位にたてたことに、
  とても誇りをもっている。
  弓手の輝恭の父と自分の母が同期ということもあり、輝恭とはちょくちょく話す。輝恭も、氓には軟化した態度をみせる。
  母もまた、戦いの中で命を落としたが、輝恭と違ってそこまで仇討ちに執着していない。なぜなら、もうその犯罪者は
  死んでいるからである。その犯罪者は、マッドマスク。瀬楽と兎蕗が執行した男である。なので、この二人には
  とても深い恩義を感じている。





 「大丈夫、大丈夫だよ。犯罪者は、悪、だからね。例外は無しだ。みーんなみんな、ボクがやっつけてあげるからね」


 「すごい!君はえらいよ!こんな無駄な事、普通じゃ絶対できないもん!がんばったね!もうそんなことしなくていいよ!
  ムダだから!すっごく無意味!やってる時間がもったいないよ!カワイソウ!」




 *右薬指* 夜琴(やごと)


  →死亡した結結の後釜。さらさらとした髪に優しげに細められた目元、パッと見線の細い優男。
   だが、口を開けば、冷酷でさらっと嫌味をいってくる。実は、小さいころに、異能犯罪者によって感情を
   抜き取られており、彼には一切の感情がない。だが、感情を取り戻そうと、感情が「ある風に」みせているため、
   どの感情にも心がまるでこもっておらず、軽薄。褒めても喜んでも笑っても泣いても怒っても
   喧嘩を売っているようにしか見えないだとか。そのため、仲間意識や正義感、倫理観にも問題があり、
   すべて「あるように」みせてはいるが、言動の節々に、サイコパスを感じられる発言が目立つ。
   基本的に、社交的で明るく人懐こい(ようにみせている)。毎度ご丁寧に派手なリアクションでぶちぎれてくれる
   獅子堂に絡むのがお気に入りで、獅子堂からは本気で嫌がられている。執行隊に対しても、忠誠心などはまるでないが、
   あたかもあるようにふるまっており、自分が異質だと思われないよう、大人数の意見に合わせている。
   なので、「犯罪者は悪」と、執行人時代に教わったことを忠実に実行しており、いかなる理由があれ、
   犯罪者と見受けられれば、問答無用で殺す。




  「…んで、なんでテメーと一緒なんだよ虫唾がはしるんだよ死ね!!夜琴しね!!!」


  「俺は、異能力なんてもん自体大嫌いだ。この力で何が与えられた?―――奪われただけだ、家族も、心も、何もかも」



 *右小指* 獅子堂(ししどう)




 →兎蕗の後継である青年。小指は代々別に子供が務めるわけでもないので、獅子堂も自然の入隊。
  もともと、山奥のひっそりとした集落で慎ましく幸せに暮らしていたが、ある日、異能力者を捕獲すべく現れた連中に
  より、村が壊滅。そして、その異能力者は自分だったこと、自分のせいで家族も村のみんなも殺されたことで
  心に大きなキズを抱えたまま、成長していく。それゆえに、犯罪者云々の前に、異能力自体が大嫌いで、そんな能力を
  もっている自分のことも大嫌い。あの後、自分も死のうとしたが、能力のおかげで死ねず。みんなに生きてくれ、と言われた
  ように感じて、死ぬのを断念する。執行隊のみんなのこと自体は嫌いではないが、少し距離をおいている。
  だが、そんな距離感をいつもぶち壊しにかかってくる夜琴にいつもブチきれている。短気ですぐブチきれる、
  喧嘩っ早くすぐ手が出る、目つきが悪い、ガタイが大きい、など、怖い要素てんこ盛りのヤクザ兄さんだが、
  根はとても優しく、子供とか好き。なので、蛭子のお世話とかもする。常識的には、ガンコだが、まともな部類。





11日前 No.132

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i








 「御師様、御師様」
 「ん?どうしたんだい、美々」
 「誰かが、屋敷に侵入したよ」
 「そうかい、そうかい。ああ、では、皆を集めてくれるかな?」
 「相分かりました」


 「さあ、始めようじゃないか。10年前の「血の満月大戦」の続きを」










  *














  *死の十三階段*


  →10年後の世界において、異能犯罪者たちを牛耳り支配している組織。10年前に強力な異能犯罪者たちはほとんど執行されたが
   「りーだー」たちによって、新勢力がこの10年で育てられていた。トップに君臨する「御師様」と呼ばれる人物こそ、
   ピエロ頭を脱ぎ取った素顔の「りーだー」である。名前の由来は、絞首台の階段の数が13段であったため。
   「御師様」に次ぐ強力な12人は、「段位」というものを賜っており、13に近づくほど強いとされている。
   瀬楽と兎蕗が率いる悪亡き十環の主な敵は、もっぱらこいつらである。








  第一段位 “笑う藁人形” 美七釘(みなくぎ)

  第二段位 “鉤爪土竜” 穴倉(あなぐら)

  第三段位 “森々の大蛇” 蜷局(とぐろ)

  第四段位 “白衣の薬兎” キャロット改め霧(きり)

  第五段位 “鋭牙白狼” シルバーウルフ改めキリル

  第六段位 “灼熱地獄” 炎魔(えんま)

  第七段位 “楽譜亡き弔歌” 萌呂(めろ)

  第八段位 “花狂い” 黒薔薇(くろばら)

  第九段位 “鏖鬼” ベリーベア改め梓(あずさ)

  第十段位 “皆狩り” 亞毘主(あびす)

  第十一段位 “死人皇帝” 柩(ひつぎ)

  第十二段位 “漆黒の闇” 黒染(くろぞめ)


  第十三段位 御師様(りーだー)









 最近、頭の中が中二すぎて、こんなのばっか作り出しちゃってる・・・こわ・・・・




9日前 No.133

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i











 「さあ、××!彼の罪状を言ってごらん!」
 「僕に傅き、命を乞え。そうすれば、許してあげない事も、ないよ?」
 「ほおら、君の大好きな“師匠”との再会だよ?喜んでごらんよ、ほら。ほらほら!!」
 「もう、相変わらず梓は子供みたいだね」
 「こういう風に食卓を囲むのって、家族みたいでいいねえ」
 「はは、僕はいつだって御師様の御心のままに行動しているよ」
 「花は散る。だからこそ、美しいのだ」
 「強い奴だけ、出て来いよ。完膚なきまでに叩きのめしてやるからよぉ!」
 「無知こそが恐怖だ」
 「混沌に沈んでゆけ」






8日前 No.134

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i




  「…んで、なんでテメーと一緒なんだよ虫唾がはしるんだよ死ね!!夜琴しね!!!」


  「俺は、異能力なんてもん自体大嫌いだ。この力で何が与えられた?―――奪われただけだ、家族も、師匠も、何もかも」



 *右小指* 獅子堂(ししどう)




 →兎蕗の後継である青年。小指は代々別に子供が務めるわけでもないので、獅子堂も自然の入隊。
  もともと、山奥のひっそりとした集落で慎ましく幸せに暮らしていたが、ある日、異能力者を捕獲すべく現れたある異能力者たちに
  より、村が壊滅。そして、その異能力者は自分だったこと、自分のせいで家族も村のみんなも殺されたことで
  心に大きなキズを抱えたまま、成長していく。それゆえに、犯罪者云々の前に、異能力自体が大嫌いで、そんな能力を
  もっている自分のことも大嫌い。そんな彼を救ったのが、聰明であり、他の人と違う異能力持ちであるという獅子堂の苦悩を
  理解し、寄り添った。そして、何度も死のうと試みる獅子堂に、強くなれと叱咤をし、自らの教え子にする。昔は泣き虫で
  よく聰明にベソをかいていた。そして、10年前の先代たちにもちょくちょく会っており、その関係で、兎蕗とも顔見知り。
  兎蕗よりも2歳年下。聰明のことを「師匠」とよび、慕っていた。ゆえに、聰明が死んだと分かったときは、絶望し、
  三日三晩泣き続けた。そこから、また異能力への憎しみを募らせながら、聰明の仇を討つべく鍛錬に励み、見事小指の座を
  勝ち取った。暇さえあれば鍛錬をしており、執行隊のみんなのこと自体は嫌いではないが、少し距離をおいている。
  だが、そんな距離感をいつもぶち壊しにかかってくる夜琴にいつもブチきれている。短気ですぐブチきれる、
  喧嘩っ早くすぐ手が出る、目つきが悪い、ガタイが大きい、など、怖い要素てんこ盛りのヤクザ兄さんだが、
  根はとても優しく、子供とか好き。なので、蛭子のお世話とかもする。常識的には、ガンコだが、まともな部類。














 「獅子堂。君は、心に苦悩と葛藤を持っていながらも、強くなろうという気持ちをいつでも忘れずに努力し続けてきた。
  君のその姿は、聰明もさぞ喜んでいる事だろう。自信と、誇りを持つように。――――君を、右小指に任命する。
  【悪亡き十環】として、聰明の誇りを、受け継いでくれるかい?」





  《 獅子堂。君は優しく……―――そしてとても強い子だ。私は知っている。君は私の、自慢の弟子だよ 》






  師匠。俺は、俺はそんな大それた人間じゃない。他人はおろか自分の有している能力すらも好きになれない未熟者だ。
  それでも、そんな俺に、優しさも、厳しさも、弱さも、強さも、全部教えてくれたのは貴方だった。
  俺の全てを受け入れて、俺に生きる意味を教えてくれたのも貴方だった。

  だから、俺は、貴方の為に。貴方が命をかけて守ったこの組織と、世界の為に。





  「……謹んで御受け致します。」











  (獅子堂くんは、聰明唯一の弟子。獅子堂くんは昔泣き虫で、年の近い兎蕗と一緒にからかわれてたりしてた。
   今は、二人とも大人になって、兎蕗は獅子堂を信頼しているし、獅子堂も兎蕗は一目置いている)




7日前 No.135

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i











 聰明さん、聰明さん




 俺は、たまにわからなくなるんです
    とても 怖くなるんです


 俺は貴方と違って 無能だから 天才でもなんでもない
 俺は貴方と違って 皆をまとめられない


 俺が見てきた貴方は 何もかもが完璧で 少し怖いくらいだった


 聰明さん


 皆の前じゃ絶対に 言えないんだ
 こんな弱音 死んでも言えない


 聰明さん……みんな、



 お願い




 帰ってきて






 寂しいんだ どうしようもなく
 あの日から 胸にぽっかりと穴が開いて すーすーと風が通っていく
 そのたびに 心の中から風と一緒に何かがすり落ちていくような感覚がして


 みんなではしゃいだ毎日を
 かわかわれて怒ったあのなんてことない日々を

 どうしようもなく 焦がれているんだ




 聰明さん 聰明さん



 俺は 貴方みたいになれるでしょうか
 皆が いなくなった この世界で 俺は













 (誰にも言わない泣きごと)




7日前 No.136

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

7日前 No.137

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

6日前 No.138

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i





「くすくすくすくすくす、おかしい、おかしい。この世は憎しみで溢れかえっているのに」
 「大切な人を奪ったこの世界を、そのすべてを、私は呪う」
 「釘をこうやってねえ?ぷすりぷすりと体に刺していくの。とても気持ちいい快感よ。そうするとほら、
  あなたにもこの快感が伝わるでしょう?共有しましょう。この痛みを!愛憎を!」

  第一段位 “笑う藁人形” 美七釘(みなくぎ)




  「オレサマの鉤爪からは誰も逃れられねえんだよ、ばあああか!」
  「ひっ、ご、ごめんなさいっ、まさかオレサマより段位の高い人だと思わなくてっ!」
  「日の光を浴びるのが怖くて、その明るさに呑まれたくなくて、オレサマは冷たい土の中に潜ったんだ」


  第二段位 “鉤爪土竜” 穴倉(あなぐら)




  「………オロチが……食べたいって……言ってるから……」
  「……昔……森に迷い込んだ若い女を食べたよ……それもしかして君の家族だった……?」
  「あああああ!オロチ、オロチオロチ!僕の唯一の友!!殺したな!?オロチを殺したなあああ!!?」



  第三段位 “森々の大蛇” 蜷局(とぐろ)




  「あら、また怪我をなさったの?相変わらず血の気の多い方しかいないのね」
  「わんわん。今日もからかわれにきたのかしら?ふふ、からかいがいのあること。」
  「…私は、忘れていないわ。ヒナコ、モノクロ、アカツキのことを。たとえ貴方にとってはただの駒だったとしても」


  第四段位 “白衣の薬兎” キャロット改め霧(きり)




  「………は?何じろじろ見てんだよ殺すぞ」
  「俺の通り名だけ、なんかダセェ……」
  「お、おれはっ、キャロ……き、霧さんさえいればそれでいい。霧さんだけは俺、全力で守りますから!!」


  第五段位 “鋭牙白狼” シルバーウルフ改めキリル




  「ははは!!愉快愉快!!全員まとめて灼熱の火の海に飛び込ませてやろうぞ!!」
  「苦しゅうない苦しゅうない!なに?お前は暑苦しい?ははは、暑苦しゅうないぞ!!」
  「可哀想だな!!さっさと殺してやろう!!」



  第六段位 “灼熱地獄” 炎魔(えんま)





  「…せーんぱーい、僕を置いていくなんてひどくないですか、めそめそめそ」
  「えー、そんな情熱的に語られても知るかっつーか……、あ、弔ってあげますよ、僕の歌で」
  「僕の歌は、美しいでしょ?ああ、耳を塞いでも無駄だよ。さあ、レクイエムを捧げてあげよう」


  第七段位 “楽譜亡き弔歌” 萌呂(めろ)





  上記にあるので割愛

  第八段位 “花狂い” 黒薔薇(くろばら)




  「ええー、ごめんってばー、そんなに怒んないでよー!しょうがないじゃんか、いきなり斬りかかってくるんだからー」
  「わーん!俺ってば、ドジだあーもうやだー!これじゃ屋敷に戻れないよ〜〜」
  「……え?せかいせいふくのみんな?ああ、そういえばいたね!でももう覚えてないやごめんねえ〜」


  第九段位 “鏖鬼” ベリーベア改め梓(あずさ)




  「…柩。今度そのふざけた真似、俺の前でしてみろ。すぐにあの世に送ってやるよ」
  「今日生きている者が、何故明日も必ず生きていると断言できる?この世に絶対などない。俺がそれを教えてやろう」
  「あ?いまなんつったテメェ?よほど殺されたいらしいな?あ゛あ゛!?」



  第十段位 “皆狩り” 亞毘主(あびす)



  「最初の願いは、ただ、ただ、死んだ母さんに会いたかった。それだけだったのに」


  第十一段位 “死人皇帝” 柩(ひつぎ)




  「…御師様の御心のままに動くだけだ。そこに、感情も何もいらない」
  「……混沌に、堕ちてゆけ」


  第十二段位 “漆黒の闇” 黒染(くろぞめ)


  第十三段位 御師様(りーだー)



4日前 No.139

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

3日前 No.140

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

2日前 No.141

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i









 僕が一番最初に「兵器」として使った死者はね、母だった。
 僕の最初で唯一の願いだった、母に会えたから、それは嬉しかったよ。
 でも、まだ僕の力は完全ではなくてね、召喚された母は、どろどろに溶けていた。
 まあ、悍ましく醜悪な姿だったさ。僕はそれでも、母を抱きしめようとした。
 なのに、母は、言葉も通じなかった。酷い匂いをまき散らしながら、地鳴りみたいな低い音で唸るばかり。

 さすがに僕も困っちゃったよ。どうやったら、母とコミュニケーションがとれるのか。

 ―――最初は、ほんの出来心というか、お試しだったんだ。

 母にね、呟いてみたんだ。「あそこにいる子供を殺してきて」って。
 そうしたら、母はどうしたと思う?

 ……殺したのさ!!そりゃあもう残虐に、かつ完璧に!!
 どろどろのヘドロみたいな汚い体を引き摺って、忠実に僕の命令に従った。

 そこで、気づいたんだ。こういうお願いだったら、母は聞いてくれるって。母と意思の疎通ができるってね!




 でも、喜んだのもつかの間だ。母は、子供を殺した後、べちゃべちゃと音を立てながら崩れ落ちていったんだ。
 あ、あ、あ、なんて、呪詛みたいな声をあげながらね。今思えば、あれは泣いていたのかなあ?

 完璧じゃなかった僕の能力では、子供一人殺すしか持続しないのかと、会いたかった母はあんな姿でしかだめだったのか、と、
 自問自答したよ。

 そこから、月日は流れて、僕は、ほら、こんなにたくさんの死者を呼び出せるようになった。
 懐かしいだろう?君たちの大先輩である、聰明くん、那由多くん、阿久利くん、結結ちゃん、あとほら、
 贅沢に先々代の悪亡き十環まで呼んであげたんだよ?


 ――――――…ただね、あの日から、あの最初の日から、母だけは、もう呼べなくなっちゃったんだ。


 じゃあ僕は、何のために、この能力を有しているんだろうね?
 今となっては、それを考えるのももうやめてるんだ。










 (死ぬ間際になって、ちゃんとした姿の母が呼べるようになって最後はハピエンであの世へフライアウェイしろ柩)



1日前 No.142

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i








 「やぴー!お仕事はかどってるぅ?」

1日前 No.143

三築 @blacksnow2 ★9nhTubX7oI_m9i









 全隊突入の命を受けて、勢いよく入ったものの、朝霞は道に迷ってとぼとぼと歩いていた。
 隊列を乱すな、氓は右へ、夜琴は左へ、獅子堂は―――という、兎蕗の指令を出す声を無視して、
 よくわからない階段をのぼってしまったのが、運のツキか。

 朝霞は、ぼうっとしながらも、兎蕗の焦っている姿を想像するといたたまれなくなり、皆と合流するために
 優れた聴覚で皆の足音を聞き分けようと耳を澄ませた。

 すると、廊下に立っている朝霞のすぐ近くの一室から、何やら物音がする。
 朝霞は、すうっと目を眇めると、感情の読めない瞳をその一室に向けた。
 おそらく、敵だろう。何段位か知らないが、丁度いい。兎蕗への手土産にして、説教を逃れよう。

 朝霞は、名案だと一人で小さく笑い、そのほの暗い一室への扉を開けた。
  ぎぃ、という立て付けの悪い音と共に、扉はゆっくりと開かれる。
 そこは、真っ暗で、だが、入室した朝霞の正面に階段があり、その上に玉座が敷かれている事は確認できた。
 そして、そこに、誰か座っている事も。




 「………何段位か知らないけど、おとなしくヤラレテくれないかな」
 「はは!これはこれは、待ってたよ。『悪亡き十環』!」



 暗くて顔が見えないが、弾んだ声と歪に笑う口元だけは確認できた。その声の主は、玉座に深々と腰掛けていた
 その体をゆっくりと起こし、階段をかつかつと降りてくる。

 そして、窓から入り込んでくる月の光で、お互いの顔が露わになった。



 最初に、驚いたように目を見開いたのは――――階段から降りてきた、大仰な恰好をした青年の方だった。
 んん?と口元に手を当て、考えるように頭をひねった後、にやぁ、と口元を吊らせて、朝霞に笑いかけたのだ。






 「はは、これは傑作!まさか、逃げたペットが自分で戻ってくるなんてね」
 「……は?何言ってんの、あんた」
 「あれ?覚えてないの?ああ、もしかして記憶喪失?しょうがないなあ、なら、もう一度思い出させてあげよう。
  僕に可愛がられたあの日々をね。――――――ねえ、朝霞?」
 「…っ!?なんで僕の名を、」




 「朝霞。君のご主人様は誰なのか、今からたっぷりと躾しなおしてあげよう。なに、怖がる必要はないよ。
  君は、僕の大のお気に入りなんだから。ああ、そうだ、今の朝霞にもう一度自己紹介をしないとね」






 『第十一段位、柩だよ。』―――そういって、悪意たっぷりの微笑を浮かべる柩に、朝霞は無表情ながらも
 ぐっと拳に汗をにじませた。








9時間前 No.144
ページ: 1 2

 
 
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▲ページ上 >>
★必ず ローカルルールメビウスリングのルール をご覧ください。
 ▼スタンプ▲スタンプ
※スタンプはいちどに 3個 まで使えます  ×閉じる