Google
    
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▼レス(3) >>

考え付いたものを色々と。

 ( 書き捨て!小説 )
- アクセス(170) - いいね!(0)

しゅー。 @syuumai ★1jLYn4HBxH_LJo

題名の通り考えたものを書きます。
本当に内容が続かないので、あまり見る側によっちゃ面倒です。
色々平行するので、更新が遅い。
自分専用。

ページ: 1


 
 

しゅー。 @syuumai ★1jLYn4HBxH_LJo

風が吹く。マントが棚引く。小柄な体系の女の子が、漆黒の街に1人。塔のてっぺんに立ち、赤い赤い月を見上げる。

街は妙に静かだ。風の音しか聞こえない。
犬の鳴き声、赤ん坊の泣き声さえも聞こえない。


少女は1人くるりと月に背を向ける。

赤いマントが宙に靡いた。少女は手に巨大な鎌を持っている。細い手、小さな背丈じ、その姿とは似つかないような大きな鎌だ。真っ赤な月にギラギラと照らされ、こびり付いている返り血が生生しくギラつかせる。

そっとフードを被る。赤いフードだ。胸のところで、赤い薔薇のブローチが光っている。




塔から飛び降りる。音も無く着地。





暗闇の夜に、少女の小さな体が溶け込んでいった。

2ヶ月前 No.1

しゅー。 @syuumai ★1jLYn4HBxH_LJo

「・・・・・・・・はぁ」



ケイは生ぬるい返事を返した。
返事をした相手は、ケイの親友に値するショウは、ヤル気の無い返事に溜息をついた。



「はぁってなんだよ。はぁって。
そこは「すげえ!」だろが」


「なにが「すげえ」だよ。
そんなもんすごくもなんともねえじゃん」


ケイはショウに突き刺さる視線を送る。
しかし、ショウはそんなのもお構いなしに話しを続ける。


「だぁかぁらぁー、見たんだって。UMA」


「・・・・・・・・はぁ」



再び同じことの繰り返しに、「デジャヴ!!」など突込みを入れたケイ。
確かに、ショウの言っていることは非現実的にすぎない。
しかし熱を入れて話すショウには、嘘という雰囲気は感じられなかった。


「いやマジで!マジで見たんだってば!!」


「何を?」


屋上の風に当たりながら、ケイは空を仰いで問いかけた。
真っ青で澄み切っている。風も丁度良い強さで、汗ばんだシャツを心地よく乾かしてくれる。



「ネッシー!!」


「・・・・・・・・あ、うん」



キラキラと光らせた顔を見ながら、片手で合掌する。
こいつはもうダメだ。の恒例のポーズ。
やはり慣れたものか、ショウは右手を空に突きつけて叫んだ。
幸い、屋上にいるのはケイとショウの2人だけ。
ここが教室だったら・・・・・・と考えると頭が痛くなる。


「で、何でネッシーなわけ。ネッシーは・・・ええと・・・・」


「アメリカ合衆国のネス湖に生息してて、その歴史は古く、最初に発見されたのは彼は1450年前、キリスト教の布教活動として訪れたネス湖で恐ろしい大きな怪物を目撃しました。コルンバが怪物の前で祈りを捧げるとその大きな何かは水の中に姿を消したといわれ・・・」


「・・・・・・・・・」


こうなれば、ショウはもう手遅れだ。
昼休みの時間が終わるまでこの熱は冷めないことだろう。
しかし、ケイにとっては好都合。
何故ならばショウは勝手に1人でベラベラと喋っているだけであり、放置すればチャイムが鳴るまでこちらに気付かない。
それだけ勉強に熱を注げば・・・・・。


他人の振り見て我が振り治せ。ケイはその言葉を痛感した。



「・・・・・・・はぁ・・・・・。こいつ・・・・・」



ショウは相変わらず空などに向かって上の空。
否、話しているのだから一応意識はあるのだろう。日差しも強いし、喋り声が消えたら保健室に直行だな。コイツ担いで。




ケイは、そっとお尻を摩った。



今日は太陽の光が強い。右手で水筒を手に取ると、飲む部分を空けた。
大きな口を開けた入り口に、緑色の何かを入れた。
それはケイのズボンの中まで繋がっており、何秒か浸すと、尻尾を取り出し、縦に振った。

水しぶきが飛ぶ。軽く周辺が濡れる。
けれど、その証拠はこの憎い太陽が乾かしてくれることだろう。



「UMA・・・・・・・ねぇ・・・・・・」



喋り続けるショウを横目に、ケイはタオルで拭いた尻尾を仕舞った。

1ヶ月前 No.2

しゅー。 @syuumai ★1jLYn4HBxH_LJo

「・・・・・・っ!!」



バトンが、目の前で落ちる。全てが、スローモーションに見えた。
砂埃が目に入り、視界がゴロゴロする。
このバトンを繋いで、走らなきゃなのに。前のライバルに、追いつかなきゃなのに。


体が、動かない。


思考が、働かない。




「マサ!!走れえええーーっ!!!」


「っ!!」


ユミの声で我に返る。転がっているバトンを握り締めると、右足に力を入れた。
ズキリと衝動が全身を駆ける。
顔を歪ませながら、必死に手と足を動かした。
相手はとっくにゴールしていた模様で、グラウンドの中央に倒れている。


一歩一歩、噛み締める。踏みしめる。
切れたはずのゴールテープが、復活していた。



『最後まで頑張って下さい!!』


アナウンスから激励を貰う。目からは涙が大量に落ちる。
後悔している時間なんて無いのに。
戸惑っている時間も無いのに。


『今、青団がゴールしました』



こんな自分に、これだけの仲間が付いてきてくれて。





――――なのに、俺は・・・・・・。




***



「・・・・・・・まぁ、そう気を落とすなよ」


「・・・・・・・・あ?」


団席で座っていると、赤団の団長であるナオヤが話しかけてきた。


「・・・・・別に。気なんて落として・・・・・・ないし・・・・・・」


語尾が薄くなる。完全に落ち込んでる奴の言い方だ。
そんなくだらないことに後悔しながら、ナオヤの目を逸らす。


「お前、閉会式上の空だったぞ。青団団長だろ。しっかりしろよ!」


「・・・・・・・・煩せえ」


「あ?」


「お前には・・・っ、関係無いだろっ!!」


青色の鉢巻をを掴んで、テントから飛び出す。
さっき先生が言っていた所定の片付けの場所まで直行する。
後ろでは、副団長のユミの声が聞こえた。
けれど、振り返らずに突き進んだ。

グラウンドには保護者の姿も見えず、ほとんど生徒しかいなかった。



「はぁ・・・・はぁ・・・・・」



息切れがする。やはり1日中声を出していると、体力も持っていかれるのだろうか。
ぼけーっと考えていると、先生から注意された。


「マサ、珍しいな。注意されるなんて」


「・・・・・・あ、あぁ」


やはり、皆に言われた通り上の空かもしれない。
ぼんやりと考え、片付けを行った。







・・・・・・・・そして、事件は起きた。





「・・・・・・・あれ、ナオヤは・・・・・?」

この後は、解団式。
けれど、列に並んだところでナオヤの姿は見えなかった。
丁度隣にいる、赤団の女子副団長に問いかける。

「・・・・・・・その・・・・、熱中症で・・・・・」

「え!?」


歯切れの悪い言い方で、女子副団長は言った。
体中に衝動が走った。

まさか・・・・まさかまさかまさか・・・・・。

頭を垂れ、先生の話を聞いた。



「最後に、解団式をします。青団は右半分で、赤団は左。
じゃ、応援団を中心に」

合図とともに、赤団、青団が別々に円になる。




「・・・・・・・・おい」


すれ違い様に、赤団の男子副団長がマサに話しかけた。


「何」


「いくら自分のせいで負けたって後悔しても、過去は過去だ。

それに、――――」


「・・・・・・!!」



「だんちょー!!」



男子副団長に言われた言葉を理解したと同時に、団員に呼ばれた。
全員肩を組んでおり、丁度1人分だけ隙間が空いていた。


「・・・・・・っ」


幸せを噛み締めると、赤団の副団長が背中を叩き、一歩を踏み出させてくれた。



「・・・・・・・・ありがとう・・・・・」


「お互い様、だろ」


にこりといい顔をしながら、副団長は走っていった。



「だんちょーう!!」「早くー!!」


次々と声が聞こえる。
気付くと、そこは円の中心に立っていた。
とても気持ちがよく、清清しかった。

応援団の円陣に混ざり、喉を張った。


「・・・・・・っ、じゃあいっくぞーーーー!!!」


「「「「オーーーーッ!!!」」」」



「青団ッいっけいけ!!!!ゆうしょおーーーー!!!」


「「「「いっけいっけいけいけぇええぇ〜〜〜〜!!!!」」」」


「勝つのはっ」


「「「「青団!!!」」」」


「優勝っ」


「「「「青団!!!!」」」」


「いっけいけいいけいっけえええぇぇえぇぇえ!!!!!」



「「「「オォォオオ〜〜〜〜!!!!!」」」」



お腹の底から、青団の応援を叫びまくる。
途中、校歌を叫んだり、応援歌を歌ったり。
本当に、幸せだった。




「いっけいけ青・・・・・・」


次の応援に入ろうとした瞬間、後ろから衝動が走った。
後ろを振り返ると、副団長の顔が見えた。
・・・・赤団の。


「・・・・・ははっ、そうか」


北中結団式恒例



「青団ッ、赤団ッ、アガってくぞおお〜〜〜!!!!」


赤団、青団、混合応援合戦。



「「「「「オォォオォオ〜〜〜〜!!!」」」」」



やってきたのは応援団の皆で、それを合図に次々に赤団が青団に混ざる。
その中に、無意識に心待ちにしていた人物を発見した。


「ナオヤっ!?」


「・・・・・・よお、マサ」


副団長に担がれ、ナオヤは清々しい笑顔を見せた。


「・・・・・・・いけるか?」

「たりまえ。・・・・・こんな状況だけどな」


苦笑しながら、マサに捕まる。
マサも、ナオヤの腕を掴んで担ぐ。


「っし、いくぞ」

「あぁ」

「せーのっ」


「「赤団、青団、アガってくぞぉおおぉぉぉーーーーっ!!!」」


「「「「オォオォォオオォ〜〜〜〜〜!!!!」」」」




あの時、副団長がマサに伝えた言葉。


『お前は、ナオヤのライバルだろ』




この言葉は、マサにとってどれ程の重みだろうか。




涼しい風が吹く。
けれど、マサ達3年生の夏は、まだまだ始まったばかりだった。

1ヶ月前 No.3
ページ: 1

 
 
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▲ページ上 >>
★必ず ローカルルールメビウスリングのルール をご覧ください。
 ▼スタンプ▲スタンプ
※スタンプはいちどに 3個 まで使えます  ×閉じる