私は休み時間に ( 書き捨て!小説 )
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aya ★vS3w4dWflN_8gk 「はぁ、はぁ」 (急がないと…… 休み時間終わっちゃう)
今日も私はあの場所へと急ぐ。
休み時間は限られている。それまでに何としても教室に戻らなくてはならない。これから行うことは絶対にバレたくないのだ。
周りに気づかれないように、冷静なふりをしながら、私がたどり着いたのは校舎の一番奥にある女子トイレ。実は、さっきからお腹が痛くてたまらないのだ。
ふだんあまりお通じのない私は、学校でよくお腹が苦しくなることがある。人間である以上、仕方がないことだ。しかし、恥じらいが邪魔して、どうしても人がいる女子トイレを使うことができない。
さいわい、校舎の外れにある女子トイレにはいつも人がいない。それは私にとって、救いの場。知られたくない行為を隠してくれる場所。
周りに誰もいないことを確認して、私はトイレに入る。そして、制服のスカートをめくり、和式のトイレにしゃがみ込んだ。準備はオッケー。でも、もう一度周りに誰もいないか、耳で確認する。
(よし、誰もいない)
お腹に思い切り力を入れる。絶対に見られたくない姿。絶対に聞かれたくない音。すぐに、トイレの中に、長くて大きなものが横たわる。家族にすら見せない、私の秘密中の秘密だ。
「はーっ」
さっきまでの痛みがウソのように、お腹が軽くなる。私は急いで、紙を取り、水を流してトイレから出た。そして、次の授業が始まる前に教室に滑り込み、何も変わったことはないかのように、すました顔で授業の準備をする。
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