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あれこれ

 ( 書き捨て!小説 )
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バケツ @azalia0607 ★iPhone=PhNv1neWcD

基本診断メーカー『マフィアになるぞ』の設定で書きたいあれこれを書き捨てます。

基本的にほのぼの書きたいけど唐突に鬱書きたくなるかもしれない。見切り発車気味にぼちぼちと。

ページ: 1


 
 

バケツ @azalia0607 ★iPhone=PhNv1neWcD

組織の創始者って自動的にトップになるらしい。どうしよう。

積もりに積もった書類に目を通しつつ、世の中の社長だとか会長だとか、いっそ首長だとか言う人間は本当に凄いのだなと、つい思考の隅で現実逃避する。
と言うかアレだ。高々十だか二十だかの小娘にやらせる内容だろうかコレは。勝手にマフィアって無法者の集まりだと思っていたが、しっかり事務仕事も必要だったらしい。

「あーーーーー…」

少し休憩、と自分に言い聞かせ、椅子の背もたれに寄りかかる。疲れた。難しい言葉が多くて頭がぐわんぐわんする。本当は一秒でも無駄にするべきではない。だがそれにしても疲れていたのだ。辞書片手の作業は脳を疲弊させる。幾ら義務感が早く作業に戻らねばと訴えていようが、疲弊した脳は鈍る。鈍った判断は組織を殺す。多分。きっとそうだ。だからこうやってサボ、もとい休憩をとるのも立派な仕事のうちなのだ、そうに違いない。
言い訳込みで自分を誤魔化していたが、しかし現実問題休憩と言うのはやはり大事らしい。無駄に『あ』を量産しながら息を声と共に吐き出している内に、段々と疲れも吐き出されている様な気分になってくる。そうだ、私はなにか色々と考え過ぎていたのかも知れない。こうやって思考を休ませねば気付かなかったことが、気付かなかった案が次々と湧いて出てくるようだ。
五分ほどその様に、ぼんやりと無為に時を過ごして、よし、と起き上がる。いい感じにリフレッシュ出来た。これならこの後の書類とも戦える。

「……………とりあえずサイン書きまくるか…」

そう、この短い休憩の中、私は徹夜二日目にして漸く真理に気付いたのだ。この書類、何も私しか確認しない訳ではない。つまり…そういうことだ。
難しい言葉が脳を疲弊させるならば、難しい言葉など見なければ良いのだ。うん、真理。流石私。天才かもしれない。
持つべきものは頭の良い友人だろう。明日の朝にきっと快く書類を押し付けられてくれるだろう彼を思い、人のいない部屋で一人ふふふ、と笑う。いやはやありがたいことだ。

(よーし、これが終わったら寝るぞー)

とにかくもう寝られたら良いのだ。翌日恨めしげに見られようが心配されようが構うまい。ガイアが私にもっと眠れと囁いている。
寝るぞー寝るぞー、と思いながら、誰かに見られたら心配されそうなくらいにやにやしながらに記名欄に名前を書き続ける。こうして一人のいたいけな少女の夜は更けていくのであった。眠い。



コードネーム:スモーカー
役職:諜報員(元創始者)
役目:主に司令塔。ファミリー全体の指揮を取る。
武器:鞭(乗馬用)
性格:ちゃらんぽらん
髪色:金
目色:緑
特技:散髪

2ヶ月前 No.1

バケツ @azalia0607 ★iPhone=PhNv1neWcD


「それで。この書類どういうこと?」
「…人間にはそれぞれ限界値と言うものがあると思うんだよな。そんな中で助け合い精神と言うのは欠かせないものだと思うんだが、どうだろう」
「言い訳はそれでいいんだね?」

はぁ、と思ったより大きな溜息がつい零れる。何故に彼女はキメ顔をする時ほど意味の解らないことを言うんだろう。
山のような書類に書かれたサインは了承の意はなく、一旦先に書いておこうと言う事でしかないらしい。その上それを一応は部外者の私に把握させようとしているらしい。マフィア関連の書類を、だ。一介の大学生には荷が重すぎる。
と言うかそれで私まで危険に晒されるのは困るのだけど。晒されるかも知れないと思うのだけど。その辺は一体どう言うふうに飲み込んでいるのか。それでも構わないとか思われているんだろうか。考えるのが辛くなってきた。

「ダメか?」
「逆にさ、良いって言われると本気で思ってたの?」

ちょっと不安そうに小首を傾げられても頷けないことはあると思う。幾ら何でもね、出来ることには限界があるって自分で言っていたじゃない。私にもその理論を適用してほしい。

「と言うかお前は私に全てを任せるような暴挙に出てもいいのか?」
「ん?なんで私が脅されてるのかな?そういう場面だったっけ?」

一瞬揺らいでしまったじゃないか。勘弁して欲しい。

「確かにこの場で突き放すのはひとつの手段ではあるだろう…だがそれは果たして正解なのか?獅子が子を千尋の谷に突き落とすノリにしても些かお粗末過ぎやしないか?それで本当に私がどうにか場を乗り切れると思うか?乗り切れたとして、それが回り回ってトラブルとして我が身に振りかからないと言い切れるか?…答えは出ているはずだ。」

…どうしよう。本当に揺らいでしまった。
なんで自分のことをここまで下に的確に捉えられるんだろう。本当にその先のあれやこれやな嫌な未来が一瞬見えた気がした。そして頼んでいる側の態度とは全く思えないこの自信に満ちた言葉はなんなんだろう。答えは出ているはずだじゃないよ。
呆れ半分諦め半分でじとりと見れば、一応少しは後暗い所はあったらしい。さりげなく逸らされた視線にまた溜息が出そうになった。

「…ダメか?」
「…はぁ…」

伺うようにもう一度、同じ言葉で聞いてくるから、卑怯だな、と思う。そうされたら私に拒否権なんて、有って無いようなものなのに。

「もっと早くに言ってね…あと、なにかあったらちゃんと守ってね」
「ああ、当然だ。」

もう何事も無かったかのようにしれっとした顔で頷くのが少し腹が立つ。私なんて責任感とか色々なもので胃が重くなった気がするのに。
意識せずに浮かんでくる失敗があった時の想像を、できるだけ頭の隅に負いやって、溜息を吐いた。この数十分の間に私は一体どれだけ幸せを逃がしたんだろう、なんて益体のないことを考えながら、その書類の山と向き合う。



名前:しらゆき
コードネーム:ローズ
役職:幹部(右腕)
役目:主に情報仕入れ係。敵組織や周囲の情報を集める。
武器:鞭
性格:ネガティブ
髪色:朱色
目色:白
特技:金魚すくい

2ヶ月前 No.2

バケツ @azalia0607 ★iPhone=PhNv1neWcD

別に、マフィアになるつもりなんて全く、これっぽっちもなかった。だって、怖いじゃない。
確かに昔からの友達がそんなものになると聞いた時は心配したし、出来ることなら助けてあげたいとも思った。…でも、出来ることなら、は本当に『出来たのであれば』であって、問答無用で命を張って、とまでは…ねぇ…。流石にちょっと…まあ、考えちゃうよね。
事情を聞けば確かにサポートくらいなら…安全なら…と思わなくも無かったけど、組織の中に入るかまで考えると、それは無理。それ死ぬよね、私。喧嘩もした事ないんだよ。貧弱なんだ。拳銃ドンパチなんて次元が違うよね。
彼女自身もそこまで求めている訳ではなくて。むしろ中途半端に干渉して来る癖に、どっかよくわかんない所で線を引く。それはほんの少しだけ寂しかったけれど、大事な事だと解るから、少し有難くもあって。
だからその分の彼女の気遣いも含めて、せめてまともな職業に就こうと。そうすることで今とは違う形になったとしても、それはそれで仕方ないことだと。そう思っていた。
…思っていた時期が、私にもあったなぁ。

「…ねぇ、これさ…これ…肖像権の侵害じゃないかな…」
「落ち着け。とりあえず深呼吸をしよう。」

傍若無人な普段の態度からは想像もつかないほど優しい声で、大丈夫大丈夫、と背中を撫でられた。
見ているのは今日の新聞の2面、3面。載っているのは就活中に私を襲った昨日の事件についてと、何故かその事件の当事者らしき人物達からめちゃくちゃ守られている、と見てすぐ解る、その写真。1面には全体図も含めた写真が載っていたし、誰から見ても私が関わっていることは一目瞭然だろう。
誰だろう、この写真撮った人。今ならその人のことを本気で呪えると思う。だってついさっきそれでほぼ内定の決まっていたはずの会社から門前食らったからね。びっくりしたよ。

「いや…正直言ってすまんかった。こんなことになるとは」

遠い目になっていただろう私に、本当に珍しく申し訳無さそうな顔で謝ってくるから、思わず唸ってしまう。
昨日の一件を思い出す。それはさて、これから面接に行くぞと気合を入れていた時だった。なんか急に黒服の大人達に拉致されそうになった。
そう、本当に急にだ。しかも確実に私を狙っていた。突き付けられた銃の冷たさは思い出すだに寒気がする。
それだけに助けて貰った時は涙が出そうな程安心した。本気で感謝したし、守ってくれる相手がいる心強さに恐怖をほんの少し忘れることも出来た。…出来たのだけど。

「…これさ…原因、アレだよね」
「…アレだろうなぁ。」

そんな相手にこんな事を言うのもどうかと思うのだけれど、普通に一般人として暮らしていた私に、理由もなくこんな事が起こるはずがないというか。順当に考えて、私単体にそれ程の価値はないというか。となるとどういう風に価値を見出されて拉致されかけたかと言うと…無難な所で、人質。
一応中小レベルとは言えマフィアのボスの友人だ。そういう意味で言えば、狙われた理由はほぼほぼ彼女のせいとも言えてしまえる。
確かに感謝すべき恩人であるのだけど、それと同時に元凶と言えないこともない。だから、まあ、謝られて「いや君は悪くないよありがとう」とは、ちょっと言い難い。

(まあ、私の認識が甘かったということも、ある訳で。)

当初まだ警戒心をちゃんと持っていた時期にも言ってた気がするけど、私は手伝いを引き受ける条件として、「ちゃんと守って」と言うようなことを挙げていた、と思う。とすると今回の件は確かにその約束は果たされていて、それを責めるのは筋違いだろう。
けれど、けれども。それでも思うことと納得することは決してイコールではなくて、もやもやが残る。

「…こんな状態じゃ、就活なんて出来ないよね…」
「…いやぁ…まあ…、…ちょっと厳しいだろうな」

最大のネックに、口を濁しながらも実態を隠さずに告げる言葉に、段々と諦めと苛立ちが同時に湧いてくる。
ここまで大きく取り上げられてしまうと、もう流石に私を積極的に雇いたい会社はないだろう。積極的にマフィアのどんぱちに関わりたい企業なんていないだろうし、そんな企業私が怖い。それこそ遠く遠くに拠点を移せば話も変わるだろうけど、そうすると守ってくれる相手から離れる分私の安全性が下がる訳で。確実に相手方が私を狙うことを止めたと言えもしない状況でそれは、遠慮したい。もう二度とあんな事態起こって欲しくない。
そして万が一、あんな記事は気にしないと豪胆にも思って下さる会社があったとしても、結局また狙われる危険性があることには変わりない。つまり、どう転ぼうが私の就職活動は暗雲立ち込める方向にしか行かないのだ。辛い。

「………はぁ。解った。うん。解った」
「…あの、大丈夫か?」

諦めとそれが最高潮に達したのは同時。もうなんか良いや、という気持ちと、もう一つ。

「私、君の所に就職するよ」

微笑みながら、え、と固まる彼女に履歴書を渡す。
単純な気持ちだ。簡単な気持ち。久しく忘れていた様な、子供の頃に置いてきたような純粋な気持ち。

「私弱いから、守ってね。書類仕事なら君より内情解ってるから。即戦力だよ。やったね」
「これ以上ないくらい堂々とした自己PRだな…」

呆然とした様に履歴書に視線を落とす彼女に。平和な日常をぶち壊してくれた黒服さん達に。私の就活の全てを無駄にしてくれた全てに対して。この気持ちを表すとしたら、この言葉に尽きるだろう。めちゃくちゃムカつくー。
訳わかんないよねほんと。今までのアレとかコレとかソレとか諸々含めた努力を一瞬でめちゃくちゃにされるとかね。もう色々馬鹿らしくなるよね。やってられない。

「え、いやこちらとしてはそれはまあ助かるんだが、いいのか?その場のテンションに任せると後で泣くぞ?」
「私としては今泣きたいんだけどね?と言うか君がそれを言うかな。先にその場のテンションで書類仕事押し付けてきたの君じゃない」

かと言って無職で穀潰しをするには私のメンタル強度が足りなくて。とすると、じゃあ、どうするか。半元凶に責任取って貰うしかないんじゃないかな。
仕事は体力仕事でも無ければ出来るだろうし、自信はある。どうせこうなると縁を切るなんて出来ないし、なら近くで守ってもらうに越したことは無い。何より。他に就活先が見当たらない。

「じゃあ、そういう事で。今後ともよろしくね」
「…知らないぞ?ほんと…」

微妙な表情で、半ば無理やり頷かせる形になったけれど、こうやって私は職場を得てマフィアになった。

まあ当然、翌日にはなんで変なテンションのまま行動しちゃったかな、とめちゃくちゃに後悔したんだけれども。

1ヶ月前 No.3

バケツ @azalia0607 ★iPhone=PhNv1neWcD

友人に半ば押し付けられた履歴書を見る。
なんちゃら大学何年度卒業予定。なんちゃらの資格所有。なんちゃら検定うん級。とりあえず凄いらしいことは解った。

(…そうか、従業員になるには履歴書がいるのか。)

当たり前の事ながら今まで考えもせず、とりあえずうちに来い、で終わらせていたあれこれそれを思い出す。まあ、うちにいるのは私も含め学歴もろくにないガキばかりだから、書けと言って書けるものでもないだろうけれど。
住所と連絡先もいるのか、なんて思いながら流し読んで、志望理由で目が止まる。

「…まあ、一般職目指してた訳だしなぁ。」

難しい言葉の並び立てられたそれは、当然の事ながらうちに向けてのものではない。その裏の就職浪人はしたくないという意志だけは、これでもか、という程伝わってくるのは、まあ、長い付き合いだからだろう。

(…悪いことをしたな…)

甘く見ていたんだろう。私も、あいつも。思った以上にその身柄の需要は高かったらしいことに気付かなかった。
私からすれば文字の羅列でしかないような、丁寧に書かれたその紙には、それだけの時間が積み重ねられているのに。勝手に油断して、こんな事件を起こさせて、最初の約束も守れなかったのだから、情けない。
かと言って、これが今手元に残っている、という事がどれだけ益になるか、解ってしまうのだから複雑だ。正直な所遠慮を脇に退けてしまえば、あいつを取らない手はない。能力有るし。いてくれれば楽だし。頭良いし。時々めんどくさいことを除けば百点満点だ。

「…まぁ、守れば良いんだろう」

ひとりごちてそれを新しいファイルを探し、しまう。
そうだ、今度こそちゃんと守ろう。こっちに来れば守れないということは、もう次がないということだ。
どうせ明日にも後悔するだろうあいつも、ネガティブな癖に変な所豪胆な奴だから、どうせすぐ開き直るのだろう。私ばかり悩んだままでいるのは面白くない。

「…難儀な道を選んでしまったなぁ」

私も、あいつも。
こんなふうに悩むなんて、キャラじゃないんだがな。本当ならば、むしろあいつはいい所に就職さっさと決めて、私はその日暮らしで大変だなぁと他人事の様に嘯きつつも眺めたり。
順当に生きていたのなら、割りとそんな感じの人生だったんじゃないかと思うのだけど。気が付いたら私もあいつも仲良くマフィアとか、なかなかに不愉快な流れになってしまっている。本当にままならない。
ああ、明日が来なければ良いのに。なんて、そんな、現実逃避だとして、思わずにいられなかった。

29日前 No.4

バケツ @azalia0607 ★iPhone=PhNv1neWcD

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2日前 No.5
ページ: 1

 
 
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