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偶像えんたぁてぃめんと

 ( 書き捨て!小説 )
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春崎 @hudou728 ★3DS=LBvqXcfSQw

ふわりと桃色のスカートが視界の中で揺らめいた。
スカートは綺麗な桃色。色味は押さえ目で、大人っぽい。おとぎ話に出てくる、お姫様みたいじゃない。

ちょっと視線を上に上げると、白く、よくよく見るとベージュに濁った色の可憐なシャツ。襟元には、赤っぽい、夜景の中に揺れるグラスに入れられた、赤ワインのような、これまた大人っぽい色のリボンが結われていて、たまにふわり…と優雅に揺れた。

髪は、ミルクティーのようだ。あったかく、大切に淹れられた。糸のように細く美しい髪が、日光に当てられ、輝く。その髪をふたつの房にしている。所謂ツインテールだ。ツインテールには、スカートと同じピンクのリボン。

__その少女は、おとぎ噺から出てきたみたいに可憐だった。

その少女を忘れたくなくて、もっと愛でたくて。

ボクは、ゆっくり声を出す。


「ねェ、君」

「…?」

少女はこてんと首をかしげた。

「ねぇ、君…名前。何て言うの?」

少女は驚いたように瞳を開き、ぱちくりとそのおおきな、サファイヤのような蒼の瞳をまたたかせる。

「あぅ、あたし、あたしは…」

言葉に詰まって、きょどきょどする少女。どうやら話が苦手なのか…?きょどきょどとした口調の言葉を紡ぐ声は、細々しく、可愛いらしい。天使の歌声のようだ。

「あたしは…ユキノ。倉津、ユキノ。」

ユキノと名乗った少女は、よろしく、とふにゃりと笑った。

その表情は、まだ邪気のない、無邪気に野山を駆ける少年少女のようだった。

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