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泉のようで海である

 ( 書き捨て!小説 )
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雪灰 @wintersnow☆cqmsYOo.BLQ ★QAxiiR3yZS_UHY

瞬きの間、現実逃避しようかな。

 ***

小説というものに憧れてしばらく経つ。
がっつり書くのは荷が重いと思い知り、少し書き捨ててみるのもいいかも知れないと考えることにした。
深夜テンションの3日坊主にならないことを祈る。

関連リンク: Spitz! 
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雪灰 @wintersnow☆cqmsYOo.BLQ ★QAxiiR3yZS_UHY

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6ヶ月前 No.1

雪灰 @wintersnow☆cqmsYOo.BLQ ★QAxiiR3yZS_UHY

 メロディを仕切りなおすように、トンと一音。
 その瞬間が、とても好きだ。
 仕切りなおされた音の奔流が走り出す。向こうに届いたら、きゅっと踏みしめて返ってくる。
 それは音楽共通の感覚かも知れない。

「今日のライブ、めっちゃ良かったね!」
「確かになあ。俺間違えたけど、お客さんに笑われておしまいだったわ。それまでがマズかったら真顔でスルーされんのによ」

 バンドのメンバーが機嫌よく喋っているのを聞きながら、私は心地よくぐったりとしていた。
 今日のライブは楽しかった。ミクロン単位のバンドなれど、うまくいく時はうまくいく。ライブは心地よい疲れに浸るまでがライブだ。ギターやベースのような細かい動作による疲れはないけれど、ドラムというのは単純に疲れるのだ。だから、疲れるまでが一連の流れ。

「なあ、今回のヴォーカル、良かったよな」

 うちのバンドにはヴォーカルが居ない。いつもヘルプを募るのだが、確かに、今回のヴォーカルは今まででもぶっちぎりだった。私も出来ることならこのバンドに居着いてほしいと思う。しかし、

「でもさ、あの人、自分は流れ者だーって豪語してるじゃん」
「んんん……」

 ちろりと見遣ってそう言うと、2人は唸って黙ってしまった。
 アマチュアバンドの世界では、実力のある流れ者が少なくない。真面目に働きつつ、趣味でバンドの世界に入り浸り、バンドの勧誘を蹴り続けているうちにそうなってしまう。そんなパターンが多いらしい。今日のヴォーカルも、今回限りという約束だった。……だったのだが、

「あまりにも……惜しい」

 そう、本当にそうなんだ。

6ヶ月前 No.2

雪灰 @wintersnow☆cqmsYOo.BLQ ★QAxiiR3yZS_UHY

 ――東京駅。新幹線から降りると、冷たい風にさらされた。
 冬の関東の風は冷たい上に乾燥しているが、それに気付くのは明日になってからだろう。乾燥にやられて水っ洟が止まらなくなるには、大体いつも一日を要している気がする。今日はマスクでもして寝ようか。
 地方で一人暮らしを始めてから、東京に帰るのはこれが初めてだ。身体があちらに慣れてしまったのか、こちらの空気は少し煤けた感じがする。雪がない分、余計にそう感じるのかも知れない。

(千代田線は、っと)

 地上の駅から地下に潜り、ちょいと電車を乗り継いだ先にある、私の家。
 最寄駅から家までは、歩くには少し遠い距離がある。けれどそれも、懐かしさにかかればどうということはないらしい。思ったより変わりのない家々を眺めながら歩いてしまえば、実家のあるマンションはもうすぐそこだった。
 ごつい鍵を差し込んで回す。身体が小さかった頃の感覚に戻ってしまったのか、うっかり身体全体でドアを開けてしまった。

「……ただいまー! ドーナッツ買ってきたよー」

 初めての里帰りだっていうのに、その間抜けな挨拶はどうにかならんのかい。
 ツッコむ母は、それでも笑っていた。

6ヶ月前 No.3

雪灰 @wintersnow☆cqmsYOo.BLQ ★QAxiiR3yZS_UHY

 明け方の、しんとした中を歩く人影。いくら夏でも多少空気の冷えているこの時間、外を出歩くのが最近の彼女の日課だった。
 カランコロンと下駄が鳴る音も好きである。元は体力作りのために履きなれない履物を探して履き始めたのだが、今ではすっかりお気に入りになっている。安物で鼻緒がもさもさとしていたのがかえって良かったのか、靴擦れも起こしたことがない。
 この時間だけが持つ静けさ、やわらかさを含んだ鮮烈な日差し。
 夏の暑さは苦手だが、夏のこの時間だけは彼女も好んでいた。

 ***

…なんだこれは。ただの日記か。
早速三日坊主になりかけました。

小説なんて徹夜明けの頭で書くもんじゃありませんね。まともな文章にすらなっていない。
けどまあ、流さないためにもとりあえず置いておきます。

3ヶ月前 No.4

雪灰 @wintersnow☆cqmsYOo.BLQ ★QAxiiR3yZS_UHY

 文字化け。
 パソコンで見かけることはもうほとんどなくなったが、携帯、スマホの波に抗えなくなりつつあるガラケーでは時々遭遇する現象だ。
 画面を埋め尽くす漢字、漢字、漢字。これは本当に漢字だったっけと思うくらいの漢字。
 忘れた頃にやってくるこの現象は、妙にこちらの背筋を寒くさせる。呪文か何かに見えるからだろうか。

 いい加減スマホにするべきなのだろう。画面に直接触れなければ使えないというのがなんとなく嫌で、今まで変えてこなかったんだけど。

(細かい場所だと、地図すら機能しないしな……)

 どれ、現在地くらいは割り出せるだろうかと地図のページを開いてみる。文字化けがきれいさっぱり消え去ってほっとしたのもつかの間。

(……目的地が、すでに設定されている……の、か?)

 周りにある店やらなにやら、見まわしてみればきちんと現在地のあたりが表示されている。実を言うと位置情報は送信しない設定になっているので、検索すらしていない今、それが表示されているのもおかしな話なのだが、もっと不思議なことに、現在地のすぐそばにピン止めされた目的地――それが、じわじわと現在地の方に寄ってきているのだ。
 寄ってくる、寄ってくる……地図によれば、後ろから。
 今度こそ、背筋が冷えた気がした。恐怖で振り返ることも出来なかった。

 背中から空気の塊で押し上げられたような、浮遊感を感じた。

3ヶ月前 No.5
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