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愛せなかったメトロと共に、

 ( 書き捨て!小説 )
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×× @riii ★xONLVpCVbe_Nv9


「 " 他人を愛せる自分 "が愛おしかっただけなんだよ。 」

 ―― 呼吸が止まる二秒前、きみは何を見ていたのだろう。
 願わくは、美しいものであって欲しい。ラムネ瓶、ドビュッシー、夕空、金魚鉢、プラネタリウム、硝子、水風船、モネ、香水、菫、ラズベリーのタルト。それは儚く淡い光彩。


( 君の残像を探し続けてた。今度はもっと上手に騙すから、 )


 ▼ 妄想の行く末。天気屋人間による不定期更新。
 ▼ 殺人ネタもびーえるじーえるも没案の書き殴りも何でもあり、かもしれない。雑食による雑食の為の場所。


「 ……上手に愛せなくて、ごめんね。 」



ページ: 1

 
 

ひやみ。 @riii ★i82OqlllAg_Nv9

 今まではひたすら受け続けていた四文字。人生で初めて口にする台詞に軽く違和感を覚える。

「―― 好きです」

 溢れるほどとは行かなくても、これで僕の世界は満たされるはずだった。戻らない情景まで美化して毎日が色付くはずだったのだ、けれど。
 ゴスロリ姿の少女は、一瞬、目を合わせたら吸い込まれてしまいそうな錯覚に陥る深紅の瞳で僕を見据えていた。

「 嘘吐きは駄目でしょ。君は" 誰かを大切だと言える自分 "に酔いしれているだけ。君が見ているのは私じゃなくて、私の瞳に映る君なのよ。結局自分が可愛くて仕方ないんでしょう? ―― ほら、ちゃんと声に出して言ってごらん 」

 見飽きるほど一緒に過ごした彼女が得体の知れない人形のように見えて恐ろしかった。告白の瞬間さえ何も感じなかった身体が慌てて呼吸をするように震え出す。

 ××に嘲笑された時のこの昂りを、僕は快感と呼びたい。


( ゴスロリ娘ちゃんと無自覚ナルシくんが微SMに育っていくお話。イケメンに辛辣な言葉を吐き捨てる美少女が性癖です )

20日前 No.1

ひやみ。 @riii ★Uj3NEBsiew_Nv9

「あの、すみません……ハヤシさんですよね?」


「違いますよ?」

 ハヤシと同じ、ブルーハワイ色の透き通る瞳だった。


「でもあなたの妹さん、ハヤシって苗字じゃないですか。だからあなたも――」
「――ふははっ、随分と例外でない思為しをするのね君は。妹の名は"伊駒はやし"。苗字であると認識される事が非常に多いのよ。平仮名で記すのだけど、祭祀等で披露される囃子のことね。当方は"伊駒をどり"と謂うの。双子で囃子と踊り」

 林、ハヤシ、囃子、はやし。そういうことだったのか、間違いに気付けたからといって大した喜びも爽快感もないけれど。元々あいつなんかに興味があってこの真夏日に走り回っている訳じゃないのだから。
 そしてコンクリートから立ち昇るもわっとした湿気の中、相変わらずぼんやりとした頭で、ハヤシの理屈的な口調や変わった一人称は双子の姉も共通なんだなあと思った。

「ああ、そうでしたか。なんか申し訳ないです」

 俺は一体何について謝っているのだろう。何が楽しくて貴重な夏休みを潰しながら疾走しているのだろう。
 嗚呼、我ながらくだらない。やっぱりクラスの女子達に言われた通り、皆と海にでも行っておけば良かったのだ。

「いえ、取分け気に留めてはいないわ。それよりも苗字を誤認識されたのは久方振りなのよ、ああ愉快。……君、はやしとは級友なのよね?折角だもの、ナツギリくんに偶然遭遇したという事実を妹に連絡しておくわ」
「一応クラスメイトです。っつーか俺の名前は知ってるんですね。あ、あと連絡とかやめてくださいよ、苗字も知らないような仲なんですから」
「労力を掛ける訳ではないわよ、元々近辺にいるの」
「そういう問題じゃないんだよなあ……」


( 理屈めいた口調の双子と、それに振り回される男の子。ラノベにありそう。完全に一部分なので、完結や3人で他のお話も書きたいです )


16日前 No.2

ひやみ。 @riii ★bLRhraBIqk_Nv9

「あなたに触れる為に手を、あなたに追いつく為に脚を、あなたに寄り添う為に身体を、あなたの声を聞く為に耳を、あなたを想う為に感情を残した。そうやってひとつずつ残していくうちに死ねなくなって、要するにさ、結局変われなかったんだよ。あーあ、今更気付いちゃった。あたしはずっとずっと、おまえの存在そのものに傷付いてきたんだ」


▼ フィルム越しの夕空を

9日前 No.3
ページ: 1

 
 
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