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アタシよければすべてよし。

 ( 書き捨て!小説 )
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あみか.。 @709 ★Android=LPYuAOeTtf







愛だの恋だの関係ないの、今さえ楽しめればアタシはそれで。


( 要するに気紛れで書いていきますよ、ってことです。 )
( 高い高いクオリティーを望むならブラウザバックがおすすめ。 )


もっとアタシを憎んで、もっとアタシを楽しませて頂戴。





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深。 @709 ★Android=Tk7oG3cX6U



パンケーキを作ってみた。

誰に食べさせる訳でもなく、自分で食べたいわけでもなく。
ただただ、なんとなく、パンケーキを作ってみた。

「あー、シロップないや。」

冷蔵庫を探しても目当てのものは出てこない。
しょうがないから蜂蜜で我慢しようと棚から瓶を取り出す。
なのに蜂蜜の瓶はどれだけ回そうとしても開かなくて。おばあちゃんから貰った手作りのいちじくジャムも開かないし。
いつ買ったのかわからないあんずのジャムは一口ほどしか残ってない。
ついてないな、と思いながらもバターをのせて食べる。

「美味しくない、けど不味くもないか。」

ナイフとフォークのカチャカチャという音が部屋に響く。
あたし以外誰もいない、雨の月曜日の午前中。




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4ヶ月前 No.1

深。 @709 ★Android=sB7SKeeCDs




「………きみは、だれ。」


さっきまでは闇に包まれていたこの場所もすべてが終わった今では光溢れて。
あたしはある程度強いと思っていた。もちろん、弱いところもあるとは分かっている。
けれども、周りの人々よりは少し。それは血筋も関係してると思うが。
あたしでは敵わなかった、あの九頭竜をこの青年は瞬き一つするほどの時間で、なんなりと退治してしまった。

ふわあと意識が薄れていく中、ぽたりと血が流れる音にはっとして意識を戻す。
止血や痛み止めの符を施していないから、長く鋭い爪で抉られた腹から血が広がるのだ。
このまま意識を手放すとあたしは間違いなく冥府行きだろう。だが術を施す気力もないのだ。


「おれが誰かなんて知ってどうするんだ。」


ゆっくりと青年はあたしに近づいて、冷たい言葉とは裏腹に優しくあたしの傷を撫でる。
痛みに顔を歪ませながらも青年の顔を見ようとするが逆光でほとんどわからない。
ただ、傷を撫でる手はどこか懐かしくて安心できる。だからなのか、ゆらゆらと意識が遠退いていく。
ふと、青年からどこかで嗅いだことのある香がほんのりとした気がした。


少女が意識を手離した。それを見届けてから、彼女の髪を撫でる。そっと、愛しそうに。


陽磨。きみには辛い運命を選ばせてしまった。
ごめんよ、おれを許しておくれ。おれが不甲斐ないばっかりに。
おれはいつだってきみを見守っているから、だからまだおれのとこには来ちゃ駄目だ。



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3ヶ月前 No.2

深。 @709 ★Android=sB7SKeeCDs




たとえ、この想いが届くことがなくても。
彼女が幸せに笑っていられるなら俺はいいんだ。


そうやって照れたようにあたしに言った彼の言葉が離れない。
どうして彼女なのか。どうしてあたしじゃないのか。ねえ、何故。
背格好はほぼ同じ、違うのは黒子の位置だけではないか。
社会的地位も遺伝子も貴方を想う気持ちだってきっと同じで。

いいや、本当は気付いているのだ。
彼は彼女の外見に、社会的地位に、遺伝子に、惹かれたわけではないことを。
強くて、明るくて、優しくて。本当は誰よりも弱い彼女に惹かれたということを。
そして、そんな彼だからこそあたしは惹かれたのだ。


奏帆。瑠璃。
今のままではもう貴方たちが会うことはないでしょう。
だけれども、あたしは貴方たちの幸せを願うから。
あたしは喜んでこの身を差し出そう。貴女の代わりになろう。
未だに想いを捨てきれないせめてもの償いを。




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3ヶ月前 No.3

深。 @709 ★Android=VrXZvLRI7p




────琥珀様。


愛しい愛しい貴方の声が聞こえた。
振り返ってみれば、恭しく頭を下げる貴方がいて。


けれどもあの頃のようにはいかない。
3人で笑い合ってた、あの頃にはもう戻れない。


「……ラピスラズリは、大切にされておられますか。」


やや掠れながら問いかけた声は弱々しく震えていて。
諦められていないのだと痛感させられた。
主と主に仕える人の恋愛など赦されるはずもない。
だから、貴方達が幸せになれるために我が未来を差し出した。


「お陰様で、毎日幸せに暮らしております、」


───そう、それは良かった。


そう口に出せたのだろうか。その声は冷たいものではなく、暖かいものだっただろうか。
今更、彼女を恨んでいるわけじゃない。妬ましい、嫉ましいわけでもない。
これはあたしが自ら選んだ道。選んだ人生なのだから。

ただ、二人きりになったときですら他人行儀をしなければならないこのときに。
代わらなければよかった、と思う瞬間がある。後悔してしまう。


何年もの間、積み重ねられたこの想いは行き場をなくしたままで。
いつか何かを犯してしまうかもしれないという予感がする。
けれどもそれはただの予感。だからあたしは絶対にこの幸せを壊したりはしない。



それは、ひどく苦しく残酷で狂った愛に乾杯を捧げるように。
自らが知らぬ間に自らの内で着々と進んでいた。



『──────応えよ。汝の望む、未来を。』



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3ヶ月前 No.4

深。 @709 ★Android=S1TTgCHEBv





「沙代、最後にもう一回どう?」

「だーめ。あたしこれから予定あんの。」

「ふーん、じゃあこれで許す。」

ちゅ、とわざとらしい音をたてながら唇が離れる。
乱れたシーツの上でおでこを合わせながら話す彼とは付き合っていない。
でもキスをする関係。場合と場所によってはそれ以上のことだってする。


「そんじゃーね、結城。」

「ここの鍵、持ってて。いつでも来てよ。」

「……ふふ、ありがと。」


帰り際、さらりと渡された合鍵は、正直うっとおしい。荷物が増えるだけだし。
そもそもたった2、3回寝ただけで合鍵渡すとか重い。彼女とか思われてたらだるい。



♪〜



「もしもーし。」

『沙代まだ?』

「あーごめんね、郁。今向かってるところ、」

『また他のやつんとこ行ってたの?』

「うん。でもやっぱ一番は郁だなあ、」

『何、いきなり。とりあえず待ってるから、』


郁はここんとこあたしの一番古い人。
昔から彼氏でも友達でもないけどやることはやる仲。
あたしの遊びにも理解してくれてるし
何より郁も中々遊んでるから他人のこと言えないし
なんとも心地よい関係。



─────今までは、ね。




-

3ヶ月前 No.5

深。 @709 ★Android=ofDkAF9liB




「なっちゃんなんて諦めたい……、」

俺の前で彼女はよく泣く───俺じゃない人を想って。
そんな彼女に俺は手を伸ばしかけて、やめた。

「はーるあ。そんじゃあ俺にすれば?」
「………やだ。ふゆとは違うの。」
「はるあの気持ちが俺となつきじゃ違うんだろ?」
「……ん。でもこんな辛いならやだ、」

最初からふゆとが好きになってれば良かった、という彼女の呟きに。
────────ぐさり、と心に刃物が刺されたように胸が痛くなる。

「なんではるあはなつきじゃなきゃだめなんだろうな。」
「………なっちゃんは、あきほじゃなきゃだめだから。」

───俺なら絶対にそんな想いさせないのに。
誰よりもはるあのこと大事にできる。絶対に泣かせない。

茜色に染まった教室の中で、俺は涙を流すはるあが落ち着くまで傍にいることしかできなくて。
ぽんぽん、とはるあの頭を撫でながら下唇を噛んだ。



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3ヶ月前 No.6
ページ: 1

 
 
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