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歩けばそれ即すなわち武

 ( 書き捨て!小説 )
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A& @kinseisan☆Yfqbm8qN35s ★iPhone=frBVNE8XER

...人生とは常に死と隣り合わせと言う事に気が付いたのは自分が7歳の時だった。

11月8日に母の腹の中から『自分』が産まれ、7年の歳月が経つまで特にこれといった事がないまま自分は育てられた。自分が母の体から産まれたときに母は産まれた子供を愛おしそうに細い両腕の中に包み込み、まだ産まれたばかりの赤子に向けて笑顔を浮かべていた。父もまた我が子が無事に産まれて安堵の溜息と歓喜の涙を流しながら赤子と妻を見つめていた。

両親は良い人間だった、産まれた子供を必ず幸せにすると胸に誓い我が子を愛しながら社会に貢献する。
そんな普通で世界中を探せば何百、何千、何万人も同じような人間がいる世界で確かに幸せだった。

そう、幸せ『だった』。

自分が産まれて両親から育てられて7年の月日が流れた。
朝起きたら顔を洗い歯磨きをして服を着替え、朝食を食べた後に友達のいる学校に向かう。そんないつも通りで当たり前なサイクルを繰り返す事が自分の中で普通だと思っていた事が突如として崩れ去る。

初めは学校で授業が終わった後の短い5分間の休み時間を過ごしている時だった。
自分の苦手な社会の授業をやり終えて次の授業の準備をしている時に、何時もよりも少々暗めの雰囲気を纏った自分のクラスの担任の教師に呼び出された。体育の授業で体育館の中で運動をしている為誰もいない別学年の生徒達の教室に入れられた。

最初は自分だけが呼び出さる理由も思い当たらず、更には教室に入るまで悲痛な表情を無理やり抑え込もうと無表情を貫いていた教師の顔が何か自分が悪い事をしてしまったのではないのかと頭を少々混乱気味にしていたが、教室に入りお互いに椅子に座って向き合った状態で教師の口から出てきた言葉に頭の中が真っ白になった。

_君のお母さんは死んでしまった。

あまりに急な言葉に脳が停止したような錯覚に陥る、しかしまだ7歳弱の自分はその言葉を信じ切れず、目の前の先生が冗談を言っているのだろうと反射的にそう思いながら笑いもせず怒りもせずにただただ無表情で嘘ですよね?と言葉を口に出した。

返ってきた返事は無言だった、肯定でも否定でもなく無言の返答。
暫くその状態が続いたが、その無言の時間を終わらせるかのように無表情の教師が口を開き、言った。

_この後君のお父さんが迎えにくる、君は荷物を纏めてお父さんと一緒に病院に向かいなさい。

その言葉に自分は今まで出した事が無いような酷く掠れた声で「はい」と返すしかなかった。


__忙いで教科書をランドセルに入れて外に出る。
その途中で自分と良く遊ぶ友達が「もう帰んのか?」と少しばかり困惑気味の視線と質問を向けてきたが自分にはその質問に声を出して応える程の気力を持っておらず、友人達の視線を無視して学校から出た。外に出ると眩しい太陽の光が雪に当たり、元々白くて目がチカチカするような景色を更に眩しくしたような景色に思わず目を細める。今の季節は冬で自分達が住んでいる町は雪が多く降り、外の景色は春の明るい緑とは違った一面真っ白な美しい銀世界になる事で有名な町だった。

何故か何時もよりも肌寒く感じる外の寒さに暫く震えながらも耐えて父を待っていると、校舎の駐車場に見覚えのある黒い車が走行し停車する。あの黒い車は間違いなく父の車だった。
停車した父の車に急いで駆け寄る、ツルツルとした氷に足をとられて途中転びそうになったがそれすら些細な事だった。駐車場に停車された父の車の所まで辿り着き、ドアを開けるとそこには見たことがないぐらい悲しみの念でいっぱいの顔をした父が座席に座っていた。

父は自分を一瞥するといつもより覇気のない声で乗りなさいと言った。
自分はその言葉に頷き、座席に座りシートベルトを付けるとそのまま父はハンドルを握り、車を走らせて病院へと向かう。何時もなら話題の尽きない会話を親子の二人で楽しんでいるのだが、今の2人の間ではお互いに声すら出せる雰囲気ではなかった。
そんな空間に自分は耐え切れず思い切って父に話を聞いてみる。

「お父さん、お母さんは...」

「...」

なんで死んじゃったの?と続けて言おうとしたが、言葉を一言出す度に声が尻すぼみになり言葉が続かなかった。

静寂と車が道路を走行する音だけが耳に残る、自分は顔を俯かせ、父はハンドルを握って車を走らせる。

...結局病院に着くまで会話は出来なかった。



_病院の駐車場に着くと父は「ここだ」と今まで閉じていた口を開きシートベルトを外して車から降りる。顔は駐車場での時と変わらず、今にも泣き出しそうな、子供が迷子になり泣くのを必死に我慢しているような、そんな悲痛な表情だった。自分もそれに伴いシートベルトを外して車から降りる。

車を12分程走らせて着いた病院は町の中でも特に大きく、自分も風邪をひいた時に何度か来た事がある病院だった_



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A& @kinseisan☆Yfqbm8qN35s ★iPhone=frBVNE8XER

小説を書こうとしたのですが、ストーリーの構成がままならず、結局展開が詰まった書き捨ての小説という事で投稿しました。

続きが見たい方がいるなら頑張って書いてみようかな、と思います。

2ヶ月前 No.1
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