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私と君の不可思議の物語。

 ( 書き捨て!小説 )
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夕凪@滲む夕陽 @bird ★oykEYoC5Rl_Niz

簡単だって笑い飛ばせたんだ。
難しいってはにかんだんだ。
そんな君と僕とじゃ、違うのかな。

不思議が当たり前のように、なっていったんだ。
だってあまりにも、自然だったから。

能力を持っていたり、持っていなかったり。
帰る場所があったり、帰る場所がなかったり。
時空を超えれたって、超えられなくったって。

何時だって、何かが其処にあったんだ。

そんな出会いと別れ、偶然と必然を、伝えよう。

『君に出会えた、物語を』

‐×××‐
ようこそ、この小説へ!!

何かあればサブ記事か夕凪の伝言板まで
(意見や感想等)

更新速度はまちまちです。
1日に何回も投稿したり、何日も投稿しなかったり。

以上を踏まえた上でお読みください。

ページ: 1


 
 

夕凪@滲む夕陽 @bird ★oykEYoC5Rl_Niz

【▽朝陽の色】

(トトン...サッサッサッサ....)
机の上で、鉛筆を走らせる音が鳴る。鉛筆は、静かに、滑らかに紙の上を滑っていく。

窓際にある机。朝陽に照らされるその顔は、何にもない「無」の感情。

「つまらない」そんな声が小さく漏れると同時に、鉛筆の音も止んでしまった。

紙の上には、難しそうな問題がたくさん。白黒だ。
そして、解答欄には、詳しく書かれた答えがびっしりと。
だけど、1つだけ空欄の欄が。

「この時、筆者はどう思ったでしょう」という、国語問題にはあるあるの問題だ。

「人の心なんぞ見えんわ」小さく、そしてあまりにも当たり前のように響いた声。
大抵の答えはいつも頭に浮かんでくる。小さいころに読んだ本の記憶、木々の香りがする教室の記憶。
その記憶が勝手に答えを見つけ出す。

朝陽が眩しいと思えるほど照らす。明るく、清らかに。
だが、その背には明るいとは程遠く、暗い。闇より薄く、闇夜より濃い。

「あぁ、お前の餌をやらんとな」その後すぐに、カタリ、という音を立てて餌の入った小さな皿が置かれる。
その皿を、茶色の胴長の生物が囲んで食べだす。その生物は、フェレットだった。
フェレットは餌を食べ終えると外に帰る。フェレットはどうやら野生らしい。

「...やるか」仄暗い影と、明るい机に戻り、また鉛筆を走らせる。
スラスラと、当然のように解いていく。その答えたちには、答えとしての存在感が、なかった。

1ヶ月前 No.1

夕凪@滲む夕陽 @bird ★oykEYoC5Rl_Niz

『▽寂しい色』

目が覚める。少し眩しい朝陽が、微かに顔を掠める。
「もう朝なんだ....」眠たい目をこすり、起き上がる。そして、洗面所へと行く。

バシャバシャと水が音を立てる。顔を水で洗いスッキリする。
鏡の中の自分と目が合う。
「変わらない」いつも通り、変わらない自分がいる。

机の上には、いたって普通の問題と出来損ないの答えたちがいる。
学校なんてものは必要なく、自分が必要と思ったものだけを覚えていく。

「何でこんなに出来悪いんだろおぉ」と手で頭を押さえながら頭を抱える。

少し遠い場所で、世界の薄れる音がした。「(スゥ...パリン)」薄く、小さな音。
この音は、誰かがこの世界から出ていったか、それとも誰かがこの世界にやってきたかだ。

この世界は、実在しているようで、していない。ゲームの中の世界のようなものだ。
しかし、私にとっては実在する世界で、他の世界が実在しない世界だ。

「今日は、誰か訪れてくれるかな」稀に訪れる者たち、その者たちの話を聞くのが
好きなのだ。大抵は、私の世界じゃない、他の世界の人たちが訪れる。
自分の世界じゃない世界の話を聞くのが、わくわくしてしょうがないのだ。

小さく朝陽が掠める部屋の中で、一つの蒼い閃光が一瞬輝く。その閃光は、私の目から
見えたものである。迷子を見つける。つまり、この世界の住人か、違うかがわかるという
しょうもない力だ。

「さぁ、出来損ないを、正さなきゃ」そう言って椅子に座り、間違いだらけの問題ページを
捲り、新たな問題を解き始めた。

1ヶ月前 No.2

夕凪@滲む夕陽 @bird ★oykEYoC5Rl_Niz

【▽泣き声】

暗くて冷たい、そんな場所に気づいたらいた。なんとなく夢だと分かった。
(っ....うぐっ....ぅ...)小さな声が聞こえた。うめき声にも聞こえるが俺にはわかる。
泣き声だと。小さく、堪えるように泣いている。誰が?わからない。

「どうして、泣いてんの」ぼそっと言う。俺の心の何処かの隙間が、僅かに揺らいだ気がした。
すると次の瞬間、まばゆい光が周りを覆った。

眩しさで目を瞑ったあと、恐る恐る目を開ける。
するとそこにはいた。「人」がいた。顔を歪め、声を殺して泣く人がそこにいた。

《痛いのっ....っ....全部、....いらないのっ....!》少女は声を発した。
痛い、全部いらない...俺には全く分からない。でも、目の前で泣く少女に、一瞬残像が見えた
気がした。

「いらないなら、俺に頂戴」そう言ってみる。何がいらないのかはわからない。
だが、俺はたくさんの答を持っている。これ以上増えても、俺には関係ないだろう。

少女は、涙であふれる目を開ける。俺は息をのんでしまった。
「あか、いろ...?」少女の目が、燃ゆる夕陽のような、信号機の赤のような、炎の赤のような、
なんとも不思議な赤色をしていた。

《っ....じゃぁ....あげる...その隙間に....あげる》少女は手を俺の胸に押し当てる。
息ができないほどの圧迫感。無理やり、何かが詰まるような苦しさ。

《忘れ....て...たいの....私の、全部....持ってて》少女は手を放す。
俺は荒い息を繰り返す。何だいまの。答えが分からない、少女からもらったものの答えが「すべて」
わからない。

そして気づくとベッドの上だ。俺の家、夢だと分かっていたじゃねぇか。
でも鮮明に覚えてしまっている。

「暇だし...ノートにまとめてみっか」俺は答だらけの問題集を閉じ、新品のノートを出した。

1ヶ月前 No.3

夕凪@滲む夕陽 @bird ★oykEYoC5Rl_Niz

【▽悲しい五線譜】

1つ目。夢なのに、焼き付いて消えない夢。少女にもらった少女のもの。
【能力者】ゲームの世界や漫画の世界で馴染みのあるものだ。
少女が能力者だというコト。それも、珍しい種類...なんていったけな、異能者?そんなやつ。

2つ目。【能力による戦争】このせいで、人類は滅びた、というより衰退したらしい。
その中で、少女は目だった傷もなく、だが奇妙なモノを見られるような目で見られていた。
少女は、生き残ったらしい。

3つ目。【異世界】俺の世界とか、確実に違う世界だというコト。まぁ夢だからそういうこともあるだろ。
技術の世界、まさに理想の未来といったような世界だった。

忘れないように...といっても忘れることはないだろうが。まとめたノートに絵を描いていく。
少女の絵、世界の絵、能力者たちの絵、全部...全部描いていく。

美しい絵に仕上がった。本当に存在してそうな感じになった。我ながらそう思った。

少女が悲しんでる、忘れたい理由があまりわからねぇ。
生き残った、珍しい能力を持つ。漫画の世界ではたいていそんな奴はヒーローになる。
俺だったら、ヒーローになれたら...面倒くせぇな。

俺は、少女の顔をもう一度描きたくなった。ベッドにぶふんっと座り、少女を書き始めた。

1ヶ月前 No.4

夕凪@滲む夕陽 @bird ★oykEYoC5Rl_Niz

【▽悲しい涙】

俺は少女を書き終えた後、再び机に戻る。モノクロに描いた少女は何処か現実っぽかった。

そんなモノクロじゃなくって、鮮明に、でも色褪せてしまった一枚の写真を見る。
机に飾ったまま、笑ったままの変わらない写真を。

そこに映るのは、幸せそうな5人家族で。父、母、双子と思われしき少年少女、そしてその
双子よりも上と思われる兄。みんな幸せそうに笑っていた。

「....ふざけんなよ」俺は小さく呟く。
腹が立つ、自分に。家族をバラバラにしたのは、紛れもなくこの俺なのだ。

俺は机に立てている1つのスケッチブックに目を移す。そしてすぐに逸らす。

「はぁ...」口から出るのはため息だけだ。
俺は首にかけている1つの小さな王冠のペンダント...というよりはネックレスを握りしめる。

そのまま俺は眠りについた。倒れるように、床が近くなったのを感じながら。
その俺の頬には、1つの涙が伝っていた。

『....ごめんね...』何者かの声が、眠りについた俺の頬を撫でる。
その声は、ひどく聞いたことのあるような気がして。

あぁ、そうか...。少女だ。能力者の、俺にくれた少女だ。何故少女は覚えているんだろうか。

『すべて..夢だったら、いいのにね』少女の言うことは、俺には正論に思えた。
夢だったらいい。そうだ、夢だったらいい。早く覚めてほしい夢。

『.....君も、』少女は何かを言いかける。俺の意識は、そこで途切れた。

1ヶ月前 No.5

夕凪@滲む夕陽 @bird ★oykEYoC5Rl_Niz

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1ヶ月前 No.6

夕凪@滲む夕陽 @bird ★oykEYoC5Rl_Niz

【▽幻】

眠りから覚める。目覚めは本当に最悪だ。

聞こえてきそうな幻聴に、俺は耳を強く塞ぐ。許さないで、と願いながら。

「ごめん...俺のせいなのに....お前が...」酷い罪悪感が募り、俺の瞳から涙が溢れてくる。

どうすれば、お前にまた会える?
どうしたら、また言葉を交わせる?俺はただ、お前を守りたかっただけなんだ...。

俺は、少女の記憶が酷く怖いものに思えてくる。曖昧、なんかにはできずに、ただ異能者として
蔑まれる、挙句の果てには普通になど戻れはしないという絶望感。

そんなものに苛まれ、自分を忌々しいと思っていて...。
少女は、俺とさほど変わらないくらいのような姿で、もし俺と同じくらいの年なら、俺は自分が
どれだけ弱い人間か思い知ることになる。

「命を為してでも...守りたいものがあるんだ」だからよ、誰か俺を壊してくれよ。
壊して、壊しまくって、あいつを助けてくれよ。

しかし、その思いは突如現れた一言で消された。

『ねぇ、君。__始めよう』と。

始める、何かを救う何かを始める。何かを失う何かを始める。どちらにも取れる言葉。

だが、俺の口角は上がってしまった。
「ああ、始めよう」そう言ってしまったんだ。

『じゃあ、準備をしてくれるかな?また5分後に、迎えに来るよ』あいにく僕にも準備があってね、と
声がしたと思うと消えた。

俺は準備、といっても何をすればいいのかわかんないから必要なモノをリュックに入れていく。
財布、スケッチブック、筆記用具、スマホ、ゲーム機、お菓子、飲み物、ある程度の着替え。
分厚い絵本を何冊か、そして最後に、大切なものが詰まっている木箱。

5分がたった。その瞬間にまた声が聞こえる。

『行こう、君を待ち受ける世界へ』その声はいささか楽しそうで。

「...楽しませてくれよ?」俺は知らずのうちにそう呟いた。

1ヶ月前 No.7

夕凪@滲む夕陽 @bird ★oykEYoC5Rl_Niz

【▽知らない世界】

目を開ける、そしたら電子のように細かい0と1が飛び交っていた。

『ここをたどれば、つくよ』少女はにこっと可愛らしく、元気な笑みを浮かべる。

俺はただただ未知の世界への興味を露わにする。まるで、パソコンの中みたいだ。でも、パソコンの
中ではない、いわばトンネルのような役目の場所だというコトが、なんとなくわかった。

「はっ、」俺はそんな笑いを漏らす。俺のいた世界が馬鹿みたいに思えてくる。
こんなにも、少なくとも俺の居た世界よりは技術も何もかもが上のような気がした。

不意に電子のような世界がなくなり、ゲームに出てくるような大都市、が見えた。
俺の今いる場所は....空。なのに俺は慌てもしない。寧ろ、当然のように思った。

『どうか、楽しんでね』少女は相も変わらず元気な笑みを残して消える。
おいおい、俺はまだお前に聞きたいことあるんだが...まあしょうがないか。

空から無事着地した俺は、この世界の大きさに、美しさに、全てにあっけにとられる。
ただ、見たくもない光景が1つだけ映ってしまった。

‐いただきっ♪‐ ‐はああああっ!‐ ‐kill....kill...‐ ‐倒す‐

物騒な言葉も聞こえてくる。瞬間、俺の顔に何かがかかった。それは、真っ赤な、真っ赤な液体で。

‐やっべ‐ ‐あいつ誰だ?‐ ‐あいつ変わってんな‐ ‐何の力持ってるんだろ♪‐

何でこいつら、こんなに楽しそうにしてんだ?何で、楽しそうに、争いをしてるんだ...?
俺は走った。とにかく無我夢中で、走った。

27日前 No.8
ページ: 1

 
 
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