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sleeping beauty

 ( 書き捨て!小説 )
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はなこ @before ★iPhone=6Q2YwxTlyp

メリーバッドエンドっておいしいのかな







ホモや暴力表現などがあります
ヤンデレと両片思いが性癖

すごく糧になるのでコメントなどありましたらお気軽にしてってください…;▽;

ページ: 1

 
 

はなこ @before ★iPhone=6Q2YwxTlyp

 幼稚園の頃にはすでにおともだちにいじめられていたし、小学校にあがってからもそれは変わらなかった。誤って殺されかけたことも何度かある。中学にあがる少し前、放任主義の親がようやくそのことを知ると、おれは格闘技を習わされるようになった。反撃を覚え、喧嘩のうまいやり方を知ったおれは、高校にあがる頃には立派な不良になっていた。冷静に考えてみるとふつうのクズでウケるね。



「真庭あ! テメエ今日こそブッ殺してやるから出てこい!」
 今日も知らない人がおれの名前を吠えてる。
 たぶん前に殴った人だろうけど、たくさんいすぎて覚えてない。今ツムツムしてっから黙っててくんないかなって思ってたら、ユキちゃんがおもむろに教室を出ていって、しばらくしたら誰かを引きずって帰ってきた。
「真庭ァ……!」
 フーッ、フーッ、って威嚇してんのが猫みたい。少し笑うと、ギラギラした目がつりあがっておれを睨む。てかすごい髪色してんな。赤って。こんなに特徴的だと覚えてそうなもんだけど、やっぱり誰かわかんない。
「きみだれだっけ」
「、殺す、ぶっ殺す、殺す……、」
「あ、ユキちゃんありがとね」
「別に」
 ユキちゃんとゆうのは、かっこよくてつよいおれの友だちだ。髪の色が銀色という尖ったセンスをしてるけど、ふつうにやさしいからおれは好き。よくハートくれるし。ユキちゃんがスマホの画面を撫でまわしてツムを消している姿は、ギャップすごくてなんかかわいいし。ちょっと笑うと、ユキちゃんはかっこいい顔を不思議そうに傾げた。こういうとこね。かわいい。
「……何かついてるか」
「ううん。おなかすいたねって」
「真庭ァ!」
 ユキちゃんの隙をついて、赤髪くんはおれに飛びかかってきたけど、その前にユキちゃんに腹を蹴られて床に沈んでた。いたそう。咳き込みながらもおれを睨んでくる。口が切れてて血が出てて、かわいそうだったので拭いたげると、びくりと震えたあとにガブリと噛みついてきた。フーッ、フーッ、て、また威嚇してる。ユキちゃんがまた腹を蹴ろうとしたので制止する。
「ん゛ッッ!」
 ぐ、って指を喉に突っ込んでやると、苦しそうに顔を歪めた。けっこうかっこいい顔してるのに、ユキちゃんにやられたのか右側が腫れてる。けっこう深いとこまで突っ込んでんのに、ふ、ふ、って鼻で息をしながらまだおれを睨んでる。すごいなあ。
 いじめられていた時期の反動で、そういう反応をされるともっと酷いことをしてやりたくなる。おれはそういうクズだった。たぶんいつか犯罪とかするとおもう。笑えないね。
「ピアスかわいいね」
「ふッ、ぐ……」
「自分であけたの?」
 耳朶ごと指でさわると、わずかな震えが伝わってくる。わかるわかる、ピアスつままれんの怖いよね。やられたの小5くらいだったかな。むりやりピアスあけられたのが小4だったかな。
「かわいいね」
 あっ泣いた。


 ひぐひぐいいながら大人しくなった赤髪くんの頭を撫でてやりながら、おれは今日もユキちゃんの視線に気付かないふりをした。ユキちゃんはおれがこうゆう風に、だれかにひどいことをしていると興奮するらしい。いや本人から聞いたわけじゃないけど。でもまあわかるじゃんね、どうわかるとはいわないけどね。正直メッチャ変態だなって思うけど、友だちだから言えないよね。おれユキちゃんしか友だちいないし。てかわかってんのにやっちゃうおれもおれ。
 地獄だなあ。
「ユキちゃん」
「、なに」
「おなかすいたね」
「セブン行くか」
「うん、あっ千賀もくるかな」
 忘れてたけど、千賀もずっといたんだった。こいつずっと寝てるからたまに忘れるんだよな。ユキちゃんしか友だちいないってゆったけど千賀も友だちだったぜ。ごめん千賀。
「起きて千賀」
「…………んん……」
「セブン行くけど、ついてくる?」
「……ん、」
 頷いて、千賀はふらふらと起き上がった。ふわふわと伸びた前髪からアイスブルーの目がのぞいて、おれをみた。おはよって言ったらふにゃりと笑う。あっかわいい。いいやもう千賀といよう。
「千賀かわいいね」
「……まにわのがかわいい……」
「えー照れる〜」
 くっついてくる千賀を上機嫌で抱きしめてやると、ユキちゃんがギャングのような目で千賀を睨んだ。うーん地獄だなあ。あっ赤髪くん気絶してる。




――
真庭が総攻め

1ヶ月前 No.1

はなこ @before ★iPhone=6Q2YwxTlyp

・真庭
攻め。優男系のイケメン。事なかれ主義。小〜中といじめられてたので少し歪んでいる。ノンケなのでこのあとふつうに彼女を作ってえらい目に遭う。

・ユキちゃん
銀髪。狂犬。つよくてかっこいい。ぶっきらぼう。隠れマゾ。一匹狼タイプだったけど真庭と出会ってからはいっしょにいるようになった。真庭をオカズにしている。

・千賀
天使。いつも寝てる。長身。ぽやぽやしてるけど本気出したらいちばん強い。

・赤髪くん
年下、ピアス。このあと犬になる。



真庭→←←←←←みんな とゆう感じ…
真庭以外ホモという地獄のような世界観

1ヶ月前 No.2

はなこ @before ★iPhone=6Q2YwxTlyp

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※警告に同意して書きこまれました (性的な表現)
1ヶ月前 No.3

はなこ @before ★iPhone=6Q2YwxTlyp

・御堂
風紀委員長。ともだちがいない。見た目はかっこいいのでクールですてき〜///てゆわれてるけど実際はただのコミュ障のラブライバー。ソシャゲ厨。自己肯定度がとても低い。ノンケとか以前に恋愛がこわい。小学校ではいじめられてた。中学ではぼっち。高校もぼっち。攻め。

・沖
副委員長。受け1。つよくてこわい。御堂に心酔しているけど伝わっていない。インテリ筋肉。がたいがいい。実はマゾい。中学の頃の空手の県大で御堂と当たり、そこで一方的に恋に落ちた。

・出雲
生徒会書記。受け2。無口。背が高くて片目が隠れてる。御堂とおなじくともだちがいない(生徒会の面々はともだちとゆうか昔馴染みとゆかんじ)。御堂といろいろあってお互いはじめてのともだちになる。その後は御堂にベッタリ。懐くとスキンシップがすごい。女子力がある。大型犬みがある。

・黒坂
生徒会長。受け3。俺様セレブ。御堂を気に入っていて、(フッおもしれえやつだ……俺の男にふさわしいぜ……)みたいな顔で迫ってくる。こわい。隙あらばiTunesCardで餌付けしようとしてくる。こわい。御堂ほどじゃないけどともだちが少ないので御堂がぼっちと知るや否やよくしてくれてる。まあまあいいやつ。

・王道学園
全寮制。山奥にある。金持ちのホモしかいない。よくムーンライトノベルズであるやつ。

・風紀委員会
委員会という名のディアスポリス



――
コミュ障風紀委員長総攻めのラブラブ円満ハーレムが読みてえ〜〜〜〜〜〜〜とゆうきもちだけでかいているのだ…


・受けはあと5人くらいだしたい(強欲腐女子)
・コミュ障風紀委員長の成長物語(第一部)→ラブラブすけべハーレム(第二部)
・受けはみんな少しずつヤンデレで、友達になったあと少しずつ本性だしてくる 副委員長は被虐癖で書記はストーカーで会長はわかんない

1ヶ月前 No.4

はなこ @before ★iPhone=x7JJ67KcD7

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1ヶ月前 No.5

はなこ @before ★iPhone=x7JJ67KcD7

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1ヶ月前 No.6

はなこ @before ★iPhone=rElGpiW1fk

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1ヶ月前 No.7

はなこ @before ★iPhone=IuOy3zVPv6

「みどうがすき」

 さながら懺悔のようだった。
 涙や鼻水やよだれ。顔面をあらゆる液体でぐちゃぐちゃにして、奥底から振り絞るような告白をした男は、信じられないことに中田嶺秋だ。中田というのは俺の友人、それも唯一の、で、イケメンで、あまりしゃべらないけど聞き上手で、いいやつで、猫がすきで、アニメがすきで、趣味があう、あ、あと笑顔がけっこうかわいい。
 そんなことを考えながら、中田が意味をなさない言葉を発しながら泣き崩れるまで、俺は茫然と立ち尽くしていた。目の前で、たったひとりの友人がガチの男泣きをキメている。人生初の状況にパニックが止まらない。足りない頭をフルに回転させて、それで、とりあえずしゃがみこんで、存外たくましい背中をよしよしと撫でる。するとさらに激しく泣き出してしまった。ほとんど赤子のようにわめきながら、なにかを言っている。みどう。みどう。すき。みどう。すき。だいすき。
 こんなふうに泣くのか、と、膝にしがみつく中田をなだめながら、俺はそんなことを考えていた。






 御堂信之介、というのが俺の名前だ。われながら名前だけはかっこいいなと思っている。フィクションにいそう。けど俺はただのオタクだし、もっといえば至って善良なラブライバーだ。中田が好きになる要素なんてひとつもない。けど中田は俺が好きだという。付き合ってくれと言われ、無意識に頷いていたのには俺も驚いたし、中田も驚いていた。たぶんほぼヤケクソで言ったんだろうなあとおもう。反射で承諾したのか、それともそういう気があったのか、自分のことなのにわからない。コミュ障だからわからない。

「……御堂」

 帰りのHRが終わって、中田が教室に来た。なにもおかしくないことだ。俺たちは二人してコミュ障ぼっちなので、いっしょに帰るような相手がお互いしかいないのだ。だからなにもおかしくない、ふつう。俺もいたってふつうの顔で応じる。ふつうに友だちと帰りますけど? みたいな顔しながら、実際は彼氏と廊下を歩く。彼氏…………えっ彼氏じゃん。中田って俺の彼氏だし、俺って中田の彼氏じゃん。なにこれ? 冷静になったけどなにこれ?

「……御堂、きょう、」
「ああうん」
「……み、どうの部屋、いっても、いい?」
「ああうん」

 ああうんじゃねえよ、と、寮の部屋についてから気付いた。どうしようふつうに部屋あげたけど。よかったかな。いやでも別に初めてじゃないしさあ……なんなら週4でいっしょにアニメみてるからさあ……。まあ大丈夫だろ、と思考をやめながらお茶を淹れる。中田はソファの前に行儀よく座ってテレビをみていた。中田が正座をしているとやけに和むのだけどなぜだろう。彼氏だからかな。ハハハ。
 中田がべつにふつうなことに安心したためか、多少余裕になったおれはとくになにも考えずに中田のすぐ隣に座る。テーブルの上にお茶を置いて、「録画したやつみる?」などとヘラヘラいいながら中田をみて、気付いた。なかた、かお、あかくない?
 念のため、暑いのか、暖房を消すかと尋ねると否と返ってきたので、体調が悪いという線は消えた。危うく『顔赤いけど風邪……?』みたいな、天然夢主のようなことをやってしまうところだった。あ、あぶねえ〜〜。いやそうじゃない。じゃあなんで赤いんだよ。わからない。中田嶺秋という名の恋愛ゲームを脳縛りでプレイしているのでわからない。



---
こたえ:ちかいから



御堂が攻め
もっとイチャイチャさせたい〜〜

22日前 No.8

はなこ @before ★iPhone=JTqrow0c9k

 キスするだけでしあわせなので泣きそう。死にたいくらい西沢が好き。

12日前 No.9

はなこ @before ★iPhone=JTqrow0c9k

 死にたいくらい好きだ。打ちあけたことはないけど。
 いくら西沢が鬼かっこよくてやさしくて笑った顔がベラボウにかわいいスーパーダーリンだとしても、そんなん言われたらふつうに引くでしょ。それも男にな。だからいつも心でささやくだけ。死にたいくらい好きだよ西沢。





「有川がすきだ」
 消え入るような声でいわれたとき、死にたくないとおもった。

12日前 No.10

はなこ @before ★iPhone=kaAG0xYKRa

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11日前 No.11

はなこ @before ★iPhone=dwqalXnL2w

 信号無視のトラックに轢き飛ばされるという、ネトゲトリップ小説の序章みたいな死に方をした俺だったが、なんと本当にゲームの世界にトリップしてしまったという。な、なんだってー!!

 いやふつうに無理しにたい。もう一回しんでるけど。やかましいわ。こちらの世界にきてから早三ヶ月がたとうとしているけど、ふつうに異世界怖いし魔物怖いし何もかもが怖い。地獄ってかんじ。唯一の救いは元の世界の俺が廃人ゲーマーで、重課金の前線プレイヤーだったことだけど。装備やスキルが揃っているのでなんとか魔物は倒せるし、なんとか自力でギルドまで辿りついて、仕事をもらえている。最初の頃はつらくてかえりたくて、泣きながらお薬を飲んだりしていたけれど、今はなんとか生きようとしているわけだ。ていうかふつうに帰れなさそうだしな。アハハ。涙でる。




「……すみません、これ」

 今日も泣きながら魔物をたおして、泣きながら素材を採ってきた。
 ドラゴンさんに泣いて謝りながら抉り抜いてきた巨大な牙をドサリ、とカウンターにおくと、ギルドの人が目を剥いた。フィールドで入手した素材はここでお金に換えてもらえる。死んだ目でカウンターにやって来た冒険者を不審者だとおもったのか、受付の人がチラリとみてきたけど、「換金お願いします」とボソボソいったら慌てて目をそらされた。泣きそう。

「――おい、みろ。ツヴァイだ……」

 後ろから誰かがそう言う声が聞こえてきて、おれは本格的に泣きたくなった。ツヴァイというのは俺だ。ゲーム開始時にメチャクチャ厨二を拗らせていたのでこういう名前にしたけど、しぬほど後悔している。誰だよツヴァイって。俺だよ。恥じろ。当時の俺恥じろ。おまえの本名タカシだろうがよ。
 そんなことを考えている間も、後ろの人たちがひそひそとなにかを話しているのが聞こえたけど、俺は無心で壁をみつめることで外部の音をシャットダウンした。前の世界でも今の世界でもろくに他人と話さないようなガチコミュ障なので、なにを言われているか全く見当がつかないのだけど、ふつうに悪口とかだと思うので聞かないでおく。ごめんな……こんなやつがツヴァイでごめんな……。

「お待たせしました、今回の報酬はこちらになります」

 ジャラ、とカウンターに袋が置かれた。持ち上げるとけっこう重たい。ああ今月もやっていけそうだ、ありがとうドラゴンさん。少し喜んでいたら受付のおにいさんと目があった。光速でそらされた。一気にしんどくなった。俺がなにをしたというのだろう。




――
>>11 のやつ


ツヴァイ(笑)はとても顔がいい
よみにくいかなあ……

7日前 No.12

はなこ @before ★iPhone=2JxvoB9b4Q

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4日前 No.13

はなこ @before ★iPhone=2JxvoB9b4Q

「あ、来年度の委員長は御堂だからよろしく」

 あっ入る高校間違えたな、と気付いたときには既に風紀に加入させられていた。高一の春のことだ。

 風紀委員会とは名ばかりのディアスポリスに入ってしまった俺の学校生活は散々だったが、高二にもなればさすがに慣れたものであった。ヒイヒイ言いながら書類や暴漢を捌いていた俺も今や立派な風紀委員だ。いや嘘だけど。慣れたといっても昼食べてたら急に呼び出されてゴリラ狩りに駆り出されることに抵抗が無くなったくらいだ。改めて思うけど地獄みたいな生活だな。まあ無事に高校デビューも失敗してずっと友達いないからいいんだけどな。昼休みも大体ひとりで飯食いながらソシャゲやってるだけだし全然いい。何もよくない。

 そういう風にして貴重な高校生活が無情にも流れ、高二の冬のことだ。話は冒頭に戻る。
 十二月だった。既に進学先の推薦が決まった委員長が、恐ろしいほどさり気なくそう言った。

「……御堂ー? ぼーっとしてるけど大丈夫? 次の委員長お前だから、まあよろしくね」

 書類の整頓に集中しているふりをしながらソシャゲのガチャイベントのことを考えていた俺は、部屋中の視線を集めていることに気付くのに遅れた。むしろ「御堂って誰だっけ?」などと思っていた。俺だった。失神しかけた。

「……なぜ俺が?」

 ここで流されたら終わりだと思って勇気を出して発言したものの、「嫌なの?」と聞き返されあっさり口を噤むことになる。年上がこわい。風紀委員の人たち全員怖いけど委員長は特にこわい。あんまり話したことはないけど笑いながら人殴ってるのをみた時から俺の心には恐怖の象徴として刻まれている。あの光景は高校にあがりたての純朴な少年には衝撃がすぎた。

「……俺以外に適任がいると思います」
「えー? けどもう決定したことだからさあ。なあ、沖も御堂がいいと思うだろ」

 ぎこちなく隣を見ると、今日もバキバキの真顔の沖がいた。
 沖。おれが同級生の中でいちばん恐れているやつだ。めちゃくちゃ頭がいい上にめちゃくちゃ喧嘩が強いらしい。あと全然笑わない。関わったことはないけど目の前に踊り出たらコンマ2秒で葬り去られるだろうということはわかっているので、俺は沖となるべく関わらないようにしている。二人きりになったら呼吸を止めてなるべく気配を消している。

「……ええ、そう思います」

 いや絶対嘘じゃんと思ったけど、沖が横目で俺をみているので何も言えなかった。こいつおれのこと絶対気に入ってないじゃん……今まで気づかないふりしてきたけどたぶん沖はおれのこと嫌いなんだと思う。おれもおれのこと嫌いだからよくわかる。ただ沖や周りの人に悪いことはしていないので命だけは助けてほしい。おれはいたって無害なラブライバーだ。おれのことは嫌いになってもμ'sのことは嫌いにならないでくれ。よろしくな。
 そうこうしているうちに、「お前らも同意見か?」と、委員長が他の委員にも声をかける。オウッス!!! と男臭い肯定の声が部屋中を満たした。なんでだよ。いやなんで?もしかしておれ知らず知らずのうちに彼らに札束でも握らせてたのかな……?こわ……
 自らの人格障害の可能性に怯えていると、「あ、副委員長は沖ね」「わかりました」などという会話が聞こえてきた。おれは絶望のあまり笑っていた。たぶん高三に上がる前に死ぬな。

4日前 No.14

はなこ @before ★iPhone=2JxvoB9b4Q

 高三にあがるまでに絶対死ぬなと思ってたけど、そんなことはなかった。委員長はふつうに卒業していったし、ふつうに春休みがきたし、おれは休みがあけたらふつうに風紀委員長になるらしい。もう確定だそうだ。口を挟む暇すらないほどスムーズに引き継ぎは行われた。もうしんだほうがいいのかもしれない。

 猛烈にしにたい気分になりながらも、友だちのいないおれはひとり楽しく春休みを漫喫していた。といってもたまに風紀の仕事があるので、それをすませたら寮にこもって、ツイッターをしたり動画サイトをみたり、たまに死にたくなって壁をみつめたりしている。
その日も午前中に風紀の仕事があったので、朝から委員会室で作業をして、終わったので売店で昼食でも買って帰ろうとしていたところだった。

「委員長」

 部屋を出たとき、凛々しい声に呼び止められる。そちらを見なくても誰かわかる。沖。現代のアサシンだ。早速おれのことを委員長と呼ぶことで強烈なジャブを撃ってくる抜かりのないやつである。
 沖はおれの目をまっすぐにみると、「少しよろしいですか」と淡々とした声色で言った。正直めっちゃ怖いのであんまりよくないし帰りたい。こいつ同い年なのになんで敬語使ってくるんだろう怖い。

 ここで断るのもまずいし、かといって沖とろくに会話をしたことがないのでなんと言ったらいいのかわからず、とりあえず神妙な面持ちで頷く。たまたま廊下を通った風紀委員の人たちが、「アッ……お疲れさまです……!」とビビり気味に過ぎていった。怖いよなわかる。おれも漏らしそうだもん。なにが悲しくて丸腰でマスターアサシンと対面しなきゃいけないんだろう。いや丸腰じゃなくてもワンパンで沈められるだろうけど。

「五日後に、生徒会と全委員会の合同会議があるそうです。そこで来学期の予算案や、委員長・副委員長などの発表がされるそうですが」
「…….ああ」

 そういえばそんなのがあったな。
 生徒主体、というのがこの学園の方針で、言葉通り学園の大抵の事は生徒が中心となって執りおこなう。生徒たちの自主性を尊重し育てるため、とか聞こえのいいこと言ってるけど要は生徒に丸投げということだ。ハイスペック揃いのこの学園の生徒なら難なくこなせるだろうが、高等部から入学した公立出身のクソ雑魚からしたら恨まざるをえない。
 春休みに入ってからゲーム実況動画をみるのに忙しくてすっかり忘れていたけど、おれも何かしなきゃいけないのかな。凡人のうえにクズだなおれ。もうダメだ。そんなことを思っていると、「進行は生徒会の面々が行うようです」と沖が言葉を続けた。心読まれたかな。

「委員長には簡単なご挨拶をお願いすることになると思いますが」

 よろしいですか、と感情の読めない目で沖が言う。ほんとに怖いなこいつ。貫禄と圧が凄まじいんだけど本当に同い年かよ。どんな生き方したらそんな風になれるんだよ。
 おれがビビりながら了承すると、「では」と軽く頭を下げて沖は踵を返した。委員会室に行くかと思ったら違うらしい。少し考えて、ああ部活か、と思い当たった。たしか沖は剣道部かなにかに入っていた気がする。春休み中まで部活か、すごいな。暇さえあればニコニコ動画ばかりみているクズからしたら素直に尊敬してしまう。

「頑張れ」

 なにも考えずにいったら、背を向けて歩いていた沖がぴたりと止まって、首だけを少しこちらに向けて会釈した。やべえ聞こえてた。しかもタメ口きいちまった。いつも発言してから気づく。たぶん脳になんらかの問題がある。五日後ちゃんとやれんのかな。


――
>>14 つづき

4日前 No.15

削除済み @before ★iPhone=2JxvoB9b4Q

【記事主より削除】 ( 2017/02/22 02:22 )

4日前 No.16

削除済み @before ★iPhone=2JxvoB9b4Q

【記事主より削除】 ( 2017/02/22 18:57 )

4日前 No.17

はなこ @before ★iPhone=klxuWx0QRZ

 世界のおわりだと思った。青木が生きのびて幸福になるなら、おれなんて死んでしまっていいと思った。そういう恋だった。





 おれのいのちや、ちっぽけな恋心をあげます、神様。青木を生かして。





――
・ループ系ホモ
・攻め(よわい)が受け(つよい、死ぬ運命にある)のために時をこえてがんばる
・攻め→→→(←)受け

2日前 No.18

はなこ @before ★iPhone=klxuWx0QRZ

「おまえには関係ない」

 あっさりと突っぱねられて、すこし挫けそうだった。けど言ったあと、ひそかに後悔していることを知っている。それを思ってまた胸が苦しくなった。
 青木の黒髪が、秋の陽に照らされてきらきらと光る。それをみて微笑む。

 すべてまったく構わないから、きみは好きにしていていいよ。

「……なんでついてくる」
「おれ家こっちだから」
「嘘をつくな。ついてくるな」
「おまえ意外と危なっかしいからさあ〜」
「余計なお世話だ」
「照れるなよ」
「照れてない」
「頼りにしてね」
「しない」
「おれが守ってあげる」

 守ってあげるよ






 (2周目)

2日前 No.19

はなこ @before ★iPhone=klxuWx0QRZ

「えっ生きてる」

 初対面の人間にそう言われたのは、当然だが初めてのことだった。直後、声をあげて泣き叫ばれたのも。新しい喧嘩の売り方だと思った。





 カブラギとはじめて接したとき、頭のおかしなやつかと思った。ほんとうに頭のおかしなやつだったと知ったのは、それからすぐのことだ。

「ポッキー食べる?」
「うるさい」
「ポッキーのこときらいなの?」
「ポッキーに言ったんじゃない」
「じゃああげるね」
「……」
「もっといる?」
「いらない」

 大人しそうな顔をして、カブラギは頭がおかしいし、ついでに言うと耳もおかしい。
 人畜無害そうな顔でぐいぐいとポッキーの袋を押しつけてくる。めんどうなので一本食べると、「たくさんお食べ」とニコニコされる。誰目線だ、とおもったが、言葉にするのも癪なので袋ごと奪いとった。

「おれにかまうな」
「そう言わずに」
「なにが狙いだ」
「ひみつ」
「……」
「うそうそ、青木と仲良くしたいだけ」
「……」
「無視したってむだですう〜〜おれが満足するまで構うんですう〜〜!」
「うるさい!」

 おかしなやつ

2日前 No.20

はなこ @before ★iPhone=klxuWx0QRZ

 青木にしつこくつきまとって知ったこと。猫派なこと。甘いものが好きだけど隠していること。つよく美しいこと。ほんとうは寂しがりやなこと。

「青木〜〜恋バナしようぜ!」
「ひとりでしていろ」
「真面目な話してもいい?」
「…………何だ」
「彼女いるのか?」
「どこか行け」
「学校楽しいか?」
「親戚か」

 好きだなあ、とおもった。日々はしたたるように幸福で、おれにはすこし、贅沢すぎる。






「おれと関わるとろくなことにならない」

 なにもかも突き放したような顔でいうね。
 よわいおれはそれだけで、泣いてすがってしまいそうになる。どうしてすべて諦めてしまうのかなあ。どうしてひとりですべて抱えてしまうのかなあ。
 おれはおまえを救ってあげられるかなあ

2日前 No.21

はなこ @before ★iPhone=klxuWx0QRZ

「おれと関わるとろくなことにならない」
「そんなことあるわけない」

 間髪入れずにそう返してきたカブラギに、一瞬、毒気を抜かれた。おまえになにがわかる。鈍く光る言葉が喉奥まででかけて、微笑む唇の引き攣りに気づき、うち消える。

「青木がなにを言ってもおれは青木にかまうよ」
「……そうされる筋合いはない」
「ないね。けど、決めたことだから」
「誰が」
「おれが」

 勝手なやつだろ、と、カブラギは笑う。その声がわずかに震えていた。なのに表情は甘やかに微笑んでいた。







「…………あ、恋バナする?」
「かぶらぎ、」
「おれ青木のことすき」
「カブラギ!」
「まもれてよかった」

 だいすき




(?周目)

2日前 No.22

はなこ @before ★iPhone=8dS5xM3TSb

 カブラギについて知ったこと。楽しいときもつらい時もよく笑うこと。ほんとうに嬉しいときは泣くこと。

「おれが青木の彼氏でいいの」

 ほとんど泣きだしそうな顔でいったカブラギの顔を、きっとこの先も覚えている。「おれがおまえの彼氏だ、間違えるな」と照れを隠すためにいった時の、とうとう涙にまみれながらみせた笑顔も。





しあわせなホモをかく

21時間前 No.23

はなこ @before ★iPhone=8dS5xM3TSb

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※警告に同意して書きこまれました (性的な表現)
21時間前 No.24
ページ: 1

 
 
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