Google
    
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▼レス(259) >>

海に堕ちた小望月

 ( 書き捨て!小説 )
- アクセス(1247) - いいね!(7)

@akira0908 ★Tablet=8inFfrnWZ2




「 あ、もうすぐで満月だよ 」

シャープな君の横顔は月明かりで照らされていて、儚くも美しかった。

「 ?もう満月じゃないのか? 」

「 ううん、今のは小望月。明日になれば満月になるよ 」

「 小望月?うーん、分かんねぇな 」

「 君はなぁんにも知らないね 」

楽しそうに微笑を浮かべる君。

「 悪いか、知らなくて 」

「 ねえ、小望月、落ちてるみたいに見えない? 」

皮肉気に言った俺の言葉は流され、海に映った“小望月”を君はうっとりとした瞳で見つめる。

「 確かに、堕ちてるな 」

「 うん、落ちてる 」

俺が君の中に広がる海に堕ちたのは、黄金色に輝く小望月の日の事だった。





※attention※
…書きたいことを好き勝手に書いてます
…キャラクター設定
…小説の下書き
…安定しない世界観
…本スレへの書き込み御遠慮願います。サブ記事、もしくは伝言板にて願います。




ページ: 1 2 3 4


 
 
↑前のページ (209件) | 最新ページ

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【女ヶ崎紫色/グラウンド】

 帰宅、という名目の美味しい所だけ頂いていく作戦決行のために通学路へ向かう途中、ふとした重たい音と声、の前に通学路へ向かう途中の蝶が1匹、ワルバードの姿を捉えていた。それを見ていた紫色は1度校外に出、木に登ってどうしても目立ってしまうエナメルブルーのランドセルをどうにかバレないようにと生い茂った木のてっぺんに引っ掛けると、人気の少ないところで右手首に巻かれたベルトの色は今日は紺色にした革のバードウォッチャーを構え、ポツリと呟くように「変身」と声を漏らす。ただでさえ年齢の割には大きな背丈だった紫色だったが、紫色の淡い光に包まれた紫色の体は西洋人よろしく185はある高い背丈、スーツで見ると細っこく感じるものの、着痩せのおかげで鍛え上げられた筋肉が隠されている軍人並みの体格の男の姿になる。余談となるが、人は上を見ることがあってもそれをじっくり見ることはない。だからこそか上の方には注意が散漫になる。ホラー映画や何やらではよく後ろに出てくるものだが、視線を感じるということがある時は後ろを振り向いてしまうものだが、実際視線があるのは上からだという、そういったものを利用しただけの簡単なトリックに近いエナメルブルーでさえ目立つにも関わらず、いつもギュウギュウで尚更目立つランドセルの隠し方だった。
 正直な話、紫色自体も高校生とは到底思えない姿だが高校生にもなれば将来こうなってしまうのかと考えるといっそこれ以上の身長はいらないと思っていただけにまだまだ伸びるのか、そしてがっしりしてくるのか、と思う度に毎回げんなりするものがあったが、溜め息を吐くのは程々に、というよりは、帰宅後のこれよりも嫌なことを想像して思わず口から零れた溜め息を飲み込み、紫色は蝶、バイオレットバタフライを通学路方向とグラウンド方向の二手に分けた。紫色自身もよく思うのだが、男が使うのであればいかにも繊細で華奢そうな大人しい男が使いそうな武器だなぁとはよく思う。ただ、そこそこのお世辞でも低い、細いとは言い難い体格が蝶だなんだとやたらカッコつけたような繊細な武器を使うのはどうかとも。そんな事を左脳で考えながらも取り敢えず場所が近いので先に学校での仕事を終えようと首をコキコキと鳴らしながら通学路の方へも行かないといけないからなぁ、なんて事を右脳で考えながら蝶の後に付いていくようにした後、グラウンドに向かって駆けるインコホワイトの姿に「居たのか」と失礼なことを思いながらすぅ、と目を細めつつゆっくりとインコホワイトとワルバードに近付く。


 「蝶の鱗粉を辿ってきたら……そういう事だったのか。全く、安寧という言葉がこの地域には存在しないのかな。まあいい。片付けるだけだ」


 わざとらしく蝶を辿ってきただけ、という最もらしい答えを至極当然のことのように、ヒーローとしてあるまじきとも言える情熱や感情の少ない淡々とした機械質で冷淡とも言える感情の宿っていない言葉と声を発しながら巨大なカラスの頭に馬の体、蛇の尾を持ついかにも敵のような姿の相手、ワルバードを瞳に捉え、紫色は今から試合を始めるボクサーのように構えを作る。紫色の特徴的なところと言えばやはり戦い方だろう。紫色は炎だとか雷だとかそういった能力的なものは一切使えない。その上武器も武器というよりはもはや生物と言っても過言ではないほどに細密に作られたただの機械だ。扱うも何も勝手にその辺に飛ばしてるだけで情報が逐一確認できる程度ということもあり、使えるのは紫色ではなく紫色の扱う機械の蝶だけであって、紫色が戦う術は所謂幼少期から鍛え上げられた格闘術だけだ。ただ、皮肉なことにそれでも何とかなっているもので、父……養父に鍛え上げられた精神力と耐久力のおかげか痛みに強い体になっただけではなく傷ができにくい体になったことだけは感謝している。言い方を変えれば、もっと細かく表すのであれば、何に対しても動じない、何を見ても感情移入しない、何を前にしてもすまし顔で居られる精神力と傷ができても目立たない、傷ができたかも分からない、傷に対する痛覚の麻痺の体を作ってくれた事にだけは、感謝している。まあ、感謝してはいけないことだと分かっているのは紫色自身なのだが。


下書き

1ヶ月前 No.210

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

1ヶ月前 No.211

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0


 「悪いな。アタシの馬鹿弟が。アタシによく似て口が悪い奴なんだ。ただ根は悪いヤツじゃねぇ。姉馬鹿だと言われちまったら返す言葉もねぇんだが……それでも、アイツはあんなんでもアタシにとっては可愛い一人の弟だ。仲良くしてやってくれ。不器用な奴なんだ」

 「……不器用な奴…………ええ、分かります。俺もアイツと話してるとよく思います。よく貴女の話をしていますよ。早く帰ってこいだの。なんだかんだ言ってアイツは貴女の事が大好きですから。貴女もなるべく早く帰ってあげてください。アイツは素直じゃないですけど、それでも俺にとってはたった一人の友人なんです。願いを聞き届けてやってください。不器用な男なんです。あいつは」

 「……はは、良かった。アイツに友が居て。ただ……それは少し聞き届けてやれないなぁ。……アタシはこーんな体になっちまったもんだから病院からは出られねぇ。火傷もひでぇし、こんなザマでアイツに面を見せる勇気もない。アタシは口が悪いだけで本当はどうしようもないくらい臆病で情けない人間なんだ。アタシはアタシが怖いから、アタシはアイツに会えない。アイツもアタシが怖いから、アタシに会いにこない。それでいいんだ」

 「そんな事ないですよ。アイツはいつも貴女に会いたがっています。アイツは素直じゃないだけなんです。貴女のその火傷跡も、自分のせいだと酷く追い詰めていました。確かにアイツが原因かもしれませんが……貴女が仰るのは自分の不注意、なんでしょう?アイツも責任を感じているんです。アイツは自分が貴女に会う資格がないと思っているから貴女に会いにこない。そして貴女も、自分の事をきっと追い詰めてしまっているから。だからアイツに会えない。それでいい、と。そんな虚言を吐いて」

 「…………言うなぁ、お前は」

 「よく言われます」


1ヶ月前 No.212

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

おお。懐かしいネタ発掘

今からおよそ千年前。
人と妖は共存していた。
しかし、一部の妖は人間との共存を快くおもっていなかった。

何故なら、人間はすぐに散るから。
何故なら、人間はすぐに頼るから。
何故なら、人間は実に愚かだから。

_____人間ナゾスグ二散ル

_____弱くて脆い。妖に守られて恥辱はもたぬのか

_____それこそ、妖だってそうではないか。人間なぞ守り、何の利益になる。

_____あぁ、そうだ

_____ならば



_____人ト妖ノ共存ニ終焉ヲ_____


そして人と妖の共存世界は共存世界に対して反対の勢力のある妖により破壊された。
人々を守れず嘆く妖。
妖を化け物と言い石を投げつける人間。
それから妖と人は、相容れなくなった。

それからまた1000年が立ち。亀裂の入った世界に修復を入れる人間がいた。
東、西、南、北 、そして中央
5人の人間を筆頭とし、また妖との共存世界が造り上げた。

「主、今度こそあなたを守り抜きます。この生命、果てていても」
「千年前と同じ悲劇は繰り返させはしない」

妖もまた、人間に付き従うようになった。

「忌々しい人間じゃ……チッまた壊してやらねばならぬか……」
「全てはあなた様の為に」

一方の妖にもまた、陰謀が解き放たれようとしていた。


1000年の時を経て、決着をつける時は今来たり____

1ヶ月前 No.213

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

一年前のとか出てきて嬉し恥ずかし死にてぇになってる

群青色の空。夏のように暑いにも関わらず降りしきる雪。秋を漂わせる食材が木になっているにも関わらずその木からは桜の花がふわふわと優しさを漂わせて散っていた。

このあべこべの世界空間は、理事長兼学校の生徒会長が作ったものである。能力者が集う学校。小等部から大学部まである大規模の学校である。

「……こんにちは、能力者さん」

冷静な様子で話しかける会長。姿は見せないまま声だけが響く。校内放送だろうか。

「…………この学校の会長をやらせて頂いております……。この学校では社会に出た時の強靭性を育む、をモットーにしております……。精神的にも、能力的にも」

社会に出た時の強靭性?今日入学する生徒は頭を不思議そうに傾げる。

「簡単な説明をすると……ここは全寮制。能力で虐げられたものを集めています。そして、寮はバトルシステム、ミッションクリアにより決まっておりますので、悪しからず……。もちろん、サポート系の方々にはサポート系専用のシステムがあるので、身構えないでください……」

そして最後に、と軽く付け足す

「この学校は、本来の世界には繋がっていない、つまりは亜空間と言うことです……。入学手続きをする前に、もう一度よぉくお考えください……。入学すれば、卒業までずっとここにいる事になりますよ……。それでもいいなら、歓迎しましょう……。ようこそ、紅学園へ」

1ヶ月前 No.214

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



 「風が気持ちいいなぁ」
 夕方はやっぱり涼しいね。そう言って笑う彼の姿に少しだけ胸をときめかせながら、少女はぶっきらぼうに「そうね」とだけ答えた。沈み掛けの太陽の光に当たってほんのりと頬を赤く染めるのは少女の方だけではなく、それは彼の方も同じだったようで、太陽の光か何かは全くわからないが、彼は少女に、少女は彼に、星屑のようなキラキラした何かが見えたような、そんな気がしていたのだ。
 皮肉にも、これから殺さなければいけない相手に。



26日前 No.215

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0


 「きゃ〜!如一ちゃん、いらっしゃい〜!」
 「……うす、ども」

 如一が向かった先は、美容院だった。銀の混ざった黒色のストレートは、前よりも少しだけ伸びたもので、如一としてもあまり長い髪型は好みではないこともあり、自ら切りに足を運ばせた。本当はいつも自分で切るのだが、残念なことに如一は明後日に家のお頭詮議の日が控えている。暫定では如一が無論頭となり総長となる訳だが、無論組織が多ければ小さな競り合いも増えるもので、如一ではなく弟の一樹を推す勢力もある。そんなこんなで、そこそこの身なりをしておかなければお頭詮議では確実に落ちるだろう。
 如一的には素直な話跡継ぎに関してはどうでもいいと思っていただけに正直落ちてもいいのだが、仮に一樹がトップに立ったことを考えると、正直、日本が危うい。日本がというより、どちらかと言うと本拠地であるイタリアがやばいだろう。仮にも如一は冬木家本家の日本に組を置いているが、実際のところはと言うと、如一の家の本拠地はイタリアである。イタリア人の遠い御先祖様とやらが日本に勢力を伸ばす際に、イタリアンマフィアが日本にいると色々厄介なこともあり、名前を冬木というものにしただけであって、如一は本来であれば純血のイタリア人になる予定だった訳だが、不思議なこともこの国にはあるものだ。
 とまあそんな訳で、髪型をなんとかするために美容院に向かった訳だが、ここの美容院、いわゆるオシャレなレベルの高い系の人間が行くようなところで、普通の学生というよりは若くて綺麗でお金を持ってそうな人間がよく入る店である。そこの店長はオネェである。如一は店長が少しばかり苦手だった。オネェだから、という訳では無い。もっと色々あるのだが、如一が最も彼を嫌っている最大手というのが……

 「ねぇねぇ、如一ちゃん、彼氏できた?アタシと付き合う?付き合っちゃう?あ、如一ちゃん如一ちゃん、この前ドイツの赤い旅団の子が日本に来てたわよ〜ん。なんかドイツだとそろそろ組織自体が危ないらしいから日本で如一ちゃんのお家で手下につきたいんだってよん。まあアタシはロシアンマフィアだからドイツちゃんなんて関係ないけどねん」



書きたいやつ保存。ゆっくり書いていくぞ

18日前 No.216

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

17日前 No.217

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



 「んー。そうだね。君に有馬の苗字に月の名前は似合わない」
 「なっ……」
 「君は今日からルチアーノ・ファウストだ」
 「…………はぁ?」
 「ルチアーノ・ファウスト。賢い……と言うよりはイタリア人の君なら意味の一つや二つくらいわかっているだろう。ま、君に溢れんばかりの光輝く幸福を僕からお祈りさせてもらうよ。君のような天才を手放す組織も馬鹿なもんだが、君の優しさからすれば向いていないといえばそりゃそうだな」


用事あるからhzn

16日前 No.218

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0


 短い駄文で適当なこと書いてくよ。


 「おやおや、これは……徒花様ではないですか。ご主人は生憎今は席を外しておりまして……私で宜しかったら言伝を伝えてくださればこちらからお伝えしましょう。徒花様、御主人に何の御用でございましょうか?」
 「……なるほど……。アーミルさんは今は席を外している、という事ですか……そうですか、残念です。いえいえ、貴方様のご迷惑をおかけするわけにもいきません故、私はこれでお暇させて頂きましょう。……ああ、でも、アーミル様が御帰宅なさった際に「徒花が来ていた」とだけお伝えしてください。それだけで恐らくアーミルさんにはお伝わりになるでしょうから。それでは、失礼しました」
 「本当に宜しいのですか?御主人をこちらでお待ちしても宜しいのですよ?御主人の事ですし、旧友の徒花様でしたらいらっしゃった方が喜ぶのではないかと……」
 「いえいえ、私はアーミルさんに丁度イギリスに来たので挨拶に、と思っていただけですので。お時間が合えば会えたら良かったなぁと思っていた程度ですし。……あ、では、此処に長居は出来ませんが、もし宜しければアーミルさんが今はどこにいらっしゃるか尋ねても宜しいでしょうか?アーミルさんが何をしているのか、それだけで構わないのです」
 「御主人は今……アメリカの方に出張に行っておりまして……ついでに妹様の面倒も見てくると仰っていたので今日明日には帰ると申していたのですが……」
 「なんと!フェルマータさんはアメリカの病院で入院なさっていたのですね……。早く治ると宜しいのですが……分かりました、すみません。失礼致しました。次に来る時にはちゃんとアポイントメントを取るようにしますね。アーミルさんが居ないとつまらないですから」
 「申し訳ありません。空港までお送りします」
 「いえいえ、お気になさらず。女人に…………女人に、気を遣わせるなど日本男児として以ての外です。……その姿も、とてもお美しく可愛らしいですよ、アーミルさん」
 「なっ…………!バレてっ…………!!」
 「……本当に帰ってしまいますよ?」
 「…………泊まっては、如何ですか」
 「ええ、喜んで」


× 女装っていいな(人間っていいなのノリで)

16日前 No.219

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

短い文で((ry

ルチアーノくんのキャラクター作るにあたって何回か試してみて一番しっくりしたのを定着させよ


 「お、こんな所にいたんだね!ずっと君を探してたんだよ〜。全くもう、君は今までどこに行っていたんだい?え、君も僕のことを探してくれていたのかい?あははは、やだなあ、すごく嬉しいよ。まさか君と僕が相思相愛だったなんてね!……え、そういう意味じゃないって?冷たいなぁ。まあ、いいけど。……ん、なんで探してたかって……うーん……君に会いたいって思ったから、なんだけど……え!?僕は嘘なんてついてないよ!君に会いたいなって思って。迷惑だったかな?」
 「……全く、君はとんでもないお喋りさんだな。少しは僕の話を聞き給え。まあ、皮肉なことに大正解だ。僕も君を探していた。そして残念なことに相思相愛でもあるらしい。そして僕は君に会いたいと思っていたし、君は僕に会いたいと思っていた。迷惑なんて思わないし、それは利害の一致だ。……こんな事を言ってはいるけど、こんなんでも僕も緊張しているのさ。大目に見てくれよ」
 「ははは、驚いたな。まさか君からそんな甘えたな言葉が聞けるとは思ってもいなかったよ。そうだな、それじゃあ、亜留斗のように言うのであれば……利害の一致が成立した、君は僕に会いたくて、僕は君に会いたい。それじゃあ、僕は君とどこかへ出掛けたい。そして、君も僕と出掛けたい。……どう?」
 「これだからイタリア男は好きじゃないんだ……。答えはyes。いいだろう。僕が君と一緒に行ってやらないこともない」
 「むぅ、素直じゃないなぁ」

16日前 No.220

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

16日前 No.221

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

こうやってみるとフェンリス可愛すぎて……

「さあさあおたちあい!おれさまのおはなしのじかんだよぉー!じゃじゃん!きょうおはなしするのはこれ!ラグナロクの……えーっと、だれだっけ……あ、そうだ!オーディンをのみこんじゃったフェンリルのおはなしだよ!え?なんでこんなのしってるって?ふっふーん、なんたっておれさまはどくしょかなんだ!ほんがだいすきで、べんきょうがだいすき!はくしきってやつだぜ、はくしきってやつ!そいんすうぶんかいだってへっちゃらなんだぜ!」

「かわいい?えへへ、ありがと!おれさまがかわいいのはとうぜんなんだぜ!なんたってこのおれさまはみんなのあいどるってやつなんだから!あ、でもなんでもかんでもできるかんぺきひゅーまんのおれさまでも、うたをうたうのはちょーっとにがてだぞぉ。だけど、いつかはうたもかんぺきにうたってやるんだ!いまにみてろよ、ぜったいおれさまのびせいにききほれちゃうんだから!あとあと、みんなにはひみつだぞ?おれさまはちょっぴりくいしんぼうなんだ。くいしんぼうなのははずかしいことだからな、みんなにはだまっててくれよぅ」

「ラグナロクは今でもはっきりと覚えておる。ふふ、確かに我はあの時右目を失ったばかりの一つ目のオーディンを丸呑みにしてやったが……奴は少々小生意気な男だった。腹の中でも暴れるものでな。あの男、黙って粗食されていれば良かったものを……。そうそう、オーディンで思い出したが我が父ロキはなかなかの天邪鬼でな、我の父の話は奇想天外な物がなかなか多い。……そうだ、我の昔話をいくつかしても良いか?我は少し感傷に浸りたい気分なのだ。なぁに、そう退屈な話はしない、我が同胞(はらから)よ」

『我は生憎他のヴァイス程人優しくない。我は未だに覚えておるぞ。あの憎き者を何時かは食らうぞ。……ところで、汝は我を知っていると申す(まおす)か。ふむ……知恵のある獣というのはどうやら我らヴァイスだけでは無かったようだな。“ヒト”の中では知識のある者と言えよう。……ただ、我は汝を認めた訳では無い。認める訳が無かろう。いや、違うか……。我は汝ら人の子を許しはしない。もう一度言ってやろう。我は生憎、同胞(はらから)程優しくはない。さて……汝に問おう。汝は真に我を倒すと申すか。たとえそれが、大きな過ちだとしても』

16日前 No.222

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

個人的にすごく好きなロル。

「へいへいへいへーい!!パース!!パース!へいパース!!……ってなんでぼくにパスくれないんだよ!!」

 広々としたグラウンドに白線引きでサッカーコートを作りサッカーを行っているかと思えばやたら手を上げては「パスパス」言ってはパスを貰えないことに地団駄を踏み同級生からはゲラゲラと笑われながら背の低さから馬鹿にするかのように頭を撫でられているある意味グラウンドの中では最も輝きを放っているのは天愛をとめ。
 身長163cmの男性としては些か小さな背丈と、小さな背丈らしい中肉中背、それよりは少し細めのまんまるの大きな緑色の瞳が特徴的な栗色のアッシュの髪型で健康的に焼けた小麦色の肌に楽しそうにあげられた口角は弟系の男の子が好きな女子にとってはたまらない獲物であり、いじられてこそ輝くどこか幼げな周りにお花が吹っ飛んでいるような可愛らしい男、天愛をとめは今グラウンドの中心でだんだんと子供のような地団駄を踏みながらむす、とする。

 「あ、悪いをとめ、避けろ!」
 「あでぇっ!?……無理に決まってるだろ!もー!」

 誰かがをとめに対して避けろ、と言ったかと思えばその瞬間にをとめの顔面に思いっきり強烈なサッカーボールが顔面の中にのめり込む。傍から見ればをとめはどう考えてもいじめられてるようにしか見えないのだが、いじめられているのではなく、彼はあくまでもいじられているに過ぎない。そしてをとめも自らをいじめられているとは思ってもいないし、をとめをいじっている側もをとめをいじめているつもりは全くと言っていいほどないので、これは所謂合意、本当に男子特有のわちゃわちゃしているいい例でもある。
 をとめが痛みから感覚を失ったジンジンとだけ痛みを主張する鼻の下、唇辺りに触れながらまただんだんと子供のような地団駄を踏みながらぷんぷんと怒ったかと思えば、をとめと一緒にサッカーをやっていた男子生徒、基同級生はをとめの姿を見てはゲラゲラと腹を抱えて笑う。をとめが失礼な奴らだな、と思いつつ頬をぷくり、と膨らませると頬をぷくり、と膨らませたことによって鼻の下に感じた違和感に首を傾げながら鼻の下を触ると、鼻の下にはぬめり、としたどろどろとも言える感覚に背筋が冷える。そして嫌々ながらもそっと手を離して赤黒くなったぬめぬめとしたある意味てらてらとして光を放つ赤色のそれを視界に捉えると、がっくしと項垂れながら無駄だと分かっていても鼻の下に垂れた血液をごしごしと擦る。

 「もうっ!!保健室行ってくる!!」
 「キレんなよ〜、癒しのをとめくんよ!」
 「しょっ、しょうがないなぁ!」
 「うわ天愛ちょろ」

 鼻の下を抑えながら半ば叫ぶようにしながら保健室へ向かうことを同級生に言うと、同級生達はをとめを「癒しの」なんてからかうように言いながら宥めると、当の本人、癒しのをとめくんも満更ではなさそうにツン、としながら顔をふい、と横にしたかと思えば、誰かがをとめに対してちょろい、との言葉を投げかけそして更にゲラゲラと笑い出す同級生たち。
 をとめは肩を竦めながら小走りで鼻を抑えながら保健室に向かう。をとめの最大の特徴でもある白ランは微かに鼻血の影響からか赤みを帯びていた。

16日前 No.223

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

16日前 No.224

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

懐かしいネタ

「すまない、主様、いつもなら寝ている時間故、起きているのが辛いのだ。少し、眠ってきても良いか?」
「あ、ああ……別にいいが……」
「その間主様の目は見えなくなるが、それでも……」
「………………いいぞ」
「すまない」
いつもなら寝てる時間って……月夜はどれほど悪い生活をしているんだろうか。というか妖も寝てないと辛いのか。何気に新発見だ。てっきり昼間にも見かけるからコイツら妖は寝てないものかと思っていた。
しかし、目が見えないのはなかなか不便なものだな……。
そんな事を思いながら、することもないのでぼんやりと目が見えないので何かを確認することも出来ず、その場に大の字になって寝転がる。まず、いつから妖が溢れ出したのか……それが今でもの最大の謎だと言われている。しかし、かつて文明がかなり発展した“平成”と言われた時代があると言われている。もはやあの辺り、その前の暦は伝説のように語り継がれているので本当にあったかは不確かだ。
まあ話を戻そう。かつて、“平成”と言われる時代があったらしい。ボタン一つで洗濯物やら炊事やら、なんなら掃除も出来たと言われているめちゃくちゃな超世界だ。そして誰もが寺子屋へ行き(当時は学校と言われていたらしい)男女問わず働きに出、なんなら政治を作る人に女性が携わっていたりなどと今となっては有り得ないような話だ。

……要するに、退化したのだ。この日ノ本という国は。
120000年も生きている月夜なら知っているだろうか。聞く価値はあるだろう。120000年の時がどれほどなのかは正直よくわからないが、しかしとんでもない年月だということは俺でもわかる。
「……120000年、なあ」
120000年。そんな年月俺は一人で生きていけるだろうか……。案外行けたりするものなのだろうか。
正直、この世界については分からないことが多すぎる。俺には理解しがたい世界がここには広がっている訳で、本来なら“妖王”なんてものも馬鹿げた話として終わってしまうのだろう。いや、そもそも妖が馬鹿げた存在だろう。俺たちの御先祖様からすれば。
1度でいいから“平成”と言われる時代に行ってみたいものだ。なんでもあって、なんでもボタン一つ。きっと妖もいない、“妖王”なんてふざけたものもない。それなりに楽な生活が出来るだろう。

しかしそれで本当にいいのか……?

御先祖様を批判する人は少なからずとも居る。妖のいない、対立の少ない平和で穏やかな世界。そこ行く人々が敵か味方かと怯えることのない、幸せな世界。そして、富さえあれば人と関わらずとも一人で生きていけるような、そんな世界。
……本当に、先人達は幸せだったんだろうか?
分からない。俺はそこの時代の人ではないから。もしなれるならばなってみたい。逆に大歓迎だ。しかしそれで本当に幸せになれるんだろうか。人との関わりがないなんて、寂しくはないんだろうか。
……分からない。
そんな小難しい事を考察していると、急に天井が顕になる。どうやら目を覚ましたらしい。随分と睡眠時間が短いんだな、と思いながら、ゆっくりと体を起こした。

16日前 No.225

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0


 「んん?なんやこれ、味薄なってない?」

 花夢通り、お洒落なブティックや甘味処が並ぶいかにも上層階級が多く住んでいそうな通りの公園では1人の白色のカッターシャツに黒の銀色のボタンが2個ほど着いた鷲のエンブレムが胸元に付いているベスト、紺色の少し長めのネクタイと上から茶色の紋羽織を腕を通さずに掛けていて、深緑色のポケットが5つくらい着いてるカーゴパンツ、黒曜石のような輝きを爪先部に持つ黒に白の靴紐のそこそこのヒールの高さが入っている和装ブーツと言ったちぐはくと言えるような変なところ西洋的と言えるような、糸目のような少し違和感のある黒髪黒目の男が煙を纏いながらいかにも不機嫌そうに唇を尖らせては煙草の箱を開けては残り数本となった煙草を見てがっくしと肩を下ろしながら文句を言う男、バートランド・ミルワードが存在した。
 公園で煙草を吸うなんて姿はいかにも駄目な大人の典型的な例ではあるし、ベンチに座って煙草を吸うその傍ら、ベンチのすぐ横に日本酒が瓶で置かれていた。つまり、バートランドは本当に駄目人間である。とはいえ、バートランドは昨夜日本の貿易商との付き合いをしており、なんとか日本との貿易が一つ成立したということもあり気分が良かった。だからこそ煙草代で圧迫される財布は心無しかそれでもいいかと思っているし、昼間から酒を煽っては煙草を吸うというある意味偉業を成し遂げることが出来ていると言える。もしも昨日の交渉が上手くいっていなければ確実に今日は禁煙するだなんだと言って酒に明け暮れていただろう。多分。

 「ま、ええわ。日本さんも今凄いことなっとるし、少しの不景気くらいは目ぇ瞑ってやらへんとな。まあだからといって煙草ばぁーっかりすぐ値上げ値上げは感心せぇへんな。……あ、そろそろ新しいの補充せなあかん。うーん、煙草やったら家の近くのが安めなんやけど……あそこの煙草変なクスリ入ってるから嫌なんよな〜。バランちゃんの煙草愛のおかげか日本のクスリが弱いのかは知らへんけどボクにはあんまり効かへんから別にあっちの煙草でもええんやけども」

 ぶつくさと文句を言いながらつい先ほどまで吸っていた煙草を少しだけ残した後に握りつぶして空になった煙草の箱に突っ込んだかと思えば、ポケットからまた違う銘柄の煙草を取り出したかと思えばそこから一本取って再度ライターに火を付けて煙草に一度口を付けたかと思えば「ふぅーっ」と白い煙を出しながら足を組んで両腕をベンチに預けながら空を見上げるように煙草を口の中に突っ込んだまま時々「ゲホッ」と自滅していながらも煙草を口に含めながら雲を眺める。
 中指と薬指の間に口の中に突っ込んだ凄まじい速さでだいぶ短くなった煙草を掴むと、空に向かって息を吐く。息を吐いた瞬間に空に浮かび上がる白色の煙を消えるまでただただ呆然と異国人は見ていた。

16日前 No.226

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



桜咲祭も近付き、外ではパタパタと足音を立てながら右往左往としながら準備を進める生徒の面々。生徒だけとは言わず、先生方も生徒達と団結を取って桜咲祭は順調に準備が進んでいた。
外から聞こえる他生徒の準備をする声や、少し耳をすませばまだ春の名残と言うべきか小さな鳥が優しく囀る。ふと空を眺めれば太陽と共にキラキラと光る青空に、そこをたゆたう白の綿雲。そしてそんな中、桜咲祭の準備にも参加せずただ1人優雅に茶道部で自ら点てたお茶を音も立てずに啜りながらぼんやりと穏やかな瞳で淡緑色の和服を着て外を眺めていたのは、2年A組、奉日本速水だった。

「ふぅ…………東風も相まって綺麗ですねぇ……。桜咲祭も大詰めくらいでしょうか」

年寄りじみた事を言いながら目を細めて優雅にお茶を啜る速水。
速水は凶悪すぎる不器用さ故に、桜咲祭の準備は和服の着付けの時以外は参加するなと念を押されてしまい、正直に言うとやることが無かった。最初こそは皆と準備やら何やらを進めていたのだが、進むどころか止まる一方で、遂には怒られたので準備には参加させてもらえないという事になった。
しかしこの速水、別名おじいちゃんは厄介な事に怒られたことを根に持たない。再度準備の手伝いをしようとした時には「おじいちゃん出てって!!」とまで言われた程度だ。そこまで言われてしまえば流石に無理にでも参加しようとは思う気分にもなれず、ただただ人の少ない茶道部でお茶をゆったりと飲んでいるだけだった。
少し他のところがどうなっているのか気になったのもあり速水はどこか見に行こうかと考えるも、周りがジャージや体育着で忙しなく動いている中1人だけ和服でウロウロするのは邪魔だろうと判断し、それと普通に動くのが面倒くさくなり、一瞬は正座を崩して立とうとしたもすぐにまた綺麗な正座を使ってお茶をまた啜り始めた。

15日前 No.227

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



「あー、私もみんなと準備混ざりたいなぁ……」

カウンセリングルームの窓からそんなことを呟きながら1人でぶすくれつつも外の様子を眺めているのは三十路手前の年齢に不相応な謎の若々しいテンションを持つのは光に当てればキラキラと輝く少し異様にも思えるような短い黒髪をカウンセリングルームの窓を開けて東風になびかせるのは1年B組の副担任にしてカウンセラーを務めている奉日本美風。
桜咲祭なんてこれ以上に色んな生徒と仲良くなれるイベントは無いだろう。美風からすれば今すぐにでも混ざりこみたいものなのだが美風はこのイベントだけは絶対に参加が出来ない。
仮にも美風は名家の出だ。そう、仮にも。つまりここまでくれば恐らくわかるだろう。
美風は技術や家庭科に関しては何も出来ない。それは小学生の時からのことで、小学生の時の家庭科で大したものを作る訳でもないのに1人だけ大怪我をして保健室は愚か病院送りにされたのは今でも苦々しい思い出だ。それもあり自分でも流石に自重をしていてうまいアドバイスが出来るわけでもないのでカウンセリングルームで暇つぶし、のようなものを1人でしていた。

「どうしよう、どこか移動しようかなぁ」

ずっとカウンセリングルームにこもっているのも暇だ。そもそもカウンセリングルームがちゃんと生徒に知れ渡っているのかが不思議で仕方が無い。それとも弓道部で活動しているのであればそちらを見るべきか。しばし考え込む。

「ええい、ここに留まってるのもよくない!どっか行こう!!」

ガタッ、と音を立てて1人で小さなガッツポーズをする。……も。
────どこ行こう。
彼女に行き先などは無かった。

15日前 No.228

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0




 『えー……只今午前12時15分、午前12時15分。紅茶のご用意が出来ましたので、皆様そろそろご起床をお願い致しますー』
 「────ぶえっくしょおい!!あー……さっむい!和室ってこんな寒かったっけ!?」

 決して張り上げた訳では無い、なんなら少し心地よくも感じる声質によってほぼ重なったタイミングで女子力皆無のくしゃみと愚痴を零したのは胡散臭い糸目に真っ黒な異質なほど黒いスペードポニーテールにして一つにまとめている紗安心院。
 紗安心院。フォルクス学園2年C組。華道部、宗教管理委員会副会長。成績優秀、芸術性に秀でて運動神経も抜群。そのうえコミュニケーション能力も高く明るく優しい性格で学校では「紗様」「安心院様」と呼ばれ家は名家、華道家兼書道家としての仕事をするすーぱーじぇーけー。……と、自称している。
 実際のところは成績なんてものは赤点常連客の留年待った無しのデッドラインギリギリで芸術に関してはできないという意味では秀でていて、運動神経に関しても人並み、もしくはそれ以下と言ったところだ。コミュニケーション能力が高く明るく優しいというのはあながち間違いではないが、「紗様」だの「安心院様」だのとふざけた呼び方をする人間はフォルクス学園には今のところ1人も居ない。唯一居るとすれば中等部に入ったくらいから美術の成績の悪さに磨きがかかり始め美術教師や小等部、中等部の友人からは「巨匠」とまでは呼ばれるくらいになっている。
 彼女の自己愛は今に始まった事でもないので学園の人であれば「ああまたアイツやってるよ」で済むのだが、この状況ではそうもいかないのはもう既に目に見えている。
  ふと頬に違和感を感じ、安心院が頬を右手で触れ、右手の手のひらを見てみると、黒色の墨がベッタリと安心院の手には付着していた。

 「どわああああああ!!依頼来てたんだった!!ここどこだし!!ていうか何この腕輪!!てか今何時!?12時!?お昼じゃん!!」

 叫び声に近い声を出すと今更過ぎるがこの状況について的確なツッコミを本当に今更していた。ハッとなって咄嗟に既に起きていた二人を見てキュッ、と口を閉じたかと思えばこれもまた今更そっと手を口元に置いてにっこりと微笑んでみた。

 「お、おほほほほほ……や、やだ、恥ずかしい、ちょ、ちょっと手と顔洗ってきますわね……おほほほ……」

 下手くそか。
 そっと立ち上がって蛇口のある所へ向かい、蛇口から水を出しながら今日、と言うよりは意識が飛んだのは昨日からなので顔と手についた墨を落としながら昨日のことをふと思い返す。
 いつものように5時には起床し、朝の茶道。朝食を取って制服に腕を通して(ブレザーはボタンが全滅しているので羽織っているだけだが)、車で送ってもらって宗教管理委員会の朝活動をしていつも通り話を聞き流して授業を受ける。昼休みになればフォルクス学園名物1日限定3食幻の唐揚げとか言われている学食メニューを友人と争奪戦をし、見事に1年の気弱そうな後輩にまんまと取られ、気弱そう、その上1年という事もあり先輩として何も言えず、友人と菓子パンを買っては「先の戦、無念」などとふざけた会話を起こした後に午後の授業。授業が終わればすぐに華道部に行こうとしたところ書道部の部長に今度書道部のイベントがあるんだけど皆イベント準備でそれどころじゃないから垂れ幕の文字を書いてほしいなどと頼まれてしまい、仮にも優しいすーぱーじぇーけーの安心院は断る事はせずに家に持ち帰りでさっさと終わらせたいこともありやる事にした。そこで制服から着替えることもせずに27枚目、ようやく満足のいく作品ができた所で力が抜けた反動でそのまま頭から巨大半紙に突っ込んで────

 「うわあああああ!!!!……うわ、もういいわ。知らん。イベントとか知らん。私関係ないし。書道部なんだから自分で書けっての。私忙しいんだよボケ」

 そうぶつくさと文句を言いながら先ほどまで居た所に戻ると、ほかにも人数はいるようすだがみんなは眠っている様子で、その中でも1人だけフォルクス学園の制服が目に入り、思わずもう1人のフォルクス学園の生徒の方に歩み寄ると、昨日の例の唐揚げの男の子だった。

 「からあげくーん、起きてー。私今のこの状況気まずくて死んじゃいそうだよー。起きてー。起きてくんないと私女子力ないのバレちゃうよー。知り合いの振りして「あっ、安心院様!?安心院様に起こされるなんて光栄ですぅ」とか言って起きてからあげくーん。いや、待てよ……?私は完全無欠のフォルクス学園の巨匠だぞ?もしや知ってるのでは……?からあげくーん。起きて起きてー。どんな子か知らんけど起きてよからあげくーん。意外と昨日の唐揚げ根に持ってるんだからなー。からあげくーん。起きてくださーい」

 揺すってみたり頬をぺちぺちと洗ったばかりの濡れたひんやりとした手で叩くなどと容赦がない。それに安心院が有名なのは成績の悪さでの教師陣とあとは2年くらいだ。先に起きていた2人から逃れたい気持ちのようなものもあり、取り敢えず誰か少しでも共通点のある子を探してしまった結果が「からあげくん」という最悪のネーミングセンスを付けられたフォルクス学園1年、気弱で困り眉のやる時はやる意外性のある少年と胡散臭さに溢れる明るく優しいサイコパス少女安心院の初顔合わせとなる。

15日前 No.229

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



 「……めありー、じゅでぃ、えりー、りっく。……おねえちゃん、じゅでぃ、ぱぱ、まま……。ごめんね……ごめんなさい……おれ、おれ……。……はやく、もっともっとおれがつよくなったら、ぜったいにみんなのことたすけるから。ぜったい、おれがみんなのこともとにもどしてあげるから。だからどうか、いまだけはまっていて。おれがいまよりもつよくなったら、ぜったいに、たすけます。……かみさま、おれつよくなるから。どうか、めありーやじゅでぃ、えりーやりっくになにもしないでください。おれが、よにんのことをせきにんをもってまもります」


 光の差し込むキラキラと輝く教会の象徴でもある聖母、アヴェマリアの描かれた鮮やかに彩られたステンドグラスを見上げて4人のとある名前を呼んだ後に、そっと俯きながらまるで祈るかのように両の目を閉じながら手と手を組んで舌っ足らずで、どこか頼りない、それでも力強い言葉を残してそんな事を言うのは年端も行かない年齢にそぐわないゴスロリじみたパンキッシュな格好をした9つになるかならないかくらいの背丈の小さな少年、枉雪花菜だった。雪花菜の両腕にはいっぱいの人形やぬいぐるみが抱きかかえられており、女の子が喜びそうな可愛いものから男の子の喜びそうな戦隊もののフィギュアに似たもの、とても可愛いとは言い難い少し不気味とも言えるフランス人形や日本人形、なんなら外国のマトリョーシカのような可愛くないものやら長年使い古したのだろうと思わせるようなボロボロになったぬいぐるみや人形。目が取れかけている熊の解れたぬいぐるみは、少し怖いものではあったが、雪花菜が手にしていっぱいに抱きしめることでその様は幾分マシなものになっていた。
 雪花菜は教会に潜り込んでいる。決して住んでいる訳では無いのだが、雪花菜からすれば今となっては教会も借家のようにすら思っていた。無理もない、この街で教会に来るような信仰者はあまり居ない。それに寝床と言っては不躾ではあるが、所謂シスター達が眠れるような部屋で寝泊まりしているし、食事に関しては自分の可愛い見た目と自分の最高と自負している魔法を使えばどうってことも無い。お金に関しては少し困ることもあるのだが、自分の魔法があればお金を稼ぐことなんて容易い。どんなに忙しくても最大50人分の手伝いはできる雪花菜にとって、お金だとか食事だとか寝床だとか、ごく一般的なことはなんとか補えていたし、事足りていた。雪花菜の中で不足しているのは家族と愛情と温もり。最小で最大のものが彼には、子供には足りない。家族だって常に一緒にいるし、何があっても傍にいる存在ではあるが、その家族と雪花菜は話すことが出来ない。雪花菜の魔法によって人形だとかぬいぐるみになってしまった家族は、雪花菜と話すことも、愛情を与えることも、そして瞳にすらも温もりが宿らない。そんな体になってしまった。

 暫くの間、雪花菜がもの思いに耽っていると、何やら教会の外から騒がしいとすら言える声が聞こえ、雪花菜は不思議に思いながら教会に敷かれた真っ赤なカーペットの上を小走りで歩きながら、扉の前まで到達すれば両手いっぱいの人形やぬいぐるみを見て「ちょっとまっててね」と言って近くにあった教会の椅子にいっぱいの人形やぬいぐるみを置いたかと思えば、重い教会の扉を力いっぱい込めて押して、そっと扉から顔を覗かせながらキョロキョロと辺りを見回してみる。どうやら騒ぎの原因は教会の周りではなく、教会よりも少し離れたとある学校、色光学園の方からだった。確か色光学園は今日はおめでたいとも言える卒業式という一種の晴れ舞台の日だ。騒がしさの原因は恐らく卒業からの感動やらなんやらかと思えば、やれやれと雪花菜は肩を竦めてみるも、胸中を渦巻く嫌な予感が雪花菜のやれやれとした感情を揺さぶる。
 本当にこれは卒業式だけの騒がしさなのだろうか?何かもっと、嫌な、違うもののような気がする。そう思うといても立っても居られず、雪花菜は椅子に置いたたくさんの人形やぬいぐるみの図体のでかめな人の形を象った人形とぬいぐるみをじっと見つめて一つずつにふっと息を吹きかけるようにする。すると人の形を象った元人形やぬいぐるみ達はたちまちこの世界に生きる普通の人間とさして変わらない姿になったかと思えば、雪花菜の姿を瞳に捉え、家臣のように雪花菜の1歩後ろを歩くように少し離れた所に立った。一先ず無機質な端正な顔立ちの珍しい男性のフランス人形である『ジュディ』を先頭に、『ジュディ』の腕を引きながら騒ぎの発端であろう色光学園の方へ向かう。騒がしいことは好きだが、この騒がしさは嫌な感じだ。そんなことを思うにしても、未だ小さな雪花菜に何か出来ることは無いのではないかとも思う。思うし分かっているのだが、強くなれるなら、と思ってしまうと雪花菜もなんの躊躇いもなく外へ向かう。

 色光学園に雪花菜にとっては精一杯のスピードで辿り着くと、嫌な予感というものはよく当たるもので、多くの人々がばたばたと倒れ込む。雪花菜は「あらら……」なんて呑気なことを言ってみるも、雪花菜の瞳が捉えたのは桜の木を象ったと思われるドリームモンスター。桜の木と言っても、未だ3月。桜特有の綺麗な桃色の花弁は咲いていなかったが、それでも狂い咲きを間近にした淡い色の蕾の花弁を散らすような結果になってしまいそうなこの惨状には、美的センスの高い雪花菜はいかにも不機嫌そうに頬を膨らましながらも、何かこの状況を理解している人間はいないかとかろうじて立っている一人の大人を見つけると、『ジュディ』の服の裾をちょいちょい、と引っ張ったかと思えば『ジュディ』は雪花菜を抱っこするようにすると、雪花菜がジュディの耳元でこそこそと何かを言う。『ジュディ』が静かにそれに頷いたかと思えば、フランス人形のような端正な整った顔立ちの背の高い所謂イケメン、『ジュディ』は、顔に相応しい透き通る様な少し小さいとも言えるハスキーな声で「すみません」と声をかける。


 「この状況は一体どうなっているのでしょうか?御説明願えますでしょうか。あぁ……名乗り遅れました。私は『ジュディ』。この方は、私の主であり家族……兄である雪花菜です。貴方は一体?」


 そんなことを言う『ジュディ』は少し異様だろう。どう考えても主が雪花菜という言葉に関しては未だ納得が行くにしても、雪花菜よりも頭五つ分、六つ分背丈の高い『ジュディ』が雪花菜の弟だなんてことは早々信じ難い話だろう。いや、それだけじゃない。『ジュディ』はフランス人形のような端正な整った顔立ちをしている元人形にも関わらず、しなやかで柔らかな無駄のない動きや仕草には人間らしさが溢れるにしても、異様すぎるしなやかさからはそれこそまさに人間味に欠ける。雪花菜はと言うと『ジュディ』に抱っこされながらドリームモンスターの様子を伺ってみる。雪花菜と『ジュディ』の1歩後ろにいる3名程の女性の元日本人形、子供の遊びに使われそうなスタイルの良い女性の元人形、5歳くらいの子供が見たら喜びそうなレンジャースーツを着用した背丈の高い男性の元フィギュアは、『ジュディ』に続くように会釈をする。


 「じゅでぃからきいただろうけど……むじつのつみ、きらず。……あんた、なまえは?」


 シャイなのか目を逸らしながらもふてぶてしい態度で雪花菜は女性の方を見たかと思えば、少し横暴のように取れる態度で名前を訪ねた。

15日前 No.230

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



 「ありがとデシタ、ドクター!」


 昼食を終え、億劫とも言える検査を受け、検査を終えると桃色がかったウェーブのかかった手入れしていれば綺麗であるであろうスーパーロングの尾てい骨までのまとめられていない長い髪を揺らしながらスカイブルーの透き通るような瞳孔に星の輝く瞳で検査を担当してもらった内科医に深くお辞儀をして医者、鬼川翔の部屋から出ていく後ろ姿を見送った。
 ラヴィニアの受ける検査は簡単なものだ。体内に蓄積された星を見る。そして体内のどれほどを星が埋めているのか、それを検査した後に2時間医者付き添いの元嘘をつかないように喋らない時間を設ける。喋らない時間と言ってもそんな切羽詰まったものではなく、医者と一緒に外に出かけたり本を読んだりとその日によって様々だ。


 「ふー、あんまり黙ってタラお腹すきマシタ。少し早いデスが、アフタヌーンティーにしまショウ」


 ふむふむと頷きながら拙い日本語で今後の移動を決める。ラヴィニアの日課は検査の後に食堂に行き、その日によって違う紅茶を頼みアフタヌーンティーを済ます。その後には色んなところをぶらぶらしたり受付室で暇そうな受付のお姉さんに日本語を教えてもらいに行ったりと自由に行動していく。昼食の後だしお腹がいっぱいなのではないかと尋ねたくなるが、流石はイギリス人。ケーキと紅茶は別腹の様子だ。
 軽いステップで1階に向かうと、小走りで食堂の方へ向かう。たまに看護師さんに走らないように、と注意を受けるものの、今日は特にお腹がすいていたのでラヴィニアは早歩きにして食堂へ急いで向かった。
 今日の1時間は本当に喋らせるつもりがなかったというか、2時間走り続けるというものだった。走ること自体はそこまで嫌いではないのだが、ラヴィニアのお喋りな性格はここまでしないとなかなか黙らないということもある。1時間早いアフタヌーンティー、おやつとも言える。


 「はっ……!!こっ、これは……!!フォートナム・メイソン、デスネ!こ、こんな皇室にあるような茶葉が置いてあるナンテ……!しかもロイヤルブレンド……!!恐るべし、ジャパン……!」


 ────フォートナム・メイソン……キュウリサンドイッチにブルーベリースコーンとペストリーはアップルパイが合うでしょうか。あ、いや、敢えてストロベリーサンドイッチとか……?
 食堂に置いてある本日のアフタヌーンティーセットにキラキラと目を輝かせながら張り付くように紅茶の茶葉を見つめる。フォートナム・メイソン。それなりの値段ではあるが皇室に置いてあるような上質の紅茶だ。拘らない人からすれば何を飲んでも大して味の違いはわからないのだが、イギリスで育った彼女の紅茶に対する舌だけは確かなものだ。
 食堂の受け付けの人にフォートナム・メイソンのロイヤルブレンドとストロベリーサンドイッチ、ブルーベリースコーン、アップルパイというアフタヌーンティーの三つ巴を頼んで作ってもらったのを受け取ると、昼食が終わったこともあり席はがらがらに近いほど空いていたので受け付けの近くの椅子に座って手を合わせる。

 「ええ、と……ジャパンでは……イタダキマス」

15日前 No.231

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0


 暖かな春の風が吹く季節、春。体育館では賑やかに説明会を兼ねた歓迎会を行われているにも関わらず、スザク・スカーレット=マンシーという外ハネマッシュウルフの太陽の暖かな日差しにてらてらと輝き美しい光を放つ銀色の髪に、明らかに姿が学生のものとは思えないどこかの……それこそヨーロッパ辺りでの前線を駆け巡っていそうな細い体にはどうしても似つかわしくない軍隊の服に、外にいるからかプロイセン王国のエンブレムの付いた黒に白色の筋の入った帽子を被っている男は、もはや学園の生徒というよりは学園の門番のような姿になっているスザクという男は、賑やかに開かれている体育館での出来事とは遠くかけ離れた世界である屋上で、風に吹かれながらどこかの英国貴族のような静かな振る舞いで読書を嗜んでいた。
 屋上から見える我が弟の自分を探す声と何故かずっと中庭をぐるぐると巡る可愛らしい姿に口元を綻ばせ、糸目の薄く開いたピンクダイヤモンドのような瞳はそちらを1度一瞥するものの、「ふふ」と意地悪く笑うだけで彼の元へ行こうとはせずに、再度太陽の光に当てられながら指を挟んでいた本のページに目線を移す。正直この本に特別な思い入れがあるわけでもなく、暇つぶし程度にと思って買った本だということもあり、正直に言ってしまうと面白さというのはあまり無い。というか何100回と読んできた本ということもあり、読み掛けの本と言えども内容はすべて覚えたしキャラクターの個性に地味すぎる誤植だって全て発見した。勝手に英語版で書いたりドイツ語で書いたりイタリア語で書いてみたりアゼルバイジャン語で書いたりようするに彼は読み終えた本を持ち歩いているだけであって実のところ読むわけではなく勝手に自分で楽しむ。……つまり、スザクは暇なのだ。暇を極めて書かれている文字数をわざわざ指で一つずつ数えるというアホ極まりない行動もしたし、もっと言ってしまえば言葉の使い方の訂正やわざわざ修正を加えて、自分にとって最高に面白いストーリーにさえ作り上げてしまった。ちなみに可愛い弟に見せた時には大好評だったのでそのうち自分でも小説を書き始めるのも悪くないのではないかとスザクは考えている。つまりを言うと、このスザクという男はとんでもないほどに馬鹿なのだ。救いようのないくらい馬鹿で、馬鹿で済めばいいくらいに弟に対して馬鹿で、それでいて誰からも引けを取らないほどの模範生徒であり優秀生徒、極めつけは成績も優秀だというのがこれまた皮肉な話だ。バカと天才紙一重とはよく言うが、それそのものだと言っても彼にとっては過言でもなかろう。いや、バカの天才は論外とした時点で、というのを除いては。

 「……全く、いくら歓迎会と言えどもう少し静かに楽しむことは出来ないのでしょうか……あぁ、今年の新入生も所謂“ハズレ”という訳ですか……はぁ。仕方ない。私直々にあちらへ向かう事にしましょう。静かに楽しむことも出来ない脳無しの“玩具”には……私直々の叱咤が必要みたいですからねぇ?」

 屋上にまで届いてくる歓迎会の騒がしい声に、あからさまに嫌そうに眉を寄せて顔を顰めると、はぁ、と溜め息を吐いた後に体を起き上がらせて指を挟んでいた本を閉じる。本を軍服の深いポケットの中に入れて立ち上がると、風で飛びかけた帽子を抑え、帽子を深く被り直し、わざわざ軍隊特有の白手袋まで付けて首辺りを痛めたかのように擦りながら屋上の扉まで向かう。穏やかそうな、それでいて優しそうで柔らかそうな見た目に反してキレやすくイライラしやすく、優しい口調とは裏腹に言っていることはかなり性格の悪いことだったが、もし聞かれていたら消してしまえばいい。それがスザクの能力の真髄である「消滅」なのだから。普段からこんな性格で生きていくわけがない。仮にこの性格で生きているにしても世渡りが下手すぎる。そんな事を思いながら、屋上の扉のドアノブに手をかけ、それを左に捻り、踊り場に出ると、腰からぶら下げた大量の鍵の一つを屋上の鍵穴にはめて鍵を締めたあとにもう屋上の鍵を腰からぶら下げた大量の鍵のあるべき位置に戻し、階段を降りていった。

 コツコツ、と軍隊使用の編み上げブーツのヒールの音を立てながら体育館まで向かうと、ついでに弟が来た時は「遅かったね」と言ってやろうなどとまた一つ悪戯を考えて閉まっている体育館の扉を音を立てないようにして開けると、ゆっくりと体育館の中に踏み入れる。大食漢持ちのスザクにとっては甘いと言える誘惑が多かったが、人前でガツガツと食べるのは品位に欠ける。そう思いながら殆ど一瞬にしてその場にいる殆どの目線を奪いながらスザクはキョロキョロとしながら生徒会長を探す。ふと生徒会長の基本的水色の髪の靡く姿が見えたかと思えばそちらに行き先を決め、カツカツとヒールの音を立てながら生徒会長の方へ向かう。
 勿論スザクが視線をおもむろに奪った原因は言うまでもなく派手な軍服と深く被られた軍隊帽子にヤケに似合う軍隊ブーツにいくら春にしても熱くないのかと問われそうな白手袋。それに合わせて身長180cm+ヒールという背丈の高さと、帽子の隙間から見える銀色の髪故だ。2年、主に3年の連中はまたアイツか、と嫌そうな顔をするものもいればキャーキャーと騒ぐ女子もいる。何せこのスザク・スカーレット=マンシー、対策課のスカーレット様兼生徒会副会長にして対策課課長補佐なのだから。

15日前 No.232

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

15日前 No.233

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0


 「ふぃー。ねみぃですねみぃです〜」


 そんな事を言いながら眠たそうに半開きに開いたアンニュイな印象を持たせる濃く深い紫色の瞳に口を尖らせ、だらしなく半開きになった口から思ってもいない言葉を吐きながらパーカーを七分丈に折っている膝上3センチの赤色のラインの走った灰色のスカートを翻しながら慌ただしくエナメルバッグを斜めがけにしながら校内を身長178cmという女性にしては随分と背丈の高さで八等身の長い足を伸ばしながら軽く走るのは横流しの前髪が時々頬にかかるのを耳にかけては明るめの茶髪に混ざる黄金色の髪を揺らすのは黒保根馨。
 ドイツ人の父と日本人の母を持つハーフ人で、得意教科は世界史と英語。幼少期から数多のスポーツ経験のおかげから今となっては某有名体育大学からのスカウトも来ている。将来の夢はドイツ連邦刑事局、BKAで父のような偉い人になること。好きな食べ物はグミとバウムクーヘン。どちらもドイツ生まれの素敵な食べ物である。
 馨の家族構成はドイツ人の偉大なる父、中学英語教師の温和なる母、馬鹿真面目で素直でドイツをそのまま人にしたかのような弟、そして誰に似たのか一際自由奔放でやりたい放題、そして何故か異様に浮いてる馨。ペットの忠実なるドーベルマンであるプロイセンは今日も朝から凛々しい瞳が素敵だったなぁなんてぼんやりと考える。
 完全に余談になるが、ドーベルマンの名前がプロイセンというものは無論ドイツ生まれの父親の完全なる趣味というかそれに近いもので名付けられたものだが、父の曽祖父の祖父がプロイセン王国のプロイセン軍だったとかで、オーストリアとの七週間戦争に出向いただとか出向いてないだとか言っていたらしい。嘘が嫌いな父のことだからそれは本当の事だろうが、そこまで遠いことを言われても、と思っているのも事実だが、父のことは純粋にすごいと思っているし、なんでもかんでも否定に走るのも如何なものかと思っているふしもあるのも事実、敢えて父の名付け方には口出しをしなかったわけだが。
 部活の自由参加の朝練を終えた馨は朝から機嫌が良かった。今日はいつもより朝から動きが軽かったというのももちろんなのだが、朝練でのシュート練習で一度も外さなかったのが最高に気分が良かった。シュート練習で一度も外さない、というのは10年間もやっていれば割りと当たり前のことではあるのだが、流石初歩を忘れない(?)女黒保根馨、いくらいつもの事であろうともシュート練であろうと一度も外さないという事は彼女にとっては気分や機嫌を良くするには充分な要因だった。


 「姉貴〜!」
 「んぁー?……お〜。おせぇぞ〜」
 「姉貴には朝練があるからでしょ!ジブンには無いッス!まだ!!」
 「お〜。そうかいそうかい」


 ふと窓の外から声がかかり、窓から顔を出すと手をブンブンと振った弟が正門のあたりでぴょんぴょんと飛び跳ねている。あのとても学生とは思えない厳つさを纏うオールバックの金髪に紫色の爛々とした瞳に身長が高くそのうえ胸板も厚く筋肉質でラグビー部かと尋ねられるような巨体が飛び跳ねている、というシュールな光景に思わず馨は小さく口元を緩めたが、馨は窓から少し身を乗り出して軽く右手をあげてやると、弟、鑿は満足そうにニンマリと笑うとすぐに途中から合流したと思われる友人と思われる生徒と一緒に歩いていた。
 窓を閉めて窓にもたれかかるようにしながらアイツにも友達が居るんだなぁ、と軽く失礼なことを考えながらそっと目を閉じる。友達という言葉の響きに少しの羨ましさを感じながらも、そんな事を考えるだけ時間の無駄だろうなぁ、と思いそっと目を開き斜めがけのエナメルバッグの中からスマホを取り出す。特に理由はないがスマホを開いてしまうのはある意味最近の若者の癖みたいなものでもあるだろう。
 するとスマホを開いたほぼ同時にちょうど良く父からの連絡に驚きつつも連絡を開くと、今日の出張先でバウムクーヘンとヴルスト買ってくるというどうでも良すぎるいつもの如くの内容に思わず苦笑してしまう。バウムクーヘンは確かに大好きだし、ヴルストは弟である鑿の大好きな食べ物でもあるしわざわざ連絡してくれたのは確かにありがたいが。


 「今日は寄り道しないで帰ろ〜」


 と言っても、いつも寄り道なんてものは寄り道をするような友人が居ないこともあり、寄り道なんて寄り道は殆どした事がないが。あるとすれば幼少期に通っていたボクシングジムに寄って汗を流すくらいだろうか。最近でも定期的に通うのでキック力とパンチ力は未だ健在である。自分の生まれ持った運動の才能には自惚れてしまいそうにもなる。
 そんな事を思っても虚しいだけだったので、呟いた後にスマホの電源を落とすと、エナメルバッグの中にまたスマートフォンをしまい、教室までのろのろとした重い足取りで向かった。究極的に極められた背丈の高さ故に周りを気にしていた結果の猫背で赤色のパーカーのポケットに手を突っ込みながら、馨は欠伸を噛み殺しながら教室まで向かった。

15日前 No.234

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0


 「Guten Morgen(おはよう)、父さん」
 「Guten Morgen鑿、今日出張あるから馨の好きなバウムクーヘンとお前の好きなヴルスト買ってくる」
 「ja!!(了解)」
 「よし、いい返事だ。Gut gemacht!(よく出来ました)」
 「やった!Alles Gute!(行ってらっしゃい)」
 「Alles Gute、鑿。bis Mittag(行ってきます)」


 とある西洋風の城のようにも捉えられる豪勢な家の中、寝起きの割にはシャッキリとしながら金色の寝癖のついたマッシュヘアーに紫色のキラキラと輝く瞳の黒保根鑿は、父との軽いところでドイツ語を交えての会話を交わしていた。父のネクタイを締めながら今日の予定を話す姿に嬉々としながら鑿がにまにまと満足そうな笑みを見せると、鑿よりほんの少し大きな背丈と胸板と金色になびく仕事の為に揃えられた髪、透明感のある透き通ったような青い瞳に穏やかな顔つきには少し不釣り合いな筋肉質で大きな体とごつく大きな左手の薬指には銀色のゴールドダイヤの指輪をする父は、苦笑混じりに鑿の頭を撫でた。
 行ってらっしゃいと行ってきますの挨拶を交わして、流石西洋文化、挨拶だけでは飽き足らず軽くハグをした後に父の大きな後ろ姿を見送ると鑿は「ふふふ」と何やら嬉しそうに口元を緩めた。今、鑿は家で1人だ。姉である馨は部活の朝練に行っているし、母は中学教師ということもあり朝はいつも早い。父はいつも馨より遅く鑿よりも早い時間に家を出る。父の生身の背中には軍隊時の大きな傷跡が刻み込まれていて、不謹慎にもそれはカッコイイと鑿は幼少期に思ったことは本当に新しい記憶だ。将来は父のような人になりたいとは思うが、この平和な世の中日本で父のようなかっこいい人になるのは少し難しいだろうなぁと思いつつも鑿は自慢の家族の一員であることに今は嬉しさから頬を緩めて不気味とも言える女の子らしい笑みを零した。
 もし馨に見られていたらキモいと言われ一蹴されるんだろうなぁ、と思うと、なんとなく腰に立てなくなるような耐え難い激痛が走ったような気がしたし、元々ボクシングジムに通っている姉のキックは正直くらいたくないのもあるので敢えて馨の前ではそんな態度はしないようにはしているが、やはりこの家族は鑿にとっては自慢以外の何物でもなかった。父は元々空軍大将だった訳だし、今となってはIT企業での上層部(だったような気がする……気がするだけッス)。母はデュッセルドルフにドイツ留学を経験しているし(ちなみに父さんとの出会いはドイツ留学のデュッセルドルフだったみたいッス。いつの間に会ってたんスかね)、今では生徒に好かれる中学英語教師(副業でドイツ語の翻訳家やってるとも言ってたッスね〜)。姉である馨は頭こそは鑿とお揃いで悪いが、運動能力にかなり秀でていて、その凄さと言ったら確かなものだ。前述したようにボクシングから始まりバスケ、水泳、フェンシング、空手、サッカー、ソフトボール、テニス、バドミントン、卓球、などなどエトセトラ。姉である彼女にやらせてできないスポーツは殆ど無いんじゃないかと思っている(まあ武闘だけはジブンでも姉貴に勝てる唯一のスポーツなんスけど!)。我が姉ながら。
 完全に余談になるが、黒保根家は必ず全員ダイヤのアクセサリーを持っている。父はゴールドダイヤの婚約指輪。母はシルバーダイヤの婚約指輪。馨はブルーダイヤのシャチが象られたアンクレットに、鑿はピンクダイヤモンドのイルカが象られたアンクレットだ。もちろん4人で同じものもあるのだが、それを公表するのはもっと後々になるだろうし、つけていくような事があるのは殆どは父の実家帰省をした上にそこで社交パーティ的なものがない限りは付けることもない。こんな財産どこにあるのかとも思ったが、今の生活に不自由が無いのであればそれでいいだろう、と思っていることもあり鑿はあまりそこには触れないでおいたのだが、やはりダイヤを身につけるというのは庶民的感覚に走るとなると冷や冷やするものがある。つまり、普通に言うと割と怖い、だ。


 「んん!?やばい!!急がんと!!」


 そんな事を考えていると時間が時間になっていたこともあり、急いで寝間着をそこら辺に放り投げると、黒色のタンクトップに腕を通し、カーゴパンツに足を通す。白色のカッターシャツを第二ボタンまで締め、ワインレッドのドイツ人専用のネクタイを父のクローゼットから拝借すると黒色の大きめのリュックを背負って軍隊が履くような編上げブーツを器用に即座に紐を解いてまたすぐに紐を結び直して履くと外を出た。
 帰った時に先に父さんが帰ってきたらあの神経質で綺麗好きで何よりもドイツ人の父だ。服を放り投げたことめちゃくちゃ怒られるんだろうなぁ、とは思ったが、ここはもう父の帰りが自分より遅い事にかけて駅の構内に走り込んで駆け込み乗車。車掌さんに軽く怒られてしまったが、この電車に乗り遅れると確実に遅刻だということもあったので次からは余裕を持って!と思いながら電車になんとかのる。無論、電車に乗りながら父のワインレッドのネクタイを締めるのも忘れずに。

 学校に着くと、やたら人が集まっていた。なんだか騒がしいなぁだとか、みんな仲が良いなぁとか、適当なことを思ってもいないことを考えながら目の端にそれを映すと、何事かと気になったのも事実だが、一先ず時間がやばくて家を出たということもあり教室に入ることを優先しようとグラウンドをかけていると、グラウンドから見えた窓に姉である明るめの茶髪に混ざる黄金色の髪と究極的な猫背のやる気のなさそうな大あくびをした馨の姿が見え、鑿は嬉しそうに頬をだらしなく緩めるとぴょんぴょんと飛び跳ねながら「姉貴〜!」と呼んでみる。


 「んぁー?……お〜。おせぇぞ〜」
 「姉貴には朝練があるからでしょ!ジブンには無いッス!まだ!!」
 「お〜。そうかいそうかい」


 するとどうだ、姉である馨はこちらに気が付いてくれた。わざわざ窓から身を乗り出して手まで振ってくれるのだから本当に申し訳なさを少しだけ持ちながらもありがたみも感じる。満足そうに鑿がニンマリと笑うと馨は呆れたような苦笑を鑿に向ける。ああ、やっぱり。なんて素敵な姉なんだろう。すると姉は窓から背を向けてスマホを開いたので、きっと父さんが朝の連絡をしたんだろうなぁ、と思う。父さんは良くも悪くもマメな人だから、何でもかんでもすぐに連絡入れちゃうんだよなぁ。
 そんな事を思いながら昇降口まで向かっていると、不意に後ろから「鑿〜!」とクラスメイトの聞きなれた声に声をかけられる。まだ少し抜けない敬語のようなものを残しながら、クラスメイトとの談笑を交わす。


 「えーっと、ぐーてんもるげん、鑿」
 「違うッスよ!ぐーてんもるげん、じゃなくてGuten Morgen、ッスよ。もう、そんなんだから英語の先生に評価下げられるんスよ!あ、おはようッス!」
 「どっちでもいいわ!!大して違いもわかんねぇ!!つーかなんで評価下げられてんの知ってんだよ!?まぁいい……おはよ。宿題やってきた?」
 「やって来たッス!」
 「マジで!?見せて!」
 「やって来たけど解けたとは言ってないッスよ、ジブン」
 「…………お前姉貴に聞けばいいじゃんかよ…………」
 「馨姉さんは擬音ばっかで何言ってるか分かんないんスよね〜。まぁ教えてくれるだけありがたいッス」


 クラスメイトの驚愕によって流れている冷や汗のような滝汗を見てくすくすと鑿が笑うと、クラスメイトの方は不服そうにジットリと背丈の高い鑿の事を見上げるようにしながら睨みつけた。睨みつけられたことに何かしたかなぁ、と思いつつも、こういう時ばかりは背が高くてよかったなぁ、と虫唾のいいことを考えながら相手の身長に合わせるように身を屈め、猫背になりながらクラスメイトとは言葉を交わす。
 無理に猫背にならなくてもいいだとか、首が痛そうだとは言われたが、それは最初のことだったので今となっては慣れてしまった鑿にはそんな気遣いも今となっては無用だった。言ってくれること自体は本当に嬉しかったが。

15日前 No.235

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

15日前 No.236

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

15日前 No.237

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

14日前 No.238

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



  ◆嫌い
 ピーマン。あんなの食べられないよ。かき揚げ。油物はほとんどだめ。何が美味しいんだろう。甘ったるいの。虫。可愛くない。太陽。鬱陶しい。子供舌で結構。大人。子供も苦手。人が苦手。集合体。あんなの平気な人なんていない。夏。暑い。冬。寒い。梅雨。ぬるい。ピエロ。何考えてるかわかんないし。陸上の動物。寄ってこなくてふわふわしてて大人しいなら別。雪。見てるだけなら別。自分。


  ◆好き
 コーヒー。無糖も好き。冷たいのより暖かいの。ミルクティー。レモンティー。ストレートティーもいい。無糖だって美味しい。あったかいのも冷たいのもどっちも好き。ラーメン。美味しいよ。スコーン。美味しい。オムライス。ふわふわ卵。星空。お月様も悪くない。冬の空気。空が高いのが好き。澄んでるのが素敵。雨。綺麗。匂いも好き。いるか。シャチとかクジラ。エイ。顔可愛い。音楽。落ち着く。クラシックでも洋楽でもヘビメタでもロックでも。それで……自分。


13日前 No.239

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



 紙と筆、自分でもなんか引っかかりそうな気がしたからナンバー11補足。

 >>二年前は二年前で半月ほど警察側は『巴』とか言われる不良に手を焼いていたらしい。
 まだ本編では『巴』の話には深く触れていないので千里も伊織が『巴』だってことはまだ知らなくてもいいかなぁと。それに伊織は虫は殺せそうな普通の女の子であって、『巴』は虫も殺せなさそうな女の子のわけで、千里からすれば必然的に伊織は『巴』から除外されるってわけだ。まあ『巴』関連は今のあたり解決し終わった後にまあ日常ペース入れたいしその時にやろうかな。まあまずは体育祭だ。

 >>「本当の事だとは思わなかったんだ」
 まあこれネタバレしちゃうと伊織は『巴』として交番に向かった時に今ならもしかしたら、っていう期待も込めてもっかい母親の連続バラバラ殺人事件の話を持ちかけてみるんだけども、「君はあの男の子のお姉さんだろ?君も同じこと言うのかい?そんなんだからあの男の子はうんたらかんたら」って言われて流石に何かが切れた伊織はちょっとやり過ぎちゃった。だけど後悔はしてない。そんでもって目覚めた数人は口々に言うわけだ。

 >>あの人が死んで、のうのうと生きてる周りの人間が憎くて仕方なかった。
 正直その時のノリで書いちゃったのもあるけど伊織にとって母親が死んだのは本当に痛手だったからここまでやっちゃっても問題ないと思った。だかららしくも無く楔とかひらちゃんにも殺意向けちゃってたんだよなぁ。んで、まあ考察だけど伊織に向けられた殺意からひらちゃんと楔は伊織の精神状態とか理由とか全部分かって泣きながら怒るって感じなら結構話的には詰まりにくいかな。

 >>無理矢理笑顔作って生きて、そしたら自分がのうのうと笑顔貼っつけて生きてることに一番許せなくなっていって。
 伊織はこの時自分がこんなに辛い思いをしてるのに周りはなんで笑ってのうのうと生きていけるんだろう、ていう殺意を抱いていたんだけどそれを外に出さないようにしてた結果が自分も周りの歩調に合わせてヘラヘラ笑ってのうのうと生きてる周りの奴らと同じ結果になったことで伊織は伊織にとって一番大事な人が死んだっていう紛れもない事実があったのにそれでも笑って普通に生きている自分が嫌いで嫌いでたまらなくて自殺願望が芽生え始める。その程度で!?って言われることかもしれないけど伊織にとっては本当に大きな事で周りにしか当たれない自分にも諦めの悪い自分にも本当にイライラしてイライラしてることに尚更イライラして死にたいの無限循環だった。

13日前 No.240

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

 やぁ、ようこそ隔離され、監視された学園、空ノ学園へ!
何故隔離されているか、それは、君たちが普通の人間では無いからだ。
それに、ここに来ることが出来るのは、特異体質の異能力者だけなのだから。
うまく言えば、ここにこれた君は選ばれた人間なのさ!

何故監視されているか。まあ、分かるよね?
普通じゃない僕たちのことだ。何を起こすか分からないのだから。
この学園に来てしまった以上、この学園からの脱出は不可能。
けれど、最低限には自由にしてくれているし、案外普通の学園生活とも変わらないんだけどね!

空ノ学園の名前の理由?
あぁ、変わった名前だろう?それは、僕が空間に関する能力を使うことが出来るってわけさ。
伝え忘れていたね。
ここでは月に一度、能力を存分に発揮して戦いあうことのできる戦があるんだ。あ、ちなみに、月1の戦いで校舎は変わるよ。良い成績を収めると校舎の設備は勿論寮もいいものになるし、いいことづくし!
あ、ちなみに入り込んだ負け犬は僕ルールで死ぬからね。
そして一年に一度、学園トップになる人物を決める戦いがある。
そして学園の名前が変わるときは、その人が決めてもらってもいいし、その人の能力の名前を使ったりする訳なんだ。

どうしてこの学園が生まれたか……
それは、僕たち異能力者が普通に生きていけるように。
この学園の近くには、同じように異能力者が集まる集落がある。
そこでしっかりと、異能力者なりに生きていけるように。

まぁ、小難しい話はいいか。
僕に君は勝つことが出来るかな?

12日前 No.241

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0


 ____そのままの姿で虚鬼を倒せると?そんな訳が無いだろう、我の力を引き出すと良い。我の力を発揮せねば、虚鬼を倒すことは無理難題、さぁ、我を憑依させるのだ__

 ____うふふ!こんにちは、私は清少納言。身捨つる思いで、貴殿をお守りさせていただきましょう。虚鬼を倒すべくならば、私の力、授けましょう、貴方のために__


 虚鬼。あるひ日の本に落ちてきた鬼の名前である。
 常人には相手はできないが、唯一虚鬼を倒すことの出来る人物が居る。
 それは歴史上の人物、神話者等を憑依させ、その者の力を借りて鬼を倒すのです!
 例えば、清少納言であれば言霊、その他にも鳥獣戯画と言う能力を使ったりする者もおりますし、武士であったのならば居合いの力や、鍛冶屋にだってなれてしまいます。
 貴方は誰を憑依させ、どうやって日の本を救い出しますか?

 選択は今、迫られているのです____!



これ完全に作った時代討鬼伝ハマってたな…………?

12日前 No.242

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

 __今すぐ探しなさい!!私たちの母親を!!私たちの契約者を!!私たちの邪魔をする六つは殺してしまいなさい!! 《傲慢》

 __そうだね、でも、面倒だし、他の人に任せてしまえば良いんじゃない?……でも、死にたくないなぁ。 《怠惰》

 __先に食を嗜み、契約者を見つけましょう?空腹をしのいだあとに、母を探しましょう。 《悪食》

 __僕たちの母親探しだ。美しい人なんだろう?きっと。さぁ、その美しい姿を、どうか見せて。 《色欲》

 __母様は何処へ行ったのでしょう。私たちから逃れると思っていたのでしょうか?逃がしはしませんのに……。 《嫉妬》

 __母上だけじゃない、それを取り巻く目に映るもの全て、自分達のものにしてしまえ!! 《強欲》

 __どうして捨てたのですか。逃げることは、許しはしませんよ、母君。逃げ等、許しはしない。 《憤怒》



悪の子供を七人産んだ母親、メデューサ。
母親は突如子供の前から姿を消した。
その母を探すために、各地から子供たちは母親探しをすることになる。
子供は人の願いを叶える代わりに体を借りる契約をして、肉体を手に入れ、母親を探す。

母とは会わなければならない義務があった。理由は簡単である。いくら姿を消した忌々しい母であろうと、大好きな人には変わりないのだ。
母親に会うことが出来るのは、一人だけ。

例えお互い傷付けあってでも、殺しあってでも、母親に会わなければならない。
大好きな、母に。


 ___かあさん、わたしはあなたにあいたいの。 《??》



ムカシノワタシソウサクイヨクニアフレテルネ(白目)

12日前 No.243

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



大雑把に考えてるのは七つの大罪ネタで7人の柱が居て生徒はそれぞれのトップの7人に従うというか属するというか下克上目論んだりする学園下克上やりたいです。ちなみに7人の柱は何かしらの理由で何かができます(ここドーピングでもいいし手術でもいいし元からでもいい)。7人の柱から引きずりおろされた人は学園長的なやつの何かしらでその何かしらが出来なくなるわけですねぇ。柱になった人は何かしら出来るようになる代わりに生徒と他の6柱にめっちゃ狙われるよっていう話です。あ、あと一番強い柱のグループは学校設備と学校での扱いがめっちゃ良いものになります。問題児でも成績とか出席日数とか揉み消してもらったりできます。ただしそこに属する事が出来る生徒も限られるよっていう。
 初期段階での強さレベルは(怠惰)>>憤怒>>嫉妬>強欲≒傲慢>悪食≒色欲>怠惰で設定しようかと。怠惰さんは基本的に本気出さないだけで本気出したら憤怒さんも超えるよって感じの。普段はダラダラしててぶっちゃけ6柱からめっちゃ舐められてる感じの子が良い。ピンチになると本気出して叩きのめす感じの。んで、7柱で一番良い扱い受けるために争ったり生徒は7柱の座を狙ったり逆に7柱に忠誠誓って座を狙う輩を弾いたり普通に恋愛したり青春したり喧嘩したりっていう……。あ、ちなみに7柱には何かしらがあるけど生徒に何も無いのって不公平じゃない?ってのもあると思うけど生徒は一人ひとつ好きな武器の所持があるよ。あとは自分の生まれ持った特徴を駆使しよう!7柱のうちのトップは武器二つ。残り6柱は一つ。トップほど本気で優遇される理不尽な学校だよ。成績よりも強さ!っていう感じの

11日前 No.244

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



まずは大前提
1.学園モノ
2.学園の中で七つの大罪を模した七人のトップが存在する
3.トップごとに所属が変わり、生徒は七つのうちのどこかに所属している。
4.七柱の中でも特に秀でた所属は学園の優遇、学園内の権力、設備、寮、食事、全てにおいて非常にいい待遇。最下層も相応のなかなか酷い待遇。
5.一人ひとつ武器の所持。トップの1人のみ二つ。
6.トップは何かしらの理由(生まれつき、薬、手術、突然変異、などなど)で所謂異能力的なものが使えたりする。
7.1ヶ月に1度、所属ごとの優遇を求めたトップ争いバトル。1年に1度7柱、所属の優遇を求めたトップ争いバトルがある。

んで、武器だけじゃ心もとないのでタロットカードを一人一枚所持して武器に付与効果を付ける。付与効果は個人で決めてくれていいのよ。
タロットカードネタでやるかやらないか悩んでいるところ(タロットカードネタをやるからやらないかですら悩む)

《7柱のタロットカード》
1.7柱は全員「世界」のアルカナ、ただし正位置なのは7柱のトップのみ
2.7柱はトップのみ「世界」のアルカナ。他は「世界」逆位置、「女教皇」、「女帝」、「皇帝」の正位置もしくは逆位置。
3.各自好きなカード

《その他タロットカード》
1.生徒は「世界」、「女教皇」以外の大アルカナ(女教皇は普通に立場強いのでアウト。トップに立つとカード変えられるよ。)。
2.小アルカナを加えた「世界」、「女教皇」以外の自由なアルカナ。
4.「恋人達」のカードは双子、もしくは恋人の二人で一つの所持。
5.「運命」のカードを持つ人は数を限る予定。
3.各自好きなカード

11日前 No.245

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



・タロットネタと大罪ネタ別の方が良いんじゃね?
・学園板だとちょっときつい
・タロットネタは偏る
・大罪も七つの内で絶対にどこか偏るのでは?
・人数制限してみた方が良いかも
・優劣あると学園板だと途中から入りづらいと思う。

……と、いうわけで。

→タロットネタと大罪ネタは別の方針でやろうかと。タロットは最低でも22っていう広い選択肢があるからタロットネタで学園板に立てて、大罪ネタをオリなりでという風に別々で進行していこうかと。生徒の所属はキャラクターシートとか見たり性格とか平等性とか見てこっちで決めようかなと。人数制限は生徒の方はしないけど7柱はします。もちろん7人だけだよ。学園板の方はまた別で考えるから一旦置いておくぞ。まあつまりは初期状態でタロットカードネタを削ろうかと。
 まあ最初の大罪7柱ネタがよく分かんない人はめんどいだろうけど上にうある貼ってあるから1個目の方見てくださいな。そこから展開させていくぞ〜。ここから頑張りどこ。

学園板案
・タロットカードネタ。生徒は一人一枚タロットカードを持っています。小アルカナを含めます。小アルカナ入れると78枚カードあるよ(私はソードの10が好き)。タロットカードにはカードの意味に伴う能力、それと同時に持ち主の命を表してます。まあつまりカード無くしたり燃やしたりしたら死にます。「世界」と「愚者」は使ってはいけません。全てを意味するカードだからね。もちろんそれでスレ主使ってたら不公平だから私も使わないよ。「世界」と「愚者」は学園そのもの。奪ったりしたら学園めっちゃアレになるからね。気をつけてね。近づいたらカードが燃えて死ぬからね。気を付けてね。

・タロットと言ってもいろんな種類あるし正直よく分からないって人も居るとは思うんだけど、最悪の場合はタロットの言葉に関する能力でも良いかなと。ただし全く関係ないのは控えてほしいかなぁ。でも私は逆位置とかもやりたいから分かる人だけでもいいから逆位置持ってほしいなぁと思ってみたり。

11日前 No.246

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



 「へぇ?お前も“カード”の持ち主か。……いいねぇ、良い面構えじゃねぇかィ。……おっと、俺ァ怪しいもんじゃァねぇさ。そうさねェ、この学園の代表者代理者さァ。代表者サマはちと、「世界」になっちまったもんで。……ああ、いや、なんでもねェ。…………さて、と。お前さん、その“カード”を手にしてるっつーこたァ、この学園に来るべき人間だな?いいじゃねェか、来いよ」


う〜む、なんか違う。



11日前 No.247

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0


 貴方が手にしている1枚の“カード”は、淡く光を帯びている。
 カードに導かれるまま、貴方は目に見えた西洋の城のような建物に足を踏み入れた。
 貴方が足を踏み入れ、扉を二回ノックすると、ノックに呼応するように淡い光を帯びていた“カード”は確かな輝きを見せた。

 「やぁ。初めまして。君もその“カード”に導かれたみたいだね。
 ……はは、そんなに怖い顔をしないでくれよ。
 ここに来たってことは……選ばれちゃったんだね。カード……“アルカナ”に。
 君の“アルカナ”もまた、随分と綺麗だね……。
 ……難しい話はいいや、君のカードを見せて?」


 名前:
 読み:
 性別:
 年齢:(学年とクラスもね。うちでは中等部〜大学部まで請け負ってるよ。クラスは大学部以外は共通で1〜5だよ。大学部では学科になっているから、好きなところに所属してくれて構わない。忘れずにね)
 性格:
 容姿:
 役割:(委員会や部活があればどうぞ。うちの学校は設立も活動も自由!僕はあんまり知らないけれど、カードの悪用を取り締まる委員会なんかもあるみたいだよ?)
 カード:(君の持っているアルカナと、その能力。能力数は多くても二つ。アルカナに関する能力と……あ、あと弱点も忘れずにね?チートさんは嫌われてしまうよ)
 その他:(備考とも言うね。何か生い立ちだったり好きなものとか嫌いなものなんかがあったら気軽に教えてくれ給えよ)


 「未記入は厳しくチェックさせてもらうよ。
 不安なところがあったらまずは聞いてみて?
 ……ああ、僕もすぐに出すさ。だからそんなに急がないで。
 それじゃ、あともう少〜しだけ、僕の話を聞いてくれるかな?」




【学園板のゼロって何書けばいいの……むず……】

10日前 No.248

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

 ◆ 校則
  ・メビウスリングのルールを厳守。
  ・分からない事は必ず聞くこと。
  ・本体同士の恋愛は御法度。(人なのだから致し方ない事だし喧嘩をするなとは言わないけれど、周りに迷惑をかけないようにね。)
  ・過度な最強設定はお控えください。


 ◆ 学園について
  ・学園に正式名称は無い。君の好きなように付けてくれよ。
  ・必ずこの学園に来るものには“カード”……そうだな、タロットカードがあるのだけれど、「世界」のカードだけは残念ながら所持することが出来ないんだ。
  ・この学園は作られたばかりでね。1代目が先日カードに殺されたばかりだよ。言い忘れていたけれど、学園においてカードは力の源であり命でもある。無くしたり燃やしたりしてしまったら、死んでしまうから大切にね。
  ・前述しているけれど、部活も委員会も設立も活動も自由さ!好きなように好きな生活を送ると良い!
  ・うちでは中等部〜大学部まで請け負っている。留年や飛び級制度もある。と言っても2年分だけなんだけれども、出来る子を活躍できる場所に立たせ、出来ない子を出来るまで面倒を見るのは当然の事だろう?20歳を超えたお兄さんお姉さんもいるとは思うけど、感化されて煙草とかお酒は飲まないようにね。かっこいいって思う子もいるけど、全然かっこよくないよ。
  ・アルカナを所持している以上、残念ながら元いた世界に戻ることは出来ないんだ。どうしても戻りたいのであれば、カードを学園代表者である僕に渡してね。ここの記憶を全て消して元の世界に戻してあげよう。戻ってくることも出来るけれど、その時は事前に伝えておいて?カードを記憶と共に送っておくよ。


 ◆ 施設
  ・西洋の城をイメージしてみて。それが僕達の学校さ。外の世界に出られないのだから、無いものなんてないよ?好きなように好きな場所に行きなよ。
  ・完全負担の夢の寮生活さ!空間系の能力を持っている子が勝手に部屋を増やしてたりするけど、暮らし方は工夫してね?まあ、1人で住むには寂しいくらいには広いだろうし、ルームシェアしてもいいかもね?
  ・学園の地下には行ってはいけないよ。学園の地下にはガラス張りの部屋と1枚のカードが置いてある。触れる以前に近付いたらカードが自然発火する。死にたくないなら近寄らない事だね。……ま、然るべき時が来た時に教えてあげよう。


 「それじゃ、次に僕のカードでも公開しちゃおうか。
 お利口さん、もう少しだけ待っててくれるかな?」


10日前 No.249

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

◆ 校則
  ・メビウスリングのルールを厳守。
  ・分からない事は必ず聞くこと。
  ・本体同士の恋愛は御法度。(人なのだから致し方ない事だし喧嘩をするなとは言わないけれど、周りに迷惑をかけないようにね。)
  ・過度な最強設定はお控えください。


 ◆ 学園について
  ・学園に正式名称は無い。君の好きなように付けてくれよ。
  ・必ずこの学園に来るものには“カード”……そうだな、タロットカードがあるのだけれど、「世界」のカードだけは残念ながら所持することが出来ないんだ。
  ・この学園は作られたばかりでね。1代目が先日カードに殺されたばかりだよ。言い忘れていたけれど、学園においてカードは力の源であり命でもある。無くしたり燃やしたりしてしまったら、君の能力で死んでしまうから大切にね。
  ・前述しているけれど、部活も委員会も設立も活動も自由さ!好きなように好きな生活を送ると良い!
  ・うちでは中等部〜大学部まで請け負っている。留年や飛び級制度もある。と言っても2年分だけなんだけれども、出来る子を活躍できる場所に立たせ、出来ない子を出来るまで面倒を見るのは当然の事だろう?20歳を超えたお兄さんお姉さんもいるとは思うけど、感化されて煙草とかお酒は飲まないようにね。かっこいいって思う子もいるけど、全然かっこよくないよ。
  ・アルカナを所持している以上、残念ながら元いた世界に戻ることは出来ないんだ。どうしても戻りたいのであれば、カードを学園代表者である僕に渡してね。ここの記憶を全て消して元の世界に戻してあげよう。戻ってくることも出来るけれど、その時は事前に伝えておいて?カードを記憶と共に送っておくよ。


 ◆ 施設
  ・西洋の城をイメージしてみて。それが僕達の学校さ。外の世界に出られないのだから、無いものなんてないよ?好きなように好きな場所に行きなよ。
  ・完全負担の夢の寮生活さ!空間系の能力を持っている子が勝手に部屋を増やしてたりするけど、暮らし方は工夫してね?まあ、1人で住むには寂しいくらいには広いだろうし、ルームシェアしてもいいかもね?
  ・学園の地下には行ってはいけないよ。学園の地下にはガラス張りの部屋と1枚の「世界」のカードが置いてある。触れる以前に近付いたらカードが自然発火する。死にたくないなら近寄らない事だね。……ま、然るべき時が来た時に教えてあげよう。


 「それじゃ、次に僕のカードでも公開しちゃおうか。
 お利口さん、もう少しだけ待っててくれるかな?」

10日前 No.250

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

 ◆ 校則
  ・メビウスリングのルールを厳守。
  ・分からない事は必ず聞くこと。
  ・本体同士の恋愛は御法度。(人なのだから致し方ない事だし喧嘩をするなとは言わないけれど、周りに迷惑をかけないようにね。)
  ・過度な最強設定はお控えください。
  ・兄弟姉妹設定大歓迎です。但し、自己管理できる範囲、また、あまりにも多すぎる兄弟姉妹はお控えください。


 ◆ 学園について
  ・学園に正式名称は無い。君の好きなように付けてくれよ。
  ・必ずこの学園に来るものには“カード”……そうだな、タロットカードがあるのだけれど、「世界」のカードだけは残念ながら所持することが出来ないんだ。
  ・この学園は作られたばかりでね。1代目が先日カードに殺されたばかりだよ。言い忘れていたけれど、学園においてカードは力の源であり命でもある。無くしたり燃やしたりしてしまったら、君の能力で死んでしまうから大切にね。
  ・前述しているけれど、部活も委員会も設立も活動も自由さ!好きなように好きな生活を送ると良い!
  ・うちでは中等部〜大学部まで請け負っている。留年や飛び級制度もある。と言っても2年分だけなんだけれども、出来る子を活躍できる場所に立たせ、出来ない子を出来るまで面倒を見るのは当然の事だろう?20歳を超えたお兄さんお姉さんもいるとは思うけど、感化されて煙草とかお酒は飲まないようにね。かっこいいって思う子もいるけど、全然かっこよくないよ。
  ・アルカナを所持している以上、残念ながら元いた世界に戻ることは出来ないんだ。どうしても戻りたいのであれば、カードを学園代表者である僕に渡してね。ここの記憶を全て消して元の世界に戻してあげよう。戻ってくることも出来るけれど、その時は事前に伝えておいて?カードを記憶と共に送っておくよ。
 ・アルカナを持っているということは所謂能力ってものが使えるようになるんだ。その能力で誰かを困らせるようなことをしてはいけないよ。もし困らせたりしたら……僕のアルカナがお仕置きしてあげるからね?


 ◆ 施設
  ・西洋の城をイメージしてみて。それが僕達の学校さ。外の世界に出られないのだから、無いものなんてないよ?好きなように好きな場所に行きなよ。
  ・完全負担の夢の寮生活さ!空間系の能力を持っている子が勝手に部屋を増やしてたりするけど、暮らし方は工夫してね?まあ、1人で住むには寂しいくらいには広いだろうし、ルームシェアしてもいいかもね?
  ・学園の地下には行ってはいけないよ。学園の地下にはガラス張りの部屋と1枚の「世界」のカードが置いてある。触れる以前に近付いたらカードが自然発火する。死にたくないなら近寄らない事だね。……ま、然るべき時が来た時に教えてあげよう。


 「それじゃ、次に僕のカードでも公開しちゃおうか。
 お利口さん、もう少しだけ待っててくれるかな?」

10日前 No.251

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

10日前 No.252

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



・冬木如一/ワイルド/タッチ強化
……一定時間ミスってもパーフェクトにしてくれる魔法のスキル。掛け声は「こんなのも出来ねぇのか!」「いいぞ、こっからだ!」っていう比較的攻撃的な声。なうろーでぃんぐの掛け声は「俺様についてこい!!」って感じで終わった後は「悪くねぇじゃん?」っていうデレを見せてくれる。恋愛ストーリーに入ると男であろうと女であろうと惚れ落とされるのはプロデューサー。

・橘伊織/ポップ/スコアアップ
……一定のコンボ数に行くと800〜1200の間でスコアアップをしてくれる。個人的に一番好きなスキル。掛け声は「詰めが甘いですよ」「大丈夫、行きましょう!」っていう手厳しいけど優しい敬語掛け声。なうろーでぃんぐの掛け声は「大丈夫、何となりますから」って感じで終わった後は「最高でしたねっ!」っていう完璧な癒しキャラ。恋愛ストーリーに入ると強制イベントで楔が出てくる。

・六合亜留斗/クール/回復
……一定のコンボ数に行くと回復をしてくれる。連戦と言えば回復が居ないとだよね。掛け声は「仕方ないな」「あまり無理するなよ」の予想外にも優しいお言葉をくれる。ただしなうろーでぃんぐの掛け声が「失敗?そんなもの許す訳がないだろう」の厳しいお声。なんとなくミスの数が減るような気がするお言葉。恋愛ストーリーに入ると意外なお疲れモードの亜留斗さんが見れるのは必見。

・縁楔/ワイルド/ピンチでワイルドアップ(1.5倍)
……体力が瀕死になった所でようやく本気を出す。この際亜留斗もセットの方が尚良し。伊織を同デッキにセットすると(1.7倍)になる。掛け声は「カッコ悪ぃんだよ!!」「伊織ちゃんにダッセェとこ見せんな!」の手厳しすぎるお言葉。なうろーでぃんぐの掛け声は「ふふ、分かってるよねぇ〜」の可愛い声の怒気。ここまで来ても手厳しい。恋愛ストーリーに入ると強制イベントで楔が伊織に振られてプロデューサーが恨まれる。そこから仲良くなるよ。


8日前 No.253

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

《If Story》


 「────伊織ちゃん!!」

 本当に追い込まれていた。母様が死んで、どうすればいいのか分からなかった。何度大人を頼っても、大人は全く話なんて聞いてくれなかった。弟の話も、聞いていないふりをした、汚い大人。
 学校でも孤立状態だった。いや、楔は話しかけてくれていたのだけれど。楔は人気者だから、僕なんかと居ても楽しくない。僕には1人がお似合いだし、楔は優しいから僕にまで構ってくれるだけであって、僕は楔が居るから死ねない、なんて今までの言い訳は、ただの甘えでしかなかった。
 生きる理由が、取ってつけたようなものでもいいから、欲しかった。ただただ、それだけの事だった。それだけのくだらない事に、僕はきっと、楔を利用してしまったのだと思う。あんなにも優しい彼を。面倒だときっと思っているであろう彼を。利用して生きようと、そんなことを僕はしてしまっていた。
 周りの頼り方がわからないなんて言えないし、今更友達が欲しかったなんて甘ったれたことはもっと言えない。だから僕は荒む以外の解消の仕方が分からなかった。警察が少しでも嫌な思いをすればいい、ってくだらない反抗しか出来なかった。だから、僕は、どうしても。
 自分が何なのか。何のために生きているのか。誰に必要とされているのか。何に必要とされているのか。よく分からなかった。そして、何のために死ぬのか、誰に必要とされていないのか、何に必要とされていないのか。皮肉な事に、そんな事ばかりはすぐに思いついてしまっていた。
 正直僕は、本当に……生きていていい理由が、意味が、わからなかった。
 だから、死んでやろうと思った。でも、そんな時でも楔は僕の所へ来てくれた。何でだろう。どこかで期待してたような気がするんだ。ねぇ、楔、どうかお願いだから僕を許さないで。僕を死なせて。わがままで自分勝手で君の手を煩わせる僕を、どうか殺して。

 「何、やってるんだよ……!!」
 「……へ?」

 今までに見たことのない彼の姿に、僕は頭が追いつかなかった。フワフワしてて、優しくて、みんなから愛されるような、柔らかくて可愛くて誰からも好かれるような……そんな男の子。それが楔だったはずなのに。
 目の前の楔は、いつもの楔じゃなかった。僕の肩を強く掴む力は、本当に力んだもので、少し、というか、素直に言うと、めちゃくちゃ痛かった。僕を見る瞳も、いつもの優しいタレ目なんて無い。鋭く尖ってて、目が赤く充血してて、少し、怖かった。いつもは柔らかでゆったりした声も、今は厳しくて鋭くて、痛かった。

 「お前っ……何やってるんだよ!!」

 お前?楔だけど楔じゃないみたい。本当に楔なのかな。別人?楔と同じ姿してるだけの別の人なのかな。楔?楔なのかな。声も見た目もそっくりなのに。全く知らない人みたい。

 「話聞けよ……!!なぁっ!!」

 楔は優しいから。だから今も尚こんなに迷惑をかけてる僕を心配してくれているのかな。心配してほしいから、もっと黙りを続けたら、楔は怒るかな。それとも呆れるかな。呆れてほしいな。これ以上優しい彼を怒らせたくないや。これ以上優しい彼を酷い人にはしたくないな。これ以上、優しい彼に甘えたくないな。
 そんなことを思っていたら、無意識に、目が潤んだ。視界が揺らいで、真っ直ぐ前を見据えることが難しくて、俯いてしまうことしか出来なかった。
 ごめんね楔。優しい楔。俯いて困らせることしか出来なくて。楔が求めてる言葉を返すことが出来なくて。でもね楔。楔の優しさが今の僕を抉ってるんだよ。君に甘えてる事実が、僕を殺そうとしてるんだよ。君を未だに期待している事実が、僕を生かそうとしてるんだよ。君を困らせている事実が、僕を死なせようとしてるんだよ。そんなに残酷な事をしないで。
 君は優しいから。僕は迷惑をかけることしか出来ないんだ。だから、今すぐこの場から立ち去ってくれよ。僕は君に迷惑はかけたくないんだ。他でもない誰でもない、君にだけは、迷惑なんてかけたくないんだ。

 「……ごめんね」
 「はぁ……?」
 「ごめんね……。ごめんね……」
 「っ……俺はっ、謝って欲しくなんか……!!」

 ごめんね。
 僕は、それしか言えなかった。その内、楔も悔しかったのかイラついたのかは分からないけど、僕と同じように涙声になって、最終的には楔が僕よりも泣いてしまった。
 君が、僕よりも僕を大切にしてくれてるように、感じてしまった。だから僕は、死ねなくなってしまった。生きる理由が、分からない。取ってつけたようなものでもいいから、生きる理由が、欲しかった。
 それに僕は君を利用したのに。君は泣いてしまった。
 僕は君が分からない。好きでもない僕に優しくしてくれる君は、他の誰よりも優しい子なんだと思う。愚かな僕とは違って。
 あーあ。仕方ない。
 死ぬ事で優しい君を泣かせてしまうなら。生きている以上に迷惑をかけてしまうのなら。生きていなければいけないんだ。
 こうして僕はまた、生きる理由に君を利用する。








◆ 伊織、すっきりしないまま生存ルート

◆ 伊織が英介と出会っていなければ

◆ ただし楔と出会った時期は変わらない

◆ 伊織が割と本気の所まで追い込まれていたと仮定する

◆ 伊織にとっての英介の重要性に触れたかった

◆ 尚、この世界線の伊織は高校生になって楔に執着した事に気が付きます。楔は平常運転だけどね。んで、千里や如一、それと英介にもようやく出会うんだけど、楔と千里の関係と英介との出会いの遅さから伊織は高1の事件よりも前に自殺します。でもこの時の伊織は楔以外の人間と交流を持とうとしなかったから千里や如一や英介とも深い関係は持たなかったんだよね。どっちにしろ英介が居ないと助けられなかったんだな。伊織は。



  →next (描写する事ないだろうから)True Story





7日前 No.254

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

《True Story》

 「伊織ぃ」
 「ん?」

 放課後、僕が教室でぼんやりそろそろ死んでもいいかな、なんて事を考えながら楔とひらちゃんと談笑している時に、話にひと段落がついたその時、ひらちゃんはまた続けて会話をするかのように僕の名前を呼んだ。会話中に名前を呼ぶことなんてなかったから、なんだなんだとは思ったけれど、それに答えないほど僕も性格は悪くない。
 最後の会話になってしまうかもしれないし。

 「お前さぁ」
 「んー」
 「ぜってぇ死ぬんじゃねぇぞ」
 「………………は?」

 我ながら酷く間抜けな声が出たもんだと思う。でも、それよりも、ひらちゃんの笑っているのにいつにもなく真剣な声が、笑っていないひた身が、ひどく僕の胸に突き刺さった。一緒に話していた楔も、ひらちゃんの姿には驚いたように目を丸くさせた。
 なんで?バレないように生きてたはずなのに。いつも通りに生きてたはずなのに。いつも通りに、いつも通りに…………。

 「腐れ縁舐めんなよなー……。ほんと……伊織さぁ……俺のこと本当に舐めてるよお前…………」
 「何、言ってんの……」

 ひらちゃんは、今も笑っている。悲しいほど、僕が考えていること全てを分かっているかのように、へらへらとしている。それが逆に怖くて、僕は反論の言葉に少しだけ声が震えてしまった。楔も、目を丸くさせたのはどうやらひらちゃんの言葉ではなかったらしい。楔も、僕が死のうとしてたことなんていうのは、ひらちゃんと一緒に見破ってしまっていたようだ。雰囲気で、それはわかってしまった。
 顔が引き攣りそう。笑えなくなってしまう。笑顔、笑顔、バレてるかもしれない、それでも、笑顔、笑顔、バレてても隠さなきゃ。死ななくちゃ。生きてちゃいけない。迷惑をかけちゃ、いけない。

 「伊織ぃ、お前はなんでいつも1人になろうとすんだよ」
 「え、そうかな。僕は……ううん、あんまり人との関わりに執着しないだけだよ」
 「ちげぇだろ」
 「…………え〜?なんでそんな事言うのさ」
 「お前は、関わる事で迷惑かけるって思ってんだろ」

 なんでバレてるの。なんでそんなことまで。
 冷や汗が出そうなのが自分でもわかる。嫌な汗が背中を伝う。それを口に出したことなんて一度もない。文字にしたこともない。感情のうちで終わらせるだけで、なんにもしていない。僕は、僕は……何も、バレるような事は何も、していない。
 声が震えているような気がする。無理に作った笑顔が引き攣っている気がする。今、自分がどんな顔をしてどんな声で話しているのか分からない。でも、いつも通りにしていれば、きっと……。

 「今も、隠してる」
 「…………は」
 「伊織は分かってねぇなぁ……。お前はなぁ、大事な時に限って何でもねぇ顔しやがる。お前の母さんが死んだのはもう周りの奴らも知ってる。テレビでやってるからな。なのにお前に限って平気な顔できるわけないだろ?……なぁ、本当は辛いんだろ?死にたくなるくらい、周り気にして、死ぬ理由が欲しいくらい」

 まだ、ヘラヘラ笑う。ひらちゃんはただ、乾いたような笑いを見せてくる。そんな乾いた笑いが、胸に突き刺さって、申し訳なくて、それなのにどこか、今までにはないひらちゃんに対する「怖い」なんて感情をどこかで抱いている。
 図星をつかれたからだろうか。そうかもしれない。僕にだって認めたくない事実にさえも図星をつかれたからかもしれない。今までにないくらい真剣なことを言ってきたからかもしれない。絶対に気付かないってどこか甘く見てたのがバレたからかもしれない。
 可能性がありすぎて、答えが逆に出てこなかった。

 「いいぜ。言ってやるよ。伊織、俺は……ずっとお前が迷惑だったよ」
 「……!」
 「英介……!」
 「黙れよ楔。今俺は伊織と話してんだ。お前は口出ししない、そういう約束だろ」

 ずっと迷惑だった。ひらちゃんの、今までにないくらいの嫌悪感の声と、怒気の声で本当のことなんだ、と嫌でも思い知った。待ち望んでたはずなのに、すごく悲しくて、苦しくて、痛くて、なんでそんなことを言うの、なんて自分勝手な気持ちも同時に渦巻いてしまう。
 ひらちゃんはただ、僕にずっと思ってたことを言ってくれてただけであって、僕に対する不満を言ってくれただけであって、僕が死ぬ理由をちゃんと提供してくれてただけなのに。ただ、それだけなのに。
 目の前が、真っ暗になるような気分だった。目頭が熱くなって、どうしても無意識に零れ落ちてくる涙が拭っても拭っても拭いきれなかった。もう出てこないで、もう泣きたくない、そんな気持ちもあるのに、感情に逆らって涙はこれでもかと言うほどボロボロととめどなく落ちてくる。

 「いっつもいっつもいっつも!俺なんか見てねぇ振りして、頼りてぇ癖に自分勝手な判断で傍にいるのに俺を頼ろうとはしねぇ、俺の方が何倍もお前に迷惑かけてんのに、お前は俺に迷惑だって思ってほしいとか思ってるとかよぉ……お前、本当に迷惑なんだよ!!頼れよ!勝手な決断すんなよ!!俺はっ、俺はっ……こんなんでも、頼りねぇかもしんねぇけど、それでも、お前の友達なんだよ!!お前に頼られる事を待ってんだよ!!なのに頼ってこねぇ、挙げ句の果てには他人の振りか。すげぇ腹立つし、すげぇ迷惑だ!!俺はっ…………お前の、ただ1人の幼馴染みなんだよ!!」

 胸倉に掴みかかってくるひらちゃんに抵抗しようとは思わなかった。頬に落ちてくる雫が自分の涙なのか、それとも、怒気を孕んだひらちゃんの涙だったのか、もうどっちなのかよく分からなかった。今にも殴りかかってきそうだったのに、手が震えててひらちゃんは絶対に殴ってなんかこなかった。
 怒っているのに、切羽詰まって、苦しそうで、悔しそうで、この場の誰よりも悲しそうな声をしていたのは、ひらちゃんだった。この場で誰よりも泣いていたのもきっと、ひらちゃんだったんだと思う。僕もじわじわと本当に泣きたくなってしまったけど、それでも、僕は素直になれなかった。ありがとうって、言えなかった。

 「余計な、お世話なんだよ……!!」

 違う、そんな事思ってない。ひらちゃんにはいっぱいいっぱい助けてもらってる。余計なお世話なんてそんなことは全く思ってない。それなのに、口をついて出てきたのはそんな言葉だった。
 その矢先、僕の頬にビンタが走る。

 「……伊織ちゃん。いい加減にしないと……怒るよ」

 予想外な事に、僕の頬を叩いたのは楔だった。ビンタをしたことで空に浮いた手を楔は震わせていた。けど、いつもの楔よりもずっとずっと怖い目をしていて、楔が本気なのは目を見ただけでわかった。
 優しい瞳なんて無い。なんで楔が僕の頬を叩いたのかわからない。ひらちゃんの為を思ってなのかもしれない。自惚れてもいいのであれば、僕の為かもしれない。けど、それでも、僕は楔に叩かれた意味も分からなくて、楔が僕にビンタをしたのはひらちゃんも予想外だったみたいで、涙でぐちゃぐちゃの顔のまま驚いたようにひらちゃんは楔を見た。

 「……ていうか、もう怒ってた」
 「楔……」
 「伊織ちゃんはさ……そんなに俺らが嫌いだった?俺らが邪魔だった?迷惑だった?つまんなかった?厄介だった?それならなんで俺らに死ねって思わなかったの?余計なお世話って、本当に思ってたの?……もしそうなら、俺は何も言わない。……だけど、この中のどれか一つに嘘があるなら、俺は伊織ちゃんを許さない」

 悲しそうで、低くて、怖くて、怒ったような声だった。静かなのに、やけに響いて、僕の心臓を貫くみたいだった。今までで聞いた言葉の中で1番痛かった。痛いなんておかしいはずなのに。その中に嘘はないって言えばそれで終わるのに、言えなかった。
 嫌いなんて言えなかった。邪魔なんて思ったこともなかった。迷惑なんて言いたくなかった。つまんない時なんてなかった。厄介なんて思ってない。死んでほしいなんて絶対に思ってない。余計なお世話なんて、そんな酷いこと、思ってない。

 「な、んでっ……嘘吐くんだよ……!そんな、そんなひっでぇ嘘、なんで吐くんだよ……!!俺はっ……ずっと、ずっと、お前をっ……伊織ちゃんを、見てたのに……!!なんで伊織ちゃんは俺も、英介も、見てくれないんだよ!!頼ってほしいって、言っただろ……!?なのに、なんで、見て見ぬ振りすんだよ……!!ねぇ、伊織ちゃん、死なないでよ…………っ死のうとなんてしないでよ…………っ……!!俺らをっ……死ぬ為の理由になんて利用しないでよっ……!!俺らを利用するなら……生きる為の理由に利用してよ……!!」

 “生きる為の理由に利用して”
 その言葉が、本当に僕の涙腺を壊した。生きる理由に、くだらない僕なんかが生きる理由に、利用してもいいの?これ以上、もっともっと、迷惑かけてもいいの?迷惑かけるのに、生きててもいいの?こんなくだらない僕の為に2人は泣いてくれてたの?こんなどうしようもない僕の為に2人は怒ってくれてたの?

 「伊織、お前はどうしたいんだよ……どうしてほしいんだよ……!」

 ひらちゃんの声は震えていた。僕は、また笑って取り繕おうとしたけど、涙でそれが出来なくて、言うつもりなんてなかったのに、僕は言ってしまった。

 「…………っ…………助けてっ………………」

 一度か細くでも口に出したら、もうどうにも出来なくなってしまった。

 「………………っ…………僕をっ………、………助けてっ………………!!」

 それからの事は、正直ほとんどよく覚えていない。ただ、ひらちゃんと楔がぎゅうっと抱き締めてくれた事だけ覚えてる。僕だけわんわん泣いて、あんなに泣いてたひらちゃんも、楔も、いつもみたいに、ただただ優しい笑顔だけを見せてくれた。
 「今まで辛かっただろ」「よく頑張ったね」「1人でよくこんなに背負ってきたんだな」「もうこんな事はやめてね」「もっと迷惑かけろ」「もっと邪魔してきていいんだよ」「もう無理するな」「一人で抱え込まないで」

 “俺らを理由に生きて”

 もっともっと沢山言われてたはずだけど……その言葉だけ、僕はずっとずっと覚えていた。今でも、覚えている。今思えば、恥ずかしい事を言ってるものだと思ったけれど、僕が生きる理由の決定打がその一言だったから。だから、恥ずかしくても、今でもその言葉を……たまーに、思い出す。


 「伊織?ぼーっとしてどした?」
 「伊織ちゃん、早く帰ろうよぉ〜。英介うざ〜い」
 「は!?それどういう意味だし!!」
 「そういう所がウザイ〜」
 「おまっ……お前なぁっ……伊織がこういうテンションでもそんなこと言えんのか!?」
 「は?伊織ちゃんとお前を一緒にしないでくれる?殺すよ?」
 「おま…………」

 全くもう。この2人は。昔から本当に僕に迷惑をかけてくるものだ。それじゃあ僕も、今日も迷惑をかけるよ。今日も明日も、ずっと先も、君達が僕に迷惑をかけるのをやめるまで、僕もずっと、君たちに迷惑をかけるよ。

 「ほらほら、帰るんでしょ!早く帰ろっ!」
 「うわっ、伊織!?お前いきなりどうした!?」
 「ちょ、伊織ちゃん、いきなりぎゅってしないでよ〜!嬉しいけどぉ、それは僕だけにして〜」
 「はぁ!?楔だけとかずるくね!?幼馴染みの俺だけでいいんです〜」
 「アホか。僕は楔もひらちゃんもどっちも平等に扱います〜贔屓なんてしません〜」
 「ほんとかぁ〜?」
 「そんな伊織ちゃんも大好き!」







◆ 今の世界線

◆ 見たか?これで付き合ってないんだぜ……?

◆ 千里√の楔が伊織を振るけど伊織がなんとなく好きになり始めるのは多分丁度この辺だろうからこれを見た後に千里√を書ける自信が私にはないから正直書いたの後悔してる。楔が伊織√に行ってしまう……。


7日前 No.255

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0



過保護コンビ

 「伊織ちゃんと居て疲れないの?」
 「あ?あー……まあ、疲れる事も多いぜ。いや、つーか疲れることの方が多い。寧ろ手を焼かせてくれることの方が多いな。二年前も、そのずっと前も、アイツは俺を頼りになんてぜんっぜんしねぇからさ。最初は全然気が付かなかったけど、あん時はほんとに気がついてよかったー……とは、今でも思ってる。ま、あの時気が付けたおかげで伊織は前よりかは俺のこと頼ってくれるようにはなったんだんだよな。今も隠し事の多いどうしようもねぇ奴だけどさ、それでもやっぱあいつが一番可愛いんだわ」
 「秋良ちゃんは?」
 「は!?秋良と伊織の可愛いは違うっつーの!!」
 「それにしても流石英介。安定の気持ち悪さ」
 「お前にだけは言われたくないわ」

 「伊織ちゃんと居て迷惑だなぁ、とかは?」
 「おま、いきなりどうした?……あー、まぁ、いいや。うーん、そうだなぁ。……うん、迷惑極まりない」
 「へぇ、意外。チクっちゃお」
 「いいぞ」
 「いいの!?」
 「俺が伊織を迷惑がってんのも、伊織が俺を迷惑がってんのも、お互い知ってんだよ。今更迷惑とか、迷惑なのが普通だし、迷惑かけるのも迷惑かけられるのも俺らの間では普通なんだよ。……ま、伊織はまだ楔には少し遠慮してるっぽいし、幼馴染みの特権とは思ってるけどな」
 「うわ気持ち悪い」
 「殺すぞ」

 「伊織ちゃんの嫌なところは?」
 「あー、俺のことすぐに空気扱いしたり何でもひとりで出来るつもりになってたりすぐむくれたり俺にはえげつなかったり冷たかったり楔には甘いのに俺には厳しかったり人のこと頼んねぇところとかすーぐ1人になりたがるところとか。あと、世界で一番可愛くねぇとこ」
 「(それは世界で一番可愛いって言ってるようなもんだと思うんだけどなぁ……)」

 「伊織ちゃん、僕にくれない?」
 「ぜってぇやんねぇよ」
 「え〜、即答〜?」
 「伊織は……ちゃんと伊織が頼れる奴じゃねぇと、俺も心配だ。伊織が弱みをちゃんと見せられるような、伊織がちゃんと頼れるような、そんな奴じゃねえと、俺は許さねぇ。いくら伊織がその人がいいって言っても……伊織はきっと、そいつとは幸せになれない。伊織が幸せならそれでいいって思ってた時もあったが、伊織の幸せは伊織が決めるもんだって思ってたが……あいつは弱いからな。溜め込むと、すぐに暴発しちまう。……だから、伊織がちゃんと発散できる相手がいねぇと」
 「……ふぅん」
 「まぁでも、伊織に笑ってんの見るとさ、そういうの割とどうでもよくなっちまうんだよなぁ。……伊織が笑って、幸せそうにしてる。不安要素は多いけど、それでいいって思っちまう」
 「ははは!気持ち悪いね、英介!」
 「最後の最後までお前はそれか!!」


 「あーあ……無理でしょあんなの……。楔くんは何とかなるにしても……英介が厄介すぎる……」


6日前 No.256

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

5日前 No.257

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

今日科学教師を目指しているお友達と話して出てきたネタ


楔「思ったんだけどさ」
英介「おう」
楔「さっきさ、生物だったじゃん」
英介「まあ選択同じだしな。伊織物理行ったけど」
楔「電気だとかエネルギーだとか宇宙だとか伊織ちゃんすんっごい嫌ってたのに物理行ったの誤算だったんだよ……!!科学ならまだしも!!」
英介「なんかすまん。……で?生物だな」
楔「今回無性生殖の話だったじゃん?」
英介「あ?あー、多分(聞いてねぇ)」
楔「思ったんだけどさ……伊織ちゃんのクローン作ることに成功したら俺もしかしなくても一生幸せなんじゃないかなって思って……」
英介「お前頭おかしいよ……」


3日前 No.258

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

心霊番組ネタ

 「伊織ちゃんってさー……」
 「うん」
 「心霊もの全然怖がらないよねぇ」
 「あはは!僕もまさか楔が駄目だとは思ってなくて!あ、これ合成だから顔上げて大丈夫だよ。目が合っても何も無いっぽいし。たま〜に目が合うとなんかやってくる馬鹿幽霊居るんだよねぇ。まぁ僕はそういうの弾く体質らしいけど。見えるからかな?」
 「無理だよぉおおお!!!!」
 「あ、楔、この写真見ちゃダメだよ〜。これマジモンだわ」
 「いやああああ!!!!」
 「……楔」
 「ん…………?」
 「今顔あげちゃ駄目だよ〜。雰囲気で来ちゃったっぽい」
 「……ひぇっ」
 「こら、早く帰んないとガチもんの霊媒師呼んじゃうよ!……え?何?へぇ、そうなんだ!どこのお墓にいるの?……わ、そんな遠くから来たの?お疲れ様ぁ。でも僕があげられるのって塩と数珠ぐらいしかないんだけど……ていうか塩あげるから帰ってくんないマジで。楔可哀想。……うん、うん。はいはい、わかったわかった、今度ちゃんと僧侶さん行ってもらうように頼むからさ!」
 「伊織ちゃん1人で何喋ってんの!!!!!!!」
 「あ、帰ってもらったから大丈夫だよ〜」
 「ひええ…………」



楔実は怖いのめっっっちゃマジで無理!!!!みたいな設定欲しい。
千里の前とかだと平然装ってからかっちゃうし自らお化け屋敷とか突っ込んじゃうけど怖いのだけは駄目、みたいな。本性バレする前はギャップ萌えってことで伊織の前でも頑張って強がってお化け屋敷とか頑張ってたけど本性バレしたあとはそれも隠す必要なくなったから……みたいな設定良くないですか。

2日前 No.259
ページ: 1 2 3 4

 
 
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▲ページ上 >>
★必ず ローカルルールメビウスリングのルール をご覧ください。
 ▼スタンプ▲スタンプ
※スタンプはいちどに 3個 まで使えます  ×閉じる