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僕らの戦場歌

 ( 書き捨て!小説 )
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茜縁 @matunogirl ★Android=W7XxnBxaXu

「やあやあそこのお嬢さん。」

「何、そんなに警戒なさらないで。」

「こんな時間に何をしているのか……と?
怪しいものではありません。貴方様が次の死者として選ばれただけです。」

「あぁ、名乗り遅れましたね、私の名前は……と、そう言えば名乗るような名が無いのでしたね。まあ私の職業は、死神です。ご理解いただけましたか?」

「いきなり死ぬと言われても分からない……と?しかもまだ生きていたいし、やりたいこともあるから死にたくないと……。いやはや、あなた様は、面白いことを言いなさりますね。死神と会った時は既にもう、──────────で居るのですよ?」

「驚くようなことでしょうか?まさか覚えていらっしゃらない、とか?数刻ほど前あなた様は、──────────で、死んでしまったのですが……。まあいきなり死んでしまわれました、なんて言われて死神であるわたくしが迎えに来てご理解いただけないのも不安に思う気持ちはおありにあるかとは思いですが、取り敢えず、お顔をお上げになってください。大丈夫です。死神だからとはいえ、地獄には落ちるわけではございません。御安心下さい。」

そう言って目の前の死神は私の目の前にいたはずなのに隣で手を握っていた。
何よりも恐怖の方が勝った。
「大丈夫です何も怖くない、さぁ、すべて私に委ねて……」

そこまで言うと私の視界は真っ暗になった

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千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「……で?」
「…………だから……そのぉ……ですねぇ」
「おっっっまえさぁ、いい加減にしろや。この時期はな!?やれ飲酒運転やら信号無視にさらには女性のまあここは言ったら規制にかかるから!言わないけども!!そんな事件が多発するんだよ!!なぁんでお前はそんな面倒な事件起こしてくれっかなぁ!!」

千里がこめかみをピクピクと言わせながら目の前に座っている人物を見据える。瞳の奥には確実なる殺意が芽生えており、「一変こいつバラしてやろうかな」とか思っていた。
そして思い切り仕事の多さを叫んだ後に目の前で少しづつ小さくなっていく彼の背中を見ながらその面倒な事件を起こした犯人の名前を呼んだ。
「ねぇ、縁楔君?」
「えへへー」

呼ばれた本人はかわい子ちゃんぶってえへへー、などと言ってみせるが千里のこめかみがぴくりと動くのを確認すると「ごめんなさい」と息もつかずに謝罪をする。

謝るなら最初からしなければいいものを────。そう思いながらも、何でそんなことになったのか、ことの経緯を聞くと、やはり"今回も"伊織が関わっていたらしい。

「……それで、伊織ちゃんを守ろうと思って……。正当防衛として?」
「……それにしてもやりすぎ。理由はわかった。まあ、伊織は今病院?亜留斗の」
「うん。お前がそこ以外は信用するなって言うから、お前があの話をしてきてくれた時以来はあそこ以外に行ってない」
「そっか、その伊織を襲おうとしてた奴らもそこ?後で伊織に話聞いて被害届け出せそうなら出させる」

話を聞いて千里は盛大なため息を吐いた。思ってはいたことだ。昔から伊織は何かしら事件に巻き込まれやすい、と。そして頭を少し掻いたあとに、楔に向き直る。
「……ところで楔。お前、利き腕、怪我してるだろ」
「……っは?!し、してねぇよ!」
「よし、伊織の写真で手を打とう」
「怪我しました!!」

この男、ちょろい。そう思いながらも千里は病院行く程でもないことが分かると家でできるなるべく目立たないように手当を施す。

「……お前さ、そろそろ伊織を守りたいってのも分かるけどよ、限度を知らねぇといつかお前が死ぬぞ」
「……」
「俺だっているんだ。警察に頼りたくないのはわかる。……そんなに俺のこと、信用出来ない?」
「……お前は、女じゃん。女っぽくなくても男みたいでも警察でもなんでも、戸籍上はさ女じゃん。女に守られるとかダッサイじゃん。頼るわけないでしょ。伊織ちゃんの前でなんて。ダサくて仕方が無いよ」

──────────あぁ、やっぱり言わなければよかったこんなこと。

▼伊織→←楔←千里。いつもの図。けれどもこれは一応高3ぐらい。ふたりが付き合って1、2年経ってからのお話
▼千里はずっと楔のことを大好きなまま。蒼も、的庭も好きになれない世界。
▼数10分クオリティ

2ヶ月前 No.156

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「……お前さぁきもっち悪ぃんだよ。いっつもヘラッヘラ笑ってて。俺はさぁ、お前みたいにヘラヘラ笑ってるやつが1番嫌いなんだ!!」

この言葉を一度、伊織に言ったことがあった。
あの時はみんなが嫌いで。ヘラヘラ笑ってるやつが何よりも嫌いで仕方がなかった。
その時はたまたま頼の虫の居所が悪くて、朝から暴行されたのもあり、千里自身も虫の居所が悪く、普段よりも余計にイライラしていた。

そんな時に、話しかけられたのが、いつもヘラヘラと薄気味悪い笑みを浮かべた楔の友達、伊織だった。その時たまたま先生に呼ばれていて、居なかったのもあり、伝言を頼まれた。けれど、話しかけた相手に対して、そんな態度とった。

勿論その後は修羅場だった。いつからいたのか楔が聞いていて、
「テメェふざけんな」的なことを言われ、千里も「お前がいないせいで、こうなってんだ。ふざけんな。お前もいつもヘラヘラヘラヘラ作り笑いしやがって気持ち悪い」と言い返した。

千里は今思い起こすと、二人に悪いことをしたと思っていた。あんな最低なことを言ったのに、今ではふたりともものすごく良くしてくれて。
申し訳ない。ずっとそう思っていた。

「ねぇ、楔、伊織。謝りたいことがあるんだけど……」
「え?千里に謝られるようなこと、僕達に秘密で危険な仕事やってたこと以外に何かあるの?」
「……いいよ、聞く」
「……その、中学の時……さ、伊織にヘラヘラ笑ってんのが気持ち悪いって言ったことあるじゃん?楔にも。あの時は微塵にも悪いとは思ってなかったし、俺もこんなになるとは思ってなかったんだ。でも、俺お前らのこと知って、それでもニコニコ笑えてんのすげぇって。尊敬するって。それ、ずっと謝りたいって」
「あぁ、そんな事かー、別に気にしなくてもいいのに。僕だって一時期そんな時期あったからさ。まぁ千里の後だけど。その時ね、ようやく千里の気持ちがわかったんだよ。千里の親が殺されてたって聞いた時。あぁ、あの時の子、こんな気分だったんだって。だから僕は怒ってないし、気にしないでよ」
「……俺にはわからないけどね。それでも伊織ちゃんがいいって言うならいいよ。俺も許してあげる」
「……そんなに簡単に許せるの……?!……でもさ、ほんとあの頃は俺、なんとも思ってなかった。ふたりと仲良くならなければ、こんな感情も無かっただろうし。罪悪感ってやつ?……だから、ありがとう」





▼纏 ま っ て な い 。
▼ノリで書いてノリで終わる。オチも何も無い。千里にあのセリフを言わせたかっただけ。

1ヶ月前 No.157

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

遅刻した時の言い訳

左之「なぁ、なんで今日遅刻した?」
千里「いやぁ、いやほら、俺正義のヒーローじゃないっすかぁ、だから行く途中途中で事件が起こってえ……」
左之「某探偵アニメかよ」
千里「いや、俺テレビ見ないんでんな事言われても困る。」
左之「おい。」

左之「なぁ、なんで今日遅刻した?」
伊織「悪質な路上ライブに捕まって帰されませんでした。危うくロシアに連れていかれるところでした 。」
左之「おい待て」

左之「おい何で今日遅刻した」
秋良「あ、寝坊しましたぁ。昨日勉強してて。」
左之「お前だけかよまともなの」

左之「おい、なんで今日遅刻した?」
楔「伊織ちゃんのストーカーしてました」
左之「素直でよろ……しくねぇよ?!おい地雷!!」
楔「地雷なら公認してます(真顔)」
左之「警察かああああああああん!」

鎖「ねぇ、なんで今日遅刻したの?」
頼「千里ちゃんのこと殴って(後悔してたら)遅刻してた」
鎖「朝からかよ……」

頼「鎖が遅刻なんて珍しいね。どうしたの、」
鎖「楔と喧嘩して君の妹とキャッキャウフフしてたよ」
頼「橘ちゃん……((」

鎖「ねぇ、日向遅刻何でしたの?」
日向「ごめんなさいっ!!」
鎖「いや、うん。遅刻した理由は?」
日向「ち、千里に怒られてました……。朝から抱きつくなって」
鎖「うん、そりゃ怒られるわ。あの子、忙しいみたいだし」
日向「なんで知ってんの。僕この間初めて知ったよ千里が警察の仕事やってんの」
鎖「楔から聞いた」
日向「( 'ω')ウィッス」

1ヶ月前 No.158

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

楔×伊織
「束縛ある男とかだるくない?」
って言われたら、
「……確かに楔は重いけど、それでも俺は嬉しいよ?」
ってふにゃりと、顔を緩ませながら笑ってくれる彼女。

「束縛ある女ってめんどーじゃね?」
って言われたら、
「ばっか!!伊織ちゃん枯らされたら嬉しいに決まってるでしょ!?何言ってくれちゃってんの?!そんだけ俺のこと愛してくれてんだよ?!ばっかじゃないの?!」
ってまじの顔で詰め寄る。そして束縛の良さをこれでもかと言うほど一言に詰め込む彼氏

平助×秋良
「泣くとか男の癖に弱くない?」
って言われたら、
「えー……、別に。そんなの、俺の前でだけで泣いてりゃいいから別に気にしない。心許してくれてるんだろうし。てかあいつまじよく泣くから。嬉し泣きが大半だけどね。」
って優しく、嬉しそうに言う彼女。

「いちいち泣く女ってだるくない?」
って言われたら、
「……一人の時に泣かれた方が嫌だ。」
って不貞腐れながら言う彼氏。

総司×千里
「あんたの彼氏ってひどいことばっかしてない?」
って言われたら、
「はぁ?!……確かに総司は、過保護だし、お父さんみたいだし、、意地悪だけど……全部、俺のこと心配してて、取られたくなくてやってる事だから。別に。てかお前に総司の良さなんか伝えたかねえーよ!知ってる?あいつねー、優しいとこもあ るんだよ?そんなのも知らねぇの?」
って小馬鹿にしつつも激怒している彼女。

「お前 あんな女のどこがいいの?」
って言われたら、
「べつに?君に分かってもらえなくても、困らないよ。千里ちゃんの可愛い所も、弱いところも、いい所も、悪いところも……全部僕だけがわかってればいい話だもん。君に教える価値は……ない、よね?」
って黒い笑みで言う彼氏。

過去に書いていたSSみたいなヤツ。

1ヶ月前 No.159

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

子供の日

「そういや今日って楔誕生日だよな?ハッピーバースデー。また一つジジィになったな」
「あ?まぁねー。はぁ最悪……お前に一番はじめに言われるとか。伊織ちゃんが良かった。てかぉえ今俺一応年上だから。敬語使えよ」
「は、死んどけ!せっかく高性能のカメラ買ってやろうかと思ったけど、上げないし警察に突き出してやる。つうか誰がお前みたいなサイコパスストーカーに敬語使うか」
「ありがとうございます!地雷様!サイコパスだけは撤回しろ」
「良かろう、はい。カメラ。ストーカーは否定しないのかよ怖いなぁ……つか自覚あったんだね」

朝1番。千里は一人で道を歩いていると楔の背中を見つけた。その背中に向かって駆け寄り、誕生日おめでとう、と告げた。楔はあからさまに不機嫌オーラ丸出しで振り返る。

色々言い合いした後に千里はカバンからプレゼントを取り出すと、楔に手渡しした。
「……ありがと」
「別に。あ、後これもやる……よっ!!」

楔がカメラをカバンにしまい、少し離れたことを確認してから、手のひらサイズの紙袋を胸ポケットから取り出すと楔に向かって投げる。
「おっまえなあ!!人に向かって物投げんじゃねぇよ!!危ないだろ?!俺の顔が怪我したらどうすんの?!」
「大丈夫だ。そしたら俺がお前のことかついで今すぐ手当してやる」
「やりそうで怖い」
「……良いから中確認しろよ」

投げたものは楔はキャッチすると裏前回で声を張り上げた。千里はそれに対してスルーしつつ中を確認するように促す。楔はため息をつきながら中を確認した。
「……時計?」
「……そ。お前、そういうの好きそう……つか似合いそうだなって思って。もう一つは伊織にでも誕生日に。お揃いのが嬉しいだろ?」
「……うん。そうだね」

▼ノリ。奥華子さんの曲聴いてて浮かんだ。ほんとはカメラの行はなかった

1ヶ月前 No.160

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「……まぁ、という訳だから。ごめんね。蒼、蒼との約束、守れねぇーや。"生きろ"って約束」

「……っ、なんで……?!」
「うーん……、生きる意味が無いから?……それに俺にはもう残された時間が少ない。だから、蒼はもう俺に縛られないで、自由になっていいんだよ」

「やだよ……!!千里ちゃん、言ってくれたじゃない……!!君だけは……千里ちゃんだけは僕のこと置いていかないって……!」
「えへへ……約束守れない。ごめん」
「僕を理由に生きてよ……」
「……したかったなぁ、蒼を理由に生きるの。もっといきたかった。もっと伊織とか、楔とかみんなと話したかった。皆を生きる理由にしたかった。でもダメだよ、蒼。俺、最低な奴なんだ。何も知らない伊織にヘラヘラ笑って気持ち悪いって言った。楔にも言った。死ねとまで思ってた。俺、生きてちゃダメなんだよ。だからまたね」

▼行動書くのめんどくさかった
▼何がしたかったのかわかってない
▼眠い中書いた。

1ヶ月前 No.161

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

ほんの少しだけ時 を戻そう。楔が千里のことを半分くらい無理矢理連れ去った後の話。

楔の行動は翔太の思考を停止させるには充分過ぎた。顔を真っ赤にさせて動けなくなってしまった翔太を体調悪いと勘違いした秋良の勧めで木陰に入って休むことになっていた。
「ほんとうに大丈夫?さっき顔真っ赤だったけど……」
「だ、大丈夫……、ちょっと暑くて……」
「そっか、ちょっとでもさらに体調悪くなったら言ってね」

顔を未だに赤くさせている翔太に対して、秋良は本当にただ、心配で休ませたい、という顔をしながら、翔太の手を引いた。木陰に入り、近くにあったベンチに座っていた。俯きながら翔太は呼吸を整え、何とか落ち着かせようと思い、深呼吸をし始めた。秋良は近くの自販機まで走って買いに行ったのか、少しだけ頬を赤くしながら500mlのペットボトルの水を手に持っていた。
「はい、水」
「あ、ありがとう……。あ、ごめんな、秋良。後でお金返すな……」

買ってきたばかりの水を翔太に手渡すと翔太は顔を上げた後に、お礼を言いながら秋良からペットボトルを受け取ると、お金を払わせたことに気がつき、後で支払う旨を伝える。その言葉に秋良は一度目をぱちくりとさせた後に、ふんわり笑いながら、「気にしなくて良いのにー」と口を開く。ふんわりとした笑いに翔太は"あぁ、すげぇ可愛いな"なんて、思ったり。受け取ったペットボトルからじんわりと冷たさが広がって少しづつ体が冷やされていくのと同時に、緊張も解れていた。
「お、俺もう大丈夫だから、どこか秋良の好きなとこ行こうぜ……?俺、付き合うよ」
「ほんとう?じゃあね、やっぱコーヒーカップとか、ジェットコースターとか、悩むなぁ」

翔太が秋良の好きなところに付き合うよ。その言葉を聞くと秋良は嬉しそうに顔を輝かせた。その後に秋良は少し笑いながらあれも行きたい、これも行きたい、と楽しそうに口を開く。翔太はその様子を見て可愛い、と思いながらほんの少しほほえむ。そんなことを思われている、なんて、つゆ知らず、秋良はおずおずと少し恥ずかしげにしながら行きたい場所を口にした。
「じゃあね、俺この年になって起きたいって言うのも恥ずかしいし、俺の柄じゃないんだけど、メリーゴーランド。実は小さいときから少しあこがれてたんだー。でも、恥ずかしくてずっといえなくってさ……、翔太君が誘ってくれて良かったよ。ありがとう」

そんな風に言われてしまえば、翔太はノーといえなくなってしまい、「おぅ、じゃあ行くか」と少し素っ気なく

「そういえば、縁君って千里のこと好きなの?」
「……いやいや……ないない!絶対無い!あいつに限って千里だけは絶対にあり得ねえよ!」

秋良の質問を聞いて一度考え込むように否定した後にやっぱり考えられなかったのか一度否定の言葉を述べた後に、再び否定の言葉を入れる等位事態にまで陥った。しかもほとんど胸を張った状態で。
「やっぱり、縁君は伊織なの?」
「ま、まぁ、な」

おい、楔。ばれているぞ。そう思いながら少し声が裏返りながらも返答を返すと、秋良は納得はしていないにせよほんの少し合点がいったかのように頷いた。
「だからこの間、伊織さんの話をしたらすごい食いついてきたんだねー」
「は?あいつに伊織の話したの?お前すげぇ勇者だなぁ……」
「え?でも結構いつも通りの縁君だったよ?」
「……そっか」

翔太からすればにわかには信じ難い話だ。しかしよくよく考えれば、楔のことだ。そう簡単に裏を出すとは思えないし、そもそもの話し、彼のことだ。裏を知っている意外の人にはあそこまで弾丸トークはしないだろう。

「……翔太君?」
「どっ……どうしたの?秋良」
「うん、なんか考え後としてたみたいだから、どうしたのかなって」
「んー、流石楔だなぁって思ってさ」
「え?なんで?」
「いやっ、こっちの話しなんだけどさ」

翔太の楔はすごい、と言う発言に秋良は首をかしげた。もちろん、楔が褒められている、と言うこと。今の会話からはつながりが見えないのだから当たり前なのだが。翔太はいきなり目の前に広がった秋良の顔に胸の高鳴りを押さえるのに必死だった。

この頃は翔太はまだ、気がついていなかった秋良の、彼女の気持ちに。それほどまでに自分のことで精一杯だったのだ。自分の気持ちで精一杯になってしまっていた。

▼なろうに書くための下書き
▼消えた時のための保険。これでも何回か消えて心折れた。
▼誤字脱字checkも兼ねてる

1ヶ月前 No.162

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

『その部屋は3時間後には扉が開かれますが、1時間後に毒ガスがまかれ、その毒ガスを吸った人は一定時間後に死亡します。そして部屋には解毒剤が1人分、球が1発入ったピストルが置かれています』
そんな風にアナウンスが流れたかと思えば、部屋の鍵がかかってしまった。
「薬が1錠に、ピストル……ね、球は一発ね。一時間後に薬を飲んでない奴は死ぬ……ね。とりあえず……薬は蒼飲みな」

千里は冷静にその場でアナウンスの意味を理解した千里は薬を蒼に押し付けた。蒼は目を見開くと、千里に突っ返しながら、口を開いた。

「いやいや……!!受け取れるわけないよね?!千里ちゃんが飲んで!」
「やだ!!蒼が飲めよ!!お前には伊織が居るんだから……!お前がいなくなったら伊織はどーすんだよ!伊織のために生きろよ……っ!」
「そうだね……僕が死んだら、その時伊織ちゃんの隣に立つのは楔君になるんだろうなぁ……。なんかそう考えると、すごい腹立つ」

千里の久しぶりのワガママは、蒼をほんの少し困らせた。"伊織のために生きてほしい"。決して、自分自身のためのワガママではない。蒼を思っての我儘だった。自分を労わって欲しい。気がついて欲しかった。決して、千里は要らない存在ではないことに。千里は蒼の言葉を最後まで聞くと、ほんの少し涙目で、蒼のことを見上げる。
「それじゃあ……!」
「でもね、それはそれ。これはこれ。伊織ちゃんの隣にいたいって言うのが幼馴染みを見捨ていいという理由にはならない。……ごめんね、千里ちゃん」

そういうが早いが、千里の体を引き寄せると、唇に薬を無理やり押し込んだ。千里は吐き出そうとするが、蒼の手がそれを許さなかった。近くにあったペットボトルの水を入れようとするが、千里は抵抗をしながら、むせる。

「やだ……っ」
「ほら、飲み込んで、もう時間が無いんだから……」
「けほっ……やだ……っ、やだよ……っ、大切な奴がいる蒼に死んで欲しくない……っ、けほっ、死ぬなら、俺で……」
「……僕は、千里ちゃんが死ぬくらいなら僕が死んだ方がまし。だから、千里ちゃんを生かす。それだけ」
「それじゃあ俺はどうなるの……?!」

涙目になりながら、薬を吐き出そうとするも、蒼は、そんなのを許さなかった。自分には大切な人がいない。そんなのは分かっていた。これで、幸せそうな2人を見ることもない。その方が良かった千里は死ぬことを選んだ。蒼には、ちゃんと大切にされてる人がいた。それなら、誰にも必要とされていない千里とは違って、蒼は人望も厚い。
そもそも、千里が今ここで、この場で息を吸って吐くことが出来るのは、蒼がそばで支えてくれていたからだ。それなのに、その支えがなくなったら、千里はどうすればいいのか分からなかった。それなら、自分よりも蒼が生きていてほしい。そう思っていた。

「千里ちゃん……分かった、それは一応、千里ちゃんが飲んで。信じてるよ、僕は、君がまた伊織ちゃんに会わせてくれるってね。だから、飲んで?」
「やだ……っ、自信ない……」
「お願い。僕はこんな事で千里ちゃんのこと殺したら、本当にみんなに顔向けできなくなる」
「そんなの……!!」
「あぁもう!聞き分けないなぁ……。本当はこんな手、使いたくなかったんだけど……」

そういったかと思えば、少しづつ千里に詰め寄り、壁まで追いやると逃げられないように、顎を押さえつけると、口の中に薬を入れ、その後すぐに水を流し込む。吐き出せないように、口を閉じさせると、飲み込むの確認してから、手を離した。

「蒼の意地悪……」
「なんとでもどうぞ。僕は、千里ちゃんを守るためなら汚い手でも使うよ」
「死なないでね」
「もちろん」


▼お題。
▼ノリに乗りまくった。
▼纏まりきらなかった。
▼正直な話、反省してる。後悔はしてない

1ヶ月前 No.163

削除済み @matunogirl ★Android=W1VemU3zJF

【記事主より削除】 ( 2017/08/03 20:08 )

1ヶ月前 No.164

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「……なにこれ舌がピリピリする」

千里はタバコを口に含んだ瞬間、不快感にまゆを潜めた。息を吐き出すと、白い煙が上がる。喫煙コーナーには、幹部が2人も立っていて、ザワザワとざわめいていた。そんなのも気にせずに、千里は再び、口の中に含む。
「ちょっとぐらい我慢してよね、千里ちゃん」
「だって痛いもんは痛い。……つか、如一のヤツよくこんなにマズイの食べるかのように吸えるな……、有り得ねぇわ……」
「ほー?俺がなんだって?」
「こんなクソまずいのを吸えるなんて人間じゃねぇって言った」
「そこまで酷くなかったよね?!」

不満げにしながら、再びタバコを口の中に入れた。美味しいとも思えないし、好んで吸う人の気持ちは到底理解はできなかった。

「じ、地雷さんもタバコ吸うんですね……、以外です」
「あぁ、今日このごろちょっとイライラしててさ。今日が初めてですよ。あんまり美味しくはないですね」
「そ、そうですか……」

話しかけられたのは、確か蒼の部隊に所属していた男だろうか。千里はにこやかに笑いながらその男と対話をするも、すぐに打ち切られる。
「ヒューヒュー、モテてんねぇ」
「……アイツ、部隊長は無視するんだ……へぇ……」
「まぁまぁ、落ち着けって。如一、テメェふざけんなよ」

如一はけらりと笑いながら、煙草を吸い始めた。その瞳の奥にはやれるもんならやってみろよ、という色が出ていた。

────これだから、こいつは好きなんだ。
千里も不敵な笑みを浮かべると、「へぇへぇ、俺がわるぅございました」そう告げると、タバコの灰を落とすと、また口をつける。

「あー……ホントしたピリピリするよ、痛い、痛すぎるなぁ……」
「吸い方が悪いんだよ」
「……そうだとしてもまずいもんは不味い。これは────、俺には合わない」
窓の外を仰ぎながら、そう呟いた。その目線の先には、敵である、東の国が広がっていた

▼世界線とするのは最近如一が作りはじめた西VS東のヤツ。千里が初めてタバコを吸った日。タバコもお酒もあまり好きじゃないならこう。

▼怪我済み。この時はガーゼで覆ってる。楔に惚れた後でも面白い。

1ヶ月前 No.165

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

千里はそっと左頬に出来た傷跡を撫でる。
「……鷲の体……ね」

鏡に映る自分の顔を見て、つぶやくように口を開いた。そうだ、昨日刀で頬に致命傷を負ったのだ、と。どうやってここまで帰ってきたのかもわからない。と言うか、忘れたが多分、ココについてすぐ気を失ったはずだ。削ぎ落とされた左頬に手を伸ばすと、感覚があまりなく、麻痺しているようだった。そして、なんといってもかなりグロテスクだ。怪我したところには鷲の体が刻印されていて、そのグロテスクさを増していた。

何故か、分かっていた。如一の目が義眼になった時点で、いつか自分も如一と同じように身体のどこかしらに怪我をして、鷲のどこかしらが現れることが。憶測に過ぎないけれど、多分次は奏だ。

そして、恐らくこれは、如一が頭、千里が体。だとすれば、奏は────鷲の羽。

「にしても……グロすぎだろこりゃマスクしなきゃな。如一に頼んでおくか。……如一のとこ行くまでは襟巻きとかして誤魔化すか……」

千里は頭をガリガリとかくと、ため息を吐いて、頬の傷を隠すように襟巻きをまくと、医務室から出ていき、如一のいる場所へと向かう。

「おーい、如一。目が覚めたぞ」
「千里?お前一日でよく目が覚めたな……んで?怪我の様子は?」
「あぁ、かなりグロテスクになってるよ、それから、お前は確か鷲の頭────だったよな?俺は鷲の体。羽はないけどね」

襟巻きを外しながら怪我の様子を見せる。
「……そうか、奏にも元気な様子を見せてやれよ、一番心配してたからさ」
「あいよ、んで、奏はどこにいんの?」
「後で見舞いに行くとか言ってたからそろそろ医務室に行ってんじゃね?」
「じゃあそこならそのうちここに来るだろ、ここにいるわ」
「居座る気かよ……」

「まぁね」


▼二日以上かけて考えた。とりあえず疲れた。
▼千里が怪我をした次の日。あんまり動じてなくて、結構なるとわかってたらいいななんて言うやつ

1ヶ月前 No.166

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

せっかくなので。

千「なぁなぁ、翔太くんよー、君好きな人誰よ」
翔「は?!言うわけねぇだろ!!バカ?!恥ずかしいから!!」
千「え□?いいじゃん、いいじゃん。教えてくれたってよー。減るわけじゃねぇし」
翔「やだ!!お前ぜってぇ言うから!!」
千「ぜってぇ言わねぇって!!言ったら一億やるわ」
翔「……じゃあ言ってやるよ、耳貸せ」
千「うわ、近寄んなよ。で?だれ?」
翔「お前酷いな!!……秋良」
千「へー。
……なぁなぁ、みんなー!!翔太って、1年上の舶来先輩のこと好きなんだってーー! 」

翔「?!」
千「はいよ、一億」
翔「?!」

▼元ネタはラインで回ってきたお金持ちになったらやりたいことより

▼やりたかっただけ。もうほんと……うん、後悔はしてない。楽しかった

▼一応みんなと仲良しな、千里ちゃんだよ。原作とは別人

1ヶ月前 No.167

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★X2zrn8dq8e_PHR

逃○中視聴中

千「あのさぁ、俺これ見るたびに思うんだけど……」
秋「なに?」
千「なにげにハ○ターってぜってぇカメラマンみて、逃○者見つけてるよな!」
秋「そんな夢もかけらもないこと言わないで!」
頼「……一応、カメラマンは見えないようにしてるらしいよ」
千「へぇー……。でもさぁ、やっぱりこいつらのうち何人かはぜってぇカメラマン目印にしてるって。伊達たまにさっきまでそっちに見向きもしてなかったところいきなり向かっていって見つかって追いかけられてるじゃんか」

伊「千里それ言ったら終わりだよ」
千「ちぇー。だって事実じゃんか」
秋「いや、そうなんだけどね」

千「後さー」
蒼「まだあるんだ……」
千「一応ね。ハ○ターこけたラ面白いのになって……」
全「……」
千「えへ」
蒼「それな」

夏○怖○夜視聴中

千「ねーもうホンとさー、)コーゆーのやめよーよ、俺死ぬよ?」
楔「はははは、ナナナナに地雷ビビってんだよ、だっせぇ!」
伊「あ、二人ともこれ本物だよ」
二人「ぎゃあああああ!」
千「は、楔もビビってんじゃねぇか!、どうしたいつもの猫かぶりは!」
楔「は!お前には言われたくないね!なんだよ、さっきの!おんなっけねぇな!そもそも裏ばれたからいいんだよ!」

伊「この煙なんてたまたまだよ、いわゆる見えちゃう病ー、怖くないよ」
千「いやいや……」
楔「なんで伊織ちゃんそんなに平常心でいられるの……?!」
伊「だって怖くないし、どうせ偽物だから」
二人「伊織/ちゃん……!」

千「まってまってこぇぇよ!」
楔「こういうの俺本と無理!実写が何よりも無理」
伊「千里も楔もビビりだなぁ、こんなのやらせに決まってるじゃん」
千「いや、顔認識したって言ってるから……!」
楔「cmありがとう……」

伊「録画してあるやつだから飛ばすねー」
千「鬼畜!」
楔「もう無理……逃○中見ようよ……」

伊「えー、面白いのにー」
千「それ伊織だけな?!
……俺、凶猛この後寝れない……」
楔「今何時?」
伊織「丑三つ時かな!」

楔「まって」

とりあえず浮かんだのを適当に書いてみた。
因みに、怖いやつの方は、録画したやつ見てるから。お母さんが容赦なく飛ばすから伊織に容赦なく飛ばして貰いました。
ごめんなさい、伊織……

1ヶ月前 No.168

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「……日向。俺が絶対にお前のことを許せるとでと思ってるのか?」
「……ごめん、ごめんね、俺も怖かったんだよ」
「どんなに謝っても俺はお前のことを許さない。帰って」
「……許してくれなくていい、だから……死に急がないで……。俺を置いて死なないでね……その、兄さんは……」
「……お前を許すつもりもなければ、兄だとも認めない。……話ってのはそれだけか?……それから、俺の命、俺がどうしようと俺の勝手だろ、"赤の他人"のお前に指図されたくない」
「ねえ、待って、話だけでも……」
「うるさい!!俺を裏切ったお前に何がわかるんだ、兄貴のくせに俺を裏切って、どこかへ消えた!!それは変わりようのない事実だ!確かにママとパパが死んだのは俺のせいだよ?!俺がわがまま言わなければこんなことにはならなかった!だけど……、兄貴は俺を置いてどこかへ逃げた、その事実は変わらないし、置いてかれた、一人ぼっちにされたことでひねくれて、常に死にたいって思うような状態にさせたのは兄貴だろ?!何なんだよ!!今更兄貴面なんかして!もう帰って!!」

▼和解できなかったエンド
▼セリフだけ
▼冬木とも会って蒼もいるけれど、楔と伊織に出会えなかった世界線。
▼高校に行ってない。中学卒業後すぐに着任した。救出先に兄貴の日向がいた。すぐにお互いに気がついた。

1ヶ月前 No.169

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「……あんたは……確か、東軍の縁君だったけ?」
「………………西軍の……この間、助けたやつ?」
「うん、そうそう、助けてもらった人だよ。……ありがとな、縁くん。あんたのお陰で俺、死なずにすんだ」
「……俺は……」
「……アンタ、この間あった時よりも生気が無いねぇ。……何かあったのかい?」
「……お前に話す義理はないはずだけど?」
「おーおー、怖いねぇ。分かった、俺は何も聞いていない、独り言でも何でも話してみなよ」
「…………アンタ、お人好しって言われない?」
「さぁ?どうでしょう、少なくとも嫌いな人にはこんなことやらないね。なんでわざわざ大嫌いな酒とタバコに囲まれなくちゃいけないのさ」

「……おれさ、お嫁さんいたんだよね、すぅっごく可愛くって強くて、隊長さん。でもその人と分けた刀……生刀と死刀なんだけど……それ、仲間のその人にものすごい感謝してる人に折られちゃって。それで、俺も、その子も長生きできるようになったんだよ。でも、それが折れたということは、俺とその子の結婚は破棄されちゃったようなものなんだ。でその子、自分の刀、そのおった人に分けちゃって……。その人と結婚したようなもんなんだよ……だから、俺、どうしたらいいのか分かんなくて……」

「……逃げちゃえばいいじゃん。俺も正直国のやり方にはついていけなくなってきたんだよね、やり方が卑怯で、ネチネチしてて……。正直そろそろ逃げてやろうと思ってたんだよね、あんたもどう?一緒に逃げない?そしたらそのお嫁さんとその人が仲良くしてるのも見なくて済む、その人と付き合ってるところも見なくて済むよ。どう?一緒に逃げない?俺はお前の決心がつくまでこの中立国の此処で待ってるよ。決心がついたならまた来な」

▼セリフだけ
▼さっき決めたヤツのノリで書いた。
▼刀だけが繋がりの楔と刀以上の繋がりのあるギオくん。
▼刀の交換が楔たちの国での結婚だったらいいなと思って書いてみた。
▼多分後で状況書き加えたりおかしい所修正とか誤字脱字のチェックしたやつ入れる。
▼案外浮かぶもんだね

1ヶ月前 No.170

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

その日、千里は中立国の港で佇んで遠くはるか異国の国を見つめる。千里は、東軍にいる人に想いを寄せてしまった。もちろん、知られれば千里は国を追い出されるだろうし、もしかしたら、殺される可能性だってある。どうするべきか────。しばらく外にいたが、近くにあった酒場に入ると、再びぼんやりとしながら悩み始める。初めてだった、あんな気持ちは。千里がそう悩みながら苦手で好んで飲む人の気持ちがわからない、と言っていた酒を少しだけ煽る。苦い、以外に何も浮かばなくて口の端についた泡を軽く手で拭うとため息を吐いた。ふと外に目線を向けると、丁度想いを寄せる相手、隣の東国の縁楔の姿が目に入った。

相手もこちらに気がついたのか、虚ろな瞳で何故か、こちらにフラフラと近寄って、近くの席に座った。千里も驚きつつも、そのままその席に座り直すと、緊張してるそぶりなんて見せずにおずおずと口を開く。
「……あんたは……確か、東軍の縁君だったけ?」
「………………西軍の……この間、助けたやつ?」
「うん、そうそう、助けてもらった人だよ。……ありがとな、縁くん。あんたのお陰で俺、死なずにすんだ」
「……俺は……」

返事が返ってきた。それだけでも嬉しかった。敵なのに。それだけで嬉しくなれるなんて、初めて知ったのだ。心が暖かくなるってこういう事なんだって初めて知った。千里はそれでも前よりも元気がなかった楔が心配で、素っ気なく心配だ、ということを伝えたくて、口を開く。おかしくないかな、声が上ずってないかな、挙動不審担ってないかな。そんなことを考えながら。
「……アンタ、この間あった時よりも生気が無いねぇ。……何かあったのかい?あんたがそんなんじゃ戦になった時どうするのさ。まぁ俺とあった時なら助けてあげるけどね」
「……お前に話す義理はないはずだけど?そんなことされる義理もない。なんなの、あんた」

楔は不思議だった。敵対している割にはこの女は殺そうとするわけでも、仲間といるわけでもなさそうだった。なら、何でこいつはこんなに────。楔の反応を見て千里はケラケラと笑いながら胸の高鳴りを抑えられなかった。何とかして、気持ちをごまかそう、少しでも長く一緒にいたい。そんな邪な気持ちを抱えながら再び口を開く。
「おーおー、怖いねぇ。分かった、俺は何も聞いていない、独り言でも何でも話してみなよ」
「…………アンタ、お人好しって言われない?」
「さぁ?どうでしょう、少なくとも嫌いな人にはこんなことやらないね。なんでわざわざ大嫌いな酒とタバコに囲まれなくちゃいけないのさ」

千里はほんの少し酔いが回ってきたせいか、本音が漏れる。けれど、相手はそんなの意に介せず、そっと口を開いた。
「……おれさ、お嫁さんいたんだよね、すぅっごく可愛くって強くて、隊長さん」

お嫁さんがいた。その言葉は千里は目を見開き、驚いた。酔いも一気に醒め始める。分かっていた。死刀を持っていた時点で。生刀がない時点で。しかし、その言葉はおかしかった。いたんだよね、と少しだけ過去形だ。まだ現実が受け止められていないのだろうか。しかし先ほどの戦闘、胸糞悪い気分にはさせられたが、しかし、向こうの偉そうな人たちは誰1人死んでいないはずだ。ということは、と予想を考えようとしたが、その前に楔が答えを口にした。
「でもその人と分けた刀……生刀と死刀なんだけど……それ、仲間のその人にものすごい感謝してる人に折られちゃって。それで、俺も、その子も長生きできるようになったんだよ。でも、それが折れたということは、俺とその子の結婚は破棄されちゃったようなものなんだ。でその子、自分の刀、そのおった人に分けちゃって……。その人と結婚したようなもんなんだよ……だから、俺、どうしたらいいのか分かんなくて……」

聞いたことがあった。この世の中のどこかには生刀と死刀があって、それらの刀はこの世の中のどこかにいる呪術師によって作り出され、それは呪いがかかっていると。奏には持つことを禁じられた呪術師の呪いの刀。そして、大きな家ではそれを対にして持つと。二つ持っていれば持ち主はそれなりに生きられる、しかし二つを分かちあって持つと死刀を持つものは早くに死ぬ。そして、生刀の持ち主も早くに死ぬ、と。呪いの絶ち方はその刀を折ること。然すればお互いの生命は長く、元に戻るだろう、と。知識として仕入れていた。そして、東国で大きな家といえば橘家。橘家では婚姻の際に何かしらの刀をお互いに分け合って持つ。そう決まっていた。遠い、遠い存在だったから、興味もなかったし、覚える義理もないと思っていたが、意外と役に立った。そう思いながら、千里はこれは、チャンスだ。そう、本能が告げていた。

「……逃げちゃえばいいじゃん」
千里のその言葉に楔は顔を上げた。目には涙が溜まっていた。そしてそれと同時に橘の姓に嫌気が差した。何故、この人が、こんな優しい人がこんな涙を流さなくちゃいけないのだ、と。悔しさから涙がこみ上げてかるのをこらえ、しっかりと楔のことを見据えると少しため息混じりに口を開く。アルバに不満を持っていたことは確かなんだ。裏切って何が悪い。

「俺も正直国のやり方にはついていけなくなってきたんだよね、やり方が卑怯で、ネチネチしてて嫌味っぽくて意地汚くて……。正直そろそろ逃げてやろうと思ってたんだよね、あんたもどう?一緒に逃げない?そしたらそのお嫁さんとその人が仲良くしてるのも見なくて済む、その人と付き合ってるところも見なくて済むよ。どう?一緒に逃げない?俺はお前の決心がつくまでこの中立国の此処で待ってるよ。決心がついたならまた来な。俺の名前は地雷千里。元はこれでも中立国の人だったんだよ。とある理由で西に入っただけ。こっちの大将にちょっと恩義があってね。でも、もうそんなの関係ない。もあ恩も義理も何も感じないね。君がこっち……東国に来てくれと言うなら大将の首だろうとなんだろうと手土産に持ってくるよ。あぁ、もちろんその時は俺は君の駒となり足となり手となろう。そのためなら縁楔くん。君と生刀と死刀を分かち会うのだって構わない」
「……じらい……さん」

そう語る少女の姿に縁は目を奪われた。様々な感情が駆け巡る。
如一も、奏も、もう誰もいらない。俺には縁くんがいれば────。
少女の瞳はゆらりと揺れた。もう、如一に恩義もなければ、奏なんか、鬱陶しい邪魔な存在なだけだ、と。

▼こんなにあっさりと裏切れるちさとがある意味怖い
▼昨日書いてたヤツに行動とかクズさを増してみた
▼刀だけが繋がりの楔と刀以上の繋がりのあるギオくん。
▼刀の交換が楔たちの国での結婚だったらいいなと思って書いてみた。
▼若干ヤンデレっぽくなって怖い
▼千里本当クズ
▼千里がかなりのクズ。書いてて思ったクズすぎる。如一に恩もなにも感じてないだってさ
▼因みに後悔も反省もしてない

1ヶ月前 No.171

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「ふぅん、アルバ負けたんだねー」

はるか、遠くの国。風の噂で聞いた、千里が前に所属していて、東国と戦争をしていた国の噂を。千里は興味もなさげにそんなふうに言ってみせる。
「お前が逃げ出したせいなんじゃね?そうしたらもう少しは持ってくれて、勝てたかもよ?」
「はっ、どうでもいいね。言っただろ?俺はお前が好きになった時点で、裏切る機会を伺っていた、ってね。東国に入るつもりだったけど、あの時の楔の顔みたら────そんなつもりになれなくて、助け出したかった。お前を連れて。お前が逃げ出さないという決意を見せれば俺は東国に入ってたかもね。そもそも体がなくなっただけであんなに総崩れになるとはねー、俺も思いもしなかったよ」

千里はまったく悪びれもなくケラケラと笑いながら、そう言ってみせる。更には、「まぁ、俺がいなくなった時点で負けるのは当たり前だよ、この呪いは3人で一つ、だしね」と分かっていたのに逃げ出したのだった。楔はその顔を見て、随分と余裕があるな、こいつ、マジでこいつやばい。そう思いつつも、惚れた弱みだ。何も言えなくなる。
「ねぇ、そういえば俺の幼馴染みが俺のこと血なまこになって探してるって。見つけ次第殺すって言ってたという噂も聞いた」
「へぇ、そりゃおっそろしいねぇ。でもここは絶対に見つけられないさ、この世界の果てにいるんだ」
「……そうだね、にしても、なんで逃げ出すことにしたの?戦争が終わればいくらでも俺と一緒になれたかもしれないのに」
「……それはね、待てなかったからだよ、楔のこと、大好きになっちゃったからね。俺って怖いね」

楔の問いに対しては少しだけきょとんとした後にへらりと笑いながら口を開いた。最後は少し恥ずかしそうにしながら、告げる。その顔見るとほんの少しだけ、東国にいる伊織の顔がよぎる。何度かあった。そういうことは。

楔はそれでも、今はこの子、地雷千里が好きになっていた。理由は至って簡単だ。「逃げ出さないか」そう聞いてくれた時から、千里はずっと自分を信じてくれている、ずっと自分しか見ていない。あの時、そう言ってくれたその瞳を見るとそれがわかった。あの時の瞳から千里の瞳は今も変わらない。黒く濁った瞳だ。
▼千里怖い。まじ怖い狂気感じるレベルになってき
た。
▼あっさりと裏切れる千里は本当に怖い。
▼千里は楔に惚れる前は綺麗な茶色だったけど、楔に惚れてから茶色よりも黒く濁った瞳の方がいいなって思った。
▼ある意味本当千里がクズなのいいよね
▼この千里がえぐすぎて正直どキツかった

反省と後悔はしていない。

1ヶ月前 No.172

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

その日、千里は中立国の港で佇んで遠くはるか異国の国を見つめる。千里は、思い悩んでいた。東軍にいる人に想いを寄せてしまった事で。もちろん、知られれば千里は国を追い出されるだろうし、もしかしたら、殺される可能性だってある。どうするべきか、何が正しいのか────。分からなくなっていた。東国に所属している彼を好きになってから、正直な話、如一のやり方に疑問を持つようになった。やり方が汚くて、ねちっこくて、卑怯だ、と。その考えをまとめたくてしばらく外にいたが、暗くなり始め、頬のことを思い出すと、再び似たようなことがあれば、今でさえ素顔を晒せないのに、もう二度と晒せなくなる。そう思った千里は近くにあった酒場に入ると、再びぼんやりとしながら悩み始める。初めてだった、あんな気持ちは。千里がそう悩みながら苦手で好んで飲む人の気持ちがわからない、と言っていた酒を少しだけ煽る。苦い、以外に何も浮かばなくて口の端についた泡を軽く手で拭うとため息を吐いた。ふと外に目線を向けると、丁度想いを寄せる相手、隣の東国の縁楔の姿が目に入った。

相手もこちらに気がついたのか、虚ろな瞳で何故か、こちらにフラフラと近寄って、近くの席に座った。千里もその行動に驚きつつも、そのままその席に座り直すと、緊張してるそぶりなんて見せずに苦手なお酒を口に含みながら口を開く。
「……あんたは……確か、東軍の縁君だったけ?」
「………………あんた、は…………西軍の……この間、助けたやつ…………」
「うん、そうそう、助けてもらった人だよ。……ありがとな、縁くん。あんたのお陰で俺、死なずにすんだ」
「……俺は……」

返事が返ってきた。それだけでも嬉しかった。敵なのに。それだけで嬉しくなれるなんて、初めて知ったのだ。心が暖かくなるってこういう事なんだって初めて知った。千里はそれでも前よりも元気がなかった楔が心配で、素っ気なく心配だ、ということを伝えたくて、口を開く。おかしくないかな、声が上ずってないかな、挙動不審担ってないかな。そんなことを考えながら。緊張でいつもよりも喉が渇いて、苦手な酒が進んでいた。それから、千里が口下手なせいかもしれない。慣れないことをしているせいかもしれない、そんなふうに思いながら、少し微笑む。
「……アンタ、この間あった時よりも生気が無いねぇ。……何かあったのかい?あんたがそんなんじゃ戦になった時どうするのさ。まぁ俺とあった時なら助けてあげるけどね」
「……お前に話す義理はないはずだけど?そんなことされる義理もない。なんなの、あんた」

楔は不思議だった。敵対している割にはこの女は殺そうとするわけでも、仲間といるわけでもなさそうだった。なら、何でこいつはこんなに────。楔の反応を見て千里はケラケラと笑いながら胸の高鳴りを抑えられなかった。何とかして、気持ちをごまかそう、少しでも長く一緒にいたい。そんな邪な気持ちを抱えながら再び口を開く。
「おーおー、怖いねぇ。分かった、俺は何も聞いていない、独り言でも何でも話してみなよ」
「…………アンタ、お人好しって言われない?」
「さぁ?どうでしょう、少なくとも嫌いな人にはこんなことやらないね。なんでわざわざ大嫌いな酒とタバコに囲まれなくちゃいけないのさ」

千里は飲み慣れないものを飲んでいて、あまり強くないものを飲んでいるせいか、ほんの少し酔いが回ってきて思わず、本音が漏れた。しかし、相手はそんなの意に介せず、そっと口を開いた。そのことに傷つきつつも、教えてくれる気になったことが、嬉しかった。自分が信用されたようで。認めてくれたみたいで。
「……おれさ、お嫁さんいたんだよね、すぅっごく可愛くって強くて、隊長さん」

お嫁さんがいた。その言葉は千里は目を見開き、驚いた。酔いも吐き気も一気に醒め始める。分かっていた。この人が、婚約している時点で、死刀を持っていた時点で────。死刀を持っているにも関わらず、生刀がない時点で。しかし、その言葉はおかしかった。いたんだよね、と少しだけ過去形だ。まだ現実が受け止められていないのだろうか。しかし先ほどの戦闘、胸糞悪い気分にはさせられたが、しかし、向こうの偉そうな人たちは誰1人死んでいないはずだ。ということは、と予想を考えようとしたが、その前に楔が答えを口にした。
「でもその人と分けた刀……生刀と死刀なんだけど……それ、仲間のその人にものすごい感謝してる人に折られちゃって。それで、俺も、その子も長生きできるようになったんだよ。でも、それが折れたということは、俺とその子の結婚は破棄されちゃったようなものなんだ。でその子、自分の刀、そのおった人に分けちゃって……。その人と結婚したようなもんなんだよ……だから、俺、どうしたらいいのか分かんなくて……」

聞いたことがあった。この世の中のどこかには生刀と死刀があって、それらの刀はこの世の中のどこかにいる呪術師によって作り出され、それは呪いがかかっていると。奏には持つことを禁じられた呪術師の呪いの刀。そして、大きな家ではそれを対にして持つと。二つ持っていれば持ち主はそれなりに生きられる、しかし二つを分かちあって持つと死刀を持つものは早くに死ぬ。そして、生刀の持ち主も早くに死ぬ、と。呪いの絶ち方はその刀を折ること。然すればお互いの生命は長く、元に戻るだろう、と。知識として仕入れていた。そして、東国で大きな家といえば橘家。橘家では婚姻の際に何かしらの刀をお互いに分け合って持つ。そう決まっていた。遠い、遠い存在だったから、興味もなかったし、覚える義理もないと思っていたが、意外と役に立った。そう思いながら、千里はこれは、チャンスだ。そう、本能が告げていた。

「じゃ……じゃあ、さ!その、縁くん……アルバに……アルバにこない?!アルバに来れば、その人達が、付き合う所も見なくて済むし、もしかしたら、その縁君のお嫁さんを奪った人を殺せるかも……しれない、し……、やり方についていけなくなったなら俺が体を張ってでも守る……から!あのだから、アルバに来たいなら、いつでもそうだんして!俺の名前は地雷千里。千の里で千里……っ、宜しく、覚悟が決まり次第、ここに来てくれれば……、この時間なら、俺、ここにいる、し……」
「じらい……、ありがと。一度帰って決めてみるね」

千里はこくこくと頷く。

▼まだ千里がクズじゃない。この続きも一応考えてある。楔がアルバに来ます。来ないバージョンも一応。
▼こっちの方が胸糞ではないけど、なんかつまらない

1ヶ月前 No.173

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

▼楔がアルバに来ないバージョン
▼約束決まってないからあれよ、明記してないだけ。決まったら更につらつらと長くなったのを送る予定。

「……ごめん。やっぱり伊織ちゃんは裏切れない。だからね、地雷。ごめんね。でも、お前が言ってくれたおかげで思い出したよ、悪いのは伊織ちゃんじゃなくて、同盟国の代表、ハールィチだってね、悪いのは同盟国のビスターチェだって」

その言葉に何も言えなくなってしまった。どう抗っても橘には勝てない。どう抗っても、仲を引き裂くことは出来ない、引き裂くことが出来たとしても────。それこそ自分の手でやることは決まっていた。けれど、嫌われたくなかった。本能がそう告げていた。諦めろ、と。それでも、諦めきれなかった。でも、3人で一つの呪い。それが俺と如一と奏にかかってた、産まれた時から決まっていた運命で、運命共同体。そんな千里は出会ってから、そしてこのアルバに入った時からとあることを約束していた。逃げ出す、ということはその約束を違えることだって分かっていた。
恩は感じてかいないかと聞かれれば感じては、いる。自分の感情が抑えられなかった。ぎゅっと拳を握り締めると千里はケラリと軽く笑いながらマスクを怪我した頬を隠しながら外していたのをきちんとかけ直すと口を開いた。
「そっかぁ……、変な提案してごめんな。あんたがこっちに来てくれれば百人力だと思ったんだけどねぇ。全く残念な話だよ。まぁ、あんたの覚悟、しかと受け止めたよ。そして、俺のことは忘れてよ。……じゃあ次会うときは戦場で。またな、東国攻撃部隊隊長縁楔」
「……そうだね、俺は次に相見えることになったら容赦なくその首を掻っ切るよ、特別攻撃部隊前衛軍騎士隊の隊長、地雷千里」

千里は楔に背中を向け、歩き始める。アルバ国に向かって。
「千里ちゃん、お酒臭いよ?!また飲みに行ったの?!」
「……飲まなきゃやってらんないんだもん。……ねぇ、奏。俺も東国の人に恋して、振られてきちゃった。その人、お嫁さんに悲しい思いさせられた人だったからさ、アルバに来てそのお嫁さんは殺さなくてもいいと思ってた。そのお嫁さんが裏切ることになった原因さえ潰してくれればよかった。断られちゃった。お嫁さんは裏切れないって」

千里は倒れ込むように本陣に入る。千里は地面に寝そべっているということも気にせずにポツリと口をこぼした。瞳にはもうあの頃のような光は入っていなくて、少し濁った色をしていた。

1ヶ月前 No.174

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

▼楔がアルバにくる
▼なんかこの千里はアホ
▼結局この後ビスターチェの大将(ハールィチ)倒した後裏切る気しかしない
▼下書きみたいなやつだから約束が決まればまたつらつらつらと長くなったのを書くよ。

「……お願いしてもいい?この間の話。ビスターチェのハールィチ倒すまでの間だけでも、このまま未来栄光ずっとでも」
「……いいねぇその瞳。ゾクゾクするよ」
千里は彼の言葉にぱちくりと瞳を瞬かせた。そして、少し含み笑いを込めた笑みを浮かべながら口を開くと、千里の言葉を聞いた楔は少し呆れたかのように口を開く。

「きも……」
「まぁともかくそれは置いておいてさ?……お前のさっきの殺気立った瞳。凄くかっこよかったよ。あの瞳は普通の人間が出せる瞳じゃねぇ。いいよ、俺が頭に言ってやろう。……その代わりお前は俺の言うことになんでもうなづいとけ。分かったな。後は────、まぁ少しだけさっきの殺気だった瞳をして、決意表明してみろ。多分あいつはお前のこと気に入るよ。そして、ハールィチ倒した後は────、どうするんだ?」
長年付き合っていた分、気に入られれば入隊も敵国からだとしても許してくれるだろう。もちろんそれだけじゃない。他にも色々条件を突きつけられるが、そこは千里が名乗り出ればいいだけだ。
千里の投げかけた問いには答えるまでにほんの少しだけ時間がかかった。
「……まだ、分かんない」
「へぇ、じゃあ戻るとしたら、俺の首でも手土産にするか?」

何でも無いふうに、さも当たり前かのようにケラケラと笑いながら千里はそう言って見せた。楔はその言葉に目を疑った。普通の女の子はこんなことを言わない、と。さすが野蛮人のアルバだ、とも同時に感じた。
「……馬鹿じゃないの?裏切ったらどうするのさ」
「その時はその時さ。お前を逃がして俺はお前の東国に戻るための駒になってやるよ」
「……ほんとバカだね」

1ヶ月前 No.175

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

────正直、東国に兄がいると聞いただけでアルバ国に肩入れしてただけだった。
「……ごめん、如一。ごめん」
「仕方がねぇよ、で?どうするんだ?」
「確かに東国の縁は好き。でも……東国には……行けない。行けないよ」
「……そうか、お前も律儀なやつだな」

律儀だ、そう言われるけれど、本当はそうじゃなかった。行かない理由は、見たくなかった。たとえ関係が悪かろうと信用がなくとも。彼のことだ、そう簡単に諦めるとは思えなかった。口ぶりでわかっていた。だからこそ、見たくなかった。"彼と橘が仲良くしているところ"なんて。

「……もう俺は、如一が思っているような綺麗な人間じゃねぇよ、恩とか礼儀とかで本当はいるんじゃなくて……っ、だから、俺は如一の思ってるような奴じゃない……」
「……んなの、知ってるっつーの。お前が本当は綺麗な人間じゃないってのも、恩とか礼儀でここにいるって訳でもねぇの。じゃあなんで逃げ出さねえんだ?」

千里はそう話しながら自分の腕を強く握りしめる。如一が思っているような人ではないことを告げた。元々、千里としてはローデで暮らしていたかった。けれど、母と父が死んで、母と父の知り合いがいるアルバに引き取られ、いつの間にか戦争に巻き込まれていた。身寄りのない自分を引き取ってくれたのは感謝していて。それでも、千里はローデに帰りたかった。
しかし、千里のこころは、如一には知られていた。しかしその続きの言葉には千里は俯くしかなかった。考えたこともなかった、感じたことがなかったからだ。だから俯きながら、ぼそっと呟くように口を開く。
「……分かんない」
「……は?」
「訳わかんない。自分がどうしたいのか。何をしたいのか、何を考えているのか!今の俺は、戦場に立てない。たぶん、縁くん相手にしたら逃がす。それでも、いいなら、アルバに居させて、駄目ならここで殺せ。今の俺は正直な話、いつ裏切るかわからない不穏分子だ。だから、裏切る前に殺せ」

わからない。そう言った後に如一は眉を顰める。千里は顔を上げると、再び口を開く。そして宣言した。いつ裏切るかわからない、縁を相手にしたら逃がす、アルバにいられないなら、殺せ、と。
千里はそう言いながら、決意が固いのか、じっと如一の事を見つめた。
「……決意は固いみたいだな。でも俺としてはお前が居なくなるのは言語道断だ。裏切られたとしても、地雷千里。お前が居なくちゃ鷲は空も飛べなければ、地面を歩くことも出来ない。今は、生かす。但し、怪しげな行動を取り次第、それなりの対応はする。……肝に命じとけよ」
「はは……、ほんっと冬木ってお人好しだなぁ」

そう笑う千里の感情を如一は読み取ることが出来なかった。


▼この後どうなるかは想像に任せる。
▼なんか今まで如一とか呼んでたのにいきなり冬木になったね。
▼和解かもしれないし、はたまた裏切りかもしれない。それはみんなの想像しだい。

1ヶ月前 No.176

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

▼不穏なのばかり書いてたからちょっと息抜き
▼ぶっちゃけ東VS西ではない
▼伊織との関係は従姉妹というのを知っている
▼楔との関係性は従姉妹の恋人。そこになんの感情を持っていない。だから意外と千里はドライ。
▼蒼との関係は友達以上の関係。蒼がふられてるのを見たのがきっかけ
「あっきら!」
「わ!超久しぶりだ、千里!怪我はもう大丈夫?」

1ヶ月ほど前、千里はとある事件に追われて学園にこれていなかった。久々に学園に着くなり千里の一つ上の先輩で、本当の自分を知っても離れなくて、仕事とか契約とか関係なしに付き合ってくれる唯一の女友達、と言える存在だろう。
「きーてよ、今回は死ぬかと思った!!」
「そんな明るく言わないで?!」
「えっへへー、あ、伊織もはよー。あとついでに縁」
「ちょっと!!なんで俺ついでなの?!」
「だって……男友達には俺はドライなんだよ」
「酷い!!」
「お前には彼女がいるだろ……そいつに優しくしてもらえよ……」
「……うん」

会話をキャイキャイと交わしていると、蒼が近づいてくる
「さぁて……千里は怒られる準備は済んでる??ねぇ、僕言ったよね??怪我しないでねって死なないでね、死にかけないでねって??ん??」
「待って待って!!蒼怖い!!顔!!顔顔!!般若居るぅ!!」
「自業自得」
「裏切り者ぉ!!!」


アテンションまとまらねぇ

1ヶ月前 No.177

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

『あはは!案外あんたって面白いねぇ、まさかそんなことを隠していたとは!はー、笑った笑った』
『……あんたって馬鹿なの?!』

『あー、本当縁って面白いね、俺結構気に入ったわ!』
『お前に気に入られても嬉しくもなんともないわ!!』

『……なんか……なぁ、最近どーも如一のヤツ、躍起になってきた。どーなる事やら。お前も肝に命じとけよ』
『お前それ止めろよ……?俺の国に……てか、伊織ちゃんに迷惑かけたらまじ許さないからね』

『楔はさ、凄いよね、迷いなくて、的確で』
『いきなりだな……どうしたんだよ、千里』

『あーあ、今日もひとり仲間死なせちゃった。やだなぁ、本当は誰ひとりも殺したくない。だって……俺本当は……』
『……大変だな、お前も』
ここで何回こうして縁と酒を飲み交わしただろうか。苦手だったお酒も、カクテルなら飲めるようになった。苦手なタバコもだいぶ慣れてきた。

何回こうして地雷と酒を飲み交わしたか、忘れていた。多分、結構な回数を飲み交わしている。いつの間にか毎週日曜は、ここに集まって2人で酒を飲みながら、会話を交わすことが増えた。千里には、沢山たくさん話をして、千里に、自身が抱えているものを沢山乗せた気がした。その分千里も酔いが回ってきたときにぽろりと本音を零したりした。親がいないこと、それを冬木に助けてもらったこと、それが恩で不満をなかなか言えないこと。沢山話した。

だけどあの日は違った。俺が少しだけ怪我をした時だった。その時は千里の手助けで逃がしてもらえた。その時に、「夜、酒場に来て」と言われた。行かなくても、よかった。それでも、俯いていた顔がきになって、行ってしまった。
「ねぇ、楔。俺もうやだよ……、逃げたい……戦なんかしたくない……っ、戦いなんて、したくないよ……っ!」
「千里……」
「ずっとずっとアルバに恩は感じている。この先だって忘れられない。親の遺体を見つけてもらったんだよ?!見つからないって言われて、悔しかったのに!!兄さんにも見限られたのに、あいつは……如一だけはずっと探してくれた。……でも、もう戦えない、戦いたくない……」

本音を、聞いた気がした。ずっと胸の奥にしまっていた本音を。千里も話しすぎた、と気がついた時にはもう遅かった。既にもう楔は千里の心の弱さを知っていた。いつしか、その弱さは戦場では重しになるような優しさも知っていた。ほとんど涙ながらに語る千里を見ているのが辛くて、ほとんど反射的に口を開いていた。
「……もう、千里は苦しまないで、苦しませない。俺とさ、逃げようよ。俺ももう正直、東国にいるのが辛くて。お前もさぁ、アルバにいて辛いなら、一緒に行こう?柵とか、約束とか、そんなの、気にしてたらお前が壊れちゃうよ」
「くさび……」

千里は涙で濡れた瞳で楔のことを捉えた。楔の瞳は本気そのもので、自分のことを心配してくれている、というのは嬉しかった。それでも千里は顔を下げる。
「……でも……」
「冬木に恩があるのも、約束があるのも全部知ってる……!でも俺は!千里が苦しんでるの見たくない……。逃げようよ……」
「……楔……ありがと。次、会う時までに覚悟、決めておくね」
「待ってるよ……」

▼予告していた楔が逃げない?と誘うルート
▼千里は如一への恩が忘れられない。
▼迷わず逃げる、というルートも考えてもいい。途中までは一緒に決まってるじゃん。セリフとか変えるのめんどくせぇわ

1ヶ月前 No.178

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「ところで楔さぁ、逃げるったてどこに逃げるのさ」
「……どこにしようか。世界の端っこってのは決めてた」
「おいおい、言い出しっぺ……。間抜けかよ……。そうだなぁ……シュネルマーヴィス・リバルロディア国とかどうよ」
「しゅね……??」
「シュネルマーヴィス・リバルロディア国な。……世界の端っこ。本当の本当に端っこ。ここから……そうだな、飛行機で3日。バレずに逃げるなら船だろ?お前んとこの船ならそんなにかかんないだろうけど、まぁ、普通の船ならほぼ4日ぐらいじゃね?」
「アバウトだな?!」
「だってー。仕方がなくね?世界地図で見ただけだし、後は如一んとこの親父さんに教わっただけだからな。……但し、すげぇ田舎だぞ。生活だって東国にいる時よりも辛いものになる。……それでも、平気なの?今ならまだ間に合う」
「……俺は、もう決めたから。お前が泣いて戦なんてしたくないって言った時から」
「……お節介、お人好し。じゃあ行こう、世界の端っこ。シュネルマーヴィス・リバルロディア国に」

▼適当に浮かんだセリフだけ
▼ついていくことを決めた√
▼世界の端っこの国名が聖さんが発表したので、出したかったから出した。

1ヶ月前 No.179

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

次の日曜、千里は楔を瞳に入れるなり、酒場では話しにくい内容だったのもあり、腕を引いて、ちょっとした路地に入ると、振り返ると千里は口を開く。「楔と一緒に、逃げたい」と。楔はその言葉を聞くと、千里の指を少しだけ触りながら小さくうなづくのだった。

その後港に向かって歩きはじめる。ただ、もうぼんやりとしながら。沈黙が広がっていたが、港に向かっていることで、どこに逃げるんだろう、とふと思いついた。隣に立って歩いている縁から聞いたことが、無かった。
「ところで楔さぁ、逃げるったてどこに逃げるのさ」
「……どこにしようか。世界の端っこってのは決めてた」
「おいおい、言い出しっぺ……。間抜けかよ……。そうだなぁ……。あ……シュネルマーヴィス・リバルロディア国とかどうよ」

千里の問に対して、楔はそう言えば考えたことなかったなと、ふと思い、暫く国名を考えるもこの近辺で、すぐに見つかってしまいそうだった。どうせなら、絶対にバレない、世界の端っこに行きたかった。少しでも、千里を幸せにしてやりたかった。戦から遠く離れた世界に行きたかった。その旨を千里に伝えると、ほんの少し呆れたような口調だったが、一つの国名を提示した。それは楔にはあまり聞きなれなくて、お前それどこだよ、というレベルで知らない国だった。
「しゅね……??」
「シュネルマーヴィス・リバルロディア国な。……世界の端っこ。本当の本当に端っこ。ここから……そうだな、飛行機で3日。バレずに逃げるなら船だろ?お前んとこの船ならそんなにかかんないだろうけど、まぁ、普通の船ならほぼ3日とちょっとぐらいじゃね?」

楔のオウム返ししようとして失敗したのに対して千里は優しく笑いながら再びあの長い国名をスラスラと音読するかのように口にした。所要日数も考えてくれたが、本当にここから遠いらしい。3日とちょっとはかかる。そう言われる。あまりのアバウトな日数計算に楔は少しツッコミを入れた。ツッコミを入れられた千里は不満そうに唇を尖らせながら口を開く。
「アバウトだな?!」
「だってー。仕方がなくね?世界地図で見ただけだし、後は如一んとこの親父さんに教わっただけだからな。……但し、すげぇ田舎だぞ。生活だって東国にいる時よりも辛いものになる。……それでも、平気なの?今ならまだ間に合う」

言い訳をした後に、千里は急にどこか楔を試すような口振りでここでの生活は送れないと思え、と告げる。ここで楔がやっぱりやめよう、そう言えば、千里はいくらでも身を引けたのかもしれない。楔も、伊織を裏切るということにならなかったかもしれない。それでも、楔はもう、千里の涙を見たくなかった。千里を苦しませる戦をさせたくなかった。楔は一度呼吸を整えた後に、口を開いた。
「……俺は、もう決めたから。お前が泣いて戦なんてしたくないって言った時から」
「……お節介、お人好し。……でもありがとう。じゃあ行こう、世界の端っこ。シュネルマーヴィス・リバルロディア国に。……つーか泣いてねぇからな?!」
千里は楔の言葉が嬉しかった。その嬉しさを隠すかのように帽子を深く被り直すと少し恥ずかしそうにしながら口を開く。多分、頬も少し赤くなっているだろう。それはマスクの下なので理解しようとしても分からないのだが。千里は今の顔は見せたくなくて「ほら、行くぞ!」と声をかけてから歩き始めた。楔はふと左手に目が止まると、指輪とかプレゼントしたらどんな反応するか気になったというのと、ただ純粋に送ってやりたい。そう思った楔は質問を投げかけた。先ほど指を触ったので、なんとなく九号かな、とは思っていたが、ハマらなかったりぶかぶか過ぎたら、失礼に当たるのも知っていた。
「あ、ちょっと待ってお前指のサイズいくつ?」
「唐突かよ!!てか今言うか?!あー、そのサイズは無事逃げれた時に教えてやるよ。……あとこのカッコのまんま逃げたら、目立つ。そうだなぁ、確かこの海沿いにラーンビーブル国あったよな?」
唐突な質問に千里は本気でツッコミを入れた。その後に千里は先ほどのツッコミで少しだけずれたマスクをかけ直しながら少しため息混じりに口を開く。普段はしていない帽子を軽く被りながら、悲しげにローデの海から遥か遠くにあるシュネルマーヴィス・リバルロディア国を見つめる。あそこだって、見つかるのは時間の問題だと思っているし、俺がこうして逃げることを決めたことももしかしたら、もう知っているかもしれなかった。それでも、千里はよかった。ここで楔を失うよりは、初めて自分の幼馴染以外で大切だと思えた人を失うよりは、ずっと良かった。
そして冷静になってくると、今の自分たちの格好を見下ろす。そして、ふと気がついたことがあった。元々所属していた国の格好なのもあって、すぐに行き先がバレてしまう可能性があった。それから、ここは東国もアルバ国もみんな使う港だ。ここからでもバレるだろう。まぁ、殺してしまえば、変わらないけどな、とも思ったが、流石にそこまでする必要ないか、と考える。千里はそこまで考えてから発言をしたが、楔には知らねぇよ、と突っ込まれる。
「いや、知らねぇよ?!てか何でわざわざほかの国から……」
「忙しいやつだなあ……、とりあえず、あるんだよ。ラーンビーブル国から確か元地雷家の船が出てるはずだ。今は確か、ラーンビーブル国管理になってるぜ、俺が売り飛ばしたからな。……お前なぁ……普通こういう時は、ローデから逃げたしたらすぐに居場所バレるだろ。それでなくても俺と如一はお互いのこと分かりきっている。……多分、俺の行き先ぐらいは検討がつくよ」
「つーかなんでお前そんなに地名に詳しいわけ…………?」
「一時期、興味本位でこの世界の国の名前、方角、緯度経度を全部覚えてやろうって思ったことがあったから」
「暇かよ……」

今までローデの港に向かって歩き始めたのに対し、千里は既に方向転換済みで、ラーンビーブル国の方へと歩き始める。楔もその背中を追いかける。
千里は地名に詳しいわけを聞かれ、真顔で、答えを明かす。正直、まさかあの時の勉強が今役に立つとは思わなかった。あの時の努力は戦争が始まってから無駄になったなぁ、とおもっていたのにまさかこんな形で役に立つとは思わず、皮肉めいた笑いが少しだけこみ上げてくる。それを少しこらえながら口を開いた。
「まぁ、如一が東国に宣戦布告する前だったから、平和だったし、そんなに仕事があるわけでもなかったからな……」
「あぁ……そう言えばお前、平和保証連合軍の軍曹の一人娘だったもんな……。てかそれだとお前の本当の立ち位置って中立?」

楔が千里の話を聞いて納得したかよように頷きながら相槌を打つも、一つだけ疑問だった。戦嫌いのくせに何で、と。
「……うーん、生まれはアルバだね。育ちは母さん達の仕事の事情で一時期ローデに住んでたよ。でも……どうなんだろ。母さんがいたらどうするのかな……。あとは……まぁ如一に多大な恩があって、断りきれなかった。でもそれが間違いだったのかもなぁ……俺本当は弱くて」
「……そう、なんだ」

千里の答えは曖昧でありながらも的確だった。少しひとみに寂しそうな色が灯ると、それ以上楔も何も聞けなくなった。するとやはり二人の間には沈黙がのしかかる。しかし、千里には、この沈黙すらも愛おしかった。


「じゃあ……、とりあえずあまり目立たないようにしなくちゃな。どうする?着てた服。川とかに捨てるか?」
「お前はクズかよ……ごみ捨て場に普通に捨てろ」
「はーい」

その後、ふたりはラーンビーブル国で逃亡用の服装を整えると、千里はアルバで着ていた服を、楔は東国で着ていた服を、ごみ捨て場に捨てると、ラーンビーブル国の港へと向かう。

二人の行く末はまだ、誰も知らない。

▼世界の端っこに行くことに決めて、行くまでの話。若干、聖さんのと繋がっているかもしれません。
▼反省と後悔はしてませんが、楽しかったです。
▼この後に起こることは、まだふたりは知りません
▼もしかしたら片方殺して片方が生き残るルートもあれば、二人とも生き残るルートもあるかもしれない

1ヶ月前 No.180

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「あっ……おかえりなさい、楔」
「……うん、ただいま。千里」
「何そんな汗だくになってんだよ、てか息切れしてるし……どうした、楔」
はるか北の国、シュネルマーヴィス・リバルロディアに二人が移り住んで、もうどのぐらい経っただろうか。戦はどうやら大将二人が仲直り、というか戦をやる気が失せたらしく、平和になったと聞いている。色々噂がここにまで飛んでくることに驚いたが、それでも、それなりに二人は幸せに暮らしていた。
子供にも恵まれ、一人目はまだ幼くて、今は二人目の子供を身篭っていた。たしかそろそろ3ヶ月検診の日が近かったのを覚えている。いつだったけなぁ、なんて考えながら優しげに微笑んだ。

そんな中、今日は学校が休みで久々の休みを取れていた千里は家で夕食の準備をしながら愛しい人の帰宅を待っていた。
あともう少しで完成だ、という所で楔がかなり疲れた様子で帰ってきた。どうやら急いで帰ってきたみたいだ。今日は婚約記念日でもなければ、結婚記念日でも誰かの誕生日でもなかった。それなのに、急いで帰ってきた。それに少しだけ嬉しく思いながら千里は優しく楔にこえをあける。
「お疲れ様、楔」
「うぅ……疲れたよ……」
「パパー!おかえりぃー!」
「んん……、ただいま、千草……」

娘の千草は父親が帰ってきたのがわかると飛びついて、小さな体で楔にぎゅうと抱きしめた。楔も抱きついてきた娘に抱きしめ返すと、ほんの少しだけ疲れが取れた気がして、本当に自分は単純だ、と思ってしまった。
「ほーら、千草。もうそろそろご飯だよ」
「やったぁ!ねぇーママァ、今日のご飯なぁにー」
「今日はね、千草の好きなハンバーグだよ」
「やったァ!ハンバーグだいすきー」

千里が手を拭きながらキッチンから離れ、こちらに来るともうそろそろ夕飯だ、と告げた。すると千草は楔から離れると、両手を上げながら、リビングへと向かっていく。千里はそれを見てクスクスと笑いながらその後ろ姿を見送る。
「えぇ……、千草……」
「あはは!楔パパドンマイ。さ、ご飯にするからスーツ、脱いでこい」
「うん、じゃあ着替えてくるからちょっーとだけ待っててよ」

楔が娘の手のひら返しに落ち込んでいると千里が少し苦笑しながら話しかけて来る。ご飯にするから着替えてこい、と。楔はそれに頷きながら立ち上がるとクローゼットがある部屋へ真っ直ぐに向かった。
一刻も早く、娘の側に、千里のそばに行きたかった。変な噂を聞いたせいだろう。黒と銀色の髪をした男のような人がこの北端の地、シュネルマーヴィス・リバルロディアに訪れていて千里を探している、との事だった。少しだけ、嫌な予感がした楔は『気分が悪いから早退する』そう言って急いで帰ってくると、いつも通り、千里がいて、娘がいてほっとしたというのもある、だからこそ娘に抱きつかれた時、千里に声をかけられた時、安堵から少しだけ間が空いたのが理由だった。
そそくさと着替えると娘と嫁が待つ、リビングへと歩を進める。千草の方は待ちくたびれていたのか、「パパおそーい!」と言いながら頬を膨らませた。「ごめんね、千草」そう言いながら頭を優しく撫でると、「別にいいけどさー」と少し不満げにそれでも嬉しそうに唇を尖らせる。みんなが揃うと、千草は
「いただきまーす!」

と大きな声で挨拶をした。これは千里の教育で、どんなに馬鹿でもアホでも間抜けでも天然でも礼儀正しくて、挨拶はできる子にしたい。そういう信念の元、挨拶は大きな声で、はっきりとするような子に育った。ある意味千里の礼儀正しく、育ちの良さが伺えた。千草の号令に合わせ、千里と楔も手を合わせて挨拶をすると、何気ない会話をしながら、食事は進んでいく。

「ごちそーさまでしたァ!」
そう大きな声を上げたのもまた、千草だ。我ながら自惚れているとは思うが、それなりにいい子に育った、と千里は思う。いつまでもこんなふうに幸せが続けばいいのに。千里はふと考える。不穏な噂を今日、聞いたのだ。主婦仲間に。何やらエメラルドグリーンの瞳を持つ女性が自分のことを探している、と。すぐに分かった。如一だ、と。流石だなぁ、とかやっぱりバレてたかなぁ、とか殺されるんだろうなぁとか、千草を残して死ねねぇなぁとかしか、浮かばなくて、どこか他人事のように感じていた。楔の「じゃあお風呂入っておいで」という声もどこか遠くに感じて千里は鷲の紋章が入った左頬を撫でた。

「千里?」
「ん……、楔今日早く帰ってきた理由、俺なんとなくわかるよ。今流れてる噂でしょ?ここからはまだ遠いけど、こんなに狭い田舎町だよ、すぐにでも俺の居場所はバレちゃう。ねぇ、楔。せめて楔だけでも生きててよ、千草を連れて逃げて」

久々に見た、千里のうつろな瞳に楔は首を傾げながら声をかけた。そして、千里の言葉を聞いて、静かに頷いた。千里は様子を見て、「やっぱりー」とちょっと分かっていたようなからかうように口を開く。そして、また開こうとする千里の口を人差し指で抑えると、「俺の話ちょっと聞いて」と告げる。

「俺ね、千里と一緒にいるよ。もしかしたら、目的は俺かもしれないでしょ?」
「でも……俺も楔も殺されたら千草は……俺、子供を一人残して死にたくない。せめて楔だけでも……」
「……そっかあ……」

千里は右手の手首を持って少しだけ唇から離すと口を開く。楔もきもちはおなじだった。

「へいへーい!お久しぶりだね、裏切り者の地雷」
「いつ……い……」

楔が口を開こうとした瞬間、ドアが蹴破られる。その先に立っていたのは、かつて千里恩人だった、冬木如一の姿。
「お前俺との約束よく破ってくれたよね。なんだっけ?あの時交わした約束。破ったら殺せ……だったか?はは!!よくその減らず口が叩けたな」

あの頃の優しい如一の姿はなく、残酷な鬼の、獲物を狙う鷲の瞳だけが滾っていた。
「あ、ごめんねぇ、チョーっと縁には眠っててもらう……ぜ!!」
「楔!!」
「……お前ならそう来ると思ったよ、流石だなぁ、ねぇ、地雷」

如一はにたぁ、と気味の悪い笑みを浮かべると楔が標準にされたいた銃口は千里に向かって火を噴いた。
「しま……っ!」

その後立て続けに銃声があたりに轟く。痛くて、熱くて、動けなくなった。お腹の子も、心配だった。

「千里っ……」
「にげ……て、千草……頼ん、だ……っ!」
「なぁんだ、まだ生きてんだ。流石だよ、しぶといのが売りの地雷千里ちゃん。でもいい加減に死んどいてよ、邪魔だから」
「はやく……っ!お前が適う、相手じゃない……、千草だけでも……助けて……っ!」

そこまで千里が行った時、1発のさっきまでとは違う銃声が響く。如一が、銃を変えたのだ。その後、あたりは静寂に包まれる。
「またな、裏切り者の地雷千里。……来世では裏切らないことを期待しているよ」
「あ……、あ……」

楔はその場に立ち尽くした。守れなかった。大切な人を。家族を、幸せを。視界が黒に染まる。俺が、何をしたっていうんだ。俺は、幸せを願ってはいけなかったのか。

この後、どうなったのか分からない。気がついた時には病院のベッドに横たわっていて、色々な管に繋がれていた。
「お父さん……っ!」
見知らぬ少女の姿が瞳に捉えると、少女はお父さん、と声を上げた。その見知らぬ少女はどこか千里に似ていた。
「あぁ……千里生きてたの……?」
「……お母さんは、七年前に、死んじゃったよ、ねぇ、お父さん。私は千草よ。お父さんとお母さんの娘、千草」

そう説明されると、全て鮮明に思い出した。そして、絶望すると同時に千草が生きていることに、安心した。如一は、千里を殺せ、とは言われていたが、子供は特に言われていなかった。知らなかったので、なんとも言えないが、殺さなかった。

千草に眠っている期間のことを色々聞いた。お母さんのお腹にいた赤ちゃんは流れてしまったこと、お母さんは最後まで子供を守ろうとしていたこと、あの事件は世間的に大きく取り上げられていて、今でも捜査しようとしてくれる国はあるということ。

それでも、もう正直どうでもよかった。

▼千里が死ぬルート。千里の事をちゃんと好きになれた楔のルート。如一が殺しに来た。
▼娘ちゃんの名前が多分出てなかったからこっちで決めてみたけど、名前のセンスねぇなあ。勝手に変えてくだせぇ。
▼娘は立派に成長したから楔はこの後何かをしでかす。▼書いてて悲しくなった。
▼反省と後悔はしてない

1ヶ月前 No.181

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「ただいまぁ!!パパー!遊ぼー!」
「ほら、千草!帰ってきたならまず手洗いだろ?パパと遊ぶのはそれから」
「えぇー!ぶー、ままの意地悪ぅ」
「ままの意地悪ぅじゃない、そういうお約束、でしょ?手を洗ったらいくらでもパパと遊んでていいから。おやつも食べる?」
「遊ぶー!食べるー!」

玄関先が賑やかだ、と思うとウトウトとしていた意識が一気に引き戻される。しかし頭はぼんやりとしていてまだ夢心地だ。今日は土曜日にも関わらず保育園があり、先ほど千里が迎えに行ったばかりだと思ったが、まだ少しだけ眠っている頭で時計をぼんやりと見つめると、既に一時間は立っていた。車で行くなって言ったのに。そう思いながら、視線を玄関先へと向ける。幸せそうにしている、千里と千草の姿。
「おーい、楔。なーにぼんやりとしてんだ?」
「千里……。千草は……?」
「んー?今手を洗ってるよ。早いもんだよなぁ、あの子ももう4歳だよ」

いつの間にか目の前で不思議そうにしている千里の顔が目に飛び込んでくる。千里は楔の問いかけに対して、幸せそうに笑いながら答える。そして、愛しいものを見つめる瞳で玄関で丁寧に手を洗う千草を見つめる。
「それにもうそろそろお腹の子供も3ヶ月だしね……そろそろつわりかー、千草の時はそんなに酷くなかったし、今回目酷くないといいなぁ」

千里の口調は戦地にいた頃より柔らかくなった。子供が生まれた、というのもあるだろうが、今が幸せなのだろう。言葉遣いにトゲがなくなってきた。最初あった頃は、棘だらけで、なかなか酷かった。
「パパー!遊ぼー!」

いつの間にか手を洗い終えたらしき千草が楔の胸元へと飛び込む。千里にそっくりな顔で、幸せそうに微笑む。少し天パ気味なのは、パパである楔に似たのだろう。
「ママー、おやつちょーだい!」
「じゃあ、ちゃんと椅子に座って、お行儀悪いぞー?」

二年ぐらい前まで、千里を見る度に、千草に幸せそうにな顔で笑いかけてくる度に、伊織への罪悪感、そんな気持ちを隠しているちさとに対してふたりへの、罪悪感に囚われていたが、そんな気持ちはいつしか無くなっていて、千里には今では大切な人、と言う感情で沢山溢れていた。

忍刀には「千里と千草を守りたい」そう願いを込めて常に懐に入れて持ち歩いている。

家族みんな、幸せだった。そうこの今一瞬までは。
その幸せが破られたのは2発の銃声音、だった。1発は扉の鍵を簡単に壊して、残りのもう1発の弾丸はものの見事に楔の左足の太ももに命中する。痛みから、楔は僅かに声を上げる。

「ヘイヘイユーユー、元気にしてたあ?ねぇ、縁。地雷」
「いつ……い……!」

扉の向こうにはエメラルドグリーンの瞳を持った人影と、もう一つ、大きな薙刀を持った人が立っていた。

「やっと見つけたよ□、こーんなところに隠れてたんだね、楔。てかちょっと冬木さん考えてくださいよ、いくら離れていても聞こえたらどうするんですか?ほんと考えないですね」
「いおり……ちゃん」

楔はその人影の姿に気がつくと瞳を揺らした。当たり前だろう。ここは人里から少し離れたところにある民家だ。周りに住民なんていない。働いてるところはそれなりに栄えていたりはするが、この辺は人はあまり来ない。近所の人と言ったって軽く10キロは離れているだろう。千里は如一の怒りに燃えている瞳を見つめながら、口を開いた。
「なんで……っ、如一がここに……!!」
「何でって……分かってんだろ?聞かなくても。お前のことだし。そこ、どけよ」
「や、辞めて!千草……子供には手を出さないで!」
「子供には手を出すな……ね、ふぅん。よくそんなに甘ったれたこと言えたな。お前、平和ボケしちまったんじゃねぇの?おい、橘」
「はいはーい!ちょっと失礼しまーす!」

分かっているだろう、そう言われると、何も反抗ができなくなった。言われなくても、分かっていた。"自分達を殺しに来た"と。子供には手を出すな、そう告げると、面白くなさそうに、ふざけたこと言うな、という色を込めた瞳で千里のことを見下ろした。蔑むような瞳。千草はその瞳を見て、怯えてしまった。千里の後ろに隠れ、カタカタと震えて、涙もこぼす。如一に名指しで命令をされた伊織はニッコリと笑いながら千里に近づくと、鳩尾当たりにえげつないグーパンを食らわす。子供を守ろうとするも間に合わなかった。
千里が屈んだ隙に伊織は押さえつけながら千里の口を押さえ込んだ。叫ばれないようにだ。抵抗をしているも、伊織にとって抵抗なんてものは無駄なことだった。押さえつけられている間に如一は、千草に近づく。
「ごめんね、千草ちゃん。……すぐに楽になるから、大丈夫だよ」

そう言うと、リボルバーを打つ準備をする。カチャリ、と左目に照準を合わせた。
「やめ……て、辞めて!!」
そのまま引き金を引こうとした時に、楔が声を上げながら、被弾した左足を無理につき動かして、千草の前に立ちはだかる。
「邪魔。どいて」
もう1発、左足に狙いを定め、そのまま引き金を引いた。楔は守りたかった。自分の娘を。けれど、本当なら立っているのもやっとだった足。再びそこを狙われ、膝から崩れ落ちる。如一に邪魔だとばかりに蹴り飛ばされると、近くの棚に当たる。ちらりと千里の顔を見ると、今にも泣きそうな、悲痛そうな顔をしていた。
「大丈夫、怖くないよ?お姉さんがすぐに楽にしてあげるから」

如一は邪魔者がいなくなった。そう思いながら、リボルバーの引き金を引く。左目を撃ち抜かれた娘は声にならない叫び声をあげる。その声に如一は騒音、迷惑とでも言いたげに冷たい瞳で見下ろすと、口の中に銃口を突っ込み、首元を締め付ける。楔の、やめて、という声も届かない。それどころか、無表情で娘のことを見つめると、再び引き金を引いた。
「あ……あ……」
「あれ、まだ生きてんの?さすが地雷の子だね。しぶとい」
そう言うと、心臓、左足、再び左目を撃ち抜かれると、そのまま娘の千草は動かなくなった。千里はずっと抵抗していたのだろう。あちらこちらにあざをつくっていて、髪もボサボサで、ホコリに少しまみれていた。しかし、殺された、それがもう理解出来ているのか、既に大粒の涙を流し、目を見開いていた。押さえつけられているが、しっかり殺されるところは見せるつもりだったらしい。
「あ……、ちが……あ……、ちぐ……あ……」

楔はその場に座り込んだまま、虚しさから、口をぱくぱくと動かしながら、動けなくなっていた。そこに如一が近づく。それを見た途端、千里は目を見開いて、再び抵抗を始める。先程からずっと抵抗され続けたせいか、押さえつけられていた口元が開放される。その瞬間涙に濡れた声が部屋の中に木霊する。
「辞めてっ……!!」
「うるさいなぁ、これがお前の罪だよ。いや、違うな、地雷と楔への罰」

伊織はゴミを見るような瞳で見下ろしながら千里の瞳を見つめた。
「汚ったない顔。汚ったない瞳。汚ったない血。ほんとお前と同じ血が流れると思うだけでも虫唾が走るよ」
「んんー!」
「やめて、伊織ちゃ……」
「おっと、お前の相手は俺なんだよ、縁」
「やだ……、辞めて……、それ以上言わないで……!」

楔の言葉も、もう届かない。
「何で、じらいさんばっかり……!!僕達従姉妹なのに!!なんでお前ばっかり幸せになってんの?!正直、お姉さんが死んだ時、お前が不幸になったって聞いてざまぁ、って思った!!葬式に行ってないのも、悲しかったけど!!あんたに会いたくなかったから!!不幸面してるアンタに!!僕を引き取ってくれた優しいお母さん、殺された!!まだ遺体だって見つかってないんだよ……っ?!でも、一筋の光が見えた!!楔のそんざいだった!やって幸せになれる、なっていいんだって思った!……なのに……、なんで……っ、なんでお前ばっかり……お前ばっかり幸せになるの……?!なんでお前が楔の隣にいるの……?!なんでお前が、幸せになって……、僕ばっかり不幸にならないといけないの……?!なんで……なんでお前は僕から幸せを奪い取るの……?!」
「伊織ちゃん……ごめんなさい……っ」
「言いたいことは、それだけか?」

千里は口を押さえつけられながら、伊織の泣き叫ぶような声を聞いていた。楔も耳を抑えても通り抜けるその声に、涙を流しながら謝る。何に対しての謝罪なのだろう。愛する妻を残して死んでしまうことか。愛する子供を守れなかったことか。愛してた人を裏切ってしまったことか。愛してた人を忘れようとしていた事か。愛してた人に涙を流させたことか。それとも、全部なのか。

楔が謝罪を入れた時だった。冷たくて硬いものが、頭に、当たる。銃口だ。
「あ……」
「返事は聞くまでもないよな、あばよ、東国の裏切り者」

楔の返事も聞くことなく、そのまま引き金を引く。千里はそれを見るなり目を見開いた。その後、立て続けに心臓、左足、左手、左目を撃ち抜いた。
如一は楔を殺し終えると、息をついた。そして、リボルバーを懐にしまう。千里はあまりにもの悲しみのせいで、開いた瞳が閉じられずにいた。

いつの間にか解放されていて、千里は呆然としながら2人の遺体を見つめふらふらと近寄り、二人に触れる。千草はもう既に冷たくなっていて、ヒンヤリとした。あの時の子供独特の暖かさが感じられなくて、涙で濡れた頬をさらに涙で濡らした。楔にも近寄り、濡れる。まだ少しだけ暖かいが、おそらくもう息はしていない。助からないことがわかった後に、如一に懇願するように泣きついた。

「なん……で」
「……は?」
「なんで、殺さないの……?!なんで俺1人だけ残すの……?!」
「……それね、地雷。お前が憎くて憎くて仕方がないからだよ」
その質問に答えたのは如一じゃなかった。恨みに満ちた瞳でちさとの事をまっすぐに見つめる伊織だった。
「なん……」
「さっきも言ったよね、お前さえいなければ、僕もこんなことにならなかった。なんでお前は逃げてばかりなの。なんで逃げたの。僕だって、戦いたくなかった。こんな争い、したくなかった!なんで……、お前は、父親と母親が守りたかった国すら守らないの?」
「……っ」
「行きましょう、冬木さん。連れて帰ります。死ぬよりも辛いこと、させといてくださればもう何でもいいです。あ、でも簡単に殺さないでくださいね。実は僕まだまだ足りないんですから。自殺もしないように見張りを常につけてください。これはある意味命令です」
「へーへー。……ねぇ、千里。お前は今から崩壊したアルバを見るんだよ。この裏切り者の目にしっかりと焼き付けろよ。お前が逃げたせいで、こうなったんだ。お前の父さんと母さんが守りたかった国の行く末をちゃんと見届けるんだな」

絶望で立てなくなった千里に追い討ちをかけるかのように如一はは蔑むような瞳で見つめながら、さらに絶望の淵に突き落とす。

この時千里は改めて、後悔した。
なんで、楔を好きになったんだろう。
なんで、楔が逃げようと言った時に止めなかったんだろう。
なんで、父さんと母さんを、皆を裏切ったのだろう。

なんで──────────。
幸せになろうとしたのだろう、と。

もし、過去の自分になにか言えるなら。未来の自分になにか託せるなら。
必ずこういうだろう。
"幸せになろうとするな、楔を好きになるな、なったとしても大人しく身を引け"と。

▼吹っ切れた楔の楔死亡ルート。正直、このルート書いてる時何回も泣きそうになった。特に伊織のセリフ。
▼我ながら娘の殺し方はほんとえげつない。左目2回なのは聖さんの真似っ子。ごめんなさい。てか、口ん中に銃口を突っ込む如一が怖い……。
▼この後、千里がどうなったかはみんなの想像に任せる。((考えるのがもう正直辛いとかじゃないっす
▼このルートは辛いけど次書くのはほんと楔がえげつないから楔好きな人は注意。
▼ある意味、この来世は本編の第一シーズンとか第2シーズンかもしれない。

1ヶ月前 No.182

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★X2zrn8dq8e_PHR

「伊織ちゃん!会いたかった!!」
「……は?」
楔のその言葉に伊織は愚か、その場にいた全員が驚いていた。

「いつか来てくれると思ってたよ!エヘヘ……、さすが伊織ちゃんだよねぇ。俺がこんな女と生活するの疲れてきた頃を見計らってきてくれたんだもん。いやぁ、押してダメなら引いてみろって本当だったんだね!あのことわざを信じてよかったよ!」

ぎゅっと伊織のことを抱きしめながら、楔はそんなことを言って見せた。千里は信じられない、そんな感情を隠した瞳を楔に向けると、楔から蔑むような瞳で見つめ返される。その瞳に、千里は背筋が冷えた。あの言葉も、あの行動も全部嘘だったというの──────────?絶望から、抱えていた娘の亡骸を床の上に落としてしまった。そして数歩、後ろに後ずさりした後に膝から崩れ落ち、見開いた瞳から涙がこぼれる。

一時間ほど前。いきなり伊織と如一が現れたかと思えば、娘である千草の脳天に銃弾を撃ち込んだ。もちろん、それは1発では留まることなく、左耳、心臓、左足と最後に、自分の鷲の体が刻印されている左頬に銃弾を入れる。叫び声をあげる暇も与えずに如一は千草を殺した。
銃弾を聞きつけて慌てて駆けつけた時にはもう既に千草は冷たくなり始めていた。千里がその時、目にしたのは赤い血の海に寝そべる娘の千草の姿とその先に佇むエメラルドグリーンの瞳とキラキラと輝く黒と銀色の髪。その姿は、自分のよく知る姿を認めると、そのまま如一に胸ぐらに掴みかかった。
「いつ……い、なんでおま……!!」
「……お前さぁ、こんなことしていいとでも思ってんの?」
「なっ…………!」
「腹ん中にいるガキ、どうなっても知らねぇよ?」

掴みかかられた如一は醒めた瞳で見つめる。そして、リボルバーを、千里のお腹にグリグリと押し当てる。千里は驚きの行動に動きを止め、そっ……と胸ぐらから手を離した。「いい子」そう言いながら如一は含み笑いを浮かべる。伊織はキョロキョロとあたりを見渡す。
「冬木さん、考えなしに銃を撃たないでくださいと何度も言ったはずですが?!全く、誰かに見られたらどうするんですか……」
呆れたような伊織の声。何もかもがそこ冷えするような赤い瞳を前髪と前髪の間から覗かせた。その瞳には、見覚えがあった。母さんだ。しかし、どこか母さんと違う。それは、瞳の光の入り方だ。母さんの瞳はいつもキラキラしていて、フワフワしていて、幸せそうな瞳をしていた。しかし、伊織の瞳には、そんなもの、映っていなかった。フワフワも、していなかった。ただ、赤黒い瞳がそこには存在していた。2人は、千里を見ることなく「ねぇ、早く殺しちまおうぜ。早く帰りたい」「いや、まだですよ。楔が帰ってきてないじゃないですか」なんて、会話を繰り広げていた。不穏な会話が聞こえたと思ったが、気のせいだ、と言ってはいたが、恐怖からか、足がすくむ。逃げようとしても体が動かない。そんな時だった

「いおり……ちゃん……?伊織ちゃんだ!!」
いつの間にか裏口から帰宅していた楔が伊織の姿を目に入れるなり、ぱぁあ、と顔を輝かせながら、千里に見向けもせず、伊織に駆け寄ると、抱きついた。

そして、冒頭に戻る訳なのだが。

「伊織ちゃん!会いたかった……!会いたかったよ……!俺ね、ずぅっと待ってたんだよ……!」
楔はそう言いながら、スリスリと伊織に抱きつきながら伊織の胸元で頬ずりを繰り返す。伊織は、迷惑だ、とでも言いたげに楔のことを突き放そうとする。しかし、かつて──────────嫌、現在進行形で好きな相手だ。本気で拒絶が出来るわけ無かった。ソレを楔は見抜いていた。
「楔、離れて」
「でも伊織ちゃん。伊織ちゃん嬉しそうな顔、してるよ?」

楔は伊織のことを下からうっとりとした瞳で見つめながらそんなふうに言ってのける。
「しってるよ、伊織ちゃんが俺のこと探してくれてたの。噂を聞いたの。だから俺ね慌てて帰ってきたんだよ。俺ね、ずぅっと伊織ちゃんに会いたかったから!まさかこんなに早く会えるとは思ってなかったよ!」
「おい、縁。今すぐ伊織から離れな。じゃないと、こいつ、千里がどうなっても知らねえよ」

如一は銃口を千里に向けながら冷たい瞳で楔に声をかける。楔は先ほどまで伊織に向けていた瞳は消え失せ、そこにはなんの感情も持ち合わせていない瞳でじっと見つめられた後に、目だけ笑わずににこりと笑うと、口を開いた。

「あー……いいよ。好きにしなよ。俺には関係ないからね」
「へぇ……じゃあ、好きにさせて貰うよ」

そう言いながらリボルバーの引き金に指をかける。そして、左目と、左足の付け根を打ち抜く。
「ぐっ……」

「あれ?まだ生きてたの?案外地雷さんてしぶといんだね」
「いや、これじゃ死にきれねぇだろ。長く苦しめるために即死できるところは避けたからな」

まだ息をしていると言うことが分かると伊織はさも意外そうに声を上げる。それに対して答えるように如一はケラケラと笑い、リボルバーをくるくると回しながら口を開く。千里は距離感のつかない瞳でその笑みを見て、怖い。そう直感的に考える。その話を聞いて、伊織は少し驚いたように少しわざとらしく、声を上げた。
「いや、僕には無理ですよ?!今日持ってきたの、楔が使っていた死刀ぐらいですよ。それに僕、生刀は折っちゃったんで、僕が使ったらどうなっちゃうか……」
「へぇ、どーなるんだ?俺はそう言った類いは詳しくなくてな」
「たぶん、僕死んじゃうんじゃないですか?持ち主でもないし、生刀ないですし。元々これはセットで持ってないと危ないものなんで」
「へぇ、そりゃぁ初めて知ったよ」

伊織が生刀と死刀の説明を終えると、楔が濁りも何も混じっていない、うっとりとした瞳のママ、伊織に声をかけた
「じゃあね、伊織ちゃん。俺にその刀使わせてよ、俺が地雷のこと、殺してあげるよ!」

伊織はその言葉を聞いて、小さくほほえむ。計画通りだ、と。楔が自分にすり寄ってきた時点で、千里に対する、生死を問わない自分を優先にしてくれる時点で、この計画は成功したようなものだった。
「いいの……?楔、地雷さんのこと好きじゃなかったの?」
「はぁ?誰があんな女好きになるの?好きになるわけないじゃん。俺はね、伊織ちゃんにもう一度俺のことみて欲しくて、もう一度俺のこと好きになって欲しくて、利用しただけだよ」
「じゃあ、楔。こんな酷い役押しつけてごめんね」
「伊織ちゃんが死んじゃって、俺一人になるくらいならどんな汚れ仕事だろうと、たとえなんの感情も持ち合わせていないお嫁さんだって殺して見せるよ。だから早く俺の死刀、貸して?」

楔はそう言いながらにっこりとほほえむ。伊織は少しだけ体を震わせながら、懐から楔の死刀・夕霧を取り出すと、楔に手渡した。楔はにっこりとほほえむと、「ありがとう」そう告げてから久々の死刀の重さを大事そうに抱えながら手になじませる。大分手になじんだところで、呆然としている千里に向かい合うと、その刀を無造作に振り下ろした。
千里は薄れゆく視界の先で楔の幸せそうな笑みと、あきれたような伊織の幸せそうな顔が目に入る。静かに落ちていく意識に千里はあらがうことも抵抗することも無く、生きていても仕方が無い、とでも言いたげに意識を手放した。

「全くまさか、お前がとどめを刺すことになるなんてな。思いもよらなかったよ。縁楔」
如一はたばこを吸いながら遠ざかっていく背中を見つめながら小さく呟くように口を開いた。実際問題、それに対する返答がない、と言うことは、ほんとうに蚊が鳴くぐらいの小ささなのだろう。終わったのだ。つい先ほど。残酷な殺しは。裏切り者を処罰するための殺しは。まさか、楔があぁ来るとは思っても居なかった如一は気味悪そうに楔の背中を見つめる。もし、少しでも抵抗してくれれば、こんなに後味の悪い思いをしなくてすんだのだろう。騙されていたのは、千里の方だったのだから。裏切り者には変わりは無いが、もう少し、後味は違ったのだろうか。たばこを吹かしながらそんなことを考える。少し筒短くなっていくのも気にせずに、歩きながらたばこをふかす。そして、そっと目を閉じて、願うのだった。

願うならば、次に生まれ変わることを許されるのならば。戦もなくて、敵味方も関係なく、みんなと仲良く過ごせる、そんな平和な日々を送れることを、そして、国とか関係なしに恋が出来ることを、ただひたすらに願うばかりだった。

▼あんまり最後が閉まらなかった。
▼最後を少しだけ本編とつなげる野最近の私の中での流行
▼ほんとうこのルート書くのにじかんかけ過ぎワロた
▼このルートの楔の極悪非道かん半端ない。
▼書いてて何度か泣きそうになった
▼ぶっちゃけそろそろアカウント消される気がしてならない
▼R-18感が……

▼次回はちょっとほのぼの書きたい

1ヶ月前 No.183

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★X2zrn8dq8e_PHR

秋「うわーテンション下がるわー」
千「テンション下げぽよ〜って感じ??」
秋「うん、まって千里貴方何歳??」
千「え??16」
秋「今の千里の言い方は10数年前に流行った子ギャルだよね??え??」
千「え?!え?!コギャルってテンション下げぽよーとか、あげぽよーとかじゃないの?!某月刊誌に出ていたおしゃれアニメでコギャルちゃんが言ってたじゃん!」
秋「そもそもの話し、そのアニメ自体が10数年前の話しじゃん……今のJK(?)のコギャルちゃんはパリぴとかだよ」
千「パリぴ……??」
秋「だめだこりゃ」

▼親との会話が発端
▼親は秋良で千里が俺。ちょっと改変はしてる
▼久々のほのぼの。
▼短くね??

1ヶ月前 No.184

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★X2zrn8dq8e_PHR

いおり/僧侶/繚乱
戦える回復役。攻撃力は普通の僧侶よりはメチャメチャ強いけど、剣士とかと比べると弱い。回復魔法は一通り覚えるし、状態異常回復魔法も一通りは覚える。それから補助魔法もそこそこ覚える。かなり有能。時と場合によっては後衛にしたほうが吉。武器は最後まで使えるぐらい強い。けど、これよりも強いのは普通にある。繚乱は売れない。いおりが居ないと起きないイベントもあるし、勝てない戦闘もある。時には物語も進まない。体力としては少しだけ心許ない。MPについては、ちょっとだけ多い。けれど、たまに調子に乗って切れることがある。主人公

えいすけ/戦士/兼重
近距離で戦う。スピードはかなり速い。いつも一番手を取れるんじゃね??っていいたくなるぐらいには。かなわない相手も居る。攻撃力はそれなりだけど、そのうち覚える補助魔法と組み合わせるとかなり強い。三人の中では一番強い。魔法は補助をほんの少し覚えるぐらい。それでも覚える補助魔法は使えば強いので使える。栄介が居ないと起きないイベントがある。体力については自信が自慢するぐらいある。だからHP切れはあまり心配しなくても大丈夫だが、少々馬鹿なので、MP切れには注意。初期から居る仲間。

くさび/戦士/鬼討
遠距離の弓で戦う。スピードは二番手ぐらい攻撃力は高い。かなり高いけど、ソレは初期だけ。補助呪文を使ってもえいすけには何故か一歩届かない。後半は補助模倣とうまく組み合わせるとマジで強い。早期育成は必須。進め方によってはくさびが居ないと勝てないイベントもあり。そのイベントを起こさなければ勝てるが、イベントを起こそうが起こさなかろうとくさびが居ないと仲間にもならない人が居たりする。いたら強いけど、別にいなくてもクリアできるキャラだから、別に仲間にしなくても良い。HPはそれなりにある。MPもそこそこあり、ちゃんとペース配分はしているので滅多に切れることはない。初期から居る仲間。

しき/魔法使い/燐堂(ここは後に変わる可能性あり)
弓使いの魔法使い。弓兵としての攻撃力はほとんど無い。ただし、魔法の威力は仲間の中でも強い。この部位は売れないし、買うことも出来ない。後々の街に行けば少しは強いのが出るけど、弓での攻撃よりも魔法に期待した方がいい。回復魔法はほんの少しだけ覚えて後はほとんど攻撃魔法。しきが居るのと居ないとのでほんの少しだけ難易度が変わるイベントもあったり無かったり。スピードは逃げ足が速い。装備が重いのでちょっとだけ遅い。体力は他の仲間と比べると若いので、体力は少なめなのでHP切れには注意。MP切れはいおりが倒れない限りは平気。初期仲間。

あると/魔物使い/式神
いつの間にか仲間になっていた人。敵なのか味方なのか分からないが、なんか知らないうちに仲間になってた。基本的魔物を自由自在に扱える。初期モンスターは最初から数えた方が早いモンスターを呼ぶことが出来る。後は混乱を招く薬とか眠りを誘う薬とか、一度立ち寄った町や村に戻れる薬などを作れる。HPは少なめ。きちんと育成をすれば上がりはするけど、それでもちょっと心許ない。スピードはえいすけの次に早い。なのでたまに盗賊まがいのことをしている。MPはなんかあるなーぐらい。けれど後半はあるとがいないときつい場面が多々ある。いつの間にか仲間に。回復が居なくなったときのための蘇生用ポーションもある。

ひかる/盗賊/神隠し
初対面は最悪で、色々盗まれる。ナイフの使い手で、えいすけよりも早い。栄介が仲間の中で唯一勝てない相手。仲間になった後にあるとが仲間にある。強制イベントで盗まれるのは回避できない。因みにその後、双子の弟を一緒に探す。神殺しが近くに来ると反応する仕組みになっている。そのときは必ずメンバーに入れないと全滅コースまっしぐら。レベルを上げるとピッキングが出来るようになり、あるとと連係プレイをさせて宝箱を見つけることも出来る。いおりの唯一の理解者で本編でも最も親しい間柄。

ひかり/旅商人/神殺し
ひかるの双子の弟。ちょっとだけ高いけど、かなり強い武器を売ってくれる。(それにお値段には合わないかなりいい武器)。あるとが居ない間のポーションの補充に。ポーションの材料も売っている。どの街にも居て、いおりが居ると、必ず声をかけてくれる。いおりをメンバーに一度入れて、顔ぶれを確認させた後ならいおりが居なくても必ず「装備は大丈夫ですか?」と行ってショップを見せてくれる。ひかるが仲間になった後に会うと、戦闘になる。ひかるがいないと必ず負けるイベント。かなり強い。一撃一撃がかなり重いので、ワンターンで行動を封じることが出来なければ全滅する可能性がある。仲間になる前は何かとお世話をしてくれる。何度も何度も仲間になってくれないかとお願いしに行かなきゃいけない。根気強く。

▼next→如一側

※警告に同意して書きこまれました (性的な表現)
1ヶ月前 No.185

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★X2zrn8dq8e_PHR

いつい/魔法使い/闇討
結構強い魔法使える。弓を扱える。その弓の威力は普通にシャレにならないくらい強い。本人曰く「ほんとうは銃の方がいいだけどな」。諸事情により弓使い。回復魔法は覚えない代わりにかなりの量のポーションを持ち歩いている。そうのMPがぃレ琉とこいつが代わりにやる。うざい。状態異常回復もそのポーションで補う。とある軍団の娘。しかし、トップに不信感を抱きつつも、戦う事が出来ているのでソレでいいやという。いおり達からすると敵。たくさんあるダンジョンのうちの一つにいるボス的なやつ。最後のボス戦では魔法攻撃しかしてこない。それでも強いから泣きたくなる。進め方によっては和解して、とても心強い味方になってくれる。進め方によっては和解で終わるルートもある。スピードはひかるとえいすけに比べたら遅いが、早い。周回プレイおすすめ。HP、MP共に仲間になったときからやばいぐらいある。つおい。仲間になると、いおりやひかるとかなり仲が悪いが、いざというときはきちんと協力して効力してくれるので、大丈夫。ストーリーの進め方にもよるが、クリアー報酬で特別イフストーリーが展開される。そのストーリーでは、彼女が仲間になった理由が明かされる。中身はプレイしてからのお楽しみ。最後のボスだけど、クリアー後の世界で仲間になっていると、お話が変わる。

ちさと/魔物使い/鬼神桜
刀が使える魔物使い。とあるダンジョンに君臨しているボス的な存在。所属している組織のお偉いさんにものすごい不信感を抱いている。その娘とはそれなりに仲良くしている。中ボス的な枠で出てくる倒せそうで倒せない敵はたいていちさとの魔物。一応ちゃんとレベル上げれば倒せる。ちさとがいるダンジョンで出てくる弱いわけでも強いわけでもないけど、地味に嫌な技を使ってきて、いらいらさせてくる敵はすべてちさとのもの。あるとが初期所有している魔物では歯が立たないから、もっと強い魔物を連れる来るのが吉。ストーリーの進め方によっては、仲間になる。てか、ほんとうに進め方によってはくさびがいないと勝てなくなるシステム付き。うざい。クリア後にはストー里の進め方にもよるがイフストーリーがあり、そこではくさびが居ないと勝てないその理由と、仲間になってくれる理由が明かされる。中身はプレイしてみてからのお楽しみ。こちらもやはり周回プレイを進める。HP、MPは普通くらい。しかし、魔物を盾にしたりするから小賢しい。仲間になった後は仲間を守るために使う。最後のボスだけど、クリアー後の世界で、仲間になってると展開が変わる。

そう/クレリック/清光
何故か一人だけ上級職に就いているヒーラー。本人曰く「いついちゃんとちさとちゃんを守るためだからね」とのこと。戦闘に置いてはちさとといついがちょっとでも傷を負えば回復をしてくる。MPマジお前いくつだよ、と言いたくなるぐらいにはある。倒すならそうからと言いたいところだが、よける確率も高ければかなりの確率でカウンターをしてくる。うざい。しかし、こいつから倒さないと、いけないのは事実。いおりのターンで少しだけ動きが鈍くなるから、いおりの地道な攻撃で削っていくしかない。千里の配置した中ボスのどこかで視察していたところに栄介達と知り合う。ぎりぎりまで追い詰められて逃げられる因みに強制負けイベントなので、下手に戦わない方がいい。クリアー後には特別イフストーリーでは、戦闘中の心理的な描写がある。そこでそうがいおりのターンになったときに動きが鈍くなる理由が明かされる。中身はプレイしてからのお楽しみ。何故か、こいつは仲間にならない。なんでやねん。

いつき/魔法使い/??
完全な攻撃系魔法使い。もう魔術師のレベル。中ボスいおりいないと勝てないレベル。五木戦はかなり胸が暑くなる。二回戦う機会があるのだが、2回目の時はいついと戦う前で「姉貴を頼む」と言われる。イケメンかよ。いおりが敗走すると式が強制的に」逃げずに最後まで戦う。元々の世界ではしきといつきは仲良しの盟友。その影響か、いつきもあまりしきには手が出せない。仲間にならない人その2。

1ヶ月前 No.186

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★X2zrn8dq8e_PHR

「ちえー、負けちゃった。ねーどーする?いつい、そうちゃん。俺ここでもう戦えなくなるとかつまんなーい」
「ちょっとちさとちゃん……」
「えー、だって、ここで俺がせっかく集めた可愛い魔物が使えなくなるのは嫌だよ……」
「それもそうなんだよね−、俺も、ここまで作り上げたポーション全然使わないで終わっちまったんだもん。そーちゃんが俺たちのことすーぐ回復しちゃうんだもんー。もったいないー」
「僕一人じゃ
この人達に太刀打ちできないからでしょ!」
「いやぁ、そうちゃん一人でも大丈夫だよ。あんなにひらひら避けるわすぐに回復するわカウンターになりやすいわで……俺がそうちゃんの敵だったら絶対戦いたくない」
「ほんとうにソレな!俺も戦いたくない」
「ほんとうちさとちゃんもいついちゃんも失礼だよね……!?」
「「いやぁ、それほどでもー」」
「褒めてないからね?!」


▼書きたかったこと。負けた千里達の後日談。
▼なんか浮かばなくて、正直頭動いてない

1ヶ月前 No.187

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★X2zrn8dq8e_PHR

「キャラクターの性格を表す台詞をいくらでも」

名前:佐良白 悠加
読み:さらしろ ゆうか
年齢:17才
性別:女
学年:二年生
学級:D組

性格:(パソコンから見て四行以上)

容姿:(上記に同じく。奇抜な髪色や眼色は大歓迎。服装は自由な高校です)

部活動:生物化学研究部
委員会:特になし

備考:(一人称と二人称は必須、その他は適当に)
募集:(恋人でも親友でもその他なんでも)

29日前 No.188

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★X2zrn8dq8e_PHR

性格:優しい。涙もろくて、心配性慌てやすい。悪く言えば騙されやすくて、よく言えば、お人好し。遅刻とか見つかってもこいつなら騙せるという。仕事はきちんとこなすが、対人戦では騙されやすい。いつもニコニコと笑っていて小学生の頃のあだ名は聖母。近所の子供にもよく遊ぼうと誘われるくらいには優しいらしい。雰囲気としてはなんかふわふわとしていてお花が飛んでいるイメージ。やらないといけないことはやるし、出来なくても出来るところまで頑張る頑張る屋さん。でも正直人に注意できなかったり、指導も苦手で騙されやすかったりとちょっと抜けてる。少し運動音痴で、鈍くさい。但し体育は本気を出していない。だから体育の時はいつもかなり運動音痴のふりをしている。特技は何もないところで滑って転ぶこと。学力としては上の下ぐらい。ずば抜けてすごい訳でも無ければ、普通以上に出来るぐらい。先輩だろうと後輩だろうと同級生だろうと誰に対しても敬語で丁寧な口調で話す。ぼけでやってんのか大まじめにやっているのか分からないが、たまに忘れっぽい。普通に筆箱忘れたりする。結構マイペース。時間とかは守るけどそれ以外の時は結構マイペースでのんびり屋。ゆったりとしたしゃべり方をする。でも焦ると、普段出ないような大声が出る。普段は早々大きな声がでない。案外自分よりも他人、というところがある。自分のことは後回しにしがちで、他人を優先する。特に怪我とかしても自分よりも怪我してる人がいたらその人を優先。裏切られるとしたら間違いなくこいつ。意外と神話とか、ファンタジーものとか、日本の妖怪とかそういう系ちょっと信じてる。やるときはちゃんとやる。まじめなので本気を出せばたぶん普通ぐらいまではいける。が、そのうち絶対にドジる。あまり自分のことは話さない上に本章をひた隠しにするのもうまい。中々ほんとうの自分は見せない。ほんとうの自分は嫌い。ほんとうの自分は誰にも興味が無くて、誰にも優しくなれないようなやつ。でも精神的には弱い人。

28日前 No.189

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★X2zrn8dq8e_PHR

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28日前 No.190

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「的庭兄さんってさ、やっぱり俺のことただの元近所の妹ー、ぐらいにしかみてねぇんだろーなぁ……、雰囲気蒼に似てるし……」
「……さぁ、どうだろうね」

楔は千里の話を聞きながら、目の前に広げられた千里が持ってきた総額いくらなのか分からない、見たことのないような菓子をつまみながら素っ気なく返す。

地雷千里──────────。彼女は中学の1年の時、二学期から知り合った。その頃はもちろんお互いに接点はなかったし、同じクラスだったし、隣の席に座ってた人だが、そもそも、ちさとがあまり人と話さなかったのもあって、友達になったのも、高校に入ってからだった。
最初はもちろん、楔は千里のことは嫌いだった。伊織に冷たい態度とったのもあったし、何しろ千里の方から関わっては来なかった。

仲良くなったきっかけとかはもう特に覚えていないが、恐らく、裏を知られたのがきっかけで、その時、千里が持っていた結構すごい千里の秘密を話してくれたのがきっかけだった。

楔が千里のことを嫌いだった理由は至って簡単だ。人の良さそうな顔をしつつも、どこか世界を諦めていて、何となく雰囲気が伊織に似ていて、気味が悪い──────────、そう思って声をかけたまでは良かったが、冷たい態度をのが始まりだった。それに加え伊織への冒涜。今思えば、お互いの第一印象は最悪だろう。それに、これは後に知ったことだったが、伊織と千里は従姉妹同士だった。彼女自身もあの時のことをものすごく反省していて、ちょっと前伊織に謝罪しに来たのは懐かしい記憶だ。

世の中を諦めてしまって、あまり光がともっていない瞳は今も変わらないが、あの頃と比べたら、怪我とか少なくなったし、どこか表情も柔らかくなった。

というのも、的庭真守という男の人と久々に再会してからだ。話を聞けば、彼は彼女の初恋相手で、彼が引っ越した後も、感情が無くなる前まではずっと好きだった人らしい。
久々に再開して、その気持ちがまた芽生えた、ということで、相談に乗る代わりに、最近はイタリアとかドイツとかなんかよくわからない外国のお菓子を千里は持ってきて、一緒によく食べている。たまにクソまずいのはものすごい勢いで、つっ返すが。どこの国のお菓子かは忘れたが、この間持ってきたお菓子は二度と持ってこないようにと注意を入れておいた。

そして、楔は千里が的庭の話をする度に、あまり、いい気持ちはしなかった。理由は自分でもなんとなく分かっていたが、認めたくなかった。認めてしまったら、この思いはどうすればいいのかわからなくなるから。

そんなことを考えながらぼんやりとしていると、不意に千里から声をかけられる。
「ねぇ……楔、いつもごめんな?俺みたいな男みたいなやつの恋愛相談に乗ってもらって……。蒼に頼むって手もあったけど、蒼と的庭兄さん仲悪いからさ……。相談できなくて」
「……別にいいよ、俺とお前の仲じゃん。これからも相談に乗るよ」

今、楔は自分がうまく笑えている自身がなかった。

あぁ、こんな思いに気が付かなければよかった。一時期は自分のことを千里が好きだと思っていた。自惚れていた。けれど、突然告げられたほかの人が好きだ、という事実。いつも、地雷は相談に乗ってもらってて。時には励ましてもらって。そんなことを繰り返していくうちに楔は千里のことを好きになっていった。気がついたのは、いつだったか、自分の気持ちが心変わりしたのは。好きになったのはいつ頃からだっただろうか。思い出そうと思えば、きりが無かった。

多分、好きになったきっかけは、一つしか思い当たらなくて、我ながらあんなことで好きになってしまうことに嫌悪感すら抱いた。でも、今思い返してみれば、伊織を好きになった理由だって、そんなに変わらない。楔のことはを聞いた千里は少しだけ恥ずかしそうに、それでも嬉しそうに笑いながら、口を開く。
「ありがと、楔」
「だから、お礼はいらねぇって。この外国産のお菓子だけで十分だよ」
「そっか」

楔はその一つの動作で胸が高鳴る。顔も多分赤くなった。なんとなく目が合わせられなくて、顔を逸らしながら、少し素っ気なくお礼はいらない。そう告げると、千里はクスクスと笑いながら、そっか、と言った。

数日後、千里は少し頬を赤らめながら、とある報告をした。
「俺ね、的庭兄さんと付き合えることになったよ」
「え……あ、そっか、よかった……な」

楔からしたら、告白する前から振られたようなものだった。驚きで、挙動不審になってないかとか、うまく笑えているかとか、そんなことが一気に頭の中を駆け巡る。
「おう!的庭兄さんから告白してくれて」
「……そ、そっか……俺も、嬉しいよ、地雷が幸せそうで……」
「楔のおかげだよ、楔が背中押してくれたから。今度楔のお願い聞いてあげるわ」

そう言ったあとに、千里は伊織に「千里ー、お客さーん」と呼ばれたことにより、「じゃあまた後でなー」と言いながら呼ばれた方へと走って向かっていく。

楔はそれを見送りながら、手を振る。
そろそろ、教室へ戻ろう、そう思って背を向けた、その時だった。とある男に声をかけられたのは。
「あ□あ、残念だったね、縁くん」
「はぁ?!……どういう意味だよ、それ」
「だって君、千里ちゃんのこと好きでしょ。見てればわかるよ。君、千里ちゃんのこと好きだーって騒いでるハイエナ(男子)と同じ目、してるもん」
声をかけられたことにより、楔は一気に不機嫌になる。蒼はそれを見て、面白そうにくすくすと笑いつつも、スマホをいじりながら、再び口を開く。そのことばには楔も否定出来なかった。
「……否定しないんだ。君さぁ、いつまでも千里ちゃんが自分のこと好きだって思ってたの?」
「……は?」
「気がついてなかったんだ。千里ちゃんはね、前は君のことが好きだったんだよ。前に、一度相談に乗ってもらったことがあるんだ。ものすごく申し訳なさそうに。僕が君のこと嫌いなの知ってるからね」
「……知ってた。俺のこと、千里が好きだってこと。」
「気がついえたんだ。なのに、何も言わなかったんだ。そんなのは言い訳に過ぎないよ。君は千里ちゃんの想いを蔑ろにした。気がついていたのに、自分も好きだ、って言わなかった。だから、千里ちゃんは諦めることにした。そしてその時に久々に再会して会う約束をしていた的庭への恋心に再び芽生えた」
「…………」
「いつまでも僕の幼馴染を馬鹿にしてきた、いつまでも僕の幼馴染が自分のことを好きでいると思っていた君へと罰だよ。でもね縁。僕はこれでいいと思ってる。だって正直にいえば、僕は君のことが会った時から嫌いだったし、これからもずっと嫌い。君が中学の頃千里ちゃんのことをバカにしたのは忘れないし、僕の邪魔をさんざんしてきたことも忘れない。だから尚更、君に千里ちゃんのこと幸せにできるとは思わない。その反面、的庭は違う。確かにあの人はあの人で僕は嫌いだよ。でもあの人は千里ちゃんがただただ、大好きなだけ。だから、あの人なら千里ちゃんのこと幸せにできる、って思ってるから。だから、嫌いだけど祝福できる。でも……君だったら僕は祝福ができない」

蒼は怒りを讃えた瞳で楔のことを見下し、それだけを言うと、千里のあとを追いかけるかのようにその場から去っていった。

蒼が去ったのを確認してから楔はその場に座り込み、頭を抱えた。
「分かってた、分かってたんだよ、ンなの……。何であの時ちゃんと言わなかったのかなぁ……」

その声は虚しく人がいない教室に響くだけだった。

そうこうしているうちに、いつの間にか眠っていたようで、日が沈み始めていた。あれからどのぐらい時が経っただろうか。
目の前の席では千里が眼鏡をかけて何やら真剣な顔で書類に目を滑らせていた。
「……ち……地雷」
「ん……?
あぁ、楔?ようやくお目覚めかい?ったく……お前あの後全部の授業サボりやがって!お陰で俺が全部のーと取るハメになった点ですけど?」

楔が声をかけると、千里は書類から目を外し、楔の方へと振り返った。千里はけらりと笑いながら、眼鏡を外し、楔に声をかけた。前までは外さないでそのまま話しかけてくれていたのを思い出すと、胸が苦しくなった。
「いや……ノートぐらい自分で取れよ……」

楔はそう、言葉にすることしか出来なかった。他にも言いたいことは沢山あったというのに、それは全て口にすることは許されないことで、口にしたら、この関係も終わることを知っていた。
「うるさいなぁ、楔のために取ってあげたんだから感謝しろよー?蒼に止められたのを説得してノート取ってやったんだから。一番大変だったのは蒼の説得だよ」

千里はむすりとしながら、楔にノートを手渡す。そして、これでやることは終わった、とでも言いたげに千里は伸びをしてから椅子から立ち上がり、「じゃあ楔また明日ね。もうま……真守が待ってるんだ」と少しだけまだ恥ずかしそうに彼の下の名前を言いながら、その場を後にしようとする。楔は、何故か反射的に、その手を掴んだ。
「待って!いか、ないで」
「……楔?」

千里は振り払おうともせずに、キョトンとしながら楔のことを見つめた。訳が分からないのだ。ちさとはなぜ自分が足止めされているのかも、楔はどうして千里を引き止めたのかも。

「行って……欲しく、ないから……」
「……は?」
「だって、俺……、千里のこと好きになったから……」

引き留めたからには、もういうしかないと思っていた。自分の気持ちを。ずっと隠していた気持ちを
「お前が、的庭の話をする度、苦しくなった……。お前から的庭と付き合うことになったの聞いて、悔しかった……!」
「なに……それ」

千里は自分でもびっくりするぐらい底冷えした声が出た。その後に出てきたのは涙だった。
「何それ!なんで今更?!前、俺がお前のこと好きなの、知ってたの、蒼から聞いてた!なんでその時に気がついてくれなかったわけ?!なんで今更……っ、遅いんだよ!何で……なんで諦めついた頃にお前が俺のこと好きになるの?!何で?!伊織に振られたから?!俺はたしかに伊織の従姉妹だよ!でも、俺は伊織じゃない、伊織の代わりなんかにするな!!」

次から次へと出てくる涙は、止まらなくて、千里は息が苦しくなる。
「何なんだよ!俺はずっとお前のことが好きだったのに、お前は伊織しか見てなくて……っ、いっつも伊織の話しかしてくれなくて、俺何見向きもしなかったくせに……っ、俺は伊織じゃない!伊織の代わりになんかなれない!伊織に振られたからって、従姉妹の俺を好きにならないでよ……!何で、最初の方に気がついてくれないの?!言ってくれなかったの?!最初の方は、俺楔の気を引くための嘘だったのに……!もう遅い!今更なんだよ!」

それは、悲痛な叫びだった。もちろん、最初の方は千里も楔の気を引くための、嘘だった。少しでも自分を見て欲しくて。それだも、楔はただただ、ほんの少し辛そうな顔をするだけで、何も言ってはくれなかった。言ってくれなきゃ、わからなかった。一度だけ、うぬぼれて嫌な思いをしたことがあったから、次は本人から聞いたことしか信じない。そう決めた千里にとって、それは自分の恋愛相談なんか聞きたくない。そういう意味だと、思っていたのだ。だからこそ、謝罪の言葉が出てきたり、感謝の言葉を言っていたのだ。

千里は楔の手を振り払うと、そのまま、走り出す。廊下を走るな、窓から飛び降りるな。その張り紙も無視して、千里はひらりと窓から飛び降りると、的庭の元へ向かうのだった─────────。

▼千里が楔を諦めた√で、千里が的庭兄さんのことを見始めた頃に自分の思いに気がついた楔。因みに千里は的庭兄さんと付き合う

▼的庭→←千里←楔てきな

▼蒼がゲスになって欲しかった
▼結構前のやつに修正+付け足しをした。最後のセリフは楔が振られるルートを作るなら言わせたいセリフ

28日前 No.191

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「殺し合いのゲーム、か」
部室で悠加はボンヤリと窓の外を見て、小さくため息を吐きながらそんなことを呟いた。

いきなり言い渡された殺し合いのゲーム。ルールは至って簡単だった。
2チームに分かれて、相手チームの全滅を目指す。全滅、ということは文字通りだろう。ゲームマスターなるものは、自分たちに殺しあえ。そういったのだ。そして、もう一つ、ルールがあった。3日に一度、どちらかのチーム一人をランダムで選び、任務を言い渡される。言い渡された人物は3日以内にその、任務を遂行しなければ、処刑、という形で殺されるらしい。任務失敗で同じチームの人に伝えられるらしい。
そして、一人ひとつ、武器を持てるらしい。これは3日に一度、抽選会が行われ、その時に武器はランダムで決まる。そしてもし、その武器を持っているプレイヤー、いや、部員が死んでしまった場合は、その武器の抽選券も無くなるらしい。
朝7時には、会議が行われ、いろんなことを報告し合うらしい。

「……やだなぁ、変なことに巻き込まれちゃった」
悠加は一度大きな為息を吐くと、空を見上げた。他にもいろいろルールがあったような気がしたが、ここで思い出していたら、疲れてしまいそうだ。問題なのはチーム編成だ。自分はどちらのチームなのか、仲間は誰なのか。それすらも分からない。出来ることなら、あの人達だけは、味方でいてほしい。そう切に思いながら、ため息をこぼす

再び深いため息をつく。楽しかったあの頃に戻りたい。そう願い始める。分かっていた。もう戻れないことも。もう、あの時みたいにみんなでワイワイ楽しく部活動ができないことも。騙し、騙され、殺し合わなきゃいけないのも、悠加にとってはすべて苦手なことだった。それに悠加は嘘をつきたく無かった。つかれて、殺される分には構わないが、それでも自分が騙すのは嫌だった。
疑心暗鬼になるのも嫌で、自分が信じるしかない今では、多分この心はあっという間に利用されるのは目に見えていたのだが、騙されやすい性格を隠すつもりは無いし、大嫌いな家族の前での自分を出すつもりもない。

出来ることなら、みんなでまたあの頃のように笑いあって、部活を楽しみたい──────────。
そう願いながら空を見上げるのだった。


▼練習練習。久々だからねせめて1000ぐらいは常にキープできるように頑張ろう

27日前 No.192

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★X2zrn8dq8e_PHR

「はいはーい!この世で一番の天才警視総監様と言えばこの俺!地雷千里様の参上!この天才警視総監地雷千里様がそう易々と死んでたまるかよ!誰に殺されようと憎ったらしく長生きしてやんぜ!皮肉と嫌みをたっぷり添えてな!憎まれっ子世にはばかるとも言うし、俺は嫌みと皮肉を吐くほど与えてから死んでやるよ!」
「えー?またぁ?しょうがねぇやつだなぁ。じゃあ今日の放課後話聞いてやるから打ちに来いよ。……?長くなりそうなのか?しょうがないな、夕飯も用意してやるから、何が食べたい?フランス、イタリア、ドイツ、中国……どこの料理でも何なりとお申し付けくださいませ?……はぁ?!カッコつけんなだと?!失礼な!俺はちゃんと作れますぅー!」
「俺―?うん、お仕事好きだよー!まぁ、使えない部下はマジで地方に飛ばしてやろうかと思うけどね……。正直、税金目当てのやつはみんな地方に飛ばしてやろっかなって思うやつは何人かいるからなー……。正直楢崎とか坂島とか新島とか、あそこらへんは一片の雨天勝ち割ってやらないと、事の重大性亜分からねぇと思うんだよねー。いつまでも事件が入ってるっていうのにのんきにへらへら笑ってるし……。よし、の雨天勝ち割るか。……冗談だよ。……1割ぐらい?」
「本当は、知ってたよ、自分が天才じゃないことも不死身じゃないことも、本当は強くないってことも。全部、知ってる。愛されるが怖いのも、また、失うのが怖いだけ。愛したくないのはもう二度と目のまえで大好きな人を失うのが怖いだけ!知ってる、知ってるから、お願いだから、俺のこと愛してるとか、俺にそれを求めないで……」
「ごめんなさい、ごめんなさい、俺が、守りたいって思ってたのに、俺が守るって言ったのに、俺が大切にしたいって思ってたのに、ごめんなさい、愛してごめんなさい……、愛するなんて愚かなこと、しなければよかった、知ってたのに、俺は要らない子なんだって、生きてちゃいけないんだって、なのにみっともなく生に縋って愛に縋ったからこうなった……!」
「俺ね、生きろって言葉は胸が苦しくなっちゃうの。生きろって言葉は重たい。いうのは平気。俺の大切な人に。でも、その人たちに“お前も生きろよ”って言われると、ものすごく心に重しが載せられる。苦しくて苦しくて、その苦しみでたまにに息ができなくなる。でもね、“じゃあ死ねって言われると、本当に安心する。存在してるんだって、まだ生きてるんだって、いつでも新でいいんだよって言ってくれる気がするから。まぁ言ってくれた張本人、なかなか死なせてくれないんだけどね」

24日前 No.193

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★X2zrn8dq8e_PHR

「はいはーい!この世で一番の天才警視総監様と言えばこの俺!地雷千里様の参上!この天才警視総監地雷千里様がそう易々と死んでたまるかよ!誰に殺されようと憎ったらしく長生きしてやんぜ!皮肉と嫌みをたっぷり添えてな!憎まれっ子世にはばかるとも言うし、俺は嫌みと皮肉を吐くほど与えてから死んでやるよ!」
「えー?またぁ?しょうがねぇやつだなぁ。じゃあ今日の放課後話聞いてやるから家に来いよ。……?どうしたんドよ、そんなに思いつめた顔して。……あ?長くなりそうなのか?しょうがないな、夕飯も用意してやるから、何が食べたい?フランス、イタリア、ドイツ、中国……どこの料理でも何なりとお申し付けくださいませ?……はぁ?!カッコつけんなだと?!失礼な!俺はちゃんと作れますぅー!」
「俺―?うん、お仕事好きだよー!辛いこととかいやなこと、全部忘れさせてくれるからね。まぁ、使えない部下はマジで地方に飛ばしてやろうかと思うけどね……。正直、税金目当てのやつはみんな地方に飛ばしてやろっかなって思うやつは何人かいるからなー……。正直楢崎とか坂島とか新島とか、あそこらへんは一回脳天割ってやらないと、事の重大性、分からねぇと思うんだよねー。いつまでも事件が入ってるっていうのにのんきにへらへら笑ってるし……。よし、脳天かち割るか。……冗談だよ。……1割ぐらい?」
「本当は、知ってたよ、自分が天才じゃないことも不死身じゃないことも、本当は強くないってことも。全部、知ってる。俺が天才だったら、元早くに伊織の母さんのこと気が付けた。俺が天才だったら、お母さんを殺さずに済んだ。知ってるんだよ、愛されるが怖いのも、また、失うのが怖いだけ。愛したくないのはもう二度と目のまえで大好きな人を失うのが怖いだけ!知ってる、知ってるから、お願いだから、俺のこと愛してるとか、俺にそれを求めないで……」
「ごめんなさい、ごめんなさい、俺が、守りたいって思ってたのに、俺が守るって言ったのに、俺が大切にしたいって思ってたのに、ごめんなさい、愛してごめんなさい……、愛するなんて愚かなこと、しなければよかった、知ってたのに、俺は要らない子なんだって、生きてちゃいけないんだって、なのにみっともなく生に縋って愛に縋ったからこうなった……!」
「俺ね、生きろって言葉は胸が苦しくなっちゃうの。生きろって言葉は重たい。いうのは平気。俺の大切な人に。でも、その人たちに“お前も生きろよ”って言われると、ものすごく心に重しがのせられる。苦しくて苦しくて、その苦しみでたまにに息ができなくなる。励まそうとしてくれてるのはってるんだけど……。でもね、やっぱり生きろって言われるのは嫌いかな。だって、お母さんを殺したのが、許された気分になるから。あの事件を未然に防げなかったことを許された気持ちになるから。幸せになれって言われているような気分になるから。俺は、許されちゃいけない。幸せになっちゃいけない。生きてちゃいけないのに死ぬのが怖くてみっともなく生に縋ってるだけ。逆に“じゃあ死ねって言われると、本当に安心する。存在してるんだって、まだ生きてるんだって、いつでも新でいいんだよって言ってくれる気がするから。まぁ言ってくれた張本人、なかなか死なせてくれないんだけどね」
名前:地雷 千里
読み:じらい ちさと
年齢:15歳
性別:女
学年&クラス:1−B
性格:ほとんど話さなくて誰とも関わろうとしない冷たい人。と言うのが、彼女の第一印象で、仲がいい人以外のみんなに蔓延している性格。本当は男勝りで、かなり自由奔放。屋上で授業サボりながら寝るわ、校則通りに制服は着ないわで、かなり自分勝手にやってる。仲いい人の前では案外ワイルドで警視総監としての自覚、覚悟の器を持ち合わせている。仕事中は大人位黙らせることができる。痛い所ばっかりつついてきて、何も言い返せないようにする。事件早期解決のためなら睡眠時間だろうが何だろうがゴリゴリ削る。書類とかもちゃんとやる。繁忙期にはなおさらちゃんと手伝う。1に仕事2に仕事3,4も仕事で5に睡眠&学園。といった割合で仕事人間。悪く言えば完璧なる社畜。学園で辛いことや逃げたいことがあれば家に引きこもってお仕事やってる。事件の後にある書類の後片付けも手伝う。その時も睡眠時間削る。因みにそれでぶっ倒れるまでやるつもり。更に、学生でいるときとはまた違った一面で、大人の雰囲気を醸し出す。一人で何でも抱え込み、自虐的で自己犠牲も激しい。捜査の仕方は見る人から見れば死に急いでるようにしか見えない捜査の仕方をしている。慣れた人とはめったに話さない&笑わないので、女子からはよからぬ反感を買うことがある。なので根も葉もない噂や、よからぬ反感を買うことがある。本当は世話焼きで、面倒見がよく、家事全般なんでもできる。一時期どこか感情が欠落していて、喜怒哀楽がなかった。あったのは死んでしまいたい、という感情のみ。最近はだいぶ感情は戻ってきたが、今でも若干喜怒哀楽が少ない。実は臆病者で小心者の弱虫。愛されるのも愛するのも怖い。まだ愛されるだけなら平気だが、それを自分にも求められると怖くなる。校則は破るもの。幼馴染の蒼は唯一本音で話せるし少しだけ弱いころを見せられる人。一番信用はしている。仲間が傷つけられるのも傷つくのも嫌い。見たくない。仲間が傷つくなら自分が、という人。とある理由で大切な人の血を見るのは本当にトラウマレベルで無理。仲間が少しでも怪我すれば保健室に誘拐する勢い。文武両道で何でもできる。女子力は作者よりもある。てか、その辺の女子よりもある。ある意味化け物レベル。フランス料理も従姉妹の伊織の幼馴染の陽から教わっているのでできる。しかしあまり目立ちたくないという理由から料理ぐらいしかできない、というのを演じている。勉強も運動も普通を狙ってくる。しかし剣道だけは別らしい。剣道だけずば抜けてできる、みたいな人になってる。色恋沙汰には疎く、自分が好かれていても気が付かない。気づきたくないから、気が付けないのかもしれない。小4くらいから黒歴史であるヤンキー時代到来。基本的ずっと一匹狼で色んな人と戦った。「巴」とは戦ったことはない。そもそも知っていたがそんな恐ろしいやつとは戦わない。自分で自分のこと天才警視総監で不死身とかふざけて口走るが、それは本当の自分を隠すための嘘。本当は自分が不死身じゃないことも天才ではないことも全部わかってる。素直になれなくて、いつも意地を張る。寂しかったり嫉妬しても基本的に感情を表に出さない。そこで調子に乗ると怒られる。意地っ張りの強がりの見栄っ張り。平気じゃなくても「平気」とか普通に言う。伝えたことがないから伝え方がわからないというのもある。相手を思ってどこか一本線を引くこともある。自分のことになるととことんずぼらで怪我とかしても「このくらい唾つけときゃなおる」とかって放置する。それでよく怒られている。幼いころは素直で気立てもよくて誰とでもニコニコ話せるような子。金銭感覚はほんの少しだけずれてる。辛いことがあって泣きたいときもあるがたいていそういう時に限って涙が出てこないので世同士お酒を飲み始める。人の本音を聞き出すときにも飲ませる。犯罪。口下手で慰めが下手。しかしたばこはどうやらダメ。父親が吸っていたたばこの空き箱のにおいをかいだ時に死にかけたことがある。結構あほ。わがままを言うのは苦手。

容姿:死んだ魚の目をしていて、茶色の瞳。その瞳はいつもどこか遠くを見つめていて、話してるときは常に目が合っていないような感じ。目つきはどちらかと言えば悪い。よく睨んでる、と勘違いはされる。未来に期待も希望も抱いていないとでも言いたげにほとんど無表情。笑っていても瞳が笑っていないとかよくある話。そもそも笑うこと自体が苦手。めったに笑わない。今ではだいぶ笑う事には慣れたが、すごい引きつるときは引きつる。周りに合わせて笑うことができない。身長143pで体重は65s。身長のわりに体重がある理由はかなり筋肉質なので重たい。大体が筋肉なので全体的に引き締まっていてすらっとしている。意外と気にしてたりする。低身長なのも気にしていたりする。低身長をからかうと、起こられる。人によっては後ろからグイっと締められる。身長を伸ばしたい理由は剣道で対峙するときに不利になるから。大体自分よりも身長が大きい人と試合を組むことが大半なので、きついらしい。それからただ単純に上の方のものをなかなか取れなくて屈辱を味わっているのと、タイムセールで押し負けるからというくだらない理由。黙っていればかわいい、美しいと言われ、だんまりなので、“孤高の美人”と言われて、モテる。しかし頬は結構柔らかい。あんまり笑わないのが理由。鼻筋は高く、目はいつも細められているのでわからないが、たまにぱっちりとしているときがある。その時はたいてい機嫌がいい。唇はいつもきつく結んでいるが、幼い顔立ちを少しだけ大人びらせる程度。因みに唇はつやつやでプルプルしている。真っ黒で少しだけパーマがかった髪をいつも一番上で結び、ポニーテールにしている。小3以降後ろの髪は切っていない。おろすと膝裏くらいまでのびてる。そのため、かなりの量があって全体的にもっさりしている。中一の時に両サイドの胸元までぐらいしかない髪は同級生の嫌がらせで切られたので他のところよりも短い。一応さらさら。男勝りじゃなければ確実いいお嫁さんになれる良物件。服装は制服は基本的着崩すものなので相当着崩してる。一応どこか一つだけ守ってやろうという千里の良心から白いブラウスだけを守り黒と黄色のストライブのネクタイを緩めに絞めてある。あまりきつめに絞められない。なので、ブラウスのボタンも第二ぐらいまで開けてる。浅葱色のブレザーを前ボタン一つも締めずにはおっている。というかボタンをしめたくが無い故に入学式の後に全部引きちぎった。ある意味勇者。いつもグレーの男用のズボンをはいている。二枚ぐらい自分のタンスにはいてる。手に入れたルーツは幼馴染の蒼に頼んだ。一応グレーのスカートも一枚だけ持っているが、卒業式と入学式ぐらいまともな格好で出てやるぷ問い良心で購入したもの。なので、袖を通す機会は少ない。靴は何年前からはいているのかわからない結構ぼろぼろの靴。一応新品も持っているが週の半分はその古い靴で来ている。ぼろぼろになった理由は重なる事件捜査のせい。部屋儀は基本的に青色のTシャツに黒のショーパン、たまにその上に一枚だけ持ってる間違えて買ってしまったピンク色のパーカーをきている。人が来ているときは基本的に黒。たまに如一がいきなり来た時に見られて軽く死にたくなる。冬場になると、オレンジを主としたもこもこのパーカーにその下に黒色のTシャツを着ている。下も黒色で、ゆったりとしたズボン。毎朝のトレーニングの時は、片手にバランス栄養食の飲むバージョンを持ち、青色のフード付きパーカに黒のズボンをはいている。下は緑色のシャツ。スマホをポケットに入れて黒のイヤホンをして朝の早い町内を一周するのは日課。

部活動:剣道部
委員会:-

備考:一人称「俺」不安定時は定まらない。二人称「○○くん/名前/名字/お前/てめぇ/あんた/兄さん/ぱぱ」
仲間が傷つくのが嫌な理由は両親を小3の時に事故で失っていて、その時に救えなかったから。親が死んだのは自分がわがままを言ってみんなで遊びに行ったりしたからだと思っている。交通事故見合った両阿新を助けてとのどがつぶれるまで叫んだが助けてもらえなかった。その時にあまりにもしつこくしたので、首を絞められた。なので今でも首にネクタイとかボタンで締め付けるのがほんの少しだけこわい。知り合いの血を見るのはトラウマレベルで無理なこと。その理由は母親と父親が死んだときに大量の血を流していたから。自分の血液は平気だけど、大切な人の血はどうしても吐き気と、恐怖感が芽生える。親が死んだばかりのころは知らない人のでも気分が悪くなったが克服のために喧嘩をしまくって慣れた。親が死んだ後に引き取られた先で虐待を受け、感情が死にかけていたのに死んだ。千里が悔やんでいるあの事件は伊織の母、詩織さんの事件。なんで、すぐに継がなかったのかと後悔している。父と母を失った直後からぐれ始めた。それと同時に弱かった剣道も強くなり始める。愛しちゃいけない、と言っている理由は父と母が死んだ後に蒼すらも失いそうになったから。自分には大切で、愛する人がいると、その人を殺してしまうと思うようになったから。生きろというのが重荷になるのもそれが理由。幸せになりたくないのも。伊織とは従姉妹というのは知らない。

24日前 No.194

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24日前 No.195

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

生きろ。その言葉は今の……いや昔から千里には重くって重くって仕方が無い言葉だった。親を見殺しにしてしまった、その日からずっと。千里は未だに忘れることが出来なかった。父親を、母親をあの日の記憶が脳裏にこびり付いて、離れなかった。血のぬめりとした感触、体から少しづつではあるが、血が抜けていく感覚、鼻にまとわりつく鉄がさびたような臭い、ズキズキと身体中に走る痛み、少しづつ冷たくなっていく両親の体、喉の痛み、息苦しさ、寒さを、全部、全部──────────。夢を見た時はまた体験したかのような感触が、匂いが、感覚が、体を支配した。恐怖が体を支配した。

「蒼ちゃん。俺ね、蒼ちゃんの生きろって言葉は、辛い、苦しい。俺には荷が重すぎる。生きてちゃいけない人なのに、そんな事言わないで」
「……知ってる。千里ちゃんにとって生きろって言葉ほど嫌いなものが無いのも、生きてちゃいけないって思っている理由も」
「……!!じゃあ、言わないでっ……。苦しいんだよ、生きろって言われるの!!苦しくって水の中にいる気分になる。苦しくて、息ができなくなる。嘘でもいいから、死ねって、いつでも死んでいい、お前なんていらないって言ってよ……知ってるなら生きてるなって、死ねって、お前なんか消えろって言えよ……っ!!」

千里は少しだけ蒼から目を逸らし、俯きながら口を開いた。千里の言葉に蒼はやっぱり、とでも言いたげに辛そうに拳を握りしめながら、口を開く。千里は蒼の言葉を聞くと、顔を上げると、早口で捲し立てるかのように蒼に詰め寄ると、蒼はただただ、泣きそうな顔で、泣きそうな声で、叫ぶだけだった。
「千里ちゃんはすぐそうやって全部一人で背負い込む!!分からない?!嘘でも、冗談でも、大切な幼なじみにそんなこと言えるわけないよね?!千里ちゃんに生きろって言葉が重荷でしかないのを知っていてもそれしか言えないんだよ?!大切だからこそ、嘘でも、冗談でも、いえないことの一つや二つぐらい、僕にだってあるんだよ!!千里ちゃんは……っ何ですぐ僕の前から消えちゃおうとするの……っ?!あの時も、この間の時も、今も!!」

蒼は叫びながら涙を流す。そんなのどうでもいい、とでも言いたげに涙を拭いながら蒼は叫びつづけた。千里は蒼から距離をとって、腕を少しだけ組みながら、恐る恐る口を開いた。
「……要らない、から」
「要らないわけない!!」
「要らないよ!!」
「千里ちゃんは必要だよ!!」
「じゃあ……じゃあ、誰に必要なの?!伊織のことも、街のみんなのことも、お母さんもお父さんも守れなかったんだぞ?!そんなやつが必要とされるわけねぇじゃん!惨めになるから、必要とされてる、なんて嘘言わないでよ……」

千里の悲痛な叫びは、蒼の心を締め付けるだけなのだった……。

▼創作意欲が途中で燃え尽きたとかそんなんじゃないよ
▼内容がないよう
▼もう無理しんどい

21日前 No.196

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★X2zrn8dq8e_PHR

あのとき、伊織のわがままを聞いていれば、こんなことにならなかったかもしれない。もしかしたら、救えたのかもしれなかった。
あのとき、伊織に「助けて」とお願いを言われたときにすぐに救えていたいたら、未来はもっと変わっていたのかもしれなかった。

伊織からしたら"忙しかった"なんて言い訳にすぎない。だってあの子はまだ小さい。分かるわけもないのだから。次に家を訪ねたとき、伊織は立っているのもやっとな状態で、か細く息をしている状態だった。
抱き上げると、伊織の年では細すぎるし、異様に軽かった。伊織を抱えたまま、親をにらみつける。
「あなたたちにもう、伊織のことは任せられない……、千里のことも、日向のことも任せない!」
「はぁ?あんた、何言ってんの?その子は勝手に転んで大けがしたのよ、それに虐待だって言う証拠はあるの?」
「じゃあ伊織はなんでこんなに細いの?なんでこんなにやせているの?」

千歳の言葉に母親は息を詰まらせる。
「私、伊織を連れて帰ります。さようなら」
千歳は自分の子供よりも軽くて細い伊織を抱き上げ親の声も聞かずにそのまま永瀬の家を後にした。暫く歩いて行った後に千歳は立ち止まると、小さな伊織の頭をなでる。
「ごめんね、伊織……ごめんなさい……」

伊織は何も言わなかった。心の奥底では、"謝るくらいなら、あのとき助けてくれれば良かったのに、もう遅いんだよ"と、思っていた事もかくして。
次の日から伊織は千歳の知り合い兼恩師みたいな存在である橘射水の元を訪ねた。そして、悪いと思いながらも、千歳には引き取れなかった。すぐに助けられなかったし、自分はあの母親と、父親と同じ目をしている。それだけでかつて自分の母と父にされていたことを思い出してしまうのでは無いかと思うと怖かった。
伊織の拒絶するような瞳も分かっていたので、様子を聞きに行くときは、伊織も自分の娘、千里が寝静まった後、夜中に忍びないと思いつつも聞きに行っていた。やむを得ないときは昼間に見に行ったりもした。

「伊織は……わがままを言わない子だよ」
「えっ……」

その後で分かったことだが、私に助けを求めたことがどうやら両親にばれたらしく、それ以外、わがままを言えないらしい。わがままは自分の死。そうともなれば余計にわがままが言えなく名Rだろう。

その頃。自分の娘、千里に『たまには家族で千里のお誕生日過ごしたい』そう、わがままを言われていた。ほんとうならば、二人ともそれどころじゃなかった。けれど、伊織のことがフラッシュバックしたかのようによみがえり、わがままは聞ける範囲では聞くようにしていた。

これが、間違いだったなんて思いもしなかったから。
千里の誕生日、千歳は里琉に無理を言って休みを取って貰って出かけた。その帰りに事故に遭うなんて思っていなかったのだから。

薄れゆく意識の中で、千里の涙が頬を伝い、声が聞こえた
『ごめんなさい、わがまま言ったから、こうなったんだよね、もうわがまま言わないから、お願い、行かないで、お願いだから、私をひとりぼっちにしないで……!』

私は、思いもしなかったのだ。自分一人で、二人の人生を、わがままを言え無くさせてしまうなんて。
思ってもいなかった。妹がわがままを言うと死ぬ、なんて思うようになるなんて、娘がわがままを言うと大切な人を失う、と言うことになるなんて、考えたこともなかった。
△書きたくはなったけどなんか違う感
▼下書きにしよう……うん。
▼わがままについて。
▼ほんとうはこうしたかったんじゃない……

20日前 No.197

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

安心院ちゃんが処刑された。それがわかると同時に、水無月の中で、今までにないぐらいの衝撃が、体を走った。
「おまえ、ら……よく、も……安心院ちゃんを……!!」
初めてかもしれなかった。こんなに大声が出たのは。正直、もう自分の命なんて、どうでもよかった。ずっと大切にしまっていた金色に縁取られたカードを取り出し、大切そうに抱きしめる。
このカードは、見れちゃいけないし、見せてもダメだ。
その後にきっと睨みつけながら、口を開く。
「正直、僕がこうしてのほほ□んと、へらへら□ってにぱにぱぁって笑っているのも、安心院ちゃんが居たから。安心院ちゃんのことを疑っている人がいても、安心院ちゃんが居たから、安心院ちゃんを疑う人がいたからって殺してたら、安心院ちゃんが余計に疑われちゃう。一緒に生きて帰ろうって約束したから。安心院ちゃんがいないなら僕はこの世に未練も何もありません。僕はここに、宣言します。僕の占い師、なんて発言は嘘です。当たり前に決まってるじゃないですか。……僕は、狼です。人狼です。でももう今日の処刑は終わった。後は、僕がここからわざと逃げ出そうとするか、僕が安心院ちゃんのカードを見る、もしくはみなさんを道連れにして、カードを見せます。……どっちが面白いでしょうね?」

▼安心院ちゃんガチ勢怖っ。いや、ほんとに道連れエンドは水無月くん怖すぎ。
▼でも多分この流れだと、確実道連れエンド。
▼確実最後の面白いでしょうね?って奴はめちやめちゃ笑顔なんだろうな

18日前 No.198

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

『まちょばにぃに!』
『まとばおにいたん』
『的庭おにいちゃん』
『的庭お兄ちゃん』
『的庭兄さん』

真守のことを呼ぶ、千里の声が幼い頃から順番に思い出す。
「……真守兄さん……?」
ぼんやりとしていると、目の前で随分と大きくなった幼馴染みである千里の姿と自分の家の家具家電が目に入った。そうだ、今自分は千里とデートをしていて、自分の家に招いたのだった。千里は心配気に少しだけ眉を下げながら、真守の名前を呼んだ。
「どうかしましたか、千里ちゃん」
「真守兄さん、なんかぼんやりとしてたから名前呼んでみただけ、どうした?」
「千里ちゃんが小さい頃僕のことにいにって呼んでくれていたことを思い出していました。他にも色々な呼び方で呼んでくれましたよね」
「……忘れてよ、恥ずかしいから……」

千里がどうしたのかと尋ねると、ふんわりと笑いながら素直に吐露すると、見る見るうちに顔が赤くなり、少しだけ俯きながら目をそらし、頬をかきながら、口を開いた。そんな様子の千里を見て、的庭はぼんやりと"やっぱり、千里ちゃんは照れ屋さんだな"なんて考えながらもう少し恥ずかしそうにしている千里が見たくて、少しだけ意地悪なことを言いながら、ふわりと笑う。

「でもね、千里ちゃん。どの呼び方も一番嬉しかったですが、今の真守兄さんって呼び方が一番嬉しいんですよ。……欲をいうなら"真守"って呼び捨てにしてほしいんですけどね」
「……そのうち、ね。真守兄さん……そのうち、その呼び方も、慣れる、から……待ってて、真守……」
「……?!」

予想打にしていなかった。耳まで赤くして、そっぽを向きながら千里は出された紅茶を口に入れる。的庭はと言うと、まさか、本当に呼ばれるとは思っていなくて、照れている千里が可愛くて、もう頭はごちゃごちゃになっていた。
千里は恥ずかしくて、もう逃げ出したい気分だった。勢いのまま立ち上がると、手をワタワタと動かしながら、この場から逃げる方法を考えついた挙句、まさかの女子からぬ発言、トイレを連呼した。
「あ、あと……その、真守兄さん、その……そう!!トイレ!!トイレ借ります!!」
「……待って、千里ちゃん」
「……っ!!」
逃げ出そうとする千里の腕をつかみ、引き寄せてから、壊れ物を扱うかのように大切に抱きしめた。いつもよりも優しい声色に、千里の心臓が僅かに高鳴る。的庭は縋り付くようにそっと小さな声で、呟く。
「もう1回、真守って読んでくれませんか……?僕のために、僕にだけ聞こえるように」
「……え、あ……」

千里はしばらく目を右にやったり左にやったりしていたが、少し俯いた後に、的庭に「いう、言うから、離して……あと、しゃがんで……」と言い、的庭がしゃがんだのを確認してから、耳元で小さく「真守、好き、です……」と呟くと、一目散に駆け出して、トイレへと逃げ込む。

その後ろ姿は耳まで真っ赤に染め上がっていて、それは居間に残された的庭も同じなのだった。

▼メビも!!なろうも!!不穏だから、クソあんまいほのぼのいちゃいちゃが書きたかったんですぅ!!ちなみに見てわかるとおり的庭兄さんと千里ルートです。他のメンバーだとあだ名をつけるくらいしか浮かびません。付き合ってから名前の呼び方変わるのって凄く憧れる。だから千里には的庭兄さんルートだったら付き合わないなら最初から最後まで的庭兄さんだけど、付き合ったら真守兄さん後に真守って呼ばせたいです。裏話ですが、この真守兄さんっていつのも苦労していました。最初はすごく恥ずかしかったとのことです。ちなみに最初はものすごく恥ずかしそうに、言います。可愛いですね。げへへへ。
▼砂吐けるぐらいには甘くしてみた。こんな甘いの書いたの初めてかもしんない。何このちさと。普通に女の子じゃん(千里は女だよ)
▼キャラ崩壊してますねこれ。書いてて後悔はしてないし反省もしてません。楽しかった。
▼一番最初のが初対面ですね、まとばにぃにとか可愛くありません??うちの子がねぇねだったので、利用させていただきました。その次かいくらか大きくなってからですね。幼稚園の年少ぐらいかなと思っていただければ。その次が幼稚園の年長さんぐらい。その次が小学校2年生かな。最後が付き合う前までの呼び方。真守兄さんにするのは大変でしたね。

15日前 No.199

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★X2zrn8dq8e_PHR

「お前マジ嫌い!殺すぞ!」
「え―、伊織に殺されるなら俺嬉しいかもー、あ、でもまって俺楔とか蒼にうらやましがられちゃう」
「……生きろ生きろ生きろ生きろ!」
「えー、い、や、だ」
「……死ね!」
「わーい!あらがトー、褒め言葉―」
「ほんと地雷嫌い!」

何年ぶりかに、千里ちゃんの笑顔を見た。いつも以上に自然に笑っていて、いつも以上に楽しそうに笑っていてあのぎこちなくて、はりつけたような笑顔とは違って、普通にどこにでもいる、普通の女の子みたいに。

千里ちゃんは小三の頃、親を亡くして感情を殺した。元から無かったものかのように。捨てたのだ。高校に入って皮肉だけど、楔君に会ったおかげで、ほんの少しだけど、感情を取り戻した。だけど、この間、何か思い詰めた顔をしていた。その頃、千里ちゃんと伊織ちゃんは全くと言っていいほど話さなくなった。
けれど、何があったのか最近、人間らしくなった二人が教室にいた。

それと同時に何故か千里ちゃんが伊織のこと可愛いだとか、言い始めた。前に聞いたときは「興味ない、てか、母さんに似ていて、あんまり話したくないけど、仲良くはなりたい」そう言っていたというのに、今聞くと、まるで楔君波の気持ち悪さだ。……自分も端から見たら甲なのかもしれない、と思いながら。

初めてだった。千里ちゃんがすを見せているのも、本気で笑っているのも。
でも、一つ思ったことが僕にはある。
流石従姉妹だな、ほほえましい。

14日前 No.200

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「……うわ、何これ。口ん中ひりひりするんだけど、こんなの美味しいの?」
「情けないですね□、警視総監のくせに」
「白下。今のはどういう意味だ?……そもそも俺はタバコの匂いが嫌いなんだよ、従姉妹も嫌がるし、子供にも害しかない、美味しくない。こんなの吸っていくらの得するんだ??しないだろ?」
「うーわ!バッサリ言いますね!!」
「タダでさえ可愛くて大好きで大切で仕方が無い従姉妹に嫌われてんだから、俺に二度とタバコなんてもん勧めんな。もう一度いう。俺はタバコは吸わない、吸えない、吸いたくない、だから勧めるな。次勧めてきたら首と胴体が離れると思えよ」
「うわ、怖いっすよ、警視総監!!あなたが言うとシャレに聞こえないんですって!!……にしても凄いですね、先代よりも犯罪の発生率、事故の発生率が大幅に下がっています!」
「あはは!当たり前だろ?大好きな幼馴染みへの嫌がらせだからね」

▼眠い!!
▼寝る!!
▼明日ちゃんと行動も書く!!

14日前 No.201

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「なあなあ、楔、蒼。君らさぁ仲良し小好しにそろそろなる気は無い?」
『嫌だ、何でこいつと』

千里が仲直りしないかと、持ちかけると、二人の声が揃った。
「いくら千里ちゃんのことちゃんと好きになって、ふたりが付き合ってたとしても嫌」
「いくらこいつが千里の唯一の同級生の幼馴染でずっとそばにいて支えてきたやつだとしてもやだ」

二人共真顔で、答えなくても……、と思いながら口を開いた。
「……いやぁ、"伊織"と話してたんだけど、"楔と蒼が仲悪いのは嫌だ"って言ってたわけよ。だから従姉妹で妹である俺様が?お姉ちゃんの"お願い"を聞かない分けないじゃない?だからさ、ふたりが仲直りするなら、"伊織"の"赤ちゃん"の時で、翔太が持ってない写真があるんだよなー、伊織単体で写ってて、これまた"可愛い"やつ。焼き増ししてもらったんだけど……」

そう言いながらとはピラピラと写真を二人の目の前で揺らす。二人は息をつまらせた。
「仲直りしないってなら五百万で売るよ。仲直りするなら、タダかな!」
「鬼!!千里ちゃんの鬼!!」
「あ??仲直りすればいい話だよな?蒼。こんなに優しい人がいる?あ、因みに仲直りするまで俺は蒼とも楔とも口聞きません!ちなみに伊織に話は通してあるので、伊織にもちょっとしたコネ(ただのオレンジジュース缶10缶&オレンジジュースペットボトル10本 計20)を使って仲直りするまで口聞いて貰えなくしてもらいました!もちろん学校も一緒に行かないし、ご飯も一緒に食べないし、伊織の写真も五百万で買い取ってもらいます!」

『ぐっ……』
二人はものすごく渋々、握手を交わす。もちろん、手をギリギリとお互いを締め付け合いながら。
「二人共、手。真面目に仲直りしないと……焼き増ししたの、破るよ?」
「わーい!!僕達仲良しだよね!!」
「そうそう!!仲良し!!」
「それでよし」

その後、何故かふたりは意気投合して、何故か同盟を千里をリーダーとして、組んでいたのだった

▼ある意味千里は伊織と喧嘩した後は二人の主導権握ってそう。
▼伊織の赤ちゃんの時の写真というのは産まれたばかりの時の写真とか、翔太に会う前の写真。千歳が撮ったもの。
▼アルバム名にものすごく綺麗な筆記体でioriと書かれていたのを覗いたらあまりの可愛さにしばらくは悶絶してた千里がいたりいなかったり。

13日前 No.202

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

昔──────────、いや、つい最近まで俺は伊織が苦手だった。何となく、お母さんに似てたから。死んだお母さんに、似てたから。あの事故に遭って死にかけた時も"伊織が死んじゃう"よりも、真っ先に楔が傷つく、と思った。それから、また出来たお母さんみたいな人を失うって。
んで、これはしばらくした後に気がついたんだけど、(てか、従兄妹の頼くんに言われた)伊織は千歳の妹だということ、伊織はお前の従姉妹だっていうことを知った。衝撃的な事実だった。それを口にしたら、伊織に殴られた。でも仕方が無い事だと思ったし、何よりも母親が、自分の同級生をみすてたことがなによりもかなしくてやるせなくて、悔しかった。それと同時に本当の伊織が初めて俺のことを見てくれたような気がして、嬉しかった。だから、伊織の気が済むまで殴られていようかなって思った。
伊織の拳は正直頼くんよりも強かったし、何倍も重かった。唯一事情を知っている亜留斗とケラケラ笑いながら話してると、いつも飽きれていた。多分、伊織も俺のヘラヘラした態度が気に入らないんだろうし、俺がただただ黙って殴られ続けているのにも気に食わなかったんだと思う。てか、言われた。そのうち殺されるぞって言われたけど、それはありえないと思っていた。だって、伊織はまだ本気で俺のこと殴ったことはないし、殴られたこともない。
そして、初めて俺は、伊織にずっと思っていたことを叫んだ。反省の仕方がわからなくて、反省というのは殴られることだとずっと思っていたこと。ずっと伊織への思いは罪悪感でいっぱいだったということ。伊織が好きなだけ殴れればいいかなって思っていたこと、わざと煽っていたということを──────────全部、話した。その後に、二人で絡む時の約束を決めた。それは、死んだ人の話を出さない、というのが条件だった。
それからというもの、伊織は俺のこと、地雷って呼ぶようになった。前より仲良くなった気がして、嬉しかった。だって、前にはなかった教科書貸して、って言いに来るようになったから。態度はものすごく上からだけど、嬉しかった。ことある事に生きろって言ってるけど、そのうち、「しね!」って叫んで、俺がお礼を言うとものすごく悔しそうにするのとか可愛くて、面白くて、たまらない。だから、俺は今日も伊織に話しかけに行く。

前は、学校がつまらなくて、仕事のが楽しかったけど、今は仕事のが詰まらなくて、仕方が無い。放課後に仕事を詰め込んで、最近は学校に行くようになった。その代わり、蒼や楔に心配かけて怒られることが増えたような気がするけど、事件の発生や事故の発生はいつも放課後の時間の方が多いから、結果的には事件の発生率や事故の発生率を下げることに成功している。それで伊織がまたこらむきゃーってなってるんだけど、それも可愛いから、仕事が余計に頑張れる。

だからさ、伊織。俺はお前に感謝してるんだよ。俺が変われるきっかけをくれたから。蒼にも、「千里ちゃん、少しだけ人間らしくなったね、年相応になったね」って言われるようになった。
だから、精一杯のありがとうを君に伝えるよ、伊織。

▼千里の独白
▼多分あの喧嘩の後は伊織が一番好きだと思う。楔よりも大好き。だから何よりも優先。一番嫌いなのは自分の両親と、医者と、橘夫妻。
▼あのアルバムは初めて二人の遺品を整理してた時に見つけたものだと思う。

13日前 No.203

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

「もうほんと伊織が可愛くてしんどい……」

目の前で声を震わせながら目を覆って俯いているのは、正真正銘、地雷千里だ。つい先日16になった!!とか喜んでいたようながきの千里。その目の前に座っているのら不機嫌そうな顔をした、楔の姿だった。

──────────嬉しいはずなんだけどなぁ……。

千里が伊織のことを大好きになってくれたおかげで、伊織にくっついても、「お前ずりぃ!!」と言われるぐらいで多分何も思わないだろうし写真を撮ってても逆に言われるのが、「それ後で俺にもちょうだい!!」って言われるくらいだから、寧ろ気にしてない。し、気にも留めてくれない。

季節は冬。もう間もなく冬休みを迎えようとしている時期、千里と楔は教室に残り、"折角だし、クリスマスは一緒に過ごしたいなー"的な事をこぼした千里のために話し合いをしていた。
「……?どうしたんだよ、楔。いつもならここは激しくヘッドバンしながら同意するところだろ……。何かあった??」
「……いや、別に。伊織ちゃんが可愛くてしんどいのは当たり前だろ?って思ってただけ。伊織ちゃんはバカワイイ」
「だよな□!!」

千里が不思議そうにしながら首をかしげながら質問を投げる。楔は顔を逸らしながら、千里に対する問に答える。すると千里はぱぁと輝いた笑顔をしながらだよなぁ、と口にした。

千里は伊織のことが大好きだ。それは嬉しいし、こっちも願ったり叶ったり。好きなだけ伊織と話せるし、伊織と話していても、千里が混ざりに来るぐらいだ。

その後も、伊織の話もしながらクリスマスの話が決まった。それは、友達で耐久ゲーム大会だ。この間千里は如一と耐久レスリングをやったと聞いたが、こいつは耐久が好きなの、?と思いつつも、承諾した。
誘うメンバーはどうやら千里がいつも話しているメンバーだけらしい。予定があるやつはそっちを優先してもらうらしいが。

この、もやもやとした気持ちに気がつくことは、多分らない。

▼ノリ。

10日前 No.204

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★Android=W1VemU3zJF

楔は、知らない。
伊織はたしかに大好きだし、大切だけど、その伊織に嫉妬している、ということを。
というか、秘密にしている。楔にぎゅってされている伊織は可愛いけど、羨ましい。楔がとった伊織の写真は伊織は可愛く写ってるし、欲しくなるけど、自分は撮られてないんだなって思うと羨ましい。楔が伊織贔屓なのは付き合う前からも付き合った後も変わらないけど、羨ましい。

千里はこの思いを告げることはないと思っていたし、付き合えるなんて夢にも思っていなかったことだ。だからこそ、ワガママなんて、言えない。

千里は伊織に嫉妬してる、なんて口が裂けてもいうつもりは無い。伊織と楽しく話せなくなるから。楔と伊織がぎくしゃくするのは見たくないから。伊織が楽しそうな可愛い顔が見れなくなるから。

だから、千里は言わない。楔にだけは。
伊織に嫉妬してた、なんて。

▼上の裏話

10日前 No.205
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