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雫の中に閉じ込めた。

 ( 書き捨て!小説 )
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來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_ubZ

―思い出は何時までも思い出のまま。


「貴方にはきっと解らないんでしょうね。」


当たり前だよ。だって何も言ってくれないんだから。
エスパーでも何でも無いんだから、言葉にしてくれないと解らないでしょう?
そんなこと今更言っても遅いのだけど。


『零れ落ちる滴に映る君は、どんな表情をしていたのかな。どれだけ想像しても思い出せないんだ。』












▼台詞とか小話とか、思いついたら色々此処に置いていきます。
▼同性愛等の描写を含むので苦手な方は注意。


















1年前 No.0
ページ: 1

 
 

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_ubZ

隣にいるのが当たり前で、この先もずっとそうなんだと思っていた。思いたかった。もしものことを考えて得体のしれない恐怖を感じるのは指折りで数えられないぐらいの回数になった。きっと100回は優に超えている。全くあり得ない話じゃない。可能性としては十分に高いのだ。彼女が出来たら間違いなく優先順位はそちらの方が高くなる。今みたいに一緒に過ごす時間は少なくなる。この先も傍に居られる保証なんてどこにも無い。……ああ、それは嫌だなあ。



―寂しいよ。



我儘だと分かっているけど。堪らなく嫌な気持ちになってしまう。想像しただけでこんな風に思うなら、それが現実になった時、私はどうなるんだろう。受け入れることが出来るのだろうか。でも出来ることなら、誰のものにもなってほしくないなあ、なんて。自分の中にある独占欲が爆発してしまいそうだ。意外と嫉妬深いんだよ、とか。付き合うとか考えたこと無いけど多分そういった意味で好きなんだろう、とか。
思考が渦巻く。ぐだぐだと面倒くさく考えてしまうこの頭をどうにかしてほしい。もっとソフトな思考回路だったら良かったのになあ。あ、何かソフトクリーム食べたくなってきた。

段々とよく分からない方向に思考が飛んでいく。もう深く考えるのは止めようと、面倒くさく考えてしまうなら放棄しようと。思考回路を無理矢理ストップさせる。面倒くさい。自分が一番面倒くさい。そんなの分かってるよ。君に恋人が出来るのは嫌だけど、そう思ってしまう自分自身が一番嫌なんだ。見ない振りしてきた本心はこんなに醜い。もう誤魔化すことは出来ないみたいだ。




(本物に、どうか気づかないで。)

(汚れたこの心を知られたくないの。)

1年前 No.1

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_ubZ

雲一つ無い青空。眩しい太陽。窓の外では蝉がミンミン、ミンミン、と常変わらないトーンで鳴き続けている。額に滲んでいた汗がポタリと机の上のプリントに落ちて染みを作り、僕は小さく溜め息を吐いた。世間は夏休み真っ只中だというのに何故学校に出向かなければならないのか。それは夏期講習というものがあるからだ。正直言って面倒なことこの上無い。それなら休めば良いじゃないかと言われそうだが生憎この講習は全員強制参加という何とも厄介なお達しが出されているのだ。自分から進んで参加を申し出る程、僕は勉強好きでも優等生でもない。

(あー、早く帰りたい……)


黒板の前に立って要点を解説している教師の声も、窓の外から聞こえる蝉の音も、「ペン取って」「それ私の消しゴム」「お前ここ間違ってやんの」「うっさいなあ」
そんな他愛もない会話を繰り広げるクラスメート達の喧騒も。全て聞こえない振りをして、机の上に突っ伏した。朝のSHRを終えてすぐに出された課題は半分も解けていない。課題のプリントは穴埋め形式でかっこの中に当てはまる語句を入れるもの。どうせ後で解答は配られるし、そもそも出来なくて解いてない訳ではないし。なんて誰に対して言っているのか分からない弁論を頭の中で繰り返す。その内に周囲の音が段々と遠のいていくのを感じながら目を閉じた。襲ってくる睡魔に抗うこと無く身を任せて。














◆季節感無視も甚だしいな!!!確かこれ去年の秋ぐらいに書いたやつだ。その内続き書きたい。

1年前 No.2

削除済み @sky0570 ★XnexxuJTdj_ubZ

【記事主より削除】 ( 2016/02/11 19:16 )

1年前 No.3

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_ubZ

ねえ、どうして笑うの。どうしてそんな顔するの。どうして私には見せたことのない表情をあの子には見せるの。私が聞いたことのない優しい声色であの子に話しかけるの。
どうして。ねえ、どうして、どうして。

なんて、そんなこと前から分かりきってた。どうせ最初から勝ち目なんて無いんだって知ってたのに。それでも傍に居られるならそれで良いって。それ以外に何も望まないからって。そんなのただの嘘でしか無かった。何度も棄てようとしたこの想いは欠けるどころか日に日に膨らんでいって、その内風船のように何処かへふわふわ飛んでいってしまいそうだった。だからしっかり留まらせておかなければならない、ならなかったのに。あの子と楽しそうに話をする君を見た瞬間に、この恋心と心の奥底に沈んでいたどす黒い感情が同時に一気に、押し寄せてきた。頭がかあっと熱くなる。目の前の光景を視界に入れたくなくて、静かにその場から立ち去った。

ねえ、私以外の子の前でそんな風に笑わないで。そんな顔しないで。私以外の子に優しくしないでよ。私のことだけ、見てよ。そんな叶いもしない願い。否、我儘。これならいっそのこと好きになんかならなければ良かった。こんな汚い醜い感情、気づきたくも知りたくもなかった。




─君は気づかないで。私の醜い本心に気づかないで。きっと幻滅するから。私のことを嫌いになるから。




いつの間にか溢れていた涙が、アスファルトにぽたりと落ちた。

1年前 No.4

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_PhE

―暑い。何だこの暑さは。まだ6月だぞ。

ジリジリと照りつける太陽。雲一つない青い空。初夏だとは思えないぐらいの炎天下に思わず溜息を吐く。



「茜の野郎…… こんな暑い中人を外に駆り出しやがって……」






それは今から1時間前。隣に住む幼馴染の家に果物をお裾分けしに行った時のこと。何故か突然トランプをしようという話になったのだ。負けたらアイスを奢るという条件付きで。アイスという魅惑のフレーズに思わず食指が動き、勝負に乗ってしまったのが運の尽きだった。結果はボロ負け。(何か外的な力が働いたんじゃないかと思うぐらいに)おかげでこの炎天下の中、外に出される羽目になった。


「くそ…… 今度勝負するときは絶対茜に奢らせてやる…… アイスでもジュースでも何でも奢らせてやる……」



立派な負けフラグが立ったことに気づいているのかはさておき。頬から首筋を流れる汗を拭いながら少年は坂道を一気に駆けた。









「……ほら、買ってきたぞ」
「お帰りハルくん! 熱い中ご苦労様!」



袋を受け取りリビングに戻る幼馴染の後ろ姿を目で追いかけながら扇風機の前にどかっと腰を下ろす。外はあんなに暑かったのに家の中はそれとは対照的に涼しい。むしろ寒いぐらいだ。それもその筈。扇風機の風力は強でクーラーもガンガンに入ってるのだから。


「お前さ、クーラーか扇風機かどっちかにしろよ。電気代馬鹿にならないんだぞ」
「えー、だって暑いんだもん」
「窓開ければいいだろ。自然の風は結構涼しいんだから。という訳でクーラーは消す」
「えー!? やだやだやだ暑い暑い! クーラー入れてよおお」
「煩い。エコだエコ。地球に優しい省エネだ。」
「私にも優しくしてええええ」


喚く幼馴染を無視して袋の中のアイスを物色する。それを見て小さい子供のように拗ねていた幼馴染もピタリと静かになり、ゆっくりと俺の横に移動した。どれにしようか悩んでいると横から伸びてきた手がパピコを抜き取る。


「ハルくんパピコ半分こしよーよ」
「別にいいけど……」
「いいけど、何?」
「お前のことだから1人で全部食うかと思った。」
「んー、アイス食べるとお腹痛くなるんだよねえ。だから全部は食べれないんだ」
「……はあ!? 食えないのに俺にアイス買ってこいって言ったのか!? 馬鹿だろ!」
「食べられないって訳じゃないもーん。アイス好きだし。それに」


―パピコならこうやってハルくんと半分こできるでしょ?


パキン、と折ったパピコの片方を差し出しながら笑う。


「……」
「いやー、アイスって夏の醍醐味だよね! こういうの仲良しって感じで良いよね!」
「……馬鹿じゃないの」


何か言ったー?と首を傾げる幼馴染を無視して、俺はパピコを口にした。赤くなった頬は暑さのせいだと誤魔化して。





(熱いのは君のせい)















◆読みづらいね!?とても読みづらいね!? 再び季節感を無視した話です……この頃は改行してばかりの文章だったなあ。

1年前 No.5

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_cT3

「溢れた想いは枯れていくだけ。」

1年前 No.6

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_cT3

「さようなら、どうかお元気で。また何時か会いましょう。」


そんなありふれた別れ文句を告げた彼女の姿を、俺は朧気にしか覚えていない。
どんな表情をしていたのか。どんな髪型でどんな服装だったのか。彼女のことはおろか自分のことさえも分からない。

―そして、彼女は一体どんな気持ちで別れを口にしたのか。
俺には全く想像もつかないのだ。冷めた奴だと言われるだろうが本当のことなのだから仕方がない。唯一覚えているとしたなら、それはあの日俺は確かに泣いてたこと。

それだけだ。

1年前 No.7

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_cT3

―最高に大好きで、最高に大嫌いでした、貴方のこと。


そんな書き出しの手紙を引き出しの奥から見つけた。学生時代に貰った其れはもう随分と色褪せていて。

1年前 No.8

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_cT3

昔々、とある小さな村で大きな事件があったそうだ。何十年も経った現在、事件の概要を知っているのは限られた人間のみ。
少女もその一人だった。その事件で両親を亡くし、友人を亡くし。故郷も無くしてしまった。
今ではいつの間にか辿り着いたこの町で、義理の家族と共に新しい暮らしを始めている。義理の父母も兄妹も少女に良くしてくれているし町の人も親切で。
少女は確かに幸せな時を過ごしていた。唯一つ問題があるとするならば。




―私はどういう人間なんだっけ。今までどんな生活をしてきたんだっけ。私の名前って、何だったっけ。




『事件』以前の記憶がすっかり無くなってしまっていたことだった。

1年前 No.9

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_MDn

夢を見ていた。懐かしい夢を。家族が居た頃の記憶を。あの頃は幸せだった、なんて今が不幸みたいな言い方かな。別に全然そんなんじゃ無いけどね。唯、ちょっと昔の温もりに触れたくて泣きたくなってしまっただけ。二度と同じ時間が戻ってこないことなんて分かりきってる筈なのに。それでも望んでしまう私は愚かなのかな。そんなこと無いって言って笑ってくれる人も居るかもしれないけど。きっと彼女はそうしてくれる。彼は、彼は呆れたような顔をして溜息を零して。そして私の頭を撫でながらこう言うのだろう。

「何時までも過去に縋ってたって仕方ないだろ。どうやったって時間は先にしか進まないんだから。……どんなに辛くて悲しい人生でもそうじゃなくても、必ず幸福な時ってある筈じゃん。少なくとも俺は、紗凪達と居る今の時間が幸せだから。過去も大切だけど、同じぐらい現在も大切なんだ」と。





―目を覚ますと僅か数十センチにも満たない距離に彼の顔があって酷く驚いた。悲鳴こそ上げなかったが反射的に右手で顔を殴ってしまったのは、どうか、お許し願いたい。というか私の心情を察して欲しい。切実に。起き抜けにそんな状況になってたら驚かない筈が無いじゃないか。……無いよね?


「……痛ってえ。急に何すんだよ、紗凪。起きてすぐ右ストレートとかそんな挨拶要らないんだけど」
「え、これ私が悪いの?私悪くないよね?いきなり殴ってしまったのは流石に申し訳ないかもだけど、起き抜けに驚かせるようなことするノワールが悪いよね?」
「大したことじゃないだろ。そろそろ起きるかと思って顔近づけただけなんだが」
「接近しすぎなの!あそこまで顔近づける必要は無かったと思いますがその件についてはどうお考えで!?」
「何処ぞのマスコミみたいな言い方だな。少し落ち着け……とりあえず、そんなに取り乱す程驚かせたことは謝る」
「……いや、別に怒ってはいないんだけど。ちょっとびっくりしただけ」
「少しびっくりしただけでお前は人の顔を殴るのか」
「…………もう、いいや。ノワールは今の姿がどう人の目に映るかを考えた方が良いよ」
「どう、とは?別に変な格好はしてないだろう。お前から見て何か可笑しいのか?」
「それを私に言わせるのかこのデリカシー皆無男!!!早く服着ろや!!」




そう。目を開けた時に視界に飛び込んできたのは彼の顔だけじゃなく、「上半身の裸」もだったのだ。顔が近いってだけなら殴るようなことはしない。

1年前 No.10

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_MDn

電話が苦手だった。顔が見えない分、相手の表情とかが読めなくて余計に緊張してしまうから。








プルルルルル……


コール音が一回鳴る。相手はまだ出ない。二度目が鳴って、次は三度目。まだ出ない。ああもう早く出てくれよ。この間も凄く緊張してるなんて向こうは全然思いもしていないのだろう。それが何だか悔しい。コールが長引けば長引く程緊張するのは自分だけなのかな。今も何故か胸がどきどき騒いで煩い。煩い。煩い。爆発してしまいそう。





プルルルルル……


気がつけば七度目のコール音になっていた。これで出なかったらもう切ろう。


「……もしもし」


出た。出てしまった。何で諦めようとした時に限って出るんだよ、なんて思っても仕方ない。離しかけていた受話器を耳に近づける。


















◆電話は嫌いじゃないけど少し苦手です。切ろうと思っていた矢先に相手が応答するってことありますよね。(実話)




1年前 No.11

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_DiY

「はい、あーん」
「……」
「あーん」
「……」
「あーん?」
「……」
「いい加減口開けろよこの野郎!!!」


痺れを切らしたのだろうか。フォークに突き刺した黒焦げの物体(恐らく元はケーキであったもの)を目の前に突き出してきた幼馴染が、ついにその笑顔を崩して此方に迫ってくる。笑ってるつもりなんだろうけど思いっきり口角引き攣ってるからね?あとその黒い物体は一体何なの。確か二時間ぐらい前にケーキ作ってくるとか言ってなかったっけ。僕の知ってるケーキはそんな真っ黒じゃないんだけど。っていうか僕、途中まで作るの手伝ったよね?その時は普通にスポンジケーキが出来る予定だったじゃん。何をどうやったらそうなるの。僕の幼馴染が料理苦手なのは十分承知してるけど、少々限度というものがあるのではないだろうか。そもそもオーブンってそんなに火力あったっけ。そんな黒焦げになるぐらいの火力あったっけ。


















◆黒焦げになったケーキとエンカウントした『僕』は一体どうなってしまうのか!?次回「このほろ苦さはまるで恋!?運命の相手は君だった!笑いあり涙ありの青春劇を見逃すな!」お楽しみに!(嘘です続きません)

1年前 No.12

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_DiY

好きだと言われても、馬鹿な私にはそれがどういう意図で言われたのか分からないんだ。ごめんね。

1年前 No.13

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_XEF

泣きたい、のに泣けない。笑いたいのに、笑えない。
正しい泣き方笑い方って何ですか。誰か教えて。

1年前 No.14

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_WQ1

水の中で暮らしたい。そんな風に思ったことが皆にはあるのかな。
私はあるよ。其れに今はその願いが叶ったの。だから私、とても幸せ。


―そして少女は今日も水中で息をする。

1年前 No.15

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_0F2

「……何を企んでるのかって?企みなんて何も無いよ。俺は自分がやりたい様にやるし、物事が面白く動く方に味方する。だってその方が楽しいじゃん?」

「ねえ、アリス。良いことを教えてあげようか」





▼チェシャ猫っぽい台詞を模索中。

1年前 No.16

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_0F2

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1年前 No.17

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_cPT

誰か私を此処から連れ出してみせてよ、なんてさ。

1年前 No.18

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_JcC

戯言だらけのノートの切れ端を、そっと窓の外に投げてみた。

1年前 No.19

削除済み @sky0570 ★XnexxuJTdj_JcC

【記事主より削除】 ( 2016/08/05 19:35 )

1年前 No.20

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_JcC

「花くん、好きだよう」

「……はいはい、俺も好き」

「むう、棒読みだなあ。ほんとに好きだと思ってますかー」

「好きだって。何、俺の愛を疑うわけ?本当にお前のこと好きだよ」

「……やっぱりほんとじゃない。君は愛とか言う柄じゃない!そんなこと言うような人じゃない!うわあ、何か変!」

「…………さらりとディスっていくスタイル?良いね、嫌いじゃないよ」

「だってだって、普段は酷いことばかり言うもん。『お前馬鹿なの?』とか『その空っぽな頭でも、もう少し上手く考える努力しろよ』とかとか!」

「何それ、俺の真似?俺そんなに見下すような表情してた?ってか、実際お前が馬鹿なのは事実だろ」

「うわあああ、また馬鹿って言ったあああああ。花くんの馬鹿あああああああああ」

「馬鹿って言う方が馬鹿なんだよ、馬鹿」

「花くんの馬鹿、意地悪、嫌い!」

「…………ちょっと今のは聞き捨てならない」

「へ、あ、ちょっと待って、花く、」







「好き」


















▼何 だ こ れ。ただ会話文が書きたかった、それだけです。

1年前 No.21

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_z2m

「花くん花くん、遊びに来たよ!」
「……花夜さん?今何時だと思ってんの?」
「えーと、2時?」
「うん、そうだね。夜中の2時だね」
「あれ、さっき『今から行くね!』ってメッセ送ったよ?」
「連絡くれたら良いってもんじゃないから……こんな時間に出歩くなよ、幾ら近所だからって」
「あ、花くんこれ食べてもいーですか美味しそう」
「聞けよ人の話。……良いよ」



本当マイペースな奴。年々拍車がかかってるような気もするけど。ぺりぺりとパッケージを開いてポッキーを食べ始めた花夜を横目に、俺はやりかけの課題に向き直る。明後日には提出しなければならないし、明日はのんびり羽根を伸ばしていたいので徹夜を覚悟し取り組んでいたのだ。そこへまさかの闖入者、相手はマイペースな幼馴染。……いや、本当何で来たんだよ。用事があったならもっと早く来るとか明日に来るとか、選択肢は他にあるというのに。こんな遅くに女子がふらふら出歩いてたら危ないだろうが。花夜の家から俺の家まで距離は200メートルほど。時間にしたら5分から10分で着くとしても、それでもだ。やっぱり深夜に一人で外に出るというのは如何なものか。こいつには危機感というものがまるで無い。一度しっかりと言い聞かせておかなければ……そう思ってくるりと振り返れば、



「んあー、美味し。ライチ味初めて食べたけど気に入った」
「……お前、もう一箱食ったの?」



新作のポッキーを平らげご満悦な様子の幼馴染は二箱目に手を伸ばしていた。食べるの早くない。それ普段のより増量のやつなのに。












▼二人は高校生です、高校3年生。今回の話ではまだ高1。名前とかも決めちゃったので折角だから簡易情報載せちゃいます。
 こういうの考える前に勉強しろって話ですね、はい()


桐生 花(きりゅう はな):茶髪猫系男子。視力が悪く自宅では眼鏡着用。幼い頃からずっと花夜のことが好き。↑の時はまだ無自覚。
東雲 花夜(しののめ かよ):黒髪小柄女子。天然。危機感及び警戒心が頗る欠けてるので花の気苦労が絶えない。中学の時に花への恋心を自覚。


二人とも花が付く名前。周囲からは花コンビって呼ばれてます。高3現在は公認カップル。きっとバカップル。そして付き合ってからも花くんの気苦労は絶えません。








1年前 No.22

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_z2m

そんな上辺だけ取り繕った言葉なんて吐かないで。それは愛じゃないの。もう疲れたの。
貴方が私に言う「愛してる」が幾度も頭を巡っていて、離れない。まるで呪詛の様に絡みついている。
ねえ、そろそろ開放してください。開放してくれても、いいでしょう?
……どんなに懇願したって、貴方が私の望みを聞き届けてくれることは無い。そんなこと、分かりきってたくせに。それでも願う私は馬鹿なのかな。






(そして私達は今日も、表面上だけの愛を繰り返す。)

1年前 No.23

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_NJh

走る。走る。とにかく走る。廻り続ける思考を止めたくて、無我夢中で。
忘れてしまいたかった。何もかも投げ出して、面倒なことを放り投げて、逃げ出してしまいたかった。もう何も考えたくなかった。
ねぇ、誰か私を連れ出してみせてよ。この静かな世界から。目まぐるしく、純粋で、かつ残酷なこの世界から。
誰か連れ出してみせて。

1年前 No.24

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_kAq

「さーらしな、さらしな、好き。大好き」

「『更科』これが今日から貴方の名前。名前も帰る所も無いなら私が作る。だから、私の所に来て。私と一緒に生きて」


市ノ橋 今宵(いちのはし こよい)→15歳の少女。天真爛漫を体現したような性格。年の割りに大人びているのは幼少期から常に周りの顔色を窺ってきた所以。




「今宵、危ないから先行かないで。転ぶから……って遅かったか」

「俺はあの日君に出会えて本当に良かったと思ってる。君が手を差し伸べてくれた時から、灰色だった俺の世界が輝き始めたんだよ。有難う」


更科(さらしな)→孤児院出身の青年。16の時に今宵に拾われ、それ以来彼女の護衛兼保護者を務めている。更科という名前は今宵が付けた。あまり表情に出ないが実は感情豊か。










▼年齢は仮決定。プロフも後々しっかりしたもの作る。青年×少女を書きたい。年の差好き。あと文字色変えてみました。目に優しいね、この色。

1年前 No.25

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_kAq

「好きって気持ちは分からないけど、それでも貴方は大切な人」

1年前 No.26

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_kAq

じゃあそろそろ帰ろうか、

そう言って笑った君は此方に手を差し出して。夕日を背に受けて輝くその姿はまるで―まるで、神様の様だと、そう思ったのでした。勿論本物を見たことなんてある訳無いし、普段の私ならそもそも神様なんて実在するのかと笑い飛ばしていたことでしょう。けれどこの日は違いました。目の前に居る彼が尊く愛しき存在のように心の底から思えたのです。それはこの時の私がメランコリーな気分だったからかもしれません。メランコリーという言葉が憂鬱という意味を指すことを知らなかったあの頃より、私は大人になれたのでしょうか。なっているのでしょうか。なれるのでしょうか。きっと、私にしかわからないことです。私以外の、他の誰にも知り得ることが無いのです。目に滲んでいた涙はいつの間にか引いていました。夕暮れ時の少し冷たさを含んだ風が頬を撫でていきます。この感覚が理由も分からず好きでした。

「早く帰らないとお母さんに怒られてしまうよ」


私の神様はそんな小さな子供を宥めるみたいに言うので私は少しむっとして、


「まだ17時だから、そんなに遅い時間じゃないわ。それに」


―私、もう大人なのよ。
差し出された手を取り、澄まし顔をしてみせました。すると彼は僅かに大きく目を見開き。それから小さく笑って言いました。


「そうか、君はいつの間にか大人になっていたのか」
「でもまだ、ちょっぴり未完成な大人」
「半分子供、半分大人みたいな?」
「んん、6割子供」
「それじゃまだ子供じゃん」
「もうすぐ半々になる、筈だもん。……きっと、」
「不確定なんだ?自信なさげ」
「大人と子供の境目が分からないの。境界線とか決めてくれれば良いのに」
「一般的には二十歳を過ぎたら成人と言われるけれど、成人=大人かと聞かれたら疑問だね」


夕日の朱が眩しくて、目に突き刺さるようで。何となく下を向いて歩きます。後ろめたいことなんて何も無い筈なのに。何故か前を見ることが出来なくなってしまいました。


「見てくれだけ育って、中身は何も変わってない人は多いから」
「幼稚ってこと?」
「子供よりも子供っぽい大人は沢山居るし、その逆も然り。やけに大人びた子供、偶に居たりするだろ」
「……うん」


例えば私の弟とか。昔はお姉ちゃんお姉ちゃん、って私の後をちょこちょこくっついて歩いていたくせに、いつの間にか私より「大人」になっていたんです。男の子は大きくなると可愛げが無くなるというのは間違いじゃないんだと、身をもって知りました。あんなに可愛かった私の弟は何処に行ったのだろう。叶うことなら返してほしい、なーんて。


「まず、大人の定義が分からないんだよなあ」
「ほんとね。身体的に大きくなったら大人?精神面が成熟したら大人?」
「両方バランス良く備わってきたら大人なんじゃない?もう僕達で決めてしまおうか。大人と子供の境界線」


その提案はとても素敵だと思いました。何事にも明確な線引きが必要というのは私の個人的な持論ではありますが、物事をはっきりさせること事態は悪いことではないでしょう。曖昧良くない。しかし世の中には敢えて曖昧に濁した方が良い場合もあるので甲乙つけ難いのです。……『甲乙つけ難い』の使い方、間違ってるかもしれませんが。


















▼こういう事を考える時点でまだ子供なのか、なんて思ったり。難しいものですね。

1年前 No.27

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_mOc

「さーらーしーなっ!」
「……っ、急に飛びつくの止めてください今宵サン……」
「やーだよ、だって寒いもん」
「寒いのと俺の体にタックルよろしく飛びついてくるのは何の因果関係が」
「さらしな暖かいから!くっつくとより暖かくなるんだよー。二人でぬくぬくしよ、ね!」
「(……そんなきらきらした瞳で見上げられると、さあ。)」
「よし決めた。これからさらしなは私専用のゆたんぽになってね。はい決定」
「ちなみに一応聞いておくけど、拒否権は?」
「無い!(良い笑顔)」
「……ですよね。知ってた」
「えへ、他の人に使わせちゃだめだよう。私だけだからね!」
「仰せのままに」










▼二人きりの時は「今宵」と呼び捨てする更科さん。口調も多少フランクになる。最初は二人で居る時も様付けで呼んでて思いっきり敬語だったけど、今宵本人の強い希望によりこうなった。因みに公の場や他に人が居る時は「お嬢様」か「今宵様」って呼ぶ。

1年前 No.28

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_pxp

※嘔吐描写注意。











き、もちわる、い。


口元を抑え、込み上げてくる吐き気を何とか堪えて廊下を駆ける。周囲の目なんて気にならない。ただ今はどうしようもなく逃げたかった。一人になりたかった。
普段は何てこともない喧騒も、友達の心配するような声色も、あの人が自分に寄越す視線も。全てが煩わしくて仕方ない。何時もなら休み時間に女子が入り浸っているトイレに一目散で駆け込んだら予想とは反して人の姿が無く。扉の開閉音だけが響く。其処で少し落ち着きを取り戻した。取り戻した、ら。


「…………………っ!」


治まっていた筈の吐き気が一気に押し寄せてきた。トイレ内にある掃除用の水道に近づいた途端、我慢しきれなくなって吐く。昼食を抜いたせいか吐いたものはほぼ水に近いぐらいさらっとしていて、食べ物の痕跡は残されていなかった。胃液が出たのか吐瀉物の色は黄を帯びている。喉の辺りが熱くて、酸っぱい。じわりと滲んだ涙は生理的なものだ。きっとそうだ。ふと顔を上げれば鏡に映った自分の顔が目に入る。酷い顔だ、と思った。

11ヶ月前 No.29

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_pxp

「どうしようもなく、好きなんだよ」

「例えあんたが信じられなくても」

「俺はこの気持ちに嘘をついてない」



11ヶ月前 No.30

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_pxp

「一緒にいられるのが当たり前になってるけど、実はそうじゃないって気づいたのは最近で。……違うね。気づかないふりをしてただけ。まあ私から離れる気は微塵も無いし、向こうが私の側から居なくなっても探しに行くよ。絶対にね。見つけたらどうしようかなあ。とりあえず私の部屋に閉じ込めちゃおうかなあ、なんちゃって。ジョークだよ、イッツジョーク!(目が本気)」

皆瀬 紫乃(みなせ しの)





「手放すつもりも手放せる気も最初から更々無いんだけど、さ。きっと俺は彼奴が離れようとすることを許さないんだろうね。それこそ鎖で繋ぎとめておきたいぐらいに。相手が拒否したって泣いたって、結局は自分の醜い独占欲を叶えようとする。自分でも馬鹿だと思うけど、どうしようもないくらい依存してんの。……まあ鎖云々の話は例え話だけどね?冗談冗談、(目が笑ってない)」

茅 伊織(ちがや いおり)










▼共依存カップル。こいつら絶対面倒くさい。(褒め言葉)多分我が子達の中で一番拗らせてるから関わり合いになりたくない。(褒め言葉)普段は自分の愛も相手の愛も疑う隙を見せないくせに些細なことで弱気になって突拍子もないことしでかすタイプ。これどちらか一方にちょっかい出したら詰むなあ……二人とも独占欲の塊!

10ヶ月前 No.31

來夢 @sky0570 ★GY52IgnAht_XWi

しとしと、しとしと。
土曜日の朝。せっかくの休日だというのに今朝の天気は残念ながら雨模様。窓の外を見ながら私は一つ溜め息を吐いた。天気さえ良ければ今日は朝から出かけようと思っていたのに。というかその予定で昨日から色々準備していたのに。昔から遠足だとか遊園地だとか、楽しみにしているイベントの時には高確率で雨が降る。それはもう百発七十中くらいの確率で。(流石に百中まではいかない、筈)おかげで小中学生の時の渾名は「超雨女」、しかも「雨雲を呼び寄せる天才」とかいう全く嬉しくも何ともない称号(?)を頂いてしまった。そんな自分が恨めしくて仕方がなく。でも今日ほど自分のこの「雨女」体質を呪ったことはない。

─だって、ようやく二人共休みが合ったのに。

彼と休日が被ることは滅多にない。お互い仕事のジャンルも生活リズムも正反対で、同棲していても中々一緒に過ごすタイミングが合わないのだ。例えば私が家に帰ってきた頃にはもう彼は仕事に出ていたり。私が熟睡し夢の中に居る時に仕事から帰ってきたり。特に最近は彼の方が仕事で大きなプロジェクトを任されたらしく、朝六時くらいに家を出て夜中の二時や三時に帰ってくる日々が続いている。また休日も基本的に時間が合わない。というよりは、彼の休日と私の休日はまず被らない。彼が休日で家に居ても、私は仕事。その逆も然り。今日みたいに二人共が休み、なんて日はほぼ無い。だからこそ、その貴重な休みを満喫し二人の時間を良いものにしようと。そう、そう決めていたのに。


「何で雨が降るんだよっ!!」


悲しみやら恨みやら負の感情の篭った渾身の叫び声は誰に届くこともなく空中に霧散した。途端にしん、と部屋の中が静かになる。何これ虚しい。静けさに雨の音もあらたまって余計に虚しさを助長させている気がする。らしくなくナーバスになりそうだ。元気だけが取り柄だと言われていた私の唯一のアイデンティティが消失してしまう。由々しき事態である。

「……というか、あの人はいつまで寝てるの」

















8ヶ月前 No.32

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_jWF

今日はツイてない。学校までの道を行きながら、織はそんなことを思った。
起床時、体を起こすと同時にベッドから落ち、朝食のぱんと目玉焼きは自分の分のみ作り忘れがあり、(その後頃焦げのものが用意された)家を出てから弁当を忘れたことに気づいてダッシュで戻り。そしてつい先程、段差も無い平坦な道の上で躓き転けてそのまま電柱に頭をぶつけた。少女漫画に出てくるヒロインもびっくりするぐらいのドジっぷりである。何だこれ、こんなドジ属性が自分にはあったのか。いや、そんなものある筈が無い。というかあってたまるか。二宮織、こう見えて少しドジな男子高校生(17)☆なんてどこぞのアイドルみたいなキャッチコピー(?)が頭に浮かび、即座に消し去る。ダメだ、頭をぶつけてしまったからか、思考回路が可笑しな方向に。天を仰ぐような姿勢で項垂れていると、しかし其処へ爆弾が投下された。しかも超ド級、特大の爆弾である。

「とあーっ」

不思議な掛け声と共にガサガサガサ、と音を立て、スライディングよろしく植え込みの中から出てきたのは制服を着た女の子。白を基調としたその制服はうちの学校のものではない。そもそも型が違う。彼女が着ているのはセーラーだが我が校の女子制服はブレザータイプだから。……いや、論点はそこじゃない。問題なのはそこではない。突然の事態に呆然としている俺を余所に、こちらに気づいた少女がとてとて歩いて近づいて来て。そして未だ固まったままの俺の手をがしりと掴み、満面の笑みでこう告げた。

「こんにちは、神様です!」

第一印象として抱いた思いは「え、何この子危ない感じ?」である。だってそうだろう。開口一番、『私は神様です』なんて言われて、ああ、そうなんですかと納得出来る人が果たしているのか。いや、いない。

8ヶ月前 No.33

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_jWF

触れた足は驚くほどに冷たくて汗が滲んでいる。そのしっとりした感触が、手に吸い付く感覚が、何だか気味悪いと思った。

7ヶ月前 No.34

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_giC

こんこん、と窓を叩く音がする。その音に顔を上げ、読んでいた本をぱたりと閉じた。そっとベッドから降りて窓辺に近づく。向こう側に居る彼は歩いてくる私を見て太陽の様に明るい笑みを浮かべた。きゅうん、と胸の奥が疼くのを誤魔化すように勢い良く窓を開ける。そして彼に向かって微笑みながら挨拶をした。


「こんにちは、希君。今日も来てくれてありがとう。」


幼い頃から体が弱くすぐに体調を崩していた。小学生の時のお楽しみ会とか遠足だとかそういったイベントにまともに参加できた記憶は無いに等しい。そもそも通常、普通に出席できた日が少ないのだ。月の半分くらい休んでいた時期もあった。理由は簡単。「体調不良」この一言に尽きる。短い日数ではあるが入退院を繰り返すことなんてざらにあって。だから学校には行けなかったし、まして外出なんて中々出来なかった。最後に外に出たのは何時だったっけ。もう数年は前になるだろうか。同様に人に会ったのもそれが最後。まともに学校に行けてないからか友人と呼べる存在は私には居ない。恐らくそういった存在を作ることを諦めたせいでもある。

6ヶ月前 No.35

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_OzI

暑い。とにかく暑い。今年の夏はここ数年で特に暑い夏になるでしょう、とテレビの向こう側で可愛らしい女子アナが画面越しでも分かるぐらい額に汗を滲ませながら言うのを見ていた。暑そうだね。当たり前だけど。こんな暑い中、暑いと分かっていながら屋外に出て行かないといけないっていうのは大変だ。それが仕事なんだけど、大変な所業を仕事の一言で片付けられてしまう世の中もどうかと思う。全く悲しいもんだよね。子供には夏休みがあって大人には無いっていうのも悲しい。休日は子供も大人も関係無く等しく与えられるべきだ。いっそのこと七月後半ぐらいになったら誰も彼も皆休みになればいいと考えて、まあでも本当にそうなったらこの世は上手く機能しないのかもしれない。買い物しようと思って店に行ったら休みで、他を探したけど何処もやってない、とか。休みの人とそうじゃない人がいるからバランスが取れているんだろう。

ああ、休みを当たり前に享受できていた頃が懐かしい。そして羨ましい。当時の自分は長期休業というものをあまり好んでいなかった。時間を持て余し、だらだらとした変わり映えのない一日を過ごし、長い休みなんて無くてもいいと思っていた。理由は「暇になるから」の一言に尽きた。全くもって贅沢だ。今の自分だったらそんなことは思わない。寧ろ休日を渇望している。常日頃から切実に休みを欲している。思いがけず「今日休みになったよ!良かったね!」などと同僚から電話が来た時(同僚の声はとても弾んでいた)なんて喜びのあまり持っていたスマホと飲んでいたお茶のペットボトルを同時に放り出して万歳してしまったぐらいだ。その後ふと我に返ってベッドの上に緑茶が零れているのを見た時慌てた。シーツはすぐに洗濯した。どうにも浮かれてしまうといけない。まあ、スマホは無事だったから良しとした。流石にスマホ故障の理由がお茶に水没(きっかけは浮かれて万歳したことによる)は頂けない。どう考えてもはしゃぎ過ぎだろう自分。子供か。いや、精神年齢は子供だが。

まあそんなことはさておき、何はともあれ今の俺は休日を愛する人間になっていた。とりあえず欲しいものを聞かれて「休み」と答えるような。休みなんて無くてもいいよ、と思っていた小学生から華麗なるジョブチェンジ、イコール劇的ビフォーアフターを遂げたのには理由がある。其れは現在の自分の仕事状況にあったのだった。










4ヶ月前 No.36

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_OzI

学年主席で、勉強以外でも確かに頭の回るこの少女は色恋には滅法疎く、そしてポンコツになってしまうらしい。

4ヶ月前 No.37

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_OzI

「全くこれだから最近の若い人は!」
「いや、あんたも十分若いでしょうが」

4ヶ月前 No.38

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_FWA

「雑菌広げてるようなもんですよ、これ」

「雑菌言うなし」

4ヶ月前 No.39

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_FWA

「世の中難儀なものだよね、本当に」

昨日の夕飯時のこと。しみじみといった様子で発された呟きに箸を止めた。弾かれたように頭を上げると、その呟きの主はもう興味が無くなりましたとでも言いたげに、テレビには視線を向けずに魚の骨をせっせと取り除いている。

3ヶ月前 No.40

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_jG9

―好きな人が居る。何時から好きだなんて覚えていない。多分物心がついた頃から既に好きになっていたのだと思う。少女漫画だったならきっと幸せな結末を迎えたのだろうが、残念ながら現実はそう甘くはない。片想いで終わるのならまだ良かったんだ。俺がただ一方的に好きなだけなら。だけどそうじゃない。自惚れじゃない筈、きっと俺達は両想いだった。其れでも諦めなくてはならない想いがあるのだ。ハッピーエンドは望めない。叶うことが無い恋だと分かっていた。最初から、ずっと。未練がましくこの恋情を引き摺る自分を惨めだと言って笑いますか、貴女は。



2ヶ月前 No.41

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_jG9

知らないよこんな気持ち。知らないままで良かった。どうして気づいてしまったの。

2ヶ月前 No.42

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_jG9

全て投げ打ってしまえたなら、きっと楽になれただろう。そんな覚悟も無い癖に。だからといって、伝える勇気も持ち合わせていなかったのだけれど。

2ヶ月前 No.43

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_jG9

彼女は言った。赦しは救いにすらなりゃしない、と。

「だってそうしたところで私の罪は消えないもの。表面上赦されたって何の意味も無いわ。私がしでかした罪の大きさも、あの子に与えた傷の深さも、何一つ変わりはしないのだから。」

自嘲的に吐き出される言葉を黙って聞いていた。長い髪に隠されて表情は分かりづらい。声の平坦さも常の彼女と違った様子は無い。それでも分かってしまった。今にも泣き出しそうなのを必死に堪えている顔をしていると。

1ヶ月前 No.44

削除済み @sky0570 ★XnexxuJTdj_jG9

【記事主より削除】 ( 2017/11/04 22:00 )

1ヶ月前 No.45

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_jG9

泣きたい時は泣いてください。笑いたい時には笑ってください。怒らなければいけない時はちゃんと怒って。言いたいことがあったら押し込めないで、言って。難しい時もあるだろうけど。それでご飯もきちんと食べて、よく眠って。そんな当たり前の生活の端っこにでも置いといてくれたら。居させてくれたら。僕はそれで充分なんで。

1ヶ月前 No.46

削除済み @sky0570 ★XnexxuJTdj_jG9

【記事主より削除】 ( 2017/11/12 18:55 )

1ヶ月前 No.47

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_jG9

「つつうららー!」
「それを言うなら津々浦々、だろ」

それはそれは上機嫌で、スーツケースをゴロゴロ引きながら(あちらこちらにぶつけながらの荒い運び方で、人様に当たらないか大変心配なところではある)歩く彼女を横目で見つつ、懐の地図を広げた。急がないと日が暮れてしまう。日没までには宿を見つけなくては。最悪野宿という手段もあるけれど、年頃の娘と二人。それは如何なものか。きっと彼女は何も考えずに「よっしゃ野宿ばっちこーい!」と笑って答えるだろう。そういう娘だ。分かっているからこそ憚られることもある。


「兄さん兄さん、宿は何処ですか今日は野宿ですか!?」


……ほら。こういう娘だ。此方から言わなくても向こうから、の可能性を論じていなかったのは圧倒的俺の凡ミスだ。以前もこういうことがあったのに何故忘れていたのか。己の迂闊さを呪いたくなってくる。


「……野宿はなるべく避けたいから早く宿泊先を探そう。お前だってふかふかの布団で寝たいだろ」
「お布団!あれは最高!お布団に包まって年がら年中過ごしたいよ。ふかふかのお布団で眠るのは至高だよ」
「そうだろ。だから野宿しない為に早く宿を……」
「でも、兄さんと一緒なら野宿でも全然構わないね。野宿だって楽しめるよ」


にこにこ笑ってそんなことを言う。楽しむ楽しまないの問題では無いのだけども。もっと死活的な問題が此方にはあるんだけども。天真爛漫なその笑顔を見ていたらまあ良いか、なんて思い始めるから自分の考えなんて緩いもんだ。くしゃり、と頭を撫でてやれば彼女は更に表情を和らげる。


「出来れば野宿は御免だから、ホテルでも旅館でも見つけるぞ。何が何でも」
「はあい。私、お腹が空いたよ。早く何か食べたい!」


お肉食べたい!と目を輝かせる彼女に宿の食事がそうだといいなと言って歩みを速める。とりあえずは今晩、無事に暖かい部屋で眠れることを祈るとしようか。













▼旅をしている二人の話。設定とか話をもうちょっと練りたい。二人の出会いとか、旅するきっかけとか。

1ヶ月前 No.48

來夢 @sky0570 ★XnexxuJTdj_QaP

「好きの大安売りって良くないと思うんだよ。言葉の重みが無くなるから」
「そうだねー。……ねえ、新名くん」
「ん?」
「好きだよ」
「え」
「好き。大好き。好きだよ。好き」
「〜っ、」
「好きです「もういい!もういいから!」」




「……あは。新名くん、顔真っ赤だ」
「…………そりゃね?あんなに好き好き言われたらそうなる」
「好きの安売りは良くないんじゃなかったんですかー」
「……君はそうそう言わないだろ。だから驚いたんだ」
「へへー、不意打ち大成功っ!」


「……何かあった?」
「いや、別になんも。いざ言いたくても言えなくなる時が来ちゃうかもしんないから、それなら言える時に言いたいだけ言っておこうと思いましてな」
「……そっか」
「うん」



「俺も好き」
「うん」

4日前 No.49
ページ: 1

 
 
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