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 詳細は取扱説明書をご覧下さい。

 ( 書き捨て!小説 )
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ぼっち。 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★8cfd0izEyf_mgE








 ( 宴もたけなわと言うことで、 )



 ――!、

 ▽ 孤独をものともしない僕だけの書き捨てです。主に野郎共がキャッキャしてます。
 ▽ 閲覧は自由ですが荒らしや冷やかしさん達は左手の出口から全速力で去って行って下さい。チキンハートな僕に荒らしや冷やかしなどは結構堪えます。
 ▽ 同性愛要素やら何やらが入り乱れておりますので閲覧注意です。たまにグロ要素のものも含まれるかも知れません。
 ▽ パクリさんも荒らしさん達同様に左手の出口から全速力でお立ち去り下さい。
 ▽ 一代目が記念すべき2000レス行ったので二代目です。
 ▽ 文才なんてどっかに捨ててきました。しょーもないもんばっか書いて自給自足生活を満喫してます。






 「 孤独が嫌いだなんて、何と君はまあ、 」








 ( ――それでは皆さん、お手を拝借! )


4年前 No.0
メモ2018/12/31 20:53 : 躁田☆0zLPicLVULd. @etoilexxx★Android-fSZlXgXJU6

 ロンリー、ロンリー、ロンリー!→詳細は取扱説明書をご覧下さい。

 キャラ設定など/ http://mb2.jp/_sts/2876.html


 ――


 ぱち:41

 アクセス:7100超え


 さんくす!

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躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM





「おれは丁嵐。丁嵐、六良って言います。こんなだけど、一応、この部の部長だから。何かわからないことがあったら、おれに聞いてよ」「凡人? ……まあ、いいや。実際、おれに才能なんかがあるとは思えないし、それでいいよ。」「ボードゲームは得意なんだ。どうせ、おまえなら知ってるだろうけど?」

「私の名前を聞きたいのか? フン、まずは自分から名乗ったらどうだ。まあ、いい。私は一廼穂与作、副部長の片割れだ」「馬鹿騒ぎは、あいつらとやってくれよ。私は他人に馴れ馴れしくされるのが一番嫌いだ。」「本が、読書が、好きだ。特にミステリー。……私は、これでも探偵をしているからな。」

「ワルイコなヨイコちゃんでぇーっすぅ。あん? 今久留主よ、今久留主。今久留主良子、この部の副部長。ちゃあんと、覚えてね?」「女の涙は武器になるの。アタシが泣いたら、アンタだってイチコロなんだから覚えてなさいよ?」「……こんなデカイ女、好きじゃないでしょ。知ってるから、いいの。」

「(あいきゃんとすぴーくじゃぱにぃーず、です。ムツは采華無罪です。この部の会計・書記をしてるんです。)」「(ムツはあなたのお話がすきです。わからないならいいんですけど、わかるなら、それでいいんです。)」「……ぁ、あー…………おひ、がらも……よく、っ――あ、こ、こんにち、は……?」

「わたし? 久成だよ! 越湖久成、よろしくね! こっちは弟の久子ですっ。愛想はよくないけど、悪い子じゃないからなかよくしてあげて?」「にゃー? にゃにゃっ、にゃー! ふふっ……にゃにゃにゃ、にゃんにゃん!!」「戦略的大ッ勝利!! まっ、なんたって、わたしは魔法使いだからねー!」

「……越湖久子。は? 何で初対面のあんたに宜しくされなきゃいけねえの?」「姉さんは魔法使いなんだ。いつだっておれを救って、他のヤツらも救ってくれる。だって、きっとそうじゃなきゃ、おれは今まで姉さんが嘘をついて来たって思わなきゃいけない」「姉さん、おれは姉さんが居るだけでいいよ。」

「あん? ああ、オレは王子ななと! ナナくん、でいいぜ。ところでなんか用?」「正義とか悪とか関係なく、オレが救ってやるって言ってんだよ。大人しくヒロイン気取りで礼でも言っとけよ。ほら、返事は?」「ノーと言えないし、言わなさそうなオレにそれ頼むの、ずいぶんと賢いやり方ッスねえ?」

「杜若透子よ。トーコちゃんなんて呼んだら、その可愛いおめめくり抜いちゃうんだから」「嫌よ。私、男の人ってきらい。自分のことしか考えてなくて、私の気持ちを尊重する気なんて更々無いもの。平気で嘘もつくでしょう」「損得勘定を持ち込んでいいのは恋まで。損をしてもいいって思えるのが愛。」

「あ、ええと、日下田椎菜です。皆さん忙しいみたいですし、俺が話くらいならお聞きしますよ?」「せんぱい、泣いてる時の方が静かですもんね。涙がきらきらして綺麗ですよ。告白……? ふふっ。俺ね、せんぱいのことそんなに好きじゃないですよ」「うーん、と。とりあえず、ひみつってことで……?」

「コハクはコハクだよ。…………他に、言うことある?」「ベリーにナイスにデリシャスだけど、コハクは甘すぎると思うの。お砂糖をもう少しだけ減らして欲しいな。そうしたら、もっと……美味しくなる、と思うの。」「ふ、ぁあ。おはよう、じゃなくて。こんにちは? ……起こしてくれて、ありがとう」

「吾輩は恋中絲! 名前は、──あれっ?」「嗚呼、やつがれもそう思っていたところだ。それにしても、わざわざ此方まで来るなんて、さては君。案外マメだなぁ?」「とんだ社畜根性だね! いつまでそんな事をしているんだ。やつがれと一緒に来ると言ったのは、君だろう。早くしないと置いて行くよ!」




8ヶ月前 No.1335

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM




Call My Name


 罪だと言われた。言われた気がした。言われたことすら忘れてしまった。忘れたのだろうか。忘れられるのだろうか、一体何を。

 存在を否定されたのは小学校に上がる前だった。自らの血を恨むような声で、「気持ちが悪い」と、ただ一言そう言われたきり彼はこちらと目を合わせないまま。どれほどの年月が過ぎたか、または過ぎなかったのか。結局、彼は十年経とうと笑顔どころか、目尻に出来た皺すら見つめることすら許さなかった。ここまで来ると悲劇にすらなりはしない、安い賃金で雇われた脚本家ですらもう少しマシな台本を書くだろう。
 後悔はしていない、後悔をするほどのことは何も無い。生まれたことに懺悔するのが正しいというのか。


7ヶ月前 No.1336

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM



時売り/人の時間を仕入れて売る/非合法密売人/若い男とそれなりに歳をとった男/一人の少女/異能力世界


7ヶ月前 No.1337

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★g2l2NwnCpr_mgE





 部田(とりた)/臥龍岡(ながおか)/鶏冠井(かえで)/十(もぎき)/薬袋(みない)/舌(ぜつ)/華表(とりい)/唐桶(からおけ)/郷右近(ごうこん)/馬締(まじめ)/一円(いちえん)/傘(からかさ)/銅・鉄(あかがね・くろがね)/小粥(おかい/こがゆ)/昼間・晝間(ひるま)/東江(あがりえ)/審(あきら)/安居院(あぐい)/生明(あざみ)/安栖(あずまい)/馬酔木(あせび)/東奥(あちおく)/明父(あぢち)/旦来(あっそ)/流井(あらい)/行町(あるきまち)/雷(いかづち)/五百蔵(いおろい)/五十山田(いかいだ)/五十木(いかるぎ)/五老海(いさみ)/五十公野(いじみの)/飯領田(いろでん)/上門(うえじょう)/姓農(うじの)/雅楽代(うたしろ)/槍沢(うつ ぎさわ)/洞木(うつろぎ)/台(うてな)/善知鳥(うとう)/独活山(うどやま)/垂髪(うない)/雲丹亀(うにがめ)/東川(うのかわ)/祖母井(うばがい)/漆真下(うるしまっか)/粉間(うるま)/江井(えねい)/得可主(えべしゅ)/役(えん)/種田(おいだ)/御鱗(おいら)/網田(おうだ)/大炊御門(おおいみかど)/大平落(おおでらおとし)/正親町(おおぎまち)/君家(おおや)/王来王家(おくおか)/忍海辺(おしんべ)/愛宕(おたぎ)/何(が)/利部(かがぶ)/司辻(かさつじ)/京(かなどめ)/一尺八寸(かまつか)/狼谷(かみたに)/巨炊(からき)/杏(からもも)/狩集(かりあつまり)/唐牛(かろうじ)/口分田(くもで)/交告(こうけつ)/樹神(こだま)/東風平(こちんだ)/小番(こつが い)/七種(さいぐさ)/尺一(さかくに)/属増(さかんぞう)/九石(さざらし)/曲尺(さしがね)/貴家(さすが)/哘崎(さそざき)/眠目(さっか)/粟冠(さっか)/甘蔗生(さとうぶ)/直(じく)/倭文(しとり)/不死川(しなずがわ)/昌子(しょうじ)/定標(じょうぼんでん)/銀鏡(しろみ)/治部袋(じんば)/村主(すぐり)/魚生川(すけがわ)/瑞慶覧(ずけらん)/双畑(すごはた)/辻子(ずし)/漁(すなどり)/砂明利(すなめり)/後久保(せどくぼ)/谷利(せり)/直下(そそり)/輪地(そろじ)/都木(たかぎ)/天屯(たかみち)/瀑布川(たきがわ)/武弓(たきゅう)/大工廻(だくじゃく)/竹箇平(たけがなる)/七部(たなべ)/袋布(たふ)/集貝(ためがい)/田家(たんげ)/一寸木(ちょっき )/芥切(ちりきり)/九十三(つくみ)/二十八(つちや)/十九百(つづお)/紡車田(つむた)/湊元(つもと)/樋園(てぞの)/樋之口(てのくち)/手計(てばかり)/研岡(とぎおか)/筒口(どぐち)/野老山(ところやま)/栩内(とちない)/舎利弗(とどろき)/土定(どんじょう)/崩前(なぎまえ)/泥(なずみ)/長面川(なめかわ)/科木(ななめぎ)/南波佐間(なばさま)/西風館(ならいだて)/奈流芳(なるか)/下山(にぎやま)/生和(にゅうわ)/庭植(にわとこ)/明日(ぬくい)/大戸(ねぎ)/苗加(のうか)/南野(のうの)/吸山(のみやま)/外立(はしだて)/派谷(はたちや)/神服(はっとり)/吹留(ひいどめ)/鴻(びしゃご)/人首(ひとかべ)/生城山(ふきの)/五六(ふのぼり)/遍々古(べ べこ)/平安名(へんな)/面(ほほつき)/梅干野(ほやの)/麻殖生(まいお)/柵木(ませぎ)/真草嶺(まそれ)/真艸嶺(まどれ)/馬服(まばら)/卍山下(まんざんか)/京都(みやこ)/六平(むさか)/校條(めんじょう)/妻鳥(めんどり)/物袋(もって)/位高(やごと)/万木(ゆるき)/五十部(よべ)/上関(わせき)/弘原海(わだつみ)/分目(わんめ)/安楽(あんらく)/宇賀神(うがじん)/可児(かに)/喜納(きな)/畔柳(くろやなぎ)/興梠(こうろぎ)/寒河江(さがえ)/小路(しょうじ)/鷲見(すみ)/中鉢(ちゅうばち)/津曲(つまがり)/新家(にいのみ)/新納(にいろ)/与那覇(よなは)/与那嶺(よなみね)/蓬田(よもぎた)


7ヶ月前 No.1338

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★g2l2NwnCpr_mgE




 都 凛太郎(みやこ りんたろう)
 黒瀬 鏡花(くろせ きょうか)、一条寺 敦(いちじょうじ あつし) 、芥川 瑠璃子(あくたがわ るりこ)、獅子堂 紅葉(ししどう こうよう)
 雨音 妃(あまね きさき)
 矢桐 真貴(やぎり まき)、矢桐 真宙(やぎり まそら)、矢桐 真未(やぎり まみ)
 菅谷 みちる(すがや みちる)
 鷲羽 狗々人(わしば くくり)、晴山 犬斗(はやま けんと)
 久凪 統(くなぎ すばる)
 鬼束 羨(きつか あまり)、鬼束 珠季(きつか たまき)
 東条 都月(とうじょう つづき)、霧生 総二郎(きりう そうじろう)、冴島 伊織(さえじま いおり)
 八起 外町(やぎ とまち)
 澪崎 静佳(みおさき しずか)
 狛田 一葉(こまだ ひとは)
 調 陽炎(しらべ ようえん)、弓庭 由(ゆば ゆかり)
 新垣 京平(にいがき きょうへい)
 間宮 薫(まみや かおる)、間宮 梓(まみや あずさ)、間宮 紫苑(まみや しおん)
 椿井 宗佑(つばい そうすけ)、花菱 雀(はなびし すずめ)
 静間 立木(しずま たき)
 鷹央 愛(たかひさ あみ)
 真桜 みく(まざくら みく)、行桜 みゆ(ゆきざくら みゆ)、世桜 澄(よざくら とおる)、世桜 透生(よざくら とうき)
 若王子 白都(わかおうじ はくと)
 伊勢尾 まりあ(いせお まりあ)
 春日部 春(かすかべ あずま)
 空閑 染(くが そまり)、空閑 氷麗(くが つらら)
 夏尚 御国(なつなお みくに)
 志木 夏菜(しき なつな)、志木 春嗣(しき はるつぐ)
 初守 幸春(はつもり ゆきはる)、三門明 夕沫(みかどめ ゆうつばき)、明日 眠々(あけひ ねね)
 狛太 祇社(こまだ かみやしろ)、運命(めぐみ)、徒然(ただなり)
 三ヶ木 喰(みかぎ くらう)、八馬 修真(やば しゅうま)/河瀬井 呑(かわせい のまれ)
 水野辺 紫(みずのべ ゆかり)、海神 磯鴫(わだつみ いそしぎ)
 伊吹 夏(いぶき なつ)、夢見 輝(ゆめみ ゆかる)
 尺梅 入夏(あだめ いるか)、穂月 みろく(ほおづき みろく)
 綾瀬 雛方(あやせ ひなかた)、水花 航平(すいか こうへい)
 白雪 雪白(しらゆき ゆきしら)、鍵屋 秋雨(かぎや あきさめ)
 九条 立貴(くじょう りつき)、終夜 彩(よすが みどり)
 橋内 和(はしうち なごむ)、大刀掛 千慧(たちかけ ちさと)
 潜木 冥鳴(くぐるぎ めいな)、春岡 七晴(はるおか ななせ)/リンネ(りんね)
 貴槻 月咲(たかつき つきみ)
 兎田谷 なゆた(とたたに なゆた)、十六沢 睦(いさざわ むつ)
 左野原 一鷹(さのはら いちたか)
 御園 十屋(みその とおや)
 黒綴 葉加瀬(くろつづ はかせ)
 夏之 緑(なつの みどり)
 四十九院 鳴世(つるしいん なるせ)
 八朔 雛(ほずみ ひな)、日尾 真誉(ひのお まほろ)、遠方 憂楽(おちかた ゆうらく)
 祝 良(ほうり すなお)、祝 云(ほうり いわれ)、祝 鳳(はふり おおとり)
 鳴島 幻十(なきしま げんし)、生宮 現(ありみや うつつ)
 字 言葉(あざな ことのは)、小説家 一徹(こごとのや いってつ)
 蝦那 のの香(えびな ののか)
 野宮 卓士(ののみや たくし)、子白 紀福(ねしろ ゆきさき)
 久々津 与太郎(くぐつ よたろう)
 番田 柿助(ばんた かきすけ)
 餌木 令奈(えぎ れいな)、餌木 令存(えぎ れいあ)、星水 瑞貴(ほしみず みずき)、宇佐美 兎(うさみ うさぎ)、萬谷 不吹(みつや ふぶき)、如月 梢(きさらぎ あずさ)、存 永久(たもつ とわ)、白夜 銀(はくや ぎん)
 仄宮 璃杜(ほのみや りと)
 黄桜 七寧(きざくら ななね)
 中谷 健伸(なかたに けんしん)
 田口 澄登(たぐち すみと)
 月寄 方戸(つきより みちと)、大宮 涼真(おおみや りょうま)
 紫香楽 真生(しがらき まなみ)
 常降 羽月(つねふり はつき)、常降 仄琉(つねふり しきる)
 赤木久 彗星(あかぎく すいせい)、青蒼 仔虎(せいそう ことら)、黄王 皇之(きのおう きみの)、黒香 エリナ(こっこう えりな)、白華 仙谷(はっか せんごく)、無色 色鳥(むしき いろどり)、茶戸宇 まりも(さとう まりも)、燈乃咲 灯嗣(ひのさき ひつぐ)、紫呉 大海(しぐれ おうみ)、緑水 萬里(りょくすい ばんり)
 ヤジロウ(やじろう)
 海野原 飛河(うのはら ひょうが)
 不知火 愛(しらぬい いとし)、卯月 愛(うづき ちか)、暮戸 実怜(くれど みさと)、鈴燈 彼岸(りんどう ひがん)、鈴燈 月下(りんどう げっか)、柚木 余田(ゆうき はぐり)、蛍衣 真寿(ほたるい しんじゅ)、雁初 一成(かりぞめ いっせい)、弍里 祈(ふたり いのる)、弍里 生(ふたり いずる)
 卯月 千景(うづき ちかげ)、積木 瑞穂(つみき みずほ)、密 色色(ひそか しきいろ)
 鮮羽 桐野(あざば とうや)、井邑 洛吾(いむら らくご)、鳥実 助久(とりみ たすく)、米津 翅(めず つばさ)、龍玄寺 若夏(りゅうげんじ わかな)、樫谷 千陽(かしや ちはる)、水澄 糸子(みずみ いとこ)


7ヶ月前 No.1339

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★g2l2NwnCpr_mgE







 いつから愛より憎しみの方が勝り始めたのだろうか。思えば、ずっとずっと昔からだったような、またはとても最近のことなのかも知れない。いつの間にか失ったものはそれほど価値のあるものだっただろうか。まあ、今となってはどうでもいいことだけど、と締めくくりストローを噛み潰した。

 「ツヅキはどう?」
 「あ? ソウジのオツムの記憶容量は2バイトなんかなって思てるところ」

 問題集に散らばる文字列や数字を見始めると、途端にやる気を失くすのだから仕方ない。整った顔を歪めるソウジの機嫌をとるように笑みを浮かべれば、仕方ないとでもいうふうに目を伏せた。美人だと、怒っても憂いていても綺麗なことを知ったのはツヅキに出会ってからだった。


7ヶ月前 No.1340

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM




 傍に居なくていいよ。
 何も無くてもいいよ。
 生きてくれたらいいよ。


7ヶ月前 No.1341

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM






 「僕は君を知っているよ。君を覚えているよ。君が僕を大嫌いだったことも、僕がそんな君を愛おしく思っていたことも」
 「好きだよ、好きだったよ、今でも好きだよ。嘘、大嫌い。もう嫌い、嗚呼、嫌いだったかも知れない。まだ好きだよ。全部嘘、君のための嘘」
 「許してあげない、君だけは。特別でいたいから、特別にしたいから。」


 (神様と恋する一ヶ月/神様またね)


7ヶ月前 No.1342

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM





 「人を殺したことは?」
 カウンセリングをするみたいに彼が尋ねるから、僕は素直に肯定してあげた。


 (わたしはOLとhpmi辺りに殺されていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか)


7ヶ月前 No.1343

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM





「俺は妃だよ、雨音妃」「うん。俺に教えられることなら、何でも。君が知りたいなら教えてあげる」「どうして? どうしてだろうね。俺は死が怖いんだよね、だからかな? ふふ、どうだろうね?」「いいよ、俺のためのお姫様。愛して、愛して、愛してあげる。」
「キミに羽が生えたら□(も)いであげる。鋭い牙が生えたら抜いてあげる。賢い頭になったらとことん馬鹿にしてあげる。」「ッ、は。……ぞくぞくする。降りたての雪に足跡をつけるみたいな、もしくは墨零してるみたいな背徳感、──さいっこう」「殺しても面白くないよね。殺さなくても面白くないけど、」「殺してあげようか、オレが。キミのその気持ちに紳士的に、真摯的に報いてあげる。……あッは、すっごい興奮する。人をころすって、こんなきもちなんだ?」
「っ、おい、人の眼鏡で遊ぶな! ったく。お前は本当にいつまで経っても子供だな、ちょっとは成長しろよバカめ」「はい。此方、赤木久古本──あ? 店の方にかけるなって言っただろうが。忙しいから切るぞ。」「外でその呼び方はすんな! 何でって、恥ずかしいからに決まってるだろ……」
「──erstaunlich! ワタシ、こんなに美味しいもの食べたのはじめてっ! ねえ、もっと、もっともっと食べていい?」「ワタシね、空が好きよ? ワタシの産まれたところも、ここも、空は繋がってるから!」「大丈夫。ワタシがついてるんだから! 胸を張って、前を見て?」
「何? 聞こえない。……いや、近すぎ。鬱陶しいし、暑いから離れて。で、用件は手短によろしく。」「人のモンに触るなって言ったはずだけど。……あんたってさ、ホントおれの話聞かないよね?」「嘘泣きはいいから、早く注文したもの取って来い。じゃないと、またおじさんにチクるぞバカ」
「センゴクって呼ばないでっていつも言ってるでしょ!? 何回言ったら分かるのよ!」「サト! ねぇ、今度の日曜日クレープ食べに行こうよ。うわ、何でアンタが居んのよ……。ホラ、邪魔だから早く帰って。邪魔だから!」「ヒールは履かないって決めてるの。身長、高く見られるの嫌だから」
「ひつって呼んでいーぜ? あっ、ひーちゃんでもよし!」「みんなもっと楽に生きりゃあいーのになぁ? 三大欲求に素直に生きて、そんで死ねればオレは幸せ。がんばらないってステキ!」「はぁ? 夢ばっか見てんなよって、言ってんだろ。夢だけで生きてけるほど、子供じゃねーんだよ」
「アタシ、25なんだけど? 四捨五入で30なんだけど?」「いらっしゃいませ! 少々お待ち──ッて、なんだ。アンタか。冷やかしならさっさと帰りな、アタシだって忙しいんだからさァ」「いつまでも女だからどうこうって、アンタも大概、しつこいねェ。アタシはアタシ、それでいいだろうに」
「お茶の茶、戸棚の戸、宇宙の宇でサトウです。あ、えっ、と。茶戸宇、まりもです。ヘンな名前、……ですよね」「ヒーロー、昔好きだったんです。周りのお友達はそうじゃなくて、ビックリされたんですけど……あはは……。」「シロちゃんはいつも優しくて、一生懸命な、私の親友です!」
「まァたメンドーゴトに引ッ掛かってンのかよ。オニーサン、いつでもオマエを護りに来れるような、ヒーローサマじゃねェんですけどねー?」「はーい、息吸ってェ。そ、イイコ。ゆッくり吐いて。……そーね、ゆぅッくり、落ち着いて」「キィクンでェーッす。こう見えてもハタチこえてまァす」
「だーかーら! つまみ食いすんなって言ってんだろうが! 今日のおかず抜きにすんぞコラ」「これ、オレに? ……ふ、ふーん。けっこうイイヤツじゃね、これ。う、れしくないわけじゃ、……──あ、あり、がと」「あん? うるせーぞクソメガネ! オマエのメガネ素揚げにしてやろーか?」
「こーら、また喧嘩して。親父さんに叱られるぞ?」「夢なんてないよ。昔からこの店を継ぐと思ってたし、今だって選んだ道を間違ったと思ってない。これでいいんだ、……これでいい。」「迷子? 参ったな、……お母さんかお父さんのお名前言えるかな? オレ、子供に好かれないんだよな……」
「…………遠方、憂楽。」「この弁償代ってのは? いつも通りに窓を割ったと、ほお〜?」「悪ィなクソガキ! 残念でした。おれはサイッテーなクズなので、テメェらの尻拭いなんかするか! 自分のケツは自分で拭けバーカバーカ!」「通知表ォ? ンなもん見ても5しかねーよ。寧ろ5以外取る奴居んの?」
「おれは松尾です! 貴方のお名前なんですか?」「勉強は嫌いです。……んん、でも新しいことを知るのは好きですよ?」「おれは誰も恨んだりしないよ。いまさら怒っても、誰も救われない。それなら、松尾が我慢しますから。……我慢、出来ますから」
「僕は菊一巡、他に質問は?」「なんたって僕は万能だからね。君の知らないことだって知ってるに決まってる」「っ、ちがう! ちがう、これは褒められて照れてるとかじゃなくて! な、──違うって言ってるだろ!」「小さいって言うな! 可愛いは許す!」
「真宮紫帆、です。よろしくお願いしますね……?」「あ、勉強してるの? えらいねぇ。分からないとこあったら、教えられる所は教えてあげるよ」「これは貰い物だし、……これも、あとこれも……? あれ、自分で買った物ってどれだっけ……」
「気持ち悪いなあ、とにかく気持ち悪い。血を見ることすら気持ち悪いから、どうか勝手に死んでくれたら良いのだけど、そうもいかないらしい。」「許しを乞っているの? 僕はあんたに何もされてないだろ。謝らなくてもいい、大人しく殺されろ。」「僕は君の嘘、僕は君の裏切り。君は僕の何になる?」


7ヶ月前 No.1344

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM





 「優しさで君を殺すなら、僕は悪に堕ちてでも君を救うよ。君が僕に助けを求めるなら、求めてくれるなら、思想を丸ごと変えることだって吝かじゃない。だって、君は僕だから手を伸ばしたんだろう? 僕だから、そうして泣いてくれたんだろう? だったら僕は君を救う義務がある、使命がある、意味がある。ヒーローじゃなくてもいい、救われたいと手を伸ばした君を僕は救いたい。マントも、何かの魔法も使えるわけじゃないから、駆け付けるのが少し遅いのはご愛嬌だ!」



6ヶ月前 No.1345

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM




 「どうして君はヒーローにならなかった? そこで救われる人は幾らでも居たのに」
 「オマエさあ、一人の犠牲の上で多くの人が救われるとか。そんなコト、マジで思ってんならお門違いも甚だしいぜ」
 「救われる、救われるさ! 僕はそれを証明したくて、証明するためにヒーローに……誰かを救う人になりたかった! だけど、世界はそれを許してくれなかった。でも違う! 君はっ、君は……ヒーローに、誰か救う人になれたじゃないか……!」
 「ハハッ、結局自分から夢を手放したショーシンモノがよく吠えてくれるなァ? ……なれねーよ、オマエじゃあ。他人のコト背負うつもりもないヤツがグダグダ説教垂れてんじゃねえぞ?」
 「君だって自分を手放したじゃないかッ! 端から自分すら背負うつもりなんて無かった!」
 「そ。だからオレはヒーローにはなれません。良い顔して擦り寄って来た挙句、都合が悪くなりゃコッチに縋り付いてくるバカ共が嫌いだから。オレはオレ自信が嫌いだから。全てが正しい選択だろ? オレはオレを救うために死ぬ、そして死んだ。文句ある?」



 (思った5551681025倍ギスギスした)



6ヶ月前 No.1346

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM





 「は、ッぁ……ハ、ふ、」

 苦しい、苦しい、苦しい。息も絶え絶え走る。走らなければ命は無い、明日は無い、君は。君は無いのか。もう、無いのか。
 ああもうどうだっていいのだ、こんな世界守る必要もなくなってしまった。唯一の世界が壊れてしまった。家族が、仲間が、友人が、顔見知りが、赤の他人が、ムカつくあいつも。ああ、ああもう、なんでもいい。許して、赦してゆるして許して、

 「許し……ッ、ゲホ……ゆ、──許し給え。どうか許し給、え。……ハ、……救い給え、」

 我を、我々を、地獄(このせかい)から。どうか許し給え。贄を受け取ればいい、とびきり美味い物を用意した。喰らい尽くし、食らい、喰らって、暴れてみせろ。許す、ぼくが、主であるぼくがきみを許そう。もうこんな小さな身体からおさらばして良いよ、きみもせいせいしたろ。



6ヶ月前 No.1347

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6ヶ月前 No.1348

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★g2l2NwnCpr_mgE





 「浮気か?」開口一番がこれだからどうしようもない。長年一緒に過ごしすぎた幼馴染間では最近、圧倒的に主語も接続語も足りていない。人殺しを見るような目で見られても困る、と降参するように手を上げれば、持っていたアイスの包装を腹立ち紛れに思い切り破いて隣にドカリと座ってくる。これは不吹くん問答無用モードだ!「てか浮気ってなあに?」「何組だっけ? あれだよ、存?」「…………あ〜、」閉口。それだけは触れないでくれ、と思っていたのが顔に出ていたのか軽蔑と哀れみの眼差しを同時に向けられた。





 「れーあ」「何、あず」「寝ていい?」「だめって言ったらどうする?」「ふ、……それのほうがだめ。だって寝ちゃうもん」「すぐかわいこぶるー」「れあにだけだよ」「うそつき」「……せーかい」





 「やけ気ぃつけろ言うたやろ馬鹿」「ご、めん……」怒られた後の犬のようだった。可愛らしいというか、何というか。濡れた髪を拭け、という言葉と共に頭にタオルをかけてやればまた小さな声で謝罪をするも、僅かに口角を上げているのが目に入る。「調子乗んなや」と厳しい言葉を吐くも、それすら嬉しいとでもいう風にまた笑みを深めた。相変わらず能天気な奴、






6ヶ月前 No.1349

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 る(ゆ)
 ゆ(自)
 ひ(こ)
 こ(他)
 ら(れ)
 れ(ら)



6ヶ月前 No.1350

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 「今はおまえだけでいいよ」
 「俺だけ“が”じゃなくて?」
 「……ふっ、ふふ。そんなん一生言わねえよ、ばーか」


5ヶ月前 No.1351

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 「死んでしまいそうなくらい寂しい夜は、どうかそばにいて」


5ヶ月前 No.1352

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 「ふぅくんあのね、」「ん?」「みぃくんの指輪と、あずの指輪ってお揃いなのかな?」「ッ、んぐ──っぶね、炭酸吐くとこだった。あー、……何だ。指輪?」「うん。同じ時期くらいに指輪してて、薬指に。でも、ふたりともなんにも言わないし。ふぅくんなら知ってるかなー、って」「いや、俺も何となく察してるくらいでさ、直接は聞いてねェよ。まあ、瑞貴がうさぎにそこまで言い寄らなくなったことも、関係してんじゃねえのかな」「そっかぁ。でもね、えっと。何だろ、ふたりが幸せならいいなあって思うな。ぼくらが知らない間も、いろいろあったのかな。だから、ふたりが幸せならそれでいいの」「相変わらず、うさぎは俺らに甘いよな」「そう、かな。ちゃんと、みんなに幸せでいて欲しいから。だからね、ふぅくんも幸せになって欲しいよ」「ん、……ありがと」「えっとね。今はまだ、あきらめなくていいから、嘘でもいいから、みぃくんとあずのこと、お祝いしてあげようね。」「うん。分かってる。ちゃんと、ちゃんとする、から……今だけは、」「だいじょうぶ。今だけはね、泣いてもいいんだよ」


 (もう結婚して三年が経つらしいです。今年こそお祝いの話を書きたい。それから不吹もちゃんと幸せになろうな!)


5ヶ月前 No.1353

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5ヶ月前 No.1354

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 「……後悔、していますか」「後悔だらけです。ああしておけば、こうすれば、って。どうやっても死人を蘇らせることなんて出来ませんが、それでも、と願った日もありました」「あなたは懺悔で生きているのですか。それとも、希望?」「私は、──どちらだと思いますか。貴方には分かるのでしょう、そういう事が」「いいえ、いいえ。神父さま、おれにはそんな力ないのですよ? あるのは人を殺す能力だけ、他に何もありません。でも、赦してもらおうだなんて思いません。きっと、おれは復讐と憎悪の炎に焼かれて地獄に送られます。それでいいんです。自分が良い人間だと、善い行いをしていると思ったことなんて、ありません。」

 「ザックは後悔していますか?」「……いいえ、全く。私が後悔することはありません。私には神への信仰心しかございませんので」「ふふっ。そうですか、そうですか! 素敵ですね、神父さま!」「ええ。ありがとうございます。ひとりの天使様に救われたのですよ」「なるほど。今度その天使さまのお話も、おれに聞かせてくださいねっ?」「良いですよ。甘いコーヒーとお菓子を用意して、いつでも貴方をお待ちしております」



 (悪魔みたいな天使みたいな殺人鬼と神父。組み合わせ的にめっちゃ好きなんだけど、やることやら言うことが非人道的なので……)


5ヶ月前 No.1355

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マーキングする:噛み跡、キスマーク、匂い
みく、京平、不知火愛、紫苑、黒瀬、ゆばゆかり、初守

独占欲が強い:めんどくせ〜〜〜〜
京平、黒瀬、梓、薫、ハクト、ゆーつばき

外堀から埋めていく:賢い
都月、田口、陽炎、ねね



 (らしいよ〜〜〜重〜〜〜〜〜〜)



5ヶ月前 No.1356

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 「おれを悪魔だと思いますか」

 可愛らしい天使は頬についた血を乱暴に拭い、手にした斧を手放した。不快感の募らせるような音に眉を顰めれば、死した人間を天国へと連れ帰るための存在はいっとう美しく微笑むのだ。羽根すら生えていないのに。呻き声もあげない骸の頭部に、まるで愛おしさを込めたような眼差しを送り、やわらかな掌を添えて髪を梳くように撫ぜる。トレンドマークだと言っていた真白のコートすら赤に染まり、



5ヶ月前 No.1357

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 黒瀬
 敦くん:いじめ甲斐がある。遊び相手。
 芥川ちゃん:変な子。違う出会い方をしてたら嫌いだった。
 紅葉さん:ビジネスライク。

 敦
 黒瀬さん:クソ上司。頭おかしい。
 芥川:理解不能。仕事しろ。
 獅子堂さん:魔性の人。目を合わせられない。

 芥川
 所長:変な人。あんまり好かれてない自覚がある。
 センパイ:普通の人。いじり甲斐がある。
 姉御:綺麗な人。慕ってる。

 紅葉
 黒瀬くん:ビジネスライク。
 敦くん:カワイイ子。弄んでる。
 瑠璃子ちゃん:カワイイ子。可愛がってる。


5ヶ月前 No.1358

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おやすみ、マイハニー




 「おめでとうって言え」
 「えっ、おめでとう」
 「……許さない」

 あまりにも会話が成り立たない。ふてくされた顔のまま人のベッドに無断で寝転がり、見せつけるように左手の薬指に嵌めた指輪を外して、俺に投げ付けた。ああ、そういえば、そうだったか。なるほど、思い出した。

 「あず。結婚記念日、おめでとう」
 「……もう遅い」

 高校三年生、あの夏も暑かった。きっと過去最高とか、例年以上の気温とか言われていた。あの夏に俺達は口約束の結婚をして、誰にも言ってはいないけど、その約束は破られていない。今だって二人して左手の薬指に指輪だって嵌めて。嵌めてしまっていて。あの夏から俺は、俺達はそんなに変わっていないのに。変われもしないから、こうして臆病なまま寄り添って生きている。愛に怯えて、別離を恐れている。それでもいい、だから傍にいる。
 しかし。記憶力が悪いとは思ったことはないけど、そういうことに関してはドライな方かと思ってたし。いや、まあ、梢は俺のこと大好きだもんなあ。なんて、自惚れるのも結婚してからの特権なのか。とにかく、こうして拗ねた梢はメンドクサイ。素直に寝て、機嫌が回復してくれれば良いけど今日ばかりはそうもいかないらしい。まだ俺を睨んでくる元気があるくらいだしな。どうしたものか、ぐるぐると考えを巡らせてる内に目を逸らされた。本格的なお怒りモードらしい。不吹なら殴り合いの喧嘩で解決出来るけど、なんて。梢は武力行使して、仮に俺が梢を沈めても絶縁されるだけだと思う。一度決めたら負けないとこ、誰に似たんだかね。

 「ねぇ、どうしたら許してくれる?」

 こんな時は素直に聞くといいって、プレイボーイ時代色んな女の子を怒らせてきた瑞貴くんが言ってる。なんたって百戦錬磨で無敗の瑞貴くんですよ。それがこの捻くれまくりの拗らせすぎた幼馴染に通じるかと言われれば、まあ、よく分かんないけど。
 手渡された(投げ寄越された)指輪を弄りながら、ふてくされたままの梢の返答を待ってあげる。この指輪を買ったのはいつだったっけ、梢の誕生日かな。そうだとしたら。ああ、うさぎに恋をした日と同じだ。ずっとずっと好きで、今でももちろん好きだし、幸せでいて欲しい子。幸せにしたかったのかって聞かれたら、どうだったかな。とにかく梢とお揃いのこの指輪を嵌めてから、考えなくなったし。考えないようにしてた、が正しいのか。なんて、今更どうだっていい。残酷なあの子のことを嫌いになんかなれないし、いつまでも思い出と一緒に引き摺ってやる覚悟はある。

 「……ゆるされたいの」
 「許して欲しいよ、梢になら」
 「うさぎには許されなくてもいいの?」

 これは仮定というか、そうなった時の話。多分。うさぎはもちろん俺を許さないことも、梢を許さないことも絶対にない。うさぎは俺が知る中で一番残酷な博愛主義者で、みんなが大好きだから何をされたって許してあげる。許すしか術を知らない可愛い子だから。梢だってそのことを知ってるに決まってる。というか、梢の方がよく知ってると思うんだけどなあ。何だかんだ梢とうさぎは近くに居たし、仲も良かった。不吹は過保護だったけど、梢は対等な人間として接してたからかな。悔しいけど、俺よりずっとうさぎのことを知ってる。なのに、何でそんな質問をするのかって言ったらもう一つしかない。

 「まだうさぎに嫉妬してる?」
 「まだ、って。おまえ、……おまえが、まだ引きずってるから」

 語尾がどんどん沈んでいく。可愛いというか、めんどくさいというか。いや、まあ、それでも好きなのは認めるけど。認めてあげる。何年も知らないフリして目を逸らし続けて、都合良く約束なんかしちゃって、でもうさぎのことは忘れないで。不安にさせてるのも分かってる。ずっと隠してた気持ちが報われて嬉しいのに、ってのも分かる。だって俺って最低で最悪の男だから、とか開き直ってみるのも悪くない。悪いけど。

 「俺は最低だから言うけど」
 「それは知ってる、昔から」
 「それはありがと。……まあ、多分、これからもずっとうさぎのことは好きだよ。十年経ってもだいすき。」
 「うん」

 背中を向けられたまま話し掛けて、梢もそのままを返事をするから表情は分からない。

 「うさぎにはさ、許されなくてもいいの。もう沢山許されたから。嫌われてもいい、……多分」
 「……ん」
 「でもさ、梢には許されたいよ。これからも傍に居るから。許されるようにしたいって思うから、さ」

 なかなか上手い言葉が出てこない。うさぎには幸せになって欲しいの好きで、梢には幸せにしたいの好きってことで。もちろん許されたいし、あんまり裏切りたくはないし、これ以上捻くれられても困るし。気持ちを言葉にするのって難しい。本当は泣かせたくなくても、そう上手くはいかないし。昔からフッたり、慰めたりするのは苦手なんだよ瑞貴くんは。
 上の空でもごもごしてる隙に梢はゴソゴソ音を立てながらこっちを向いて、軽く腕を伸ばす。丁度いい気温のせいか、俺のベッドがそんなに心地いいのか心なしか眠そうではある。いつも眠そうな顔してるけど、外に居る時よりぽやぽやしている。その顔のまま腕を伸ばして、手のひらを下にして、視線でアピールをされたので。ベッドへ近付いて、投げつけられた指輪を大人しく嵌めてやる。

 「教えてあげるけど、」
 「はい」
 「それってさ、おれを「愛してる」ってことじゃない?」

 眠そうな瞳がとろりと溶けるように歪む。ふ、と頬を緩ませて指輪を嵌めたあとの俺の指に自分の指を絡めて、どうにも上機嫌なご様子。さっきまでの機嫌の悪さはどこへやら、と言おうとした時口にした言葉に、暫しの思考停止。

 「損をしてでも好きでいようとするのは、恋じゃないよ」

 諭すような口調に、呆れるみたいにため息を吐いて、絡められた指先に力を込めて手を握る。損をしてでも好きでいようとしたのは梢だし、梢は自分でそれを「恋じゃない」って言うなら、きっとそうだから。俺も今、そうなんだと思うから。初めの約束は歪んだものでも、俺は梢に許されたいと思うし、傍に居たいとも思う。
 結局、俺はうさぎを自分が損をしてまで愛せないと知ってしまったから。だから、諦めたんだと思う。高校三年の、十八歳が恋を諦めるにはそんな簡単な理由だけで十分だった。もちろん俺は最低の中途半端男だから、結局今でもうさぎのことは好きだけど、これは恋じゃない。幸せにしたかったのは確かだけど、俺じゃできないって分かってた。ずっと昔から。これでも察しはいい方なんだよね。
 梢様はといえば、勝ち誇るとまではいかないけどご機嫌にゆるりと笑みを浮かべて、心底安心したように睡魔に打ち勝とうともせず、眠る幸せを享受しかけている。

 「幾らでも損してあげるから、許してくれる?」
 「んん……ケーキ、たべたい」
 「うん、分かった。明日、とびきり美味しいケーキ買ってくる」

 閉じた目蓋をそのままに、ふわふわした口調で何とも可愛らしいお願いをされてしまった。俺が小さく頷けば、それから、と付け足すように繋いだ手のひらを弱い力で引かれる。

 「結婚記念日、さあ……。「おめでとう」じゃ、ないでしょ……?」

 ワガママなくせに、本当にして欲しいことはこんな時にしか言えない。俺よりずっと強いくせに、ずっと脆い。めんどくさくて、すぐ寝るし、小言が多くて、最近は煙草も吸い始めて。なのに一途で嫉妬深い、俺のことが大好きで仕方ないらしいあずはいつも通り夢の世界へ連れ去られてしまう。引き止めるように額に口付けを落として、頬を緩める。

 「結婚記念日、一緒に迎えられて嬉しいよ。ありがと、あーちゃん」

 そう伝えれば、「よくできました」と微笑んで眠りについた。おやすみ、マイハニー。



 /


 結婚おめでとう!!!!!!!!!!!!記念日らしい。
 めちゃくちゃギリギリまで書いてたから推敲とかしてないけど頼むわ。




5ヶ月前 No.1359

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3ヶ月前 No.1360

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 「言われなきゃわかんない。おれはおまえじゃないし、おまえはおれじゃないから。恋をしただけで気持ちが手に取るように分かるなら、おれはこんなに苦しんでないよ。」



3ヶ月前 No.1361

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 る
 ゆ→好きな人、好きでいたい人。お前になら殺されてもいいよ。
 こ→共犯者。慰めるくらいならしてやるよ。自分に嘘つくな。
 ひ→大事にしたい人。ずっとずっと笑っていて欲しい人。
 れ→相方。肩組んで馬鹿やるのが一番楽しい。子供のまま隣にいていい人。
 ら→自分を大事にしろ、と思う反面その自己犠牲に甘えてしまう。怖い。

 ゆ
 る→世界で一番愛しい人。きみが居ない世界なんて生きる価値ないよ。
 こ→馬鹿なやつ。一生自分のせいで苦しんでいきてればいいよ。
 ひ→一緒におやつを食べたい子。きみの罪なら代わりに被ってあげてもいいよ。
 れ→るいに近づかないでくれる〜?あとちょっとキャラ被りしてるから!
 ら→ピエロ。死ぬなら勝手に死ねば。大嫌い。…………別に嘘じゃないけど!

 こ
 る→何だかんだいつも頼ってしまう。ムカつく。嫌いじゃない。
 ゆ→お前に何が分かるんだよ。正論を言われるので苦手。
 ひ→そろそろ向き合いたいとは思っている。優しさに甘えてる自覚はある。
 れ→五月蝿い。裏はないのに表という感じがするので苦手。
 ら→警戒はしている。ロクな死に方はしないと思っている。苦手。

 ひ
 る→お兄ちゃんみたいな人。頼りたいし、頼られもしたい。
 ゆ→厳しいけど、それと同じくらい優しい子。裏の子はちょっと苦手。
 こ→煌介くん、って呼びたい。笑って欲しい。ちゃんと待ってるよ。
 れ→一緒に居て楽しい。裏の子は嫌っているようなそうじゃないような。
 ら→よく分からない不思議な子。裏の子は完全に嫌っているらしい。

 れ
 る→相方!その優しさが命取りになるんやでっていつか忠告するつもり。
 ゆ→るーくんとウチの仲を邪魔せんといてや!可愛いから嫌いじゃない。
 こ→面倒臭い。何だかんだ言いながら勉強を教えてくれるツンデレちゃん。
 ひ→かわい子ちゃん。みんなのヒロイン。羨ましいと憎らしいの狭間。
 ら→鏡合わせの自分。そして他人。繋いだ手はまだ解かないで欲しい。

 ら
 る→道具として扱ってくれればいいのに。きみのためなら死んであげる。
 ゆ→怪物。一番望んだ扱いをしてくれるので嫌いじゃない。嫌いだけど。
 こ→愛で自分を殺すお馬鹿さん。ちゃんとあの子と向き合ってあげてよ。
 ひ→幸せのまま生きていて欲しい。接するのは少しばかりむず痒い心地。
 れ→鏡合わせの自分。恐らく他人。繋いだ手はそのままにしててあげる。


3ヶ月前 No.1362

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 ・優等生と不良
 ・おじさんと高校生
 ・主従周り
 ・ヤ
 ・はるか


3ヶ月前 No.1363

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2ヶ月前 No.1364

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 「生きてる意味があろうとなかろうと、生きる理由が無いんじゃ生きられないよ」

 やってしまった、また間違えた。ああ、いつもここで間違えていた。間違えている。どこを直せば救える、この命を、失われた笑顔を、愛したひとを。悩ましげに顔をゆがめ、大粒の涙を流す。また殺してしまう、いや、殺してしまった。リロード、リロード、また再開。何度も何度も繰り返す、君を救えるまで。君とまた笑い合う日まで。君に、気持ちを伝えたいから。


 (森塚は何度も繰り返す能力を手に入れた方がいい)


2ヶ月前 No.1365

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 ジッポライターが火を灯す音が聞こえたのは、ほんの偶然。心地好い微睡みに身を任せて揺蕩っていた身体を起こし、ゆるりと瞳を彷徨わせること0.9秒。薄いあかりに照らされてその顔が浮かび上がることさえどうでもよく、愛はその手に触れているものに興味を示す。
 紫煙を吐き出しながら振り返る男のことは何一つ覚えていない。シャワー後からそのままにした髪を掻き混ぜるように撫でるその手のひらは嫌いではないけど、と心の奥底に溢れ落とす。どういう経緯で出会おうと、些細な愛の言葉を交わして、気を許したような笑みを浮かべるだけでこんな所にまで来る男のことなど、どうだって良かったのだ。
 灰を増やしていくだけの無意味なそれを暫し見つめ、柔らかな猫目を細めれば、強請るようにゆびさきに触れてみる。拒絶する動きすら見せずに、ふ、と息を漏らす男に眉を下げる。“悪い子”は悪いことをなんでも知っている、誰にだってお願いを聞かせるための強請り方も。

 「ね、一本ちょーだい」

 ダメだとか、イヤだとか、聞こえてくる声さえ我が儘に耳に届かせることなく。触れている指と反対に握られたタバコの箱と、ジッポライターをするりと奪ってみせる。
 それほど怒った様子もなく、奪い返そうとする動作すらせず、小言でも落とすように「悪い子め」と唱えられた。子供のように八重歯を見せた愛は、慣れた動作で健康に悪いだけのそれを口に咥え、ライターで火を灯す。伏せ目がちの横顔に笑みはなく、子供らしさと大人びた表情の狭間で生かされている青年は、息苦しそうに煙を吐く。煙に込められた意図など、思いなど、言葉など、有りもしないが。フィルターを噛み潰し、のろのろとベッドから重い腰を上げ、下着のみ身に着けた姿のままベッドサイドに腕を下ろして衣服を探る。掴んだ服を持ち上げれば、ふわりと甘い匂いがする。鼻腔をくすぐる匂いは心地好く、程よい眠気をくすぐるように誘い出す。ふるふると頭を振り、自分のものでは無いワイシャツをまたベッドサイドへ落としていく。暫しの間ゴソゴソと探り続ければ、ようやく見つけた自らのワイシャツは当たり前に皺がついていたが、仕方なく起き上がり身に着ける。
 スマホの画面を眺めたままの男は、穏やかな声でまだ居ればいいのに、と告げて振り返ることもしない。

 「あは、なァに。おれと居たいから?」

 茶化すような言葉に、低く甘い笑い声が届く。どうだろうね、なんて誤魔化すこともしない言葉には返答する気にすらならなかった。愛は紫煙を吐き出し、くつくつと喉を鳴らすだけ。
 未だベッドサイドを漁りスラックスを見つけては、これにも皺がついてしまった、と嘆息するも現状は諦めることしかなく、僅かばかり後悔をしながら足を通していく。家に帰れば、またお手伝いさんからお小言を零されてしまう。小さく謝罪の言葉を述べ、怒り顔の彼を思い浮かべる。尤も、彼が怒りを露わにすることなどそうそう無いのだが。
 どうだって良い彼に思いを馳せながらスラックスにベルトを通し、床に落ちた最後の衣服であるパーカーを掴み、冷えたそれに腕を通してふるりと身震いをする。パーカーのポケットに潜んだスマホを取り出し、時間を確認。10月31日、24時30分。テッペンを過ぎた少しあと、ハッピーハロウィン、と男から聞こえた言葉に思い出す。ああ、ハロウィン。化け物が街に蔓延っても許される日。許されてしまう日。タバコを灰皿に押し付け、眉を顰めてスマホの電源を落とし、ベッドへ放り投げる。

 「」



 (誕生日に間に合わなかったし誕生日にこんなもの書くな)



1ヶ月前 No.1366

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 「千佳、……千佳、ちか、」

 ここ数日、亡霊のようだった。いつか見た死に顔のあの子より、よっぽど死んでいる。どうしていつも後悔ばかりしているのだろう。どうしていつも、後悔する前に告げるべき言葉を、この男は忘れてしまうのだろう。テストはどんな教科だって満点の癖に、どうしてこうも不器用でいられるのだろう。腹立たしく、憤りを感じるのだって仕方ない。ああ、ムカつく、ムカつく。どうしたって死人は生き返らないし、蘇らせることなど出来ないのに、未だ執着を見せるこの男。恋や愛を下らないものと罵ることはないが、虚しい執着は最早罪だ。今を生きろ、などと叱咤することすらしようと思わないのも事実だが。

 「かわいそうな煌介、かわいそうな“あの子”」

 ぽとりと転がした言葉に含まれた“あの子”は果たして、純粋無垢で柔らかく、嘘を知らない、どちらの子だったろう。どちらだって、かわいそうなことには変わりないのだけど。



 (もうどっちの“あの子”が死んだのかわからんな どっちも死んだけど)


1ヶ月前 No.1367

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 「それでもオレは“オレ”の四分の一まで愛したいんだ。大切な、四分の一。二人で合わせたらどうせ二分の一だろ? 埋まらない残りの二分の一は、埋めあって、繋ぎあって、そうして生きていけばいい。オレの、オレだけの大切な二分の一。半分の君。」

 あいしてるんだ、嘘じゃない。四分の一も、二分の一も、あいしてる。忌まわしいと言われたっていい、誰に嫌われてもいい。この髪も体も、一部の四分の一を君もあいしてくれないか。二人で合わせて二分の一になろう。дедушка(ヂェードゥシカ)とбабушка(バーブゥシカ)と、それから、“オレたちのパパ”と、一緒に隙間を埋めればいい。今は空っぽでも、何にもなくてもいいんだ。それでさ、沢山の愛に埋もれたその未来で、あいつにざまあみろって一緒笑うんだ。


 (血の話)



1ヶ月前 No.1368

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1ヶ月前 No.1369

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 >サクラ開花前線

 「探すのは後悔してからにしてくださいね、」
 「俺は良かったと思ってる」
 「おれのこと、愛しちゃってました?」



 (何年越しに書いてんだ〜〜〜〜〜?っていう別視点の話を書きたい いずれ)




1ヶ月前 No.1370

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恋は悪戯


 とぐろを巻いていた。何が、誰が、どうして。くるくるとフォークが回る。無情にも、冷たいそれは素っ気ない。愛想を振りまくことなく、ひらひらとバレリーナのごとく回る。
 久し振りの食事、しかも二人きり。用件の予想はひとつ、ふたつ、それから後は皆目見当もつかない。ということにして、無知な振りを続けて他愛ない話を宙に浮かべて、並べ立てていく。

 「あいつは呼ばなかったんだ」

 探りを入れる。無駄な足掻きだと思いつつ、少しばかり優越感に浸ることくらい許されたい。

 「お前が嫌いだったんだろ」
 「うん。嫌いだよ。」

 沈黙を苦とは思わない。ころころと表情を変えていく様子は、見ていて飽きないから。

 「……今も?」
 「今も昔も。最初から最後まで。余すところなく。」


 「てっきり、」

 「近々、吹部のメンバーで集まらねぇかって話になってんだよ。だからお前も──」
 「行かないよ。」


 「何でそこまで嫌うんだよ? 宇草がお前に何かしたとか?」
 「あいつが俺のモノを奪うからだよ」

 「俺は欲張りでワガママだから、両腕の届く範囲──いや、届かない範囲でも全部俺のモノで満たしたいわけ。お前だってそうだよ、密城」

 「お前には銀牙がいただろ」
 「銀牙はさ、何ていうのかな。お互い“アレ”が一番良い距離感だったんだ。あいつは俺のモノ、俺の犬。それだけだよ。」



 (パスタ。貴瀬良はカルボナーラで密城はペペロンチーノ。怪物退治はまだ出来てないらしい。)


1ヶ月前 No.1371

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 「それでは聞いてください」「おいなんか始まったぞ」「俺様彼女ができました」「……二次元?」「妄想でしょ」「錯覚」「まずはおめでとうだろうが!!」「りなりー、それほんと?」「マジもマジ、大マジだぜ」「もしかして、今起きてることが全部梨菜の中の夢なんじゃねーの?」「一理ある」「いや、百理あるね」「〇理だろうが! 夢じゃねえっつの!」「とりあえず帰り何食うか決めてからお前の話(妄想)は聞いてやる」「信用がなさすぎる……!?」「日頃の行いじゃない?」「俺が何したっていうんだよ馬鹿野郎共! マジで優しさの欠片もねえヒトデナシだな!」「そういうとこ〜」

 (ネカマオチ。猫山とか好之にまで伝わって一生ネタにされる。)




恋死にしとけ、雨男


 「……あんたのソレはわざとなんですか?」

 男は雨の匂いを纏わせ、いつも此処にやってくる。雨が降る時にしかこの男はやってこない。そんなに知られたくないことがあるのか、単にこの神聖な場所を雨宿りをする場所と思っているのか。どちらにせよ許せたものではないが、男の不思議そうな表情から見るに無意識下の行動であったらしい。無意識であるにしては、あまりにも法則性がある。何がだよ、と首を傾げる男の数センチ上にある瞳を睨みつけた。面倒事というか、個人的な感情をあまり此方に持ち込まれても困るのだ。何かの代わりを探すようにされても、差し出すものは神の赦しくらいしかない。それ以上も、それ以下も、何も持っていないし、わざわざ優しさをみせてやろうとも思わない。
 血の臭いが染みつくような生活をしているこの男は、もう天国にすら行けはしないだろう。神に祈りを捧げるにしては、その手は汚れすぎていたし、恐らくもう祈る気力さえない。それでも祈るわけではなく、懺悔するでもなく、こうして雨が降る日には律儀にこの教会へやってくる。ただ自分と食事をしたり、時には看病をさせたりだとか、ただ言葉を交わしてふらりと立ち去る時もある。普通であれば好意を寄せられているだのと勘違いし始めることもあるだろうが、この男にはそんなことすら期待出来ない。つくづく何をもっても無意味な男。可哀想な程何も持たない、

 「役立たず」

 (どうにかプラトニックラブまで持ち込みたいですね そんな日は来ないが)



1ヶ月前 No.1372

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 【 アルコール度数0% 】

 「好きとかどうとかは今更知らねェけどよ。オマエ、いい加減にしろよ」

 緊迫した雰囲気の筈ではあるのに、ポテトチップスをバリバリと砕く音で全て掻き消されていく。


 /


 【 il mio preferito 】

 空が好きだ。酸素が好きだ。子供が好きだ。絵が好きだ。詩が好きだ。パスタが好きだ。ドルチェも、音楽も、笑顔も、嘘も。世界が好きだ。何もかもが好き。大好きだ。好きという言葉も好きだ。死が好きだ、血が好きだ、死体が好きだ。虚ろな目とか、操り糸が切られたように力の抜けた体躯も。色を失った世界が好きだ。取り残され、切り取られた世界が好きだ。美しいものを美しいと言える心も好きだ。ああ、好きだ。何もかも、ぜんぶ、好きなものは全部好きだ。

 「寂しがりやなきみも、天邪鬼のきみも、もう泣けないきみも、誰にも救えないきみも。みんな、みんな、」


 /


 【 PIA(ピア) 】

 確かめるように重ねられた唇を受け入れたのが悪かったか。僅かに身動ぎをすれば、単純に男が離れていく。雨音の方が騒々しく感じる室内で、鬱陶しい程の熱を籠らせた瞳に苛立ち、ついそのいやに整った顔を殴り付けてしまう。恋では無かった。繰り出した拳だけは故意だった。鯉はどう調理したら美味しいのだろうか。

 「………………利き手じゃないのでセーフ」
 「ッ、アウトだ馬鹿!」

 * * *

 理由を問い質すことはしなかった。歪んだ愛情を向けていると自覚すれば、面倒臭いから。愛は疎ましい。


 /


 【 ふかんしょう 】:ふかん(ぜんねん)しょう

 「みぃくんとデートしたことないの……?」

 元カノ面するな。大嫌いだ。嘘。

 * * *

 「俺を巻き込むなって、何回言うたら分かるんや」

 いつも通りに怒られた。面目ないというか、もはやおれだって反省する気もない。だって誰より早く駆け付けてくれる。何なら、あの恋人よりもおれに甘い。甘いからこそ甘んじているし、許されると思ってる。これからもベタベタに甘えて優しさを奪ってやろう。奪わせてほしい。おれたちの関係が続く間は、せめて繋ぎ止めておきたい。うさぎが泣かないように、ふぅが諦めてしまわないように、れーなとれーあがおもちゃを失わないように、みぃの友達が減らないように。


 /


 【 モラトリアムとプリムラ 】

 無条件で与えられる幸福で死にたくなる。散々拘束を嫌がったあとの自由は、まるで土の中で眠るまでの猶予期間だと思った。いっそ呼吸すら奪って束縛して欲しかった。躊躇うことなくその手を差し出して、盲目的に愛させて欲しかった。後悔に後悔を塗りたくって咀嚼してしまう悪食のせいで、気付いた時にはいつも手遅れで。


 /


 【 サクラ開花宣言 】⇒【 サクラ開花前線 】⇒【 サクラ開花予想 】

 「せーんぱい、進路決定おめでとうございまァす」


 /


 「ゴミついてるよ」「いででで……ッ!! ピアスが! 耳ィ!」



 (メモ。寝る)


1ヶ月前 No.1373

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 【 炎天下、39度のラブソング 】


 ジリジリと焼けるような暑さ。灼けるような。瞼を閉じることさえ躊躇われる程目を奪われる太陽を見上げ、じとりと睨め付けたとしても気温は一度も変わらない。こめかみ辺りから流れる汗を手の甲で乱暴に拭い、ずり落ちてくるスクールバッグ抱え直し、同様に背中のスクールバッグも背負い直す。悠々と、暑さなど感じませんとでも言うように永遠に続くのではとすら思わせる長い階段を先々登っていく背中に舌打ちを投げつけた。スクールバッグを人に持たせて、自分は片手のアイスのみとは。いや、それについては自販機前でのジャンケンに負けたのが悪いなどという意見は一切受けつけない。悪態を吐くくらい許されていい。はず。

 「あ、ほら。──頂上到着、お疲れ様」
 「ホントにな。……あ゙〜、あっづい。なァ、アイスちょっと食わせて」

 差し出された毒々しい色をしたアイスに、溶けだした表面が垂れないように、ちらりと舌を出して触れてみる。それからがぶりと齧り付き、「一口が大きいんだけど」などという文句は聞こえないふりをして舌に載せたそれをゆっくり溶かして喉に落としていく。夏の味がした、なんて。

 * * *

 逃げよう、と言ったのはどちらだったか。スマホの電源を落とし、どこに向かうかも分からない電車に次々飛び乗ったのは覚えている。聞いたことのない駅名で電車を降りて、そこからは無計画にふらふらと海岸沿いを歩いて。それから、ぽつぽつと意味も理由もない話をして、同じ大きさの手のひらに久しぶりに触れたりして。頭上にある太陽を少しの間だけでも避けるために、アイスクリームの自販機と、飲料の自販機が一緒に置かれている休憩スペースでまたくだらない話をして。

 ―

 「俺だけでいいよ。俺だけじゃなきゃ、嫌だからね」
 「……わがまま言うなよ」
 「一つだけだ。どうせ守ってもくれないんだから、わがままですらないよ。」
 「じゃあ、何? 告白でもしてんのかよ。おれに?」

 夕陽がとろけていく。輪郭を失い、世界を奪っていく。まだ、まだ待って、もう少しでいいから。

 「バーカ、自惚れんな」

 まるでおれみたいに笑う姿が痛々しくて、どうにも胸が苦しくて仕方がない。じわりと滲む汗が鬱陶しくて、首を横に振った。さあ帰ろうか、なんて呑気に、今度は自分の荷物は自分で持って背を向けた。薄情なやつ、そう罵っても振り返ろうともしなかった。

 愛を歌った。ずいぶんと懐かしい歌で、もう誰にも届かない。こんなことなら。こんなことになるなら、もっといい愛の歌を覚えておけばよかった。そう、口に出しもしなかったのに囁くような声はおれと笑う。

 「歌なんて、お腹を満たしてくれるワケでもないのに」


 (びっくりするほど夏。お互い違う人と幸せになるけど一生心に付き纏う存在です。)


1ヶ月前 No.1374

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微睡みのうわごと


 誠実でない人間は最低だ、と暗に言われていた。氷のように鋭く冷たい瞳をした幼馴染は笑みを零すことなく「いつまで見ないふりしてるの?」と不要な事実を突きつける。今更耳を塞ぐことも忘れ、心をどこにやったのかも忘れ、おざなりに返事をする。いつもそうだった。いつだって、それで済んできた。雨の日も、夕食の前も、人前でも、怒っていても、酔っていても。それでいいと思っていた。誠実になったって誰も救われない、救われるとしたら今までひた隠しにしてきた事実を口にしたことで空き容量を増やした心だけだ。果たしてそれでいいのか。考えあぐねて、何度もその顔を思い出して。思い出したところで、やめてしまう。

 「今更、全部口にするには日が経ちすぎた」

 口に出したせいで、より、ずしりと重くなる。それは果たして罪の重さだったろうか。今となっては分かりもしないことだ。


 * * *


 じくじくと痛み続け、とうとう膿んでしまった気持ちを吐き出せと脳が叫びを上げる。固く瞼を閉じれば現実を受け止めろ、とより一層身体の痛みが増してくる。美しい碧の瞳に縋り付くために臆病な瞼が開けば、眉根を寄せてこちらを睨みつけていた。違う、欲しいのは、欲しかったのはこんなものではない。痛むのか、血の滲む腕を押さえて彼女ではない彼女は嘲笑うように肩を震わせる。静寂に充ちすぎたこの場所では泣いているようにも見えて、心臓がずくりと針でつつかれたように反応をする。
 笑っていて欲しいのだ。そう、いつものように。何も知らないままでいい、知らないままがいい。穢れを知らないまま、純粋なまま、美しいままで、嘘のように笑っていて。ただそこで生きてくれればいい。それだけで救われた心地がする、するはずだ。そうだろう。皆。そう、“皆”そう望んでいた。確かにそうだ。まるで信仰対象のように望んでいたのだと、今になって全てに呆れ、頬を緩めて眉を顰めた。

 「おまえは、許してくれるか」

 自分でも驚くような、乞うような声で問い掛ける。彼女は膝をついたまま、しかし気丈に笑顔を作り大きく首を横に振る。震える身体を抱きしめるように腕を回し、やがて諦めたように鮮やかな緑の上に寝転んだ。抵抗する気も起きないというより、自分の限界が近いと理解したような穏やかな顔だった。瞼を閉じれば彼女の表情になり、瞼を開ければ彼女ではなくなる。不思議な存在、もう一人の彼女。彼女が彼女であるための、もう一人。

 「死んでも……ううん、死んでからも許さない。……アンタだけは、絶対に、」



1ヶ月前 No.1375

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 働け新兵/斃れ王様


 「ええと、ルーってあの子には呼ばれていたよね。ルー……ルーキー、くん? 初めまして。ボクはコーニーリアス、ここの亡霊だよ」

 少し前、思い返そうとするのも面倒ではあるが。確か半年程遡ったところで、性悪な神父が顔色ひとつ変えることなく放った言葉が蘇る。前後の会話は一体なんだったか、丁度自分達の抗争が一番酷い時だった。お前らもどちらの側になるか決めておけだの、そういう冗談にもならない話をしていた、のか? 残念ながら記憶力は自慢出来たものでは無い。憎い相手ならばすぐに思い出してみせるものだが。
 さて、目の前の少年についてと、神父の話を照合しよう。あの時、あの場所で、あんな風にに、あの男が語ったのはただの作り話。いや、御伽噺とでも思っていたが、どうやらそれも違うらしい。

 「ここは国だと言ったな。ここは、何にも属さない一つの国だと。」
 「ん? ……ああ、ザックの話。じゃあ聞いたのかな? 聞いたんだろうね、その顔は」

 とぼけるように、くるりと回ればステンドグラスと向き合った。月に照らされ、不気味にきらきらと光を反射させるそれに、憎らしげに眉を顰めて目を細めた横顔は、およそ“少年”のものではなかった。人でもなければ怪物にもなれない彼は、正しく亡霊と呼ぶべきだ。しっかりとした輪郭をなぞるように手を伸ばしてやろうかと思えば、それに気づいたかのように肩が震える。笑ったんだと思う。いや、確かに笑っていた。

 「ザックの言う通り、ボクは王様さ。誰も知らない王様! ここから出られもしない、ひとりの王様」

 くるり、また回る。

 「そういう役をもらったんだ、ひとりの子供にね」



 * * *


 「また遊びにおいで。ザックもたぶん待ってるから」「多分は余計だし、言われなくても来てやるし、否定してなかったけど俺はルーキーじゃねえからな!」「そうなんだ? じゃあ、また来た時に──いや、また会えた時に覚えていたら、その名前を教えてね。それまでキミはルーキーくんだ!」「理不尽な王様だな!」「王なんて、いつの時代も無責任に自分勝手なのさ! ほら。早くおかえり、そうしないとザックが起きちゃうからね?」「おう。じゃあな、コニー」「うん。またね、愚直で素敵なボクの新兵(ルーキー)くん」



 (クリスマスってマジか〜〜〜〜〜〜〜!!?やばい あといいね41個目ありがとうございます。感謝感激雨霰って感じある。最近ならまだしも昔のレスのしょうもなさは凄いな? びっくりする。
  フォーゲット・ミー・ノットは書くのは楽しいけど如何せん個人個人の繋がりが多種多様すぎてめんどいな。)



24日前 No.1376

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 ■ お前に宛てないラブ・ソング


 四十木 藤次(あいき とうじ)
 ♂/18/178cm/攻め
 どうしようもない人間を吸い寄せがち。親が医者。割といつも冷静。手はよく出る。
 「……キッッッモ」「世話された礼も言えねえのかよ。良い教育受けてんなあ?」「触んな。……嫌いなんだろ? 顔も見たくねえって、お前が泣いたんだろ? じゃあ、触んなよ。コロコロ意見変えるとことか、泣けば済むと思ってるとことか、お前の腐った根性はほんッと、素晴らしくて呆れるな」


 真野 明彦(まの あきひこ)
 ♂/18/174cm/受け
 めんどくさい。藤次のことが嫌い。感情的になるとすぐ涙が出る。手はよく出る。
 「……気持ち悪いんだよ、お前」「笑うな、そうやって。大人のフリしておれの前で笑うなよ。そういう所が、大嫌いだ。」「勝手に世話を焼いたんだよ、お前が! 頼んでもないのにおれを助けたのは、紛れもなくお前だろ……っ! 何なんだよ。何がしたいんだよ。おれをどうしたいんだよ、」



 (15928112年振りに文字色変えたら普通にキモかったな)



19日前 No.1377

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 「苦しい。おまえを好きだと自覚した途端、もう、だめなんだよ。こんなこと言いたくない。こんなこと言うおれもやだ。めんどくさい自分にムカつく。おまえを好きでよかったと思うことなんて、たぶんない。苦しくて辛いばっかで、何にもない。」


 「アンタとの幸せ? 将来? ってヤツを考えて、やっぱムリでした! おれ、アンタと幸せになるの向いてねェと思うんですよねー。おれはおれ、アンタはアンタにお似合いの好きぴ見つけてフォーリンラブした方が、どっちにしても無難でしょ?」


 「ルー?」「んお?」「やっぱり。お久しぶりですね、ルー! あっ、もしかして、覚えてませんか? 忘れちゃいましたか、おれのこと」「いや、……いやいやいや! 覚えてるぜ、クィン。ところで、ソレどうしたんだよ」「ソレ……あ、この服ですか? おれ、いま教会のお手伝いしてるんです。えっと、それでね、ザックが綺麗な洋服が汚れてはいけませんからって、貸してくれたんです!」「ふーん。あのザック様が?」「ザック様……? ──あ、そういえば、」「まだ何かあンのかよ?」「またザックと喧嘩したって聞きましたよ、ルー。この前も、その前も喧嘩ばっかりで! そんな悪い子はダストシュートしますよ!」〜飽き〜


 「後悔ばかりの人生でもっ! 嫌なことばかりで、苦しくて、投げ出してしまいたくなった人生でも……! ましろ、は、……真白は、全てを書き留めますからっ! 貴方達のことを全部。貴方達と過ごした時間も、過ぎ去ってしまった時間を、全て書き留めてみせますから! その時はどうか、どうか真白の言葉を、胸の片隅でいいから……受け入れて、くれますか……?」


 「……きもい」「あ?」「気持ち悪いんだよ、お前。何なんだよ。俺のこと嫌いなら、ほっとけばいいだろ? わざわざ助けたりするな。情けなんか、」「…………キッッッッモ」「は……?」「は、何おまえ、俺のこと大好きじゃん。助けたとか、情けとか、なァに俺を実は良い人〜みたいにしてんだよ。クソほど役に立たねえ意地張るくらいなら、自己管理くらいキッチリしろよ。人に看病押し付けといて、礼も言えねえのか。大した教育受けてんなあ?」「ちがッ、……お前にこんなこと、頼んでない。」「そーゆートコがキモいんだよ!」


 「今年もいっしょに年越しを祝えてうれしい」「夢じゃないと良いな」「うんっ。夢じゃない、きっと、夢じゃないよ」「……そ。ほら、もっと食べな」「あずもいっしょに。ね?」「大丈夫、夢じゃないんでしょ」「うん、」「おれも一緒でうれしいよ、うさぎ」「──あず、はっぴーにゅーいやー!」「……おう。ハッピーニューイヤー!」

 「何を言っているんだい? この世界には、星の遣い(ぼく)かそれ以外の誰かしか居ないだろ?」



16日前 No.1378

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ゆめうさぎ


 「優しいのは嫌い?」

 あまりに優しい手が触れる。振り払おうとした手の甲でさえ包まれ、形を奪われるように溶かされる。純粋な瞳で見透かされてしまうのが嫌で、ふい、と顔ごと動かして視線を注ぐ場所を変えた。身動ぎの音に反応を示さないように注意して、しかし離れていかない手のひらに力も込めないように。うつくしく、きれいで、かわいくて、やさしくわらう。その顔が一番嫌いだった。何より、誰より。許されなくても嫌いでいたかった。そう伝えたことなど、一度たりともなかったけど。

 「嫌いだよ、おまえも」

 これは夢だ、知っている。たぶん悲しそうになってるその顔だって、おれが作ったまぼろし。嘘。

 「許されたいの?」
 「おれも許さないから、……おまえも許さなくていいよ。おれはずっとこれを、あいつを抱えて生きていくから」

 それがいい、それでいい、そうでなければ。許すとか、許されないとか、もうどうだっていい。いいはずなのに、今更夢にまでやって来て、こいつはおれを惑わせる。許されるならと望むには、おれはひどいことをしすぎた。謝ったこともない。謝って許されるくらいなら、こんなにおれを苦しめることはないだろ。

 * * *

 「許してくれたの、おまえは」「え? んん、……許すとか許さないとか、じゃないかなあ」「っ、」「ちがっ、そうじゃなくて! 違くて! ぼくは、みぃくんとあずが選んだならそれで……それでいいんじゃないかな、って。だから、ぼくが許すとかじゃないでしょ?」「……そう、そっか。」「うん! あ、でも、」「なに?」「幸せにならないと許さないよ」「ふ、へへ。……うさぎ、あのさ、」「なあに?」「今度、あいつと三人でどっか行こうか」「──ほんとっ?」「うん。もちろん、あいつの奢りで」「ふふっ。うん、楽しみにしてる! あと、六人でもまたどこか行こうね、あず」「うん、約束」



16日前 No.1379

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10日前 No.1380

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ふぶきつめ



 「なあ、瑞貴知らん?」「ついさっき死んだ」「で、墓は?」「…………うさぎん家」「ふーん? ふー、ん……ふ、ぶふっ、く……ふふ、」「ッ、んだよ! 笑うな!」「ふ、ひひ、……あーあ。まぁたしょーもないことで喧嘩したんかと思うとったら。何? お前が妬いとるだけやん、なあ?」「う、るせえなバカ! さっさとあっち行けバカ! バーカバーカ!」「かいらしいなあ、ふぅくん? あの性悪に浮気されても、この部屋おってやるんやろ。健気やわあ、泣けてまうわあ」「わっざとらしい……、マジでそういうのムカつく時あるからな、お前。今もムカついてるけど」「かわいそーな不吹。あいつが譲ってくれるんやったら、俺が貰うのになあ」「俺はお前ンとこには行くつもりサラサラねェからな。脈ナシ、残念賞。」「瑞貴が行け言うたら来る癖に?」「はぁ? 俺の人権とは?」「あらへんよお。あいつに惚れた時点でお察し、残念賞〜」「梢には甘いのに……」「っ……ひ、ふ、ふは」「おい!」「めんど〜! ふぅくんめんど! あはっ、自分から嫌われるようなこと、普段からぎょうさん言いよるやん。はーあ、都合のええ男。ふ、……はは、めんどくさァ」
 銀は間男が似合うなあ……(間男ではない)

 「おはよう」「ん……? あ、うん……はよ」「出かけるぞ」「へ、」「おばさんには言っといたから」「……何て?」「デートしてきます」「は?」「九時まで帰ってくるな、だって」「はァ!?」
 「おはよーさん」「おはよう」「なんのごようですか……」「ハネムーンだよ」「ああ、……ん? ──は、ハネ、うん? ハネムーン?」「まあ、おばさんには言っといたから」「何て?」「新婚旅行で〜すって言ったら、」「好きなだけ借りて行ってって」「あのババア!」

 「ちゅーした!?」「したわ! うるせえな!!」「笑ってもいいですか?」「思う存分笑えや……くそ……」「ま、それはそうと」「あ?」「ふぅくんにも男気あったんやねえ」「あるわ。流石にあるわ、それくらい」「照れてますの〜? ふへへ。ふぅくん、何に照れてはるんですか〜?」「うぜえ! 死ね!」
 「ちゅうされたの……!?」「えっ。あ、うん」「へ、え。あの、……あずに教えた……?」「まさかァ、そんなん言ったらあいつ泣いちゃうでしょ?」「そ、そそ、そうだね……! えっと、それで……なんでいきなり、」「さーあ。俺はいつも通りだったし、アイツもまあ、いつも通りだったよ」「(絶対いつもどおりじゃないやつだ……!)」



9日前 No.1381

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 いい子にしててね、と。愛しい彼に告げたのはたったそれだけだった。どうしようもない、自分の世話すらままならない別の幼馴染からのSOSに応えないわけにもいかず。いや、まあ、大夢に頼んだり他の手は確かにあったけど。社蓄として甲斐甲斐しく会社に貢献してやがります彼の顔を久しぶりに見るのも悪くないと、少しだけ思っていたし。かといって、未だ十代に突入したばかりの小さな愛しい子を風邪っぴきの前に連れて行くわけにもいかず、「すぐ帰ってくるから」と家を出て行くつもりだった。そう、つもりだった。つい、と服の端の端、裾を摘まれる。靴を履く動作をやめ、目線を合わせるようにしゃがめば、眉を寄せて視線を逸らされた。普通にショック。
 「あの、さ」
 「なあに、どうしたの?」
 きょろきょろと、フローリングとこちらとを視線が行ったり来たり。
 「お、オレ! オレ、わるいこ、だから……」
 だから、だからとその先に繋げる言葉を探して愛しい彼は迷い続ける。それをじぃっと待って、きちんと言葉にされるまで待って、それから。
 「わるいこだから……、待ちたくない」
 「う゛、」
 「ゆ、ゆう? 怒ってんのか……?」
 「うう゛ッ……かわいい……」
 *
 「ごめん行けなくなった」『おまえ、俺より病気だな』「おかげさまで! 変わりに大夢に連絡しといたから!」『……ん、わかった』


 (シック×2/よくよく考えたら十五歳差だった)




9日前 No.1382

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さすれば恋は叶うでしょう



 痛みは朝から続いていて。下腹部を内側から針でつつかれてるみたいな、または殴られてるみたいな痛みがずっと、ずっと。保健室のベッドに寝転がったまま、耐えるように身体を小さく折り畳む。耐えるように歯を食い縛れば、何だか頭まで痛くなってきた。女に生まれたせいで、女だから許されない。遂に涙腺までおかしくなったのか、泣きたくもないのに目には涙の膜が張る。
 ぐずぐずと鼻を啜りながら、情けなくもとあるグループを開いて『痛み止めがほしい』と打ち込んだのは、三限目の終わり頃。グループ名は、丁度昨日の夜後輩によって【 焼肉 】に変えられたばかりで、これはシンプルに焼肉に連れて行けという意味である。完全に奢らせるつもりなとこ、ムカつくけどかわいい後輩なので許さざるをえない。しかし既読はついてる癖に、二人とも返信はしない辺りこう、こいつらの性格の悪さが出てる。今は昼休みに入ったところだし、そろそろ来てくれてもいいんだけどなー。

 ガラガラ、と。静かな保健室にドアの開く音が響く。まるで救世主の登場、これはどちらが来ても愛せる。

 「いおり? つづき……?」
 「お、……ん? その声、霧生か?」

 ぐす、と鼻を啜ってしばらくして聞こえてきた声に声が出なくなる。

 「せ、んせ」

 いつも通う社会科準備室。漂うコーヒーの匂いと、古い本のちょっと黴びたにおい。あまりに聞き慣れたその低い声に飛び起きて、堪えていた涙が一粒落ちる。それでも、その声の持ち主に今会う訳にはいかないと痛む頭が拒否をする。醜い姿を晒しちゃいけない、綺麗でいたい。綺麗なように見せ掛けていたいから。ぐしゃぐしゃな顔なんて、弱ってるあたしなんて見せたくない。見て欲しくない。
 ぐるぐると渇いた喉を潤す術もなく、返事を考えて、考えて、思い出したように痛みは襲い掛かる。「どうした、霧生」なんて優しく言われてしまうし、ベッドを仕切るカーテンに手がかかりそうな時、タイミング良くドアが再び開く音がする。

 「失礼します、一年の冴島です。総香さん、居ます?」

 ──救世主! 顔を見たら一番に愛を伝えよう。

 「いおっ……うう、いおりぃ……」

 情けない声で賢い後輩の名前を呼んでしまう。黙り込んでいたいおりは、入口の近くから、こっちに聞こえるくらい大きい溜め息を吐いて近付いてくる。せんせいの困っているみたいな、狼狽えてるみたいな声も聞こえてとてもとても申し訳ない。つづきなら愛想を1ミリくらい加えてくれそうだけど、いおりはそんなに優しくない。あと、普通に雰囲気が怖い。じゃあ、弁解しなきゃいけないのはあたしってわけだ。愛想がない後輩を持つと、先輩は大変だ。

 「あ、の……せんせ? あたし、大丈夫だから……っ、たぶん。だから、……明日! 明日、また会いに行く、し。今日はもう、大丈夫。せんせいの用済ませたら、早く帰って仕事戻っていいから……!」


あきた
 * * *

 「いおりぃ〜、すき〜」「アンタの「好き」はそんなに安いんですか?」「じゃあきらい」「むかつく」「妬いてんの?」「殴るぞ」「ふえ〜ん」「都合のいい時にだけ泣く女、大嫌いなんですよ」「じゃあ、あたしのこときらい?」「嫌っていいなら嫌いますよ」「ごめんってば〜。すきでいてくれてありがと」「自意識過剰女」「性悪ツンデレ男」「殴るぞ」
 「本当は今日焼肉行きたかったんですけど」「怒ってる?」「都月さん一人に金払わせるのは、流石に可哀想だなって」「いおりもお金出せば?」「何で。後輩なのに」「出た、いおりの後輩アピ」「可愛い後輩なんでしょ?」「ホント、いおりさあ……そういうところだよ、そういうところ」


 (男2女1の仲良し三人組結構好きなんだなって気付いた。この三人に恋愛感情は無いしそれぞれ違う男と付き合うので〜
  飽きたしなんで急に女体化なんてしたんでしょうね。昼まで外でサボってた都月が痛み止め買ってきて、渡しに来たのは伊織。)



4日前 No.1383

躁田 @etoilexxx☆0zLPicLVULd. ★Android=fSZlXgXJU6





 「伊織〜?」「うわ、何しに来たんですか。焼肉の誘いですか?」「アホか。総香のクスリ、ほれ」「これをどうしろと?」「渡しに行ったって。それじゃ」「は? アンタが行けば良くないですか」「次の授業な、」「何? 好きな子と一緒だからとか言ったら、アンタ、ぶっ飛ばしますよ」「単位がヤバい」「単位が」「そう」「ヤバいとは?」「次出えへんかったら、卒業危ういって」「はあ」「せやから、それ頼むわ。ええ子の伊織クンなら、先輩のお願い聞いてくれるよな?」「……来週、絶対に焼肉奢ってもらいますから」「ハイハイ」「ぜってえ高い肉食うからな……」「お前の肉への執念凄いな」



 (カレー作る話書きたいな。
  書きたい話メモ:カニ/カレー/Tokarev/ひとでなし/風邪っぴき)



3日前 No.1384
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