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 詳細は取扱説明書をご覧下さい。

 ( 書き捨て!小説 )
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ぼっち。 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★8cfd0izEyf_mgE








 ( 宴もたけなわと言うことで、 )



 ――!、

 ▽ 孤独をものともしない僕だけの書き捨てです。主に野郎共がキャッキャしてます。
 ▽ 閲覧は自由ですが荒らしや冷やかしさん達は左手の出口から全速力で去って行って下さい。チキンハートな僕に荒らしや冷やかしなどは結構堪えます。
 ▽ 同性愛要素やら何やらが入り乱れておりますので閲覧注意です。たまにグロ要素のものも含まれるかも知れません。
 ▽ パクリさんも荒らしさん達同様に左手の出口から全速力でお立ち去り下さい。
 ▽ 一代目が記念すべき2000レス行ったので二代目です。
 ▽ 文才なんてどっかに捨ててきました。しょーもないもんばっか書いて自給自足生活を満喫してます。






 「 孤独が嫌いだなんて、何と君はまあ、 」








 ( ――それでは皆さん、お手を拝借! )


3年前 No.0
メモ2018/05/20 23:28 : 躁田☆SKeWosbaJPA @myuu10★Android-pwXnxWHVkM

 ロンリー、ロンリー、ロンリー!→詳細は取扱説明書をご覧下さい。

 キャラ設定など/ http://mb2.jp/_sts/2876.html


 ――


 ぱち:40

 アクセス:6600超え


 さんくす!

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とみや。 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM




七日目:おれのかわいい同居人


 知らないヤツと暮らすのは怖い。知らないヤツというか、つまり家族じゃない人間と暮らすこと。何されるかたまったモンじゃないしね。だからおれは信用できるなら、っていう理由で一緒に住むのを受け入れたハズなんだけど。つまり、“こういうこと”が怒らないように、父さんに、ちゃんと言っておいたんだけどさァ。なら、今この状況はどういう説明であの人はまた言い訳してくれるんだろう。同居人に馬乗りになられる状況なんて、そうそうないと思うんだけど。

 「なァにしてんの、綾瀬」

 ゆっくり、形の綺麗な唇が動いた。暗い部屋の中でもよく分かる。

 「……お前を、殺しに。」


 * * *


 おれと綾瀬はいわゆる異母兄弟ってヤツ。浮気症な父さんの本妻の息子がおれで、愛人の息子が綾瀬。初めて会ったのは高校に上がる前の冬で、綾瀬の母さんが病気が原因とかで死んでしまったあと、身寄りがない綾瀬をウチで預かることにしたってワケ。
 まあ、綾瀬はおれも父さんのことも憎んでるみたいで、マトモに会話してくれたことなんて一度もないけど。でも帰る場所がないから、仕方なくこの家に住んで、なるべくおれや父さんと接触しないように家にこもりきり。学校だって一緒なのに、顔を合わせても挨拶もしないしニコリとも笑わない。その徹底ぶりがいっそ面白いから、ほっといてるけど。父さんも基本家には居ないし、あの人は例えおれが問題起こしても何も言わないような人だから、綾瀬が何をしようが同じことをしてると思う。
 で、なんで綾瀬がわざわざ夜這いするようなことをして、おれを見下げてるのか。それはおれにも分かんない。今までいろんな暴言吐かれてきたけど、実際こうやって行動に移されるのは初めてだなァ、なんてぼんやり考えて。

 「殺すの? おれを?」

 暗闇の中で、綾瀬が頷くみたいに髪が揺れる音がした。思わず笑い声の代わりに、くつくつと喉が鳴る。わざわざ綾瀬が、おれを殺すって言い始めるなんて。おれの態度に怒ったみたいに、舌打ちをぶつけられた。やることなすこと、子供みたいで、呆れるくらいに可愛い。そもそも、綾瀬がおれを殺せるワケない。そんな根性ないんだもん。

 「どうやって殺すの」
 「首を、」

 おれの首に、綾瀬の細くて女みたいな指が触れた。指が冷たい。そう言えば綾瀬は冷え性だった気がする。寒い中、わざわざご苦労さま。辿々しい手つきのまま両手をおれの首に置いて、たぶん、唇を噛み締めながら情けない顔を晒してるに決まってる。緊張を紛らわせるために一度息を吐いて、吸って。手のひらに、じわじわと力が込められていく。でも、これじゃあ人は死なない。おれは死なない。一定の力加減で止まった感覚に、仕方ないから可愛い綾瀬のために殺人を手伝ってあげることにした。手首を掴んで、おれ側へ引っ張るように、おれの首を押えつけるように。
 綾瀬が息を呑む。段々、息が苦しくなってきた。緊張からか、それとも今までの憎しみを込めてんのか分かんないけど、手のひらの力が強まってきた。いい子だね、って褒めるみたいに軽く手の甲を親指で撫でたら、また舌打ちされた。

 「ッ……ぁ、は、──すなおじゃ、っは……ないんだ、から、」
 「うる、っさい……!」

 強情だこと。酸素も回らなくなってきて頭もクラクラするけど、結局それまで。意識飛ばすまではいかないし、おれからしてみればずっと苦しいままで、もしかしたらそれが狙いだったりして。綾瀬にそこまでの考えがあるとは思えないけど。

 結局、綾瀬はそれからしばらくしてから手を離してくれた。手が疲れたのか、精神的に疲れたのかは分からないけど、すごい息を荒くしてたから過呼吸になったのかと思ってちょっと心配しちゃった。

 「は、……あやせ、よくがんばったね」

 おれも、割と肺と喉と頭が痛い。でも、よく出来た子は褒めてあげろってテレビで聞いた気がするから、上半身だけ起こして頭を撫でてあげる。ビックリするほど弱い力で振り払われて、綾瀬は何も言わないままかと思ったら、掛け布団にポタポタとなにか落ちていく音がする。手探りなまま頬に触れたら、冷たい雫が指を濡らしていく。つめたい。心なしか体も震えているし、流石にかわいそうになって、止まらない雫をなるべく優しく拭ってあげる。手のかかる子供みたいに、でも子供みたいに喚かずに静かい泣いてる綾瀬は、今何を考えてるんだろ。おれを殺せなかった後悔、父さんに対する憎悪、もしくは母さんの愛情を思い出してるとか。
 時々、おれにも聞こえるか分からないくらいの嗚咽を漏らして、綾瀬はしばらく泣き続けた。よくもまあ、そんなに長く泣き続けられるモンだな、なんて最終的な感想がおれから飛び出すくらいに。悪口とかじゃなく、純粋にね。
 そのまま綾瀬は泣き疲れて、おれの方へ倒れ込んできて寝ちゃったから。わざわざ部屋まで運ぶのもめんどくさいし、おれのベッドで一緒に寝ることにした。見えないけど、きっと泣き腫らした目の端に口付けて、ちょっとしたおまじない。

 「おやすみ、綾瀬」


 * * *


 「……な、なん、で。この、部屋……っ!」
 「おはよ、綾瀬。よく寝れた?」
 「ふ、ざけるな! お前、僕になにか──」
 「してねェよーだ。なにかしようとしたのは、おまえの方じゃん?」
 「……ぁ、」
 「あれ、思い出した? ねぇ、綾瀬、」

 次はちゃんとおれを殺せるように、頑張ってね。


6ヶ月前 No.1291

とみや。 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM





八日目:不快指数は下がらない。(傷痕は塞がらない。)
└うちよそ。郁くんお借りしました!!!!!!!!!!!!



 学校からしばらく離れたところで、予報にない雨が降った。今日に限って迎えを断ったし、当然のように傘は持ち合わせていない。まあ、特別家が遠いわけでもない。途方に暮れることはないが、ただ単純な話で、寒い。ヘタをしたら風邪をひくレベルで。雲の間から降り続く雨を睨みつけて、小さく溜め息を吐いて。不意に誰かが横に並んだ気配に、盗み見るように視線を動かせば、まるで示し合わせたみたいに目が合った。それで恋なんて落ちるわけもなく、本当に落ちたのは、遠くの廊下でぶちまけられたプリントくらいでしかない。

 「傘、入る?」

 首が傾く。そもそも、迎えを断れと言った気がするのはこいつだったはずなのに。悪びれもなく、朝の話を覚えているのかどうかすら怪しい顔から目を逸らして、「入ってやってもいい」と返せば。なにそれ〜、なんてケラケラ笑って、軽やかな音を立てながら傘を開く。

 「おれ、ちゃんと傘持ってきたんだよ。偉いでしょ〜?」
 「ふうん。褒めてやろうか、この策士」

 メガネの奥の瞳が、俺を嘲笑うように歪んだ。


 * * *


 傘を叩く雨音がうるさい。パチパチ、ポタポタと弾けるように傘に触れて地面に落ちていく。これだから雨は好きじゃない。何もかも、音も空気も気に入らない。具体的に何が嫌いかと言われれば、特に理由なんてない。ただ俺が不快だから、嫌い。それだけ。
 仕方なく身長差の問題で俺が傘を持ってやらなきゃならないし、折り畳み傘はどうしようにも、どうやったって。如何せん狭い。あらゆる不快感に眉を寄せるも、この状況が改善されるわけでもない。隣で陽気に俺の知らない曲の鼻歌をうたう幼馴染も、どうしてこう脳天気なのか。

 「みく、怒ってる?」
 「お前は脳天気でいいなって思ってただけ」
 「あっ、今バカにしたでしょ? ひどい!」

 気にした風でもなく、陽気な鼻歌には飽きたのか、ああだこうだと話し掛けてくるようになったから、より一層不快指数が上がった。適当にあしらっても、それもまた気にしていないように絡んでくるから、なかなか呆れるくらいに根性がある。素直にウザいだけなんだけど。その独り言の延長のように、特におれからの答えは気にしていないように、口を開く。

 「このまま、おれの家行くでしょ?」

 問い掛けに頷く代わりのように横を見たら、また目が合った。すぐさまからかうようにつり上がる口角にイラついて、鼻をつまんだらすぐに非難の声が飛んでくる。結局、なんだかんだとこいつと相合傘をするように仕向けられたとしても、いちいち話し掛けてくる声がうるさくても、なんだかんだ暇つぶしくらいにはなるから付き合ってやる。付き合ってやっている。他意はない。放課後にすることが無いから、俺が暇だから、遊んでやる。昔からそれは変わらないし、今だってそう。遊びの内容は、年々ロクでもねえもんに変わっていってる気がするけど。
 当然のように放課後どちらかの家に寄るのが、いつからか恒例化している。何もなくても、何かあっても、理由なく無断にお互いの部屋に踏み入って帰る。いつからこうなったかと考えても、俺が小さい頃からこうだったかも知れない。もう記憶にない。無遠慮に部屋に立ち入られても今更怒ろうとも思わねえし、そこまで子供じゃあない。
 「あ」と発した口から、次になにか言葉が続く前に。面倒だから、なんて理由で空いた方の手でそいつの手を掴んで、顔を寄せる。物理的に口を塞いで、お互いの体温が唇から移るように熱が溶かされていく。甘くもないし、レモンの味もしないキスは特別なものでもない。

 「お前は、静かに歩けねえの?」
 「おれのこと一番知ってるの、みくじゃないの?」

 至極当たり前のように、遠回しにノーと言われた。そのまま流れるように唇を奪われそうになったけど、人差し指を押し付けてやり過ごす。不平不満なんざ受け付けるわけはない。そんな義理もないし、ついでにデコピンもしてやる。流石に抗議してきた。

 「ぼーりょくはんたい!」
 「……人の振り見て我が振り直せ」

 俺が指し示した首元を見れば、さっきまでぎゃんぎゃん喧しく喚いていたのが嘘のように鳴き止んで、途端に赤色の瞳が妖しく嗤う。何が原因なのかとか、そういうのはどうでもいい。問題は消えかかったこの首の痕。定期的につけられる“コレ”は、もはや呪いめいた何かがかけられてるのかと言うほど、何をしようがよく目立つ。そして消えにくい。コレをつけようとする度に俺より小さい手で、その見慣れた手で、殺されかける。別に殺されないからいい、と許容してるわけじゃない。まあ、特に記憶がないから分からねえけど。拒否した覚えもないが許容した覚えもない。隠しているつもりはないにしても、流石によく目立つみたいで周りからの視線もよく刺さることを、こいつは知ってるのかどうか。
 じゃあ、なんて掛け声のあとに制服の襟をずらして、“ソレ”を見せられる。明らかな噛み痕。記憶にあるが、意味は無いはず。俺のと同じように、ようやく薄く消えかかった痕は、確かに見覚えがある。見覚えがあるどころじゃない。

 「みくはどうなの」
 「俺はいい。俺だから。」

 さすがオウサマ。わざとらしく、呆れ顔を浮かべて口にする。敢えてそれに構ってやらずに、薄らとした記憶を頼りに断りもなく項に触れれば、首を竦める中で指先で辿っていく。そこにさっきと同じような痕を見つけて、小さく鼻で笑ってやる。長く触ってるとのちのち面倒なことになるから、すぐに手を離してさっさと家に帰れるように、何ともないような顔をして歩き出す。
 このお互いにつけた傷が、何になるのか俺たちは知ってる。遊びの延長線のような、書類に必要な印鑑のような、商品を示すためのタグ替わりのような。
 絶対にこれは愛の証とか、そんな綺麗で気持ちいいモンじゃない。もっと、他人の目なんか気にしていない、下らないこと。理性を知らない獣。今更、何がきっかけだったかすら思い出せない上、ほぼ確実にまたこの痕は新しくされる。だから、やり返すように俺も傷をつけてやる。いっそ死ぬまで、殺すまで。いくらでも。

 「だってさー。みく、すきでしょ? 痛くて、苦しいの」
 「ふざけんな。俺は痛めつける方がいいに決まってんだろ」
 「首はいいのに?」
 「お前が直せば済む」

 唇を尖らせる。
 首元に手を伸ばしていくら触ってみても、鏡がなきゃ自分じゃコレに気づかない。それを惜しいと思うことは無い。

 「見せびらかすのは、すきなくせに」
 「よく言えるな。お前が。」

 隠さないのはお互い同じ。俺は隠すにしても面倒なだけで、こいつの場合は知らない。考えがあるにしても、ロクなモンじゃないから放っておく。そうこうやっていれば、傘を伝ってきた水滴が、終わらない問答をからかうように鼻に落ちてくる。俺の不快指数は一定値から下がる気がしない。このあとの予定を勝手に立てて、横でまた鼻歌をうたい始めた幼馴染も、降り止まない雨も、首元の痕も。どうしようもなく面倒で、かと言って放り出すというのもまた面倒。大人しく全部を受け入れるのも、癪に障る。

 なんだかんだ歩き続ければ、ようやく目的地に到着した。お互い肩やら髪が普通に濡れて、傘の意味があったのかと聞かれれば答えに詰まる。あった方がマシってくらい。俺が傘を持つのも疲れたから、結果的にプラマイゼロだな。

 「風呂入る」
 「あ、おれも入るー」
 「寝言は寝て言えよ。後から入れ」

 人の話も聞かずに濡れたパーカーを脱ぎ始めた。舌打ちをしようが、眉間に皺を寄せようが、気にしないところがまた腹が立つ。呆れるくらいに言うことを聞けない、バカな犬を相手にするくらい疲れる。そのまま苛立ちをぶつけることが出来ないまま居れば、ちょうど良く制服を脱いだ後ろ姿に、さっき触ったはずのあの噛み痕を見つけたから。意味はと言えばただムカついた、そんな理由で、また傷を上書きするようにそこに噛み付いた。
 十倍返しが来たら、百倍にして返してやればいい。その手で殺されるまで、俺も殺そうとしてやる。


 * * *


 「血、出てるんだけど〜?」
 「痛えの?」
 「ぁ、いッ……たい、……なんで舐めたの」
 「知的好奇心が旺盛だから?」
 「おーぼーだ!」
 「うるせえな。噛むぞ」
 「ひどい!」


6ヶ月前 No.1292

とみや。 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM

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6ヶ月前 No.1293

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6ヶ月前 No.1294

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※警告に同意して書きこまれました (性的な表現)
6ヶ月前 No.1295

とみや。 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM





十二日目:コンビニまで、愛の逃避行



 姉にコンビニへ使いっ走りに出されたので、釣りで豚まんを買ってやった。息も白くなり始めた季節にこれは欠かせない。真ん中から割ると、湯気が飛び出てオレの顔を包んで消えていく。ふわりと食欲をそそるにおいにつられるように、右手に持ったそれを一口、含んで噛み締める。溢れ出た肉汁と、それを邪魔しないたけのこやしいたけのバランスが絶妙過ぎる。幸福感に満たされて、つい溜息がこぼれる。
 そんなつかの間の幸福は終わりを告げて、頭の上に少しばかりの重力感。のし、とでも効果音がつきそうなくらい勝手に、人の頭に肘を載せてオレが手に持った豚まんを凝視している。

 「食いたい」
 「内蔵もない人間に食わせる豚まんはない」

 厳しいなぁ、ケラケラ笑いながらソイツは“地に足もつかないくせに”、地面に降り立った。

 「それ食べ終えたら、デートでもするか?」
 「寝言は寝て言えよ」
 「そういうトコが、可愛くねえの」


 * * *


 寒い日は、どうしてか泣きそうになる。これは昔からの秘密。誰にだって教えてなくて、知らなくていいどうしようもない秘密。
 豚まんを食い終わっても、なかなか家に帰る気にはなれなくて、ガードレールにもたれ掛かったまま今の時間を確認する。9時40分。まだ帰らなくてもいい。心配もされてないし、まあ、いつ帰ってもあの家族なら適当に流すに決まってる。頼まれたのも、どうやら明日から使うみたいなマスクやカイロだったし、そう急いではいないのは分かってる。これで怒られてもオレは悪くない。はず。姉を持つ弟というのも、周りが思っているより数倍は大変なことを気付いた方がいい。よしよし、と甘やかしてくれるのはせいぜい言葉が喋れるようになったくらいまでだ。

 それにしても、夜は冷える。肺がキンとつめたくなって、涙の膜が張るみたいに一瞬だけ視界がぼやける。雑にそれを拭って前を見れば、にんまりと笑ったその顔が視界に入る。いつのまにか目の前に立つソイツは、気配を消していたのか何も気づかなかった。

 「泣きたいなら、おれの胸貸すぜ?」
 「黙ってろ、貸す胸なんて無いクセに。」

 毒を吐くと、またからかいと自嘲を混ぜた笑みでケラケラと笑って、オレに触れるフリをした。フリじゃなくて、確かにそこには感触がある。けど、体温も、人間らしい何かもその指先に感じることは無い。すらりと撫でられた手のひらを見つめても、やっぱり、何もない。そこに熱すら感じられないのに、感情なんか伝わるわけはない。柔らかく緩められた唇に手を伸ばしても、確かに感触はそこにあるのに。ただ“何かがある”だけで、それがよく分からない。それでもいいと言うように、ただ無機質で正体すら分からないソレが、オレの唇と重なった。

 「意地っ張り」
 「……どっちのことだか」
 「ふは、そりゃそーだ!」

 穏やかに肩を竦めた。答えを探すみたいに考える素振りを見せて、やっぱり何事も無かったかのように下手くそな口笛を吹いた。唯一、首元につけられたネックレスがオレに同情するように優しく揺れる。全くどうして、こんなヤツに憑かれてしまったのか、理由が一切分からない。何度聴いても、何を聞いても、はぐらかされていつも話題をすり替えられている。
 今日こそは、といつも思って話しかけている。はずだが、その答えを聞けばオレとコイツの間に確かな名前がついてしまいそうで聞けていなかった。不確定で不安定で、馬鹿みたいに慰め合って生きているくらいがオレたちにはお似合いだから。答えを聞いてしまえば、少なからずなにかが分かってしまう。結局、オレは──オレもコイツも、ソレを怖がってるだけ。簡単に言えばそれだけのことを、ずっとうやむやにしている。それがいいと思ってるオレもオレだと思うけど。
 いつだって服装の変わらない薄着のまま、ソイツは寒さも感じないクセに「あ□っ、寒!」なんて声を上げてオレの手を引っ張る。ほぼ自分の力で立ち上がって、冷えたアスファルトに置きっぱなしにしていた荷物を引っ張りあげて持ってみた。よくもこんなに買わせたものだ。こういうのは、コンビニで買うよりスーパーの方が安くつくのになどと思いを巡らせつつも結局は、あの姉の思い通りに動いてしまっている。

 「なあ、」
 「──このまま全部ほっぽり出して、逃げちゃう?」

 こうして、またはぐらかされる。まあ。そういうのもたまにはいいかと思って、冷たい風を浴びながら目を伏せる。自然と頬が緩んでいく。

 「明日もガッコーだし。オレはお前みたいに、自由じゃない」
 「だから、逃げようぜ。ガッコーも、トモダチも、カゾクも、ぜーんぶ投げ出しちゃってさ?」
 「寝言は寝て言えってば。……まあ、気が向いたら考えとくけど」

 その答えに、隣の幽霊≠ヘひどく気分を良くしたように大きく頷いた。



6ヶ月前 No.1296

とみや。 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM




十三日目:イン・パステルカラー・デイ



 ふんふんふん。お気に入りの曲を鼻歌で奏でながら、パレットの上に絵の具を出していく。小学生の頃から、ずっと変わらないメーカーの絵の具。キャップの色がパステルカラーでカワイイから。
 カワイイものが至高です。昔から、“カワイイ”が崇めたてられてきたのは当たり前のことだからです。だって、カワイければ世界征服だってできるにきまってるんです。もちろん、カワイイを追求するのに忙しいからそんなことしてるヒマがないだけで。それくらい“カワイイ”って凄いんです。

 「そうですよねっ、穂月さん!」
 「はあ?」

 不機嫌でカワイクないお顔、ブサイクです。まるで、パレットに広がる原色みたいに。世界中が早くパステルカラーに変わらないかなぁ、なんて考えていたら「用はなんだよ」ってスケッチブックで頭を殴られた秋の放課後。


 * * *


 キャンバスに、パステルカラーを塗りつけていく。空も、海も、雲も、建物も。全部全部パステルカラー。甘くて優しい色合いに、思わずニッコリしてしまいます。穂月さんはその“美”を理解できないみたいで、絶対に賛同してくれませんけど、わたしはこれでいいんです。自分の好きなモノを描いて、それが好きな人に賛同されることで、やっとわたしの価値が見出せます。無理に賛同しろ、なんて言いません。わたしの芸術を理解できないのを悪だと、罵ることもしません。けど、けれども。わたしの愛(パステルカラー)を、否定することは許しません。その辺りを穂月さんは分かってくれているから、良いんです。
 今でもわたしが汚したらしい机(記憶にないですけど)を、必死に綺麗にしてくれていますし。言うなれば小間使いのようなもの。そう言ったら、また怒られそうですね? 仕方ないから、口にしないままで居てあげますよー。

 「穂月さんは、どうしてパステルカラーが嫌いなんですか?」

 こんなにもカワイイのに!

 「フワフワしてるから。不安定だから。何となく。」

 最大限に否定をされても、わたしは傷つきません。ちょっと胸は痛いですけど。キャンバスに出来ていくわたしの世界は、フワフワで不安定で、女の子の理想なんです。女の子はカワイイモノが好きで、好きで、仕方ないんですよ。わたしも大好きです。パステルカラーは、女の子の“カワイイ”の象徴なんです。服も、スカートも、持ち物も、下着も、全部がパステルカラーだとカワイイでしょ?

 「残念ですよう。穂月さんの考えが」
 「勝手にそう思っとけ。ついでに、この机綺麗するのも手伝え」
 「んふふ、穂月さんが「パステルカラーはカワイイ」って言ったら考えてあげます」

 あら、諦めたみたいに掃除を再開されてしまった。じゃあわたしも描きかけのキャンバスに向かって、カワイイをつくりあげることを再開しましょう。ぺたぺた、きゅっきゅ。テスト前だから、わたしたちしか居ない美術室はいつもより寂しいです。まあ、わたしはいつも皆さんと違う場所に居るからいつも通りなんですけど、遠くから笑い声が聞こえてこないのは違和感。
 これでもわたしは美術特待生で入学したので、多少の無茶は許されてるんです。例えば、教室を汚したくらい少しの損失。わたしを失うのと、どちらが重いかと言われればもちろん後者なんです。実力に自覚はありますし、誇りもあります。でも、誰かに従わなければ絵が描けない環境には居たくないから、ここに入学しましたし。穂月さんはわたしのお世話係らしいですけど、そこまで必死に机を綺麗にしたりしなくてもいいんです。だって、わたしは許されてるんですよ。
 前にそう言うと、無言で置いて帰られましたから、今は言おうなんて思いませんけど。なんたってわたし、物覚えが良くて利口なので!

 「お掃除終わりました?」
 「おかげさまで」

 皮肉。チクチク刺さる。この人はわたしのことが嫌いなのか、好きなのか分かりません。きっと、嫌いなんでしょうけど。

 「今回もまあ、キレイなパステルカラーだこと」

 眉間にシワを寄せて、わたしの背後にあるキャンバスを睨まれる。いいんです。穂月さんは、出会った頃からわたしに対してこうですし。具体的に何か言われることはないし。理不尽に、「わたしがムカつくから」みたいな理由でキャンバスを破られるようなことが無い限りその不遜な行いは許容してあげます。何だかんだ、わたしのやることを大目に見た上で勝手に自分の増やしてるだけみたな穂月さん、可哀想だし。パステルカラーをカワイイと思うのは、そう思えるのは女の子特権。女の子ってやっぱり、素晴らしいです。

 「穂月さんが女の子だったらなあ」
 「気色悪い話すんな、パステル女」

 その呼び名は気に入らない。思わず、絵の具を片付ける手が止まってしまう。

 「入夏、ですってば。わたしは、尺梅入夏」
 「…………ハイハイ、尺梅サン」
 「それでいいんです! 親しみを込めて、入夏さんと呼んでも──」
 「誰が呼ぶか」

 断られてしまった。でも、何かとわたしに攻撃的な癖に、わたしが描いたキャンバスは宝物みたいに丁重に扱ってくれるから。わたしは穂月さんを許しているんです。絵に対してはとてもとても真摯な姿が、わたしの心をずきゅんと撃ち抜いたのです! 半分冗談ですけど、半分は本当です。わたしは、自分の描いたモノじゃなく、他人の描いたモノにも真摯的に接することのできる人はステキだと思うんです。カワイイとは、また別のベクトルですごいことですよ。
 そんな穂月さんは、わたしの使ったパステルカラーでカワイイバケツまで片付けてくれて。やることがなくなってしまった。

 「わざわざご苦労様です、穂月さん」
 「お褒めに預かりコーエイデス」

 わざわざ皮肉りついでに礼をして、自分の荷物を持って出て行こうとする穂月さんの背中をわたしも追いかける。歩幅が違うから、追いついた頃には、わたしも穂月さんも第三美術室を出たところでした。全く無愛想で困りますね、この人は。
 鍵を閉めて、それを制服のポッケに入れて。夕陽が沈んで行く中わたしたちは、ゆっくり靴箱に向かって歩き始める。外にはパステルカラーなんて溢れてなくて、わたしのカバンに付けたクマのストラップが唯一甘いピンク色をしてるんです。カワイイ。

 「このあとのご予定は?」
 「帰る」
 「じゃあ、パステルカラーな何かを求めてお買い物でも、」

 喋っている途中に、今度は素手で頭を押し込むように上から力をかけられる。痛いです、カワイクないです!

 「オマエも、俺も、帰る。いいな?」
 「うぅ、……はい……」

 暴力反対、と付け足そうとしたら睨まれました。物騒な世の中です。仕方ないので、帰りの別れ道までずっとわたしの“カワイイ”について、語ってあげることにしました。どうです、穂月さん、そろそろパステルカラーを好きになって来る頃でしょう。


 * * *


 「穂月さん! 聞いてますか?」
 「どちらかと言えばノー」
 「スマホを触らないでください」
 「めんどくさいカノジョか?」
 「んふふ、わたしは穂月さんみたいな人はお断りです」
 「笑いながら言うなクソ女」
 「あー! 今、わたしは! 聞きましたよ、もう許さないですからね!」


6ヶ月前 No.1297

とみや。 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM





最終日:さよならファンタズマ
(10/31)



 愛して欲しいと口にするのは、違う気がした。願いを口にすると叶わないと言われるみたいに、そんなのは、ただの高望みみたいで。もちろん、ただの高望みだから間違いはないけど。それでも愛されたかった。ワガママでいいから、ウソでもいいから。ウソだと気付いた時にちょっとは傷付くけど。まあ、それでも良かった。本当に愛されたら困るから。矛盾だらけの不安定な自分に、また何かが濁っていく気がする。気がするだけでおれの根底は変わらないまま、ずっとこのままで、死んでいくしかない。それがおれの役目なんでしょ。

 けたたましい音が静寂を破る。暗い部屋に光が飛び出すように灯って、ほのかに顔を照らして眩しい。そういえば、電話をかけてくる人それぞれに着信音を設定したのを思い出し、だったらこの音は。そう、思い出して嫌な予感がした。液晶をマトモにみれば、表示されるその名前。寝転んだままで液晶に触れて、通話時間が進んで、これがウソじゃないと思い知らされる。一度息を吐き、緊張を解すように起き上がって素晴らしく間が悪い文明の力を耳に当てる。
 ザワザワと背後が騒がしい。こっちは夜だっていうのに、あっちはこれからグッドモーニング。楽しげな会話も、騒がしい街の声も、今は煩わしい。煩わしいだけで、他の代わりにもならない。どちらも話さないまま時は進んで、いつまでもこのままじゃあしょうがないから、仕方なく話を進めてやることにする。いつも通り笑顔を作って、いつも通りの声を出して。

 「ハロー! そっちのハロウィンムードにあてられて、上機嫌に間違い電話かけまくってンの?」

 茶化したつもりなのに、通話相手は冷気でも吐き出しておれを凍らせるみたいな溜め息。不機嫌に鼻を鳴らしたかと思えば、返事も寄越さないままにほかの人間との話に花を咲かせてる。おれが知らない声をして、おれが知らない笑い声で、おれが知らない誰かと会話をして。今更気にはならないけど、自分がかけてきたクセに、とは思う。それを待つのもめんどくさくて、スピーカーモードに切り替えて、着替えを始める。賑やかな通話口の向こうは、きっとおれの知らない世界が広がってて、ウソみたいに綺麗な海だってあると思うとちょっと憎い。おれが行きたいと駄々を捏ねれば、宿泊するホテルだって、滞在している間のガイドも心配いらない程度の世話をしてくれるのは分かってるけど、この人にはあんまり頼りたくない。行くなら、好きな人が出来たら。なァんて、ロマンチックな夢物語。
 ぷちぷち。小さなボタンを一つずつ外していく。制服から着替えれば、高校生のおれというアイデンティティが失われそうで。このまま着替えて外に出れば、街ゆく人はおれが、どこの誰か分からなくなるのが嫌でたまらない。一人くらいは気付いて、肩を叩いて声を掛けてくれたらイイけど。そうだったら。うん、まあ、そうだったらうれしい。
 ゴホン。大きな咳払いをして、硬い声質がおれを押さえ付けるように飛び出してくる。気を紛らわせるようにTシャツを着て、もう寒いかな、なんて。

 『進路はどうするんだ』
 「……は、ぁ?」

 思わず、机に置いたスマホに向き直って素っ頓狂な声を出さざるを得ない。開口一番に、何よりおれも、おれの吐き出した冗談も無視しておいてこのザマ。多少の音でおれが居るのは伝わっているみたいで、「おい」と悪いことをした子供を叱るみたいにおれを急かす。ベルトを外す暇もなく、相手に触れるワケでもないのに。冷たくなったスマホを持って、何を言おうか考える隙もなくまた咳払いをされる。

 「……アンタ、洒落たジョークも返せねェのな」
 『無駄話はいい。それで、進路は』

 コンビニにでも入ったのか、うるさいくらいのハロウィンムードに満たされた曲をかけているのが耳に入る。煩わしい。こういうイベントごとは嫌いだって、この人には言ってあるっけ。ああ、そもそも話もしてないどころか何年も顔を合わせてないから、顔も覚えてないんだった。ウソだけど。おれに笑いかけることなく、勝手に海外に行って数年も帰ってこないような親を忘れるワケない。忘れたら、この人を覚えていてくれる日本人なんて居なくなる。流石にかわいそうだし、いつまでも恨んでやるために覚えといてやる。
 向こうから聞こえるビンのぶつかる音や、レジの音を無視して。仕方なく質問の答えを考える。進路と言われても、どこに行こうが今更関係ないハズなんだけど。三者懇談にも来ないし、高校に進学する時でさえ二つ返事で金を振り込んで終わりだったのに、今更なんで進路なんて聞き出すワケ? 特に聞き出すことも出来ずに口を開いて、うるさい向こう側にきちんと聞こえるように声に出す。

 「大学、行く」
 『そうか』
 「なに。裏口入学させるために、金でも積んでくれンの」

 ふん。嘲笑うみたいに鼻を鳴らして、冷たい声が「お前に金を積んで何になる」だのと返された。期待も愛もない、突き放そうと思って話してるワケじゃなく、素直にそう思ってることがわかって。むしろ、良かった。これで情けでも掛けられてたら、ホントに縁でも切ってどっかの養子に貰われにいくとこだった。この父親がクズで良かった。

 「もう金はこれ以上くれなくていいし、アンタに金積まれなくても、おれは大学くらい行けるからさァ」

 どうせ、大口叩いてると思われてるんだろうけど。おれは勉強は嫌いじゃないし、むしろアンタの方が嫌いだよって言ってやろうとしたけど。そこまで鬼じゃないし、証明するにも何年も顔合わせてない、おれの成績すら知ってるのか分かんない相手に何を言ってもムダだし。
 普通の家族なら、もっといろんなことを話すんだと思う。でも、おれは、おれたちは普通の家族じゃないから。そんなの昔から知ってる。顔も覚えてない母親と、小学生の一人息子を置いて海外に逃げた父親が普通なワケもない。そんな家族がおれを愛してるとも思わないし。でも、おれはクソお父様もちゃァんと好きだけどな。ほら、血の繋がりは何よりも濃いとか言うじゃん。おれに興味が無かろうと、おれの顔を見たくなくて海外に逃げてるとしても、おれはクズで頭固くておれが嫌いなクソお父様がだァいすき。

 『手が掛からなくて何よりだな。用も済んだし、切るぞ』
 「は? あのさ、ちょっとは──」

 ブチッ、ツーツーツー。無機質な機械の音が耳元で鳴り止まない。『クソお父様』で登録されて、写真もない電話帳の中のその人。

 「……祝いの言葉一つもナシかよ」

 スマホの電源を落とすとブラックアウトして、それすら重く感じてベッドに放り投げたあと、それを真似るみたいに倒れ込む。悔しくも悲しくも、嬉しくもないけど。誕生日とかそういうの、この人にだけは祝われたことがなかったし、わざわざこの時期に連絡をよこすから期待したのはウソじゃない。同時に、期待してなかったというのもウソじゃないけど。ただの一言の「おめでとう」すら言われないし、たぶん、誕生日なんて忘れられると思うと悲しみも湧き上がってこない。うえーん、なんて嘘泣きをしても無駄だった。動かなくなった壁掛け時計を睨みつけて気を紛らわせる。
 愛されてないのを実感するたび、心臓が痛い。寝て起きたら回復する風邪みたいな傷だけど、大きくなっていったらおれは、どうなると思う? どうなるんだろ、楽しみだなァ。なーんて、ウソ。おれは自分の不幸でさえ喜べるヘンタイじゃないし、おれはおれを幸せにしてあげたいから。
 とりあえず今は、なんだっていいから好きって言ってもらいたい。だから、またスマホを開いてそのままにしていた電話帳から、お目当てのひとを呼び出して通話ボタンを押す。暫く待たされて、おれのだいすきな不機嫌な声。甘くもないし、冷たくもないし、硬くもない。

 『……死ね』
 「せんぱい、今すぐおれに「すき」って言って」
 『はあ? 俺、今から課題すんだけど』

 盛大に感情のこもった溜め息に安心する。優しくない声にさっきも触れてたけど、さっきとは全然違う。そんな気がするだけ。

 「イイコちゃんは大変ですねェ。みんなに嫌われても、みんなと同じことして頑張らなきゃいけねェの?」
 『……ワルイコちゃんは、みんなに嫌われて楽しいかよ』

 可愛い反論に口角が上がる。せんぱいはなんだかんだ、“契約”があるにせよおれに付き合ってくれてるし、本気で嫌がってないあたりも気に入ってる。おれのせいでみんなに避けられてるクセに、気付かれてないと思っているのかわざと伏せるし。おれが気付かないとでも思ったのか、この人。そうだとしたら、この人はおれを侮っているか、おれを護りたいのか。もしくは、自分の惨めな現状を認めたくないのか。正しいのは一番最後だと思うけど、それにしてもかわいそうな人。幼馴染を間接的にでも幸せにするために、自分がいろんな人間から嫌われてもいいって思えるのは、素晴らしく狂った愛をお持ちで。
 そんなせんぱいも好きだけど、おれに質問をしてどうするんだろう。インタビュー雑誌でも出してくれたりしちゃう? なァんて、冗談。せんぱいは純粋におれが嫌いだし、おれは愛してくれないもんね。

 「みんなで右ならえするイイコちゃんより、全然イイ。せんぱいも、“こっち”に来ればいいのに」

 半分、こっち側に居るようなものだけど。それでもせんぱいはおれを否定して、イイコちゃんであろうとする。かわいくて、かわいそうな人。もうどこにも行けやしないのに。おれとの“契約”は、そんなに甘くて優しいモノじゃない。今更、逃がしてなんかやらない。

 『ハイハイ。──お前のことは好きだから、切るぞ』
 「うんっ。せんぱい、愛してるよ。……おやすみ」
 『おやすみ』

 優しい声が消えて、また無機質な音が聞こえてくる。今度こそ画面をブラックアウトさせて、寝転がったまま目を伏せる。

 愛されたいって口にすることは出来ないのに、愛してって頼むことは出来る天邪鬼な自分が恨めしくもあり、可愛らしくて脱力する。いくら望んでもおれの愛されたがりは消えないまま、おれは死んでいくしかないのを自覚している。そんなの、他人より誰より、おれが一番理解してるし。だから、ウソでもいいから、時には慰める代わりに愛の言葉をくれればいい。おれは、それを貰って生きて、死んでいく。気休めにはなるハズ。単純だって言っていいから、好きって言ってくれればいいよ。片手間におれを愛してくれるくらいのひとが、おれはだいすき。
 時間を確認するためにスマホを開くと、ちょうど十二時がきた。誕生日も終わって、静かなハロウィンが終わりを告げて消えていく。

 「あ、せんぱいに「おめでとう」って言ってもらうの忘れた」

 明日、プレゼントと一緒に貰おう。なんて考えて、目を伏せた。呆気ない誕生日も、久しぶりに話した父親のことも、「好き」って言ってくれたせんぱいも、全部思い出にしてもう寝よう。

 それじゃあ、オヤスミ。



6ヶ月前 No.1298

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「あ」




 からん。氷が音を立てて、なみなみと注がれた麦茶の中で崩れていく。


 * * *


 緊急事態、発生。
 珍しく、というわけでもなく、いつも通りに眉間に皺を寄せる。あからさまに不機嫌であると主張する顔に文句をつける人間など居るわけもなく、ゆっくりとその皺は深く深く刻まれていく。そもそも、俺は何も無条件に怒りを覚えるほどには馬鹿じゃあない。今回の不機嫌にもきちんと理由がある。無ければこの行き場のない怒りは誰かしらに既にぶつけられてた筈。まあ、とにかくこの緊急事態を簡単に説明するなら。

 「エアコンが壊れた」
 「……本気?」

 盛大に顔を歪める幼馴染を鼻で笑いながら、おどけるように軽く肩を竦めたあと、特に視線をやるでもなく手にした本のページを捲る。開け放たれた窓の前に座っている筈なのに、未だ体温は一定の熱を溜めたまま冷めようとはしない。



 ついでにボツ



6ヶ月前 No.1299

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 村:不知火愛、鈴燈彼岸、星水瑞貴、餌木令奈、餌木令存、宇佐美兎
 狼:鈴燈月下、暮戸実怜
 占:柚木余田
 霊:卯月愛
 狂:萬谷不吹
 狩:如月梢



6ヶ月前 No.1300

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 「人様の幸せを自分の基準で測ろうなんて傲慢なこと、キミはよく言えるね?」



6ヶ月前 No.1301

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5ヶ月前 No.1302

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「きーちゃん、綺麗だよ」
「……うん。ありがとう、ナナ」
「いま、しあわせ?」
「ええ、……とても幸せ」
「なら、良かった。──好きだよ、きーちゃん。たぶんだけど、まだ、これからも好きだと思う」
「ナナ、」
「でも! 大丈夫、あたし、ちゃんと。……ちゃんと、わかってるから」
「ありがとう、ナナ。私もナナのこと、大好きよ」
「うん。ありがとう、きーちゃん。」



5ヶ月前 No.1303

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 「またひとつになろう。ずっと、ずっと前からの約束」「いいよ。おまえとなら。どんなに痛くても、苦しくても、またあの時に戻れるなら」「ひとつに戻れたら、まずどうしようか。」「一緒に、眠りにでもつこう」
 「オレたちはひとつだったよ。」「そうだね、そうだった。あそこで、ぼくたちはひとつだった」「分かたれた感覚はあるか?」「ううん。……いや、全然。不思議と、ずっとひとつだと思ってるんだ」「ああ、その答えが聞けてよかった」
 「はやく、はやくふたつにならなきゃ」「焦らなくてもいいんだよ」「違う、違う。おれは……おれたちは、このままじゃ、」「ダメかな、俺はずっとひとつのままでいいよ」「……嫌われる、から」「そんなのどうだっていいじゃない。もしひとつのままなら、俺達の世界は俺達だけなのに」



5ヶ月前 No.1304

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 「幸せってなんだろう。そう考えることすら傲慢と言われて、僕は、いつも幸せになっちゃいけなかった。救われたいとも思わなかったよ。だって他の世界を、何一つ、知らなかったから。誰も教えてくれなかった。でも。やっと知れたんだ。……きみの居た世界は、こんなに綺麗だったんだね」



5ヶ月前 No.1305

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 五十一遊、狛田一葉、間宮梓、間宮紫苑、間宮薫、夏尚御国、鷹央愛、世桜澄、世桜透生、空閑染、空閑氷麗、澪崎静佳、雁初一成、椿井宗佑、花菱雀、東条都月、霧生総二郎、冴島伊織、桐下明穂、静間立木、相澤硝子、佐久良響、志木春嗣、志木夏菜、梅屋七衣



4ヶ月前 No.1306

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 「名前も、家族も、夢も。初恋も捨てて、さ。一緒に死のうよ、めーくん。もう寿命なんていらないから。おれ、めーくんのためなら、」

 頭突きをした。盛大に。昔から石頭だった。首の後ろを掴んで、額に前頭葉あたりを当てて、呻く声を無視して、間髪入れずに胸倉を掴んで体を支えた。ちかちかと星が頭の周りを待っているのか、焦点の定まらない瞳はどこを見るのか。そんなのはどうだっていい。影に潜むソイツがゆるりと笑い、肩を揺らした。

 「笑わせるなー、七晴。いつ、俺が、おまえに、助けを請った? 自己満足で出来た正義感振りかざして、満足か?」





 あきた





4ヶ月前 No.1307

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 りっきーの手はいつも冷たかった。まるで氷みたいだと言えば、小さく笑いながら容赦なく頭を叩かれた。



4ヶ月前 No.1308

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 どうせ見るのなら美しい夢が良い、と。先生はそう仰って煙草を灰皿に押し付けた。理不尽な現実が先生を責め立てようと、例え夢見が悪かろうと、僕にはどうしようもないことだった。それを先生は仕方ない事だと諦めていたし、僕もそう気にしてはいなかったのだ。それ以上でも以下でもなく、僕らはいつまでも他人であったから。



4ヶ月前 No.1309

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大学編


いとし/19
みずき/20
あずさ/20
そうすけ/25
すずめ/25

ふぶき/20
うさぎ/20
ひろえ/20
てっしー/20
せんぱい/20

れな/20
れあ/20

みずほ/23
しきいろ/23
ちかげ/23
(しんじゅ/27)


3ヶ月前 No.1310

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 甘やかなバッドエンドを迎えれば、彼は密やかに唇に弧を描かせた。ゆるりと釣り上がる口角に、どうしようもなく、欲情した。


3ヶ月前 No.1311

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3ヶ月前 No.1312

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青に還ろう/ぼくたちはあの青を知っている


3ヶ月前 No.1313

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 「さあ、夢を見よう! どんな夢でもいい。世界征服、幸せな家庭を築く、動物になるだとか、どんな些細なものでも構わない。何たってボクは星さえ生み出す才能があるんだよ? キミたちの下らない夢を叶えることすら簡単さ。どんなことを願ったっていい、キミたちはただ、ボクの散らす星たちに見蕩れていれば良いだけ! ほら、だから。みんなで夢を見よう。……そのあと、今日、キミたちは奇跡を目撃する。──目を閉じて、夜空を思い浮かべて。煌めく星と共に、キミの夢を迎えに行こう。」




3ヶ月前 No.1314

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3ヶ月前 No.1315

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 あの子と逢う日には、たいてい雨が降っていた。


 * * *


 雨が降っている。
 窓に張り付く雨の音と、薄暗い部屋は随分と無機質で感情を持たない。やわらかな光もなく。冷えた床に足をつければ、少しだけ理性を取り戻した、気がする。荒い息を落ち着けるように目を伏せれば、より鮮明に甘音が聞こえて落ち着かない。わざわざ指先まで震えるオプション付き。全く笑えない。笑えないにも程がある。

 「随分、遅い起床ですね」

 声。振り向くのが先か、銃を手にするのが先か。この忌々しい声をオレは知っている。知っているからこそ、銃を向けた。怯えることなく銃口を見つめ鼻を鳴らせば、清潔なカソックを身につけた“いつもの”姿で歪な笑みを浮かべる。あまりにも神に仕える人間には不相応なその笑みが特徴的な神父は、手にしたタオルを今まで座っていたベッドに置いて背を向ける。撃ち殺すなら撃ち殺せばいい、という意思表示。いつも通り気に入らない。

 「あんた、人に世話されといてその態度ですか。なら、さっさとあの場で殺しとくべきでしたね。」

 クィンに助けてやれと言われたから、などと仕方なさげに語る神父に呆れて、銃をタオルの上に投げるように置いた。

 「クィンシーに言われなけりゃ殺してた、ってか」
 「ええ。一思いに、あんたが心底愛してるその銃で」

 あまりにも歪んでいる。



 (About me聞いてたんですけどそういや雨の日に彼女が死んだ奴居たな〜って思って(?)でも飽きた)


3ヶ月前 No.1316

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3ヶ月前 No.1317

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3ヶ月前 No.1318

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 「センセイ、次はどこに連れて行ってくれますか? もーっと、もっともっと、もっと人間に近付きたい。たくさんの人間を知りたいなァ。はやく、センセイと“一緒”になりたいです!」


3ヶ月前 No.1319

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 「ああ、ああ!」「何とお美しいのでしょう!」「何という巡り合わせでしょう!」「貴方に出逢えて、」「貴女を信仰することが出来て、何より幸福です!」「はやく、はやくぼくを救って、」「わたしを食べて、」「貴方が神として在る為ならば何だって致します。」「愛しています、深く崇拝しています。誰よりも、どんな人間よりも。」「これからもどうかぼくをお導き下さい」「わたしの全てをどうか貴女に取り込んで下さい」「ぼくの、」「わたしの、」


 (いとしいいとしい、/神様とか宗教とか怪物とか人間とか愛とか正義とかそういう概念的なものをとにかく愛しているので……(?)それはそうと三十九個目のいいねありがとうございました!!!!!!!!)


3ヶ月前 No.1320

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【記事主より削除】 ( 2018/02/16 00:00 )

3ヶ月前 No.1321

とみや。 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM








 「これはこれは。珍しいお客さんだ。──ご機嫌ようお嬢さん、それにしても、不用心ですねー?」「死ぬことにも、生きることにも意味は無いですよう。少なくとも私は、そう思いますし」「言葉の言に樹木の木、比喩はそのまま比喩です。言木比喩、お見知りおきを」「んん、あふ。……うう。私、あまり朝は得意ではないんですけどお」

 言木比喩、コトキヒユ。
 ふわりとやわらかな乳白色の髪、鮮やかで丸みのある冷えた藤紫の瞳。だらしない服装に気怠げに開いた瞳が特徴的。吸い込まれてしまいそうな瞳。/年齢不詳/170台後半/♂/




3ヶ月前 No.1322

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2ヶ月前 No.1323

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しずや


 間違いなく泣いていた。目を伏せて嗚咽すら漏らさず、あまりにも美しい瞳を揺らして、静かに鼻を啜る。背徳的、って言うんだっけ。どうしようもなくいけないことをしてる気持ちになる。甘酸っぱい恋が苦い失恋に終わる話を綴った原稿用紙にどんどん水滴が増えて、文字がじわりと滲んでいく。ああ、勿体ねえなって思って。でも、指先が白くなるくらい力を込めてカーディガンの裾を掴んで泣いてる真白があまりにも、綺麗で目を奪われた。

 「……なんで泣いてんの、ましろ」
 「しずや、が……なかない、……なかないからっ」

 随分と舌足らずに怒られた。宝石みたいにキラキラして見える涙を乱暴に拭って、強く、強く睨まれる。気迫も何もあったもんじゃないな、なんて息を漏らしながら笑って椅子に座る真白の前に跪いて、指で止まる様子がないそれを拭ってやれば、そのまま腕を真白に掴まれた。どうしたの、と聞いてみても応答がない。恨みをぶつけるみたいに強く強く掴まれた手首が痛い。感情的になると真白がすぐ泣くことを知っていたし、泣きながら怒る奴なのも知ってたけど、今回のはいつもよりキツい。真白は自分の感情との折り合いがちゃんとつけられる人間だったから。でも怒りっぽいし、真白はまだ子供だった。俺もまだまだ子供だけど。


 *


 「落ち着いた?」


 「真白は、言葉に不誠実な人がきらいです」
 「恋はもっと、触れたら痛くて、痒くて、辛くて、苦しくて良いんです。恋は罪ですから、」
 「もっと不格好に縋って生きても良いんですよ、閑也」




2ヶ月前 No.1324

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【記事主より削除】 ( 2018/03/04 12:15 )

2ヶ月前 No.1325

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM





 「嘘をつきました」

 事を終えたあと、懺悔するように滑り出た言葉を受け止めるように唸り声を上げる。上手く声が出ない。彼はいつだって犯した筈もない罪の懺悔に勤しみ、身を滅ぼし、そうして死んでいくのだ。ありもしない罪を消せることは無い。面倒くさい。そう、まさにとんでもなく彼は面倒くさい。一度罪を振り返り始めると、彼の口は滝のように言葉を吐き出し続けて止まらない。エンドレス、エンドレス、そしてループ。被害者面ではなく加害者面のし過ぎだ。ただの人間ひとりがそう他人の人生に影響を及ぼせる訳もない。彼は面倒くさい物の塊だ。

 「ああ、そう。それより明日は早いからもう寝よう」
 「ああ、あの人にあんな嘘を吐いてしまった。どうしよう、どうしよう、どうしよう……」

 ぶつぶつと五月蝿い。前にそんなに罪を軽くしたいなら教会にでも行って教えを説かれて来いと言えば、彼は神は信じていないのだと真面目に答えた。面倒くさい。しかも、今回だってどうせ仕様もない嘘を吐いたに決まってる。こんな肝の小さな男がとてもじゃないが、他人へ大嘘を吐くようには思えない。


2ヶ月前 No.1326

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM





 「おれはあなたの初恋すら知らないのに」



2ヶ月前 No.1327

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM





 消えないで、私のポラリス
 煌めいて、僕の一等星!



2ヶ月前 No.1328

削除済み @myuu10 ★Android=pwXnxWHVkM

【記事主より削除】 ( 2018/03/19 20:54 )

2ヶ月前 No.1329

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★g2l2NwnCpr_mgE





 「りつは恋愛が得意とか下手とかじゃなくてさ、そもそも人に興味が無いんでしょ。」

 ぷしゅ。500mlペットボトルのキャップが開き、控えめな鳴き声をあげた。気にしたふうもなく体に悪い色味をしたそれに、口をつけて胃へとゆっくり流し込む様がソローモーションに感じられるほど遅い。気付かぬ内に顔を歪めてしまっていたのか、ふ、と片頬を持ち上げて笑みとも呼べないそれを浮かべながら、鏡代わりに眉間を指差す。

 「それは……なくはない、けど」
 「なくはないじゃなくて、あるの。恋人出来たってデートもしない、連絡もマメじゃない、そもそも名前覚えてるかすら怪しいでしょ」





2ヶ月前 No.1330

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 「運命です! 運命ですよね!? きっと運命なので! 運命でしょう!」
 「提出済ませたから帰、──誰?」
 「運命らしい」
 「運命ですよ」
 「お得意のストーカー?」
 「違います! ぼくはたまたま今この運命の人と目が合って、確信したのです! 間違いなく!! 僕のこの人が出逢ったのは、正に運命だと!」
 「怖っ。並のストーカーより怖ぇよ」
 「運命だからオレとどうしたいの?」
 「ゆくゆくは幸せな家庭を築きたいと!」
 「怖っ! 通報する?」
 「良いですけど今からここが真っ赤に染まりますよ。貴方の血でね!」
 「マジかぁ……」




 (いいね40個目メチャクチャハッピーですありがとうございま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜す!!!!!!!!!!!!)


1ヶ月前 No.1331

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM





(1)初恋



 恋とは。人に作られた、文明の利器が機械的な音声で読み上げる。

 『特定の異性に強くひかれること。また、切ないまでに深く思いを寄せること。恋愛。』

 思わず縁側で背中から倒れ込み、後頭部が敷居に直撃してか、はたまた違う理由からか少しだけ泣きそうになった。他に御用はありませんか、と告げる便利なだけの板の電源を落として鼻を啜った。同時にムズムズとどこからか痒みとも言えないそれが押し寄せ、咳をするより小さくくしゃみを零す。するとどこから現れたのか、自宅では嗅いだこともないような柔らかな何かの花の匂いを纏ったその人の声が降り注ぐ。

 「おや、花粉症かい? そうでなくともまだ肌寒い時期だからね、中へお入り」

 諭すように、あまりに優しく言われるものだから困る。全てを誤魔化すように乱暴な動作で、溢れそうになった涙を拭って立ち上がり、促されるまま優しいその人の待つ障子の内側へ入り込む。職員室でしか殆ど匂わないコーヒーの香り、鮮やかな色をしてささくれ立っていない畳の匂い、目の前に立つその人の着物から仄かに香る名前も知らない花の匂い。その全てに恋をしてしまっている。


 * * *


 枯れ専なのだろうか。しかし、どうにもこの人──おれは深山さんと呼んでいる──以外を魅力的に感じるなど断じてない。有り得ない、可能性は皆無だと言ってもいい。間違いではないのだから。いや違う違う、論点がズレてしまった。考え事をしている内にいつも論点が四方八方に飛び散るのも考えものだ。兎にも角にも、随分と前から自覚していた自分の気持ちがより明確になり、そろそろ隠せそうにもないから困った。最初は片想いでいいと納得して脳内一面お花畑のようなお気楽思考でいたが、どうにも欲深くなってしまった。若いからなのか、これが恋であるからなのか。最近、この恋心なるものをきちんと胸に押し留められていたかと言われれば怪しいところでもある。
 好きなものは仕方ない。優しく名前を呼ばれるのも、柔らかくもない大人の手が頬に触れることも、瞼を伏せて小さく笑う姿も、何かを考える時に皺の寄る眉間も全てを好きになってしまった。惚れたら負けだということを知っている、知ってしまっている。恋とは全く罪なものだ。

 「南君」
 「何ですか、深山さん」
 「いや。君が随分と、苦しそうにしていたものだから」

 心配したんだよ、穏やかな口調のまま唐突に制服のネクタイを緩められる。物理的にも、精神的にも息がしやすくなって随分と安堵してしまう。小さく息を漏らしたのを気付かれたのか、深山さんが頬を緩めて目尻を少し下げて頬に添えた手の平の親指を撫でるように動かした。いけない、それは。ドキリと胸が鳴るのが先か指が離れるのが先か、一瞬の内に右頬の熱が消えていく。はくはくといくら口の開閉を繰り返しても掠れた喘ぎ声しか捻じ込めずに、とろとろと溶かされてしまったかのように視界が潤んでいく。
 額に触れる冷えた手の平に瞼を伏せ、ふるりと背筋から上がってくる寒気に体を震わせる。いけない、いけない、これは。ズキリ、痛む頭が恨めしい。

 「良いよ、力を抜いて。そう……いい子だね、南君」


 * * *


 「風邪を引いたみたいだね」

 どのくらいの時間が経ったのか、窓が赤い夕陽を映している。どうやらあの深山さんが看病をしてくれたらしく、額には濡れタオルが載せられている。今寝ているのは来客用の布団だろう。悪い事をした、小さな声で詫びれば髪を梳くように撫でられた。今日はよく触れられるなあと、熱が出た時特有のぼんやりとした思いが声に出てしまっていたのか、ひそかに眉を寄せて困ったように笑う顔が見えた。また困らせてしまったと、脳内の自分と反省会。これだからいけない。気持ちが先走りして、この人をつい独り占めしたくなってしまうから。罪だ、これは、きっと。子供じみた我が儘だと分かっていても、埋められない溝を少しでも少なく出来たらと考えてしまう。
 多分この人はとうに此方の気持ちなど気付いている。ひらひらと躱されて心地いいとは思わないが、このままが良いと願う気持ちも少ない訳では無い。傍に置いて貰えるだけでも感謝しなければ。くらくらとした頭は矛盾しか孕めない。恋なんてそんなもの、たったそれだけのもの。それでも心を揺さぶられて、苦しくて辛くて、幸せで美しい。愛おしいと思う気持ちに勝る感情なんて、きっとこの世には存在しない。

 「あの、……恋をしているんです」
 「どうやらそうみたいだ」

 肩を軽く震わせてくすくすと穏やかな笑いが枕元に落ちてくる。声に聞き入るように目を伏せれば、かさかさと着物と畳の擦れる音が微かに耳に届く。懐かしくもないその些細な音が、どうしようもなく胸を痛めつけるから。

 「南君、泣いているのかい」

 詩を諳んじるような声。嗚咽すら漏れない苦しみに溺れて、はらはらと目尻から雫が零れていく。涙の跡をなぞるみたいに添えられた手のひらに自分のそれを重ねて、声もなく、他に響く音は夕方を告げるカラスの鳴き声だけ。薄らと汗をかいた額から前髪を払うように頭を撫でられ、蛍光灯の光を遮るように影が覆い被さる。ほんの一瞬、たった数秒間だけ額に触れたそれは。それは。

 「ふ、……っ、う、……。おれ、は、……あなたに、──あなたに恋をしているんです。」

 このきもちは。この恋は、罪ですか。




1ヶ月前 No.1332

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM




 「叔父さん、良いこと教えてあげる。この世に運命なんてないんだよ」
 「ねえ、あの人が死んでもカメラの前立てるの。母さんが死んだのは、テレビのネタにされる為なの? おれの母さん──あんたの奥さんは何だったの? おれが死んでも、あんたは喪服で沢山のフラッシュ浴びるんだろ。こんなことになるなら、……あの人と、母さんと一緒に死ねば良かった!」
 「あのなあ、君はこの俺の主人なんだぞ? ……なんだその湿気た面。また「だって」だの「でも」だのと言うなよ、君のそれにはもう飽きた。いつまでもウジウジと言い訳を続けて何になる? 誰だってそんなの浮かばれないね、勿論君だってな。普段の俺ならぶん殴ってるくらいのど〜〜〜〜〜しようもない主人である君がこうして穏便に、説教で済まされてるのは何故だと思う? 教えを請おうとするなよ。これは君が考えることで、考えなければいつまで経っても同じことを何回も俺に言わせるだろうことだ。」



 (ぽいぽーい!)


1ヶ月前 No.1333

躁田 @myuu10☆SKeWosbaJPA ★Android=pwXnxWHVkM





 「ねえ知ってる?」「お前のこと以外はなんにも」「百点満点だなダーリン」「知ってる。愛してんぜハニー」「昨日プリン食ったのはもちろんオレだけど許してくれるよな」「勿論、それだけは許せねえ」


1ヶ月前 No.1334

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「おれは丁嵐。丁嵐、六良って言います。こんなだけど、一応、この部の部長だから。何かわからないことがあったら、おれに聞いてよ」「凡人? ……まあ、いいや。実際、おれに才能なんかがあるとは思えないし、それでいいよ。」「ボードゲームは得意なんだ。どうせ、おまえなら知ってるだろうけど?」

「私の名前を聞きたいのか? フン、まずは自分から名乗ったらどうだ。まあ、いい。私は一廼穂与作、副部長の片割れだ」「馬鹿騒ぎは、あいつらとやってくれよ。私は他人に馴れ馴れしくされるのが一番嫌いだ。」「本が、読書が、好きだ。特にミステリー。……私は、これでも探偵をしているからな。」

「ワルイコなヨイコちゃんでぇーっすぅ。あん? 今久留主よ、今久留主。今久留主良子、この部の副部長。ちゃあんと、覚えてね?」「女の涙は武器になるの。アタシが泣いたら、アンタだってイチコロなんだから覚えてなさいよ?」「……こんなデカイ女、好きじゃないでしょ。知ってるから、いいの。」

「(あいきゃんとすぴーくじゃぱにぃーず、です。ムツは采華無罪です。この部の会計・書記をしてるんです。)」「(ムツはあなたのお話がすきです。わからないならいいんですけど、わかるなら、それでいいんです。)」「……ぁ、あー…………おひ、がらも……よく、っ――あ、こ、こんにち、は……?」

「わたし? 久成だよ! 越湖久成、よろしくね! こっちは弟の久子ですっ。愛想はよくないけど、悪い子じゃないからなかよくしてあげて?」「にゃー? にゃにゃっ、にゃー! ふふっ……にゃにゃにゃ、にゃんにゃん!!」「戦略的大ッ勝利!! まっ、なんたって、わたしは魔法使いだからねー!」

「……越湖久子。は? 何で初対面のあんたに宜しくされなきゃいけねえの?」「姉さんは魔法使いなんだ。いつだっておれを救って、他のヤツらも救ってくれる。だって、きっとそうじゃなきゃ、おれは今まで姉さんが嘘をついて来たって思わなきゃいけない」「姉さん、おれは姉さんが居るだけでいいよ。」

「あん? ああ、オレは王子ななと! ナナくん、でいいぜ。ところでなんか用?」「正義とか悪とか関係なく、オレが救ってやるって言ってんだよ。大人しくヒロイン気取りで礼でも言っとけよ。ほら、返事は?」「ノーと言えないし、言わなさそうなオレにそれ頼むの、ずいぶんと賢いやり方ッスねえ?」

「杜若透子よ。トーコちゃんなんて呼んだら、その可愛いおめめくり抜いちゃうんだから」「嫌よ。私、男の人ってきらい。自分のことしか考えてなくて、私の気持ちを尊重する気なんて更々無いもの。平気で嘘もつくでしょう」「損得勘定を持ち込んでいいのは恋まで。損をしてもいいって思えるのが愛。」

「あ、ええと、日下田椎菜です。皆さん忙しいみたいですし、俺が話くらいならお聞きしますよ?」「せんぱい、泣いてる時の方が静かですもんね。涙がきらきらして綺麗ですよ。告白……? ふふっ。俺ね、せんぱいのことそんなに好きじゃないですよ」「うーん、と。とりあえず、ひみつってことで……?」

「コハクはコハクだよ。…………他に、言うことある?」「ベリーにナイスにデリシャスだけど、コハクは甘すぎると思うの。お砂糖をもう少しだけ減らして欲しいな。そうしたら、もっと……美味しくなる、と思うの。」「ふ、ぁあ。おはよう、じゃなくて。こんにちは? ……起こしてくれて、ありがとう」

「吾輩は恋中絲! 名前は、──あれっ?」「嗚呼、やつがれもそう思っていたところだ。それにしても、わざわざ此方まで来るなんて、さては君。案外マメだなぁ?」「とんだ社畜根性だね! いつまでそんな事をしているんだ。やつがれと一緒に来ると言ったのは、君だろう。早くしないと置いて行くよ!」




19日前 No.1335

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Call My Name


 罪だと言われた。言われた気がした。言われたことすら忘れてしまった。忘れたのだろうか。忘れられるのだろうか、一体何を。

 存在を否定されたのは小学校に上がる前だった。自らの血を恨むような声で、「気持ちが悪い」と、ただ一言そう言われたきり彼はこちらと目を合わせないまま。どれほどの年月が過ぎたか、または過ぎなかったのか。結局、彼は十年経とうと笑顔どころか、目尻に出来た皺すら見つめることすら許さなかった。ここまで来ると悲劇にすらなりはしない、安い賃金で雇われた脚本家ですらもう少しマシな台本を書くだろう。
 後悔はしていない、後悔をするほどのことは何も無い。生まれたことに懺悔するのが正しいというのか。


6日前 No.1336

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時売り/人の時間を仕入れて売る/非合法密売人/若い男とそれなりに歳をとった男/一人の少女/異能力世界


5日前 No.1337

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 部田(とりた)/臥龍岡(ながおか)/鶏冠井(かえで)/十(もぎき)/薬袋(みない)/舌(ぜつ)/華表(とりい)/唐桶(からおけ)/郷右近(ごうこん)/馬締(まじめ)/一円(いちえん)/傘(からかさ)/銅・鉄(あかがね・くろがね)/小粥(おかい/こがゆ)/昼間・晝間(ひるま)/東江(あがりえ)/審(あきら)/安居院(あぐい)/生明(あざみ)/安栖(あずまい)/馬酔木(あせび)/東奥(あちおく)/明父(あぢち)/旦来(あっそ)/流井(あらい)/行町(あるきまち)/雷(いかづち)/五百蔵(いおろい)/五十山田(いかいだ)/五十木(いかるぎ)/五老海(いさみ)/五十公野(いじみの)/飯領田(いろでん)/上門(うえじょう)/姓農(うじの)/雅楽代(うたしろ)/槍沢(うつ ぎさわ)/洞木(うつろぎ)/台(うてな)/善知鳥(うとう)/独活山(うどやま)/垂髪(うない)/雲丹亀(うにがめ)/東川(うのかわ)/祖母井(うばがい)/漆真下(うるしまっか)/粉間(うるま)/江井(えねい)/得可主(えべしゅ)/役(えん)/種田(おいだ)/御鱗(おいら)/網田(おうだ)/大炊御門(おおいみかど)/大平落(おおでらおとし)/正親町(おおぎまち)/君家(おおや)/王来王家(おくおか)/忍海辺(おしんべ)/愛宕(おたぎ)/何(が)/利部(かがぶ)/司辻(かさつじ)/京(かなどめ)/一尺八寸(かまつか)/狼谷(かみたに)/巨炊(からき)/杏(からもも)/狩集(かりあつまり)/唐牛(かろうじ)/口分田(くもで)/交告(こうけつ)/樹神(こだま)/東風平(こちんだ)/小番(こつが い)/七種(さいぐさ)/尺一(さかくに)/属増(さかんぞう)/九石(さざらし)/曲尺(さしがね)/貴家(さすが)/哘崎(さそざき)/眠目(さっか)/粟冠(さっか)/甘蔗生(さとうぶ)/直(じく)/倭文(しとり)/不死川(しなずがわ)/昌子(しょうじ)/定標(じょうぼんでん)/銀鏡(しろみ)/治部袋(じんば)/村主(すぐり)/魚生川(すけがわ)/瑞慶覧(ずけらん)/双畑(すごはた)/辻子(ずし)/漁(すなどり)/砂明利(すなめり)/後久保(せどくぼ)/谷利(せり)/直下(そそり)/輪地(そろじ)/都木(たかぎ)/天屯(たかみち)/瀑布川(たきがわ)/武弓(たきゅう)/大工廻(だくじゃく)/竹箇平(たけがなる)/七部(たなべ)/袋布(たふ)/集貝(ためがい)/田家(たんげ)/一寸木(ちょっき )/芥切(ちりきり)/九十三(つくみ)/二十八(つちや)/十九百(つづお)/紡車田(つむた)/湊元(つもと)/樋園(てぞの)/樋之口(てのくち)/手計(てばかり)/研岡(とぎおか)/筒口(どぐち)/野老山(ところやま)/栩内(とちない)/舎利弗(とどろき)/土定(どんじょう)/崩前(なぎまえ)/泥(なずみ)/長面川(なめかわ)/科木(ななめぎ)/南波佐間(なばさま)/西風館(ならいだて)/奈流芳(なるか)/下山(にぎやま)/生和(にゅうわ)/庭植(にわとこ)/明日(ぬくい)/大戸(ねぎ)/苗加(のうか)/南野(のうの)/吸山(のみやま)/外立(はしだて)/派谷(はたちや)/神服(はっとり)/吹留(ひいどめ)/鴻(びしゃご)/人首(ひとかべ)/生城山(ふきの)/五六(ふのぼり)/遍々古(べ べこ)/平安名(へんな)/面(ほほつき)/梅干野(ほやの)/麻殖生(まいお)/柵木(ませぎ)/真草嶺(まそれ)/真艸嶺(まどれ)/馬服(まばら)/卍山下(まんざんか)/京都(みやこ)/六平(むさか)/校條(めんじょう)/妻鳥(めんどり)/物袋(もって)/位高(やごと)/万木(ゆるき)/五十部(よべ)/上関(わせき)/弘原海(わだつみ)/分目(わんめ)/安楽(あんらく)/宇賀神(うがじん)/可児(かに)/喜納(きな)/畔柳(くろやなぎ)/興梠(こうろぎ)/寒河江(さがえ)/小路(しょうじ)/鷲見(すみ)/中鉢(ちゅうばち)/津曲(つまがり)/新家(にいのみ)/新納(にいろ)/与那覇(よなは)/与那嶺(よなみね)/蓬田(よもぎた)


3日前 No.1338

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 都 凛太郎(みやこ りんたろう)
 黒瀬 鏡花(くろせ きょうか)、一条寺 敦(いちじょうじ あつし) 、芥川 瑠璃子(あくたがわ るりこ)、獅子堂 紅葉(ししどう こうよう)
 雨音 妃(あまね きさき)
 矢桐 真貴(やぎり まき)、矢桐 真宙(やぎり まそら)、矢桐 真未(やぎり まみ)
 菅谷 みちる(すがや みちる)
 鷲羽 狗々人(わしば くくり)、晴山 犬斗(はやま けんと)
 久凪 統(くなぎ すばる)
 鬼束 羨(きつか あまり)、鬼束 珠季(きつか たまき)
 東条 都月(とうじょう つづき)、霧生 総二郎(きりう そうじろう)、冴島 伊織(さえじま いおり)
 八起 外町(やぎ とまち)
 澪崎 静佳(みおさき しずか)
 狛田 一葉(こまだ ひとは)
 調 陽炎(しらべ ようえん)、弓庭 由(ゆば ゆかり)
 新垣 京平(にいがき きょうへい)
 間宮 薫(まみや かおる)、間宮 梓(まみや あずさ)、間宮 紫苑(まみや しおん)
 椿井 宗佑(つばい そうすけ)、花菱 雀(はなびし すずめ)
 静間 立木(しずま たき)
 鷹央 愛(たかひさ あみ)
 真桜 みく(まざくら みく)、行桜 みゆ(ゆきざくら みゆ)、世桜 澄(よざくら とおる)、世桜 透生(よざくら とうき)
 若王子 白都(わかおうじ はくと)
 伊勢尾 まりあ(いせお まりあ)
 春日部 春(かすかべ あずま)
 空閑 染(くが そまり)、空閑 氷麗(くが つらら)
 夏尚 御国(なつなお みくに)
 志木 夏菜(しき なつな)、志木 春嗣(しき はるつぐ)
 初守 幸春(はつもり ゆきはる)、三門明 夕沫(みかどめ ゆうつばき)、明日 眠々(あけひ ねね)
 狛太 祇社(こまだ かみやしろ)、運命(めぐみ)、徒然(ただなり)
 三ヶ木 喰(みかぎ くらう)、八馬 修真(やば しゅうま)/河瀬井 呑(かわせい のまれ)
 水野辺 紫(みずのべ ゆかり)、海神 磯鴫(わだつみ いそしぎ)
 伊吹 夏(いぶき なつ)、夢見 輝(ゆめみ ゆかる)
 尺梅 入夏(あだめ いるか)、穂月 みろく(ほおづき みろく)
 綾瀬 雛方(あやせ ひなかた)、水花 航平(すいか こうへい)
 白雪 雪白(しらゆき ゆきしら)、鍵屋 秋雨(かぎや あきさめ)
 九条 立貴(くじょう りつき)、終夜 彩(よすが みどり)
 橋内 和(はしうち なごむ)、大刀掛 千慧(たちかけ ちさと)
 潜木 冥鳴(くぐるぎ めいな)、春岡 七晴(はるおか ななせ)/リンネ(りんね)
 貴槻 月咲(たかつき つきみ)
 兎田谷 なゆた(とたたに なゆた)、十六沢 睦(いさざわ むつ)
 左野原 一鷹(さのはら いちたか)
 御園 十屋(みその とおや)
 黒綴 葉加瀬(くろつづ はかせ)
 夏之 緑(なつの みどり)
 四十九院 鳴世(つるしいん なるせ)
 八朔 雛(ほずみ ひな)、日尾 真誉(ひのお まほろ)、遠方 憂楽(おちかた ゆうらく)
 祝 良(ほうり すなお)、祝 云(ほうり いわれ)、祝 鳳(はふり おおとり)
 鳴島 幻十(なきしま げんし)、生宮 現(ありみや うつつ)
 字 言葉(あざな ことのは)、小説家 一徹(こごとのや いってつ)
 蝦那 のの香(えびな ののか)
 野宮 卓士(ののみや たくし)、子白 紀福(ねしろ ゆきさき)
 久々津 与太郎(くぐつ よたろう)
 番田 柿助(ばんた かきすけ)
 餌木 令奈(えぎ れいな)、餌木 令存(えぎ れいあ)、星水 瑞貴(ほしみず みずき)、宇佐美 兎(うさみ うさぎ)、萬谷 不吹(みつや ふぶき)、如月 梢(きさらぎ あずさ)、存 永久(たもつ とわ)、白夜 銀(はくや ぎん)
 仄宮 璃杜(ほのみや りと)
 黄桜 七寧(きざくら ななね)
 中谷 健伸(なかたに けんしん)
 田口 澄登(たぐち すみと)
 月寄 方戸(つきより みちと)、大宮 涼真(おおみや りょうま)
 紫香楽 真生(しがらき まなみ)
 常降 羽月(つねふり はつき)、常降 仄琉(つねふり しきる)
 赤木久 彗星(あかぎく すいせい)、青蒼 仔虎(せいそう ことら)、黄王 皇之(きのおう きみの)、黒香 エリナ(こっこう えりな)、白華 仙谷(はっか せんごく)、無色 色鳥(むしき いろどり)、茶戸宇 まりも(さとう まりも)、燈乃咲 灯嗣(ひのさき ひつぐ)、紫呉 大海(しぐれ おうみ)、緑水 萬里(りょくすい ばんり)
 ヤジロウ(やじろう)
 海野原 飛河(うのはら ひょうが)
 不知火 愛(しらぬい いとし)、卯月 愛(うづき ちか)、暮戸 実怜(くれど みさと)、鈴燈 彼岸(りんどう ひがん)、鈴燈 月下(りんどう げっか)、柚木 余田(ゆうき はぐり)、蛍衣 真寿(ほたるい しんじゅ)、雁初 一成(かりぞめ いっせい)、弍里 祈(ふたり いのる)、弍里 生(ふたり いずる)
 卯月 千景(うづき ちかげ)、積木 瑞穂(つみき みずほ)、密 色色(ひそか しきいろ)
 鮮羽 桐野(あざば とうや)、井邑 洛吾(いむら らくご)、鳥実 助久(とりみ たすく)、米津 翅(めず つばさ)、龍玄寺 若夏(りゅうげんじ わかな)、樫谷 千陽(かしや ちはる)、水澄 糸子(みずみ いとこ)


3日前 No.1339

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 いつから愛より憎しみの方が勝り始めたのだろうか。思えば、ずっとずっと昔からだったような、またはとても最近のことなのかも知れない。いつの間にか失ったものはそれほど価値のあるものだっただろうか。まあ、今となってはどうでもいいことだけど、と締めくくりストローを噛み潰した。

 「ツヅキはどう?」
 「あ? ソウジのオツムの記憶容量は2バイトなんかなって思てるところ」

 問題集に散らばる文字列や数字を見始めると、途端にやる気を失くすのだから仕方ない。整った顔を歪めるソウジの機嫌をとるように笑みを浮かべれば、仕方ないとでもいうふうに目を伏せた。美人だと、怒っても憂いていても綺麗なことを知ったのはツヅキに出会ってからだった。


1日前 No.1340
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