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三日月が満ちる迄

 ( 書き捨て!小説 )
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☆NIljAHmRyhk ★pp6OBpi5mv_4ff

 私の言葉。
 それは他の誰でもない、俺だけのために紡がれたもの。
 時間も場所も関係ない。
 意味も理由も分からない。
 ただあたしの脳内を駆け抜けてゆくだけの風。
 僕の心に留まる何か。

 歌でもなければ詩でもない。文でもなければ単語でもない。
 虚言か狂言か、はたまた妄言か戯れ言か。
 繰り返しを、仮に想いと呼ぶのなら。

 それを吐き出すと決めた場所。

 忘れ物と迷子達に、何時か生まれ変わる日が来るよう、最初で最後のレクイエムを。


【上記の文に意味はない。
 書き捨てです、何の繋がりもありません。偶に連載作品の試し書きとかするかも知れませんが、基本的に形になっていないものを断片的に書き連ねるだけになる予定です。
 何時かネタにする日が来るかも知れないので、盗作等はご遠慮下さい。閲覧は自由です。見ても良いこと無いけどね】

3年前 No.0
メモ2016/06/18 02:37 : 夕邑三日月☆NIljAHmRyhk @mistydark★R3lMq2ye0U_OVc

夕邑三日月と叶は同一人物。

駄文にいいねありがとうございました。

ネタ帳以上ゴミ箱未満→三日月が満ちる迄 

設定資料集との混同を自分でするようになったのでタイトル変えてみた。ついでに18禁にしたのは良いけれど、別にエログロオンパレードにする訳ではない。

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@mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_4iz

 彼を自分の傍に置いたのは、天に誓って、誰が何と言おうと、間違いなく、例え世界が終わっても、絶対的に不可逆的に此の世の真理以外の何物でもなく気紛れだった。そこには、選ばれたのが彼であった理由すら存在しない。何の因果か視線の先に彼が居た、それだけの話である。それだけで、彼は私の従者になった。
 私にとって、彼は数ある駒の一つに過ぎない。だから、普段彼が何処で何をしていようと構わなかったし、興味がなかったからこそ一時の感情だけで肌を重ねることだって出来た。勿論それも彼が特別だったからでは決してない。他の配下とだってしている事だ。私にとって彼等は、ただ只管に都合の良い存在でしかない。
 それは、あの日だってそうだった。代わりなら幾らでもいる。そう思ったから私は彼に命じたのだ、私を護れと。そう命じたから彼は、私を護って息絶えた。
 それなのに私は……腕の中で今にも息を引き取ろうとしている彼の顔を見て……無性にソレが‘惜しく’なった。だから、その気持ちの赴くままに、私は彼の死という事実を破壊した。


 誰がどう見てもどう考えてもどう足掻いても、それが間違いであり元凶であり始まりで終わりだった。


・ルイナ(虚無なる者)
 少女の姿をした創造主のなり損ない。若しくは創造主の片割れとか妹とか半身とか、取り敢えず関係者。
 有象無象有機無機人物現象に関わらず、神羅万象此の世の全てを破壊する能力を持つ。破壊の定義は凄まじく広く、建物を物理的にぶっ壊す(ただ倒壊させることから木っ端微塵に粉砕するまで自由自在)事に始まり、幻覚によって人の精神を崩壊(此方も操る程度から廃人にするまで何でもアリ)させたり、生態系をいじくって環境そのものを破壊したり、既に起こってしまった出来事の結果を破壊することで何事もなかったかのような状態にする、此の世には初めからそんなものは無かったと事象を否定することが出来る。破壊の力を10段階に分けるとすると、1以外は全て不可逆。どう足掻いても破滅と絶望しか齎さない文字通りの破壊神。
 生まれた瞬間に自らの存在を破壊(否定)したため、それが逆に彼女を世界中の何処にでも居て何処にも居ない、生きてもいないが死んでもいない、永遠にそこに在る概念めいたものにしてしまっている。つまり不老不死。
 虚無なる者が本名、というか伝説的に語られる彼女の神としての呼称。ルイナは廃墟と言う意味のスペイン語で、「彼」がくれた名前。
 外見的には憂いを抱えた昏い瞳の美少女なので、人間の男が放っておかない。そのため取り巻きが結構いる。

・彼 名前未定
 何番目かのルイナの僕で、彼女のお気に入りだった人間の成れの果て。
 もう何世紀も前に彼女を護って死んでいるが、ルイナに自身の死を破壊され、彼もまた不老不死の人外として生きている。膨大な時間によって人間としての心が擦り減らされ、とっくの昔にルイナの愛した彼ではなくなっている。
 元々のイメージは閑様の恋人。決して従順な訳ではないけど何かあった時には頼りになるしちゃんとルイナの事気にかけてた。
 今は独占欲が服着て歩いてる。と言うかもう、彼は彼でルイナに縋る以外に生きる術がない。
__________
 孤独な神様擬きと元人間の狂愛どっかに落ちてないですかね。

10ヶ月前 No.117

@mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=o4eHgid1YH

此処は、何処だろうか。と言うかそもそも何時だろうか。久し振りにまともに目が覚めたからか……何も分からない。ただ外は間違いなく夜なのに、物凄く目の前が眩しいのは解る。あぁ、そうか。誰か思いっきり私の顔をライトで照らしてやがる。
「おい、こんな所で何してるんだガキ」
「……丁度良いわ。貴方、私の従者になりなさい」

La muchacha que estaba en las ruinas.(廃墟に居たチビ)

「私に名前なんてないもの、好きに呼べば良いわ。そうね……ルイナって響き好きよ」
「……廃墟って意味だぞ」
「構わないわ、私よりずっとマシよ」

・クレト(彼)
スペインの警察官
何かの捜査中に偶々廃墟に現れたルイナを発見し、そのまま従者にされてしまう。と言ってもルイナの存在を疑わないかつ彼女の言うことを聞くように暗示をかけられただけで、この時点では性格は普通。口が悪くがさつだが、やるときはやる熱血漢。ルイナのことも呼び捨てかチビ呼ばわり。一人称オレ。
最終的には俺様アニーみたいになる。何度も言うがリューとのキャラ被りェ……

イタリアにしたい欲
マフィアがらみでクレト死んだら美味しいと思う。

10ヶ月前 No.118

@mistydark☆NIljAHmRyhk ★fsn5rTfxtA_mgE

「……全く、早く帰らないと怒られちゃうわ。というわけで、さっさとあたしたちのBebeを追い掛けましょう」

「一つ言わせてもらうけど、あなたが公爵夫人ならあたしたちは紛うことなき王女よ。子守って目上の者に頼むものなのかしら」

「そう、せっかくのお誘いなのにごめんなさいね。今日は……ここにいるすべての者が生まれなかった日ではないの」

「あなたの考えとっても素敵よ、嫌いじゃないわ。だけどね……たぶん、生まれる時代を間違えていると思うの。そう、500年くらい」
(心なしか普段より漢字少な目)

「流石ですわワタクシの麗しきお姉さまぁ!」

「ふーん、あぁ、そう。このアタシの首を……ねぇ。いいわ、その減らず口、二度と叩けないようにしてア・ゲ・ル」


「お姉ちゃん! アレ可愛い、欲しい! ねぇ、お屋敷で飼ってもいい?」

「あ……逃げちゃった……名前ももう考えてあったのに……」

9ヶ月前 No.119

@mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_6OY

私は紅き薔薇となり、何時か貴方の胸に咲く。

 最期に見たのは赤い花。この胸を貫いて、貴方が咲かせた紅い薔薇。

 果てしなく続く蒼穹、白い絵の具を零したように優しく雲が流れて。
 終わりの見えない海原、漣と風と鳥の囀りが類稀なるシンフォニーを奏でる。
 深い森は温かな木漏れ日に微睡んで、香しい花々は巡る季節に色付いて、夜空に輝く星達は地上の全てにララバイを。
 雑踏を行き交う人々は、今日も大切な人の為に笑って、泣いて、生きている。その中には、貴方が居る。

 ほら、こんなにも世界は美しい。

 私にはもう、見えないけれど。

 泣かないで、そう告げた言葉は、熱を失って届かない。
 泣かないで、そう伝えたい瞳は、硝子玉のように動かない。
 泣かないで、そう微笑んだ唇は、ぎこちなく引き攣っただけだった。
 泣かないで、また直ぐに会えるから。
 魔法の呪文は、残り香のように、走馬灯のように、ぐるぐる、狂々、貴方の姿を思い出させる。空っぽになる私の身体に、貴方との思い出が満たされて、そして総てが軽くなる。

 左様なら、有り難う。私を、×してくれて。


火1

×には愛でも殺でもお好きなものをどうぞ。

9ヶ月前 No.120

@mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_6OY

 殺せ、と誰かが囁いた。
 奴等を殺せ、幾人かが声を上げた。
 災厄を殺せ、群衆が至る所で叫びを上げた。
 魔女を、殺せ――! 世界中が、怨嗟に飲まれた。
 平穏を脅かし、この世界を滅ぼす魔女を、一人残らず消し去ってしまえ。それは確かに、力無き人々の魂の叫びだった。


 暗闇だけが、あたし達の揺り籠。優しく二人の肩を抱いて、包み込んで隠してくれる。この騒がしく息苦しく、生き苦しい世界から。
 濃すぎる紫のヴェールを纏って、握り締めた手の温もりだけが、ふたりの行く末を照らす道標。冗談のように軽い足取りで、スキップしながら行ける所まで行ってしまおう。山も越えて、海も越えて、誰もあたし達を咎めない、此の世で一番美しい場所へ。
 君は星空の下が良いって言うけれど、あたしは絶対にお花畑が良いの。きらきらと輝くおひさまの光の中に、色とりどりの花が風に乗って舞い上がるの。蝶々や小鳥も、みんながそれを見てる。昔見た、石畳の隙間に一輪だけ咲くような花じゃなくて、沢山の綺麗なものが、あたし達の周りで笑ってるの。何時もみたいに手を繋いで、お互いの鼓動を感じながら、背中合わせでそれを見るの。それからお花畑で追いかけっこしましょう。二人で泥だらけになるまで転げ回って笑うのよ。
 そうして此の世で一番幸せな二人になったら、一緒に×にましょう? そうしたら、また、幸せなあの頃に戻れるわ。

火2

9ヶ月前 No.121

@mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_6OY

「……これは一体、何の呪いだい?」
 此の世で一番愛しいものが、形を失っていくその傍らで。
「いや……それともこれは、祝福なのかな」
 その一秒一秒を体と心と脳味噌と眼球に焼き付けながら、涙の代わりに込み上げた血反吐を撒き散らし。
「君が此の世で最初に壊すのが、この僕の身体なのだから」
 崩れゆく体と世界を見下ろして、嗤った。

 嗚呼……まるで無残に引き抜かれた薔薇のよう。世界はなんて脆くて儚いんだ。

「……この上ない、至福だよ。君と共に、終焉れるのならば」

火3

割と深刻に書けないかも知れない。

9ヶ月前 No.122

@mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_6OY

プロローグのみ火3で行こうか。

取り敢えず欲しい内容としては心中シーン、魔女と審問官の説明を仄めかす文書。
世界観設定を説明すると言うよりかは、お前何言ってんのみたいな文章の方が雰囲気でる気がする。
どうでも良いけどタイトル通りに行くと私が貴方をぶっ殺す方向ですね。

9ヶ月前 No.123

@mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_6OY

 好みだけで言ったらこっちなんだよなぁ……もっとこう、ボルドーみたいな色があればいいのに。


――最期に見たのは赤い花。この胸を貫いて、貴方が咲かせた紅い薔薇。――


「アナタはワタシに何を望む?」
 一人の魔女が問いました。

 報復を、憎悪に駆られた青年は答える。
 救済を、絶望に侵された少女は答える。
 幸福を、不幸のみを知る少年は答える。
 天の裁きを、罰に溺れた罪人は答える。
 懐かしき日々を、幼気な二人は答える。
 私の×を、世界を愛した何かは答える。
「この世界の、終焉を」
 此の世で一人、魔女を愛した者は言う。

 彼女はただ微笑んで、その‘全て’を受け容れました。

9ヶ月前 No.124

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_PvO

「アナタはワタシに何を望む?」
 一人の魔女が問いました。

 報復を、憎悪に駆られた青年は答える。
 救済を、絶望に侵された少女は答える。
 幸福を、不幸のみを知る少年は答える。
 天の裁きを、罰に溺れた罪人は答える。
 懐かしき日々を、幼気な二人は答える。
 私の×を、世界を愛した何かは答える。
「この世界の、終焉を」
 此の世で一人、魔女を愛した者は言う。

【魔女はそっと微笑んで、その‘全て’を受け容れました。】



 殺せ、と誰かが囁いた。
 奴等を殺せ、幾人かが声を上げた。
 災厄を殺せ、群衆が至る所で叫びを上げた。
 魔女を、殺せ――! 世界中が、怨嗟に飲まれた。
 平穏を脅かし、この世界を滅ぼす魔女を、一人残らず消し去ってしまえ。それは確かに、力無き人々の魂の叫びだった。


 暗闇だけが、あたし達の揺り籠。優しく二人の肩を抱いて、包み込んで隠してくれる。この騒がしく息苦しく、生き苦しい世界から。
 濃すぎる紫のヴェールを纏って、握り締めた手の温もりだけが、ふたりの行く末を照らす道標。冗談のように軽い足取りで、スキップしながら行ける所まで行ってしまおう。山も越えて、海も越えて。怖い大人も居ない、肌を焼く炎も無い、誰も知らない、誰もあたし達を咎めない、此の世で一番美しい場所へ。
 君は星空の下が良いって言うけれど、あたしは絶対にお花畑が良いの。きらきらと輝くおひさまの光の中に、色とりどりの花が風に乗って舞い上がるの。蝶々や小鳥も、みんながそれを見てる。昔見た、石畳の隙間に一輪だけ咲くような花じゃなくて、沢山の綺麗なものが、あたし達の周りで笑ってるの。何時もみたいに手を繋いで、お互いの鼓動を感じながら、背中合わせでそれを見るの。それからお花畑で追いかけっこしましょう。二人で泥だらけになるまで転げ回って笑うのよ。
 そうして此の世で一番幸せな二人になったら、一緒に×にましょう? そうしたら、また、幸せなあの頃に戻れるわ。


【最期に見たのは赤い花。この胸を貫いて、貴方が咲かせた紅い薔薇。】


 逃げて、逃げて、逃げ続けて。辿り着いたこの場所に、追っ手の姿はもうなくなった。けれど、二人に残された時間も、もうなかった。

 果てしなく続く蒼穹をカンヴァスにして、白い絵の具を零したような優しい雲が流れていく。
 終わりの見えない海原を五線譜にして、漣と風と鳥の囀りが類稀なるシンフォニーを奏でる。
 深い森は温かな木漏れ日に微睡んで、香しい花々は巡る季節に色付いて、夜空に輝く星達は地上の全てにララバイを。
 雑踏を行き交う人々は、今日も大切な人の為に笑って、泣いて、生きている。その中には、貴方が居る。

 ほら、こんなにも世界は美しい。

 私にはもう、見えないけれど。

 泣かないで、そう告げた言葉は、熱を失って届かない。
 泣かないで、そう伝えたい瞳は、硝子玉のように動かない。
 泣かないで、そう微笑んだ唇は、ぎこちなく引き攣っただけだった。
 泣かないで、また直ぐに会えるから。
 魔法の呪文は、残り香のように、走馬灯のように、ぐるぐる、狂々、貴方の姿を思い出させる。空っぽになる私の身体に、貴方との思い出が満たされて、そして総てが軽くなる。

 左様なら、有り難う。私を、×してくれて。



……バランスェ

8ヶ月前 No.125

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_PvO

「○○、だって?」

 哂う、嗤う。
 あの子が、僕の知らない顔して笑う。

「アレはね、元々彼の名前なんだ。ワタシを殺してくれる、サディスティックマイスイートダーリンの名前」




・ワタシの頭の中の死神
・三日月が満ちる迄

8ヶ月前 No.126

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_PvO

「駄目なんだ」
 ナイフを振り上げた少年が呟く。月の光を受けて銀色に輝く――否、まるで神の加護でも受けているかのように自ら光を放つ刃は、太陽より激しく、星座より優しく瞬いていいた。
「駄目、なんだ……」
 ソレは、私の目の前で揺らめいている。私に馬乗りになった少年が、ナイフの切っ先を私に向けて固まっているせいで、さっきから眩しくて仕方ない。きっともう直ぐ、あの温かく輝いて何処までも冷たい金属の塊は、この胸に吸い込まれるに違いない。今尚脈打って全身に真っ赤な血液を送り続けている心臓は、たった一突きでその役割を放棄するのだろう。嗚呼、剣よ。私の胸がお前の鞘よ、此処で錆びて死なせておくれ……なぁんて。
「君は……生きていては、ダメなんだ……!」
 雲一つなく晴れ渡っている筈の夜空から、大粒の雨が堕ちた。変ね、今夜は星も涙を流すのかしら? 手を伸ばせば届きそうなほど近い二粒の琥珀は今、壊れた蛇口のようにぽたぽたと雫を落として私の頬を濡らしている。
 全く……そんな、子どもみたいに震える体で、この私を殺せると思っているの? 哀れで滑稽で愚かだわ、愛しいくらいに。
 そっと、手を伸ばして。少年の涙に濡れた頬を、両手で包み込む。今まさに自らの命の灯火を消し去ろうと凶器を振り上げる少年をあやす様に、何でもない事のように微笑んだ。
「貴方も、私を殺すのね」
 彼は否定も肯定もしない。返事の代わりに華奢な肩がびくりと震えて、また涙が流れ落ちた。
「それなのに、一体どうして泣いているの?」
 躊躇わないで、と。抱き寄せるように耳元で囁く。

「私は、貴方達を滅ぼす魔女なのだから」

8ヶ月前 No.127

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_PvO

【訂正版】

 その日の空はまるで果てなど無いというように何処までも広く澄み渡り、満天の星々と美しい満月が、二人の姿を照らし出していたという。

「駄目なんだ」
 ナイフを振り上げた少年が呟く。月の光を受けて銀色に輝く――否、まるで神の加護でも受けているかのように自ら光を放つ刃は、太陽より激しく、星座より優しく瞬いていいた。
「駄目、なんだ……」
 ソレは、私の目の前で揺らめいている。私に馬乗りになった少年が、ナイフの切っ先を私に向けて固まっているせいで、さっきから眩しくて仕方ない。きっともう直ぐ、あの温かく輝いて何処までも冷たい金属の塊は、この胸に吸い込まれるに違いない。今尚脈打って全身に真っ赤な血液を送り続けている心臓は、たった一突きでその役割を放棄するのだろう。嗚呼、剣よ。私の胸がお前の鞘よ、此処で錆びて死なせておくれ……なぁんて。
「君は……生きていては、駄目なんだ……!」
 悲痛な叫び。それとともに訪れる筈だった衝撃は、何時までも経ってもやっては来てくれなくて。
 雲一つなく晴れ渡っている筈の夜空から、大粒の雨が堕ちた。変ね、今夜は星も涙を流すのかしら? 手を伸ばせば届きそうなほど近い二粒の琥珀は今、壊れた蛇口のようにぽたぽたと雫を落として私の頬を濡らしている。
 全く……そんな、子どもみたいに震える体で、この私を殺せると思っているの? 憐れで愚かで滑稽だわ、悲しいくらいに。
 そっと、手を伸ばして。少年の涙に濡れた頬を、両手で包み込む。今まさに自らの命の灯火を消し去ろうと凶器を振り上げた少年をあやす様に、何でもない事のように微笑んだ。
「貴方も、私を殺すのね」
 彼は否定も肯定もしない。返事の代わりに華奢な肩がびくりと震えて、また涙が流れ落ちた。
「それなのに、一体どうして泣いているの?」
 躊躇わないで、と。抱き寄せるように耳元で囁く。

「私は、貴方達を滅ぼす魔女なのだから」

 事実を確かめるように、愚図る子供に諭すように、一言一言をゆっくりと。ナイフを握りしめたまま、為す術もなく魔女と呼ばれた女の腕に抱かれている少年が堪らなく愛おしくて。この言葉が彼にとってどんなに苦痛で、この行為が彼の小さな体にどんなに負担を強いることであるかを知りながら、私は彼の心を抉り続ける。
「さぁ、早くして頂戴。私が、貴方を殺してしまう前に」
 彼の右手に手を添える。白くなるほど握りしめた拳の中には先ほどと同じように柄が握られ、その先に刃が輝いている。そのまま左胸の上へと導いて、彼の手を借りて一息にナイフを自らの胸に押し付け……

「出来ないよ!」

 悲鳴とともに、この胸を貫くはずだったものが宙を舞った。カラン、と金属が何かとぶつかる音と同時に、強く強く抱き竦められる。動くことなど、逃げることなど許さないと言わんばかりだった。
「出来ないよ……僕には、義姉さんを殺すことなんて……出来ないよ」
 先程以上に肩を震わせながら、私の愛しい人間(おとうと)が泣いていた。本当は弟でも何でもないんだけど、というか見てくれだけなら私のほうが妹なんだけど、そんなことはどうでもいい。
 全く貴方は、何時まで経っても泣き虫ね。
「――……だったら。この命尽き果てるまで、地獄の底まで一緒に逃げてみる?」
 嗚咽を漏らす彼の背中をさすり、充分に彼が落ち着くのを待って問いかける。やっとのことで顔を上げた彼は、幼い頃の笑顔そのまま、悪戯を思いついた子供のように無邪気に微笑んでいた。



 これは、呪われた魔女と聖なる審問官の逃避行。許されざる異端のお話。審問官が死ぬのが先か、魔女が世界を壊すのが先か、或いは二人はともに終焉を選ぶのか。どう転んでも絶望しか齎さない筈の残酷な童話は、彼等にとっての幸福だろうか。
 そして悲しい哉、この物語は氷山の一角に過ぎない。世界は今尚、絶望に溢れている。



「アナタはワタシに何を望む?」
 一人の魔女が問いました。

 報復を、憎悪に駆られた青年は答える。
 救済を、絶望に侵された少女は答える。
 幸福を、不幸のみを知る少年は答える。
 天の裁きを、罰に溺れた罪人は答える。
 懐かしき日々を、幼気な二人は答える。
 私の×を、世界を愛した何かは答える。
「この世界の、終焉を」
 此の世で一人、魔女を愛した者は言う。

 魔女はそっと微笑んで、その‘全て’を受け容れました。


(――最期に見たのは赤い花。この胸を貫いて、貴方が咲かせた紅い薔薇。)


アナスタシア(姉)とフローレンス(弟)。いっそこの二人の始まりから終わりまで誰か描いて欲しい。

8ヶ月前 No.128

削除済み @mistydark ★R3lMq2ye0U_OVc

【記事主より削除】 ( 2016/06/14 11:25 )

8ヶ月前 No.129

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★YHQCz1oFH8_mgE

今気づいた。↑イタチじゃねぇか。

 担任の放任主義(サボタージュ)により、うちのクラスにはホームルームらしいホームルームが存在しない。唯一それっぽかったのは、学年の初めに学級委員を決めたときと、先日学園祭の出し物を決めた時くらいだ。だから今日も、6限目の倫理の授業が終わると、その瞬間にクラスメイトは散り散りになる。皆部活やら委員会やら学際の準備で忙しいのだろう。しかし、その状況下で教室に残っている二人も、決して暇人でも居残り学習をするような優等生でも強制補習を受けさせられる劣等生でもないことはご理解いただきたい。
「どーせ卒業したらお前は死ぬんだ。だったら今此処で俺に殺されたって一緒だろ?」
 勉強したってどうせお前は赤点だろ、それと同レベルの気軽さで飛んでくる暴論とナイフ。
「お・こ・と・わ・り・よ! あたしはまだ死にたくないもの」
 それを地味に分厚いノートで防いで、さらに分厚く重量感のある、鈍器以外の何物でもない英和辞典を投げつける。
「っと、あぶねーなオイ。ガラス割れたらどうすんd」
「こないだ黒板に穴開けてついでに○○さんの机壊したアンタが言う!? あたしまで修理に駆り出されたの忘れたの!?」
 避けられた際の反論を食い気味に潰し、和英辞典も投げる。それを顔の前で颯爽と受け止めた殺戮バカは、紙粘土を詰め込んで誤魔化した微妙に色の違う黒板の一部を見遣ってバツが悪そうな表情を見せる。
「あー……その節はどーもすいませんでした」
「そこ謝るの!?」
「ってか文句ならこの学校のシステムに言えよ。何でもかんでも連帯責任ってのは流石になぁ」
「分かってるなら大人しくしてくれない!?」
「俺が解放してやるから大人しく死のうぜ」
「ふ・ざ・け・ん・なぁ!」

 これは、理想の死に様を追い求める罪人と殺したがりの断罪者が日々繰り広げる、放課後攻防戦のお話。

8ヶ月前 No.130

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_OVc







「私の事抱いてよ。私の事愛してくれたら、愛情以外なんだってあげる」







 そう言って、彼女は今日も知らない男に微笑みかける。

8ヶ月前 No.131

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_cVl

「触らないでくれるかな」
 アカは記憶の色、悲哀の色にして歓喜の色。二人を繋ぐ絆の糸。
 傷口から命の雫が滴り落ちる感覚と、白と赤のコントラストに酔い痴れる。
 忘れない、忘れられる筈がない。この腕に幾重にも刻まれた想い出は、何年経っても色褪せない。
「僕を傷付けて良いのは、この世界で唯一人……愛しい姉さまだけなんだ」
 此の血も此の身体も、全てが全て彼女のもの。そして彼女は、僕のモノ。

8ヶ月前 No.132

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_cVl

 あの日以来、彼女は滅多に笑わなくなった。
 何があったのかなんて知らないし、聞きたくもない。聞いて思い出させるつもりも無い。ただその時自分がその場に居なかったことだけが悔やまれる。
 其処に居れば、俺が助けられたのに。其処に居れば、何かが変わっていたかもしれないのに。其処に居れば、何も起こらなかったかも知れないのに。
 彼女が泣いていた。
 それだけが俺にとっての真実であり全てだ。どうして、何故という問い掛けには、最早意味はない。それは後悔だって同じことだ。俺が悔やんで、願って、祈って、呪って、狂って。それで彼女の笑顔が元に戻るのなら、彼女の苦しみが消え去るのなら、俺は何だって差し出しただろう。
 けれど、そんなことは不可能だから。
 何もかも忘れればいいと、身勝手にキスをする。その度に震える肩を感じながら、揺れる瞳を間近で見ながら、息を呑む音すら唇に封じ込めながら。一瞬だけ恐怖に歪んで、安堵して、罪悪感にまた歪んで、諦めたように息を吐くその顔は、近すぎて見えなくて。
「……ごめん」
 透明な糸を残して呟いて、また口づける。その繰り返し、罪と罰のように。



 ねぇ、お願いよ。
 キスする度に謝らないで。
 私の。
 貴方に触れていたいというこの気持ちまで。
 もう一度愛されたいと願う私の希望まで。
 疚しいものに変えてしまわないで。

7ヶ月前 No.133

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_cVl

「……気持ち悪い……何か頭グラグラする……」
 さっきまでベッドの突っ伏していたはずの煉は、突然むくりと起き上がると頭を抱えた。そのままうーうーと唸っている様は、先程までとは打って変わって間抜けなものだったし、普段の彼の様子からは想像も出来ない程、やっぱり間抜けなものだった。
 必然的にそれを隣で見下ろす形になった僕は、サイドテーブルに置きっ放しのグラスを取り上げて、その中に残る琥珀色の液体を光に透かす。とっくの昔に氷も解けて炭酸も抜けたそれは、多分もう飲めたものではないだろう。
「……君さぁ、ジンもウォッカも平気で飲むくせにハイボールで潰れるんだね。本当意味分かんない」
「うっせ……そういう家系の下に生まれて来たんだよ……」
 それが分かってるなら最初から飲まなきゃいいのに。そんな反論は聞き届けられる訳もなく。


______________________
ホモではない。

7ヶ月前 No.134

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_cVl

 私と貴方の‘明日’は終わらない。
 永遠に続いてく、繰り返す。イビツな生……――

 意識が闇に飲まれた後。
 何度も何度も、此の体で、この場所で目を覚まして。隣に君は居ない。傷痕だけが醜く残る。
 鏡に映るのは自分じゃない自分。嗚呼、駄目だ、まただ。この悪夢が。
 ……違う。
 僕の‘意志’が、君を×す。

 血塗れの両腕。それでも世界は回ってる。
 初めから、そんなモノなどなかったかのように。

_______________
多重人格下さい。

7ヶ月前 No.135

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_91p

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6ヶ月前 No.136

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_91p

「……っつう、あ、が……ああぁッ!」
 リリーの悲鳴で、目が醒めた。
 慌てて起き上がると、大きく食い破られた彼女の腹部が目に入る。肉どころか内臓まで抉られて、彼女は苦痛に喘いでいた。
「ッ……リリー、悪い! 大丈夫か、痛む……」
「へ……き、大丈夫、よ」
 自分でやっておいて大丈夫も何もないのだが、思わずそう叫んでいた。しかしそれを遮るように、リリーは脂汗を浮かべながら力無く微笑む。
「……おかえり、なさい。カイ」
 そうして伸ばされた血塗れの両腕は、鳶色の瞳に溜まった何かを拭う。




「貴方は化け物なんかじゃない……ちゃんと、命の重さを知っている。あなたが殺めてしまったものに、ちゃんと敬意を払っている。私が忘れてしまったものを、貴方はまだ持っている」
「だからね……魔女を殺しに行きましょう。貴方と私で……この悲劇を終わらせるの」
「今更何を言っているの? 私と貴方は……死んでも一緒だわ」


(以下台詞比較)



「……っつう、あ、が……ああぁッ!」
 リリーの悲鳴で、目が醒めた。
 慌てて起き上がると、大きく食い破られた彼女の腹部が目に入る。肉どころか内臓まで抉られて、彼女は苦痛に喘いでいた。
「ッ……リリー、悪い! 大丈夫か、痛む……」
「へー……き、大丈夫、だ……よ」
 自分でやっておいて大丈夫も何もないのだが、思わずそう叫んでいた。しかしそれを遮るように、リリーは脂汗を浮かべながら力無く微笑む。
「……おかえり。カイ」
 そうして伸ばされた血塗れの両腕は、鳶色の瞳に溜まった何かを拭う。




「あなたは化け物なんかじゃないよ……ちゃんと、命の重さを知っている。あなたが殺めてしまったものに、ちゃんと敬意を払っている。私が忘れてしまったものを、あなたはまだ持っている」
「だからね……魔女を殺しに行こう。あなたと私で……この悲劇を終わりにしよう」
「大丈夫……私とあなたは……死んでも一緒だから」

_______________
なぁんかお互いにパクパクしてるの何だっけなぁ、って思ったら現と夢だ。
最低3回はガチめのお食事描写が欲しい。

6ヶ月前 No.137

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_91p

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6ヶ月前 No.138

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_1zu

【プロフィール】

「八ッ、今日も今日とてご苦労なこった……毎日毎日あっちもこっちもギャーギャー騒ぎやがって。アリスが来てから何年経った? 何時になったら決着がつくんだ? さっさと俺を呼んでいれば、この牢獄を天国にでも地獄にでもしてやったのに」

『アリスをどう思うか』

名前:賢木 逸人/ジャバウォック
読み:さかき はやと
性別:男
年齢:21歳
性格:傍若無人を絵に描いたような俺様。言動の端々に「自分が一番偉い」という雰囲気が滲み出ており、隠そうという気概がないというか、最早それが当たり前だと信じて疑わないメンタルの強さを誇る。典型的な黙ってさえいれば……タイプで、口を開けば十中八九相手を幻滅させる。そのくせ妙なカリスマ性を持ち合わせており、それなりに計算して立ち回れば人を惹き付け煽動することも容易。弁の立つ劇場型。何もしなくても必要ならば周りが自分の為に動くだろうと確信しているので、よっぽどの事が無い限り行動には移さないが。分かりやすく自己中心的
容姿:真っ直ぐな黒髪のウルフカット。
武器:カッターナイフ(何処にでもある普通の文房具。やや細身のものなので胸ポケットに入れて持ち歩く。水色で刃のロックが可能なタイプ。しかし普通のカッターと侮るなかれ、一体何処から出してるんだと言いたくなる大量の替え刃も至る所に隠し持っており、投げるわ刺すわばら撒くわやりたい放題)
罪状:殺人
異常:倫理観の欠落、
備考:一人称俺、二人称お前、機嫌が悪いと貴様
日本の山奥の、とある時代錯誤の寂れ忘れられ閉ざされた集落の出身。隔世遺伝により青い瞳を持って生まれたため、集落の掟により生き神として崇め讃えられながら育てられる。常に人々から傅かれていたので、井の中の蛙ではあるものの傍若無人で俺様賢木様な人間の出来上がり。しかし生き神の本当の役割とはその集落にとって不都合なものを処分し隠蔽することであり、幼い頃から儀式と称して人を殺めたり、時には彼自信性的暴行めいた行為を受けたりしていた。そのせいでまともな倫理観というものが家出している。
募集:・彼にまつわる噂を信じ、自陣に引き込もうとモーションをかけている人(各陣営からお一方ずつ)


逸人のキャラが深刻に迷子。

6ヶ月前 No.139

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_1zu

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5ヶ月前 No.140

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_1zu

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5ヶ月前 No.141

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_1zu

表獣ってなんなんでしょうね、標準的ですね。

5ヶ月前 No.142

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_1zu

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5ヶ月前 No.143

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_1zu

「ねーねー、ひしゅいはおとーしゃまのおめかけしゃんなの?」
 ぐ、と口から変な音が漏れた。危うくお抹茶噴き出すところだったじゃない、折角良い粉用意させたのに。
 誤魔化すように一つ咳払いをして、手に馴染むように作られた陶器の茶碗を畳の上に置く。開けた視界の先に居るのは、まぁ見るまでも無いが雪比古の娘である木陰だった。
「……木陰ちゃん、今幾つ?」
「にしゃい!」
 びしっ、と。親指と人差し指が立った右手が差し出される。その数え方の方が難しい気はするが、まぁそんな事はどうでも良い。
「そう……一体何処の馬鹿野郎かしら、二歳児にそんな言葉教えたのは……木陰ちゃん、怒らないから正直に言いなさい。貴方にそんな間違った知識を吹き込んだのは……阿保面下げて縁側で寝ている貴方のお爺様ね?」
「えー、ちがうの?」
「誰が阿保やねん誰が、俺とちゃうわボケ」
 あら、予想が外れた。
 何時の間にか障子の向こうには、今にもこの茶室に入って来ようとする人影が増えている。その人影が発した反論は無視して、不思議そうに、と言うか何処か残念そうな顔すらしながら此方を見上げる木陰を抱き上げて、膝の上に乗せる。
「そうよ、全然違うわよー。だから木陰ちゃん、それお母様の前では絶対に言っちゃ駄目よ」
「せやで、木陰。何が悲しくて可愛い息子をこんな女狐にやらんとアカンのや、冗談でも俺がそんなこと言うか」
 勿論人影こと道影は障子を開けて入ってくる訳だが、それも無視だ。

5ヶ月前 No.144

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_jVC

 扉を開ける。ただでさえ手抜き工事で建て付けの悪いそれは、時の流れに晒され続けて蝶番が錆び始めていた。だから開け閉めするどころか、ちょっと風が吹いただけでもぎぃぎぃと不気味な音を立てる。ずっと此処で暮らしていれば嫌でも慣れてしまう音だが、矢張り最初のうちは怖いだろう。
 その証拠に、薄暗がりの中でも、突然の物音にびくりと震える肩だけは、嫌にはっきりと目についた。ぼくが此処に戻ってくるまでに、彼は何度こうして正体の分からない物音に怯え、震え上がっていたのだだろうか。それを想像するだけで、後ろめたさと言うか、申し訳ない気持ちで胸の中がいっぱいになる。同時に、早く彼を安心させてあげなければという使命感も湧いてきて、それは罪悪感など吹き飛ばして、この胸に火を灯す。
 調達してきた食料を放り出して、入口から一気に部屋の奥のベッドまで駆け寄った。その物音でまた彼を驚かせてしまったけれど、それを詫びる為にも、叫ぶ。
「ただいま、お兄ちゃん! ぼくだよ、遅くなっちゃってごめんね」
 月明かりに照らされて、強張っていた体の緊張がゆっくりと解けていくのが分かる。長い息を吐いて肩の力も抜いた彼は、逸らしていた顔を上げる。
 両目を白い包帯で覆った綺麗な顔。この世で一番、大切で大好きな人の美しい顔。
「……おかえり、零。ごめんね、君一人に大変なことを任せてしまって」
 その唇から漏れる言葉は、此の世のどんな子守唄よりも優しくぼくを包み込んで、癒してくれる。この声と、優しく髪を撫でてくれる手があるから、ぼくは頑張れる。彼の為なら、文字通りどんなことだって出来る。
「ううん、いいの。良いんだよ。ぼくはお兄ちゃんの目の代わり、お買い物も料理もお兄ちゃんが出来ないことは全部してあげる。外の様子も、ぼくが全部教えてあげる。だからお兄ちゃんはゆっくり休んで、早く元気になって、何時か一緒に外に行こう。こんな街じゃなくても、二人がずっと一緒に居られるところを探そう? ぼくは、お兄ちゃんさえ隣にいてくれればそれでいいから」
「うん、そう……そうだね。ありがとう」
 彼はそっと唇の端で微笑んで、手探りでそっと頭を撫でた。もうこのやり取りは何度目だろうか。見えない筈の目で、それでも彼は僕の頭を撫でてくれる。
 最初のうちは肩を叩いたりこっちの目にまで指を突き入れられそうになったこともあった。胸触られた時はどうしようかと思ったけど、それでぼくが女の子だって分かって貰えたからまぁ良い。
 兎に角彼は、少しずつこの生活に慣れてきて、剰え受け入れてくれているようだった。ただでさえ薄暗い街で唯一の光を奪われて、見ず知らずの女に兄と呼ばれる毎日に。
「……包帯変えようか。新しいの手に入ったんだ」
「そうだね、お願いしようかな」
 髪を梳く大きな手の動きに夢見心地になりながらも呟くと、それを聞き入れた彼は手を止めて、体の向きを変えた。後頭部にあったはずの包帯の結び目が、ぼくの目の前にやって来る。自分で言っといてなんだけど、もう少し撫でていてくれても良いのに……けれどまぁ、これも大事なぼくの仕事。そこに在った筈のものが喪われてからまだ半月も経っていないのだ、傷の具合は定期的に確認しておかなければならない。
 包帯の端を引っ張ると、するりと何の抵抗も無く白い布がシーツに落ちる。彼の髪は真っ直ぐだから、ぼくのように途中で引っ掛かることは無いのだろう。
「こっち向いて、お兄ちゃん」
 先程と同じように首がひねられる。月明かりに照らされる顔は、先程と寸分違わず美しい。例え露わになった瞼に醜く盛り上がった幾つもの傷とがあったとしても、その下の眼窩にはぽっかりと広がる赤黒い闇が口を開けていたのだとしても。
 唇と唇が触れ合いそうなくらい近付いても、彼は顔を背けない。当たり前だ、見えていないのだら。もしも吐息がかかったとしても、彼はきっと不思議そうに小首を傾げるだけで。
 ぞくり、と背中に言い表すことの出来ない感情が走る。
「うん、大丈夫。化膿とかはしてないから安心してね」
 簡単な消毒と薬の塗布を終えて、包帯を巻きなおす。彼の口からはまたお礼の言葉が零れたけれど、ぼくはそっと笑うだけ。見えないと知っているから、哂うだけ。
「ご飯作って来るから……何処にも、行かないでね」
 呟いて、ゆっくりと彼の傍を離れた。

 ぼくのお兄ちゃん、目の見えないお兄ちゃん。血の繋がらないお兄ちゃん。ぼくの大好きなお兄ちゃん。ぼくが居ないと何もできないから、ぼくを必要としてくれるお兄ちゃん。ぼくを愛してくれるかも知れないお兄ちゃん。僕の大切なお兄ちゃん。
 三人目のお兄ちゃん。二人のお兄ちゃんと三人のお姉ちゃんの失敗を経て、やっと手に入れたぼくだけのお兄ちゃん。ぼくが抉った瞳、ぼくが奪った光、ぼくが植え付けた絶望、ぼくが仕組んだ幸福。その全てに気付かない哀れで愛しいお兄ちゃん。
 誰にも渡さない。もう誰にも傷付けさせない。やっと手に入れた幸福は、もう誰にも壊させない。
「ふふ、うふふふ」
 望んでいたものを手に入れて、ぼくはやっと、心の底から自分の為に笑えるようになったのだから。

___________
暗闇の殺人鬼は、光なき彼の愛を乞う。

※警告に同意して書きこまれました (性的な表現)
5ヶ月前 No.145

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_jVC

一人目:大里丞治 おおざとじょうじ 十代後半の男の子
 たぶんどっか外国の血が入ってる美形。男娼。仕事帰りにいきなり目にアイスピックぐっさーやられて、それが脳まで達してしまい何も解らないままあっさり死亡。その後無事な方の目は摘出の練習台にされた。ある意味一番幸せな被害者。

二人目:日下部咲春 くさかべさはる 二十代前半の女の子
 上流階級家庭に生まれそれなりに暮らしていたOL。親切心で近づいたのに(近付いたからこそ)獲物認定されてさくっとお持ち帰られる。生きたまま瞳を抉り出され恐怖と痛みでショック死。それを知る人など此の世の何処にも存在していないが、日下部冬萌の異父姉。

三人目:渡瀬都 わたせみやこ 十代後半の女の子
 ゴミ捨て場に居た少女。自分と似た匂いを感じて仲良くなりたかったけれど、やっぱり痛みには耐えられなかった。

四人目:文月・エドワード・エヴァンズ ふづき― 二十代前半の男の子
 高級娼婦と外国人の間に生まれ、珍しく認知されたタイプの少年。でも父とは片手の指で数えられるほどしか会ったことがなく、普段は母と二人暮らし。
 この辺りから麻酔を使うようになったので目を潰された後も生きてはいたが、声で自作自演に気付き逃走を図るが失敗、嬲り殺しにされる。

五人目:有嶋ゆず ありしま― 二十代後半の女の子
 迷い込んじゃいけない所に迷い込んでしまった外の世界の人間。
 一瞬騙されたけど外の世界を知ってるから諦められないし、状況のおかしさに気付いて逃走→失敗。

六人目:一倉和也 いちくらかずや 二十代後半の男の子
 お兄ちゃん。

 イメージ的に零は17、8だけど精神的にはもうちょい下。
 年上ばっかり狙う辺り、子どもは昔の自分が重なって殺せないタイプと見た。
 あとは、何処かで幸せに生きている姉の存在を知っていたのかも知れない。もしくは幼少期の思い出が忘れられずにいる。

 冬萌から逆算して何故零は捨てられたのか。
 良いとこのお嬢様で人妻の日下部夫人が犯罪に巻き込まれて出来た子で、彼女が存在するが故に現実を悪夢と否定することも出来ず心を壊した妻の姿に目も当てられなくなった夫が人知れず処分したんだけど流石に殺すのは忍びなくて……みたいな。

4ヶ月前 No.146

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_jVC

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4ヶ月前 No.147

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_jVC

「なぁ、お前桜木さんと付き合ってんの?」
 昼飯に選んだ味噌ラーメンのスープを啜り、器をトレイに戻したタイミングで、安田が声を掛けてきた。さっきからずっと何かを言いたそうに此方を見ていたから、一応食事が終わるまで待っていてくれたのだとは思う。よっぽど安田にとって重大な質問だったのか、まさに間髪入れず、と言う感じだったが。
「んー……多分?」
「はぁぁぁぁああああああ〜〜〜ッツ!?」
 適当に答えると、安田は叫んで机に突っ伏した。止めろみっともない、隣に居る俺まで会社の人間から変な目で見られる。
「そうか、そうだよなぁ……赤の他人に今日の夕飯何が良いですか〜? なんて笑顔で聞いてこないよな普通。どう聞いても同棲中のラブラブカップルだよな。ってか何だよその状態で多分って……はっ、田上お前まさか既成事実だけ先に……有り得ねぇわ、マジ有り得ねぇわ、サイテーだわお前」
 これではまるで酔っ払いの絡み酒だ。真昼間の会社の食堂で何を言っているんだ此奴は、友人止めてやろうか。
「妄想で人を外道にすんな阿呆。俺はお前の質問に答えただけだ」
「だって! 付き合ってんだろ! 同期のアイドルの受付嬢と!」
「誰もあの桜木とは言ってない」
「……は?」
 十秒前まで物凄い勢いで捲し立てていた安田の勢いは、空気の抜けた風船のように一瞬でしぼんだ。同時に、このテーブルに向けられていた奇異の視線と、明らかに耳をそばだてていた同期達の様子が比較的大人しいものになる。やれやれと一息ついて水の入ったグラスに手を伸ばすものの、飲み終わった辺りでまた話は再開されるのだろう。
「……あー……そこんとこ詳しく」
 ……予想通りだ。何とか現実世界に帰ってきた安田の追求からは逃れられないようだし、相変わらずそこらじゅうに聞き耳はある。そんなに面白いかね、他人の色恋沙汰……明日からオフィスは俺達の噂でもちきりだろう。まぁ……良いか、これ以上はぐらかすのも面倒くさい。
 高校からの腐れ縁で大学も会社も一緒で、しかも今現在同棲してる人間と付き合っていないと言うのも、甚だ可笑しな話だろうし。
「出るぞ」
 トレイを片手に立ち上がり、空いた方の手で安田の頭を小突く。このまま知り合いしかいない食堂で話を続けるなど愚の骨頂だ。
 と言う訳で、数年前に全館禁煙が社の方針として決まったため、誰も寄り付かなくなった一階の元喫煙スペースに安田を連れ込んで。
「俺が惚れてるのは……‘もう一人の桜木’だよ」
 紫煙の代わりに、吐き出した。
「もう一人……? 桜木さん姉妹が居るのか」
「惜しい」
「じゃぁ双子か!?」
「んー……多分それが一番ち」
「なんてこった、桜木さんが二人? 我が社のマドンナが二人? お前正気か!」
「……安田、さっきから煩い」
 人の話は最後まで聞けと教わらなかったのか、全く。それから十分近く安田はああでもないこうでもないと勝手に悶々とし、その苛立ちを俺にぶつけて来たのだが、その頃にはもうまともに取り合う気は失せていた。と言うか、今の安田はこっちが何を言っても自分のフィルターを通して理解してしまうだろう、喋るだけ無駄である。
 そしてそうこうしているうちに、一時間しかない――午前の仕事が長引いたのと、五分前には持ち場に居なければならないので実質四十五分――有限の昼休みは終わりを告げた。
「とにかく、お前の好きな桜木響子と俺は何の関係もな……いや、ただの同居人だ。気兼ねなくアタックして玉砕すると良い」
 放心している安田の肩を叩き、俺はその場を後にする。上階へと向かうエレベーターは、この時間にしては珍しく貸し切り状態だった。鏡の横の壁に背中を預け、一つずつ増えていく数字を眺めながら思う。
 さて……俺は今日、いくつ嘘を吐いたことになるのだろうか。

「お帰りなさい、駈さん。遅かったですね……カレー、出来てますよ」
「納品の数が間違ってたらしくてな……足りない訳じゃないから大した問題にはならなかったんだが、送り過ぎた分を引き取って来た」
 大学の頃から数えて六年、住み慣れたマンションの自室で、俺を出迎えるのは桜木響子。完全に日常と化した見慣れた光景だった。営業部と違い、余程のことがなければ秘書課の受付嬢に残業は無い――少なくとも俺はそう思っている――のか、桜木の方が早く部屋に帰って夕飯の準備をしてくれているのも、まぁ珍しい事ではない。玄関で靴を脱いでいる間に桜木が俺の鞄を片付けてくれるのも、スーツから適当な服に着替えて戻ってくるまでに二人分の温かい食事がテーブルに並んでいるのも、家事は交代制で今日は偶数日だから桜木が全部やってくれる形になってしまったのも、何となく肩身は狭いが何時ものことだ。食器を洗う為にエプロンを付けて、長い髪も纏めてキッチンに立つ後姿を何となく目で追ってしまうのも何時もの……いや、今日は安田の所為だ、確実に。だから桜木、今日ばかりは恨むなら奴を恨んで欲しい。
 音を立てないように歩み寄り、背後からそっと桜木の肩を抱いた。びくりと華奢な体が震え、その手に握られたスポンジから水滴が跳ねた。
「ちょ、ちょっと駈さ……ん」
「桜木……今夜、良いか?」
 桜木の顔は、俯いていて俺からは見えない。けれど、まとめた髪の間に覗くうなじと耳は、例えは悪いが茹蛸のように真っ赤に染まって。
 暫くの沈黙と硬直の後、消え入りそうな声で肯定の返事が返ってきた。

__________
続きは気が向いたら
(二階も都築って変換したから、次のうちの子はきっと都築さんだ)

4ヶ月前 No.148

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_jVC

>>148

お題は『この家の主は、俺の恋人   …多分。・闇の中の過去・たったひとつの恋・理不尽な自由・甘美な言の葉を』です
https://shindanmaker.com/35731

タイトル案
・farewell…
・サヨナラのノイズ
・さよなら、ノイズ

・田上駈(たのうえかける) 27歳 男
 それなりに大きな会社の営業マン。成績は中の上だが、同期のアイドルである受付嬢桜木響子と同棲しているという噂があり有名人、因みに真実。というか、桜木響子とは高校時代からの腐れ縁であり、高校大学、会社まで一緒だった。響子には何の興味もないが、彼女の裏人格であるキョーコさんが大好き。キョーコに会うために窒息したり、響子を傷付けることも厭わない過激派。首絞めプレイ大好きマンみたいになってるけど、あくまで手段として利用してるだけでそういう趣味は無いし寧ろS。注文の多いMとも言う。

・桜木響子(さくらぎきょうこ) 26歳 女
 駈と同じ会社の秘書課にいる受付嬢。親しみやすい容姿と愛嬌で同期のアイドル(もしくはマスコット)として愛されている。ゆるふわ眼鏡女子。誰が相手でも敬語。駈とは腐れ縁だが、高校の頃からずっと彼に好意を抱いている。
 高校二年の6月という何とも半端な時期にやってきた転校生で、黒髪おさげの真面目ちゃんだった。引っ込み思案の根暗でもありカースト上位の女子グループに虐められていたが、駈に助けられた(と思っている)のが全ての始まり。
 旧姓(?)宮田(みやた)。両親の離婚後父方に引き取られたものの、思春期に実父から性的虐待を受け、彼に対して殺人未遂事件を起こしている。半年間の療養の末、今度は母方に引き取られ駈の学校に転校してきた過去を持つ。

・キョーコ
 響子が苦しみから逃れるために生み出した裏人格。柄が悪く口も悪く態度も大きい。多分、彼女の中の強い女性のイメージがそのまま表れている。普段は響子の中で眠っているが、彼女にとって嫌な事があると(主に首絞めなどのトラウマスイッチ)表に出てくる。両親が離婚したころから何となく片鱗はあったが、父親を殺しかけた時に完全に分化。
 流石に堪忍袋の緒が切れたキョーコが虐めっ子グループをボコり返した現場に偶然駈が居合わせ、以来二人は秘密の共有者となる。因みに、駈はその時に一目ぼれ(無自覚)しているし、キョーコの存在を知らない響子は駈が助けてくれたと思っている。
 事あるごとに自分を呼び出す駈のことは鬱陶しい上に響子を傷付ける屑野郎だと思っているが、全ては自分を想ってくれての事だと知ってからは段々絆される。でも最後には二人の幸せを願って消えて行く。姉御。

・同級生(転校生)の腐れ縁
・首絞め
・裏人格の存在意義を問う
・最初で最後の恋
・違う意味でのファザコン
・敬語&がさつ、注文の多いドM
・桜木響子、田上駈
・名字呼びorキョーコさん

4ヶ月前 No.149

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=o4eHgid1YH

「貴方のこと愛してるから」

「ねぇ、もっと怒ってよ、他の男と寝てる私にも、私のこと寝取った彼にも。貴方の知らない私を知ってる彼に、頭おかしくなるくらいに嫉妬して。気が狂いそうになるくらい私のこと憎んで。私がもう何処にも行かないように縛り付けて、貴方以外見えないように滅茶苦茶に壊して」

「……お願いだから、私のこと見てよ」

4ヶ月前 No.150

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_aQl

 人は誰しも、たった一人で生まれて、たった一人で死んでいく。どれだけ周りを取り繕っても、それは変わらない。此の世に生まれ落ちる時は自らの意思で産声を上げ、最期の瞬間は自分自身で瞼を閉じるしかない。
 だから、人は結局、自らが孤独でしかないと知っている。人は皆、自らが孤独であると知っているからこそ、他者を求めることが出来る。孤独を恐れるからこそ、誰かを愛し、愛されることが出来る。そうして世界は、今日まで回り続けてきた。

 そうしてまた、此の世に生まれ出た少女は孤独ではなかった。自らの半身と引き換えに魂の伴侶を得た彼女は、生まれた時から独りではなかった。
 だからこそ、彼女は生まれ落ちた瞬間から孤独になることが運命付けられていた。

__________
要推敲

4ヶ月前 No.151

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_aQl

「私は貴方の憎悪から生まれました」
「私はあなたの殺意から生まれました」
「私はアナタの後悔から生まれました」
「ワタシは貴方の苦痛から生まれました」
「ワタシはあなたの絶望から生まれました」
「ワタシはアナタの嘘から生まれました」
「わたしは虚無感から」
「わたくしは悲哀から」
「あたしは憐憫から」
「私は」「私は」「ワタシは」「わたしは」

「わたしはあなたのじこけんおからうまれました」


「さぁ……目の前の仇を、如何に料理しましょうか?」

4ヶ月前 No.152

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_aQl

『絶望のパンドラ・ボックス』

あなたへのくろいかんじょうを
ただひたすらに、すべて、ぜんぶ、はきだしたとき。

のこっていたのはただひとつ。

“自己嫌悪”

ただそれだけでした。

4ヶ月前 No.153

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Ui7P9cBD09_mgE

【京都駅大階段/鈴木紅子・芦屋緑利】

きぃぃん、と。
 音叉のような、ガラスをはじいた様な高く澄んだ音が一つ、紅子や阿蘭の耳には届いただろう。そしてそれだけで、いとも容易く世界は隔てられる。
「私の答えか……確かにそれは、もう決まっているね。因みに母さんはちゃんとあなたのことを覚えているから安心していいよ」
 遥か高みから見下ろす滝夜叉姫にも届くように、緑利は告げる。両者の間に立ち塞がるように、或いは何かから決別するように一歩前に進み出たその姿だって、高低差を利用すれば頭のてっぺんからつま先までつぶさに見えているに違いない。
 緑利の背後でごとりと音を立てて落ちた先程まで日下部阿蘭だったモノの一部も、グロテスクな切断面からスプリンクラーのように飛び散る赤も、彼女の右手の中で赤黒く光るサバイバルナイフも、いつの間にかまだら模様になった白いワンピースも、薄く弧を描く唇も、すべて。その、一瞬のうちに起った悪夢の――滝夜叉姫からしてみれば、望んだとおりの喜劇だろうが――何もかもが。
緑利の名を叫ぶ紅子の声も、何処か遠くて。
「久し振りねお姫様。日下部阿蘭の命一つなんて、貴方にしては随分とお手軽なお土産だこと……あたしはてっきり、また京都タワーでも叩き折れと言われるんじゃないかと思っていたのよ。嗚呼、でも貴方は昔から小さい女の子には優しいものね……あの時はうちのローリィが迷惑をかけてご免なさい。でも貴方のお蔭で、あの子は着物が大好きになったのよ。見ていて楽しかったわ」
 一瞬で階段の上から煙のように掻き消えた緑利の姿は、今は大階段の頂上にあった。ふわりと空から舞い降りるように現れて、背後から滝夜叉姫の耳元で囁くのは遠い日の思い出。翡翠と咎女、そしてその側近と言っても差し支えないアヤカシたちしか知らないはずの、とある邂逅。
 それを、芦屋緑利という彼女の関係者の寄せ集め様な姿をした少女が語る。緑利でしかない声で、顔で、けれど決して彼女のものではない口調で、彼女が本当に芦屋緑利という個体であれば、知り得る筈のない事実を語る。
 人であれアヤカシであれ、これほど不気味なことはないだろう。緑利という存在の正体を知らない者が相手であれば、特に。
 だからこれはきっと、こけおどしの時間稼ぎに位はなる……頼むからなってくれというのが緑利の本音だった。

「おいこら緑利! お前また勝手に!」
 一方、結界の内側で叫ぶ紅子の非難は、当然緑利には聞き流され、滝夜叉姫の耳には届くことすらなかった。五体満足の阿蘭の鼓膜は、五月蠅い位に震えているだろうが。
 紅子たちの目には、一人結界の外に立つ緑利が滝夜叉姫を相手に一人芝居をしているようにしか見えない。だが、付き合いの長い紅子には分かる……緑利は自分が時間を稼いでいる間に形勢を立て直せと言っているのだ。恐らく近くにいるのであろう即戦力を掻っ攫って来いと。だからわざわざ目くらましの結界の中に自分と阿蘭を押し込めるような真似をした。翡翠の妖力を一部とはいえ陰陽術に転用してみた結果がこのざまだ、陰陽師なんて滅びればいい。
「……これでも元影の輩なもんで。一時期同盟組んどったんですわ、ウチらと咎女……ってか犬神。せやからまぁアレも知っては……良い噂は聞かんかったけど」
 諦めた紅子は阿蘭の質問にやっと答え、改めて彼女の様子を見やる。実際の年齢は知らないが、聞く限り漆連の祖母レベル……しかも車椅子ときている。多分、老人扱いしようものなら殺されるだろうが、此処は未だ階段の上、ならば自分が駆け下りた方がきっと早い。そう紅子は判断して。
「」

___________
お二人ともギリギリ(焔御前だけど)面識あったのでセーフ。

4ヶ月前 No.154

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_aQl

 母の妹に子供が生まれる――そのことを初めて聞いた時、弟妹を欲しがっていた自分は素直に喜んだ。まだ男か女かも分からない従兄弟の面倒を見るのだと、幼いながらに息巻いていた。母と叔母は成人後も姉妹仲が良く、家族ぐるみの付き合いも多かったから、それが当然の未来であると思っていた。生まれたその日にも会いに行って、その小さな体を抱き上げることが出来るのだと、信じて疑わなかった。
 此の世の何処にも、確定された未来などありはしないのに。

 生まれたのは従妹だった。正確には、無事に生まれてこれたのは従妹だけだった。


_____________________
葛威はお兄ちゃん、葛威はお兄ちゃん、葛威はお兄ちゃん、葛威はお兄ちゃん……

4ヶ月前 No.155

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_aQl

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4ヶ月前 No.156

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_aQl

・襲撃に巻き込まれてるパターン
ルート1 母親に庇われ死体の下で生存
 どう考えてもトラウマルートだがトラウマになってない謎。段々と喪われていく母親の体温を直に感じながら、ボーっと「ああ、お母さん死んじゃったんだな」みたいなことを考えて、夜になったら這い出してそのまま路地裏に消えて行く。

ルート2 地下室とか戸棚とか時計の下とかどっかに押し込められてて敵さんに気付かれず生存
 お外が静かになったから出て来てみたら血の海でした。でも本人覚悟してたというか何か淡白な印象はある。万に一つ誰か生きてないかって言う事は一応確認するんだけど、直ぐ諦めて出て行きそう。

・襲撃時に外出していて帰ってきたら死んでいたパターン
ルート3 友達の家に遊びに行っていて生存
 ドアを開けたら血の海でしたが暗くて気付かず。最初は気付かずにお父さんの死体とかに蹴躓いて転んでると良い。「明かりぐらい付けろよ」ってなりながら辺りを見回すと家族の死体が転がっていて……


 なぁんか、何時かこうなると幼いながらに悟ってた感が凄いから、やっぱりエクリッシの家はブラックだったんだろうな。フィオレが教えるまでもなくお母さんとかが「いざ孤児になった時の対応マニュアル(お兄ちゃんと一緒編)(一人で頑張る編)」とか教えてそうな……いやうんもっと重いノリで。兄さん二人のイメージは綺羅と彩都。ザ・跡継ぎって感じのエリート長兄と面倒見のいいお調子者の次兄。兄妹仲は良好。家族仲も良好……良好? それかディアナだけえっらい年下で少なくとも両親との死別はそう遠くない話だったとか? 寧ろお父さんとっくに病に倒れてて「楽に死なせてくれてありがとう」くらいの気持ちだったとか? もういっそ最初から両親いない方が分かりやすくないこの子!?

 フィオレの仇討はしても家族の仇討してない辺り(スモーカーへの加入は遠回しにそうなる可能性はあれど)、この一家黒澤家ほどじゃないにしろ愛情の与え方間違ってた説……? 落ち着け、一回落ち着こう自分。

4ヶ月前 No.157

削除済み @mistydark ★R3lMq2ye0U_aQl

【記事主より削除】 ( 2016/10/28 16:08 )

3ヶ月前 No.158

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_aQl

・翡翠は「贖罪」の魔女。結界の入り口はみょなかの駅舎。基調色は薔薇色で、そのモチーフは羽の折れた鳥。視覚を封じられ怯えながら、誰かの名前を呼び続けている。

・ルークリーシアは「傲慢」の魔女。結界の入り口は焼失した教会。基調色は赤錆色で、そのモチーフは石鹸。枯れた体を引き摺りながら、謝罪の言葉を繰り返している。

・鈴木紅子は「貪欲」の魔女。結界の入り口は海の見える鉄塔。基調色はルビーレッドで、そのモチーフは蝶。周囲の音に耳を塞ぎ、引き攣った笑い声を上げ舞い続ける。
(紅子は「仮面」の魔女。結界の入り口は午前0時の時計塔。基調色は緋色で、そのモチーフは鬼灯。ぼんやりと残る面影を探し、身を震わせ慟哭している。)

・淡雪は「懺悔」の魔女。結界の入り口は夕暮れの高架下。基調色は浅紅色で、そのモチーフは歯車。ゆらゆら明滅する身体を動かし、誰かの名前を呼び続けている。

・みきは「陽炎」の魔女。結界の入り口は真夜中の病院内。基調色はヘリオトロープで、そのモチーフは鳥籠。欠損した身体を引き摺り、浅い呼吸を繰り返している。

・芦屋木陰は「高潔」の魔女。結界の入り口は図書館の壁。基調色は銀色で、そのモチーフはおとぎ話。ゆらゆら明滅する身体を動かし、引き攣った笑い声を上げ舞い続ける。


__________________
診断メーカー、「魔女のさいはて」より。
千年京女子組が余りにもドンピシャだったので保存させてください<m(__)m>

3ヶ月前 No.159

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=o4eHgid1YH

みょなか……? 真夜中

3ヶ月前 No.160

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_DpT

「さぁ、告解の刻です……伝えなさい、貴方の罪を。吐き出しなさい、貴方の抱える苦悩の全てを。恐れずに、何もかもを月光の下に曝け出すのです。言葉は形としては残りませんが、確かに空気を震わせ、大地に刻み込まれています。そしてそれは、此の満月の光が全て浄化してくれるでしょう。さぁ……望みなさい、魂の救済を。譬え神が貴方を許さずとも、わたくしが全てを赦しましょう」
「エリジウムへの道は長く険しい……何せ死ななければ辿り着くことは出来ないのですから。永遠の幸福の都は、数多の殉教者の血と骨の上に成り立つディストピアでもあるのです。それでも貴方は、彼の地を求めますか? 無理強いはしません、わたくしは単なる先導者。あの三日月のように、貴方方の足元を照らし、その道標となるのみです、貴方を守ることは出来ませんから……」
『貴方は、死後の救済を、信じます……カ?……――っく、あーっははははっ! バッカじゃねぇのアイツ等もお前も! どいつもこいつも馬鹿の一つ覚えみてぇに神様巫女様導き手様ってよぉ? ちょっと考えりゃ分かるだろうが、信じるだけで救われるなんてそんな都合の良いモン、此の世の何処を探したってあるもんか! 大体死んだ後墓の下で幸せになって何になるって言うんだ? え? どんだけ綺麗に骨になれるかでも競ってやがんのかよ!? あっははは、そりゃぁ傑作だ! 嗚呼、そうさ、そうだよ。この野山を埋め尽くす死体はみぃんなあたしの口先一つで死んでいった……愚かで愛しい、わたくしの殉教者(オモチャ)ですわ』

名前:シスター・セレネ(この呼称で呼ばれることが多い)/シネラリア・アディンセル(書類上の本名だが親に貰った名前ではない模様)
通称:深紅の聖女
性別:女
年齢:二十代後半
性格:絵に描いたような淑女、物腰柔らかで冷静沈着、何しても怒らない、というか声を荒げない、包容力がオーバーロード、理想のお母さんでお姉さんで嫁、立てば芍薬以下略、弁が立つ、凛として咲く高嶺の花の如く、オーラが神聖/左を全部反転させたヤンキー女子、利己的で計算高い、観察眼の塊、自分良ければ全て良し、宗教に親でも殺されたのかってくらいの恨みがある
容姿:砂色の髪に琥珀色の瞳、ロングウェービー、162p、華奢な体躯、目が死んでる(セレネ)、目がイッてる(シネラリア)
服装:シスター服とチャイナドレスの合いの子みたいなの、基調色は深緑、満月を模ったペンダント、黒のロングブーツ
備考:一人称わたくし/あたし、二人称貴方/お前
 のっといこーる二重人格、天才的に切り替えの上手い役者。なんか月を信仰対象にして死後救済を謳った新興宗教の教祖、持ち前の観察眼と口八丁で信者を獲得し、最終的に殉教と言う形で信者全員を虐殺(というか自殺教唆)した。セレネには剣になってくれる人も盾になってくれる人も大勢いたので闘う必要なぞなかったが、シネラリアに戦闘能力がない訳ではなく、笑顔で鉈を振り回す。尚、シネラリアは花の名前ではなく納骨所を指すcinerarium及びその複数形からとっている。

3ヶ月前 No.161

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★Android=o4eHgid1YH

・ディアナは事故死か病死
・事故の場合は即死or植物人間と化して一週間後くらいに死ぬor記憶喪失で普通の女の子になってしまう
・走馬灯には何だかんだマリーナさんも出てきそう
・病気の場合は生まれ故郷の路地裏で野垂れ死ぬ、肺の病気かな?
・雪に埋もれてる
・ノーチェの始まりはディアナの終わり
・見た目だけならフィオレの後追いみたくなる
・ってか、彼が迎えにきてくれる
・猫みたく死体隠したい人
・取り敢えず、ファミリーから消えた後に関係ないとこで死ぬ

2ヶ月前 No.162

削除済み @mistydark ★R3lMq2ye0U_qxX

【記事主より削除】 ( 2016/12/20 15:21 )

2ヶ月前 No.163

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_qxX

 公開する前からこんなこと言ってどうすんだよって感じなんですけれど。
 作中の季栗はザ・老害☆みたいに描いてるけど、実際はそうじゃないんだよって言う弁明、まぁメモ。
 850では終ぞ台詞のなかった直道を引っ張り出した結果視点がごちゃごちゃしてきたけど、あくまで遺文の主人公は道影な訳だから、彼や直道からすれば季栗は「昔は優しいお姉さんだったのに、気付いたら一族の繁栄のために個を犠牲にする非道な人間かつ陰陽寮の犬に成り下がってた」訳ですよ。だからそこで縁は切れちゃうし、その真意も確認されることは無い儘終わっていく。

 でも実は彼女の行動は、彼女なりに兄弟を守るためのもの。可愛い甥っ子たちだもの、菫が死んでからは自分が手塩にかけて育てた息子たちに等しいもの。
 道孝が嗅ぎ付けられる程度の計画、塚守の結構いい家の当主代理してる季栗が知れない訳がない。しかも、道孝と淡雪が殺された時点で上に報告が行かない訳がない。その辺りで計画の全容と失敗を悟った季栗は、高官達の動きを読んで先手を打った。
 道影暗殺の失敗が発覚したら、次手は頭首としての飼い殺し。そうなると次期頭首の直道がどうしたって邪魔になる。不慮の事故とかで直道が死ねば放っておいても道影が頭首になるしかなくなる。だからこのままでは直道までもが陰陽寮の凶刃に倒れることになる可能性が高い。
 一度ならず二度までも愛しい息子を、義妹の忘れ形見を奪わせてなるものか。そう考えた季栗は色々な理由をこじつけて直道を江戸に追放、誰かが手を出す前に自分たちの手で道影を次期頭首にしてしまう。仮に道影が頭首になった後もその方が影から支援しやすいし、直道も幕府側とのパイプ役にしてしまえば陰陽寮とてそうそう手は出せなくなる。そんな感じ。
 淡雪への暴言も(何割かは本音だろうが)、道影が憎悪=生きる意味を捨てないために自分が憎まれ役を買って出ただけのこと。

 だから彼女のいう一族の繁栄とは、芦屋本家の兄弟が“生きて”幸せになる事ととることが出来る。飼い殺しだろうと何だろうと生きていてくれればそれでいいと言う身勝手な親心とも言える。

1ヶ月前 No.164

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_qxX

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1ヶ月前 No.165

夕邑三日月 @mistydark☆NIljAHmRyhk ★R3lMq2ye0U_qxX

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1ヶ月前 No.166
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