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梁鴉、 ★Android=EiqX6XEB42



「ーーーでねえ、」
「あはは、そうなんですかあ」
 帰ろうと上履きから革靴に履き替え、下駄箱から出たとき、先輩が僕の知らない男性と楽しそうに喋っている姿を目撃した。二人は中庭にある白いテーブルクロスに座って向かい合っている。話の内容は聞き取れない。けれど笑ってる。楽しそうに、僕以外の人間と先輩は楽しそうに笑っている。
 姿がばれないように二人の表情が見える近くの草むらに移動し隠れ、葉の隙間から二人を監視することにした。
「ねえ、みーちゃん」
「俺、みーちゃんの事好きなんだ」
 ーーーえ?
「……何の冗談ですかあ、先輩。冗談なんて先輩らしくないですよー?」
 先輩は笑って流そうとする。けれど相手の男性はそれを流そうとはしなかった。
「俺、みーちゃんの事逢ったときから惹かれてた。御前の全てが好きなんだ」
 それを聞いたとき、僕の、俺の中から醜くどす黒い大きな塊が膨れ上がった。コイツを殺したいという感情がぐるぐると渦巻いたのだ。何勝手にコイツは人の許可もなく俺の先輩に告白してんだ? みえこ先輩は俺のなんだ。誰にも渡さない俺の俺のおれ、

「…………後輩くん、?」

 鞄に入ってあった鋏を取りだし、そいつの脳天に思いっきり強く降り翳した。

2013/08/14 21:50 No.146

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