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梁鴉、 ★Android=EiqX6XEB42



「眼鏡ちゃん。起きなさい。もう朝やで、」
 キツネさんがふかふかベッドで寝てる私を起こそうとぽんぽん背中を優しく叩いた。
 しかし、私は起きることなく夢の中に浸すもうと目を強く瞑る。
「もう。起きへんともう推理小説貸さへんで?」
 とかいいつつ貸してくれるのがキツネさんだ。
「ほんまに貸さへんで。ええの?」
 キツネさんの声が低くなった。声の中に真剣さが混じり酸素を吸うのが辛くなる。
 どうせ貸してくれる。それがキツネさんだもの。
 何度も自分に言い聞かせた。
 するとキツネさんは重い溜め息を吐く。
「じゃあもうええわ。そんなに起きたくないんやったら」
 気だるそうな低く重みの入った声音が室内を満たした。
 やばい。キツネさん怒らしちゃった。
 起きなきゃ。
 そう思って起き上がった頃にはもうキツネさんの姿はなくて、只只重たい空気が私を圧し殺そうとしていた。

「あーあ。やっちゃった……」
 はぁ、と溜め息をついた。
 もう、キツネさんと顔合わせできないよ…。

2013/07/28 21:51 No.139

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