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墓場で猫がゾンビダンス

 ( 書き捨て!小説 )
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猫子@cotori ★ck4PzRA42c_uSe




 あてんしょん、ぷりーず!


 ここは私、猫子が書いた駄文だったり没ネタだったりを溜めておく場所です。
 もしかしたら修正して小説投稿城などに投稿する小説のネタになる可能性もあります。

 色々とやばい単語が飛び交ったりグロ表現がある内容も、そうでないフツーな内容も、全てごちゃまぜにするつもりです。
 とりあえず15歳以上の方にしか見れないようにしました。
 読むのはご自由ですが、読んだ後は自己責任でお願いします。


 当然ですが、くれぐれも晒し・荒らし・盗作なんかはしないでください。




 それでは、気ままに気まぐれにぐだぐだと書いていこうと思います。

8年前 No.0
メモ2012/09/23 10:06 : 猫子 @cotori★3TjZqsYsy9_Oag

たまに読み返して誤字が見つかるとウワアアアって顔から火炎放射です

とりあえずこれからも書きたいこと書けるだけもそもそと書いていきます


『いいね!』レス 


 ―→あわねこ様

 はわああああ告白されてしまいましたうわあにやけすぎて顔面崩壊。ごめんなさい人に与えられるだけの文才がないのです。


 

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猫子 ★ckneAMderl_yoD

 バイクの免許取得は満15歳から、車の免許取得は満18歳から。
 久凪と祈春が通っているところを始め、多くの学校ではバイク通学を許している。しかし中学校三年生は駄目。高校入学してから。
 義務教育という概念はなし。本人の意思で好きなときに学校を辞めて働くことができる。貧民街だと小学校に通っていない子供も多い。

2年前 No.620

猫子 ★ckneAMderl_yoD

夜虎と紗々

 夜虎が18歳、紗々が16歳のときに出会う。現在は便利屋のような存在。紗々が高1のとき思わぬことから借金を背負い、自力で返済するため学校で紹介されていたアルバイトの中から求人を探していたとき、初対面の夜虎が個人で見つけてきたと思われる求人の誘いをかけてきた。夜虎が探し出してくる変わった内容の仕事は二人一組で募集しているものばかり。このことがきっかけとなり、一年半をかけて借金を全額返済した後も紗々は夜虎と二人組で仕事を続けている。様々な仕事の中には非合法なものもあり、20歳前後という年齢の割に経験が豊富。二人とも夜虎の祖父の家で暮らしている。子育てを放棄気味だった両親に代わり、幼い夜虎をずっと世話していた立派な祖父だが、他の家族が誰も関心を持たないからと今では夜虎が面倒を見ている。家事や炊事はその日の気分でどちらが何をするか決めるが、大抵は紗々が多くのことを押しつけられている。紗々を夜虎のことを「悪魔のよう」「出会わなければよかった」とよく言っているが、お互い誰よりも信頼し合っている。

2年前 No.621

猫子 ★ckneAMderl_yoD

夜虎と紗々

 夜虎が18歳、紗々が16歳のときに出会う。現在は便利屋のような存在。紗々が高1のとき思わぬことから借金を背負い、自力で返済するため学校で紹介されていたアルバイトの中から求人を探していたとき、初対面の夜虎が個人で見つけてきたと思われる求人の誘いをかけてきた。夜虎が探し出してくる変わった内容の仕事は二人一組で募集しているものばかり。このことがきっかけとなり、一年半をかけて借金を全額返済した後も紗々は夜虎と二人組で仕事を続けている。様々な仕事の中には非合法なものもあり、20歳前後という年齢の割に経験が豊富。二人とも夜虎の祖父の家で暮らしている。子育てを放棄気味だった両親に代わり、幼い夜虎をずっと世話していた立派な祖父だが、他の家族が誰も関心を持たないからと今では夜虎が面倒を見ている。家事や炊事はその日の気分でどちらが何をするか決めるが、大抵は紗々が多くのことを押しつけられている。紗々は夜虎のことを「悪魔のよう」「出会わなければよかった」とよく言っているが、お互い誰よりも信頼し合っている。

2年前 No.622

猫子 ★ckneAMderl_yoD

バディものキャラ服装メモ


久凪
 通っている高校の制服は濃紺のブレザー、赤色のネクタイ、白いカッターシャツ、黒・灰・白のチェック柄スラックス、ブレザーを着ないときはベージュのベスト。私服は黒いレザージャケット、白いVネックシャツ、藍色のジーンズ。

祈春
 通っている高校の制服は濃紺のブレザー、赤色のリボン、白いカッターシャツ、黒・灰・白のチェック柄スカート、黒いスパッツ、ブレザーを着ないときはベージュのベスト。私服は桃色のパフスリーブブラウス、アイボリーのキュロットスカートに黒いオーバーニーソックス。

2年前 No.623

削除済み ★ckneAMderl_yoD

【記事主より削除】 ( 2018/05/23 20:54 )

2年前 No.624

削除済み ★ckneAMderl_yoD

【記事主より削除】 ( 2018/05/23 20:54 )

2年前 No.625

削除済み ★ckneAMderl_yoD

【記事主より削除】 ( 2018/05/23 20:57 )

2年前 No.626

猫子 ★ckneAMderl_yoD

バディもの

久凪の名前を玖凪に変更
読みは変わらず「クナギ」


生まれた季節と時間
玖凪 夏の早朝生まれ
祈春 春の夜中生まれ
秘羽 冬の夜生まれ
御燈 冬の昼生まれ
夜虎 春の朝生まれ
紗々 秋の夕方生まれ



玖凪と祈春は親友
秘羽と御燈は盟友
夜虎と紗々は悪友



イメージソング
F/l/o/w/e/r/w/a/l/l (米/津/玄/師)
シ/ュ/ガ/ー/ソ/ン/グ/と/ビ/タ/ー/ス/テ/ッ/プ(U/N/I/S/O/N S/Q/U/A/R/E G/A/R/D/E/N)
ア/ウ/ト/サ/イ/ダ/ー/(E/v/e)

2年前 No.627

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

バディもの


夜虎の祖父。盲目で年老いているが美しい容姿と雰囲気を持つ。白髪交じりの煤竹色の髪に唐紅色の瞳。髪は毎朝夜虎が簡単な七三分けにセットしている。滅多に喋らず、動かない。いつも本棚に囲まれた高級な椅子に深く腰掛けている。早くに妻を失った後、夜虎が幼い頃から両親に代わり彼の世話をしていた。病気で視力を失い、一人でもなんとか生活を送ることが可能になると家族から関心を持たれなくなった孤独な老人。現在は唯一彼に懐いていた夜虎が面倒を見ている。

1年前 No.628

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

バディもの

祠土(シド)
 夜虎の祖父。盲目で年老いているが初めて見た者が息を呑むほどの美しい容姿と雰囲気を持つ。白髪交じりの煤竹色の髪に唐紅色の瞳。髪は毎朝夜虎が簡単な七三分けにセットしている。滅多に喋らず、動かない。いつも上等な服を着て、本棚に囲まれた高級な椅子に深く腰掛けている。早くに妻を失った後、幼い夜虎を彼の両親に代わり世話していた。病気で視力を失い、一人でもなんとか生活を送ることが可能になると家族から関心を持たれなくなった孤独な老人。現在は唯一彼に懐いていた夜虎が面倒を見ている。夜虎と紗々は祠土の家で同居している。

1年前 No.629

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

バディもの

玖凪
「祈春はいい奴だよ。誰からも好かれるって、きっとああいう人間のことを言うんだろうな。俺にはあいつみたいな友人、もう一生できないと思う」

祈春
「玖凪は誤解されやすいんだけど、本当は私よりずっと優しいの。そのことをもっと皆に知ってもらえたらいいんだけどね」

1年前 No.630

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

バディもの 爪の色メモ

玖凪 マリンブルー
祈春 パステルピンク
秘羽 エメラルドグリーン
御燈 ルージュ
夜虎 ブラック
紗々 ヘリオトロープ

マニキュア・ペディキュアを塗るのが当たり前の世界でもいいし個人によって爪の色が生まれつき違う世界でもいい
とりあえず作中の人物は皆手も足も爪に色がついている

1年前 No.631

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

御主人様とメイドさん

御主人様
 男。20歳。我が儘。ジャイアニズムの塊。湯水のように金を使うがそれでも尽きないほどの資産を誇る金持ち一族の嫡男。13年前、まだ禁止されていなかった奴隷市場で売られていたメイドさんを買い取った。基本的に他人を信用していないが自分のことを信じてもらえないのは嫌らしい。

メイドさん
 女。21歳。慇懃と慇懃無礼の間を行ったり来たり。買い取られてすぐは借りてきた猫だったが、現在は御主人様に対して遠慮がない。黒を基調としたクラシカルな制服の武装メイド。

1年前 No.632

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

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8ヶ月前 No.633

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

殺し屋

《花屋》
 五人の少年少女が所属。一人一人殺し方が異なるため依頼者が殺し方を希望することが可能。依頼者が殺し方を問わないと言った場合、他に入っている仕事の状況や対象との相性を考慮して花屋が選ぶ。

 花屋(はなや)
 五人のマネージャー。20代半ばほどに見える女性。

 水蓮(すいれん)
 殺し屋の少年。13歳。刺殺専門。

 桜(さくら)
 殺し屋の少年。14歳。毒殺専門。

 竜胆(りんどう)
 殺し屋の少年。14歳。撲殺専門。

 桔梗(ききょう)
 殺し屋の少年。14歳。扼殺専門。

 向日葵(ひまわり)
 殺し屋の少女。15歳。爆殺専門。



《人鳥(ぺんぎん)》
 男女一組の殺し屋。白いシャツと黒いスーツ姿。顔立ちがよく似ているため、双子の兄妹あるいは姉弟ではないかと言われている。本人達曰く「家族のようで、友人のようで、恋人のような関係」であるらしい。

 黒羽(くろは)
 殺し屋の男性。19歳。黒髪で前髪に一房、白いメッシュを入れている。白羽よりも髪が短い。

 白羽(しろは)
 殺し屋の女性。19歳。白髪で前髪に一房、黒いメッシュを入れている。黒羽よりも髪が長い。

 海烏(うみがらす)
 元殺し屋の仲介業者。男性。36歳。人鳥の二人に殺しの技術を教え込んだ師匠。専属契約を結んでいるわけではないが、人鳥の仕事は彼からの斡旋がほとんど。


《兎(うさぎ)》
 殺しのほかにも様々な仕事を一人でこなしている。

 兎(うさぎ)
 女性。22歳。

 荒野(こうや)
 兎のマネージャー。男性。42歳。

8ヶ月前 No.634

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

ツイてる友達

 私にはやけに運のいい友達がいる。
 午後から高確率で雨が降る予報でも、彼女が傘を忘れて登校してきた日は夜になっても雨が降らなかった。反対に彼女が練習中に足を捻挫した三日後の運動会は晴天の予報がはずれ土砂降りの雨となり、延期となったおかげで彼女は運動会までに怪我を癒やすことができた。宝籤を引けば一等や二等でないにしろ、毎回それなりの金額を当選させる。価値があるものを拾うことも珍しくなかった。紙幣がぎちぎちに詰まった皮財布を下校途中で拾い、交番に届け、大金だというのに落とし主は現れず総額五十万円をあっさり手に入れた様子を目の当たりにしたときは「幸福の神様でもついてるんじゃないか」と本気で思った。
 確かあれは中学一年生の、冬のこと。彼女の家庭ではそれまで年が明けても初詣に行く習慣がなかったらしく、私が毎年行く初詣の話をすると興味津々に目を輝かせていた。私が母に「次の初詣は彼女と一緒に二人で行きたい」と伝えると、相手の家族が許可したら構わないと言ってくれた。もし宗教上の理由があったら勝手に連れ出してはいけないだろうとのこと。後日、彼女の家に遊びに行った際確認を取ってみると、ただ単に人の多いところへ出かけるのが億劫だったから今まで初詣に連れて行かなかったのだと聞いた。それなら何の問題もない、と私達は二人で初詣に行くことを約束した。そして新年を迎え、初日の出を拝んだ寒い朝、私は彼女と一緒に神社へ向かった。彼女はその人混みに少し圧倒されていたが、初めての光景に興奮もしているようだった。お賽銭を投げる人々の列に並び、寒い手を握り合いながら少しずつ進んでいく。そして、あともう少しで私達の番、というとき。
「すみません。そちらの方、すみません」
 拝殿の中から、神職と思われる和装の男性が慌てた様子でやってきた。誰のことを言っているのだろうかと思っていると、その人は彼女の前で足を止めた。特に知り合いというわけでもないらしく、彼女も突然のことに驚いていた。
「大変申し訳ないのですが、参拝をご遠慮願いたいのです」
 えっ、と彼女が声を震わせる。私も何故そんなことを言い出すのかわからなかった。私達は普通のコート姿で、神社に相応しくない格好などしているつもりはなかった。大声で騒いでいる人とも違う。何も迷惑なんてかけていないはずなのに。しかも、神職の人は顔面蒼白で何故か怯えたような目を彼女に向けていた。何度もぺこぺこと頭を下げ、お引き取り下さいと繰り返す。初めての思い出となるところでこんな対応をされて、よほどショックだったのか彼女は呆然としていた。代わりに私が理由を教えてほしいと主張すると、その人は迷った様子で私達を列から離れたところに案内した。そこには彼と同じような格好した男性や巫女さんが二人ずついて、全員具合の悪そうな顔を見せていた。
「わざわざ来てくださったのに、本当に申し訳ございません。ただ、その……お嬢さんについているものが、とても強くてですね。この神社で祀っている神様が、先ほどからひどく怯えているようなのです……」
「私についてるって、背後霊とかそういうのですか?」
 彼女が訊ねると、先ほどから私達と話している人とは別の、一番年配そうな老齢の男性が口を開いた。
「いえ、違います。背後霊であれば強くても神社にいるものを脅かすことはまずないでしょう。あなたから感じるのは、私達も今までに感じたことのない存在でして……失礼のないように上手く説明するのが大変難しいのですが……」
 慎重に言葉を選んでくれているというのが、子供心にわかった。しかし彼が言葉を続ける前に、私達の背後――列の方からガシャンッという大きな音と、悲鳴が上がった。見ると、さっきまで参拝者が振っていただろう拝殿の入り口にある大きな本坪鈴が落下したのか、太い縄ごと賽銭箱の上に落下していた。


8ヶ月前 No.635

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

ツイてる友達

野風(のかぜ)
 高校1年生。女子。
 さばさばとした性格だが姉御肌。虎落とは小学校からの友人で、彼女に何かが憑いていると知ってからは多少の恐れを感じたものの離れることはしなかった。四人の中で一番行動力があり、その面倒見の良さから三人に「お母さん」とよく呼ばれる。

虎落(もがり)
 高校1年生。女子。
 野風にとっての「ツイてる友達」。昔からやたら運がいい一方、神社や教会などの出入りを断られている。その理由は何か得体の知れない超常的存在が数体彼女に憑いているため。本人は何も感じていない。結構天然。

久遠(くおん)
 高校1年生。男子。
 中学2年生のとき野風、虎落とクラスメイトとなった。家族そろって霊感が強い性質で、その関係から本格的な霊媒師の知り合いもいる。虎落に憑いているものをある程度視認できる。そのため当初彼女を避ける傾向があったが、お人好しの性格故につい放っておけず関わってしまう。

美月(みづき)
 高校1年生。男子。
 久遠とは幼馴染みで家が隣。彼と同じタイミングで野風、虎落と知り合った。長身の美形で女子から人気。本人も比較的軽い性格で頻繁に彼女が代わっているが、オカルト好きが原因で早くに別れを切り出されるせいもある。霊感の強い久遠を羨ましく思っている。



虎落に憑いているもの
 久遠曰く「この世のモノじゃない」「少なくとも背後霊ではなく、魔物に近い」存在。普通の人には感じることも見えることもないが、霊感が強い人や神主や神父などそういった職業に就いている人の中には視認・感知できる者もいるらしい。一体だけでなく、虎落が実際に見ただけでも四体確認できている。全ての個体が強力過ぎる力を持ち、一体だろうと霊媒師が祓うどころか神社に祀られている神を食らうとまで言われている。

8ヶ月前 No.636

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

ツイてる友達

 私にはやけに運のいい友達がいる。
 たとえば小学生の頃。午後から高確率で雨が降る予報でも、彼女が傘を忘れて登校してきた日は夜になっても雨が降らなかった。反対に彼女が練習中に足を捻挫した三日後の運動会は晴天の予報がはずれ土砂降りの雨となり、延期となったおかげで彼女は運動会までに怪我を癒やすことができた。宝籤を引けば一等や二等でないにしろ、毎回それなりの金額を当選させる。価値があるものを拾うことも珍しくなかった。紙幣がぎちぎちに詰まった皮財布を下校途中で拾い、交番に届け、大金だというのに落とし主は現れず総額五十万円をあっさり手に入れた様子を目の当たりにしたときは「幸福の神様でもついてるんじゃないか」と本気で思った。
 確かあれは中学一年生の、冬のこと。彼女の家庭ではそれまで年が明けても初詣に行く習慣がなかったらしく、私が毎年行く初詣の話をすると興味津々に目を輝かせていた。私が母に「次の初詣は彼女と一緒に二人で行きたい」と伝えると、相手の家族が許可したら構わないと言ってくれた。もし宗教上の理由があったら勝手に連れ出してはいけないだろうとのこと。後日、彼女の家に遊びに行った際確認を取ってみると、ただ単に人の多いところへ出かけるのが億劫だったから今まで初詣に連れて行かなかったのだと聞いた。それなら何の問題もない、と私達は二人で初詣に行くことを約束した。そして新年を迎え、初日の出を拝んだ寒い朝、私は彼女と一緒に神社へ向かった。彼女はその人混みに少し圧倒されていたが、初めての光景に興奮もしているようだった。参拝者の列に並び、冷え込んだ手を握り合いながら少しずつ進んでいく。そして、もうすぐ私達の番、というとき。
「すみません。そちらの方、すみません」
 拝殿の中から、神職と思われる和装の男性が慌てた様子でやってきた。誰のことを言っているのだろうかと思っていると、その人は彼女の前で足を止めた。特に知り合いというわけでもないらしく、彼女も突然のことに驚いていた。
「大変申し訳ないのですが、参拝をご遠慮願いたいのです」
 えっ、と彼女が声を震わせる。私も何故そんなことを言い出すのかわからなかった。私達は普通のコート姿で、神社に相応しくない格好などしているつもりはなかった。大声で騒いでいる人とも違う。何も迷惑なんてかけていないはずなのに。しかも、神職の人は顔面蒼白で何故か怯えたような目を彼女に向けていた。何度もぺこぺこと頭を下げ、お引き取り下さいと繰り返す。初めての思い出となるところでこんな対応をされて、よほどショックだったのか彼女は呆然としていた。代わりに私が理由を教えてほしいと主張すると、その人は迷った様子で私達を列から離れたところに案内した。そこには彼と同じような格好した男性や巫女さんが二人ずついて、全員具合の悪そうな顔を見せていた。
「わざわざ来てくださったのに、本当に申し訳ございません。ただ、その……お嬢さんについているものが、とても強くてですね。この神社で祀っている神様が、先ほどからひどく怯えているようなのです……」
「私についてるって、背後霊とかそういうのですか?」
 彼女が訊ねると、先ほどから私達と話している人とは別の、一番年配そうな老齢の男性が口を開いた。
「いえ、違います。背後霊であれば強くても神社にいるものを脅かすことはまずないでしょう。あなたから感じるのは、私達も今までに感じたことのない存在でして……失礼のないように上手く説明するのが大変難しいのですが……」
 慎重に言葉を選んでくれているというのが、子供心にわかった。しかし彼が言葉を続ける前に、私達の背後――列の方からガシャンッという大きな音と、悲鳴が上がった。見ると、さっきまで参拝者が振っていただろう拝殿の入り口にある大きな本坪鈴が落下したのか、太い縄ごと賽銭箱の上に落下していた。落ちた衝撃なのか鈴は割れていたが、不自然なほどに砕けている。ひっ、と巫女さんが小さく引き攣った声を上げた。
「本当に申し訳ありません。どうか、お引き取りください。お願いします、お願いします……!」
 深々と頭を下げられ、無理に参拝を済ませる気にはとてもなれず、私と彼女は破魔矢もおみくじも買わず急いで神社を後にした。結局その年は初詣に行けず、それどころか三が日を過ぎてすぐ、件の神社は社殿を改修するということになってしばらくの間立ち入り禁止になっていた。



8ヶ月前 No.637

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

ツイてる友達

野風(のかぜ)
 高校1年生。女子。
 さばさばとした性格で姉御肌。虎落とは小学校からの友人で、彼女に何かが憑いていると知ってからは多少の恐れを感じたものの離れることはしなかった。四人の中で一番行動力があり、その面倒見の良さから三人に「お母さん」とよく呼ばれる。

虎落(もがり)
 高校1年生。女子。
 野風にとっての「ツイてる友達」。昔からやたら運がいい一方、神社や教会などに行くと関係者から中に入るのを止められていた。その理由は何か得体の知れない強力な超常的存在が数体彼女に憑いているため。本人は何も感じていない。結構天然。

久遠(くおん)
 高校1年生。男子。
 中学2年生のとき野風、虎落とクラスメイトとなった。家族そろって霊感が強い性質で、その関係から本格的な霊媒師の知り合いもいる。虎落に憑いているものをある程度視認できる。そのため当初彼女を避ける傾向があったが、お人好しの性格故につい放っておけず関わってしまう。

美月(みづき)
 高校1年生。男子。
 久遠とは幼馴染みで家が隣。彼と同じタイミングで野風、虎落と知り合った。長身の美形で女子から人気。本人も比較的軽い性格で頻繁に彼女が代わっているが、オカルト好きが原因で早くに別れを切り出されるせいでもある。霊感の強い久遠を羨ましく思っている。



虎落に憑いているもの
 久遠曰く「この世のモノじゃない」。虎落の中に潜んでいて、彼女に害を成すものが近づくと現れ、それが人間であろうとそうでなかろうと機械的に排除する。霊的な存在に関しては捕食しようとするらしい。少なくとも背後霊や守護霊の類いではなく、魔物に近い。普通の人には感じることも見えることもないが、霊感が強い人や神主や神父などそういった職業に就いている人の中には視認・感知できる者もいる。一体だけでなく、久遠が実際に見ただけでも四体を確認済み。全ての個体が強力過ぎる力を持ち、一体だろうと霊媒師が祓うどころか神社に祀られているような神すら脅かす存在らしい。

一体目
 久遠が最初に見たもの。頭部が三つある、青色の深海魚と龍が融合したような姿。顔は同じように見えて三つともそれぞれが少しずつ異なる。最も頻繁に姿を現しているらしい。

二体目
 久遠が二番目に見たもの。額に巨大な金色の単眼を持つ、白い狼のような姿。出現するときには決まって血生臭い匂いがする。

三体目
 久遠が三番目に見たもの。先端に鋭利な鉤爪を生やした何本もの赤黒い触手の姿。他の個体は虎落の肉体から完全に分離するように出現することもあるが、この個体だけは常に虎落の背中から生えているようにしていて離れることがない。

四体目
 久遠が四番目に見たもの。今確認できている個体の中で唯一の人型。異様に手足が細長い真っ黒な無性別の痩身で、ペストマスクに近い鳥のような顔面を持つ姿。久遠が一番苦手としていて、その理由は自分達のことが認識できる人間をじっと見つめてくるため。

8ヶ月前 No.638

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

ツイてる友達

「虎落に会いたいって人がいるんだけど、いいかな」
 久遠がそう言った相手は虎落本人じゃなくて私だった。それで私はなんとなく、その会いたいって言うのは心霊関係の人なんだろうなと察した。わざわざ私に言わなくてもいいのに。虎落に憑いてるものが見えるのは久遠だけなんだから、判断も彼がしていいと思う。それでも久遠は私が一番虎落と付き合いの長い友人で、事情もよくわかっているからと私から許可を取ろうと考えたらしい。まあ、虎落本人に言ったところで色々と警戒心ゼロな彼女は「私に会いたい人? いいよ」とあっさり頷くだけだろう。
「それってどんな人なの」
「結構強いよ。ミヤコさんっていう女性の霊媒師で、その手の雑誌によく出てる。去年の夏、地方にある女子校で五人の生徒が連続で自殺したニュースが話題になったの覚えてる? あれ、昔は処刑場だったところに学校建ててたらしくて、それで変なもの呼び寄せたらしいよ。報道は伏せられたけど、あのときの事件を解決したのもミヤコさんなんだ」
「へえ……。久遠の知り合い?」
「僕の叔母と親しいんだって。家族に虎落のことを話したら叔母さんに、その叔母さんからミヤコさんに話が伝わったらしくて……力になりたいって言ってきた。僕は正直無理だって言ったんだけど、なんか余計に火がついたらしくてさ。とりあえず会うだけでもって」
「会うだけならいいと思うよ。私はよくわからないけど、そういう人からお金ぼったくられることだけが怖い」
 虎落がミヤコさんと会うのは二週間後、駅前の喫茶店でということになった。オカルト好きな美月は当然のように同席したいと主張し、私も流れで付き合うことに。本格的な霊媒師というものも多少興味がある。

6ヶ月前 No.639

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

ツイてる友達

 休日の午後で、それなりに客の数が多い喫茶店。いきなり美月が注文したジャンボチョコレートパフェを四人でつつき始め、五分ほど経つ。なんでもミヤコさんは別件で隣町で仕事を済ませてから来るらしい。そんなに毎日霊媒師の仕事ってあるのだろうか。
 ミヤコさんが近くまできた、と携帯端末を弄っていた久遠が言った。ミヤコさんはこの辺りにあまり来たことがないとのことで、久遠と私が一旦店の外まで出てお迎えすることになった。やがて現れたミヤコさんは三十代前半くらいの想像よりも若い人で、綺麗な容姿をしている。艶やかな黒髪が真っ直ぐ肩まで伸びていて、白いセーターに深緑色のチュールレーススカートがよく似合っていた。けれどもただの美人とは違う。どう表現すればいいのかわからないけれど、他の人からは感じたことのない強い力を持つ瞳だ。
「久遠くん、久し振り。遅くなってごめんなさい。そちらにお嬢さんは初めましてね」
「あ、はい。初めまして。えっと……今回ミヤコさんに見てもらう子の友人で、野風と言います」
 するとミヤコさんはじっと私をつま先から頭の天辺まで舐め回すように見てきた。
「うん。あなたからは特に変なものは感じないわね。伝染するようなものじゃないのかも」
「はぁ……」
「あの、ミヤコさん。今回本当にきついと思うから、気を付けて」
「大丈夫よ久遠くん」
 ひどく心配そうな顔色の久遠に優しく微笑み、ミヤコさんは店内に入っていった。私達が座っていた席は、奥の方にある。しかし最初はヒールの音を小さく響かせながら歩いていたミヤコさんが、店の中央辺り――パフェを食べている二人の姿が見えるところまできて、足を止めた。
「――――ひっ、ぃいいいぃっ!」
 甲高い悲鳴に店中の人間が注目した。ミヤコさんに。
 ぺたんと床に尻餅をついた彼女は、そのまま震える身体でどうにか後退しようとしていた。お客様どうしました、と慌てた様子でウェイトレスがやってくる。虎落と美月もスプーンを片手にこちらを振り返った。
「うそ、何、なんなのよこれ……。無理、私には無理っ」
「あの、大丈夫ですか?」
 ミヤコさんだとわかっているのかいないか、虎落は席から立って彼女に歩み寄ろうとする。途端に「ぎゃあぁあああっ!」とミヤコさんは漫画みたいな悲鳴を上げた。つい数十秒前に見せていた、あの自信に満ち溢れた美貌は崩れている。顔面蒼白で、嫌な汗をかき、髪を振り乱して虎落から逃げる。
「やめて! 来ないで! 来ないでぇえええっ!」
 ものすごい声で拒絶するミヤコさんに店中がざわつく。隣を見ると、久遠も顔色を悪くして虎落を見つめていた。しかしすぐに我に返ったらしく、周囲にぺこぺこと謝りながら腰の抜けたミヤコさんを店の外に連れ出していった。美月は一人だけパフェを食べ続けていた。





「あのとき、何が見えてたの?」
「人型の方が出てた。あいつ、僕やミヤコさんみたいな見える奴らがわかるらしくて向こうから顔を向けてくるんだよ」

6ヶ月前 No.640

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

紺と紅


 紺野ナオ(こんの なお)
 24歳。身長175cm。一人称「俺」。ゲイ専門風俗店『シイナ』のバリネコ男娼。アッシュグレイの髪と灰色の瞳。線の細い、薄幸そうな美しい顔立ち。親が危ないところから金を借りたが過労死したため、借金返済のため14歳から売りを始めた。少年時代に荒んだ経験をしてきたこともあり、自分に親切にしてくれる相手であればあるほどその人物を試すような態度や振る舞いを見せる。仕事がない時間帯は図書館に入り浸り、児童コーナーで絵本ばかり読んでいる。

 紅坂ミカゲ(こうさか みかげ)
 21歳。身長184cm。一人称「私」。ゲイ専門風俗店『シイナ』の運転手兼ボディーガード。レッドブラウンの髪と琥珀色の瞳。目力の強い、中性的で凛々しい顔立ち。大柄で声が低く、また胸が非常に小さいうえに(AAAカップ)厚着をしているため男性と見間違われることが多い。しかし本人は相手の驚く反応が見たいからと、気付かれるまでは自主的に訂正しない。シルバーアクセサリー集め、パルクールが趣味。ドライブと素手喧嘩の腕前が逸脱している。



 ナオは最初ミカゲのことを自分より年上の男(ノンケ)だと思い込んでいた。
 ミカゲがナオの付き人になってすぐの夜、からかうためにナオはミカゲの前にしゃがみ「尺でやってやろうか?」と言う。そのままチノパンツのチャックを下げたが、しっかり女性もののショーツが出てきて飛び退くナオ。
「な、なんで、おま……そういう趣味?」
「違う」
「女かよ。くっそ紛らわしい」
 舌打ちをするナオに「そういう反応が見たいからいつも黙ってるんだ。まさか下着を見られるとはな」とミカゲはからから笑いながら身嗜みを正す。

4ヶ月前 No.641

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

紺と紅


「はあっ!? お前、21歳!?」
「それがどうした」
「嘘だろ俺より三つも若いのかよ……年上だと思ってた。背も態度も無駄にでかいし」
「へえ、ナオって24歳なのか」
「おうこら年上なら敬えや呼び捨てにすんな」
「やだよ今更。そっちだって年上だと思ってた私に対して敬語も敬称もなしだったくせに」
「当たり前だろ。俺の方が店だと先輩だし、稼ぎも上だ」
「先輩ね……。男娼と運転手じゃ全然違うと思うが」
「そもそもミカゲ、何食ったらそんなに背が伸びるんだよ。筋肉も普通の女よりずっとついてるし」
「特別なものは何も。ナオは何食わなかったらそんなに痩せぎすなんだ? 前に担いだとき思ったけど、絶対に私より体重軽い」
「ぶっ殺すぞクソアマ」
「やれるものならどうぞ。私に一発だけでも拳を当てられるものなら」
「…………本っ当に可愛くねぇ年下だな」
「可愛いなんて言葉、小学校を卒業する前に誰からも言われなくなったぞ」

4ヶ月前 No.642

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

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4ヶ月前 No.643

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4ヶ月前 No.644

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3ヶ月前 No.645

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

《Heliotrope》
ボーイズラブ
主要人物が男ばかり
主人公が総攻め
ハーレムっぽい
ゲームみたいにルート分岐で誰と恋人になるかが変わるみたいなそんなやつ


登場人物

庚(かのえ)
主人公。20歳。バイ。記憶喪失で自分が誰なのかどこから来たのかもわからない。Aの好意で《Heliotrope》にてアルバイトとして働くことになった。


《Heliotrope》の経営者。36歳。ノンケ。真夜中の路地裏で庚を発見し、保護した人物。庚が記憶喪失であることを知り、住む場所と仕事を用意した。


《Heliotrope》の従業員。21歳。ノンケ。庚と最も年齢が近いため、すぐに親しくなった。何かと庚のことを気にかけている。


《Heliotrope》の従業員。27歳。ノンケ。


《Heliotrope》の従業員。30歳。ノンケ。

3ヶ月前 No.646

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

嫌われ者なお医者さんと人気者な傭兵さんの話

イリヤ
お医者さん。男性。24歳。淡い金髪と青色の瞳。真顔でいると冷たい印象を与えやすい、整ってはいるが目つきがやや鋭い顔立ち。患者をリラックスさせる目的で問診中はもちろん手術の際にも常に微笑を浮かべているが、目が笑っていないアルカイックスマイルは余計に不気味がられている。わざと痛くする治療を行うため加虐嗜好を疑われているが、実際は治療を恐れることで人々が極力怪我をしないよう自分の身を大切にしてくれれば、という願いがある。自身にかけられた誤解を解こうとしない。天才的な技術を持ち、医師としての腕は確か。頼りにされてはいるが住人からは嫌われている。


アンベル
傭兵さん。女性。22歳。深い茶髪と緑色の瞳。柔和で優しげな印象を与える顔立ち。生真面目で正義感が強い。所属する傭兵団の中では唯一の女性だが、自分よりずっと体格の優れた男性にも負けない身体能力を持つ。戦闘の際には前線に立つため、定期的に負傷してはイリヤの治療を受けている。痛みに強く、イリヤからどれだけきつい治療を受けても悲鳴を上げない数少ない人物。また、傷の回復が異様に早い。自分の体を大切にしていないわけではないが、つい危ない戦い方をしてしまいがち。子供の遊び相手や老人の手伝いも率先して引き受けるため、住人からは老若男女問わず慕われている。







「イリヤ、私はあなたのことが好きなのかもしれない」
「…………俺の治療を受けながら告白するなんて、きみは随分変わってるね。かもしれない、って言うのは?」
「恥ずかしいことに私はこれまで誰かを性的に好きになった経験がなくてね。自信が持てないんだ」
「へえ。例えば今、こうして俺の手が触れていることに何か感じているのかい」
「治療されていると感じる。いつも感謝しているよ、イリヤ」
「う〜ん……じゃあ、俺とキスしてみたいとか思う?」
「思う」
「じゃあ、試してみようか。俺に対する好意が隣人愛の延長線上にあるものなのか、性愛なのか確かめられるかもしれない」
「いや、私はイリヤがその気じゃないのに付き合わせるつもりはないんだ。すまない、突然」
「俺もアンベルのこと好きだよ」
「えっ」
「もちろん、性的に」
「…………初耳なんだが」
「脈無しだと思っていたからね」
「…………」
「あはははっ! 顔が真っ赤じゃないかアンベル。ねえ、俺と付き合ってみる?」
「……よろしく、頼む」
「こちらこそ」



3ヶ月前 No.647

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

嫌われ者なお医者さんと人気者な傭兵さんの話


「イリヤ、私、昨夜すごく変な夢を見たんだ」
「へえ。初めて人を殺した日も悪夢なんて見なかったきみがかい? それは興味深いね。ぜひ内容を聞かせてほしいな」
「…………きみを、食べる夢」
「……アンベルが俺を?」
「そう」
「性的な意味、じゃあないんだろうね」
「ああ。食事的な意味でだ」
「もっと詳しく聞かせてくれ。きみの気分が悪くならない範囲で構わないから」
「夢の中で私は見たこともないおぞましい姿の化け物だった。そして、それはイリヤも同じ。私と姿は違っていたけれど、動物でも機械でも人間でもない化け物だったんだ。夢の中ではこの二体の化け物が私とイリヤなんだって、何故かそう理解していた。そして私は、あなたを生きたまま喰らっていた。最初はイリヤも抵抗していたけれど、私の巨大な爪が腹を切り裂いたり、鋭い牙で骨ごと肉を噛んだりしているうちに動かなくなった」
「…………そう。それで、夢の中で俺は美味しかった?」
「え」
「ん? 夢の中での味覚は覚えていないのかい?」
「いや、美味しいと感じていた」
「なるほど」
「なあイリヤ、何故私はこんな夢を見たんだろう。最近はひどい怪我をするような仕事をしていないし、ストレスが溜まっているとも思えないんだが」
「もしかしてアンベルが俺に何か不満を持っていて、それが夢に現れたのかもしれないね」
「そんなことない! あなたのちょっと誤解を招きやすい物言いや性格はどうかと思うし、もう少し子供の患者を怖がらせないようにしてほしいし、この前立ち寄った喫茶店で人気のメニューに使われている色素が虫から作られていると話したときは周囲で聞いていた女性客の気持ちを考えられないのかと憤ったけれど、私はイリヤのことが好きだし不満なんてないよ」
「だいぶ正直に不満ぶちまけてくれたね。まあでも、それくらいはっきり打ち明けられるなら原因は違うんだろう。もしもまたその夢を見たときは教えてくれ。対処法を考えよう」
「あ、ああ……それは……うん」
「どうした。歯切れが悪いな」
「いや、実は私――この夢を見て特に不快だと思わなかったんだ。悪夢だったとも感じていない。あなたには悪いのかもしれないけれど」
「…………へえ」
「あっ、そろそろ鍛錬の時間だ。これで失礼するよイリヤ。はいこれ、軟膏の代金」
「ああ。いってらっしゃい」







 静かになった診療所でイリヤは椅子の背凭れをギイと軋ませた。いつも貼りつけている微笑は消え、白い天井をじっと見つめる。
「アンベルも思い出しちゃったか……。でも、そうか……俺、美味しかったんだ」


 かつてこの土地に人間とは別に生きていた怪物(とうの昔に絶滅済み。現在は伝承扱い)だった頃の記憶が残っているお医者さん。前世の記憶を夢で見始めた傭兵さん。怪物は基本的に人間を食糧として襲っていた。怪物と怪物同士でも争いは起きていたが、傭兵さんの前世は特殊で人間よりも同族を好んで喰らっていた変わり種。

3ヶ月前 No.648

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3ヶ月前 No.649

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乱獅子の一族
 古くから傭兵を家業としている。特定の主人に仕える気はなく、一つの依頼が終わればその都度新たな依頼者を探し出す。八百年近くこの方針を続けているが、一度依頼をした者から敵対者に情報を渡しかねないと危惧され、刺客を向けられることもある。本人が希望するならば家を出て他の職業に就くことも許可されているが、今まで乱獅子家から傭兵にならなかった者は男女問わず一人としていない。子供のうちから武芸者として育てられ、初めて仕事をする十五歳までに得意な武器や武術を少なくても三つは習得するようにしている。乱獅子家を知る者からはとにかく戦うことに全ての才能が特化した「戦闘民族」と呼ばれている。基本的に一族のものだけで成り立つ傭兵集団のため、少数精鋭。


3ヶ月前 No.650

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3ヶ月前 No.651

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生臭神父と弱体化悪魔がバディを組む話

悪魔
 人間世界とは異なる世界に住みながら、人間世界に干渉する術を持つ特殊な種族。人間よりも遙かに身体能力が高く、長命で、地頭がいい。他にも多種多様な能力を有する。誕生は自然発生。悪魔同士の間で繁殖するわけではないため、生殖能力を持たないが性別はある。悪魔は基本的に男性ばかりで、女性の悪魔はとても珍しいが性別に優劣がつくことはない。容姿も人間に近いもの、獣に近いもの、無機物に近いもの、人間の視点からでは醜悪な怪物に近いものまで色々ある。ソロモン七十二柱の悪魔は全員が様々な規模の軍団を持ち、その軍団同士で頻繁に戦争をしている。些細なことでも何かを決めるならまず戦争。昔はたまに人間世界に顔を出し、神のように導きを与えたり、契約を結ぶことで願いを叶えたり、理不尽に不幸を振り撒いたりする悪魔がいた。これは彼らにとって暇潰しにちょうどいい娯楽に過ぎなかったが、結果として現在の人間世界に伝わる宗教や悪魔学に多大な影響を与えている。本来彼らを総称する呼び名は存在しない。人間が自分達のことを「悪魔」と称するようになってからはその呼び名を使うようになった。人間のことは下等生物として見る傾向が強いものの、悪魔にはない可能性を見出して興味をそそられるらしい。


流刑
 ごく最近に考案された悪魔の処罰。対象を人間の姿に変え、悪魔としての力を大幅に制限したうえ身一つで人間世界へ放り出される。どの地点に出るかは執行する側もわかっていない。「人間が多く行き交う陸地」という漠然とした設定はあるらしい。終身刑ではなく無期懲役に近く、いずれは元の世界に帰還できる。その間死ぬことは許されないため、実質不老不死。悪魔の尊厳を大きく傷つけることが目的とされている。力の制限は、悪魔からしてみれば「最早悪魔ではなくなったも同然」と言えるほどの状態にされるが、人間からしてみれば異常に思えるほど強靭な身体能力が残っている。かなりの重罪犯にのみ執行することを前提としていることから、本作の主人公以外には受けた悪魔がいない。

3ヶ月前 No.652

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生臭神父と弱体化悪魔がバディを組む話

Q.悪魔のモデルとなった種族は存在するけど、神や天使のモデルはいないの?

A.悪魔という存在がそもそも >>652 にある通りなので、彼らから言わせれば「何かにつけて悪魔とセット扱いな神や天使は存在しない」「それらは我々が干渉したことで人間自身が作り上げたもの」とのこと。




病葉
 身長177p。細マッチョ体型。均整のとれた筋肉がしっかりついている。脱色しまくって白くなった髪は艶がほとんどない。ふわっとした癖があり、左分けにしていて若干右目が隠れがち。瞳の色は光が当たると緑っぽく見える黒。顔立ちは整っている方なのだが目つきが鋭く、通常でも睨んでいるように見える。ピアスたくさん。開けている場所のほとんどは耳だが、臍と項と舌にも一つずつ。肩、背中、左脚に刺青を彫っている。煙草はガラムしか吸わない。缶入りのストックが家にいくつもあり、シガレットケースに数本収めて持ち歩く。あまりに癖のある煙草なので住んでいる街でも彼しか吸わない。ガラム特有の甘ったるい匂いが鼻をついたら病葉が近くにいる証拠なのでその場を離れる住人も。指には丁子の甘い匂いが染みついている。ヘビースモーカーというわけでもなく、一日に吸うのは最大四本。腕っ節は強く、純粋な力勝負でも勝てるがやたらと相手を馬鹿にした卑怯な手も使う。

3ヶ月前 No.653

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生臭神父と弱体化悪魔がバディを組む話

××××/茉莉(まつり)
 悪魔。性別は男。ソロモン七十二柱が一柱(未定)の軍団に所属している。軍団の中でも特に戦果を挙げることに執着する武闘派だった。無数の触手が生えた海洋生物じみたグロテスクな姿を持つ。とある重罪を犯したことで前代未聞の流刑を受け、赦免されるまでは人間世界で暮らすことに。悪魔としての名前は人間が発音できないため病葉から茉莉と名付けられる。これは二人が出会った場所のすぐ傍にあったデリヘル店の名前から取った。人間としての姿は身長152p。外見年齢は15歳前後。セミロングの茶髪は艶やかで手触りがいい。瞳の色は透き通るような青。西洋人と東洋人のハーフに見える美しい顔立ちと象牙色の肌を持つ華奢な少女。人間の三大欲求に関心を持たない悪魔であったため、今でもそれらに対する関心は極めて薄い。流刑を受けてすぐの頃は二足歩行も満足にできず、人間の肉体には不満しかないが、少しずつ扱いに慣れ始めてきた。悪魔の力を大幅に制限されたが、人間からしてみれば異常に思えるほど強靭な身体能力が残っている。それでも以前との違いがあまりに大き過ぎる(例:壁を完全に破壊するつもりで殴ったのに穴が空くだけだった、相手の首をねじ切るつもりが折ることしかできなかった等)ため、事あるごとにショックを受けることも。


3ヶ月前 No.654

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生臭神父と弱体化悪魔がバディを組む話

 茉莉が所属していた軍団はフォカロルの軍団。
 そんなに登場はしないけど時折茉莉が回想する相手。人間世界で初めて自分の容姿を確認したとき「団長と同じ色の目をしている」と言った。

フォカロル
 上級悪魔。性別は男。ソロモン七十二柱が一柱、序列四十一番の公爵。三十の軍団を率いる軍団長。鷲に似た翼を生やした、人間の男性に近い姿を持つ。人間として見た場合、外見年齢は二十代後半から三十歳前半ほど。身長190p。濡れたように艶やかな黒髪と青い瞳。服は下半身のみ、トレンカによく似たものを履いていた。誕生したときから項にシジルが刻まれていて、これはソロモン七十二柱の悪魔ならば誰もが肉体のどこかにある。海と風を好み、彼の軍団は空中戦でも水中戦でも戦果を挙げている。戦争のたびに活躍する××××(茉莉)のことは優秀な団員として認め、斥候を任せることも多かった。戦争をしていないときは虫も殺さない、穏やかな性格をしている。


3ヶ月前 No.655

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3ヶ月前 No.656

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生臭神父と弱体化悪魔がバディを組む話


 目の前の男二人は酒臭い口でありったけの罵声を病葉に浴びせていた。どうやら片割れの恋人を寝取られて怒っているらしい。しかし彼には心当たりが多過ぎるため、かえって誰のことを指しているのかわからなかった。
「他の男に声かけられて股開く女が悪いだろ。第一俺、そいつが恋人いるとか知らなかったしよ。俺を怒るのはお門違いってもんだぜ」
 せせら笑いながらそう言ってやると、二人は赤ら顔をますます朱に染め、寝取られた方が病葉の胸倉を掴む。酔っていることを抜きにしても無駄の多い動作だと病葉は思う。そろそろ顎を殴って昏倒させて退散するべきか、と拳を握りしめた――そのときだった。
「うわ、なんだこいつ……」
 突然男の付き添いが驚いた声を上げる。病葉も、病葉の胸倉を掴む男もつられてそちらを見た。路地裏から現れたらしい一人の少女が、薄汚い壁に身を預けるようにして立っている。暗がりの中でもはっと目が覚めるほどに美しい顔立ちをしていた。見た目の年齢は十五歳前後。東洋人か西洋人か判別が難しい。恐らくハーフだろう。しかし奇妙なことに、自転車カバーと思しきものを纏うその身は裸らしい。薬でもやっているのか、それとも暴漢に襲われた後なのか、と病葉は考えた。彼女はこちらをじっと見つめていたかと思うと、ぼそぼそと日本語ではない言葉を口にした。英語でもなかった。
「おい! 何見てんだ! 見せもんじゃねえぞガキ!」
 唾を散らしながら、病葉は掴んでいる男が興奮状態で言う。しかし少女は全く意にも介さず、ゆっくりとこちらに歩み寄ってきた。両手を壁に這わせ、生まれたての小鹿みたいに華奢な脚を震えさせている姿はやはり薬物の使用を疑ってしまう。暗い路地裏から出てきた彼女が繁華街の明かりに照らされ、透き通るような青色の瞳が見えた。目つきは思いのほか正常だ。
「ここは、日本? きみ達は、日本人か」
 どこかたどたどしい喋り方で少女はそう言った。



2ヶ月前 No.657

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生臭神父と弱体化悪魔がバディを組む話


イメージCV
茉莉→津田健次郎(本来の声)釘宮理恵(人間体の声)
病葉→諏訪部順一
フォカロル→宮野真守

イメージソング
茉莉→ジッタードール、戦地精神ジャーニー、レーゾンデートル
病葉→失楽ペトリ、Unveiled、季節は次々死んでいく

2ヶ月前 No.658

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2ヶ月前 No.659

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しつ恋の話


「私が好きだったのは、寄ってくる女達を冷笑しながらあしらうあなただった! 美しい容姿に似合わず意地悪な王様みたいなあなただった! 私の好意を知りながらそれを利用するあなただった! なのに……今のあなたは違う。全然違う。一人の誰かを愛して、その存在に心を奪われ、冷笑を浮かべず、私にも優しくするようになった。私が好きだったあなたじゃない。光り輝く王冠を脱ぎ捨てて、ただの男に成り下がったあなたには何の魅力もない。こんな、こんなにひどい失恋ってあるの?」



しつれん
失恋
疾恋

2ヶ月前 No.660

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2ヶ月前 No.661

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1ヶ月前 No.662

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1ヶ月前 No.663

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四羽の鳥
 スチームパンクな世界観
 何か目的があって一緒に旅をしている四人組(男三人、女一人)
 面倒事に巻き込まれたり首を突っ込んだり狙われたり戦ったり
 年齢はばらばらだが皆対等の関係にある
 全員が同じ児童養護施設の出身


鴻(ひしくい)
 24歳。唯我独尊を地でいくような性格。メンバーの中ではリーダー的存在であり、本人も他の三人を下僕と公言している。喫煙者。

鳩(はと)
 23歳。軟派な態度を装っているが、実際は情に厚くいざというときは誰よりも仲間想い。容姿端麗かつ柔らかな物腰から女性に好かれやすく、情報収集を得意としている。しかし鳰を除く世の女性は利用するための手駒という認識が強い。喫煙者。

鶫(つぐみ)
 20歳。非常に気分屋で子供っぽい。好戦的でメンバーの中では一番の武闘派。天才肌なところがあり、普段は簡単な計算もできず場の空気も読めないが、他の三人では思いつかないような提案をしたり誰もわからなかった問題をあっさり解いたりする。

鳰(にお)
 19歳。最年少ながらメンバーの中では最も大人っぽく理性的。鴻と互角に睨み合ったり口論で勝てる唯一の人物で、時折辛辣になる。素行に問題のある仲間を宥める保母的な存在。紅一点だが他の三人と同じ部屋で寝泊まりしても、着替えを見られても気にしない。





とりあえずここまで

1ヶ月前 No.664

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四羽の鳥
 スチームパンクな世界観
 何か目的があって一緒に旅をしている四人組(男三人、女一人)
 面倒事に巻き込まれたり首を突っ込んだり狙われたり戦ったり
 年齢はばらばらだが皆対等の関係にある
 全員が同じ児童養護施設の出身


「鴻だ。こいつらは下僕其の一、其の二、其の三。以上」
「俺の下僕どもをどう罵ろうが構わねえけどよ、俺のことをひどく言う奴は許せねぇな」
鴻(ひしくい)
 24歳。身長178p。濡れ羽色の髪、真紅色の瞳。唯我独尊を地でいくような性格。メンバーの中ではリーダー的存在であり、他の三人を下僕と公言している。七年前自らが預けられていた児童養護施設の闇を暴き、徹底的に破壊した後自分についてきた三人を引き連れて逃亡した。喫煙者。
イメージソング:世余威ノ宵


「俺は鳩だよ。よろしくね、お姉さん達」
「はあ? お前にあいつらの何がわかるんだ。ひとの仲間をなんだと思ってんの」
鳩(はと)
 23歳。身長182p。茜色の髪、萌黄色の瞳。軟派な態度を装っているが、実際は情に厚くいざというときは誰よりも仲間想い。容姿端麗かつ柔らかな物腰から女性に好かれやすく、情報収集を得意としている。しかし鳰を除く世の女性は利用するための手駒という認識が強い。喫煙者。
イメージソング:ジャンキーナイトタウンオーケストラ


「俺は鶫。今は気分が乗らないから寝させて」
「あは、それってぇ……好きなだけ俺と遊んでくれるってことだよね」
鶫(つぐみ)
 20歳。身長190p。月白色の髪、瑠璃色の瞳。非常に気分屋で子供っぽい。好戦的でメンバーの中では一番の武闘派。天才肌なところがあり、普段は簡単な計算もできず場の空気も読めないが、他の三人では思いつかないような提案をしたり誰もわからなかった問題をあっさり解いたりする。
イメージソング:バケモノダンスフロア


「私は鳰と言います。主にこの人達のお守をしていますので、何かあれば私にどうぞ」
「平和主義なんですけれどね、私。でも譲れないものは誰しもありますから」
鳰(にお)
 19歳。身長165p。薄花色の髪、金色の瞳。最年少ながらメンバーの中では最も大人っぽく理性的。鴻と互角に睨み合ったり口論で勝てる唯一の人物で、時折辛辣になる。素行に問題のある仲間を宥める保母的存在。紅一点だが他の三人と同じ部屋で寝泊まりしても、着替えを見られても気にしない。
イメージソング:ヒウマノイドヒウマニズム


1ヶ月前 No.665

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

生臭神父と弱体化悪魔がバディを組む話


 茉莉――そう俺が名付けた悪魔の、本来の姿を見たときは気絶しそうになった。知っている生物でたとえに出すとしたら、リュウグウノツカイか。あれに近い海洋生物じみた赤黒い姿に不似合いな、それだけなら優美にすら思える装飾をつけ、太さも長さもばらばらな無数の触手が生えていた。顔に当たる部分に目はなく、大きな口が開いて鋭く長い牙を露わにしている。触手のうち何本かは先端が裂け、そこから青白く光る瞳を見せていた。視界に入れたそれはあまりにもおぞましかった。血の気が凍りつくってのは間違いなくああいう感覚なんだろう。網膜から恐怖心を植えつけられ、脳が理解するのを拒絶しようとする。
「呼吸を止めているが、大丈夫か」
 その声はいつも聞いていた茉莉の少女らしい声ではない。低い男の声。それが脳内に響いてきて、ようやく俺は自分が息を止めていたことに気付いた。深呼吸を何度か繰り返し「大丈夫だ」と引き攣りそうな声で返すのがやっとだった。
「これが私本来の姿だ。どれだけ人間の姿でいることが窮屈か、少しは理解できるだろう」
 触手をゆらゆらと動かしながら茉莉は喋る。口は開いた状態からちっとも動いていないが、若干反響する声はちゃんと聞こえていた。悪魔とはこうやって会話するものなのか。しかし、茉莉の姿は突然人間に戻った。瞬き一つの間に、文字通り一瞬の出来事。見慣れた少女の姿に深い溜め息が出る。
「あまりにも短いな、元の姿に戻れるのは」
 茉莉は落胆した様子で肩を竦めた。目は二つ、手足も二本ずつ。身長は元の全長から考えると七分の一程度か。人間の身体を窮屈に感じても無理はない。





666ページ目ということで悪魔の姿を見せた悪魔××××の話

28日前 No.666

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

四羽の鳥
 スチームパンクな世界観
 何か目的があって一緒に旅をしている四人組、鴻・鳩・鶫・鳰(男三人、女一人)の物語
 面倒事に巻き込まれたり首を突っ込んだり狙われたり戦ったり
 年齢はばらばらだが皆対等の関係にある
 全員が同じ児童養護施設の出身




「よく聞けお前ら。今夜泊まれる宿の部屋はベッドが一つしかねえ。幸いにも部屋の広さはまあまあだ。――――ということで、俺がベッドを使う」
「何当然のように言ってんだこいつ」
「俺もベッドで寝たい」
「鴻、あなた前もそんなこと言ってベッド一人で使いましたよね」
「下僕どもがなんか言ってるな」

 金銭に余裕がないとシングルベッド一台しかない部屋に泊まることもしばしば。横暴な鴻がすぐに一人で使おうとするが、基本的に以前同じ状況になったときのことを覚えていて、なるべく公平にローテーションするようにしている。また、そのとき負傷している者がいればそいつに譲る。






「大変です三人とも。路銀がもうそろそろ尽きそうです。昨夜久々にまともな食事処に辿り着けたからと言って、馬鹿みたいに酒や料理を注文しまくったせいなのでよく反省しなさい。さて、これから労働に勤しみますよ」
「よし、きりきり働け下僕ども」
「あ、悪い。昨夜会ったお姉さんと遊びに行く約束してんだ」
「俺も働く気分じゃなぁい」
「…………なるほど。つまり私が一人で今すぐ稼げと。そうですか……つまり、身売りでもしてこいと?」
「チッ」
「俺、お姉さんに日雇いの仕事ないか聞いてくる」
「地下闘技場で賭け試合やってるんだって。面白そうだから参加してくるねぇ」
「ふふ。では私も昨日の食事処で働いてきましょうか」

 旅の路銀を管理しているのは鳰。三人とも誰も彼女をそういう目で見てはいないが、怪しい男と話しているのを見かけたりすると警戒する。年下の紅一点だからね。身売りなんてさせる気もない。当の本人はだいぶ強か。自分の立場をよく理解したうえで上手く三人の男を動かす。



27日前 No.667

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

前に設定練った男子高校生が美少女戦隊モノになる話、考え直したい


美少女戦隊
 突如彗星のごとく登場した、現代のヒーロー。赤、青、黄、緑、紫をイメージカラーにした五人組。活動範囲は基本的に日本国内であればどこでも。10代半ばくらいの美少女であることから熱狂的なファンが急増中。その戦闘スタイルは基本的にステゴロ。超人的な力で凶悪犯罪者や怪物に無償で立ち向かう。空を飛ぶことはできないが跳躍力は高く、同時に滞空時間が異様に長いため、ほとんど飛行しているに近い。それまで姿も影も見えなかったのに問題が起きている現場付近に現れるため、瞬間移動能力を持っているのではないかと考察されている。ちなみに自然災害に関しては「人間が抗えるものではない」という考えから手を出さない。ただし被災者の救助は手伝う。メディア出演は全て断っている。金銭的な謝礼は受け取らないが、彼女達に助けてもらった者がどうしてもと洋菓子や果物を差し出すと受け取ることも。

 彼女達の正体は、とある街の男子校に通う札付きの不良生徒五人組。美少女戦隊としてのキャラは全て彼らの演技によるもの。実際はまるで反対方向を向いた性格をしている。合法的に暴れることができ、しかも民衆から賞賛されるという自分達の欲求を叶えるためだけにヒーローを引き受けた。何が何でも特定されないように様々な対策を取っている。今後の目標としては、民衆が「彼女達がいるんだからなんとかなる」という依存思考に染まるまで活動を続けて信頼を得ること。それからヒーローに飽きた頃、突然何の宣言もなく活動を止めた際に世の中がどうなるか観察したいと思っている。

22日前 No.668

猫子 ★2o5hiBxYDq_yoD

美少女戦隊をやっている男子高校生

美少女戦隊《レディ・ジュエル》
 突如彗星のごとく登場した、現代のヒーロー。赤、青、黄、緑、紫をイメージカラーにした五人組。マスコットキャラクターとして王冠を戴いたロップイヤーらしき生き物《ミミオ》がいる。全員の名前は宝石をスペイン語読みにしたもの。活動範囲は基本的に日本国内であればどこでも。10代半ばくらいの美少女であることから熱狂的なファンが急増中。その戦闘スタイルは基本的にステゴロ。超人的な力で凶悪犯罪者や怪物に無償で立ち向かう。空を飛ぶことはできないが跳躍力は高く、同時に滞空時間が異様に長いため、ほとんど飛行しているに近い。それまで姿も影も見えなかったのに問題が起きている現場付近に現れるため、瞬間移動能力を持っているのではないかと考察されている。ちなみに自然災害に関しては「人間が抗えるものではない」という考えから手を出さない。ただし被災者の救助は手伝う。メディア出演は全て断っている。金銭的な謝礼は受け取らないが、彼女達に助けてもらった者がどうしてもと洋菓子や果物を差し出すと受け取ることも。

 彼女達の正体は、とある街の男子校に通う札付きの不良生徒五人組。美少女戦隊としてのキャラは全て彼らの演技によるもの。実際はまるで反対方向を向いた性格をしている。総じて性格が悪い。合法的に暴れることができ、しかも民衆から賞賛されるという自分達の欲求を叶えるためだけにヒーローを引き受けた。何が何でも特定されないように様々な対策を取っている。今後の目標としては、民衆が「彼女達がいるんだからなんとかなる」という依存思考に染まるまで活動を続けて信頼を得ること。それからヒーローに飽きた頃、突然何の宣言もなく活動を止めた際に世の中がどうなるか観察したいと思っている。



ルビー/四月一日優彦(わたぬき やさひこ)
《レディ・ジュエル》のリーダー。イメージカラーは赤。赤い髪をポニーテールにしている。Cカップ。曲がったことが大嫌いな熱血系。やや猪突猛進なところがある。
というキャラを演じている少年。高校一年生。

サフィーロ/高浜聖(たかはま ひじり)
《レディ・ジュエル》の参謀。イメージカラーは青。青色の髪を肩口辺りで切りそろえている。Bカップ。冷静沈着で頭脳派。常にクールで落ち着いている。
というキャラを演じている少年。高校一年生。

シトリーノ/日笠弁慶(ひがさ べんけい)
《レディ・ジュエル》のムードメーカー。イメージカラーは黄。黄色の髪をツインテールにしている。Cカップ。天真爛漫で朗らか。いつも周囲を明るくさせる。
というキャラを演じている少年。高校一年生。

エスメラルダ/英言祝(はなぶさ ことほぎ)
《レディ・ジュエル》のお姉さん。イメージカラーは緑。緑色の髪をフィッシュボーンにしている。Fカップ。大人っぽくて世話焼き。誰よりも優しいが怒ると一番怖い。
というキャラを演じている少年。高校一年生。

アマティスタ/七人岬歩(しちにんみさき あゆむ)
《レディ・ジュエル》の不思議ちゃん。イメージカラーは紫。紫色の髪を腰まで伸ばしている。Dカップ。どこか浮世離れしている。天然でよく眠たそうにしている。
というキャラを演じている少年。高校一年生。

16日前 No.669
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