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レゾンデートル 〜バレンタインの手紙〜

 ( プロ小説投稿城 )
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77 ★9aUqBsuA0D_EP8

15歳未満なのでショッキングなところはカットします
長く、謎が多く、日本語が少し変ですが、最後まで読んでくれればうれしいです

では、小説の世界の幕を開きます・・・!
はじまり、はじまり・・・

1年前 No.0
切替: メイン記事(49) サブ記事 (14) ページ: 1


 
 

77 ★9aUqBsuA0D_EP8

キーンコーンカーンコーン
授業終わりのチャイムが鳴る。僕はあいさつをした後すぐ、親友のアルザス・サントルの元へ向かった。
「なぁアルザス、今日の関数、分かったか?僕、ちんぷんかんぷん」
「おい、もうすぐ受験だろ?関数も分かんないんで、どうする」
今は数学が終わったところ。やっと帰れる・・・。
教室に向かってたら、声をかけられた。
「あ、あの・・・、ヴァン・ポルドー・パーゴス先輩・・・?」
振り返ると、かわいい女の子・・・中学二年生の子だ。
その子は顔を真っ赤にし、小さな包みを差し出した。
「あ、あの、チョコです。良かったら・・・」
あ、そうか、今日はバレンタインデーだ。
「あ、うん。ありがとう・・・名前は?」
「私・・・リュミエル・オルレアンです」
女の子は早口で答えると、走って行ってしまった。

1年前 No.1

77 ★9aUqBsuA0D_EP8

驚いて固まってる僕に、アルザスは言った。
「おい、俺にモテルモテル言いまくってるくせに、後輩にチョコ貰ってるじゃないか」
「ふん、どうせ一個さ。アルザスなんか、家のポストを空けた瞬間、チョコのなだれ、さ」
これは嘘じゃない。アルザスは陸上部でかっこよく、頭が良いからモテル。そして、もう一人の親友のへーリオス・アステリ(今日は休み)も、マッチョでかっこいいから、モテル。この二人は、学校で人気者だ。僕は帰宅部で頭が悪く、マッチョでもない。だが、二人のおかげで僕も『学校の人気者ランキング3位』に入った。
もちろん、一位はアルザス、二位はへーリオスだ。
僕は、チョコを母さん以外に貰うのが初めてですーごくうれしかった。それが顔に出たのだろう。
アルザスは、ニヤつきを抑えられない僕を見て笑ってた。が、アルザスは優しい。そのことは口に出さず、心の奥にしまってくれた。

もしこのとき、これから起こることを知っていたのならば、チョコの包みを放り投げ、一目散に駆け出しただろう・・・。

1年前 No.2

77 ★9aUqBsuA0D_EP8

  第一章 GLA
 1、『出会い』大量発生!?

帰宅部の僕が帰り、一人で歩いてると、リュミエルが話しかけてきた。
「ねぇ、包み開けた?」
その話し方に驚いた。リュミエルの第一印象が、恥ずかしがりやで静かな子、だからだ。だが、リュミエルは明るく元気な子のようだ。
「えっ、まだだよ。先生に見つかったら・・・ヤバイだろ?」
リュミエルは少しの間黙ってたが、急に言い出した。
「ねぇ、付き合ったこと、ある?ってか、今付き合ってる?もし付き合ってないなら、私と付き合ってよ」
「・・・えっ?!」
僕は立ち止まり、リュミエルを見た。告白なんて幼稚園のとき以来だ。
リュミエルは僕より2,3歩前で止まり、笑顔で僕を見てきた。
「えっ・・・ああ、うん。・・・考えとくから、返事は明日でいい?」
リュミエルはしばらく僕を見ていたが、やがて、歩き出した。そして、静かに言う。
「別にいいけど・・・。でも、包みの中にある手紙を読んだら、付き合ってくれなくなるでしょうね・・・」

1年前 No.3

77 ★9aUqBsuA0D_EP8

僕の胸は後悔でいっぱいだった。もう少し、いい返事が返せたらな・・・。
話題がなくなってので、僕はリュミエルを観察することにした。
黒に近い茶色の細い髪をポニーテールにしている。瞳は、少し茶色い。
「ねぇ、先輩」
「何?」
「いちいち先輩って呼ぶの面倒くさいから、ヴァンって呼ぶね。私のことは、リュミエルって呼んで。ジャ、私ん家あっちだから、じゃあね!」
リュミエルは一気にそういうと、駆けて行った。
僕は反対方向に駆け出す。手紙のことが気になるし、チョコ食べなくちゃ。

1年前 No.4

77 ★9aUqBsuA0D_EP8

「ただいま」
家の鍵を閉め、階段に向かう。僕の部屋は二階だ。
階段を上ろうとして靴を脱いでないことに気づき、そそくさと玄関に戻り、靴を脱いだ。
そしてまた、階段を上ろうとし、置いてあるメモに気づく。
《母さんは、買い物に行ってきます。勉強して待ってなさい》
僕はメモを読み、すぐに部屋に行った。
包みを開く・・・。中には、高価なチョコと手紙。手紙をさっと開く。
手紙の内容は―

1年前 No.5

77 ★9aUqBsuA0D_EP8

《To,ヴァン
 入学した時、かっこいいなぁと思い、好きになりました!だから、付き合って!
 それと、GLAにも入ってください。ヴァン、強そうに見えるし・・・ お願いしま〜す♪
                                  From,リュミエル》

「・・・は?」
一行目読んで、スゴイどきどきしたのに、何これ?
僕は手紙を丸め、ゴミ箱に投げた。
「リュミエル・・・チュウニ病じゃね?」
思ってることをブツブツと口に出しながら、リビングへ向かった。
ま、僕がモテルわけない・・・。どうせ、リュミエルはGLAに入ってもらいたいから、告白してきただけなのだろう・・・。
僕はため息をついた。
「今回も期待はずれかな・・・?」
今回、といっても、告られたのは、幼稚園の頃を回数に入れないと、はじめてだが・・・。
僕は少し、ガッカリした。

1年前 No.6

77 ★9aUqBsuA0D_EP8

飯も食った、風呂も入った、チョコも少し食べた。
僕はベッドに横になり、GLAについて考えていた。
GLAとは、何の略なんだろう?

Gad・Labor・Army(おしゃべり・労働・軍)か?
それとも、
Gody・Lochrymose・Alliance(間抜け・涙もろい・同盟)かな?
もし、この二つのどちらかが合ってたら、絶対に入りたくない!
明日、リュミエルに聞こう・・・。

僕は眠りについた。

1年前 No.7

77 ★9aUqBsuA0D_EP8

「・・あら、ヴァン。今日は早いわね」
僕の母さんが言った。
今は朝5時、ぼくはあさごはんをたべている。
朝ごはんはトーストとスクランブルエッグだ。さすが母さん、すごくおいしい!
「うん、今日は早く学校に行くから。・・・ご馳走様、おいしかったよ」
僕が立ち上がると母さんは微笑んだ。
僕は、父さんや親戚がいない。血が繋がる者で知ってるのは母さんだけ。
母さんは僕のために頑張ってくれてる。僕はそんな母さんが好きだった。

1年前 No.8

77 ★9aUqBsuA0D_EP8

登校中、リュミエルにあった。昨日と変わらぬ優しい笑みを浮かべ・・・
「おっはよう、ヴァン。・・・今日、早くない?」
今は・・・6時半!?
僕はどうしてこんな時間に家を出たのだろうか・・・?だから、家を出るとき、母さんはあんなに驚いてたんだ。
「おはよ。・・・僕、なんでこんなに早く家を出たんだろう?」
リュミエルは吹き出す。
「あははっ、じゃあ、同じだ。私もなんでこんなに早く来たのか分かんない」
「へぇ、そうなの・・・。これも、あの、運命ってやつかな?」
「運命・・・フランス語で、『デスティーノ』ね・・・」
そうして、僕とリュミエルは一緒に歩き出した。
僕の家は学校に近い。・・・もうすぐ学校だ、門、開いてるかな?

1年前 No.9

77 ★9aUqBsuA0D_EP8

門は開いていた。
僕とリュミエルは学年が違うので、分かれた。
「ねぇ、今日一緒に帰ろう」
「うん、いいよ。・・・さっきの『デスティーノ』、フランス語じゃなくて、イタリア語、ね」
「あ、そうか。じゃあね!」
僕はリュミエルに手を振ると、教室へ向かった。

1年前 No.10

77 ★9aUqBsuA0D_EP8

教室には二人、人がいた。僕のほうに背を向けてる。
こんな早く来るなんて一体誰だ?
「ああ、おはようヴァン。・・・なんでこんな早いんだ?」
一人が振り向き、声をかけてきた。もう一人も振り向く。
「アルザスとへーリオスじゃないか!?どうして・・・?」
これは僕だ。
そう、朝早く来ていたのは、親友のアルザスとへーリオスだったのだ。僕は時計を見る・・・六時。
アルザスは、ポカンと時計を見た僕を見て、吹き出した。

1年前 No.11

77 ★9aUqBsuA0D_EP8

「ははっ、なんて顔してんだヴァン」
「もしかして、今、早くきたことに気づいたのか?」
二人はニヤついて僕を見る。
僕は言い返した。
「朝公園の時計見たときは、六時半だった!なんで・・・六時に・・・?」
へーリオスは肩をすくめ、伸びまでしたが、アルザスは時計を見た。
今は・・・五時五十分?!
僕の頭は、?と!でいっぱいだった。アルザスも困惑した顔をしてる。
「一体なんで?俺がついたときは七時だった。・・・へーリオスは?」
へーリオスは興味なさそうに答える。
「四時だ。何でかは分からないけど、なんか早く来ちまった」
僕とアルザスは顔を見合わせた。
「時間が・・・」
僕が言い、アルザスが続けた。
「・・・戻ってる?」

1年前 No.12

77 ★9aUqBsuA0D_EP8

僕とアルザスはゆっくりと職員室へ向かった。
静かなので、足音がやたらと響く。
「アルザス、僕登校するとき、リュミエルって子と来たんだ。リュミエルに聞こうよ」
アルザスは教室をのぞきながら頷いた。
僕は二年の教室がある階に向かった。
すると、電気がついてる教室がひとつ、あった。
中に入ってみる―
「あ、ヴァン。どした?」
「どした、って、気づいてないの?」
「気づく?・・・あ、時間のこと?それがどした?」
僕はイライラしていた。
そこにアルザスが来た。
よし、任せよう。アルザスは僕より分かりやすく説明できる。

1年前 No.13

77 ★WJOKjWZZ7N_EP8

アルザスが説明を始めた。
「ヘーリオスってやつがいるんだけど、ヘーリオスは四時に学校に来たらしい。で、俺はヘーリオスの次に来て、七時だった。で、リュミエルとヴァンが来たのが六時半くらい。なのに、時計を見ると五時五十分・・・時間が戻ってる。それについてなんか知らないか?」
リュミエルは時計を見た。
「あら、五時半ね。時間が戻ってるのかも。ワクワクしちゃう!映画でよくあるタイムスリップ的な?」
教室のドアが開いた。
入ってきたのはヘーリオス。

1年前 No.14

77 ★WJOKjWZZ7N_EP8

ヘーリオスは伸びをしながら言った。
「俺、タイムスリップした本とか読んでるからさぁ、原因が分かるかも知れねぇ」
僕は驚いた。ヘーリオスは『シンデレラ 絵本』さえも読まないやつだからだ。
でも、アルザスは顔をしかめ、リュミエルは笑い出した。
「あんた、ふざけてんの?タイムスリップした本?それって、読者を楽しませるための、ファンタジー小説のこと?」
リュミエルが馬鹿にしたように言った。
そして、アルザスが続ける。
「ヘーリオス、タイムスリップなんて存在しないんだ」
ヘーリオスも負けずに言い返す。

1年前 No.15

77 ★WJOKjWZZ7N_EP8

「じゃあ、この現象はなんだってんだよ?普通に考えてタイムスリップじゃねぇか」
リュミエルはヘーリオスを面白そうに見て、言った。
「一体なんていう本読んだの、あんた。魔法使いがチチンプイプイやらかしたとでも?」
アルザスも言う。
「絶対ありえない。時は戻んないんだ。・・・時計が故障してるのかも知れないし。まず、確かめてみないと」

1年前 No.16

77 ★WJOKjWZZ7N_EP8

僕はそんな三人を、ただただ見つめた。
頑固に言い張るヘーリオス。馬鹿にしたように笑うリュミエル。そして、時計に近付くアルザス。
「アルザス、どう、壊れてる?」
僕が聞くとアルザスは首を横に振った。
すると、リュミエルがいきなり立ち上がり、ドアの近くで僕を手招きした。
僕が行くと、リュミエルは低い声で、僕にしか聞こえないように言う。
「教えてあげるから、来て」

1年前 No.17

77 ★WJOKjWZZ7N_EP8

リュミエルは僕をトイレの前まで引っ張った。
「ちょ、何?」
リュミエルは誰もいないことを確認すると、声を潜めて話し出した。
「GLAのことなんだけど、GLAメンバーはみーんな強くて、すんごい力を持ってるの。その中で、アヴとレヴって双子がいるんだけど、双子は計り知れない魔力を持ってる。そのGLAはいま、メンバー不足。入ってくれる?」
「それとこれと、何の関係があるのさ?」
リュミエルは僕をにらんだ。
「このタイムスリップみたいな物の原因が、GLA!GLAに入ってくれれば、これをどうにかしてあげる」

1年前 No.18

77 ★WJOKjWZZ7N_EP8

訳分っかんない・・・。
「つまり、タイムスリップ現象を止めたければ、僕にそのGLAとやらに入れ、ってこと?」
リュミエルはうなずく。
僕はしばらく考えていた。
皆のために怪しい組織に入れ、と?
ばっかばかしい。
でも―
「うん、いいよ。・・・今日の帰り、もっと詳しく教えてよね」
リュミエルは嬉しそうに微笑んだ。
もしこのとき、これから起こる悪夢のようなものを知っていたならば、僕は二度とリュミエルに近付かず、とっとと逃げ出しただろう。
・・・しかし、僕のこの一言で、運命は決まってしまった。
もう、後戻りが出来ないことを、後で悟ることになるのだ・・・。

1年前 No.19

77 ★Android=2OXcmoZcAo

リュミエルと教室に戻ってきた僕は、時計を見た。
・・・八時前。
「見てよ、ヴァン!!時間・・・時計が!」
アルザスは嬉しそうに言う。
「ほおら、へーリオス先輩。タイムスリップなんてないの!」
リュミエルも嬉しそうに言う。
僕は少しだけ、ヒーローになった気がした。
だって、僕のおかげじゃん?
ただ1人不満たらたらなのは、へーリオス。
タイムスリップ現象が解決し、僕とアルザスが話しながら教室を出た時、へーリオスはブツブツ言いながら、僕の後ろを歩いた。
「故障なんかじゃない。もっと大きな力が関わってるんだ」
へーリオスのその声は、僕にだけ聞こえていた。

1年前 No.20

77 ★Android=2OXcmoZcAo

1時間めは数学。サイアクだ。
もうすぐ受験。なのに関数がわからなくて困っている。
そんな時に関数復習の授業が待っているなんて・・・。
数学教室に向かっていた僕は、アルザスに話しかけた。
「なぁアルザス、数学で当てられたら困るからさ、答え教えてくんない?」
アルザスは僕を睨む。
「何言ってんだ。自分の為にならないじゃないか」
「ちょっとでいいんだよ・・・」
「嫌だね」
僕はムスッとして言い返す。
「なんでさ?アルザスは頭がいいから理解が速くて、僕は遅い。それだけじゃないか」
アルザスも負けてない。
「お前は、理解するのが遅いんじゃなくて、理解しようとしないだけだ」
アルザスのその言葉に、僕は折れた。
当てられて恥じかくのを覚悟するしかない。
溜め息をついた僕に、アルザスは笑いかけ、言った。
「まだ五分ある。やり方を教えることはできるけど、聞く気はあるかい?」

1年前 No.21

77 ★Android=2OXcmoZcAo

数学教室についた。
アルザスは宿題を見せて言う。
「じゃあ、関数をブラックボックスに例えよう。」
「ブラックボックス??何それ」
僕が言うとアルザスは目を丸くした。
そして、呆れたように言う。
「はぁ、ブラックボックスを知らないのか。・・・じゃあ、ミキサーだ。ミキサーは知っているかい?」
僕は鼻を鳴らす。
「馬鹿にしてんの?ミキサーなんて知ってるよ。家にあるし」
アルザスは笑う。
「冗談だ。ま、ブラックボックスが分からない時点でバカだけど。で、話を戻すけど、例えば・・・ミキサーに苺と牛乳をいれると―」
「苺ミルク」
僕が答えるとアルザスは、ニヤッとした。
僕はアルザスをにらむ。
でも、アルザスは気にせず、言った。
「苺ミルクが分かるだけでも良かったよ。」
「うるさい。早くして」
アルザスは白い歯を見せて笑う。
ったく、そんなふうに笑ったら女子が気絶しちゃうって。
「関数もミキサーと同じ。3を入れたら18が出てきた。6を入れたら、36が出てきた。ミキサーに何を入れたでしょうか?」
キーンコーンカーンコーン
アルザスはニヤッとする。
チッ、アルザスめ。話す速度を計算してたな?
僕は仕方なく席に戻った。

1年前 No.22

77 ★Android=2OXcmoZcAo

3を入れたら18で、6を入れたら36?
それぞれの数字と何かをミキサーに混ぜた?何だろ?
・・・?
僕はアルザスの問題を考えてる内に、ウトウトしてきた。
あ、ヤバイかも・・・あ・・・
もう無理・・・

1年前 No.23

77 ★Android=2OXcmoZcAo


誰かの声。
「ヴァン、自ら命を絶ってはいかん。まだお前を必要とする者がおる。生物は全て死なねばならん、お前も例外ではあるまい。だが、その時まで待て。その時は必ずや訪れる、今の我が輩のように。良いか、自ら命を絶つ、この意味は2つあるのだ。自分の運命から逃げるという事と、運命に逆らうという2つ。お前が間違えん事を祈っとる」
僕は叫ぶ。
「だ、誰?」
「ん?我が輩か?我が輩は、『絆』である」
「『絆』?名前は?」
今まで影のようなものから声が漏れていたが、
少しずつはっきりしてきた。
背が高い男性の様だ。
男は僕に手を伸ばす。
「名前が『絆』だと言うとるだろう」
僕は男の手に自分の手を伸ばす。
なんか幸せな気持ちになれる・・・。
もう少しだ・・・・・・・・・

1年前 No.24

77 ★Android=2OXcmoZcAo

「こらぁ!!ポルドー君。起きなさい」
あぁっ、『絆』の影が!
ヤダっ、僕は『絆』と一緒に行く!!
ヤダってば!

ベシン!!

僕は顔を上げた。
・・・授業中居眠りして、叩かれた?
「そんなに自信があるのなら―」
先生は黒板を指さす。
まさか―
「あの問題、解いてちょうだい」

1年前 No.25

77 ★Android=2OXcmoZcAo

先生は何を言っているんだ!
今さっき『絆』と話してた僕に、問題を解けって。
でも、仕方なく黒板に向かう。
『3を入れたら18、6を入れたら36。ブラックボックスは?』
って、アルザスが言ってたのと同じ!?
・・・・・・分かんない。
一番前の席のアルザスと目が合う。
今先生は窓を閉めてて気付いてない。
アルザスのノートを・・・・・・
僕がアルザスのノートを見ようとした瞬間、
アルザスはノートを閉じる。
なんでぇ!?友達じゃん!?
僕はアルザスを睨んで黒板を見る。
助けてくれ・・・そうだ、『絆』がいる。
チュウニっぽいけど仕方ない。

1年前 No.26

77 ★Android=2OXcmoZcAo

「分からないのなら、居眠りしないで」
先生が勝ち誇ったように言う。
僕はムキになって
「分かりますよ」
と言った。
「あらそぅ」
・・・と言っても分からないものは分からない。
『絆』、何だったのか、誰だったのか分からないけど、僕の心が『絆』を呼んでる。
チュウニっぽいかも知れないけど、僕は自分の心の声に従った。

1年前 No.27

77 ★Android=2OXcmoZcAo

チョークを手に取って、夢の事に気を集中させる。
黒板じゃなくてアルザスを見る。
「分からないのなら、もういい。廊下に立ってなさい」
先生が言うが、無視する。
「聞こえました?ヴァン、廊下に―」
先生が言いかけたが、アルザスが片手を挙げて制した。周りの女子がハッとする。元からかっこいいアルザスが、片手で先生を制したんだから、アルザスのファンはメロメロだろう。
僕はアルザスに感謝しながら、心の中の『絆』を探した。

1年前 No.28

77 ★Android=2OXcmoZcAo

「そんな事も分からんのか?答えは6だ。もう少し勉強しろ」
僕は先生に目を移す。
今、なんか言ってたか?
でも、教室は静か。
僕はクルッと黒板に向き直って、手を上げた。
アレ?・・・チョークが!
「先生、チョークが手の中で溶けました。新しいやつ使います」
教室は水を打ったような静かさだった。
僕は自分の声がガラガラだと気づいた。
新しいチョークを手に取って、黒板に6と書く。

1年前 No.29

77 ★Android=2OXcmoZcAo

キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴る。
周りの教室がガタガタする音が聞こえる。
でも、この教室は静かだった。
「・・・チョークを・・・溶かした?でも、チョークは―」
「先生、授業終わりのチャイムが鳴りました!僕の答えは合ってますよね?じゃあ、次の体育に遅れると困るんで終わりましょう?」
僕が言うと、普段は怒ってる先生が、珍しく、挨拶なしで授業を終わらせた。

1年前 No.30

77 ★Android=2OXcmoZcAo

授業が終わって、皆が早く着替えようと走るのを、僕は見ていた。
「関数、分かったんだな」
アルザスが声をかけてきた。
「あ、うん・・・」
僕はチョークを自分の手の中で溶かした事に動揺してた。
そんな僕の気持ちを、アルザスは察し、気遣って、何も言わないでくれてた。

1年前 No.31

77 ★Android=2OXcmoZcAo

僕はアルザスと一緒に教室に向かう。
ったく・・・
意味がわからない。
『絆』の夢を見た?『絆』の声をきいた?チョークを溶かした?
・・・謎だらけで腹が立つ。
何なんだよ?僕はどうかしてしまったのか?
「ヴァン、お前、体育着のズボンを被ろうとしてるぞ?」
アルザスに声をかけられ、ハッとした。
周りの男子がニヤニヤする。
僕はズボンを頭から勢いよくはずし、
ちゃんと着た。
はぁ、今日はサッカーだ。

1年前 No.32

77 ★Android=2OXcmoZcAo

「おい、ヴァン。チームは自由だそうだ。もちろん、お前は俺のBチームだよな?」
へーリオスだ。
僕はアルザスを見る。
アルザスはAチームのキャプテンにされてて、へーリオスのBチームに行けない。へーリオスはBチームのキャプテン。
アルザスと違い、自らなった。
「僕はアルザスの―」
「もう言ってきちまった」
へーリオスの勝手な行動に僕はムカッとした。へーリオスは気付かない。
アルザスは気づいたが、仕方ない、という笑顔を見せただけだった。
「ヴァン、一回戦、俺とへーリオスのチームじゃないか!どっちにしろ出るんだから、な?」
アルザスはそう言うと、自分のチームをまとめに行った。

1年前 No.33

77 ★Android=2OXcmoZcAo

ったく、僕はアルザスのチームが良かったのに、なんで勝手に決めちゃうんだ、へーリオスは。
へーリオスは嫌いじゃないけど、チームにはなりたくない。
「ヴァン君、並んで」
先生に言われて並ぶ。
・・・試合開始。

1年前 No.34

77 ★Android=2OXcmoZcAo

へーリオスはダッシュしてボールを取る。さっすが!!
だが、アルザスだって負けてない。
へーリオスからボールを奪い、仲間にパスする。アルザスからボールをもらった人はゴールに向かう・・・が、へーリオスに取られる。
「ドンマイ、ジェームズ!切り替えよう、次だ、次!」
アルザスが、へーリオスにボールを取られた人に言った。・・・優しいキャプテンだ。
僕はへーリオスの近くを走った。が、パスが来ない。
「へーリオス、パスして!」
僕が叫んでも無視。
へーリオスの隣にアルザスが来た・・・やっぱり取られた。
するとへーリオスは顔を真っ赤にして起こり出した!
「役立たず!パスを頼め!!」
はぁ、だからへーリオスのチームは嫌なんだよね。
結局、一回戦目はアルザスのチームが勝った。

1年前 No.35

77 ★Android=2OXcmoZcAo

二回戦・・・僕達のチームは負けたので出られない。
「もう少し!パスしてもいいよ――ナイスシュート!!!」
アルザスの声が校庭に響く。
へーリオスは歯ぎしりした。
「俺以外、走ってねぇ、クズが・・・」
へーリオスチームの女子はアルザスに手を振っていた。
「アルザス!」
「あと、1点だよ、アルザス!」
僕がアルザスを見ると、ちょうどアルザスがゴールを決めたところだった。
「ナイスシュート!!」
キーンコーンカーンコーン
もう一時間が終わったのか?早いな。

1年前 No.36

77 ★Android=2OXcmoZcAo

三時間目は理科、実験だ。
キーンコーンカーンコーン
チャイムと同時に教室に入ると、先生に睨まれた。
「気を付け、礼」
礼が終わって席につく。
「時間が余ったんで、卒業まで、実験やります。で、今日は久しぶりにガスバーナーを使います。ふざけるやつは出てって」

1年前 No.37

77 ★Android=2OXcmoZcAo

先生は既婚者、娘がいる。
名前は、ヤクマオ□ユウ。名前はハーフっぽいが、ハーフかは不明。
肌は白く、痩せてて身長が高く、バスケ部の顧問で学年主任。
皆の前では真面目だけど、実験中は楽しそう。少しオチャメ!
「パゴパゴ、ガスバーナー倒れそうだよ。気を付けて」
ヤクマオ先生が話しかけてきた。
・・・パゴパゴ?って、僕?
先生が違う班を見に行くと、アルザスは吹き出した。
「お前、パゴパゴだって!」
「なんでパゴパゴ?」
アルザスがガスバーナーを立て直しながら答える。
「パーゴスだからでしょ?」
僕は吹き出した。
「じゃあ、アルザスの場合はサンサン?ハハッ、面白いや」
「・・・フン」
僕とアルザスが話してると、先生が来た。
「ほら、マッチはどっちがやるの?」
アルザスが手を挙げる。
「じゃあ・・・サンサン?やって」
僕はまた吹き出した。
アルザスは僕を睨んで、マッチに火をつける。
ガスと空気を入れ、青い火をつける。
「で、先生。何の実験ですか?」
「えっ?話、聞いてなかった?」
ヤクマオ先生は苦笑いする。
「実験は、好きな事やっていいって」
「好きな事?やったー!!」
僕が言うと先生は、僕に微笑んだ。
「なんかあったら呼んで」
僕はアルザスと顔を見合わせ、笑った。
好きな実験?
じゃあ、あれしかない!!

1年前 No.38

77 ★Android=2OXcmoZcAo

先生にパゴパゴと呼ばれてから数分後。
僕とアルザスは目を輝かせていた。
僕達の目の前には・・・カルメ焼き!
僕は特に何もしてないが、アルザスが勉強していたおかげで、うまく出来た。
「あ、甘い・・・!!」
アルザスが食べながら言った。
僕も食べる。
「・・・!アルザス、天才!!」
僕達がカルメ焼きを食べてると、先生が見に来た。
「おおっ、上手い上手い!さすが。先生なんて、10回に1回くらいしか出来ないからね?生徒の方が上手いってどういう事じゃい!って」
先生が笑顔で言ってるので、僕はアルザスと笑った。
先生は普段苦笑いなので、嬉しかった。
僕はカルメ焼きが入ってるヤツを先生に突き出す。
「先生も食べて!」
先生は苦笑いする。
「えっ、いいよ。教師をやってると、カルメ焼きなんて、30回は食べるからさー。食べて食べて!」
僕は笑って答える。
「先生が今まで食べたカルメ焼きの中で、一番美味しいかもよ?食べて!」
先生は苦笑いの表情を変えず、言った。
ヤクマオ先生は人の目を見て話すのが苦手なのか、目を合わせては逸らす。
「そう?じゃあ、お言葉に甘えて、いただきます!!」
先生の表情は苦笑いから、ニヤけに変わった。
「・・・うん!美味しい!!」
「でしょ?良かった!」
僕が言うと先生は、微笑んだ。
「でも、これ、何でこんなに美味しいんだろ?凄いね」
僕はアルザスと顔を見合わせ、笑った。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、アルザスと教室に戻る時、目の端で、へーリオスを捉えた。
完全に嫉妬してる表情だ。
でも、僕は幸せな気持ちでアルザスと話していた。

1年前 No.39

77 ★Android=2OXcmoZcAo

カルメ焼きの匂いをつけたまま、教室に戻った。
「美味かったな!」
アルザスが言う。
「うん!先生も喜んでたしさ」
「ユウ先生って、意外と面白いな?あまり話したことなかったけど」
僕はアルザスの言葉に、驚く。
「えっ?ユウ先生って呼んでるの?」
アルザスも僕の言葉に驚く。
「何言ってんだ?他になんて呼んだらいいんだよ。ヤクマオ先生!か?」
僕が真面目に頷くと、アルザスは目を丸くした。
僕はアルザスに、言った。
「入学した時、ヤクマオ先生にそう呼んでって言われたから」
アルザスは呆れたように、首を降る。

1年前 No.40

77 ★Android=2OXcmoZcAo

「先生たぞ?ヤクマオ先生!って、まるで、親しい仲」
僕とアルザスが話してると、後ろから声をかけられた。
「・・・おい」
振り向くと────
「へーリオス?どうしたの?」
へーリオスは爆発しそうな勢いで、僕に身を乗り出して囁いた。

1年前 No.41

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「チョークを溶かした・・・お前はチョークを溶かした。・・・ディジョンを知ってるだろ?ディジョン・・・あの、どうしようもないクズ。アイツらと手を組んだのか?ディジョンと?」
僕はへーリオスから1歩離れた。気味が悪い。
「チョークを溶かした事、思い出させないでよ・・・ディジョンなんて、誰だか知らないし」
僕が言うと、へーリオスは起こり出した。
「嘘をつくな!!俺には分かってるんだ!ディジョンと手を組んでGLAに入った事くらい知ってる!!」

1年前 No.42

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僕は周りの人に見られ、さっさと逃げ出そうとしてた足を止めた。
・・・GLA?いま、そう言った?
「・・・へーリオス?」
「なんだ」
僕は恐る恐る、聞く。
「GLA?それさ・・・」
「やっぱり。知ってんだろ?」
「名前だけだけど・・・」
アルザスは隣で困惑してる。
へーリオスは少し嬉しそうだ。
「知ってんだろ?ディジョンも?」
「ディジョン?知らないけど。名前?」
へーリオスは大きく頷く。
凄い笑顔だった。
「名前はリアン。リアン・ディジョンだ。リアンは確か・・・フランス語で、『絆』。ダサいだろ?」
僕はその場に、根が生えたように立ち尽くした。
・・・リアン・・・『絆』って!?

1年前 No.43

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僕の中の何かが、爆発しそうだった。
へーリオスはなんで知ってるんだ?
GLAとか、『絆』とか。
・・・!
そういえば、タイムスリップ現象が起こった時、何か知ってそうな顔して、リュミエルを睨んでた。
「俺に嘘はつけないぞ?」
へーリオスはそう囁くと、鼻歌を歌いながら、歩いてった。
僕はその場に座り込む。
「おい、大丈夫か、ヴァン?」
アルザスの声が、遠くから聞こえた。

1年前 No.44

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へーリオスがGLAを知ってる?
『絆』を知ってる?
・・・リュミエルはこの事、知ってるのか?危なくないか?
GLAは秘密組織じゃなかったのか?
次々と謎が浮かび上がる。
「ヴァン、座りな?皆座ってるけど?」
アルザスが僕を立ち上がらせて、座らせた。まるで操り人形だ。

1年前 No.45

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「おい、いかにせしなりよ?元気なき、と言うか、顔が死にたるぞ?」
僕はハッとして顔をあげた。
アルザスが僕を見てる。
・・・さっきの声は?
「・・・さっきの声、アルザス?」
アルザスは笑って答えた。
「ああ、さっきの?あれは俺。最近、古い感じの・・・言葉とか、素振りとか、結構ハマってるんだ。どう?」
僕は肩の力を抜いた。
なんだ、『絆』かと思った。
「ま、いいんじゃない?アルザスがすきなら」
アルザスは笑いながら僕の弁当を開けた。
「食べざるの?アーンして」
僕は笑いながらアルザスの手を叩き、小声でありがと、と言った。
はぁ、イライラも、アルザスが抑えてくれるか。
アルザスがいれば、僕は多分、ずっと元気でいれる。

1年前 No.46

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「そういえば、ヴァン。リュミエールって子と付き合ってるの?」
アルザスが唐突に聞いてきた。
僕は、サンドイッチではなく、自分の舌を噛んでしまった。
「ア、アルザス。リュミエールじゃないよ。リュミエル、ね」
アルザスはニヤッとする。
アルザスの向かい側の女子は、アルザスの「ニヤッ」に、心を奪われたようだ。
「ヴァン、名前はどーでもいいから。付き合ってるかって言ってるんだけど」
「・・・」
僕は迷った。
正直、僕も分からない。
でも、GLAに入ったから────
「あー、まあね・・・」
「本当に!?やった!!おめでとう、ヴァン!」

1年前 No.47

77 ★Android=2OXcmoZcAo

・・・はぁ、リュミエルが困った事にならなければいいけど。
アルザスは立ち上がっている。
「アルザス、なんでアルザスが喜ぶんだ?」
アルザスは目を輝かせていた。
「なんでそんな事聞くんだ?友達の幸せわ喜ぶのは、当たり前だろ?ヤッホー!

「幸せって、結婚する訳じゃないんだから」
僕が言っても、アルザスは聞く耳持たず。
しばらくして、アルザスが言った。
「ヴァン、へーリオスが付き合ってる事、知ってる?」
僕は飛び上がった。
「何だって!?へーリオスが付き合ってる?」

1年前 No.48

アカネミツキ ★oWkcUBLWKo_mgE

抹茶プリンを食べて僕はおなかを痛めました
どうしたらいいのかわからず僕は親友のモルドレッド公爵へ相談した

しかし公爵はご機嫌斜めだったのか僕を見るなり追いやった
ひどい仕打ちである

確かに尻を洗わず下着とズボンを忘れてきてしまったのは僕の失態だ
だが紳士たるものネクタイは忘れずしてきたというのにあんまりである

僕は彼を訴訟すると決めたのだった


            ーFIN−

11ヶ月前 No.49
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