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OTAKU球児

 ( 初心者のための小説投稿城 )
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T.A.P ★brWZl3HlWz_BXv

僕は今日も家に帰る。

間近に控える高校受験。刻一刻と迫る、大戦争の日。

それでも僕は、四角い枠に収まる「プレイヤー」を操るのだ。

一本のペン、一冊の本を持ったところで、すぐに投げ出してしまう。世界に認められるようない才能など、僕にはない。

__その時、誰も僕があのマウンドに立つなんて、思ってもいなかっただろう。

これは、1人の少年の人生を追った物語。

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T.A.P ★brWZl3HlWz_BXv

「あんた、今日もゲームなの。少しは勉強しなさい」

今日も、この狭い部屋に、母の声はこだまする。

「小学生だったころは野球ばっかりやってたじゃない」
「野球はもうやめたんだよ、毎日毎日うるさいな。いい加減にしろよ」

僕は、小学生の頃は野球少年であった。

そこらへんのリトルリーグに所属し、全国大会で優勝したこともある。
いや、むしろ僕のおかげかもしれない。
僕がいなかったら、あんなチームは「近所のお友達が集まった集団」だっただろう。


僕のストレートは、控えめに言って究極であった。
小学生離れした体格から放たれる、120km/hを超えるストレートを操り、三振の山を築く。
勿論並大抵の「クソガキ」では、僕の球は打てない。僕の球が打たれたことは、数えるほどしかない。
こんな規格外ピッチャーなどこの世に僕しかいない。当たり前のように、将来を期待されていた。

僕の名前は、紫 俊介(むらさき しゅんすけ)。

最強のピッチャー、だったはずなんだ。
そう、あの日までは。

2ヶ月前 No.1

T.A.P ★brWZl3HlWz_BXv

僕は当たり前のように、リトルリーグの日本代表に選ばれた。

僕には、背番号「1」の価値など分からない。
日本代表とはいえ、どうせ僕よりとびぬけた奴なんていないだろう。

僕は僕のピッチングをする。
目の前の外人は、僕の球にひれ伏すだけだ。

そんな思いを胸に、僕はアメリカ代表との試合に臨んだ。


この日、僕の完封伝説は終わった。


1番打者。審判は、僕の三振劇場の始まりを告げた。

まず一球。見逃しのストライク。
二球目。打ち損じのファール。

三球目。キャッチャーのサインは「カーブ」。

"何だコイツ、僕の直球を舐めてんじゃねーのか?"

サインを無視して、ど真ん中に120km/hストレートをお見舞いしてやった。
"さあ、打てるもんなら打ってみやがれ"

次の瞬間、カーンと、きれいな音が僕の耳へ入る。
この音は、このマウンドの上で、一度も聞いたことはなかった。

そう、「芯でとらえられた」時の音だ。

2ヶ月前 No.2
ページ: 1

 
 
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