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Rainbow Rose

 ( 初心者のための小説投稿城 )
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美紀 @yabuyama☆OYUfydx1S9E ★N1diGVISiA_mgE






春は出会いの季節だと言うけれど
本当にそうなのだろうか。
別れの分だけ出会いがあると言うけれど
本当にそうなのだろうか。
辛い事や悲しい事の後には
嬉しい事や楽しい事が来ると言うけれど
本当なのだろうか。


そう思っていた。


今日と言う日が来るまでは。

ページ: 1


 
 

美紀 @yabuyama☆OYUfydx1S9E ★N1diGVISiA_mgE





「また会いに来るねー!!」
「ありがとー!!」
「ばいばーい!」

魔法のような時間をくれた彼女たちは
そう言ってステージから掃けていった。

その後、彼女らを呼ぶ声がしたと思うと
たちまち会場全体が彼女らを呼ぶ声に包まれた。

「あずちゃーん!」
「りょーちゃん!」
「さっちゃーん!!」

5万を超える人々がそれぞれ自分の好きなメンバーの名前を呼ぶ。
そんな中、私は席を離れた。
その際、小さく“カタッ”と音がしたが
その音は、この会場に響き渡る声にかき消され
誰にも聞かれることはなかった。


「さてと…今のうちに出ないと」

公演が始まる前に通った道を歩いて会場の外に出た。
外は真っ暗で、さっきまでの余韻に浸るには少し暗かった。


「本当は…」


カバンから取り出したチケットを見て思い出した。
1か月前、突然死んだ親友のことを。

一緒に参戦すると約束して、当選した時は一緒に喜んでくれた。。。


















私の唯一の友達のことを…。


6ヶ月前 No.1

美紀 @yabuyama☆OYUfydx1S9E ★N1diGVISiA_mgE




外に出ると、すでに日は堕ちていて辺りは真っ暗だった。
火照った身体を冷ますにはちょうどいいくらいの風。
明るすぎた空間を忘れて、自分の世界に戻るには少し深い闇。

「あーあ…来なきゃ良かった」


私は、キラキラした世界が苦手だ。
なぜなら、今の私が生きている世界は光等無い
真っ暗闇だから。


「大嫌い」

そうつぶやいた私の声は、当たり前だけど
誰の耳にも届かず
この暗闇に消えてなくなった。
私の後ろの建物からはまだ
キラキラとした世界が広がっているのがわかるほど
沢山の光が、声が漏れていた。


「本当に、、、大っ嫌い。。。」

私は再びそうつぶやいて
街とは反対へ歩いた。







迎えの車のもとへと。

6ヶ月前 No.2

美羽 @yabuyama☆OYUfydx1S9E ★aRerbFS7GK_mgE

「お待たせしました」

「どうだった?」


車に乗り込むや否や、そう聞いてきた運転手。
私の答え何てわかりきっているのにわざわざ聞いて来るなんて
この人はいちいちめんどくさい。
まぁ、そんな事言ったら確実に飛ばされるから
口答え何てしない。


「やっぱり、来なきゃよかったと思ってます」

「そう」

自分からふっておいて、その返しは無いだろう
と思うけど、やっぱり何も言い返さない。
先にも言った通り、飛ばされてしまうから。


「この後のご予定は?」

「今日の撮影はキャンセルになったからこのまま家に送って行く」

「わかりました」


それ以降、車内に会話は無い。
ラジオや音楽も流れていない車内は、
時々ウインカーの音が鳴るだけ。
私は、暗くて景色と呼べるのか分からない外を見て
家に着くまでの時間を過ごす。














コッチの方が今の私には合ってる。

6ヶ月前 No.3
ページ: 1

 
 
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