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夏風のリボン

 ( 初心者のための小説投稿城 )
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鈴森 瀬奈 @senatann ★iPod=Sd26OZB2y1

〜あらすじ〜
A中学校、1年生。松井 綾乃(まつい あやの)は、幼馴染みの須田 恭平(すだ きょうへい)と同じクラス――C組――になる。春のある時、綾乃は、愛美が好きな人と同じ人――恭平が好きなことに気付く。しかし、ミステリアスな少女、C組の平野 梓(ひらの あずさ)が、恭平の唇を奪ってしまった――。四季を通して繋がる、恋に溢れた物語――。

あらすじを読んで頂き、有難う御座います。全くの初心者が、頑張って恋愛小説を書き上げたいと思います。お暇な方も、またそうでない方も、暖かい目で見て頂けると幸いです。
また、これはシリーズ本です。前作、「春風のメッセージ」を読んで頂ければ、この作品をより楽しめるかと思います。次の小説はこのお話と繋がりますので、是非、最初から最後までご覧下さい。
メモ欄には、目次が書いてあります。
では、よろしくお願いします。

メモ2016/12/31 01:19 : 鈴森 瀬奈 @senatann★iPod-Sd26OZB2y1

〜目次〜

1、待ち合わせ

2、豪邸

3、(書き途中)

関連リンク: 春風のメッセージ 
ページ: 1


 
 

鈴森 瀬奈 @senatann ★iPod=Sd26OZB2y1

1、待ち合わせ
誰もが待ち望んでいた夏休み。
冷房をガンガン効かせた自室で、ソーダ味のアイスを貪っている綾乃は、ふとスマホを取り上げた。
夏休みに入ってからというもの、寝起きする時間がかなり遅くなった。その為、誰かからの連絡に気付かないまま、ということを避けたかったのである。
メール、着信共に異常なし。そう思ってスリープにしようとしていると、着信音が鳴った。相手を見ると、――愛美だ。
「――もしもし?」
「あ、綾乃!よかった、出てくれて。今日、空いてる?」
「うん、大丈夫だよ」
「そっか!――1時位から、一緒にショッピングでもどうかなあ、って」
「いいわね!わかった、すぐ準備して行く。場所は?」
愛美から、待ち合わせ場所と時間を聞くと、さっさとメモを取った。
「――了解。それじゃ、後でね」
通話を終えると、すぐに支度を始めた。
ショッピングだから、服もセンスを考えて、バッグにも必要な物とプラスαを入れる。
そうこうしていれば、待ち合わせの時間が近付いて来た。
食べ終わったアイスの棒をゴミ箱に投げ入れ、いそいそと階下に降りる。母に、出かけると伝える為だ。
「お母さん、愛美と買い物に行って来るね」
「あら、いいわねえ。いってらっしゃい。暗くなる前には帰るのよ」
と、母――和美はにっこり笑った。
いってきますも、ろくに言わず、綾乃は家を飛び出して、自転車に跨がり、急いで待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせ場所は、ショッピングモール前の小さな公園。きっと愛美は早く着いているだろう、と考えながら、自転車を飛ばした。
目的地に着き、自転車を降りて辺りを見回しても、――愛美の姿が見当たらない。
「――おかしいわ」
と、その時。
綾乃は、公園の片隅で、恭平と愛美が話しているのを見てしまった。二人とも、なんて楽しそうに話すのだろう。
駆け足で、二人に向かって行った。
すると、向こうも此方に気付き、手を振り出した。
「――綾乃、ごめん。恭ちゃんが居たものだから、つい話しちゃって」
「おい、俺のせいか?」
恭平のその言葉に、三人は笑い出した。
夏休みの課題なんかについてしばらく話した後、
「あ、そろそろ行かなきゃ。じゃ、夏風邪ひかずに、元気でなー」
と、恭平がどこかへ走って行った。二人は手を振って見送り、それから、
「――さ、私たちも行こう」
という愛美の言葉に、歩き出した。

「――切り抜けるのが上手なのね」
「そうか?」
公園の影で停まっていたベンツに乗り込みながら、二人は話していた。
「そんなことは関係ないわ。――あの二人より、ずっと楽しいわよ、私と居た方が」
梓は恭平に、そっとキスをした。

26日前 No.1

鈴森 瀬奈 @senatann ★iPod=Sd26OZB2y1

2、豪邸
何だか、落ち着かない場所だった。
そこは恭平も来たことがない、豪邸だったのだから。
「――まあ、遠慮なさらず。どうぞ上がって」
「はあ。――失礼します」
恭平と梓を乗せたベンツは、梓の家――豪邸の前で停まった。梓が持っているパスで、豪邸の玄関前にある立派な門が、自動で開いた。そこを抜けて少し歩き、邸の扉に居る門番に、「友達なの」と、恭平が紹介されて、やっと中に、という状況。
何とも大げさな気がするが、梓にとっては、これが普通なのだろう――。
梓に連れられて、迷子になりそうな邸の中を歩く。梓の自室は、エレベーターを使ってしか行けない三階にあった。その自室も、どうやら専用のパスがないと開かないらしい。――中々厳重である。
「さ、入って。――あ、もしもし?コーヒーとミルクティー、それから、お菓子を何か持って来てちょうだい。――ええ、洋菓子でお願いね」
恭平を部屋に通すや否や、備え付けの電話を取って、飲み物とお菓子のオーダーをした梓。
「そんな、悪いよ。俺は大丈夫だって――」
「何言ってるの。来客にはもてなすのが普通よ、普通」
そう強く言われると、流石に恭平も断れない。渋々肯き、コーヒーを頂くことにした。
かなり広い自室には、しっかりとした椅子とテーブルがあった。そう、ダイニングにあるようなもの。恭平は、クッションが敷かれた柔らかい椅子に、そっと腰を降ろすと、小さく息を着いた。――やっと、心が落ち着いたのである。
そして、それから数分もしない内に、飲み物とお菓子がやって来た。梓が入口まで取りに行き、恭平の元へと持ってくる。
「はい、コーヒー。苦かったら、砂糖入れてね。――あ、シロップか」
「ああ、ありがとう。――すごく美味しそうだ」
恭平の言った通り、グラスが汗をかいていたアイスコーヒーは、実に美味だった。もう、砂糖だろうがシロップだろうが、入れなくても十分である。
梓も向かいの椅子に腰を降ろすと、ミルクティーを飲み出した。ついでに、洒落たカゴの中にあるマカロンなんかもつまんでいる。――恭平が、食べたことも、見たこともないスイーツだった。
しばらく、飲み物とお菓子の味を堪能していると、梓がこう切り出した。
「――ねえ、須田さん。――あ、もう、恭平さん、でいいかしら」
「え?ああ、全然構わないよ」
「よかった。――恭平さん。あなたは、誰かと付き合っておいでで?」
それを聞くと、恭平は少し眉を寄せて、
「別に」
と答えた。
「そうですか…ちなみに、私のことは、どう思ってらっしゃるの?」
恭平は、少し面食らったが、
「いや、お金持ちのお嬢様で、素敵だなあと…」
と言った。
梓は、キッ、と恭平を睨んだ。
「やっぱりね。――男は、いや、女も、どうせ金なのね。私を、普通の女としては、見てくれないのね!」
ヒステリックにそう叫ぶと、梓は、泣きながら部屋を飛び出してしまった。
「どうしよう…」
女性経験ゼロの恭平は、すっかりたじろいでしまい、結局、梓が十五分後に戻ってくるまで、そこでじっと待っていた――。

24日前 No.2
ページ: 1

 
 
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