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7の戦争

 ( 初心者のための小説投稿城 )
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鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

                    〜プロローグ〜

  あの日から、目に映る世界は灰色になった。
 3年前から、世界は大きく衰退し、人類は滅びの道を選んだ。

  「第3次世界大戦」
 それが、人類の選んだ最初で最後の選択だった。

  人口の三分の二は戦死
 残りの三分の一は行方不明
 行方不明の者を探す者もない。
  我々の星 「地球」は生存物のいない、空っぽの星になった。

  はずだった。

1年前 No.0
メモ2015/04/29 11:29 : 鈴原 ゆか★vOfCCpQ3Ql_NQP

 主人公

 ソイル=クリストファー

 

 切ない話ですが、ちょっとずつ更新しようと思います。

切替: メイン記事(19) サブ記事 (9) ページ: 1

 
 

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

  お父さん、お母さん、どうして起きないの?
 何をしても、何を言っても返事は返ってこない
 そのときやっともう起きない事にきずいて・・・
  周りの僕より大きい大人たちが、道に転がった石みたいに見えた。
 僕はどうして生きているんだろう?
 誰もいない生活なんて望んでない。
  神様、僕をここから出して
 でも神様は意地悪で、何度叫んでも神様は答えてくれはしない
  僕が何をしたっていうんだよ

 誰もいないこの永遠につづくこの道を歩くしかなかった。
 歩かないと涙が止まる感覚がしない
 今までいた場所はとても幸せだったんだ

1年前 No.1

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

  そう思ったときにはもう遅かった。
 でも分かったときはいつも遅いんだ。

 「ソイル、ソイル、もう起きなさい!」
 「お母さん、もうちょっとだけ」
 「駄目!もうそう言って12回目でしょ。今日は忙しいんだから、起きなかったらご飯抜きよ!」
 「分かったよ〜」
  もうお母さんはいつも厳しいんだから。
 お母さんの言いなりになるのは嫌だけど、ご飯抜きはちょっと困る
 「早くご飯食べて、すぐに着替えなさい。もう、お父さん、ソイルも起きたんだから、親のあなたがしっかり
 しないでどうするの?まったく」
 「はいはい起きます、起きます。テレビ、テレビ。」
 「こちら激戦中のサラミアです。世界政府が戦争の旗を取り上げ戦う事を発表しました。」
 「ピンポンパンポーン」
 「空襲警報、空襲警報」
 「嘘だろ」
 「お父さん、僕、死ぬの?」
 「死なないさ!大丈夫」
 そう言ったお父さんの顔は真っ青だった。

1年前 No.2

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

 そこから人々の悲鳴を最後に僕の記憶が無くなった
  7月7日
 あの日は僕の誕生日だったんだよ。
 神様からの悲しい悲しいプレゼント
  一人ぼっちの誕生日会。
 ナイフが道に落ちていた。
 僕はナイフを手に取り思いっきり胸に突きつけた。
 「ソイル、やめなさい。」
 お母さんの声がそう囁いた。
 涙がみるみる落ちている。
  死にたいという自分が醜くなった。
 僕は決心した。
 もう何も怖くない。死んだって良いんだ。
  戦死以上の死者を出した、O−G型殺人源病菌
 これを解明しなくては。

1年前 No.3

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

 「解明」といっても10歳の僕に何ができる?


















 なにもできない
 「できない」なんて愚かな響きはそうそう、ないだろう。
 ましてや、世界をひっくり返した、源病菌を解明しようなんて。
 5分前の自分が馬鹿らしくなった。


 「ぐぅ〜〜〜〜」
 盛大に腹が鳴った。
 そういえば、あれから何も食べてない。

 というより、食べ物なんてあるのだろうか?

1年前 No.4

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

  ということで、実際に人がいたら、泥棒になっていることをしているが・・・

 食べ物がない!!
 なんでだ?
 見つけた!!っと思ったら全部腐ってる。
  さすがに食べるわけにはいかないし・・・

 うぅー
 お腹減った。

 このまま、お腹が減りすぎて死んだなんて、かっこ悪い、死に方は御免だ!!

1年前 No.5

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

 神も仏もいるのだろうか?
 見放されている・・・いや、存在自体していないんじゃないのか?

 そう思った瞬間・・・
 「・・・・・・・・るぞ!」
 もう体が動かない。
 人の声までする。

 あぁついにあっちに行くんだ。
 お母さん、お父さん、今からそちらに行きます。
 もうしばらく待っていてください。

1年前 No.6

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

 「おーい。おーい起きろ。」
  目を開けると、怖い顔をしたおじさんが・・・
 「おぉ閻魔様、僕は、天国行きですか?それとも地獄行き?」
 「はー?お前頭打ったか?それになんだ?閻魔様って。」
 「あっ違うんだ。えっ?僕死んだんじゃないの?」
 「死んでないぞ。お前がぶっ倒れていたところを、俺の仲間が助けたんだ。」
 「で、あなたは宇宙人?」
 「ちがう、ちがう。紛れもなく人間!ったく。お前も往生際が悪いな。普通は死んでるぞ。」
  まじでか!!生きてる!!あれ?体が動かない。
 「ぐぅーーーーーーー」
 「・・・お前、腹減ってるんだな。ちょっと待ってろ。食事持ってくるから。」

  どうしようこのままだと捕食される!!(←信じていない)
 って動けないんだった。

1年前 No.7

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

 「おい、持って来たぞ。」
 なんと全部、美味しそうじゃないか!!
 ・刺身 ・お寿司 ・お味噌汁 ・白いご飯!!
 ここで白いご飯を出すとは、
 「参りました!!」
 「お前、どうした?早く食べろ。」
  言われなくても、もう食べてるよ。
 いつの間にか、体も動いてるし。
 「う、美味い!!」
  最初は、毒を盛ってある事も思ったが、違った。
 ごめんよ。料理たち!!
 「ガラララ・・・」
 扉の向こうから、すごくきれいな女の人が。
 「軍曹、どうされました?」
 「・・・この子が例の?」
 「例の子供でございます。」
 「そうか・・・坊や。何日間一人でいるのだ?」
 「えっ・・・6日間。」
  どうしてこんな事聞くんだろう?
 それにしても、この人、軍曹って言われていたような・・・

1年前 No.8

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

 「坊や、君は何をしていた?」
 「O−G型殺人源病菌の解明をしようと」
 「なんと、あの」
 「お黙りなさい!ロガー」
 「は、はい」
 へえ、この人ロガーって言うんだ。
 「いいかい?坊や。君はどうして、足腐(あしくさ)を追うんだ?」
 「足腐?」
 「おお、すまない。O−G型殺人源病菌の事だよ。足から腐っていって最後には」
 「死んでしまう?」
 「・・・ああ、そうだ。君は本当に知りたいのか?足腐の事を」
 「うん。知りたい」
 「分かった、良いだろう」

1年前 No.9

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

  地球の中心には核がある。
 年々、地球温暖化などの影響で、海が沸騰し、蒸発した。
  その対策として、対策委員を設立
 でも、もう手遅れだった。
  核の小さな爆発からの猛毒ガス、世界大戦などの不幸が重なり、人類の三分の二は死に飛び込んでいった。
 核からのガスは、人類の足元から序所に呼吸器官へいく。
 後に足腐の呼ばれる由縁である。

「残されたものは、何かの条件を満たしているか、ただ運がよかったのか分からないが、君は奇跡的に、戦争の
被害から免れ、奇跡的に餓死寸前で救出された。それは、まさに奇跡のしか言いようが無い」
 じゃあ、お母さんとお父さんは生きられなかったの?


1年前 No.10

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

 一気に心が静かになる
 だって、君の両親は最初から生きられなかったと言われたようなものだ
 ただ、僕は、みんなで一緒に笑っていたかっただけなのに
 そんな理由で壊されて、悔しさと怒りが出てくる

 自分が醜く、歪んでいる感覚がある
 なんで、僕だけが・・・僕だけが・・・
 僕じゃなく、両親が生き残ればよかったのに
 本当は、死にたくないんだよ
 でも一人で孤独を感じるのは死にたくなるほどの悲しみを感じるんだ
 軍曹さんが、僕の頬に落ちた涙を拭ってくれた
 お母さんのような温かみがあって、たくさんの涙がまた落ちる
「変えよう。この世界を」
 軍曹さんは、真顔になって言った
「僕もお手伝いさせてください」

1年前 No.11

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

「いいのか?」
「うん。助けてもらった恩もあるし」
「違う。君の本心を聞きたいんだ」
「僕は・・・親を殺した原因を解明したいです」
「分かった」
  何だかふっ切れた気がする
 僕は親が大好きだった。
 だから、もっと、もっと早く起きればよかった
 そしたら、空襲から逃げられたかもしれないのに

 もうちょっと、もうちょっとでも・・・
 早く・・・
 もう!僕はどんだけ鈍くさいんだ
「おい、動けるか?」
「うんロガーさん。で?どこ行くの?」
「・・・」
 ロガーさんは黙ったままだった

1年前 No.12

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

「ここは?」
「訓練所だ」
 そこは、僕より体格がいい、男の人ばかりの場所
 中には訓練に失敗して怪我をしている人もいる。
 それに過去には死人も出たとか・・・
「ソイル、君にはここで訓練してもらう」
「どうして訓練が必要なんですか?」
「我々は核に直接行き、調査することを目的とするからだ」
 核に直接行く?
 そんなの今の科学では到底不可能なはずなのに、ロガーさんは嘘をついている顔じゃない。

「はぁ・・・はぁ・・・」
 この訓練はきつい
 死人が出たのも納得だ。
「おいおい、こんなところに、ガキがいるぜ」
「おう、坊ちゃんには無理無理」
「は?僕はな!」
「ここで喧嘩するとは、いい度胸だな」
「ロ、ロガー総司令官」
 総司令官!?
「今後一切、この子供には手を出すな。いいな?」
「・・・」
「いいな?」
「・・・了解しました。ロガー総司令官」
「ソイル、ちょっと来い」

「どうだ?訓練はきついか?」
「きついですけど、頑張れば、なんとか・・・」
「そうか・・・軍曹は君の事を高く評価されている」
 こんな僕が・・・
「そこでな、君には特別訓練を受けてもらう。さっきの訓練とは、比べものにならないくらいの過酷な、
 訓練だ」
 さっきよりはるかにきつい・・・か
「君が今ので限界ならやめたほうがいい。君のような人材には生きていて欲しいからね」
「どんな訓練ですか?」
「この訓練を受けられる逸材は必ず、核へ行く事になる。訓練内容は今は話せない」
「僕は・・・僕はやります!」

1年前 No.13

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_NQP

「ここだ」
 そこは生きた心地がしないほど過酷な訓練を受けている大人たちがいた。
「さぁ早速、君には練習兵として訓練を受けてもらう。三週間後にテストを受け、合格したら訓練兵になれる」
「つまり、まずテストを受けなくてはならないんですね」
「あぁ、だが練習兵のときの訓練メニューも訓練兵のときと変わらないからな」
  そう言ってロガー総司令官は訓練室を出た。
「もしかして新人さん?私はルラ。よろしく」
  女の人?
「もしかして女だからどうして?って?私、初の女、訓練兵に抜擢されたの」
「そうだったんですか。すいません」
「全然、大丈夫。そういう目で見るのが普通だもの」
  そしてルラさんの顔が少し翳った。

1年前 No.14

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_pHI

「練習兵の諸君。ご苦労だった。ここに残ったものは今から特別訓練兵だ」
 残ったのは僕も含め『三人』
最初は約三十名ほどいたが、自主離脱するものが相次いだ。
 自主離脱した者の中には、ガキだから無理と侮辱した奴らも居た。
 そいつらを見返すために耐えていたといえば嘘じゃない。
「ソイル、ちょっといいか?」
 ロガー総司令官からの直々の呼び出し・・・

「君がここまで来るとは正直無理だと思っていた」
「あなたが僕を練習兵にさせたんじゃないですか」
「ちがう、練習兵にさせたのは、」

1年前 No.15

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_pHI

「君を練習兵にさせたのは君の両親。もっと言うと君の父親だ」
「・・・!?」
 なんで?と思うよりも先に父が、ということがとても嬉しかった。
両親や周りの大人が一人も居なくなってから両親の事を聞く事が無かったからだろう。
 なにも答えない僕にロガー総司令官は戸惑いながら
「君の父親とは昔からの付き合いでね。俺と妻に何か遭った時は君を頼むと言われていた」
「・・・そうなんですか」
 昔から不器用な父が、そんな事を考えていたんだ。
 ロガー総司令官はもう遅いからと言って僕は部屋に戻った。
部屋まで続く廊下がいつにも増して薄暗く見えた。

1年前 No.16

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_pHI

 いつにも増して憂鬱だ。
父と母の事はずっと考えないようにしてた。
 でも、昨夜のあの言葉が頭から離れない。
あれからずっと会いたくて仕方が無くて・・・

 僕は一切訓練に手が付かなかった。

 いつもと同じ振る舞いをすれば、誰も僕の心情に気づかない。
もしかしたら今の心情をおおっぴろげに前面に出しても誰も目に留めないのかと思ってしまう。
 そんな人達じゃない・・・そんな人達なのか?

「軍曹、やはりあの話はしないほうが良かったんじゃないでしょうか」
 ロガーは冷たい目で言い放つ
「ソイルは大人並みの体力でも所詮まだ子供、あの会話一つでソイルのような人材を潰してしまうとも限りません」
「ロガー、今黙っていたところでいずれ言わなければなるまい」
「しかし・・・」
 ロガーも軍曹も、もう何も言葉を発さなかった。

8ヶ月前 No.17

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_pHI


「ソイルを生かす方法?」
「ああ」

 二人だけの家族会議。

「生かせたとしても残酷なだけじゃないの…
 それにすぐに死んでしまうかもしれない」
「…それは大丈夫。この”実験”を施した古くからの友人が捜索チームを手配してくれる」
 残酷なのは知っている。ソイルが生き長らえた事を苦悩するかもしれない。

 それでもソイルには生きていてくれなければならない。

「ソイルは生かせても」


「私たちは生きれない」

21日前 No.18

鈴原 ゆか ★vOfCCpQ3Ql_pHI

 何を望んで僕を生かしたのだろうか。
「それを考えても答えなんて出るわけないんだよな…」
 思わずつぶやく。

 誰も居なくなったあの空間で目覚めたあの日から僕は悲観思考になったかもしれない。
 考える事すら放棄した僕に価値なんて無い。

「ソイル?」
「…ルラさん」
 久しぶりに会ったせいか、少し痩せたように思う。
「本当に久しぶりね。…えっと、大丈夫?」
「えっ」
「すごく思いつめた顔してたから」
 心配してくれる事に感謝の気持ちさえも無い。
他人が僕を心配してくれる事が”あたりまえ”に感じてるかもしれない。
 いよいよ僕も人として終わったな。
「なんでも無いですよ。むしろ迷惑です」
 何も言わずルラさんは僕の目を見続けている。
その優しさが苦痛だった。もう殴られても何もいえない状況なのに…
「僕の事なんて気にしている余裕など貴方に無いはずなのに」
 どうにかして、この場から離れたい。
人として一番大事なものが欠けている僕でも、そっと優しくしてくれるルラさんに本当の僕を分かって欲しい。

 そう強く思った。

21日前 No.19
切替: メイン記事(19) サブ記事 (9) ページ: 1

 
 
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