Google
    
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▼レス(53) >>

空の視線

 ( 短編集投稿城 )
- アクセス(161) - ●メイン記事(53) / サブ記事 (10) - いいね!(7)

そらいろ ★hFGRNuKYa4k


はじめまして!
そらいろと申しますー。




ここには私が思いついた短編をゆるりとのせていこうと
思っています。



オチも面白みもないのですが
よろしければみてってくださいねー。



コメントなんかもしていただければ
かなり喜びます。



では、どうぞごゆっくりー

2009/07/26 22:45 No.0
切替: メイン記事(53) サブ記事 (10) ページ: 1 2


 
 
↑前のページ (3件) | 最新ページ

そらいろ ★nVW2tPDJyw2



ねぇ、私があのとき、違う選択をしていたら。
ねぇ、私があのとき、決意できたなら…


いま、世界はかわりましたか?


「すいません。私、辞めます。」
退部した。



入学してしつこく勧誘を喰らっていた私は、
わずか数週間でおれた。




入部。




おれたんじゃないのかもしれない。
初めから部活がしたかったのかもしれない。

走りたかったんだな。

その時期、ふわふわしていた私は、
僅か数週間で、終わった。



退部。




少し後悔。おおいに後悔。



いまも時々夢を見るよ。






中学時代からのライバルと、もう一度競り合えたなら。
もう一度トラックで風を切れたなら。








もう一度、熱くなれたなら…



いま、私を取り巻この世界には色がつきましたか?



(もう一度、)(私を呼んで)


-モノクロのうわごと-

2009/08/05 21:38 No.4

そらいろ ★nVW2tPDJyw2




バイトの途中、急に思いついたんだ。


いきなり、ほんとにいきなり、ぽんっと頭に浮かんだ場所。
競技場に行きたくなったよ。


今日は五時あがりだから、すぐに向かおう。
三十分くらいでつくかな。



「お疲れさまでしたー、お先失礼しますー。」

にこにこ笑顔を振りまいてとっとと行こう。



着替えて、走った。
自転車に飛び乗って家とは反対方向に飛ばした。





キッ、とブレーキが短い悲鳴をあげて、止まった。





スタンドまで駆け上がって、見渡すと、泣きたくなる衝動。





「あれ?」

下から声がして目線を落とした、涙は落ちないように。


「やっぱり!何してんの?まだ続けてんの?」


あっ、と私は短い声を上げて、会話にはいった。

「久しぶりじゃん!続けてないよ、辞めちった。」
「そっかぁ、辞めちまったんだ。」
「うん。あんたは続けてたんだね。」
「おう!俺にはこれしかねえからさぁ。」


お前も、そうだと思ってたよ、と彼はポツリと呟いたが
私にははっきり聞こえた。



後頭部をなぐられたみたいに頭に、鈍く、鋭く。





またなーと走っていく彼の笑顔は、ぼやけてよくみえなかった。



そんな汗だくで、そんな笑顔で、走ってんだな。






涙が止まらなくなった。
声を押し殺して、止め処なくあふれる涙を流し続けた。





(ばか、)(自分なんて大嫌いだ)



-ある梅雨明けの日に-

2009/08/06 14:07 No.5

そらいろ ★nVW2tPDJyw2



「おーなーかーすーいーたー。」


俺の隣から聞こえる、聞きなれた声。
4限目あたりになると、よくぼやいている。


「今日、菓子もってきてねーのかよ。」

俺が、少しあきれた顔で、横を向くと
やつはあっけからんとした様子で答えた。


「もってきてねーよー、今、金欠でさぁ。」
「あぁ、お前、バイトくびんなったんだっけな。」

ははは、と乾いた笑いを零したあと、
うるせーよばかと毒づかれた。


「てか、菓子もってねーのー?」


教科書も開かずに、はらへったを繰り返すこいつには
なんでか強烈にあげたくない気分だ。




「あるけどー、やらねえ!」
「なんでだよ!キチクー」



鬼畜じゃねえよ、このおおばかめ、と飴をみっつほど
投げつけてやったら、大いに喜んでいた。







(なんて、)(和やかな昼)



-日常、飴-

2009/08/07 12:04 No.6

そらいろ ★nVW2tPDJyw2



ぽつぽつぽつ、しとしとしと、

その音は少しずつ音を変えて、わたしを包んでいく。


さぁー、とふり出して、アスファルトの上を
ころころ飛び跳ねて、どこかへ消えていく。


傘も差さずに、わたしは突っ立っていて、
なみだも拭わずに、雨と同化して、
そらを見上げたら雲は逃げるように去っていき、
いなくなっていた。

広がるのは、ただ、グレーのそらだけ。



薄っすらと、カーテンからさしたぼやけた光が目に刺さった。


ああ、夢、ね。



よくあるパターン、あの日のフラッシュバックなんてね。



あの日、あなたにさよならを告げた日。
雨の日でまるで今日のような。






戻りたいなんて、ありえないわよね。



自分を納得させるように、もう一度ベットに倒れこんだ。

目が覚めたら、





どうか、どうか、腹立たしいくらいの青空が広がっていますように。









(やあね、)(歳はとるもんじゃないわ)



-雨の日の追憶-

2009/08/07 13:54 No.7

そらいろ ★nVW2tPDJyw2




Xがどうのこうの、Yがどうのこうの。
そんな呪文しらないわよ。


うとうとうと、先生ごめんね。
もう、無理です。




「おやすみー」
「おー、おやすみー」
隣の友達に授業放棄を告げてわたしは夢の国へ飛び出した。





うふふ、あははの世界。
暖かくて、ふわふわしてて、みんないる。



そんなわたしのどりーむわーるどを妨害するのはどなた?






トントン、緩く机を叩く音。
ゴンゴン、ちょっと強く叩く音。

ぺシッ、頭ぶん殴られた。



「なによ!」



そこには鬼の形相の先生。



「あ、オハヨーゴザイマス。」


寝ぼけ眼でへらりと笑ってみた。




教室全体、いや、4階ぜんたいに私の名前が響いたかも。





(2分の1です!)(え、もう英語?)


-ねぼすけ、夢旅行-

2009/08/07 14:18 No.8

そらいろ ★nVW2tPDJyw2




「ひとが、しんじられないの…」


そう小さくなって僕の前で泣くあなたを見て
酷く、美しいものを見たようになって

胸にどろどろの真っ黒い油を流された気分になった。



偽善者の僕は
取り繕っていた僕は、


僕が、あっけなく崩れ去ってしまった。


ほんとは、優しく抱きしめてあげて、
「大丈夫だよ」と笑いかけてあげる予定だったのに。



「人を信じれないって?信じなくていいじゃないか。だってそうだろう?信じるから裏切られる、信じれなくなる。それならはじめから信じる必要、ないでしょう?」



僕が優しく口元だけわらって、光のない目をしてあなたをみつめた。






あなたはそのとき、はじめて絶望を知ったようだね。







(ああ、)(泣かないでおくれ)

-偽善者の本能-

2009/08/07 14:43 No.9

そらいろ ★nVW2tPDJyw2




屋上はびゅんびゅん風が吹いて、地面の砂や埃を躍らせている。

チャイムが鳴り響いたのは、つい10分前くらいのことで、
あいつと俺の目があったのはつい10秒前くらい。



「あれ、何、さぼり?」

目があって暫くしてから、あいつは軽々しく
声をかけてきて、あははと短く笑い

いけないんだーと言葉をつけたした。


「そのままそっくりお前に返すよ」
「あ、そうね、あたしもさぼりだったー」

けろっとして真の抜けた返事を返してきた。




あいつは、人を信じきっているように見えた。
いつも笑っていて、楽しそうに、ひとを愛しむ様に。




それからあいつはゆっくりと歩み寄ってきて、

「ねえ、すきってさ、なんなのかな」

なんなんだ、こいつは。
いきなりすぎる質問に俺はぐっと眉をひそめてあいつを見た。




あいつも、眉をひそめて泣きそうな顔して笑ってた。






「あたしね、すきじゃないのよ」



話についていけなくなった。
あいつは何に対してすきか、好きじゃないかを話しているのか。




すっ、と小さく息を吸い込んで、消え入りそうな声で
また泣きそうな顔をしたまま




「全部、全部、大嫌いなの」





その瞬間、ほんとうのあいつを見た気がした。

ひとを愛しむなんて、楽しそうなんて、すきなんて
まったく思わせない光をなくした目をしていた。




「俺もだよ」



あいつは、きっと、俺に同じものを感じたんだろう。
俺も、ほんとうのあいつの目を見たとき、そう感じたよ。





(化けの皮一枚どころか、)(何万枚だよ)



-うすかわバリア-

2009/08/09 16:02 No.10

そらいろ ★nVW2tPDJyw2




あなたと自転車並べて帰ってさ、
分かれ道で「大丈夫?」なんて言われても


我侭いえるわけないよ。


クラスメイト、ともだち、それ以外なんでも無いんでしょう。



ただあなたは優しいから、優しすぎるからそんなこと
言ってるんだって知ってるの。


「大丈夫だよ、ありがとう」
でもね、気持ちはほんとに嬉しいの。
だってあたしその優しさが好きになったから。

「じゃぁ、ばいばい」
「うん、ばいばい。きおつけてね」
「おう、きおつけてな」



にこっと上手く笑えたと思うよ。
そのあと泣きそうになったけど。




あなたの背中見送りたくて、振り向いたら、
あなたも振り向いてくれたよね。





そこだけ、そこだけでいいから、喜ばせてね。





(涙の理由を、)(教えてよ)



-涙の行き先-

2009/08/11 17:28 No.11

そらいろ ★nVW2tPDJyw2





頭が痛い。体が重い。体が熱い。
ぼうっとしながら体温計に手を伸ばして、脇にはさむ。



しばらくすると、ピピッという微妙なリズムが
耳に飛び込んできてアナログ文字の温度を覗く。


「7℃5分…」
どうりで体が辛いわけだ。



でも、でもだめなんだ。
俺は今日中にこの手紙をださなければならないから、
よろよろと服を着替えて出かけた。




この世界は騒音の固まりだと思った。





どの音も、声も、綺麗なものなんて発していなくて
全部、よごれているように思えた。







たった一℃体温が違うだけなのに、
世界がまったく違うものに思えた。







(あの世界この世界)(結局元は同じ)


-1℃-

2009/08/13 18:39 No.12

そらいろ ★nVW2tPDJyw2



「あのさ」
「なあに」


ざわざわした教室の中、俺らが向かい合って喋っていることで
疑うやつは何人いるんだろう?


「俺さ」
「うん」


きっとそんなにいない。
だって、俺らは入学して以来気があって仲が良かったからだ。


付き合ってるの、と聞かれればお互い笑って
んなわけないっしょーと手を振っていた。



実際そんな関係じゃないから。




「なんでかなー」
「えー、いきなり何よ」

いつもの笑顔で笑ってくれる、この安心感。





「で、なあに」

落ち着いて真剣に俺を受け止めてくれる。


「なんかさ、」
「うんうん」



なあ、すきっていったらどうする?
その気持ち、受け止めてくれんの




「なんでもねえやっ」
「あはは、気になっちゃうよ、ばーか」
「まあ、気が向いたら言うよ」



「うん、無理して言わなくて良いよ、言えるときにいいなね」




優しく、人の、俺の心を理解してくれる。
なんだ、好きんなって当然だろ。





(気づけよ、)(ばーか)




-君、思い-

2009/08/19 19:19 No.13

そらいろ ★nVW2tPDJyw2




カチャ、と音を立てて開いた扉の向こうは
暖かい湿った空気でいっぱい。


濡れた水滴が足先に触れて、きゅっと蛇口を捻れば
ザアアとシャワーから暖かい雫が溢れてきた。




わたしはこの音と、雫たちを見つめるのが大好きだ。




あふれる感情を殺すために、
自分を隠すための化粧を、流してくれる。








音は脳内のいやな考えも思い出も全部シャウトして、
わたしは消えれる。






「ばかみたい」
「もう、やだよ」


誰にも吐く事を許されないその言葉も難なく言える。





わたしの心の拠所なのかしら。







(かき消して、)(もう全部、何もかも)




-熱-

2009/08/19 21:06 No.14

そらいろ ★nVW2tPDJyw2







支持してくださる方がいらっしゃいましたっ
ありがとうございますー!


どなたかわからないので、この場でお礼を言わせていただきたいです。



支持ありがとうございました。
今後とも好きなことを好きなだけ勝手に
書いて行きたいと思いますので、
お付き合い宜しくお願い致しますっ(`・ω・´)







そらいろ(*´ω`*)

2009/08/19 21:12 No.15

そらいろ ★AU-lBJxG.kX/Ec



「寝れないよ」ってメールを深夜送信。


そうしたらさ、一分後くらいに
私の携帯はメトロドームのように規則正しく揺れる。



「なんで?」
「わかんないよ」


嘘をついた。



ほんとは寝てしまったらもう永遠的に、
明日がこないような気がして。


「大丈夫だよ」


全てを見透かしたようなあなたの言葉が、
どうしようもなく欲しくなるの。




「うん、ありがとう」
「おう、寝れそう?」


「寝れそう。おやすみ」「おやすみ」



携帯に充電器を差し込んで、あなたのメールを読み返した。



「大丈夫だよ」


あなたがいうから、簡単な言葉に魔法がかかる。



(瞼が落ちたら、)(夢で会いましょう)

ーメトロドームー

2009/08/20 00:48 No.16

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI



「待って!待ってってば!」

はあはあと後ろから荒い呼吸と乱れた足音。



それから、私を呼ぶ声。



ぱしっ、と音がして私の手首を掴む小さな手。



「何よ」
冷たい目で睨みつけるとあんたはびくりと身体を震わせる。



「ごめっ、あのね、聞いて、私はっ」


「聞きたくないわ」

足早に、置き去るように、
私は足を進めた。



「まっ、て」

振りほどいた手をまた捕まえようと、
あんたは近づいてくる。


私は足を止めてだんっと大きな音を立てて、
あんたの真横を殴りつけてやった。


「だいっきらいよ」



「でもっ」
「喋らないで頂戴。」


ぐっと言葉を飲み込んだあんたに、
私の本音で窒息死させてやろうかしら。


「もう一度いうわ。大嫌いよ。あんたの全てが」



何だ、言ってしまえばこんなに呆気ないのね。





(大嫌い)(大好き)



ー対義語ー

2009/08/20 13:56 No.17

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI



聞こえるのは、風と雨の音、
それから意味もなくついているテレビ。


殺人。


親が子を、子が親を。
知らない人が、知らない人を。
恋人が恋人を。



いろんな関係をもった人々が殺し合う世界。


もう法律も決まりもそんなん、
必要ないんじゃないか。


それは、どれもこれも僕には何となく、
遠い世界の日常な気がしているんだ。



そんな僕もきっと、こんな世界に呑み込まれているんだ。


(非日常なんて、)(もうないよ)



-日常シンドローム-

2009/08/21 16:05 No.18

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI



夏休み明けに憂鬱な気分で、歩いていた。


学校ってなんて面倒くさいんだ。


朝は早いし、勉強はわからないし良いことがない。



踏んだことのないローファーのかかとを、
思い切り踏み潰したい気持ちになった。



「おーっす」
ぽん、と軽い衝動の先に目をやった瞬間、
顔が熱くなるのが嫌なくらいわかった。


「おはよっ」


「おう。学校面倒くせぇなー」
朝ははえぇし、勉強はわかんねえし、と
付け足したあなたの言葉で口元が緩んでしまった。



同じことを考えていただけなのに、
それがとても嬉しい。



ドキドキと脈打つ胸も、気持ち悪いニヤニヤ笑いをしないために、
きゅっと噛み締めた下唇も、

全部、ぜんぶ、あなたの所為なんだ。


夏休み明け、あなたと並んで歩く道は、
少し違って見えました。


(階段も超特急で)(走り抜けちゃう)




-ステップアップ-

2009/08/23 23:35 No.19

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI



携帯から投稿することがずいぶん多いです(ρ_;)


パソコンから読みづらかったりしたら、
すみません(°ω°;)


こんな乱文ですが
読んでいただければ幸いでございます(*´ω`*)

2009/08/23 23:39 No.20

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI



すごく、不愉快な朝だったので
それはそれは青い空が腹立たしく思えた。



なにがこんなに気に食わないのか、
自分でも分からないぼどにいらいらが到来していた。



「海に流されたい」
「どーゆう流れだよ」



拾われるはずのない独り言は、
なぜか拾われてしまった。




「暑いし、だるい」


あーあ、と目を閉じたら、
がたんっと大きな音がして


それに負けないくらい大きな声で




「さぼるか!」



と彼はいった。



「いらいら、してんだろ?」


にかっと眩しい笑顔で私の手をひいて、
教室を飛び出した。




いらいらも吹っ飛ぶほど、
あなたの手の暖かさが私に笑顔を運んできた。






(太陽より)(向日葵より)







-あなたが-

2009/08/24 09:52 No.21

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI



盛大な笑い声が俺を殴りつけた。



こいつらにいわないでおけば良かった、と
今更激しく後悔をしまくった。




それは数十分前のこと。




「てかさ、お前バイトどーよ」
俺なんてさー、と目の前のやつは
一通り愚痴ると俺に向かって



「どーよ?」
お前は楽だろうと言わんばかりの
疲れた笑い顔でもう一度訪ねてきた。



「クビんなった」
下唇を突き出して拗ねたように体操座りを
椅子の上でしてみせると


「うそ!なんで!」

と大声で叫ぶように言うもんだから
当然のようにみんなが寄ってきた。



更に回想になり、俺のバイト先の
コンビニでの話し。




「いらっさーませー」
「762円になりまーす」
「ありがとーざいまー…つか可愛くね?」

「えー、ナンパ?」
「ちょっと違うよー、ね、アド教えてよ」

いいよと客が言う前にむさい咳払いが聞こえた。



「てってんちょ」
「何人目かね」
「いやっあのですね、」
「答えなさい」
「聞いたのが8人と、聞かれたのが6人ですっ」


店長は静かに「今日限りでクビ」と
首の前を親指をたてて素早く動かしてみせた。



そして、現在、無職。



「ばかじゃねーのー!」
ひいひい言いながら奴らは笑っている。


「うるせえー!」
「わぁるかったってぇ」
「勝手に笑えよー」
「ごめんって!ジュース奢るからぁ」




「でもばかだなっ」



爆笑の渦でいつの間にか俺も一緒になって笑っていた。







(まあ、いっか)(ジュース、忘れんなよ!)







-笑顔の原点-

2009/08/24 21:48 No.22

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI



私は、スペシャルがつくほど素直である。
それに、超、をつけてもいいくらいに。



それが故、陰でバッシングなんかを
うけることがあるのだ。



「まじ男好き」
「男と喋りすぎなんだけど」



だいたい、男ネタで。




私のことをいう彼女らは、きっとすごく、


ひねくれ者である。




仲良くしたいならすればいいのに、
私が羨ましいんだな、
なんて毎回思うんだ。




だって、彼女らは自分と男が会話している時
とても嬉しそうに輝いているから。


シャイとか、そんなんじゃない。




自分より男に好かれた人間が、
男に話しかけてもらえる人が、
よりによって自分より可愛い顔を、
持っていることが


羨ましいんだ。
妬ましいんだ。






(それ、逆上がりよ)(間違えた、逆恨み)







-逆恨み-

2009/08/26 00:13 No.23

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI



「ねえねえ」
「んあ?」


机に突っ伏して爆睡してる俺を
柔らかい声と手で呼ぶやつがいた。



俺がゆっくりと顔をあげると、そこには見慣れた顔。



「もう、放課後だよ」
くすくす笑って大丈夫?と続けるやつに
俺は釘付け状態で完全停止をしていた。




それをみてやつは、一瞬とまって、



「本当に大丈夫?」



なんて不安な顔になった。



「え!おう!大丈夫!」
「そう?ならいいけど」


思考回路がショートした状態から、
正常になると急にいろんなことを思った。




なんでみんな起こしてくんないんだ、
いつから寝てたんだ、
放課後まで寝てるなんて…。




きょとんと俺を見つめて、
いつものくすくす笑いをしたやつをみて、



全部どうでもよくなった。





夕焼けが差し込む教室で、やつと2人。








(こころまで、)(染められたよ)








-放課後のシチュエーション-

2009/08/27 11:17 No.24

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI



午後10時、あなたにメールを送ったけど
10分、20分、待っても返ってこないの




くるはずないって分かってるのに、
明日の朝になればきていますように、と
願って目を閉じるんだ。




でも、目が覚めても、あなたからの
メールはないんだ。




「当たり前、だよ」


言葉を自分に言い聞かせるように、
責めるようにゆっくりと噛み締めた。





ほんとは、送らなければよかったけど
返ってこない返事を期待してしまうの。




大好きなんだよ、



こんなに近くにいるのに、


なんであなたは、私をみてくれないの。




仕方ないって頭でわかってても、
心が理解してくれない。







(だって、)(好きだったの)







-返事-

2009/08/28 23:03 No.25

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI



屋上まで思いっきり、全力で
駆け上がって、思いっきり扉を開いく。



ばんっ、と痛々しい音を立てて
扉は壁に直撃した。





放課後のまだ日も落ちてない屋上は、
ずいぶんと平凡なものだ。



「元気な扉の開き方だね」


見たこともない男が、突如に私に
話しかけてきた。




「いつもは違うのよ」
「へぇ、何で今日はまた」



正直、面倒くさかったけれど、
最後だからいいかな。





「私、死ぬの!」




「あぁ、そうなんだ」



あまりにも、あっさりとした返事で、
一瞬おどろいてしまった。



「あっさりしすぎじゃない?」
「そうかな」
「ちょっとびっくりしたわ」
「あ、そう。」




そしてあなたは目を細めて口角を吊り上げて



「僕には、君が死のうと関係ないからね」



思わず大きな声で笑ってしまった。



「そうね、それもそうだわ」
「でしょう」
「最後に初めて心の底から
笑わせてくれてありがとう」




「どういたしまして」



あなたとは、もうちょっと早く出逢いたかったわ、と言うと

僕もそう思ったよ、と
綺麗に笑ってくれた。





(いつか逢えるのを)(楽しみにしてるわ)







-Good-bye-

2009/08/29 19:41 No.26

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




「死ね」


産みの親から発せられた言葉です。



醜いやつの言葉です。




いつしかその言葉に痛みを感じなくなり、
親を他人と感じるようになりました。




誰も私の真実を知りません。
知って欲しいとも思いません。



まるで心が麻痺したように、
笑うこともできるのです。



産んだのはあなたです、
そんな嫌なら産まなければ
よかったでしょう。





そんな言葉をいわれても
心が麻痺したように
痛くも痒くもないんです。






(いつからかしら)(考えても無意味)






-麻薬-

2009/08/30 09:42 No.27

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




えーん、えーん、小さな手で顔を覆って
しゃがみこんで泣いている小さな女の子。



そこにそっと手を差し伸べる人がいた。




女の子はその人のことを知らない。




「お兄ちゃんだぁれ?」

ひっくひっくと喉を詰まらせながら
訪ねると、彼は少し困った顔になり、


「ん?うーん、お兄ちゃんはね、
君が泣いてるから助けにきたんだよ」

答えて優しく微笑んだ。


「迷子かな?」
「ままがいないの」
「よぅし、お兄ちゃんが一緒に探してあげる」



こくこくと女の子は何度も頷き、
「みつかるかな」と不安げに呟いた。


「大丈夫、みつかるよ」
彼は女の子の手をひいて、歩き出した。









はっ、と目が覚めた。
ぼんやりした目で天井をじっとみつめ、



やっと気づいた。




「夢、かあ」



懐かしい懐かしい、大切な、思い出。



あの後、彼に手をひかれて歩いていたら、
母がすぐにきたんだ。


何度もお礼を言う母に
少し照れたように俯きはにかんで
いたのを覚えている。



私が「ありがとう!」というと
にっこり笑って手を降り、背中を向けて歩いていった。







(だって)(あれは、)





-初恋メモリー-

2009/08/31 11:24 No.28

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




「はぁ…」


目がひりひりするし、
充血もしている。



目尻が泣きすぎでずいぶんと
赤く、かぶれたようになっていた。



いつからか、ううん、最近なのだけれど
泣くことが増えた気がする。



なんで涙は枯れないんだろうとか、
なんで涙はでてくるんだろうとか、
なんで涙は−…私を好むんだろうとか、




どうでもよくて、くだらないことばかり
考えているみたいだ。




考えたって、どうにもならないって
わかってるのに、つい考える。




どうでもいいなんて、
ほんとは、本当は…







嘘なんだよ。









(笑うぞ)(明日も明後日も)








-涙の行き先-

2009/09/01 19:02 No.29

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




「大丈夫だよ!」
やれるよ、俺が応援してるから、と
君はいつも私を励ましてくれるよね。




君は太陽みたいな存在なんだ。




ぴかぴか、ぴかぴか、
いつまでもこれからも、


君は輝くのでしょう。





君は、そんな私みたいなちっぽけな
不安はないんだろうな、なんて思ってた。




でも、あの太陽の下、
唇をかんで目をきゅっと閉じて
つらそうな君を




見つけてしまったんだよ。






あの時、私は、私が最低だと思った。




君はすごいから、とか君は、
なんて何で思えたんだろう。





ほんとは、君だって辛かったんだ、
君だって、誰かに励まして欲しかったよね。




だからあの時、





私、決めたんだ。







私は、星になるよ。




きらきら、きらきら、
あなたを照らせるくらいおおきな、星。





待ってて下さい、
強くなって私、君を支えてみせるから。









(輝いてみせるよ)(照らしてくれたぶん)








-太陽と星-

2009/09/02 23:08 No.30

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




肺が潰れそうになって
声もなく息を勢い良く吸う。


ほんのりと香った香水の匂いは、
甘く、すこし苦くて私をとらえる。





「な…に、え…?」



絞り出した声は、かすれて
上手く言葉にはなってくれなかった。



背中に感じる手の温もりと
首もとにかかる息、
それから彼の存在だけを痛いくらいに


ただ、ただ感じている。




「 」

囁かれた言葉は私の胸をぎゅう、と
一瞬にして締め付けた。




時が止まったように、
俯いた2人を沈む日が照らしている。




すっと離れた彼は俯いたまま、
いきなりごめん、と呟いた。



離れて、腕の重さや香りがなくなって
スカッと虚しくなった。




「 」



私が発した言葉はしん、とした教室で
やけに響いて聞こえた気がした。





同じタイミングで顔をあげて、




また、香りに包まれましょう。









(好き、です)(私もです)







-タイミング-

2009/09/04 17:34 No.31

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




いきなりの電話の着信音が、
いろんな音に混じって私の耳まで
ゆっくり歩いてきた。




「先輩だ…」


通話ボタンを押して、
もしもし、と喋りかけると、



「あ、もしもし」
いつもより少し弾んだように、
返事が返ってきた。




「どうしたんですか?」
「あのさ、」
「はい?」
「俺お前のこと、すきなんだ」



フリーズした脳に、飛び込んできた
次の言葉は、付き合ってほしい。




「あの、えっと――…」









告白された、とメールを打つ。
返事は、少し早めに返ってきた。





「え、同じ学校の人?」
「違うよ、それに先輩」
「付き合うの?」
「迷ってる」




ほんとは迷ってるなんて嘘で、
好きな人がいるんです、と
先輩にごめんなさいをした。



「そっか、まぁそれはお前が決めることだしな」





ばか、あたし知ってるのよ、
あんたがあたしを好きだって。



ばか、止めてよ。
俺にしろよって言ってよ。




ばか、あたしもあんたが



好きなのよ。






ほんとあたしもあんたも、
大馬鹿だよ。








(心の底から)(好き)









-大馬鹿-

2009/09/07 15:19 No.32

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI



支持してくださる方が
いつの間にか増えていましたっ

大変嬉しいですっ

これからも頑張りますので
よろしくお願いします。



そらいろ(*´ω`*)

2009/09/09 08:54 No.33

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




うわわわ(*´ω`*)

指示が4にーっ
本当にありがとうございます。




さぼらないよう、
皆様に楽しんでいただけるよう
最大限努力しますので
応援よろしくお願いしますっ




そらいろ(*´ω`*)

2009/09/13 19:28 No.34

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




ごめんね
ごめんね
ごめんね






ありがとう




私は結局あなたを傷つけることしか、
出来なかったよね。





それでも、いいよって涙を流すあなたを
受け入れられない私はどこまでも酷い。





あなたは、全部くれた。
私はなにもしてあげられなかった。





ごめんね
ごめんね
ごめんね




謝ったってあなたを困らせるだけなのに、
あなたは嫌な顔1つ見せずに





「俺はもう大丈夫だから」

「いつもの笑ってるお前が好きだよ」





なんて、無理やり笑った。






こんな最低な私を、いつまでも好きだと、
目を真っ直ぐに見つめてくれた。




見つめ返すこともできない私に。







謝ることは、きっともうしばらく
止められないけれど、




ごめんね、にありがとうを加えて
笑えるようにあなたと別の道に進みたいと







思う。









(ごめんね、ありがとう)(さようなら)









-さようならとそれから-

2009/09/21 11:11 No.35

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI



勢いよく息を吸い込んで、
細く長く息を吐く。




白い煙が私をつつんでいった。





何度もそれを繰り返して、
灰が落ちないように、私の気持ちは




落ちていきますように。







最後には、にじり消して、
口の中に残ったかすかな甘さを





消せずにただ遠くだけをみつめた。






「幸せになってほしいよ…」




あいつには、誰よりも。



こんな私を愛してくれて、
こんな私の手を取ってくれた。





でも私は離れたんだ。







その幸せが、怖くなってしまったから。





それゆえあなたを傷つけたんだ。
私の、勝手なチキンで、あなたを傷つけた。








また私は誰かを傷つけるでしょう。
傷つけられるのが怖くて、





傷つけることだけ繰り返していくんでしょう。







もう一本取り出して、カチ、と火を灯せば
息を白く染めていくだけ。









(信じて)(みたい)









-指先の糸-

2009/09/23 09:34 No.36

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




なんで私じゃないの、とか
あの子みたいに私もなれたら、とか





叶わない想いを何回口の中で繰り返したら、
この想いは消えてくれるんだろうか。






君が幸せなら、なんてそんなのは
嘘っぱちなんだろうな。





好きです、なんて言えるわけなくて
好きだよ、なんて言ってもらえるわけなくて。






想いは、積もりに積もって、
憂いにまつげを伏せる。





抱きしめて?
キスを頂戴?
愛の言の葉を。






降り積もった想いが灰にかわってしまうより、
どうか溶かして無くして欲しい。





我が儘じゃないなら、
溶けて、溶けて、液体になったのち





水蒸気として見えなく、消えてしまえ。




涙も一緒に、消えて、





しまえばいい。







全部この手から零してしまえば、






私もあなたも、幸せなのかな。





全部、消えて、幸せが訪れますように。









(消した想いは)(どこへ行くの)









-ワスレモノ、コワレモノ-

2009/09/25 21:13 No.37

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




ちくたく、ちくたく




時計の針が揺れて同じところを
ずっとくるくる円を描き続けている。





私の気持ちも、





堂々巡りするだけで。






寝れない夜をずっと、ずっと
そればかり考えいて。





偶然あった瞳が忘れられない。

偶然触れた手の温もりが忘れられない。

風に揺られて飛び込んだ香りが忘れられない。






きっと叶わないって分かってるのに、
頭では分かっているのに、





心ではほんの少し、期待してしまう。




私はどこまで馬鹿なんだろう。






傷つくと知っているのに、
あなたの姿をこの瞳に焼き付けたいの。






「馬鹿すぎるよ…」




一筋の涙が頬を伝う音も聞こえない。




月明かりがただ馬鹿な私を、



照らすだけ。





あなたと同じ気持ちになれたら、
あなたの口から愛の言葉が聞けたなら。









叶わない夢だと知っているのに。









(嫌い、に)(なる方法を)









-教えて-

2009/09/27 10:22 No.38

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




暑苦しい秋の昼間に、あなたの笑顔。




キラキラ、煙草を吸っているくせに白い歯と
フワフワ、黒染めが落ちたような
茶色い髪が踊っていた。




素敵だな、って思った時には、






友達からの一言で呼び覚まされた。









「あいつ、好きな子いるよ」







キリキリ、痛む胸は。
神様?なんの仕打ちなのかしら。






「へぇーヤンキーも恋すんだね」




なんて誤魔化して、笑った私は
なんて天の邪鬼なんだろう。







誰かも聞けずに、ただ粉々な胸の一部を
更に潰してしまおうとした。






―――…消えてしまうのが怖くて、
潰せなくなってしまう私は





どこまで臆病者なら気がすむのだろう。







いつか、きっと、









あなたの笑顔を直視できますように――…









(雨、)(のち晴れ)









-途中-

2009/09/28 17:40 No.39

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




煙草も吸って、髪の色も抜いたし、ピアスもあけた。




どれもこれも、してしまえば、
あまりに呆気ないものだった。



きっと、したら気持ちに変化もあるんだろうと
ワクワクもしてみたけれど、






虚しい変化しかなくて。





スカッと虚しくなってしまった
行き場のないこの気持ちは、




どこに閉じ込めたらいいのだろう。







「なにやってんだ、私は…」




ぽつりと漏らした本音は、
肩身を余計に狭くしただけだった。







「――寝よ」


寝たら全部消えるかな。
寝たら全部忘れられるかな。
寝たら全部、






頭の悪い私でも理解できるかな。







きっと朝目覚めても、








何も変わらないのだろうけれど。









(ヤンキー?)(違うよ)








-状況変化-

2009/09/29 17:57 No.40

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




Q,コップに徐々に水を注いでいきます。
注ぎ続けたまま、水が溢れないように
押さえつけます。



結果、どうなるでしょう。





A,押さえきれずに溢れだす。





そんな心理テストみたいな、
簡単な言葉は私の胸を深く突き刺した。




溢れてしまわないように、
慎重に、ゆっくり蒸発するのを待ちながら
押さえていたのに、あぁ、まさか。





蒸発するより早いペースで






注がれるなんて思いもしなかったんだ。





溢れた水は心さえもずぶ濡れにして、
戻ることはないみたいだ。



なんて悲しい、なんて惨めな、







終曲の瞬間なのでしょう。









(答え、これ)(適当ね)









-終曲-

2009/10/03 23:44 No.41

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




鈍い音がして、私の頭が思いっきり揺れた。
じんじんと痛む頭に触れることなく、






目線を動かすこともなかった。




「痛…手だすとか頭悪」



意味不明な暴言をとちくるったように
吐き出す自分の産みの親を見て切なくなった。





辛くないふりをして、どうでもいいふりをして。




殴られた頭はすごく痛いのに、
誰に言うこともできない。






辛い、悲しい、誰もいない場所に逃げ込んで
溢れる涙を拭うこともなくただ泣いた。






表情も崩さないで、ただ空虚を見つめて





涙だけを流した。







明日になればまた笑っていなければならないから、






今のうちにいっぱい泣いておこう。









(誰か誰か)(ねぇ気づいて)









-SOS-

2009/10/04 20:57 No.42

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




都合のいい「おトモダチ」なんてきどって
蓋をあけれは醜い感情だらけ。



あっちこっち、どっち向いても
誰かの悪口ばっかりで。


目を閉じて、耳をふさいで、
何もしらないふりをしてたいのに。




みんながみんな言い合って、結局私も言って言われて。





これからもずっとそうやって、
つまんない意味の無い内戦を繰り返すんだと、





毎日にがっかりしていた。





誰にもいえずに、猫被り。
「それ、やめたら?」



本音で渡ったら居場所が無くなっちゃうのが
怖くて自分で巻きつけた紐で縛られて。





でももう無理だ、キレた。






「ああ、もう、それ楽しい?自分も言ってる分言われて、都合いい友達ごっこなんてしてさ?こないだはあの子、今日はあの子で自分が気に食わないと死ね?何様なの?私はあなたが気に食わないわ、だから死んで?こんなの通用するわけないでしょう」




周りがぽかんとして、私を見てて、
偽善を極めた私が崩れ落ちていってしまう。
やめなくちゃって思ってるのに止まらない。





「面倒くさいのよ、くだらないとは思わないの」




吐き出すように最後の一言を息もせず言い切る。




怖いのに、もうきっと独りきりになってしまうのに、





どうしてかしら?





鳥肌が立つほど気持ちがよかった。









(さあ、吉とでるか)(凶とでるか)









-猫被り-

2009/10/16 21:47 No.43

そらいろ ★AU=/XC5sqyt9DI




見放された、どうやら今の私には
この言葉がお似合いのようだ。





「あれほどピアスと煙草はしないでと言ったのに…」




あなたはたいそう虚しい顔付きをして、
私に背を向け、小さなため息を転がした。





「約束通り、退学させるわ」



ちょっとまってよ、
私の将来ぶち壊しじゃない。





「それは出来ない」



だって私悪いことしたなんて、
全然思ってないんだもの。





「穴は塞がないよ、でも煙草はやめる」





成績優秀、運動抜群、容姿端麗。




今の私に相応しい言葉だったのに。
いや、相応しいんだ。
だから逃すわけには行かない。





「もう、あなたには付いていけない…」


ほっといてくれ、と呟くとあなたは
何かがキレたように「家庭崩壊だわ、あなたとはもう家族じゃない」なんて言い放った。





「何時に帰ってきてもいい、ただあなたは居候。」





「お弁当は自分で作って頂戴、それからお風呂掃除に遅刻・欠席は禁止。遅刻したら、その月の学費は自己負担であまりに酷いようなら退学させます。」






過酷だ、なんてぶっちゃけ思ったが、
たいして動じなかった。






「いいよ、じゃあね」





ひらひらと手を振って、闇に溶ける私を
あなたはどんな目で見ていたんだろう。









(こんにちは)(新しい私達の関係)









ーハロー・グッバイー

2009/10/18 22:51 No.44

そらいろ ★AU-lBJxG.kX/Ec


秋から冬へ向かう寒空から注がれる眩しい日差しが不愉快で一番窓際の私の席はカーテンがひかれている。

10分休みには私はどうも動く気にはならず、隣の女の子と後ろの男の子と喋って時間をつぶしていた。

くだらない話で花を咲かせてクスクスと笑っている私はなんて平和なんだろう。

後ろの男の子の名前を呼びながら歩いてくる彼を見つけた。

トン、と軽く後ろの男の子の机に腰を下ろす。

(わっ、)

私と後ろの席の子との間に彼の壁が出来る。窓に背を向けて寄りかかって彼と私が触れ合いそうになるだけで胸が痛いくらいに跳ね上がる。

ふわ、と漂ってきて私の鼻をくすぐった香り。

(っ、香水かな…)

「聞いてる?」

突如に私の上から降ってきた言葉にまたどきりと胸は踊る。

「えっな、なに?」
ごめんね、聞いてなかった、と短く笑うとえー、と笑い返してくれる。

「だからさー」と喋り出す彼の言葉に、うんうん、と相槌を打ちながら彼の姿を目に焼き付ける。
(ねえ、知ってるの?)
(こんなにあなたを思ってる)
(振り向いては、くれませんか)

-かくれんぼ-

2009/11/26 17:31 No.45

そらいろ ★AU=E8fosmSUyT2

支持が5にっ(^ω^)
ああありがとうございますーっ
最近さぼりぎみというかネタが浮かばなかったのですが、更新頑張りたいです!
今後もよろしくお願いします(o^∀^o)

そらいろ(*´ω`*)

2009/11/27 14:09 No.46

そらいろ ★AU=E8fosmSUyT2



私は、陸上競技が大好きだった。ただ走るだけじゃん、とよく笑われたりするのだが大好きだった。

中学時代は陸上競技に没頭していたのだが、高校に入学してからというものさっぱり辞めた。

のに…二年になったその時、一年の春にもしつこかった陸上部顧問がまた、現れたのだから冷や汗もんだ。

「な?入部しろよ、プラスになるって」

いろんな口説き文句を使って私を入部させようと必死な様子がうかがえる。

もう私には入部できない。5つあいたピアスをふさぐつもりもないし、ニコチンが体内に巡っている体はもう走れやしないだろう。いや、そんなのは言い訳かもしれないな。

「どうだ?入ってみないか?陸上、好きだろ?」

その一言が私の本音を爆発させた。

「先生、私は陸上が好きなわけではないのかもしれません。私は中学時代の、あの陸上部が居心地よくて、だから陸上が好きだと錯覚していたのだと思います。」

あれ、なんか泣きそうだ。泣くな、泣くな。はっきり言ってとっとと逃げよう。

「だから、私は入部するわけにはいきません。さようなら。」

返す言葉のない先生に背を向けてなるべく強気に、かっこよくみえるように背筋をピンと伸ばしてきれいに歩いて廊下を去った。









(間違ってない)(そう思いたい)







-錯覚の連鎖-

2009/11/27 14:29 No.47

そらいろ ★AU=E8fosmSUyT2



ごめんなさい、今までありがとう、その言葉で終わった俺たちの関係。

さようなら、とフリーズして動けない俺の横を早足で通り過ぎてガラガラ、ピシャリ。扉をしめていった。

は?俺、ふられた?なんて頭フル回転させていたら、ベランダからバタンとクラスの女がはいってきていた。

「あっれー!何してんのー?」

どぎまぎとした態度で目も合わせないから聞いていたことは一目瞭然だ。ひとつ盛大なため息をついて吐き捨てるように言葉を投げつけた。

「きいてただろ」

まんまるに目を開いて、一言。

「…ごめん」
「いや、いいよ」

つ、と伝った頬の暖かさに驚いた。うわ、俺、ないてる…かっこわりい。

「あ、あのっ!」
「…?」
「私ならあなたを泣かせません!」
「は、?」
「だから、その、私に、しませんか」









(普通逆じゃね?)(…っだって!)









-魔法-

2009/11/27 22:58 No.48

そらいろ ★AU=E8fosmSUyT2



土曜の昼間っから私はゲームに夢中。二人して。そう、私はいま彼氏のお家にお邪魔してゲームを一緒にしている。

2人とも人混みも寒いのも苦手だから、よくお家デートだったりする。…っていうのは半分嘘で半分本当。人混みも寒いのも苦手。でもそれ以上に彼を独り占めできるのが嬉しかったり。

「ねえねえ」
私が声をかけるとぶっきらぼうだけど優しい声音でなに、という。
「ゲームの中って怖いよね」
「なに言ってんの、お前」
「いや、だって考えてもみてよ。等身大の虫とかお化けみたいのとか、鉄砲とか撃ってくるんだよ?怖いじゃん」
「まあ、な。何よりそんな発想するお前が怖いがな」
「なによ、発想力豊かと言って!こんな世界絶対いきたくないな」
「…行かせねえよ」
「え?」
「行きたいっつっても行かせねえっつってんの」

顔を背けてるけどほんのり染まった頬はみえみえだ。

「うんっ」

なんだか嬉しくなり彼に抱きつくと彼の腕は私を包み込み優しいキスを落とした。









(この世界が)(一番すきだよ)









-とある日の昼下がり-

2009/11/28 11:25 No.49

そらいろ ★AU=E8fosmSUyT2


「雪の振る今日、きみにまた会いに来るから」去年の今日、あの人は私の元から去っていった。

そして私は、あの人を待った。あの日と同じ丘の木の下で凍える手を温めながらじっとあなたを探した。

日が暮れるにつれて、ああ、もう帰ろうか、と気持ちが揺らいだ。もう少しだけまってみよう、日が落ちるまで、と祈るようにあの人を待つ。

「来るはずないじゃない…」
1年もたってしまって、あの人が覚えてるはずない、ああ、さようなら。

コートをはためかせ帰ろうとした、その向こうからあの人が現れた。ああ、なんて夢のような。あの人が私の名を呼んでいる。はやく行きたいのに足がうごかない。なぜ?

「お前そろそろっ…!」
ベチっと妙な効果音と一緒に頭に衝撃が走った。
「いたっ、なにすんっ…、あれ…?」
雪景色のなかにいたのに、暖かい部屋、いや、教室にいる。

「ったく、いつまでも寝てんなよ!」
あの人、が目の前にいる。
「なに?寝ぼけてる?」

はっ、と気づいた。

「夢かああー!」
ぶはっとあの人は吹き出して学校で夢みるまで爆睡すんなよ、と笑っている。

ああ、愛しいあの人。夢の世界では会いに来てくれて、この世界で一緒に笑っている。

ああ、愛しいあの人。私はいま、幸せです。









(で?どんな夢みてたの?)(えへっ、秘密っ)









-夢の国は内密に-

2009/11/29 10:10 No.50

そらいろ ★AU-cKZ6ah7Zdv

あのね、あのね、聞いてほしいことがあるの。私ね、あの人が好きなんだ。

――え?うん、分かってるよ。この学校の女の子には興味なさそうだよね。私もそう思う。

どうしたいって訳じゃないの。ただ、好きなの。だからね、あの人とどうにかなりたいなんてこと思ってないから。

ううん、違うよ。最初から諦めるとかそんなんじゃないの。あの人の一番になりたい訳じゃないんだ。

じゃあどんなんなの、って言われちゃうと…ううーん、あっ、そうだ。うん。あのね、私一番になりたい訳じゃないっていったじゃない?

だからね、あの人の心の中に私がいてほしいんだ。

うん、そう、でもねこのままこの想いを消えるのを待つのは、少し悲しいんだ。だから、聞いて欲しかったの。

うん、ありがとう。うん、うん。ばいばい、また明日ね。









(悲しいの)(少し、少しだけだよ)









-嘘じゃないよ-

2009/12/01 18:14 No.51

そらいろ ★AU=cKZ6ah7Zdv


「もう、辛いよ。別れよう」震える声で伝えた彼女の言葉に頭はフリーズ状態になった。

「は…?」
間抜けな声が落っこちた。確かに、部活やバイトで一緒にいてやれなかったりした。でもそこはごめんな、って言って、彼女はいいの、と笑っていた。

「ほんとはっ!」
いきなり声を張り上げて、なんで、と言おうとした俺の声を遮った。

「ほんとは、寂しかったよ…平気なんかじゃなかった。」
後ろから鈍器で殴られたような衝撃が走ったような気がした。

「言わなかった私も悪いと思うけど、あなたが忙しいの一番近くで見てた。」
ゆっくりと彼女は震える声のまま言葉を繋げる。

「そんな我が儘、言えないよ。気づいて、欲しかった…」
ああ、そうか。俺は彼女に甘えて彼女が苦しんでいるのを気づいてやれなかった。

こんな俺に彼女を引き止める術は、ない。

フリーズした頭はぼんやりと遠い出来事を見ているかのように彼女の笑顔を思い出していた。

泣き出した彼女を抱きしめることも出来ずに初めてみた彼女の涙の重さを痛感した。

「ごめんな」
しん、と世界が静まり返った気がした。

「お前が、もう耐えれないなら俺は受け入れるよ」

しばらく沈黙が続いた。沈黙は、了解、ととる。

「今までありがとな、じゃぁな」
幸せんなれよ、と言い残し彼女に背を向けたて歩き出した。

あの後彼女が泣いたのかは知らない。でもただ分かるのはあれから暫く月日が流れて俺じゃない男の隣で幸せそうに笑う彼女の姿があるということ。








(良かった、)(彼女が幸せそうで)









-約束-

2009/12/08 19:55 No.52

そらいろ ★AU=Kkc71RHd/3


「お願い…いれてぇっ」

突然彼女(この場合は三人称の人代名詞)が俺に告げた言葉。

「あぁ、」

ふぅ、と小さく溜め息をついて、彼女に向き直る。

「いくぞ」

若干グロテスクだと思わないこともない。だか頼まれると断れない訳であって。

「あっ、い、た」
「わりぃ」
「んんっそこ違っ」

わんわん喚く彼女に暴れんな、と小さく低い声で囁くと少し黙る。そのかわり目をキュッと閉じていた。

中途半端にはいった状態でちょいちょい動かすと彼女はさらに目を強く瞑った。

「んぅ、あっ」
「も、ちょいだから」
「う、ん」

この辺かな、と中途半端にはいったままだったそれをゆっくり突き進ませる。

ぷつ、という音と同じくらいに彼女も俺も声をあげた。

「あぁっ」
「おし!」

「ちゃんとはいった!?」
「ばっちりっ」
「きゃー!よかったぁ」
「あーぐろかった」
「むっ自分のは平気なくせに」
「人のいれんのは嫌だ」
「つうか自分でできねんならとんな」
「鏡忘れたのっ」

なくてもできんだろ、という言葉を飲み込んで小さく溜め息をついた。

「たく、ピアスくらい自分でしろよ」

「えへ、あんがとね」








(勘違いすんなよ)(彼女に女は感じねえ)









-ピアス-

2010/01/05 16:15 No.53
切替: メイン記事(53) サブ記事 (10) ページ: 1 2

 
 
この記事は短編集投稿城過去ログです
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▲ページ上 >>