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スターチスのドライフラワー

 ( 短編集投稿城 )
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@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0


  ――――――スターチスって、知ってるかい?

 そう、花のことだよ。色によって花言葉が変わる。
 紫なら「上品」、「しとやか」。黄色なら「愛の喜び」、「誠実」。そして桃色は、「永久不変」。
 スターチスは本当に綺麗な花なんだ。スターチスの花をドライフラワーにすると、色褪せない美しさから「変わらぬ心」、「途絶えぬ記憶」、「変わらない誓い」という花言葉もある。いやはや、本当に美しい。
 けれど、気付いているかい?
 ドライフラワーになった花でさえも、元はといえばただの花。

 例えばこうして、ドライフラワーとして保存された「永久不変」の桃色のスターチスをぐしゃりと掴んでしまえば、花は散る。
 それはつまり、もはや「永久不変」では無くなるものだ。

 嗚呼、スターチス。

 僕でさえ生きる意味が無いのに、花なんかに意味があってたまるものか。醜き花よ。



【初めましての方は初めまして。ご存知の方はこんにちは。短編集の方にもついに手を出しました。書き捨ての方でも殴り書きしているのでこちら共々良かったらご閲覧くださいませ。】





ページ: 1

 
 

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【雨に香る銀木犀】


 「あー、あー、てすてすぅ、至急連絡ですぅ。本日豪雨となっておりますのでお帰りの際は強風と雷にお気をつけくださいませぇ。えぇ、くれぐれも死なないようにぃ」
 やけに間延びした声でいかにもやる気のなさそうな校内に流れる放送は、いつもの如く不謹慎だ。

 ―――10月初旬、まだ夏の暑さがほんのり残ったり、少し寒かったりする微妙な季節。金木犀が散り始め、強い香りを纏わせた金木犀の花は、9月に比べれば弱々しくはなったものの、次は地面に落ちて柑橘の愛想のいい匂いを振りまく。
 オレンジ色、黄色とも言える。小さくてころころしたたくさん咲くあの花は9月になると少しづつ顔を出して木々に並ぶように花をぽつりぽつりと咲かせ始めていずれは密集するように気高く咲く。そして優しく少し甘い癖になるような匂いを振りまき、10月になるとしぶとくも地で匂いを漂わせる。可愛いし匂いは強いがその強い匂いも華やかでいい、大方好きな人も多いんだろう。
 ただ、金木犀はあくまでも、銀木犀の亜種のようなものだということを忘れてはならない。金木犀は確かに美しい。いや、美しいというよりは可愛らしい。少し金木犀のなる木に触れればぽろりと落ちてしまう匂いを漂わせたまま落ちる姿もまた愛くるしい。
 ところがどうだ、この金木犀。甘ったるいとも言える愛想のいい匂いを周りに振りまくに振りまいたかと思えば、雨が降ればさっさと落ちて花を散らして、最後に強烈な芳香を残すこの花。あまりにもの潔さに儚さすらを与える暇もない。
 さて、銀木犀と言えばどうだろうか。銀木犀、例えるなら彼女は金木犀よりも遥かに気高く高潔だ。
 密集して花を咲かせる金木犀とは違い、銀木犀は小枝の先端にぽつぽつと咲く。それこそまさに孤高を選んだかのように白色の小さくも見事と言える花を持たせながら、金木犀よりも数少ない花を咲かせる。金木犀に比べて希少価値が高そうだと思わせぶりなことをしておいて、年に数回気まぐれに咲くマイペースな花。
 可愛らしい姿をしてトゲトゲとした尖ったような先端を持たせる葉を持つ金木犀とは対照的に、気高い姿をして葉っぱのトゲが細かく、全体的に丸みを帯びていて表面もつやつやしている人当たりの優しい花、銀木犀。
 香りだって決定的に違う。大層に振りまく金木犀とは違い、しとやかに、控えめに、近付かなければ感じることの出来ないような甘酸っぱい芳香はなんともいじらしい。それだけじゃない、銀木犀は紅茶としても扱われる。デート前の女性に愛されて飲まれるそうだ。

 さて、どうでもいいと言える木犀話は良いだろう。豪雨にも関わらず窓を開けてみれば、とある匂いに出会える事がある。強い音を立てて打ち付ける雨の匂いと、強い風。
 窓を開けて花をつく匂いは、雨の強い匂いと、微かに香る銀木犀。



( 意味不明かよ )




10日前 No.1

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【ひまわり娘】


 ギラギラと輝く灼熱の太陽がコンクリートに照りつけ、100階はあるんじゃないかと思われるほどの大きなビルはゆらゆらと陽炎を纏っている。
 都会の夏は暑い。それはそれは焦げるのでは無いかと暑さで錯覚してしまうほどには暑い。
 毎年の夏休みは俗に言う避暑地へ向かう。避暑地と言っても、確かに涼しいところや何となくそんな気がする程度だったりとまぁ、言わば思い込みのような所でもあるのだが、避暑地へ向かうことには理由がある。

 「あ、今年も来てくれたんだ!」

 そう言って嬉しそうに手をぶんぶんと振り回すように振ってくるのは、ひまわりのブローチが特徴的な大きめの麦わ帽子に、腰の辺りまで伸びたサラサラとした黒髪、夏によく映える白色のワンピースと白色のフラットサンダルを履いた夏にも関わらず日に焼けていない少女の姿だった。
 その姿を瞳に捉え、呆れながらにではあるが満更ではなさそうに少し嬉しそうに頬を緩めながら、今にも駆け寄ってきそうな少女に応えるように手をそっとあげ、大きい荷物を持ちながら少女の方へ向かう。

 少女の名前は夏空向日葵(なつぞらひまり)まさに夏のために生まれてきたかのような少女、向日葵は毎年の来訪者、冬空雪夜(ふゆぞらゆきや)に抱きつかんばかりに駆け寄り、雪夜の数ある大きな荷物の一つを持つ。
 夏のために生まれてきたような少女が向日葵ならば、冬のために生まれてきたような少年は雪夜だ。

 「今年もね、いっぱいお花咲いたんだよ!」
 「ふぅん」
 「あ、興味無さそう!今までは楽しみにしてくれてたのに〜!」

 雪夜の荷物を振り回すんじゃないかと不安になるくらいの元気でそんな事を言う向日葵の姿に、思わず雪夜は少し口元を緩める。大丈夫、楽しみだよ。そんな事を言いながらあまりにもの元気で持ってきたそれなりの重量を持つ荷物を振り回しそうな向日葵の手をそっと掴みながら。
 向日葵は突然のことに恥ずかしそうに顔を赤くして俯くも、嫌そうにする訳でもなく逆に手を掴んできた雪夜の手を握り返す。向日葵の行為に次は伝染病にかかったみたいに雪夜も恥ずかしそうに顔を赤くして少し顔をそらす。
 大人にとっては子供騙しでも。

 「ひまわり!今年もすごいよ!」
 「夏空が育てたんだっけ?」
 「そうだよ」
 「今年はいつにも増して多いなぁ……よく根気強くこんな気の遠くなりそうなことできるなぁ」
 「冬空くんは雰囲気ぶち壊しの天才だね!!」
 「悪かったって。拗ねんなよ」
 「拗ねてない」

 雪夜はくすくすと笑いながらそんな事を言うも、とうの向日葵は不服そうに、それでもどこか楽しそうにぷくーっと頬を膨らませる。しばらくして2人の睨み合いっこが続いたかと思えば、同じタイミングで2人して笑い出す。
 ひまわりが咲き乱れる陽炎の夏。少女はまた一つ、少年との思い出を残す。

 ――――――今年の夏、向日葵のひまわりのように上へ上へと向かおうとする命の灯火が途切れることを、少年、冬空雪夜は知らない。




end…?




8日前 No.2

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【マスカットキャンディー】


 ―――緑で丸くてころころしてて、噛んでしまえばガリガリと音を立てて、舐めているとそのうち消えてなくなってしまうものなぁんだ。

 今日の天気は飴らしい。飴の日は口を開けて上を向いてはいけないよって、小さい頃からパパに言われてた。でも私は飴が好きだから、何回か口を開けて歩いていたんだけど、目にあたる事はあっても、なかなか飴が口の中に入ってくれることは無かった。入ったとしても、ほとんど小粒のもので、すぐに喉を通って胃に収められてしまう。
 この前学校帰りの小学生の男の子はすっごく大きな飴を食べてたけど、あれは羨ましかったなぁ。
 飴は好き。キャンディーとも言う。飴は可愛い。色とりどりで、形や大きさもものによって全然違う。棒付きキャンディーも好きだけど、やっぱり可愛い包装紙に包まれた、特に緑色、マスカットのキャンディーが好き。口の中でころころ動かすと、少しだけ早く溶ける。パパはいつもキャンディーはゆっくり舐めるんだよって言ってたけど、私はキャンディーが大好きだから早く舐めるなんて勿体ないって思った。だからパパのいいつけを破ってたまに噛んだりもした。そのせいで歯が折れかけたけど、乳歯だったのは幸いだった。

 答えはマスカットキャンディー。可愛くてころころしてるの。マスカットキャンディーは懐かしい味。ママのおめめと同じ味がするの。だから私はマスカットキャンディーが好き。



( 意味不明シリーズ2 )




7日前 No.3

@akira0908☆G2g5KGLD3yBo ★Tablet=UIgVrM4Ag0

【ラフレシアの謎】

 ぞわぞわする。


 ラフレシアの事だ。ラフレシア、赤くて白色のぽつぽつがついてて馬鹿みたいにでかくて匂いも強烈。集合体恐怖症の人なんかが見たら嘔吐か卒倒は抗えないだろう。無論、あの花はもしかしたら集合体恐怖症でなくともぞわぞわする代物だ。
 だけど俺は、あの花が好きだ。

 集合体の塊みたいな花で見ててぞわぞわするのは勿論、それでも俺はそのぞわぞわする塊が好きだし、馬鹿みたいなでかさはなんとなく心惹かれるものもある。匂い……は流石にきついが、それもあの花の強烈的な個性だ。なんとも言えない気持ちの悪さがまた良い。
 極めつけは花言葉だ。あんな気持ちの悪い見た目をしているラフレシアだが、あいつ「夢現」なんて大層な花言葉を持っているものだ。いやはや、あんなゴミみたいな花の癖して随分とかっこいい花言葉を持っている。そのちぐはぐさが俺は好きだ。

 「嗚呼、醜き花よ。お前はなぜそんなに気高い」
 「おやめになりなさい。醜き人よ」



( 途中で飽きた )

2日前 No.4
ページ: 1

 
 
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