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書けないけど、こんな設定、良いよなぁ

 ( 短編集投稿城 )
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★tuk3624yQ7_mgE

【ドッペルゲンガーとの物語】

久しぶりに、鏡の前に立ってみた。
(私って、本当くだらない人間だよね)
ただ悪態をついただけだった。
ベッドに倒れこんで、枕元に置いてあるガラケーを取って、なんとなくいじる。
「あなたって、本当くだらない人間だよね」
ボタンを押す指が止まった。
(・・・今の、何?)
ふとおかしな気配に気づき、さっき立っていた鏡の方を見た。
「っ!」
(私が、まだ映ってる・・・!?)
鏡には、さっきの私が映っていた。
ゆっくりと手をこちらに伸ばしてきた。
そのまま鏡を通り抜け、こちら側に足を着く。
声も出ない。
目の前にいる、非現実的な「私」は、ため息を吐いた。

「聞こえなかった?あなたって、本当くだらない人間だよね、って」

ページ: 1


 
 

★tuk3624yQ7_mgE

そのセリフと同時に顔を上げ、こちらを強く指差した。
髪型も、髪色も、不機嫌そうな顔も、目の下のクマも、声も、全てが私と同じだった。
ガラケーを握りしめ、警戒の目で睨んだ。
「あんた・・・誰」
普段声も出していないし、気味が悪くて、声がかすれた。
目の前にいる「私」は、それを嘲笑った。
「ワカミヤ アリス。だけど?」
「っ、嘘だ。そんなの」
(だって、和歌宮 亜栗鼠って、このへんじゃ私ぐらいしかいない!)
お父さんもお母さんも仕事でいないし、兄も弟も部活でいない。
つまり、家にいるのは私一人。
この状況じゃ、助けなんて・・・
「助けなんて呼べないし、呼ばないよねぇ?」
クスクスと笑う、偽物の「私」。
「もし呼んだとしても、これをバラされちゃ、君もお終いだよ」
と言い、ズボンのポケットから出したのは、よく見覚えのある小さな鍵。
「それはっ・・・」
「よぉく見覚えのある、大切なモノ、だよね」
止める間もなく、机の引き出しの鍵穴に鍵を入れ、箱を取り出した。
焦って取り返そうと立ち上がるが、箱を逆さにして開けようとする。
動きを止めるしかなかった。
「・・・あんた、一体何しに来たのよ!何者なの!?どうして鍵を持ってて、どうしてこの秘密を知ってるの!?どうして私と同じっ」
「未来のアリスだからだよ。七年後から来たアリスだから。」
その瞳は、挑みかけるように光っていた。

7ヶ月前 No.1

★tuk3624yQ7_mgE

「あらあら、そんな顔で固まっちゃって。これだからおバカな脳みそは・・・」
頭を撫でられて、イラッと来た。
勢いよく立ちあがって、ガラケーをベッドに放り投げた。
「何が未来のアリスよ!ふざけないで!いくら夢でも許さない!早く消えて!私の真似事なんてしないでよ、何も知らないくせに!」
「知ってるよ。君はこれを夢だと思っているんだろう?いつもの辛い夢だって。そして、他人ごときが私の苦しみも知らないで真似をするのが許せない」
「・・・な、」
「あたしが君の、一番の理解者さ。隠している趣味もね」
「そっ、それは違うから!趣味じゃないから!理解者なんていらなっ・・・」
どうしてだろう。
腹立たしくて、悔しくて、恥ずかしくて、こんなところ、こいつに見せるわけにはいかないのに、なんだか、
頼ってしまいたい――――――
縋って泣いて、こいつになら、別に、いいかなって。

7ヶ月前 No.2

★tuk3624yQ7_mgE

↑完全に終わったわけじゃないです。第一章みたいな?まぁ、区切りがよいので、違う話に変えます。もしかしたら突然第二章が始まるかもww

7ヶ月前 No.3

★tuk3624yQ7_mgE

【腐女子同盟の企み】

(※これは、乙女ゲーのキャラとそのキャラを愛する腐女子たちの話です(笑))

目が覚めたら、真っ白な箱の中に、自分と自分の愛するラビトくんがいた。
ラビトくんは目が覚めると真っ先に壁を叩いて助けを求めた。
私の存在に気付くとビクリと一瞬震えた。そりゃあ、私はラビトくんを愛する腐女子なんだもの。あなたを目の前にして落ち着いていられるか。

目が覚めたら、見知らぬ真っ白な箱の中にいた。
なぜここにいるのか、いつ眠ったのか、何も覚えていない。
無駄だと思いながらも、壁を叩いて助けを求めた。
そこで、嫌な気配がした。振り向くと、獣のように目を光らせ、よだれを垂らす女がいた。
これはまずいのではないか・・・。

周りをぐるりと見て、鼻で笑った。
「ふっ、なかなか良い構造じゃん」
(では、ラビトくん、私を萌え萌えさせてっ)
一瞬クールに決め、すぐに本性に戻る。
ラビトくんに襲いかかる。
ラビトくんはギリギリかわした。
二人向かいあう。
「くっ・・・」
襲われるまいと警戒するラビトくん。
(はぁ・・・最高(萌))


7ヶ月前 No.4

★tuk3624yQ7_mgE

(これって、立場逆じゃない!?何で僕が襲われるの!?)
こうなったら・・・
バサッ
(必殺!BL本!)←ww

バサッ
「ハッ…!こ、これは…」
(これは私の好きなミカ〇ラ×優〇朗の…!なぜこれを…どこから出した!?)
本能でついそれに食いついてしまった。

(よし、今のうちに背後に回って・・・)
常に持ち歩いているナイフを取り出した。
人を傷つけるのは初めてだが、こうするしかない。
目を瞑ってナイフを振りかざす。
だが、目を開けると、そこには誰もいない。
「はぁ、危なかった」
「避けたのか、しかも、本もしっかり持ってる!」

ラビトくんに戦闘経験がなくて良かったぁ。
いや別にラビトくんに殺られるのなら本望なんだけど、そしたら皆との作戦が台無しだ。
ギリギリで避けて(本ももちろん守る)とりあえず作戦2まで。
ラビトくんはよろよろと立ち上がり涙目になった。
「どうして僕がこんなこと…僕はあんたの玩具なんかじゃないんだ!」
「ははははっ、君はもう私たちの手のひらで踊ってるんだよ。ラビトくん(キリッ」
(クールに決めてやったぜ!)ドヤァ

7ヶ月前 No.5

★tuk3624yQ7_mgE

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7ヶ月前 No.6

★tuk3624yQ7_mgE

この後は、麻酔銃で眠らせ、同盟を組んでいる美少女二人と一緒にいろいろしました。(小森ユイちゃんと芹沼花依ちゃん)
作戦を立ててくれたのも二人です。
すると、ラビトくんを呼ぶ声が聞こえた。
(この声は・・・!)
「カミトくん・・・!どうしてここに!」
ラビトくんと一緒のゲーム内で活動をしている兄弟だ。
「ま、とりあえずラビトくんを放そっか」
余裕たっぷりな笑顔のカミトくん。いつも飄々としたキャラクターだ。
でも、ここでラビトくんを放すなんて・・・もったいない!
ラビトくんを守るようにと指示するため、振り向くと、次から次へと仲間が現れ、二人を拘束した。
「アラトくんに、スバルくん!ユゥくんまで!待って、連れてかないで!ラビトくん!」
追いかけようとするが、背後にいたカミトくんに捕まった。
「勝手にお前らのモンにすんじゃねぇよ」
ラビトくんを抱えて壁を走るユゥくんは捨て台詞のように言った。
「そうそ、ラビトくんは僕らのものだからねぇ。じゃ」
大きな風を巻き起こし、彼らは一瞬で消えた。
とても頑丈にできた箱の天井には、大きな穴が。
「皆・・・」
「うん」
「うん」
最後に皆で。
「兄弟愛って、サイコー!!!」

7ヶ月前 No.7

★tuk3624yQ7_mgE

↑これは、ディアラバのキャラ(アヤト、カナト、ライト、シュウ、スバル)を元にした駄作です。ただの妄想ww
ただの妄想すぎるのでこれで完結ですwwwww

7ヶ月前 No.8

★tuk3624yQ7_mgE

【離れる】

れおんとれおる。
町で唯一の女の子の双子。

「れおん、また宿題やってないの?」
「居残ってやるからいいんだよ」
今日もれおんは居残りで、私一人で家に帰った。
昨日の残りのクッキーを食べながら宿題をやって、4時前ぐらいにれおんが帰ってくる。
テレビで録画したアニメとかを見て帰りを待つ。
アニメの三つ目を見始めた所で時計を見た。
もう4時を過ぎている。
(あと10分したら、迎えに行こう)
4時18分。
テレビと消してれおんを迎えに行った。
でも、教室には一人しか残っていない。
「ねぇ、田中くん。れおんは?」
「れおんちゃんならもう帰ったよ?わざわざ迎えに来たんだ」
「…うん。ありがと。頑張って」
「あはは、頑張るよ」
田中くんは体が弱くて出席できてない分、放課後に勉強をしているのだ。
嘘なんて可能性は無いだろう。じゃあ、すれ違いとか、寄り道かな?

7ヶ月前 No.9

★tuk3624yQ7_mgE

「よし、そろそろ帰ろぉっと」
昨日の宿題のプリントを先生の机に置き、筆記用具をランドセルに入れた。
ななめ後ろを振り返ると、色白で細い眼鏡の男の子が、カリカリと鉛筆を動かしている。
病弱で欠席の多い田中くん。とても真面目で優しい子だ。
田中くんとは居残りで一緒になることがよくあって、なんとなく親近感が沸いてくる。
「田中、無理しねぇで、たまにはサボれよ!ははっ。また明日な」
田中くんは優しく微笑んで、「そうだね、ありがとう。また明日」と返し、再び鉛筆を動かし始めた。
寄り道などせずにまっすぐ帰宅していると、二十歳ぐらいの若いお姉さんに声をかけられた。
「そこのお嬢さん。ちょっといいかな?探してる場所が分からなくて…すぐ近くだと思うんだけど」
道じゃなくて場所が分からないと言うので、本当にすぐ近くなのだと思った。
口で教えてもなかなか理解してくれないので、そこの場所まで一緒に歩いた。
教えるのに夢中で、人気のない怪しい場所にどんどん進んでいるということに気付かず、お姉さんに「ありがとう」と言われた時にはもう、見知らぬ狭い場所にいた。
すると、いきなり後ろからハンカチで鼻と口を押えられ、気を失ってしまった。

7ヶ月前 No.10

★tuk3624yQ7_mgE

予告:とんでもない駄作ではありますが、【離れる】を読んでくれている方へお知らせ致します。
   また、【ドッペルゲンガーとの物語】を読んでくれていた方に。なんと、【ドッペルゲンガーとの物語】の第二章が、【離れる】第一章の次に始まります!
   ぜひぜひ、読んでみてください。駄作ではありますがw
   又、【離れる】第一章はもうすぐ終わります。【ドッペル略】と同じように、突然第二章が始まるので、よろしくお願いします!

6ヶ月前 No.11

★tuk3624yQ7_mgE

どこにもれおんはいなくて、家に帰ってから両親に伝えた。
まだ小学2年生。それも、女の子。お母さんもお父さんも私も、心配で仕方がなかった。
夜になっても見つからないので、警察に捜索願を出した。
しかし、一か月経っても、何も状況は変わらなかった。
両親は常にれおんがいつ見つかるか、無事なのかを考えていて、体調を崩していった。そんな両親を、私はもう見たくない。
れおんはもう、無事ではない。考えるだけ無駄だと思うようになった。

6ヶ月前 No.12

★tuk3624yQ7_mgE

【ドッペルゲンガーとの物語】〜第二章〜

誰もいないはずの家から、シャワー室を使う水の音が聞こえた。
しかも鼻歌まで。
これは夢ではないのか。私が泣いている原因は、ただのいつもの悪夢ではないのか。
もう一度目で見て確かめようと、階段を下りてシャワー室のドアをスライドする。
そこには、一瞬私かとも思えた背中。
(やっぱ現実なのね・・・)
「?亜栗鼠…どしたの。入浴中なんだけど」
シャワーを止めて振り返る私・・・私?
振り返ったその顔は、入浴前に見た瓜二つの顔ではなく、もっと顔色も良くなって、クマもない、大人になった顔だった。
よく見ると、髪は短くなって、色も茶金っぽくなっている。体も少し成長している。
「・・・あ、あれ・・・どうして成長して・・・」
不気味に思えて後ずさる。
「ヒィ、髪の色も変わってる!」
黒から茶金に変わったと思えば、次は金髪に。
「あっはは、本当未熟なんだなぁ。昔の私は」
未熟もなにもない。
そう言おうとしたが言葉が出ない。
「未来から来たのにちっとも変ってないなんてありえないでしょ。これは、あんたの鏡の姿を借りて来ただけで、水を浴びれば元の姿に戻るんだよ。気付いてないようだけど、声もね」
(本当だ、低くなってる)
まるでお姉さんみたいだ。
これが、私の未来か。・・・くだらない。
こんなことに胸をときめかせるなんて、私はそんな子供じゃない。

6ヶ月前 No.13

★tuk3624yQ7_mgE

和歌宮 亜栗鼠。こんな変な名前、この辺じゃ私ぐらいしかいない。
両親は共働き、二つ離れた兄と五つ離れた弟がいる。
兄弟とは昔から仲が悪くて、親も忙しくて話せない。学校では何事も上手くいかない。
私の中に潜んでいる名もなき障害に苦しめられる毎日で、17歳にして、人生に疲れた。
「あたしが君の、一番の理解者さ」あの言葉も、悪魔のささやき。決して信じてはいけない。
こいつは、私のフリをした、悪魔だ。
「・・・・・」
「急に暗い顔してどうしっ・・・!くぁ…っ」
左肩に突き刺さる、黒いカッターナイフ。
それを引き抜き、また肩を刺す。
「ぅあっ、がっ、やめろっ・・・やめろ、亜栗鼠!ぅ、・・・っ」
(こいつ、しつこい!いい加減、いい加減に・・・)
「正体を現せぇ!」
思い切り振り上げ、とどめを刺そうとした。その時、
「わ、ぁ・・・」
突き飛ばされ、しりもちをついた。
左肩を押さえてうずくまるアリス。
「はぁ、はぁ…亜栗鼠!夢から覚めろ!これは悪夢じゃない!あたしは、悪魔じゃない!」
「で、でも…」
どっちを信じればいいのか分からなくなって、怖くて、視界が涙で滲んだ。
「亜栗鼠…必ず、助けるから・・・」
水滴と血で濡れたままの腕で、頭を抱きかかえられた。
「絶対に、暗い所から救ってあげるから…亜栗鼠…亜栗鼠…」
(泣いて、るの?)
その泣き顔は、私とよく似ていた。

6ヶ月前 No.14

★tuk3624yQ7_mgE

「な、なんで、なんでそんなこと言うの!泣かないで!あんたは、私じゃない!嫌・・・ついて来ないで、信じられないよ、裏があるのよ!」
あたしは、壊れている。
今のあたしを救うために、過去のあたしを救いに来た。
手遅れだろうと気づいてしまった今でも、その真実を信じずにもがく。
信じないのは、あたしの悪い癖だ。大人になってやっと認めることが出来たのに、全然改善出来ていないじゃないか。


―――やっぱり駄目だ。怖くて仕方がない。信じるっていうのは、こんなにも勇気がいる。

「あんた、変だよ」「あなた、おかしいわよ」
あの時からなんだ。『夢』が見えるようになったのは。
寝ても起きても見える、バケモノ。
人に化けて、私に甘い言葉を囁く。信じてしまえば、どん底に突き落とされるだけ。
心を閉ざしたつもりが泣いてしまって、現れたのはあのバケモノ。偽物だって分かってたけど、信じてちゃって、また落とされた。
全てが嘘に見えた。
いや、全てが嘘なんだ。

6ヶ月前 No.15

★tuk3624yQ7_mgE

「亜栗鼠、目を覚まして」
(信じちゃ、駄目…絶対に…信じちゃ…)
「まだ、ミライが見える?先生が、見える?」


「きれい、これ、あなたが描いたの?」
「え、う、うん…」
「すごい綺麗。ウチも絵描くの好きなんだ。」
絵を見て、褒めてくれる人は、初めてだった。
共通点が同じということもあって、すぐに仲良くなった木村未来。
小5、小6とやってきて、中1。
突然態度の変わったミライ。
登下校の時間をずらして、話しかけようとすると避けられて、電話しても出なくて、授業ペアを組んでくれない。
手紙をこっそり渡しても返って来なかった。
元々人見知りの私は、リーダー格の子の目がさらに気になった。
一か月後
「あーちゃん。今までごめんね。ちゃんと謝りたいから、ちょっと来てくれる?お願い」
久しぶりに話しかけてもらえた私は、舞い上がった。
瞳が曇っていたことなど、気づきもしないほど。

6ヶ月前 No.16

★tuk3624yQ7_mgE

ドアから見えた。
教室の中に、アイツらがいる。
怖くなって立ち止まると、ミライは腕を無理矢理引っ張り教室に入れた。
視線が一気に集まる。
「ドッキリ大成功〜なんつって」
「ははっ、やめなよ」
後ろを振り向く。
「みら…」
「何?」
鋭く尖った目だった。
「騙されるあんたが悪いんだよ。恨むなら無能な自分を恨みなよ」
「!う、」
脇腹を蹴られ、机にぶつかる。
「お〜やるね、ミライ。もっと言ってやれよ」
そうか。今日は教員全員が出張と会議なんだ。
人をいじめるには最適な日ってことか。
「どうして…どうしてよ…」
「見て、これ、あんたが小5の時に描いてた絵」
鉛筆と赤い絵の具だけで描いた、お気に入りの絵。
友達の印に、ミライのお気に入りの絵と交換していたのだ。
「こんな気持ち悪い絵なんて、いらない。綺麗なんて、嘘だから」
目の前でビリビリに破かれる絵をただ呆然と眺める。
「なんか、反応薄いな」
「帰る?」
「帰ろ帰ろ」
最後に、ミライと私だけが残された。
「いい気味」
それだけ言って去っていった。

6ヶ月前 No.17

★tuk3624yQ7_mgE

数分後に、自分が何をされたのか理解できて、涙をこぼした。
騙されたことが、裏切られたことが、悔しくて、悲しくて、もう何もかもが最悪だった。
シンとした放課後の教室に、泣きじゃくる私と、ビリビリに破かれた絵。
私がぶつかった衝撃で少しずれた机とイス。
時間が経っても涙は止まらなくて、立ち直ろうという気になれなかった。
会議が終わったのか、教室に担任の女性教師が入ってきた。
「あれ、和歌宮さん。どうした?」
話したくない。
そう思ったけど、背中を優しくなでられて、そのことを話した。
「先生気付けなくてゴメンね。そんなことがあったなんて。」
「・・・」
「ちょっと、蹴られたり絵を破かれたりっていうのは問題だから、複数人っていうのもあるし。親御さんに伝えても大丈夫?」
「・・・はい」
本当は、そんなことしても意味ないと思った。
けれど、先生のあの目が、声が、手が、とても優しくて。

6ヶ月前 No.18

★tuk3624yQ7_mgE

学校に行くのが、少し怖かった。
けれど、先生が待っているのなら、行きたい。
友達の印にミライからもらった絵。
大きなひまわりと、青空が描かれている。
その絵を見るとまた、胸がモヤモヤして、捨ててしまおうか悩んだ。
「・・・あんなの、もう友達じゃないよね」
あの時の行為を思い出し、せめてもの仕返しだ、と、ビリビリに破って捨てた。
もう信用できるのは、先生しかいない。
先生。大好きな先生。絶対に裏切ったりしない先生。

「先生、」
「和歌宮さん、どうしたの?」
「今日の、放課後、時間あったら…その…」
「相談?」
「うん」
「いいわよ。あと、十分待っててくれるかな?」
「はい!」

「先生、今日も…」
「いいわよ」

「今日バレンタインデーだから、チョコ、作って来たの」
「あら、いいの?嬉しい。ありがとうね、和歌宮さん。先生も、こんどお返しあげる」
「ありがとう、先生。えへへ」

「先生」

「先生」

「ねぇ、先生?」

「先生」

5ヶ月前 No.19

★tuk3624yQ7_mgE

「和歌宮さん、ごめんね。先生ちょっと職員室に…」
「どうして?」
「次の授業の準備をしないといけないから。あなたも次の授業国語でしょ?十分休みのうちに準備したり…」
「少しだけ!五分だけでいいから、私と一緒にいて?」

「先生!先生!多美子先生!」
「あ、ちょ、和歌宮さん!職員室は静かに!どうしたの?」
「ちょっと来て」
「何?まだ先生テストの採点を…」
「私以外と、あいつと何してたの!」
「あいつって…」
「あの根暗だよ!は・し・だ!橋田由美!」
「は、橋田さん…?根暗なんかじゃないわよ。勉強熱心で、分からない所を教えてあげてただけで…」
「私何も聞いてない。もう私以外と二人きりにならないで」

もうすぐ中学2年生になる。
そんなある日。
先生は、校長室に呼ばれた。
どんな内容かは、分からない。

「杉崎先生。最近…というか、何か月か前から、特定の生徒と過度に接しているという噂がありましてね。こちらの方でも、その生徒と一緒にいる所をよく目撃するんですよ。」
「はい。すみません。確かに、自分でも、自覚しております」
「それがいけないことなのは知っているね。杉崎先生の評価が下がったのも、これが原因なんです。改善出来ないようであれば、他の学校に移ってもらうしかありません。」
「はい…」
「あなたはとてもいい先生なんでね、大まかに見ていましたが、少し酷すぎるようで…。本当はこの時点で学校にはいられないんですが。」
「大変、申し訳ございませんでした。」
「どんな事情があるかは聞きません。明日から、きちんと、教育指導に励むように」

5ヶ月前 No.20

★tuk3624yQ7_mgE

「失礼します。」
バタンッ
「先生、何かあったの?」
「ハッ…和歌宮さん…ごめんね。大人の事情で」
「そんなのズルい!子供扱いしな・・・」
「和歌宮さん!」
「っ・・・」
「大人にはね、いろいろあるの。あなただけにかまってる暇なんてないのよ」

校長室に呼ばれてから、先生は私を避けた。
だから、トイレに入った時、更衣室に一人で入った時に、ドアを何回も叩いて、どうして避けるのか、私が先生に何かしたかを問い続けた。
ロッカーに先生当ての手紙を置いたり、無視されてもついて行ったり…
私の信じた先生だから、絶対に答えてくれるって思ってた。

一週間後。
職員室の机に、紙が一枚。
まだ新しい月が始まって一週間なのに、評価が下がったという知らせがあった。
これは、自分がまだあの問題を解決できていない、もうこの学校にいられなくなる、という意味だろう。
怒りが込み上げた。
あの生徒のせいでストレスが激しく、他の生徒への対応も上手くできていない。
ついにはこんな知らせまで。
全部全部あいつのせい。許せない。
先生なんだから、なんていう良心は、消え去った。

4ヶ月前 No.21

★tuk3624yQ7_mgE

放課後。
今日は先生がいつも更衣室を使う日だ。
その時間になるまで教室で待って、その時間になったら職員室近くの更衣室へと向かう。
コンコン
「先生?いるでしょ?」
「・・・」
「いるんでしょ?返事してよ、先生」
コンコン コンコン コンコンコンコンコンコンコンコン  バンッ
「答えて!答えて!私の何がいけなかったの?ねぇ先生!答えてってば!ねえ!」
ダンッ ダンッ ダンッ ダンッ ダンッ
「先生!さびしいよ、私また一人ぼっちだよ…いけないとこがあるならちゃんと直すから、ねぇ!せんせぃ…返事してよ…」
ひとりぼっち。先生がいたから学校にも来れたし、寂しくもなかった。
それなのに、それなのに、また・・・ひとりだよ。
「うああああああああああっ!!!」
ダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンッッッッ

バンッ    カチャ

「!せんs・・・」
「うるさい!」

4ヶ月前 No.22

★tuk3624yQ7_mgE

「はぁ…もういい加減にして!あんたのせいでこっちがどれだけ苦労してんのか分かってるの?」
「・・・」
鋭い目つき。耳に響く高い声。それ以上に心に刺さる低い声。
「せん…せ…ぃ…」
ポロポロ、涙が零れ落ちる。
怒鳴るために更衣室から出てきたんだ。私の声に答えるためじゃなくて。
「あなた、おかしいわよ」
泣き崩れる私を無視して職員室に戻る先生。
後から気付いた。あれは先生の罠だと。更衣室に入ったのに着替えてないし着替えすら持っていなかった。

1ヶ月前 No.23
ページ: 1

 
 
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