焙煎胡麻色素 @052710☆4mV3MZZk67. ★PSVita=VQ1Ekp9aku 色素ことワテクシが、閃いた詩のようなものを記録する。 3年前 No.0
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焙煎胡麻色素 @052710☆4mV3MZZk67. ★PSVita=VQ1Ekp9aku 色素ことワテクシが、閃いた詩のようなものを記録する。 3年前 No.0
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瑞ら有楽 @052710☆uE45ODqkys8m ★PSVita=oCZfYPVcN9
おお、麗しき御心、神の御使いより授かりし生来の貞淑よ。
お前は元々、風であり、大地であり、春の陽射しであり、
夏の木の葉であり、秋の水音であり、冬の透明な静けさであった。
お前は元々、心であり、気品であり、親愛であり、
抱擁であり、清廉であり、母性であり、信奉であった。
おお、麗しき御身、麗しき御言葉に劣らぬ、
麗しき腕、麗しき瞳、麗しき髪の靡きの、何と芳しき事だろう。
お前が消える時でさえも、その麗しさは消えるまい。
お前が絶望したにしても、その気高さは滅ぶまい。
そうして、お前はお前らしいままに天使の如く、
お前らしいままに美の権化の如く在り続けよう。
おお、麗しき御魂、花の芽吹く大地より生まれし生来の信徒よ。
お前の心の中に在りて、尚も耀きを失なわぬ、
その誇り高き信念は、何物にも踏み躙ること能わぬ、
不動の御柱、頑強なる信仰であれ。
大地は、御使いは、春の陽射しは、夏の木の葉は、
秋の水音は、冬の透明な澄み渡るばかりの静けさは、
お前にその力を与え賜うた。それを為すに叶う強さを授け賜うた。
瑞ら有楽 @052710☆uE45ODqkys8m ★PSVita=oCZfYPVcN9
かつて、かつてよぎったあの晴れの心地を
きみはまだおぼえているだろうか
あのときの海の音は
ちょうど揺れる笹の葉のように
丸々とした彼方にまで
いつしか逃げこんでしまったらしい
そこにはきみの声があった
きみのつぶやく鼻歌があった
きみのほほえみの痕があった
もううつらないきみの言葉
もうきこえないきみの涙よ
そこに腰かけたきみの小さな手に
枯れた笹舟をそっとのせて
背をむけたぼくの
むなしさの痕は まだ消えない
瑞ら有楽 @052710☆JE0TqgDO1dyb ★Android=Rll2FAbM8Y
おれのことはわすれてをくれ
おれのことはわすれてをくれ
おれの眼も、おれの膚も
おれの声も、おれの顔も
すべてすべてわすれてをくれ
きみはおれをうらんでいるかい
うらむだらうね
きらうだらうね
おれのことを ころしたからうね
きみのてで ころされれば
いつたいどれほどらくだらうね
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★PSVita=4DAqd5aNHl
青年よ。
お前の人の愛するときは、猫を撫でるように愛しなさいね。
植物に水をやるように、和紙で鶴を折るように、
そっと丁寧に、震えるような力で愛しなさいね。
爪を立ててはいけないよ。
女の子、というのは、お前が思う以上に繊細なのだからね。
そうしてお前の人の悩みを聞くときは、
相手に好かれようだなんていう、くだらない謀は抜きにして
やるべき事、やりたい事、言うべき事、言いたい事を優先しなさいね。
気に入られようとして、媚びるような真似は止めなさいね。
でも、無下にしてはいけないよ。
人間、というのは、はね除けられると途端に興味を失うものだからね。
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★Android=Rll2FAbM8Y
ちょうど昨日の今ごろに
夜の鈴音が聴こえてきた
ちらんかちりん ちりからん
寂寞に留まる 涙のような
あるいは 歌い損ねた心のような
なにかやるせない
もやがかった愛情のような
そんな音.......
ちらんかちりん ちりからん
ちらんかちりりん ちらかちりん
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★PSVita=4DAqd5aNHl
貴女のことを失って
もう二年近くになりますねと
たわごとのように呟くも
隣でいつも座っていた
貴女の笑顔がないことに
酷くかなしい気持になって
意識がずっと遠のくような
涙の気配を感じてしまい
泣かないようにと上をむき
あふれる苦痛をこらえるも
雲の雫がふってきて
ぼくの瞳のすぐ下ではじけて
つめたい滴りが頬を伝って
でもそれっきり
雨もふらず
それどころか
むしろ空はいよいよ青く
僕の頬の濡れたのも
気づかぬうちに渇いていたが
もう後悔は止めどなく
ただただずっと嗚咽がした
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★Android=Rll2FAbM8Y
愛せるだけ愛しなさい
あなたが愛しただけ あなたは自分を正しく愛せるし
あなたが愛しただけ あなたの愛はより綺麗になる
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★Android=Rll2FAbM8Y
いつからか
風鈴の音が嫌いになった
天の川が描かれたガラスが立てる
軋みみたいな音が嫌いになった
ある日 強い風が吹いて
昼間中 ずっと風鈴が鳴いている時があった
私はなにか 心地好さを感じながらも
その甲高い音のなかに
かつて自分が失った 何より大切だった人の
心ばかりの怨念と寂しみを垣間見て
恐くなり 不気味に感じ
飛び出すように風鈴をつかんで
壁に叩きつけると ありふれた音を放って
もうそれっきり 風鈴は何の音も出さず
輝きもしないガラスの破片に描かれた
白い星星の欠片が 一人ぼっちになって
怒るでもなく 泣きぐしゃるでもなく
ただただ死んだように
そこからちっとも動かないのを見て
泣くことも出来ずに 戸惑うばかりだった
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★Android=Rll2FAbM8Y
人を愛するということは 全く大変なことだ。
その人の痛みを全て同じように背負い
その人の悲しみを全て同じように担って
はじめて愛は意味を持つのであるから。
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★Android=Rll2FAbM8Y
愛が正しきものならば
何ぞがおれを阻むのか
おまえのかそけき桃声を
おれが小耳に挟んだときの
胸衝くばかりの高鳴りは
どこぞに消えるというのだろう
友を悼んで 労を惜しまず
つねづね人に尽くしたおまえを
清廉だつたおまえのこころを
淫らにかまけたこのおれが
傷つけちまつた あの昨秋
恋がきれいなものならば
おれはばつちい男だろう
祭で化粧うおまえの頬を
ぢつと眺めて見たときに
あふれ出てきた執着は
きつとおまえを傷つけた
濁世に咲いた おまえという
清らかなりし柔花を
躊躇もなげに 踏みつけた
おれはおまえを傷つけた
おまえを傷つけちまつたな
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★Android=Rll2FAbM8Y
いつかにおまえを見たときは
もつと綺麗な気がしたが
あの日の暗い路地裏で
おまえの濡れたまゆげとか
うるんだ瞳を見たときは
もつと可憐な気がしたが
今となつてはつまらない
大人の女になつたのだ
うつむくおまえにこのおれが
たんぽぽあげて笑んだ春
あの春いづこ 春いづこ
おまえがかあいかった春
おまえがいとおしかった春
あの春いづこ 春いづこ
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★PSVita=XW7NOP2J1z
流れに背いて泳ぐのはなんぼう辛い事なのだ
荒々しい激流が皮膚を破いていくのだから
しかし流れに背けば背くほど
水は波紋を大きく立てて その存在感を高めるのだ
故にこそ 世の上向きな青年諸君は
満たされない自己顕示を晴らすが為に
流れに背いて泳ぐのだ
流れに沿って泳ぎ そうして鱗に日の光が射して
屈折した煌めきが星のように見える美しさを
彼らは知らないのであるから
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★Android=Rll2FAbM8Y
おまへと別れた一昨年に
植へた花壇のチユーリツプ
おまへに去られた一昨年に
植へた花壇のチユーリツプ
昨夜の嵐に目が覚めて
春を忘れたこのおれの
心を撫でたチユーリツプ
台風一過の青空に
花蝶が舞ふのを夢と知り
しずくを垂らしたチユーリツプ
おまへの影が宿るのを
惨めに待つたこのおれよ…
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★Android=Rll2FAbM8Y
我々は幼い頃から共同体として生きることを刻み込まれるから、(後天的に獲得するより他に)一人で生きていく事に慣れず、常に何かに所属しようとし、同化の為に自己を殺す事をマナーのように感じながら、それを厭おうとしない。
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★PSVita=XW7NOP2J1z
お前がそつと瞼を閉ぢた
そふして 一寸だけ俯ひて
何かに耳を傾けてつた
おれには なんにも聞こえなかつたが
お前はずつと 何かが隣で語りかけてるみたひに
瞼を閉ぢて 俯ひてた
ぼおん ぼおんと除夜の鐘
お前が立てる ちつさな寝息のよふな
呼吸の音と重なつて
まるで本当に おれとお前しかおらんのだらうと
そう感ぢるばかりだつた
お前がその柔かな首を 満足そふに持ち上げて
そふして まるでどこかに消えた飼ひ猫を見つけたみたひに
お前は横に坐るおれを発見して
「わたし、あなたとなら。あゝ...」
と消え入りそふに呟ひて おれの瞳を真つ直ぐ見ながら
ぴかぴか 光る銀真珠みたひに笑つてくれたお前
夜 声もなしに心を想ふおれらを見ながら
「そのままで居なさひね。」
「そのままで居りなさひね。」
と 遠くの鐘は教えるのであつた
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★PSVita=XW7NOP2J1z
音も立てずにくたばつた心
音も立てずに崩れた心
欠片さへ集める気になれず
猶ばらばらに散り消へるばかり
そふして いつしか全ては忘れ去り
瑕痕などに目さえ向けず
ただおれ自身も
あの心と同じやうにくたばつちまうのだと思うと
風の裂傷に滲みるなどは
辛いばかりか虚しかつた
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★PSVita=XW7NOP2J1z
語りませう
語りませう
愛に就ひて 語りませう
愛とは たなごころを撫でる事
愛とは 髪の靡きに胸打つ事
愛とは 互ひを大切にする事
愛とは 嘆く事では無ひかしら
どうでせう どうでせう
愛とは 何でありませう
その柔ひ肌に 黒々しひ情を掛けるのが
果して愛でありませうか
如何に
愛とは如何に
嗚呼 十五六の少女が思ふ
愛の儚さたるや!
そふして
少年の試みる愛の表現の
何と哀しきまでに荒々しひ事か!
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★PSVita=XW7NOP2J1z
愛に優劣を附けたがる人は 愛する事が苦手なのです
優れた愛情を持たねば 愛するべきでないと苦しむのです
愛する人の己より優れたる誰かに奪われるのを
極端に嫌がる人種なのです
誰か こんな者を こんな弱々しき者を
聖母の如き慈愛と親愛で以て 矯正していただける者は ないか
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★Android=Rll2FAbM8Y
心臓の動いたまま収まらぬのに
この心のみは疲れくたばる
お前を思うまま心を求むのに
この身体のみは身体を欲す
悲しきまま泣けよ己と言い聞かせ
滴の汚れたるに涙す
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★Android=Rll2FAbM8Y
霜立つ冬の朝 寒いとも言はずに 窓を見る君が手招いた
互いに何も言はず横に並んで手、手と指が静かに絡む
あの日を忘れる事など出来ぬまま また君のいない冬が来たる
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★Android=Rll2FAbM8Y
何を云ふまでもなく
たゞ炎は消えるのだつた
熔けた蝋の波紋のみを残して
たゞ炎は消えるばかりなのであつた
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★PSVita=XW7NOP2J1z
地獄と信じて枕に寝るのは息苦しいので
嘘であってもここは天国だ さもなくば風のそよぐ青い草はらの上であるのだと
思い込ませて寝るのがよろしい
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★PSVita=XW7NOP2J1z
親友と喧嘩している最中に 新しい友人が出来ると
なにか僕の人生が 一つの転換期に差し掛かったようで
とても悲しい。
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★Android=5jcgX0kXE9
新月の宵 眠気はいよいよ覚めて
一晩のみの唄 一夜のみの告白をしませう
篠笛の音は 今夜の心に合わんでせう
ですから 今此の度だけは ただ僕らの唄を
ただ僕らの唄を
輝く蛍の光で出来た陰から 僕は言いませう
「あゝ、すまなかつた。すまなかつた…。」
「すまなかつた…。」
墓石の前で 脚のない僕が一人 ぽつんと一人立つて
病気のかげろうのやうに
「なんと言へばいいのだらう…。」
「なんと言へば…。」
鼻のすすりが止めどなく 思い出るのは言葉のみ
あなたの言葉のみ
夕焼けが変わつていきませう
朝もやが変わつていきませう
あなたと見た夕焼けは あんなに紅かつたのに
朝もやはあんなに静かだつたのに
僕はなにも変わらず
それでも世界は移ろいませう
あゝ 愛しいあなたに唄う
このみすぼらしい声が
千里を跳ねて 八千代を越へて
どうか 彼女の眠るあの遠郷にまで
届きますやうに
僕は又 いつもと同じに
「すまなかつた。すまなかつた…。」
と
声を震わせて
過ぎたる夢を思つて
一人で唄つてゆきませう
瑞ゑ中路 @052710☆u4VUIugSz18L ★PSVita=XW7NOP2J1z
おお わが全てを賭けて問ふ
故に答へよ(汝も又嘘偽りなく)
故に答へよ(汝も又真実のみを語るべし)
おお この弱き人 弱きわれが人を愛すのは
畢竟愛されたかつたからなのだらふか
繊細なるわれ 諸々に怯へるこのわれの
人一倍苦痛に敏感なるは
即ち己の苦痛を表に現したかつたからなのだらふか
われはまた 全てを賭けて問ふ
わが心の弱々しくあるのは なぜ?
嘘偽りなく答へるがよひ
真実のみを語るがよひ
否、何を語るべくもなく
答へる事さえ不可能だつてんだ
おお わが魂の人に許されるのを求むるのは
その魂に 他でもなひこのわれが このわれが
罪を問ふてひるのだらうか
神は口を接ぐみたまふた
汝は 汝こそは われを何とする