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自由律短歌集「プローズ・サーティワン」

 ( SS投稿城 )
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ゴン @gorurugonn ★Q8TMMWCxfD_Bka


君を好きになって自分が嫌いになる意味もなくコスモス食べる

子熊の尾が光っている迷ってるのと自問する冬朝六時

駅で君はスカートを翻して鎌鼬さえももつれさせる

ごきげんようと傘断って走り出す少女君は雨に濡れぬ

ケーキケーキイチゴのショートケーキ幸せを象っているケーキ

今日屠るハナちゃんは尊いごちそうになる真っ白い皿を拭く

君もおいでと一羽残し子供に追われて鳩一斉に飛ぶ

魅力より引力と表現したい干したての布団に猫が寝る

自分が享受できぬ幸せを作るガウディやベートーベンみたく

ギターを担いで愛を歌ってお金はなくて拍手は一つきり

悲しくなったら綿毛を飛ばす彼らは大丈夫と言ってくれる

中学のトランペットの音がする僕と同じとこ間違えてる

流れに身を任せてみるちっとも進まない海はただ鹹いだけ

望まれた通りには成長できなくてまたズボンが穿けなくなる

美術館には笑顔がないから君はイヤホンで落語を聞いてる

今日は節分だから君にぶつけるのは豆だけ不満なんてない

粒々皆辛苦かつ粒々皆恩寵だいただきますと言え

記念日を忘れたわけじゃない花束の効果いかほど望めるの

ラジコンじゃないからきみの命令を聞かない聞けと言われたかった

この電車この次かなホームと呼ぶには凍える駅で君を待つ

個体として別々なの繕ったところから破けるアップリケ

プトレマイオス僕たちの繋がりは星図より確かと言ってくれ

分かり合えることはないけどハモって歌うのはすごく気持ちがいい

孤独を売って薪を買おうかギターを燃やせば夢から覚めるかな

うまくいかなくて嫌になることばかりまた捲れない本のページ

祝福を祈ってる君の曲ができたら一番に拍手をする

どうしようもないことのどうしようもなさを知る職歴なき三十路

流浪の果てに行きついたアパート迷い込んだ蛾を打つ手を止める

口の前で綿毛息を飲む次の次の風で一斉に飛ぶよ

急に寒くなった元気ですか僕は君の名前忘れ損ねた

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