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短歌集「お別れの庭」

 ( SS投稿城 )
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ゴン @gorurugonn ★Q8TMMWCxfD_tVR


走り書きで例えばチラシの裏でもいい忘れないでいてあの基地の地図

廃校の砂場に一つタンポポは私はここで枯れていきます

猫が死んで寂しいばかりの秋の庭は『死』を草花で囲み『葬』となす

咲かなくてもいいんじゃないか姥桜無理しなくていい祖母の口癖

棘があるあなたがくれたバラだけどもう私たちはだめかもしれない

そう今宵私だけが知るアリバイはあなたが隣で眠っていたこと

遅刻の道は鼻歌を添えて軽やかに叱られようか逃げちまおうか

平気です笑う彼女のうなじには口になりそうなニキビの痕が

花びらのように降るもの雪楓君への手紙さよならの声

これはいつか君と選んだコルク抜きだ飲もうと思っていたけどやめよう

ああ死期が迫っているのか「月光が聴きたい」という父の掠れ声

出棺の棺に花は溢れても命だけがない命だけがない

今日より明日明日より明後日確実にあなたの思い出は減っていくばかり

あなたと会うのはいつも夜明けの渚にてあなたが船出するのを知ってる

冬空に子熊の尻尾を探してたその下の屋根に君の部屋はあった

春風のそばにいたいのか桜の花はまた舞い上がるまた舞い上がる

日めくればもう春の字がそこにあり今年は何にさよならを言おう

愛してるとかじゃないんだただ君のためになりたくて咲いた野イチゴ

ホウセンカ咲いたら行こう廃校の窓辺は君を覚えているかも

「憶エテヰマスカ」ボトルレターにはそうあって裏に違う字で「エゝ」とあります

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