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海とけむり

 ( SS投稿城 )
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ゆきめ ★iPhone=9XePp1Wk18

冬の海は、どんな光より透き通っていて、あたしはそれが寂しかった。

草太とは3回恋をした。そして4度さよならを告げた。草太が好きだと言ってくれたこの海で、草太にさよならを告げるのはいつも冬だった。だけどもう、今度こそ、あたし達は元には戻れない。5度目の冬の海で、あたしは吸えやしない煙草をふかした。こんなとき、思い出すのはいつも、あの不純で、不誠実で、不完全で、だけど真っ直ぐな日々だった。

***

「今日は、君に大事な話があるんだ」

きらびやかな街並みを見下ろしながら、律くんはたいそう真面目な顔でそう言った。あたしはすぐにどんな話をされるのか理解した。律くんと付き合ってもうすぐ3年。そろそろ頃合いだろうと思っていた。

律くんは完璧な人だ。エリート商社マンで、学歴も、語学も、笑顔も、エスコートも、気遣いも、優しさも、誠実さも、365度どの角度から見ても崩れない完璧さだった。

律くんと結婚すれば、人生花丸、順風満帆。絶対的な幸せが約束されている。実際あたしは今まさに幸せの渦中にいた。高層ビルの高級レストラン、しとやかなクラシックミュージック、次々に運ばれてくる美しいフルコースのディナー、きらびやかな街並みまで全部あたしのものになったようだった。女の子なら誰もが一度は憧れる最高のシチュエーションだった。

それなのに、こんなに大切なときに、はじめての人の事を思い出してしまうのは何故だろう。こんなに完璧なのに。

彼が完璧であればある程、あたしはあの淀んだ海と、形になれない不完全なけむりを思い出してしまうのだった。

***

草太は駄目人間だった。単位は落とす、大学院の試験日もろくに調べていない、講義をサボる、部屋は脱ぎちらかした服だらけ、支払いをすっぽかし電気は止まる、冷蔵庫の食材は腐らせる、カーテンの裾が長すぎる、自分で決めたこともろくに達成できない、口先だけ立派な、稀にみない駄目人間だった。

それでも草太のくれる砂糖菓子のように甘ったるい愛情は、あたしの空っぽの心をどろりどろりと満たしてくれた。あたしは家族に愛されなかったから、はじめて愛をくれた草太のことを憎み切れないでいた。

手を繋いだのも、キスをしたのも、それ以上のことも、ぜんぶ草太がはじめてだった。草太といると気が楽だった。化粧も背伸びもしなくてよかった。草太が稀にみない駄目人間だったからだ。

これは恋なんかじゃなくて、自分の自尊感情を満たすための汚れた行為だと分かっていた。それでもあたしは草太を手放せないでいた。

***

前菜がふたりの間に並べられた。
あたしたちの口数は、皿の中央に丁寧に飾られた料理のように少ない。このしとやかな雰囲気に見合うように、ここにいる客の全員が上品に振舞って魅せている。クラシックミュージックが途切れてしまわぬように、誰一人として大声で笑ったりなどはしない。二人にしか聞こえないくらいの囁くように律くんは言った。

「君と付き合ってからもう3年になるね。はじめて会った日の事を憶えているかい?」
「もちろん。忘れるわけがないわ」

律くんは満足そうに微笑んで、それから、3年間の思い出話をはじめた。あんなことがあったね、あんな場所へもいったよね、あの時は本当に楽しかったね。料理をひとつ口に運び咀嚼し終わるタイミングで、ひとつ、またひとつ、律くんは、ゆっくりと3年間を振り返る。

短編映画のような日々を思い出しながら、この3年間、あたしは幸せだっただろうかと自答した。磨かれたナイフで料理を刻む手が止まった。律くんに悟られないように、あたしは綺麗に飾られたお人形のように、彼の声に微笑んでみせた。

***

草太は大学の同じサークルの後輩だった。たまに仲間内でご飯を食べに行くぐらいの付き合いだった。子犬みたいに人懐っこい草太が、あたしを好いていてくれたことは彼の分かりやすい態度で知っていた。

だけど付き合うことはないと思っていた。あたしはその頃、人を好きになるということに嫌悪感を抱いていたのだ。誰かに好意を向けられると、あたしにとってそれは吐き気へと変わった。自分の母がオンナになる仕事をしていたから、オンナになるということはとても穢れたことだと思っていたのだ。

草太が告白をしてきたのは、大学祭の打ち上げの居酒屋だった。実に駄目人間らしいシチュエーションだった。酔った勢いでしか本音を語れないような男は願い下げだとあたしは吐き捨てたが、次の日もその次の日も、彼は「一度だけでいいから」とあたしをデートに誘った。あまりのしつこさにあたしは折れた。

貧乏学生だったふたりは、どこへ行こうにもお金がなかった。だから、二両編成のおんぼろ電車で小さな県営の動物園に行った。入場料は300円ぐらいで、土曜日のくせにがらんとしていた。お互い変に緊張していてぎこちなくて、それがなんだかおかしかった。帰り道に、海に寄った。お世辞にもきれいとは言えない、淀んだ海だった。

二人並んで座ってしばらく黙りこんだ後、草太は急に「好きです」と言い出した。うつむいたまま「好きなんです」と、それしか言葉を知らない幼児のように、彼はその言葉を繰り返した。

あたしは好意を向けられると吐き気がするのだ。壊れたラジオのように彼が好きだと繰り返す横で、あたしは吐き気と戦いながら、付き合えない理由をたくさん思い浮かべては、喉まで出かけてそれは引っ込んだ。

1時間の迷いのあと、やっと、好きでもない人と付き合うことはできないと言いだそうとしたその時、草太は「俺のこと好きでなくてもいいから」と言った。それはもはや恋人として成立しないのではないかと聞くと「俺が勝手に愛したいんだ」「いつか好きになってくれればいい」と意味のわからないことを言った。

あたしはついに断れなかった。辺りは、すっかり夜になっていた。

***

「口に合わなかったかい」

律くんが心配そうにあたしを覗き込んでいた。前菜の次に運ばれてきたスープを前に、気付けばあたしの手は止まっていて、あたしは慌てて首を振った。

「ううん、あんまり素敵なお店だから、なんだか緊張しちゃって」
「もう少しリラックス出来るところのほうがよかったね」
「そんなことないわ。私こんなに美味しいものを食べたの、生まれてはじめて」

そうかい、と律くんが目を細めて笑う。確かに、こんなに美味しい料理は律くんと付き合うまで口にしたことがなかった。料理の名前の知識もたくさん増えた。背の高いピンヒールを揃えて、背筋を伸ばして、あたしは行儀よくスープを掬ってみせた。スープに映った自分の顔を見て、これは誰だろうとぼんやり思った。

***

あたしは実家暮らしで、草太はひとり暮らしだった。あたしは家に帰りたくないから、たびたび草太の家に泊まった。漫画を読んだり、ゲームをしたり、くだらない話で笑いあったり、そんなことばかりしてよく時間を潰していた。

大学4年の冬、国家試験の1ヶ月前はもう殆ど同棲のような生活だった。と言っても、あたしはひたすら勉強して、授業をサボって寝てばかりいる草太が、かいがいしくあたしの身の回りの世話を焼いてくれる、そんな日々だった。

いよいよ試験勉強も大詰めというとき、張り詰めていた何かがぷつんと切れて、あたしは訳もなく大泣きした。あたしは何もかも完璧にこなさないと不安なタチだった。ひとつの綻びから、すべてが簡単に崩れ去ってしまうことを、小さい頃からよく知っていたからだ。だけど完璧にも限界があった。もう勉強したくない、もう何もしたくない、もう駄目だ、もう嫌だ。あたしは草太の前で幼い子どものように、声をあげて泣きじゃくった。

草太はばかだから、おろおろしながら「そうだ焼肉を食べよう」と言った。あたしも草太も貧乏学生だったから、焼肉に行くお金なんかどこにもないよと言うと、草太はあたしを近所のスーパーへ連れ出した。草太の高校時代のジャージとスウェットを借りて、クロックスを引っ掛けてふたりで手を繋いで歩いた。

外国産の安い豚バラ肉をたくさん買って、ホットプレートで固い肉を焼いて腹いっぱい食べた。煙が散らかった部屋中にたちこめて、火事みたいだとふたりで声を出してげらげらと下品に笑って、あたしは泣いていたこともいつの間にか忘れていた。今まで食べたどんな料理よりも、あの固い豚肉が一番美味しかった。

それから草太は、あたしの大好きな三ツ矢サイダーとスーパーカップのバニラ味を冷蔵庫から取り出して、お風呂を沸かした。特別だからねといたずらに笑って、湯船につかりながら二人でそれを食べた。なんだかとっても悪いことをしているみたいで気分が良かった。

お風呂上がり、ベランダで煙草をふかす草太の肩に、あたしは寄り添った。あの夜は月がとても綺麗だったのを今でもよく憶えている。だけどあたしはそんな恥ずかしい感想を口には出さなかった。

ベッドの中で、草太はあたしが泣き疲れて眠ってしまうまで頭を撫でてくれた。あたしが寝付くまで、何度も「好きだよ」と言ってくれた。あたしは赤ん坊のように眠りについた。

***

「ねえ」

メインディッシュを前に、あたしは律くんにどうしても聞いておきたいことがあった。この料理を食べ終わって、宝石みたいなデザートを食べる頃には、きっとあたしたちは結論を出さなければならないから。

「どうした?」
「もし私が、耳が聞こえなくなったら、どうする?」

完璧な律くんが、フォークを落とした。近くにいたウエイターがすぐに新しいものを持ってきた。完璧な彼が慌ててみせる姿が、あたしはなんだかおかしかった。しばらく言葉にできなくて、今にも土砂降りになりそうな曇り顔で、律くんは恐る恐る口を開いた。

「そんなの悲しいよ。そんな悲しいこと、どうして……」
「ごめん、変なこと聞いちゃった。冗談だよ、病気とかじゃないから」
「もしそんなことになってしまったら、世界中のお医者さんの中から治せる人を探そう。それか、世界で一番性能のいい補聴器を……いやそれよりも、」
「律くん」

あたしは満足だった。律くんのポーカーフェイスを崩せただけでも満足だった。律くんはきっと、充分過ぎるぐらいあたしのことを愛してくれている。あたしは、きっと幸せになれるんだと思う。

「ありがとう」

だけど、罪悪感があった。どれだけ律くんがあたしを満たしてくれようと、あたしの心の奥底で、どろどろに甘く溶けた古い砂糖菓子が、いつまでもこびりついていたから。

***

草太の駄目人間っぷりに、あたしはたびたび酷い言葉をぶつけた。ちゃんとして。もっとちゃんとしてよって。あたしは草太に正しさばかりを押し付けていた。あたしはちっとも彼のことを愛してなどいなかった。自分を満たす為だけの道具として、そばに置いていただけだった。

それでも彼は、そんなことも知らないで、あたしを肯定し続けた。草太はばかだから、彼の肯定は本当に中身のないものだった。「すごいね」「そうだね」「すてきだね」を駄菓子屋の10円ガムのようにここまで安っぽく使える使える人を、草太以外にあたしは知らない。それでもあたしは、満たされているような気がしていた。

無事に試験にも合格し、あたしは東京に就職した。ふたりは遠距離恋愛になった。仕事終わりに草太が電話をくれた。はじめての場所で、はじめての仕事で、まだあたしには居場所がなかった。だから草太の声を聞くと安心した。草太の声は、あたしにとって拠り所で、すがるべき場所だった。

あたしは自分に自信がなくなると、決まって草太にあたしの事を好きだと言わせた。嘘でもはりぼてでも良いから、その言葉があたしには何より必要だった。
彼を試すように、あたしは尋ねた。あたしのことが好きか、あたしの何が好きなのか。何度も尋ねた。何度も、何度も。

「草太って本当にあたしの事が好きだよねぇ。ねえ草太。草太は、あたしが何をしたら、あたしのことを嫌いになるの?」
「どんなことをしても嫌いにならない自信があるよ」

受話器の向こうで草太が自信ありげに笑った。あたしはそんなに自信があるならと、草太が嫌がりそうなことを想像した。

「じゃあもしあたしが、今鼻ほじりながら電話してるとしたら?」
「その鼻くそ食べてあげる」
「なにそれ意味わかんないし。気持ち悪い。ぞっとした。へんたい」
「そっちが聞いてきたんじゃん」
「じゃあもしあたしが、亀甲縛りが好きだったら?」
「え、なに、好きなの? そんなのご褒美じゃん、次そっち行ったとき試そう」
「やっぱりへんたい。じゃあ、じゃあさ、もしあたしが……」

あたしは、つい調子に乗ってしまった。

「耳が聞こえなくなったらどうする?」
「そんなの手話を覚えてたくさんお喋りするさ。俺、手話勉強してみたかったんだよね」

受話器の向こう側で、草太が即答した。拍子抜けだった。あたしはてっきり黙り込むと思っていたのだ。もしくは「そんな悲しいことを言うなよ」なんて言葉を想像していたが、彼の答えは違った。

ばかだ。電話を持つ手が震えた。この人は、本当に、どうしようもないぐらいに、ばかだ。きっとろくにその先のことなんて考えもしないから、そう答えられるんだ。単純な思考で、そんなこと起きうるもんかと思っているから、だから即答できたんだろう。あたしは更に調子に乗った。

「目が見えなくなったら?」
「好きな本を選んでごらんよ、俺が朗読してあげよう」
「……半身不随に、なったら?」
「車椅子をひいて色んな所へ連れて行ってあげる。公園とか、コスモス畑とか、あとは、海とか」
「海か。いいね、海。ねえ、その時はさ、あの海がいい。魚一匹泳いでいないような、はじめて二人で行った、あの淀んだ海。うん、きっとあたしたちにぴったりだよ」

あたしは泣いていた。ぼろぼろと大粒の涙がこぼれ落ちていた。悟られないように、平然を装って、あたしはいつものトーンで必死におどけてみせた。だけど草太には見透かされていた。ぜんぶ。

「ねえ」

本当は、草太はあたしの気持ちをぜんぶ知っていたんじゃないかと思う。草太を道具のように利用して、自分自身を必死に保とうとしていたこと。あたしがどれだけ不純で、不誠実で、不完全だったかを。あたしがどれだけ駄目人間だったかを。それでも草太は、それを分かっていても、あたしがどんな姿になったとしても。

「そんなことで嫌いになんかならないよ」

小さな子どもを慰めるような、優しい声だった。諭すように、草太は繰り返した。何度も、何度も。あの海で、あたしに何度も好きだと言ってくれた、あの日のように。

「俺はきみのこと、そんなことで嫌いになんかならない」
「分かってる、草太は、あたしのことが大好きだもんね」

冗談交じりに返したけれど、ずっとずっと埋められなかった傷だらけの心が満たされてゆくような気がして、あたしは涙が止まらなかった。それは、怪我したはだしのまま、海に入ったときのように、じんじんと沁みて、ぴりぴりと痛くて、だけどどうしようもなく、ああ、あたしは、どうしようもなく、この人の事が好きなんだと、生まれてはじめてその時気づいた。

だけど今更、どうやってこの気持ちを伝えたらいいのか分からなくて、あたしはいつもの傲慢で横柄な態度をとった。本当は涙が止まらないぐらいに嬉しくてたまらなかったくせに。本当は、草太のことを、誰よりも、何よりも、大好きだったくせに。

「俺は、君のことが好きだよ」
「知ってる」

受話器の向こう側で、それでもやっぱり、君は笑っていた。


***

「大事な話っていうのは、つまり」

宝石みたいなデザートを食べ終えたあと、律くんは緊張した顔になって、あたしも緊張した。周囲で食事をしている人たちの、食器の擦れる音がやけに耳についた。律くんが口を開いた。

「僕と、結婚してください」

果てしない水平線の向こう側に、あたしの体ごと、心ごと、記憶ごと、全部連れ去って消えてくれたら良かった。あの日々は鮮やかに、寄せては返す波のように、あたしの中でただ静かに、繰り返しそこにあるだけだった。

だけど、迷いはなかった。あたしも、律くんのことが、きっと好きだ。

「もちろん」

律くんの顔がほころんで、少し瞳に涙を浮かべて笑った。その後ですぐに、凛とした顔で律くんは言った。

「必ず、幸せにする」
「うん」
「僕は君のことが好きだよ」
「うん。私も。私も、好きだよ」

幸せだった。どちらの日々も、狂おしいぐらいに愛しかった。だけどもう随分と月日は流れて、あの頃のあたしはもうここにはいない。

かかとの高いヒールをはいていて、綺麗に化粧をして、輝くドレスを身にまとい、髪も伸びた。完璧な律くんの隣にいても恥ずかしくないように、あたしは頑張った。

こんなに綺麗になったんだねって、驚くかな。きっと街ですれ違ったって、もう草太はあたしに気付かないだろう。あたしはもう変わってしまった。これでよかった。草太と一緒にいても幸せになれないことは分かりきっていた。だから、これで、よかったんだ。

***

律くんと夜をたいらげたあと、律くんの寝ている間にあたしはベッドをするりと抜けだした。

どうしてもしなければならないことがあった。まだ夜の明けていない街を歩き、あたしは駅へと歩いた。始発の新幹線に乗って、おんぼろ電車に乗って、海へでかけた。途中のコンビニで、100円ライターと、むかし草太が吸っていた銘柄の煙草を買った。

車椅子をひいてでも連れて行ってくれると彼が言ってくれた、淀んだ、あの海へ、たったのひとりで向かった。

「好き、だったよ」

慣れない手つきで100円ライターの火をつけた。草太とは3回恋をした。そして4度さよならを告げた。草太が大好きだと言ってくれたこの海で、さよならを告げるのはいつも冬だった。

5度目の冬の海で、あたしは吸えやしない煙草をふかした。草太が吸っていた煙草を無理矢理奪って、口付けてみせる。草太の驚いたような、嬉しそうな顔を見るのが好きだった。だけどやっぱりむせて、それはまるであの時と同じだった。あたしはなぜだか嬉しくなり、だけど隣に草太がいないことに気付いて、自分がここに何をしに来たのかを思い出しては寂しく笑った。

吐き出した白が、あの日々のようにきらきらと映って、そしてふわり、形になりきれず、静かな海に溶けて消えていった。

関連リンク: 家の鍵と愛情について 
ページ: 1


 
 

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_c1Z

ゆきめ様

初めましてゴンと申します。
失礼ながら感想を書かせていただきます。
すごくいいものを読ませていただいたなぁとちょっと感激しました。
意識されて書かれていると思うんですが、序盤の方は割と安っぽい化粧水のにおいがするような、ちょっとべたべたした感じの表現なんですが、それが繰り返し草太君と律君の思い出が対比されていく中で、同じ耳が聞こえなくなったら、という質問に対する草太君の手話を覚えてお話しするっていうこの即答ですよね。そこからのそんなことで嫌いになんかならないよっていうこのセリフ。
好きとか愛してるじゃないんですよね、最愛っていうのは何をしても嫌いにならないというあらゆることへの許容なのだなぁと。
それなのに現在においてはもうダメになっている二人ということで、事情については言わぬが花でしょうが、本当にすごくいいお話でした。
読ませていただきありがとうございます。

5ヶ月前 No.1
ページ: 1

 
 
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