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@ganma24 ★Android=RWkc7cAWza

後も先も真っ暗である。 職を失い、恋人を失い、友を失い、親も失った。 真っ暗である。
来ている服も、瞳の色も、髪の色も、心の中も。 真っ暗である。
ベッドの上で目を瞑りながらそんな事を考えていた。 このまま死のうかな、黒い練炭に火をつけ楽に眠る様に死にたい。 死の世界は彩られてるだろうか、真っ暗だろうか。 自分は天国に行くだろうか、地獄に行くだろうか。 それすら想像出来ない。 真っ暗である。
彼女は今何処で何をしてるだろうか。 黒縁の眼鏡をかけた彼女は何処に言ったのだろうか。 親友は今何処で何をしてるだろうか。 結婚したと言っていたがその結婚生活は光のあるものだろうか闇があるものだろうか。 高校の頃の担任は今何処で何をしているだろうか。 黒いくまが特徴的だったあの先生は今、幸せだろうか。 どんな気持ちだろうか。 両親は今何処で何をしているだろうか。 天国に行ってるだろうか。 自分は真っ暗闇です。
金が尽きた時、周りから人が消えた。 金の切れ目が縁の切れ目。 職を失った奴が友達だったら恥ずかしいだろうか。 彼女は僕の事を財布だと思ってたのだろうか。 何故、両親は自殺したのだろうか。 真っ暗である。
暗闇が僕を飲み込む、飲み込む、飲み込む、飲み込む。 宇宙にあるブラックホールの様に渦巻くその闇は僕を飲み込む。 この世は不思議なものだ。 目を瞑ってるだけで視界を暗くするだけでこんなにも闇を作れるのだ。 真っ暗である
僕はゆっくり目を開けた。 ベッドに寝てる筈の僕の背中は妙に冷たかった。 硬かった。 目を開けた、目を開けるとそこは真っ暗であった。
そうか、この世に僕以外の人なんて物なんて無かったんだ。 僕は悟った。

2年前 No.0
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