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ベイビー、ひとごろしの見る夢をおしえて

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ヘイガ ★ICSeYgduUXE

 14歳の誕生日に家を出た。
 痣だらけのみすぼらしい体で走り、もうだめだと思って倒れたのがごみ捨て場だったのだから、まったく可笑しいったらない。
 腹が痛かった。刺されなかっただけましなのだと、自分に言い聞かせながら、手のひらで腹の痣を押さえると、まるくなって目を閉じた。

 日本の最西端、総面積2275平方キロメートル、人口139万人、1月の平均気温は15度を越える。凍えることのないこの島の日の出は、本島よりも数分ばかり遅い。






「赤ちゃんでもいるの」

 目が覚めると夜は明けていた。見開いた目玉に映ったのは、茜と群青がほどけそうに絡む夜明けの空と、それを背負った黒い人影だ。
 痩せた若い男だった。横になったまま首を振った私に、男はかすかに微笑んだ。

「赤ちゃんじゃないならどうしたの、おなか」
「痛くて」
「そんな冷たいところに寝ているからだよ」

 男の目は左右で大きさが違っている。黒目が嘘のように黒かった。
 男はその目をわずかに眇め、それからかがんで手を伸ばし、めくれていたのだろう、私の服の裾を直した。

「痣はあっためたほうが早く治る」
「知りませんでした」

 また少し、笑った。

「直江ヨシヒロと言います。お前の名前はなんですか?」
「……海藍(ハイラン)」
「海藍。お前の肌は夜明けの空に似ているね」

 あと、怒らないでね、俺にもちょっと、似ているよ。
 口に手を当ててひそひそと話す、その動きの中で、偶然のぞいた男の手首には、古い火傷の痕があった。







 直江ヨシヒロは内地からやってきた人殺しだった。
 昨夜、飛行機で島にやってきたということと、人を殺したということを同じレベルのなだらかさで喋った直江の手は、確かに血と泥の匂いがした。
 その人殺しは私に、誘拐されてくれないかと言った。

「ちょっとのあいだでいいから、娘になって欲しいんだよ」
「なんで?」
「動物園とか遊園地とか、あと水族館かな。親子でそういうところに行くの憧れてて」
「どうやっても兄妹にしか見えないと思いますけど」
「いいんだ、俺だけわかってたら。だから敬語をやめて、できたらママって呼んで」
「パパじゃなくて?」
「ママ」
「……直江ママ」
「ありがとう。遅くとも、明日までにはおうちに帰してあげるからね」
「帰れなくていい」

 家出中なのだと明かしたら、だろうと思った、と直江は言った。

「そうゆうとこ、俺に似てる。だから声かけたんだけど」
「家出したことがあるの」
「今のお前よりももっと年かさのときにね」
「誰を殺したの?」
「ひみつ」

 曖昧に微笑んで、直江は私の手を引いた。あまった手で腹を押さえると、どういうわけか直江も同じような真似をした。




 このようにして、私は誘拐された。誰からも捜されないような家出娘を誘拐するということは、人殺しの余罪に数えられるのだろうかと、なんとなく考えた。

2010/01/11 03:22 No.0
ページ: 1


 
 

ヘイガ ★ICSeYgduUXE

 営業時間まで待って、空港の近くで、レンタカーを借りた。まずは動物園を目指すのだと、直江は車を走らせる。

「動物園や遊園地に行きたかったなら、どうしてこっちに来たの。内地のほうが立派なのがたくさんあるでしょう」
「昔こっちに住んでたんだ。最後に、自分が生まれたところが見たくなったから来たの」
「今まで一度も帰ってこなかったの?」
「このあいだ、内地の親元には帰ったよ」

 親元、と口にするときだけ、直江の表情が死んだ。それがあんまりあからさまで、気の毒なくらいだった。
 私は運転する直江の横顔を見つめながら、母親と父親のどちらがひどかったか聞こうとして、やめる。






 動物園に着くと、直江は意外なほどにはしゃいだ。聞けば動物園というものにはじめて来たのだという。私も同じだと言ったら、余計に嬉しそうにした。
 
「海藍、コアラ、カンガルー、エミュー、ヒージャー、カラカル、ホロホロチョウ」
「私も動物みたいになってる」
「動物よりかわいいよ」
「……直江、コウモリ、タマリン、サイシュウバ、カバ、アリゲーター」
「ばかって言わなかった今?」
「言ってないです」

 ただ動物の名前を並べるだけで、こんなに楽しい気持ちになるとは思わなかった。控えめにふざけあって、私たちは歩いた。
 休憩のためにベンチに座って、飲み物を買いに行った直江を待っているとき、そばにいたおばあさんが、お兄さんと来たの? いいわね、と言って微笑んだ。
 親子なんです、と返すのにためらった。おばあさんは私の返事を待たず、笑んだまま旦那さんらしい人と順路を進んでいった。

「どうしてパパじゃなくてママなの?」

 戻ってきた直江に聞いた。直江は聞かれることを予想していたらしく、なめらかになめらかに、父親って知らないから、欲しいと思ったことも憧れたこともないんだよねえと答えた。

「海藍、あとね、やっぱり女の人のほうが男より強いんだよ」
「そうなの?」
「だって女の人のほうが平均寿命が長いだろ。この県の平均寿命って日本一って言われるけど、それ女の人だけの話なんだ。男は全国平均より短いくらいだ。そのくらい差がある」
「体力は男の人のほうがあるのに」
「力の配分が下手なんだって。男は自分の限界がわからないから、ほんとにぎりぎりまで頑張りすぎちゃって、だから早くに死んでしまうんだ。女の人は違う。もうだめだって思っても、実は20パーセントの力が残ってるんだって聞いた」
「20パーセント」
「その余力は出産のためにとっておくもので、だからどんな状況でも母親は子供が産めるって聞いたよ」
「へえ」
「だから俺はママがいいんだ」

 そう言って直江は無闇に丁寧に目を伏せると、また手のひらで腹を押さえた。
 先ほどの老夫婦のことを考える。あの二人の寿命には、どれだけの差があるのだろう。
 




 直江の記憶の中では、県で唯一の遊園地が動物園に併設されているということだったのだが、そんなものは存在していなかった。動物園の職員さんに尋ねてみたら、数年前に遊園地は閉園してしまったという。
 しかたがないので、私たちは遊園地のかわりに、動物園の西にある都市型リゾートをめざすことにした。リゾートには観覧車があり、せめてそれだけでも乗ろうという運びになったのだった。

「海藍、観覧車乗ったことある?」
「ないよ」
「俺もない」

 私たちはひとしきり、親子ですねえ、と言い合ってにやにやした。





「子どもを産んでみたかったんだ」

 観覧車を目指す道すがら、唐突に直江が口を開いた。
 信号待ちをしているときだった。直江の両手はハンドルから離され、重要なものを守るように腹に当てられていた。

「どうしてパパじゃなくてママなのかって、その話の続き?」
「母親の気持ちというものを理解したかったんだ。自分の中で生命が育つというのはどんな気分なんだろうな? 体はどんどん重くなって、痛んで、でもそれをあとになって笑いながら話すじゃないか。厄介だと言いながら、でも産まれてくるのを待ってる。会えるのを待ってるって。それはどうしてなんだろうな? なんで産むんだろうな?」

 知りたいのは、なんで産むのだろうということではなく、なんで産んだのだろうということだろう。思ったけれど、黙っていた。私はこのとき言いそびれたことを、きっと生涯言いそびれる。言葉にする理由がない。
 直江は産んでみたい、ともう一度言った。気づけば私の手も腹におかれていた。

「俺の、いちばん非現実的な夢」

 うたうように、囁いた。ハンドルを握り直し、直江は私を見て、微笑みに近いものを口元に用意する。

「気にしなくていい。どうせ」

 車が動き出す。視線は前を向く。直江の口は名残のように歪んでいる。

「ひとごろしの見る夢だ」






 移動の時間が意外にかかったおかげで、観覧車に乗れたのは夕方になってからだった。
 夕日を観覧車から見るだなんて、できすぎている。そのことを直江とおかしがりながら、チケットを買って乗りこんだ。あんまりはしゃいだので、誘導員のおにいさんに注意されたくらいだった。
 観覧車の中、向き合って座ったけれども、ずっと長いこと、海や、光りはじめた街のほうを見下ろしていた。
 いちばん高いところを過ぎた頃、どうしてこんなひとごろしについてきちゃったの、と。聞こえないほどの小声で直江が言った。

「誘拐されてくれって言った」
「そうだよ、でもさ」
「知らない人について行ったらだめだって、そういう教育を受けてない」

 直江は口をつぐんだ。なにか喋ってくれるまで待とうとしたけれど、観覧車が一周する時間を思い出して、やめた。褒めてくれたと思ったからだよ、と告げる。

「肌が、夜明けの空みたいだって」

 あのとき、直江の背後に見た空は、確かにうつくしかった。ただそれだけで託した。呆れるほどの打算もあって、でもきっと、褒めてくれなかったらこうなることは選んでいなかった。

「痣ばっかなんだよ。どこもかしこも、だめになっちゃってるんだ」

 腹を晒すのははしたないかと思って、腕をまくった。人に見せるものではないだろうが、ためらうにはもう暴かれすぎている。
 直江は、全部わかっていたというふうに微笑した。たぶんその推測は正しい。
 私の腕に触れようとして、思い直したように自分も袖を引き上げた。

「本当に夜明けみたいだと思ったんだ、海藍。嘘じゃない。俺は、こんなふうだから」

 朝に見た、火傷痕をもう一度、今度ははっきりと見る。手首から肘のあたりまでの皮膚がひどくひきつれていた。
 今、すべてが赤かった。夕焼けも朝焼けと変わらず、綺麗だと気がついた。なにかにたとえて、直江に伝えようとして、いちばん似た色は唾液に薄められた血の色くらいしか思いつかない。でも、それは私たちの教育に悪いだろうから、口にしないでおく。
 かわりに直江の火傷の痕に触れた。温めても火傷は治らないのは、よく知っている。

2010/01/11 03:28 No.1

ヘイガ ★ICSeYgduUXE

 二人で相談して、岬の近くに建つ大きなホテルに泊まることにした。
 チェックインの手続きをするとき、宿泊者の名前と住所を書いた。住所は嘘を書いて、でも名前は偽らない。

「ご兄妹ですか?」

 フロントのおねえさんが言う。私が親子ですと答えると、おねえさんは笑った。冗談だと思ったのかもしれない。
 直江がどんな顔をしていたか、私は知らない。笑えばいいと思った。




 夕食を済ませたあと、用事があると言って部屋に残った直江をおいて、ホテルを探索した。
 ホテル内にはおみやげ屋さんがいくつかあって、見ていて飽きなかった。私も直江におみやげを買ってやるべきだろうか。
 思案して、決めた。私はフロントに戻って、さっきのおねえさんを捜す。

 部屋に戻ると、直江は机に向かっていた。ホテルのメモ用紙になにかを書きこんでいるようだった。
 私に気づくと、きちんと顔を上げて、おかえりと言ってみせる。私も、ただいまと返した。
 直江の邪魔をしないように、ベッドの上に落ち着いた。おみやげを渡すのはあとにする。
 窓からは岬の灯台が見えた。ぼんやり見ていると、部屋の明かりが落ちた。直江が気を利かせて、机の上以外の照明を消してくれたのだった。
 私はお礼を言ってから、一定のリズムで体の上を横切っていく灯台の光を、ひたすら目で追った。

「殺したあとに埋めたんだ」

 どれくらいの間をおいてか、言葉は不意に発せられた。
 マットレスが沈んで、直江がベッドの端に座ったことを知る。私は体を振り向け、その顔を見た。
 灯台の薄い光が直江の肌の上を走る。白目が、ニスを垂らしたようにてらりと光った。

「今になって、どうしてそうしたのか考えてる。もっと、あたたかいものの中にあずければよかった」

 1月の土は冷たかったろう。
 私は黙って、一枚の紙を直江に差し出す。フロントでわがままを言ってもらってきた、宿泊手続き書のコピーだ。
 二つの名前と、でたらめに書いた住所が並んでいる。直江ヨシヒロと直江海藍。帰るおうちはきっとどこにもない。
 直江は薄闇の中でそれを凝視し、人を殺した指でなぞり、そうして額に押し当てた。

「あんな、ひどいことじゃ、なくて、もっと、別のやりかたが、あったはずだ」

 でも、できなかった。その音のない呟きの、さらに先にある呼び名を、うっすらと知っている。

「お母さんのこと、好きだった?」

 直江は長く考えたあと、とても小さな声で、わからないと言った。

「でも、できるなら好かれたかった」
「私も」
「海藍のパパとママは?」
「パパはいない。ママは、私のママは直江だよ」

 直江しかいないよ。褒めてくれたのも、直江だけだよ。

「ママ、抱っこして」
「触ったら痣が痛くないか」
「もうずっと前から痛いから、いい。子どもを抱きしめられないなんて、ママ失格だよ」

 直江は笑った。その顔がお互いをひどく痛めつける。長い腕が私の体を抱きしめた。私も背中に腕を回す。
 薄いと思っていた直江の体は、それでも大人のものだった。自分の腕の短さが悔しい。14歳ではだめなのだ。もっとちゃんと、触れてやりたかった。

「いちばん非現実的な夢って言ったでしょう」
「ああ」
「じゃあ、今度は、いちばん現実的な夢を教えて」

 叶えられるかもしれない、君の、いちばん現実的な夢を教えて。

「……笑わない?」
「笑わないよ」
「……ただ、親子であるというだけで、ほかに理由もなく、そこにいる権利を与えられたかった。大事にされて、一緒に、動物園に行く。ばかみたいだ、俺は、そんなことも叶えられないで生きてきた」

 いちばん現実的な夢ですら。
 私たちの感情は、純度を落とさずに言葉にしようとしたならば、全部がどこかで聞いたような常套句に変わってしまうのだろう。愛されたかった、とか。とんだ茶番だ。
 だのに、笑えもせず、こんなにも体中が痛むのはどうしてなのだろう。腹よりも痛いところがあって、そこに誰か、触れてほしかった。ずっと、触れてほしかった。

 きっと気づきもせず、同じ夢を見ていた。それがわかって、だけども言葉は飲んだ。痛む腹の中に閉じ込める。産むことはないだろう、きっとないだろう。
 直江の体に鼻をすり寄せた。心臓の後ろに置かれた手が震えている。

「海藍」

 どんどん小さくなっていく直江の声を、呼吸を、私は満身の力でつなぎ止めたい。







 その夜、国営放送のニュース番組で、直江ヨシヒロの顔と名前が公開された。容疑は死体遺棄だった。
 女がひとり死んでいて、その、左右の大きさの違う目が、直江ヨシヒロとよく似ていた。


2010/01/11 03:34 No.2

ヘイガ ★ICSeYgduUXE

 次の日、私たちはホテルをチェックアウトして、水族館へ行った。
 平日昼間の水族館は静まりかえっていた。一度、直江がトイレに行った以外、私たちはずっと並んで歩いていた。
 ジンベエザメのいるメインアクアリウムに辿り着くと、ベンチに座って口を利かず、巨大な魚影が行き交うのを眺めた。

「海藍、ここでお別れだよ」

 ひときわ大きな個体がアクリルの境界に近づいたとき、直江が言った。私は直江を見たが、直江の目はあいかわらず水槽に向けられていた。

「さっき連絡を入れたから、じきに警察が来る。お前は見つからないうちに帰るんだ」
「……どこに?」

 直江がポケットからなにかを取り出して、それを私たちの間に置いた。鍵と財布、そしてホテルのメモ用紙だった。

「お前におうちとお小遣いをあげよう。お金もカードも好きに使いなさい。メモに家の住所や暗証番号を書いておいたからね」

 未来の話をしているのだと気がついた。そしてそこに直江自身の姿がないことにも。わかっていたはずのことが、今、心臓を潰しにかかっている。

「家はここよりずっと南の田舎にある。古い平屋だけど、小さな庭があって海が近い。俺が昔住んでた家だ。電気も水道も止まっているけど、手続きの仕方はメモに書いてあるから、自分でやるんだよ。学校は無理かもしれないけど、勉強したいなら俺の使ってたテキストが残っているから使っていいよ」
「直江、いやだ」
「わがままはよしなさい」

 口だけは厳しい調子で、でもひどく甘く笑った。おうちに帰してあげるって、言ったでしょう。

「お前はこれから、ひとりだ。何度だって、もうだめだと思うだろう。でも、お前は女の子だから、もうだめだって思ったって、まだ20パーセントの余力が残ってる。それで生きるし、なにかを産める。だから大丈夫だ。お前はこれから、誰からも妨げられない場所で生きる。怖いことはないだろう。大丈夫、うまくやれるよ」

 歴史のように長い間をおいて、左右の大きさの違う目が私に向けられる。やさしい顔を、していた。

「海藍、お前が娘でよかった」

 さあ立って。歩いて。振り返ったらだめだよ。さよなら、海藍。
 奇妙に力の入らない足で立ち上がったとき、複数の人間が近づいてくる気配がした。紙片と金属と革財布とが手のひらの中に押し込められる。次いで、大きな手が背中を押した。そのまま、操られるように歩く。遠ざかる。
 横目で見た水槽に、数人の男たちが直江を囲んでいるのが映っていた。

 直江はママになれないだろう。だって教育の仕方がまるでなっちゃいない。
 上手に離れるやり方を教えてくれた。でも、まだずっと一緒にいたいのだと、思ったときのやり方を教えてもらっていない。
 音のない水族館では残酷なほど声が通る。男のひとりが私の姿を見とがめたのだろう、直江に、あの子は? と問うた。それに直江が、知らない子です、と答えるのを聞く。


 鍵盤がばらばらとほどけていくように、こころは崩れていった。つなぎ止めるために、ママ、ひとつだけ言いつけを破る。


 私は振り返り、開いた距離を再び詰めた。走る。ベンチから立ち上がり、よそを向こうとしている直江の背中に抱きついた。親子なら、抱きしめなければいけないのだ。

「ベイビー、また会えるのを待ってる」

 寄り添って、離れる。一瞬だ。
 なにか叫んだ男の手が伸びてくる。私は逃げる。痣だらけのみすぼらしい体で、でも今度こそ振り返らない。直江がどんな顔をしたか、確かめる余裕すらなく、走った。






 痛む腹を手のひらでなだめながら、酸素の足りない頭で、待ってる、と思う。
 直江の育った家で、私は直江を待とう。母親がベイビーの誕生を待つように、十月十日をはるかに越えた年月を、待とう。直江はママ失格だから、私がママの役をする。もう、どっちがママだってよかった。親子だ。ゆがんだかたち。そんなの今さらだ。私たちはこんなふうになってしまった。

 走れば走るだけ、呼吸は苦しくなっていく。それでも私は、自分が大丈夫なのだということをようく知っている。
 ここより南の、見たこともない家に帰る。ひとりだ。頼れるひとはいない。でも大丈夫だ。待ってる。





 ベイビー、直江、また会えるのを待ってる。また、君の見る、ばかみたいな夢を教えて。

2010/01/11 03:41 No.3

ヘイガ ★ICSeYgduUXE




ご覧頂けているかどうかわかりませんが、支持してくださった皆様本当にありがとうございました。
お礼を言うのにこんなところ使うんじゃねえこの豚が! って思われるかもしれないんですけど、というか私自身思いますけど、記事メモを使うと、作品のあいだに入ってしまって気持ち悪いかなと考えましたので。
でも私なんか豚です、チャーシューにしてください。がんばって口の中でとろけるチャーシューになります。

支持とても嬉しいです。
特に蜂様、お言葉とても嬉しかったです。恐れ多いほどです。私も蜂さんの作品好きなので、尚更です。
奇跡なんて大層なものではないですけど、これからもなにか書いていけたらと思います。


長い話になってしまったにもかかわらず、読んでくださった方すべて、ありがとうございました。みんな正味天使ですよね。天使人口多すぎてびっくりします。

2010/01/16 14:34 No.4
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この記事はSS投稿城(単発)過去ログです
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