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Dream Land

 ( 小説投稿城2世(大人風味) )
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美月 @mituki13 ★ZavXIHvZJs_1RD

俺の名前は須藤陽平。
俺には、彼女がいた。
杉本ミキって名前で、高いポニーテールで、そこに付いているシュシュがチャームポイントの、可愛い女の子だ。
俺は、あいつを信じていた。あいつはいつも言っていた。
「陽平くん、大好き!」「ずーっと一緒にいてね!」
その言葉は、俺の支えだった。
こんな生活がずっと続くと思っていた。
ところがある日、親友の隆弘に言われた。
「お前の彼女の杉本ミキ、浮気してんぞ。いや、違う。お前が浮気相手で、本命は別にいるらしい」
…「嘘だ」それを聞いて、俺はそうつぶやいていた。
「ミキは6股してるらしい」これも隆弘に聞いた。
それを聞いた次の日、俺にさらなる悲劇が襲った。
ミキが交通事故にあって、入院した、と。
慌てて病院に行くと、そこにはミキの父親がいて、その人は、こう言ったのだ。
「ミキは、あの事故で植物人間になった。意識が戻る確率は、1%らしい」
…この日から、ミキは「夢の国」、つまり、そう。「DreamLand」に行ったのだ。


※この物語は、Perfumeの「Dream Land」を自分なりに解釈したものです。
作詞、作曲を手掛けた中田ヤスタカさんがこう考えてこの曲を作った、というものではありません。ご了承ください。

1年前 No.0
メモ2016/07/17 19:40 : 美月 @mituki13★ZavXIHvZJs_mDm

須藤陽平…高校2年生。ミキと付き合っていたが、自分はミキにとってただの浮気相手だったということを知る。植物人間となり夢の国へ行ったミキを、助けに行くことを決意する。

杉本ミキ…高校2年生。陽平の彼女だったが、彼女にとって陽平はたくさんの浮気相手の中の一人に過ぎない存在だった。事故をきっかけに植物状態になり、夢の国から帰ってこなくなった。

坂井隆弘…高校2年生。陽平の親友。

未来…夢の国『DreamLand』の妖精。一見人間のような恰好をしている。

関連リンク: この恋はLast love? 
ページ: 1


 
 

美月 @mituki13 ★ZavXIHvZJs_mDm

ミキは、病院のベッドで静かに目を閉じていた。
顔にはかなりの傷を負い、ところどころ骨も折れている。
俺は、すごくショックをうけた。
愛するミキが、いつも俺の隣でニコニコ笑っていたミキが、こんな風になってしまうだなんて…。
いつのまにか、目から涙があふれてきた。
持ってきた花を花瓶に入れて、俺はミキの病室を出た。
帰る途中で、俺は考えた。
ミキの意識は今どこにいるのだろう、と。
もしかしたら、そこに入ったら二度と帰れないような夢の国に行っているのかもしれない。
俺は決心した。出来なかったらそれでいい。彼女に会いに行こうと。
もちろん、夢の国にいる、彼女の記憶の中に。

1年前 No.1

美月(*^▽^*) @mituki13 ★ZavXIHvZJs_0P2

「何考えてんだ?バカか?」
病院に言った翌日、学校でその考えを隆弘に言うと、アイツはかなり呆れて俺に反対していた。
「でも、ミキは夢の国に行ってるんだよ。そこから救い出せるの、俺だけだと思う」
俺は何を言っているんだ。自分でも呆れてる。
ミキにとって俺なんて、ただの浮気相手に過ぎなかった。
なのに、その俺がミキを迎えに行って、「帰ってこい」と言う。
アイツが俺についていく可能性なんて、ゼロに等しいんだ。
「夢の国ってお前、いくつだよ」
「17」
「…だったら、もう少し現実的な考え方をしろ。
だいたい、どうやってミキに会いに行くんだよ」
「アイツの病室で、アイツのそばで寝て、アイツの記憶の中に行く」
「…やってみろよ。ばか」
隆弘は俺のもとを離れて、他のやつと話し始めた。
でも、いいや。
アイツに許可をもらったといってもいい状況だ。
俺はその後急いでミキの入院している病院へと向かった。

7ヶ月前 No.2

美月(*^▽^*) @mituki13 ★ZavXIHvZJs_Q15

病室で、相変わらずミキは静かに目を閉じているだけだった。
ホントに死んでしまったのかと思ったが、顔色もよく、優しい表情だ。
よし。俺は彼女の手を握った。
その手はだらんと垂れていて、この手を動かして俺と一緒にいた過去が、全て幻だったんじゃないかと思ってしまうほどだった。
そして俺は目をつぶった。寝るのは早い。のび太まではいかないが、5分もいらないくらいだ。
やがて俺は深い眠りに落ちていった。このところ疲れもたまっていて、それもあったのかもしれない。
落ちていく瞬間、俺は彼女とつないだ手の指と俺の指を絡ませ、さらに強く握った。

俺は不思議なところにいた。
そこは光に包まれていて、とてもまぶしかった。
そして、花の甘い香りがした。足元に、ピンク、水色、黄色、オレンジ、黄緑、薄紫の優しい色をした花がたくさん咲いていた。
空は晴れていて、不思議なシャボン玉っぽいのもあった。
そして、人がたくさんいた。色んな人がいた。
手前にいたのはパーカーを着た女の子。同じようなパーカーを着た子と一緒に話している。
その隣には制服を着た女の子がいた。髪が濡れていて、泥だらけの靴とボロボロに敗れた教科書とノートを抱えて泣いていた。
さらに周りには幼い子供たちもいたみんなで蝶々を追いかけたり、鬼ごっこしたりと楽しそうだ。
ここは、ガチの天国…?
歩いていく中で、俺は思った。
「ちいちゃんのかげおくり」という話があった。
あれでもちいちゃんは一人でかげおくりをした後に、空色の花畑に立っていたとあった。
ちいちゃんは死んだから、そこが天国だったのではないかと、習ったのを覚えてる。
だから、きっとここは天国…?俺もミキも、死んだのか…?
そんな事を考えながら、奥へ奥へと歩き続けている途中だった。
「あ、いた」
俺はミキを見つけた。
ミキは一人で座り込んでいて、あの甘い香りのする花を摘んでいた。
その姿は少女のように華奢で、とても可愛らしかった。
ミキはまだ、自分に会いに来た俺に気づいていない。
「ミキ」
俺はミキに声をかけた。声が震えているのが自分でもわかった。
「えっ?」
怪訝そうな声で彼女がこっちを見上げた。
そこで、彼女は驚いたような顔をして
「陽平君…」
「ミキ、なんでここにいるんだ。
つーか、まずここ、どこだ?」
聞いたが、ミキは唇をかみしめて、何も答えなかった。
そのままどのくらいの時間が過ぎたのだろう。
しばらくして、彼女は俺にこう言った。
「私もう、戻らないから」

4ヶ月前 No.3
ページ: 1

 
 
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