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断絶のナイトメア

 ( 小説投稿城2世(大人風味) )
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優崎。 @lamiasinxx ★xuK4X0Tcpt_yoQ






_____ ピッ…ピッ……ピピッ


_  _

人口都市××の開発。玉響に元あった町の原型は崩されていく。辺りに響く重低音と悲鳴。爆発音が鳴り響くと鳥たちが共鳴する。彼等を見てもなんとも思わない集団は、「 ''理想の都市作り'' 」を次々と決行する。
 話し声は微塵も聞こえない。ただ無駄にうるさい機械音と崩壊する町の音以外は閉ざされている。啜り泣く声すらも、救済を求める声すらも誰の口からも溢れることはなかった。
辺りは紅く染められていた。まちは変わった。一瞬にして、町はなくなった。あたかも本居そこには何もなかったかのように。血みどろの一面から理想のとしづくりがはじまる。こんな世界で、大切な人を喪わないわけがなかった。誰しも必ず誰かを失って、それで声を殺す。息を殺す。人口都市を呪う。助けてだとか、好きだとか、嫌いだとか。そんな綺麗事並べられる世界ではなくなった。ただ、昨日までの退屈な日々が連れて行かれただけ。たった1日で此処までも何もかもなくなってしまうのだったらいっそ、清々する感情すら覚える。つまらなくて、怠い平凡を返してください。幼子の鳴き声しか聞こえない。人口都市を創る奴等には絶対に、聞こえるわけがない。腹のなかがふつふつと沸騰する音が、聞こえない嗚咽を漏らす心の音が、赤くなった目が狂気に満ちて、血を流す瞬間の音を。人類は滅亡した。殺された、大切なものを喪って生気を喪った。誰かへの憎しみすらも消え去る。哀しみも、苦しみからも解放された。それと同時に仲間の意識も消え去った。喉を掻っ切るような、怒り。胸が張り裂けるような苦しみ。人類は全てを閉ざした。光のない目でただ息を吸って吐いて。貪るように、物を喰って。'' 人口都市 ''を彷徨った。喜怒哀楽もなく、呆然と淡々と仲間という群れを作らず、家族も作らずに死んでいく彼等を見て開発者は汚い笑顔で笑った。




「 俺は、飼われてる豚じゃねぇ。 」

鳴り響く電子音のなかで…吼える声が刹那、世界に反響した。


1年前 No.0
メモ2015/06/10 22:18 : 優崎。 @lamiasinxx★xuK4X0Tcpt_yoQ



>>1


 ▼ プロローグ


【 拍手有難う御座います(`・ω・´)ゞのろま更新ですが頑張っていきます。何かございましたら伝言板でもサブ記事でもお越しくださいな( *´艸`)暖かく見てやってくれると嬉しいです 】

関連リンク: 鳥籠ノ中の裏斬リ 
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優崎。 @lamiasinxx ★iPhone=xuK4X0Tcpt


▼ プロローグ「 その一つの咆哮から 」




 轟々と唸る機械たちの音が、耳に残り心臓まで届く。目を瞑ればいつでも思い出せる、あの情景を。「 鈴宮 直央 」名前は俺の祖である「 赤蘆 楓哉 」につけれた。多分苗字はそのまま産みの親のをつけたんだと思う。別に今さら親に対して特別な感情を抱くことなんてない。仕方がないといえばそれで片付く話だ。親が憎いわけじゃない。元々感情がないこの世界で感情を持つ俺等の方が随分珍しいはずだ。親は親。俺にとっての祖は赤蘆楓哉。ただ一人だった。生まれた時にすでにもう此処の都市に囚われていた。'' 人口都市作成計画 ''が始まってから約6年の月日が経とうとしていた。俺が9歳の時に開始されてからこの世界は感情を閉ざした。会話をすることでさえも、しようとしない。ただ呼吸をすることだけが与えられた指名だった。死ぬこともできるだろうと思ったけど、死ぬのは怖いんだ、多分。だから淡々と呼吸を重ねる。人口都市作成計画は誰が指揮をとって行っているかはわからない。唯、人間の仕業ではないことだけは分かっている。否、そこまで来ているのなら全てわかれば良いのに。だなんて思うのは甘えか。
今なぜ俺が感情を抱くことができているか。それは'' 国の選戦部隊 ''に属しているから。正確にはそこに楓哉に連れて行かれたから。人口都市は圧倒的に人が少ない。感情を持った奴らが。それまで大切にされていた子供でさえも捨ててしまう親だって殆どだった。運良く、楓哉に拾われて感情を無くしかけていた俺を選戦部隊にいれてくれた。選戦部隊ではなにか特別なことをして感情を保てるようになるらしい。ただし、それは完全に感情を無くしてしまった奴らには全く効かない。選戦部隊は人口都市育成計画を進めている連中。組織ではそれをリザードと呼んでいる。リザードが都市計画を決行しているところを止めに行くのが主となる仕事である。まぁ当然ながら死者は出る。年々人間の数は減り続けてる。リザードの生態は未だに謎。
 目を閉じれば、楓哉のこえが聞こえてくる。



____________ いいか、よく聞け直央。お前はなんだ、豚か?リザードが作ったこんな都市でぶひぶひ吼えてるか。変えたければ剣を抜け。死ぬ覚悟はしろ、お前が決めろ。今からでもお前を感情のないただの抜け殻にしてやってもいいんだぜ。


 「 っぁあああ!俺は、俺は飼われてる豚じゃねぇ! 」


その声が世界に反響した。選戦部隊は口角を上げる。




×___ 目を綴じればいつでもあの情景が蘇る。幸福が壊される瞬間を。その時何もできなかった悔しさを。


1年前 No.1

優崎。 @lamiasinxx ★idujR0vw5e_yoQ



▼ 第一章 「 撰戦部隊のサクセン 」


( 直央 side )


「 おい、起きろ直央。いつまで寝てるつもりだ。俺より先に起きて、ご飯でも作っておくのが礼儀だろ。 」
楓哉の声が煩く頭に響く。本当、うるせぇな、昨日の夜は遅く寝たんだからそれくらい大目に見てくれてもいいだろ。ってか、大人なんだから普通は逆に俺が起こされて俺が食べるのが普通だろうが、馬鹿楓哉。ベットが俺を離してくれないんだ。もう一度寝返りを打つと、頭に物凄い電撃が走った。「 っ、おい!いってーよ 」痛みに思わず目を開けると其処には凄い形相をした楓哉が片手を軽く上にあげる体制で立ち尽くしていた。その手の形から叩かれたことを漸く自覚する。くそが、もっと優しく起こす方法とかあるだろうがよ。「 いってーよ、じゃねー!早く起きろっつってんだろーが馬鹿すぐ。 」睨まれながらも直央じゃなくて、すぐという楓哉だけに呼ばれている特別な愛称で呼ばれると説得力がない。
「 だからって叩く必要ねぇーだろー!俺は…まだ眠い。 」
そんな暢気なこと言ってたら死ぬぞ、目を擦る俺に楓哉は妙に真面目になってそんなことを呟いた。俺が死ぬわけ無いだろ、あんな奴らに負けねぇよ。機械になんかに、絶対負け無い。ぐぐぐっと伸びをするとベットから足を下ろす。地面についた感覚に少し安心する。息を軽く吸って、吐くと目が覚めてくる。だから、睡魔にも勝てそうだ。朝ご飯を作れだとか言う癖にいい匂い。楓哉の料理のにおいがする。楓哉のご飯は正直いってかなりうまい。まぁ、本人には絶対言わ無いけど。もそもそと着替えるとテーブルの前に綺麗に並べられた椅子に座った。エプロンをつけながら朝ご飯を持ってくる楓哉を一瞥してすぐにご飯に目を落とす。美味そう。このにおいが好き。自分で作るご飯なんかよりもずっと美味。それなのに楓哉は俺にご飯を作らせるからよくわならない。丁度ぐーっと、お腹の虫が泣く。楓哉に聞こえてないかを確認してから今日の朝ご飯の、ホッドドッグにかぶりつく。
「 ん、凄いうまい。 」
思わずぼそっとつぶやく。これにはお手上げだ。それを見て楓哉が意地悪そうにニヤっと笑うと「 お腹が減りすぎてるみたいだから、ちゃんと食べろよすぐちゃん。 」と、キッチンからこぼした。顔が沸騰する。くそが、ばれてたのかよ。ほんとに、性格悪すぎだろ。口の中に溢れるソーセージの肉汁とレタスのしゃくしゃくな食感が柔らかく、だけどサクサクしているパンとマッチして絶妙にうまい。感情があってよかったと思う。美味しいと感じれる、嬉しいと感じれる。それがすごく心地いい。隣に体温が重なる。柔く、隣に楓哉が腰を下ろしてコーヒーを飲んでいる。うまいがだなんて聞いてきて。当たり前だと言いたいのに、体は反対のことをする。そっぽを向くと黙々と食べる。


「 お前、今日の予定聞いてないだろ。今説明するからちゃんと聞いとけ。まぁ今日は俺と行動するからそこまで大変じゃないけどな。まずは、飯を食ったらすぐに本部に行く。行く時はちゃんと制服に着替えろ。その後は…撰戦隊で行動して、多分。リザードの拠点に向かい一つの拠点を撃ちにいく。長期にわたるからこの家にはお互い暫く帰れない。 」


要するに、相手の陣地に攻め込むってことか。どうせ本部ではろくなことは言われないだろし、勝手な行動はとるなだとかの話だろ。耳にタコができるぜ本当。ってか、俺が死ぬわけねぇーだろ。むかつくな。いつまでも子供扱いすんなよ、馬鹿楓哉。「 わかったわかった。兎に角早く食って本部にいきゃあいいんだろ。 」そうだな、そっけなく返す楓哉の言葉をきっかけに沈黙が続く。静かなのは別いいけどこの雰囲気は嫌いだ。ご飯を口の中に詰め込んで無言のまま部屋に駆け込む。後ろから楓哉の声が聞こえたけどなんて言ってるかわかんないし、別にいいや。聞く必要もないことだろうし。わざわざ聞きに行かなくても。めんどくさいからな。クローゼットを開いて黒の撰戦隊の制服を着る。このデザインとかもなかなか好き。兎に角黒い。白い部分はない、多分血で汚れるからだろう。ま、黒でも白でもなんでもいいんだけど。
「 支度、終わったか? 」
「 んん、今行く。 」
下から聞こえてくる楓哉の声に返事をすれば口の隙間から下を出して唇を薄く舐める。ベットのそばにある剣を取りながら階段を急いで駆け下りた。


1年前 No.2
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