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白と黒(○&●)

 ( 小説投稿城2世(大人風味) )
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あおまる☆KN5I/oBwHLc ★Android=FwMzqPFmjX

初めまして。
あおまると申します。

【題名】白と黒(○&●)
【ジャンル】恋愛&ミステリー
【備考】グロは一切ありませんが少しだけ性的な場面を含みます。

【どんな小説?】
あらすじについてはミステリーのネタバレとなるので説明することはできませんが、恋愛とミステリーをうまく絡めた小説にしたいと思っています。

更新不定期。

よろしくお願いします。

3年前 No.0
ページ: 1

 
 

あおまる☆KN5I/oBwHLc ★Android=FwMzqPFmjX

《プロローグ》


未来を作るのは人だ。
だけど、人を作るのは過去だ。
だからこそ人は、悪い過去になりうるかもしれない「今」を、良い過去になりうるであろう「今」に変えようと努力しなくてはならない。
今そこにある問題が過ぎ去るのをただ漫然と待っているだけでは、その先には「悪い過去」に犯された自分しか存在しない。

そんなことを考えながら、彼は早足で真夜中の閑散な住宅街を歩いた。
夜が明ける前に、制限時間に追われながら、彼は自分自身のために、今まさにその問題に立ち向かおうとしていた。

俺はこのままじゃいけない。
俺は、あんな奴に振り回されるべきじゃない。

彼の心は、正義感に燃えていた。
しかし同時に、今から会う相手に対する怒り、憎悪もぐるぐると渦巻いていた。


彼の周りで微かに吹いている風は、その直後に起こった嵐の予兆なのかもしれなかった。

3年前 No.1

あおまる☆KN5I/oBwHLc ★Android=FwMzqPFmjX

《第1章 春》


〈1〉


一昨年に建て直された、まだ一点の傷みもない真新しい校舎。
それのすぐ傍にそびえる、大きな一本の桜の木は、長い年月の積み重ねによる威厳に満ちた風貌を持ちつつも、新設の校舎の未来を優しく見守るような温かみさえ感じられるようなオーラを放っていた。

後ろの席で、窓から見える桜の木をぼんやりと眺めていた斎藤眞白(Saito Mashiro)は、軽くアクビをして、「眠たいな」と、一つ心の中で呟いた。
周りの生徒は皆、新しいクラスでの高揚感や緊張感でワイワイと騒ぎあっていた。
それにはきっと、個々の生徒たちの中の、新しいクラスメイトたちの中に一刻も早く順応したいという心理が原因としてあるのだろうが、眞白にはそんな気持ちはサラサラなかった。
このクラスには、去年のクラスメイトや同じ吹奏楽部員のメンバーが数人混ざってはいるものの、当然ほとんど知らない顔ぶればかりである。
だが、眞白にとってはそんなのはどうでもよかった。
何も考えずに、ただボーッとする。

「はーい、静かに静かに。」

教室に担任の女教師が入ってきたので、ゆっくりとざわめきは落ち着いていった。

今日は、入学式だった。
高校2年生である眞白は、先ほど新1年生が主役の堅苦しい儀式に在校生として参加した。
というより、吹奏楽部員としてその儀式を引き立てるための演奏をするために参加した。
なのでこの後は授業もなく、すぐに放課である。

今日は部活も休みだし、この後は何しようか。
こんなに素晴らしいお昼寝日和なのだから、すぐに家に帰って昼寝してしまおうか。

ぼんやりとそんなことを考えていた矢先に、先ほどまで静まっていた教室内が、一瞬にして再度ざわめいた。
クラスメイトは皆、思い思いにリュックを背負い始めている。
眞白の気づかない内に、もうホームルームは終わっていた。

3年前 No.2

あおまる☆KN5I/oBwHLc ★Android=FwMzqPFmjX

「またぼーっとした顔してやがんのー。」

不意に頭の上で大きな声が響き、思わず眞白はビクッと肩を震わせて顔を上げた。
すでにリュックを背負い、帰る準備が万全の状態で今、眞白の席の前に立っている男子は、五十嵐廉太(Igarashi Renta)という。
眞白と同じ吹奏楽部員なのにも関わらず日焼けしている健康的な肌色の顔を、廉太はくしゃっとさせて笑いかけてきた。

「部活以外でも変わらないんだな。
やっぱおまえは正真正銘のボットマンだよ。」
「ボットマン?」
「いつもぼーっとしてるからボットマン。」
「ああ、そういう。」

眞白は少しだけ笑った。
身長は二人とも平均的で大差はない。
だが、廉太の顔立ちは普通の男子高校生らしい一方で、眞白の顔立ちは高校2年生にしては少しだけ童顔だった。
そして、廉太は体格も中肉中背と健康的だが、眞白は少しだけ華奢である。

「ほらほら、はよ帰るぞ。」

廉太に背中を押され、せきたてられて教室を出た。



二人で肩を並べながら自転車を漕いでいた。
並列走行という交通違反ではあるものの、現在地はのどかな住宅街なのでそんなことは気にしていなかった。

「俺ら、担任が森澄先生でよかったよな。
D組なんて、あのやかましいハゲ親父だってさ。」

森澄先生みたいな若くてキレイな女教師は廉太のような男子にとって憧れの存在だろう。
確かに眞白も森澄先生が魅力的であることは認めているが、特に興味があるわけではない。

「しかも、明日から二者面談始まんじゃん!
森澄先生と二人っきりとか、わくわくすんなぁ〜。」
「俺はやだ。」
「は?何でだよ。」

普通なら、進路相談と新しいクラスについてのちょっとした不安や悩みの話で終わってしまう面談なんだろうけど、眞白は、自分の面談はそれでは終わらない気がしていた。
いや、確信していた。
だからこそ、廉太のようにわくわくするどころか、ちょっと億劫な気分だったのである。

3年前 No.3
ページ: 1

 
 
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