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間違いだらけのアオハル日記

 ( 小説投稿城 )
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ユナ ★iPhone=uDkaVi4J3m

『間違いだらけのアオハル日記』

この世にはきっと、
若いからこその過ちというものが存在する
だから大人は規則に厳しいし、「子供にはまだわからない」と再三口にする

だが上記に当てはまる大人達に、考えて欲しい

若さゆえの苦悩というものを


これは俺達の
悩んで、苦しんで、もがいて、それでも何かを追い求めた

そんな成長の…
いや、そんな日常の物語である




はじめまして!ユナです☆
初心者です頑張りますので、暖かい目でご覧下さい┏●

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ユナ ★iPhone=iQpVIpOEZQ

学校は好きじゃない
人が多いから。昔から、人が多いのは苦手だ。周りの音が耐えず、心が休まらない。夏は余計にムシムシするし、蝉の鳴き声もコーラスに加わる
教室のクーラーは朝はつけてはいけないきまりになっていて、だんだんと人も増えてきた。
ああ、俺の今置かれている状況は最悪だ

1人になりたい

机に突っ伏してこのまま惰眠を貪ろうかと思案した時だった。

「一ノ瀬」

涼し気な声だな
教室の温度が2℃くらい下がったように感じる。嘘、めちゃめちゃ暑い
そして自慢じゃないが、この教室で俺の名を呼ぶやつは、そう多くない
「先生呼んでる。職員室来いって」
顔をあげると、俺の唯一の話し相手が声とは裏腹に気だるそうに立っていた。
我らが委員長が言うのなら仕方あるまい。重たい腰を浮かし、職員室に足を向ける
ちなみに俺は、学校の中でも一番に職員室が嫌いだ

17日前 No.1

ユナ ★iPhone=iQpVIpOEZQ

職員室が嫌いな理由その1
先生が多い。
大人の目というのは嫌なものだ。悪いことをしていないのに背筋が伸びる。冷や汗が流れる
だいたい職員室に呼び出されることが良からぬ事、という概念を子供に植え付けている社会が悪い。そう、俺が今手に汗握っているのもすべてお前らのせいだ

「失礼します」
形ばかりのノックと挨拶をして、目的の人物の元へ足を進める。
ああ、いやだ
手に感じる湿気を暑いからだと自身に暗示する
目的の人物は、椅子に座り足を組み、さらに腕まで組んで待っていた
「遅い」
ここで職員室が嫌いな理由その2
この人がいるから。
「…呼ばれてすぐ来ましたよ」
涼し気な白のシャツは二の腕のあたりが透けていて、女性らしさと若さを感じさせる。黒いパンツも全体のバランスを引き締め、細身の身体を誇張しているようだ
そんな素敵な服装が台無しになるほど目つきが悪い目の前の担任
今は不機嫌そうに片眉を釣り上げていて、なお一層目つきが悪い。いや、ほんとに目つき悪いぞこの人、人ひとりやってる目だぞ
「君はデートなどの待ち合わせに時間通りに行くタイプか。せめて五分前に着いておけ、女子に逃げられるぞ」
「それは今回の件に置き換えると、先生の呼び出しを予知しろってことですか」
「なかなか物分りがいいじゃないか」
教師の呼び出しを予知する生徒がいてたまるか
そんな俺の心の声は届くわけもなく、担任はつまらなそうに話題を変えた

17日前 No.2

ユナ ★iPhone=iQpVIpOEZQ

「今呼び出されいることに心当たりはあるか?」
俺の様子を伺うかのように聞く
ふむ、特に呼び出されるようなことをした覚えはない
「この間の先生の授業中に、隠れてポテチを食べていたことですか?」
「もしそれが本当なら私は君にそれ相応のバツを与えねばならないな」
ゆっくりと拳を振り上げる
体罰体罰、さすがに拳はやばい
「冗談です。」
「当然だ」
この人本当にしそうだから怖いんだよな
「心当たりは特にないんですけど…俺何かしましたか」
これでも、嫌なりに毎日学校に通い、平穏な生活を送ってきたつもりなのだ

だが次に発せられる彼女の言葉が、俺が築き上げたそれを、簡単に壊すことになる

彼女は、特になんでもないように、そう、本当になんでもないかのように書類に目を落としながら告げた
「君に、転校してもらうことになった」



…は?
「え、あの…え?」
転校?俺が?なんで?
そもそもそれは担任からではなく、まず家族から伝えられることのはずではないのか
なんだ、転校してもらうことになったって
そんな俺の狼狽を楽しむかのように、その元凶は口に笑みを含む
「珍しいものが見れたな、君でもそんなに取り乱すことがあるのか」
当たり前だろ!
心の中で盛大なツッコミを入れた

17日前 No.3

ユナ ★iPhone=iQpVIpOEZQ

「既にご家族から連絡がいってると思っていたが、その様子だと何も聞かされていないようだな」
先程までの笑みを引っ込め、また書類に目を落とす
何をそんな淡々としているんだ、この人は。
「…何も聞いてませんけど」
第一、一昨日あたりから家族とは一度も言葉を交わしていない
「どういうことですか、急に転校って」
ようやく冷静さを取り戻した脳みそが、疑問の解決を図る。
ひとまず目の前の事実を受け入れよう、俺は転校するらしい。
しかしなぜ?そして、どこへ?
「そのまんまの意味だが。君の所属する学校が変わる、ということだ」
わかってて言ってるのだろう
「そんなことは聞いてません、何でそんなことになってるのか聞きたいんです」
声に少し苛立ちが滲んだ。かも、しれない
担任は俺の声色の変化を知ってか知らずか、切れ長の目をすっと細め、椅子から立ち上がった
「立ち話もなんだ、場所を変えよう」
今は大人しく従った方が良さそうだ
目の前の彼女に続いて、俺は学校一嫌いな空間を抜け出した
それでも俺の気持ちは、晴れたりなどしなかった

さっきまで気にならなかった蝉の鳴き声が、嫌に耳に響いていた

16日前 No.4

ユナ ★iPhone=iQpVIpOEZQ

担任の後について歩く
もうすぐ予鈴がなる時間なのか、慌ただしく走る生徒の足音や椅子を引く音があちこちから聞こえてくる
騒々しい。実に騒々しい。
そんな中教師と2人無言というのも気まずさはあるが、特に話題もないので黙っておく
「安心しろ。ホームルームをサボっても公欠扱いになるよう、副担任には言ってある」
「はぁ」
別にそこまで心配はしていないが…なるほど、元々この用事はホームルーム前に済むものではなかったようだ
そして、彼女の中でホームルームとこの用事では、こちらの方にやや天秤が傾いたらしい
手にじっとりとした汗が滲む。
ある教室の前で彼女は足を止めた
「入れ」
扉の上にあるプレートには会議室の文字。テスト期間の自習等以外では特に踏み入れたことの無い場所だ。
嫌がる理由もないので大人しく従う

一瞬の躊躇いの後、スライド式の扉を勢いよく開ける。
そこには予想外の光景が広がっていた
「一ノ瀬くん!」
…誰だっけこいつ。

16日前 No.5

ユナ ★iPhone=iQpVIpOEZQ

室内にいたのは2人の女子生徒
そのうちの一方が俺の名を呼んで立ち上がったのだが、彼女に見覚えはない
相手が俺の名前を知っているということは、必然的に俺も名前を知ってるはずなのだが…
わからん、誰だ
「なんだ月宮、お前ら知り合いか」
俺の後から入ってきた担任が彼女の名前を呼ぶ。
月宮。月宮…知らないな。俺はそこまで人の名前を覚えるのが苦手だっただろうか
「あ、いえ、そういうわけでは…」
後半の部分はほぼ聞き取れないほどの音量で、俯きながら腰を下ろしてしまった。
知り合いという程ではないようだ。なら俺が名前を覚えていなくても俺に非はない。
すそんなことを考えると鋭い言葉が部屋に響いた
「先生、いい加減事情を説明してもらってもいいですか。こんな所に呼び出して」
部屋にいたもう1人の女子生徒の方だ
集められたのは俺達3人だけ、か
もちろん、もう1人の方にも見覚えはない
「まあそうカリカリするな橘。だからお前は身長が伸びないんだ」
「今関係ないでしょそれ!」
先生の薄ら笑いに、橘と言われた生徒は顔を赤くする
険悪な仲かと思いきや、そういう訳でもないようだ
むしろ軽口を叩けるくらいには仲がいいと捉えるべきか。
まあそれは置いといて、話を戻すか
「転校の理由を教えてくれるんじゃなかったんですか」
学校が嫌いとは言え、一年以上通ってきた学校だ。話せる友人と言ったら委員長くらいのものだが、それすらも俺にとってはやっとの思いで作り上げた空間なのだ。
そう易々と奪われる訳にはいかない
「そうだな、そろそろ説明してやろう」
彼女はそう言って、手近な椅子に腰を下ろした
俺もそれに習って適当な椅子に腰を下ろす。
彼女は俺ら3人を、焦らすようにゆっくり見回した後、口を開いた

「君たちには、特殊な能力が備わっている」

16日前 No.6
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