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ガラスの銀貨

 ( 小説投稿城 )
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カストル @zodiacone ★iPad=TVDZfMMVOu

「ねえ見てよこれ!すっごく綺麗じゃない?」
「うん!特にこの色好きだなあ」
「すいません、これくださーい!」
二人の少女が差し出したのは、風景を撮った写真だった。
「毎度。おつりです」
店の主人が差し出したおつり、現代の十円硬貨に当たる硬貨数枚は、透き通った銀色をしていた。
「またお越しください」
「ありがとうございましたー!」
「にしても、こんなんよく作ったよな…誰だろ?」
店主は受け取った代金を見ながらつぶやいた…

9日前 No.0
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カストル @zodiacone ★iPad=XfljrGqcc1

「結構綺麗だし、集めてる人もいるんだよね…いろんな国のやつとか、古銭とか…」
午後3時、ほとんどの店が閉店する時間だ。
店主、リートも店を閉め、奥のカウンターでゆっくりコーヒーを飲んでいた。
ピローン。
広い店内に電子音が響いた。
リートは急いで玄関に出て行く。
ドアを開けると、キャスター付きのワゴンが待っている。
荷物を受け取り、ドアの横に掛けてあるカードをワゴンの上のパネルにかざすと、ワゴンはころころとキャスターで走り去っていった。
ドアを閉め、鍵を掛けてから荷物を開ける。
「ああ、これか」
出てきたのは手のひらサイズの透明な板で、充電器に挿すと画面が光った。
「全く、これだってそろそろ形変えてもいいのに。ガラケーが透明になっただけだってのに…」
そうこうしているうちに辺りは真っ暗になってきた。
「こんばんは。ニュース4です。」
リートはニュース番組をつけた。画面の左上には「2089/7/7・16:00」と出ている。
「本日は7月7日、七夕の日です。」
(そういやそうだったか。…って言うか、七夕って何すんだっけ?ナナユウで七夕ぐらいしか思いつかない…)
「七夕は古代中国発祥とされていますが、詳しい内容は判明していません。」

(注:ここでいう「ガラケー」は今のスマートフォンのことです)

8日前 No.1

カストル @zodiacone ★iPad=s5wzX1PMNW

「では、次のニュースです。」
リートはテレビを消し、コーヒーを飲み始めた。
「冷めちゃったな…いっそのこと、アイスコーヒーでも」
立ち上がり、銀色の箱に入った氷を掴んでコーヒーに入れようとしたその時、リートは氷の中になにかを見た。
「んん?なんだこれ?」
浮かび上がってきたのは、とうに失われたはずの自然の木々だった。
窓枠に乗せてあるひょろひょろの草とは似ても似つかないその堂々とした姿に、リートは声を失った。
「…これって、溶かしちゃいけないとかそういうやつ?マジか…」
やっとの事で口を開き、出たのはそんな言葉だった…

6日前 No.2

カストル @zodiacone ★iPad=NvCFhmDQ42

けれども、氷の中の樹はどんどん大きくなり、ついに氷を割って飛び出してきた。
「?!ええ?ちょっこれ育ちすぎじゃね!?待って待って店壊すな落ち着けって#@%\…」
なおも樹の成長は止まらない…のではなく、なんと氷の中の世界自体が飛び出してきているのだった。
「いや、そもそもどうなってんだこれ??」
謎の樹は成長を続け、とうとう太い幹がリートに迫ってきた。
「待て待てやめろやめろ!止まれってば…」
リートが反射的に目をつぶり、恐る恐る開けてみると、
頭上には雲ひとつない青空が広がり、さっきまで氷の中にあった木々が風にそよいでいた。
「とうとう壊れたか、この店…じゃ、なんで木がここに?隣の店は?」
どこにもない。さっきまであった壁も、天井も、道路もない。ただただ自然ばかりが広がっていた。
「んじゃ、ここはどこ?絶対2089年じゃない…」
とにかく、少し歩いてみることにした。
相変わらず草が生い茂り、木々が所々に生え、鳥や虫がのんびりと辺りを飛び回っている。
しばらく歩くと、はるか遠くに人影が見えた。
「おーい、そこの人ー!すいませーん!」
「なんですかー?」
「ここはどこですかー?」
「田舎でーす!」
「あ、いや、そういうことではなくて、ここの名前を教えていただけますかー?」
「ここはアポロン合衆国のアリーズ州ですよー!」
(へ?え?なんすかそれ?)
「わかりましたー!ありがとうございまーす!」
(なんにもわかんないけど…)

2日前 No.3
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