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空心

 ( 小説投稿城 )
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雅芽 結衣 ★aGDqCJTLNx_xEc

 青い空のようにのびのびとした学校生活を私は望んでいた。
私は、柳おとは、中学3年である。4月から高校生となる。今日は、高校の合格発表がある。中学は、音楽の学校に行っていた。ずっと、ピアノをやっていた。けがをするまでは・・・・・
   ピンポーン
  「おとはー」と家の前で親友の赤城律子が呼んでいる。私は慌てて準備をして、外へ出た。             「おはよう。律子。待たせてごめん!」
 「いいよ別に。早く行こ!」                                         律子も同じ中学に行っていた。3年間一緒にピアノをやってきた仲間だ。どうして私と律子は音楽の高校に進学をしなかったかはまた次の機会にしよう。話をしていたら、学校に着きそうだ。律子が、                     「合格してるといいね!」                                           と言った。私は、笑顔でうなずいた。                                                                                             学校に着くと、大勢の人がいた。なかには、泣いている人や喜んでいる人が多くいて、私たちはどっちなのだろうとドキドキしながら番号を探した。私は、157番律子は、183番だ。はじから探していくとあ、あった!律子は別のところで探しているので、あまりにもうれしくて大きな声で呼んだ。律子は、こっちへ来ようとしたとき、誰かとぶつかったようだった。律子は、ぶつかった男の子に何度も謝っていた。律子が私のところにきたとき、頬が少し赤かった。私はその顔の意味をまだしらなかった。

 4月 今日から私と律子が通う学校は、スカイ学園という。スカイは、空のこと。確か学校説明会のときに空のように広い心を学べるような学校にしたいという思いからだと言っていた気がする。とにかく今日が楽しみすぎて昨日はあまり眠れなかった。

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雅芽 結衣 ★aGDqCJTLNx_xEc

昨日初めての投稿でした。基本的には毎週水曜日に更新をしていきたいと思います!長期休みの際には、頻繁に更新していく予定です。応援よろしくお願いします。

2ヶ月前 No.1

雅芽 結衣 ★aGDqCJTLNx_xEc

 スカイ学園の敷地は、とても広く歩くと、端から端まで30分近くかかる。そのため、学園内は、専用のスクーターで移動する。                                                     「えっと、正門からクラス発表のある広場まで、このまま真っすぐだね。」                    地図を見ながら進む。広場に着くと、                                       「おはよ。おとは」                                             と、後ろから来た律子が言った。時計を見ると、8時30分。そろそろクラス発表が始まる。同じクラスであることを心から願った。                                                   「えーでは、クラス発表を始めます。クラス・番号を見たら、自分の席で、静かに待機しなさい!」         教頭先生がいい、つぎつぎと目の前にあるホワイトボードに名簿が張り出された。                   私は、4組律子は、1組だった。クラスが離れてしまって残念だった。

2ヶ月前 No.2

雅芽 結衣 ★WNkqMfJXuR_xEc

 クラスに行くと、すでに多くの人が席に座っていた。急がないとやばいなと思い、急いでかばんのしたくをした。したくが終わり席に着くと、
 「ねえ、おとはだよね?」
と、隣から声が聞こえた。なんで名前を知っているのかと驚き、隣を見た。隣にいたのは、意外な人だった。
 「そうだよ。久しぶり、叶斗。」
隣にいたのは、幼馴染の中道叶斗。幼稚園、小学校はよく遊んでいた。
 「おとは、音楽の学校に行ったんじゃないっけ?」
 「中学は、行ってたよ。高校は、こっちに変えることにしたの。私、むいてなかったんだ。」
笑いながら答えたが、正直なところ胸が苦しかった。本当のことを言えない罪悪感がすごかった。いつか本当のことが、言えるといいなと思った。
 「叶斗がいるってことは、竜もいるの?」
 「いるよ。竜は、1組だけどね。」
もう1人の幼馴染、剣持竜。叶斗の相方である。相方というのは、いつも一緒にいたから。叶斗は、成績が優秀で、いつも1番だった。竜は、イケメンですごくモテる。その上に料理もできる。確かにかっこいい。だけど、恋という気持ちにはならない。というか、恋って何なんだろう?高校となった今、私は、初恋もまだだ。小学校高学年の頃から、周りは、恋バナをよくするようになった。急に好きな人に対して、態度を変えたり、バレンタインに手作りのチョコを作ったりし始めた。そんなに恋をしないといけないのかと思う。

  ガラガラ
ドアが開き、クラス全体がシーンとなった。きっと先生だと思ったのだろう。
 「失礼します。私たちは、桐山晴輝と雨野聖子です。入学式の説明に来ました。」
2人の先輩は、教卓の前に立ち、入学式の説明をしはじめた。
 「今から出席番号順に2列に並んでください。1列目は、1〜17番。2列目は、18〜32番の順でお願いします。私がこのプラカードを持って、前で歩くのでしっかりとついてきてください。それでは廊下に並んでください。」
廊下に出ると、他のクラスは、もう並び始めていた。少しザワついているためか、多くの先生が静かにしろ!と、叫んでいる。呼名、大きな声でいえるかドキドキしながら、体育館に移動した。

2ヶ月前 No.3

雅芽結衣 @yui1310 ★WNkqMfJXuR_xEc

 体育館に着くと、「一同、起立。礼」と号令がかけられた。その後は、呼名が始まった。1組から順に名前が呼ばれ、大きな声で返事をし、前にいる校長先生と合わせ礼をして、自分の場所に戻るという流れで進んでいった。そろそろ4組にはいる。緊張していたせいか、心臓の音がすごく聞こえた。もうすぐで、私の番なので、ゆっくりと深呼吸をしていたら、隣の子が「がんばれ。」と、声をかけてくれた。その子は、とてもかわいらしい子だった。ショートカットがとても似合う子でもあった。応援してくれたので、頑張ろうと思った。
 「30番、柳おとは。」
と、名前が呼ばれた。大きな声で、
 「はい。」
と言えることができ、嬉しかった。クラスに戻ったら、さっきの女の子にお礼を言おうと思った。

 呼名は終わったが、まだ楽しみなことがある。そ・れ・は・担任発表!男の先生かな?女の先生かな?やさしいかな?など、いろいろと想像をした。
 「今から、担任・部活動の顧問の発表を始めます。1年部から発表します。」
 「1組。石谷香先生です。英語の担当をしてもらいます。」
 「2組。大川原駿先生です。国語の担当をしてもらいます。」
 「3組。松浦夏奈先生です。社会の担当をしてもらいます。」
 「4組。佐藤淳先生です。理科の担当をしてもらいます。」
 「5組。神代充希先生です。数学の担当をしてもらいます。」
 「級外の鳴松もも先生です。学年主任です。」
 「2年部・・・・・」
長い話が終わり、クラスに戻るとすぐに、さっきの女の子に話しかけた。
 「さっきは、応援してくれてありがとう。私は、柳おとはだよ。よろしくね。」
 「応援なんて、ちがうよ。私は、ただがんばれって言っただけだよ。」
 「その言葉のおかげで大きな声で返事ができたんだもん。応援と一緒だよ。」
 「私の名前は、牧野くるみだよ。出身中学は、オランジナ中だよ。おとはちゃんは?」
 「私は・・。」
 「どうしたの?言いたくないの?いいよ。むりして言わなくって。言いたくなったら教えて。」
くるみちゃんするどいなー。気を使って言わなくってもいいって言ってくれたけど、ちゃんと言おうと決意をした。
 「私、ピュア高等学校中等部だった。」
 「え!?音楽得意だったんだんね。」
 「うん。けがしてピアノができなくなったから、この高校にはいった。」
 「へー。すごいね。私、何のとりえもないから羨ましいな」
 「高校で何か熱中できることが見つかるといいけど。」
 「くるみちゃんならきっと見つかるよ。」
話に夢中になって、淳先生の呼びかけに気づかなかった。隣の叶斗が「おい!先生が前にいるぞ。」と、言ってくれなかったら、入学早々に怒られるところだった。いい友達が出来てよかったな。



2ヶ月前 No.4

雅芽結衣 @yui1310 ★WNkqMfJXuR_xEc

 「今から、教科書をくばって、学級委員きめるぞ。」
淳先生がそういうと、次々と様々な教科書が配られた。理科という分野でも、物理や地学ように、細かく教科書が分類されているので、全体の量が多い。中学は、音楽をメインにやってきたため、教科書より楽譜がメインだった。そのため、かばんが軽かった。普通の学校って大変だなと、感じた。
 「教科書くばり終わったから、学級委員きめるぞ。やりたいやついるか?」
手を挙げたのは、くるみちゃんと叶斗、それから男子が1人と女子が2人立候補をした。投票で決めることになり、私は、くるみちゃんと、男子で立候補していた望月翔吾君に投票をした。本当は、叶斗にも投票をしたかったが私が投票をしなくても、きっとなると思い、やめた。結果は、くるみちゃんと、叶斗あと、望月君の3人なった。私の予想が当たり、叶斗が学級委員となった。くるみちゃんと、叶斗2人とも頑張ってと心から思う。

2ヶ月前 No.5

雅芽結衣 @yui1310 ★WNkqMfJXuR_xEc

学級委員が決まったので、淳先生が
 「学級委員1年間頑張りなさい。明日、他の委員会をきめるから考えて来いよ」
 「じゃあ、今日は望月挨拶をしてくれ」
望月君が「さようなら。」と、言うとどんどんクラスの子たちは帰って行った。私は、律子を待つため1組の前に向かった。1組の前には叶斗がいた。きっと竜のことを待っているのだろう。5分程すると、「さようなら。」と聞こえ、次々と1組の子たちが出てきた。後ろの方から律子の顔が見え、「帰ろー」と言い下に降りた。

 帰り道。周りには、たくさんの生徒達が歩いていた。新しい友達が出来て嬉しかった。律子も友達ができたらしい。私たちは、中学でもこうやって一緒に帰っていた。だけど、明るく帰ったことなんてない。どこか空気がどんよりしていた。なぜなら学校生活がいつも苦しかったからだ。私は、小1から母の勧めで近くのピアノ教室にはいった。ピアノを弾いている間は、学校で嫌なことあっても忘れられた。毎日、勉強よりピアノ。とにかくたくさん練習をした。コンクールだって常に10位より上にいた。中学は、音楽の学校にいきたいと、私が母にお願いして行かせてもらった。学校では、毎月ミニコンクールがあり、私よりうまい人はたくさんいたが常に20位より上にいけるように努力した。高校でもこのまま続けるはずだった。2年の冬。コンクールの曲について先生と話があり、他の生徒より少し遅く帰った。学校からの帰り道。空は、少し暗くどんよりとしていた。家まであとちょっと。慣れているからと自転車のスピードを上げた。曲がり角から車がきているのに気づかず、ぶつかってしまった。私は、そこで気を失ってしまった。気がつくと、病院にいた。その横には、母と父がいた。母は、泣いているように見えた。母は、私が起きたのに気づき、先生を呼んだ。やっと母が泣いている理由がわかった。母や先生の話を聞くと、私のこれから思うように動かないらしい。交通事故の衝撃がひどかったが、左手の麻痺が少しあるだけですんだので運がいいらしい。先生は、私のことを励ましたかったのだろう思う。だけど、その言葉は余計に私を傷つけた。大好きなピアノができなくなるほど悔しいことはなかった。リハビリを続けたら前みたいにはできないけど、ピアノは、続けられると言われた。ピアノは、続けたかった。だけど、ピアノの音を聞いていると、胸が苦しめられた。学校を中退しようかと考えた。だけど、親友の律子がいじめれていたからこのままやめるわけにはいかなかった。律子は、常に10位より上にいた。勉強もできたし、憧れの存在だった。律子は、2年なった頃からいじめられるようになった。理由は、簡単に言うと頭がいいから。頭がいいので、先生がひいきしてるとか、嫉妬が原因。嫉妬するなら自分が頑張ればいいのにと思う。けがをするまでは、私が守ってきた。けがをしてからは、余裕がなく、律子を守れなかった。どうしても律子を守りたかったので、「高校は2人で普通の生活を送らないか」と、相談をした。律子は、「うん。」と答えてくれ、このスカイ学園に受験をした。楽しい生活を送るために。

2ヶ月前 No.6

雅芽結衣 @yui1310 ★WNkqMfJXuR_xEc

 スカイ学園に入学するには、あと、1年間律子はいじめを耐え続けなければいけない。先生に相談したこともあったが無駄だった。大人なんか信用ができない。どうにかして、私がいじめの証拠を集めていかなければならない。3年になってから、わたしはカメラを持ち歩いた。クラスの現状をとるために……。写真を撮って、改めて感じたがライバルを消すためには、お互い容赦がない。なにをしてでもトップに立ちたいという思いが強い。私たちは、負け組だ。私は、けがをして。律子は、いじめられて。つらいことが起きて、そこで耐える強い気持ちがないから。もし、強い気持ちがあればスカイ学園に入学しようなんて考えなかったかもしれない。だけど、このまま高校へ入学しても私たちの心は傷ついたままだ。律子は、私の1番の親友だ。律子と私は、ピアニストという夢があった。お互いに他の小学校からここにその思いを強く持って入学した。初めて律子を見かけたとき、友だちになりたいって思った。積極的に話しかけて、友だちになってもらった。ライバルだってわかってはいた。だけど、直感的に律子は、他の子とは違うと思った。実際に律子は、とても優しい子だった。ピアノを弾いているときの真剣な顔。思い出しても美しかったと思う。簡単に言うと、律子に憧れてた。律子が、アイドルだったとして、私はファン。憧れて、追いかけてた。だからその憧れてた律子ともっと仲良くなりたかったし、苦しんでいる律子を見てはいられなかった。カメラで撮影した写真を卒業の少し前に1人で先生に出しに行ったが、「偽装したんじゃないか?」と言われ、大人が信じられなくなった。こうして結局律子がいじめられていたことを学校側にきずかせることもできなく終わってしまった。悔しいが仕方がない。事実は受け止めなければならない。その分高校の生活が楽しみで仕方がなかった。

 これまで、中学の嫌な思い出ばかり考えていたから、顔が暗くなちゃった。これからは明るく、楽しく過ごすんだ!心にそう言い聞かせた。気がつくと、もう家の前だった。
 「律子。また、明日ね。」
 「おとは。バイバイ〜」
いつもの会話をして家に入る。
 「ただいま〜」
 「おかえり。呼名大きな声で出来てよかったわね。」
 「うん。」
 「ご飯は?」
 「あと少しでできるから、べんきょうでもしてて」
 「は〜い」
返事をしながら上に上がる。部屋に入って、今日くばられた教科書に1つ1つ名前を書いていった。書き終えると、下から「ごはんだよ〜」と母の声が聞こえたので、下に降りて母の手伝いをした。

2ヶ月前 No.7

雅芽結衣 @yui1310 ★WNkqMfJXuR_xEc

今日のごはんは豪勢だった。なぜなら入学お祝いのためだ。今日の夕食のメニューはチーズinハンバーグにコーンスープなどなど。すべて私の好きなものだ。きっと冷蔵庫にはケーキもあるはずだ。母、父、私の順に座った。4歳離れた姉がいるがメールで「入学おめでとう!」と送られてきただけだった。姉は今年成人していまは、京都にいる。何をしているのかはよく知らない。3人で、「いただきます。」といい食べ始めた。
 「学校で友達できた?」
母が急に聞いてきた。口に入れていたものを飲み込み、私は答えた。
 「できたよ。くるみちゃんっていうんだ。ショートカットでかわいい子だよ。」
今日撮った集合写真をみせながら言った。
 「本当にかわいいわね。」
 「うん。」
食後にケーキを食べ、お腹がいっぱい。今日は早く寝ることにした。

 次の日。今日は、委員会をきめるから楽しみだ。

2ヶ月前 No.8

雅芽結衣 @yui1310 ★WNkqMfJXuR_xEc

いつものように律子と学校へ行った。
 「律子、なんの委員会になりたい?」
律子と同じ委員会に入りたかったから聞いてみた。
 「私のクラスは、昨日決めたんだ。私は保健委員になったよ。」
もう決まっているなら仕方がない。私は、入りたい委員会をもう決めているから。それは広報委員会だ。人気のある委員会なのか知るため人気を聞いた。
 「そうなんだ。あのさ律子のクラス広報委員人気あった?」
 「すんなりと決まったよ。」
 「本当?誰になったの?」
 「えっと、剣持竜くんと大島花音ちゃんだよ」
 [あっ、剣持くん。合格発表のときにぶつかった男の子だったんだ。昨日話しかけてくれるまで気づかなかったけど。」
 「えー!」
律子が竜にぶつかっていたなんて信じられなかった。あのときまったく気づかなかった。というか、3年ぐらいあっていなかったから気づかなかったかもしれない。大げさに驚き過ぎた。と後悔もした。
 「そんなに驚くこと?」
 「いや〜」
さすがにもう誤魔化すことはできなかった。竜が幼馴染なことを話した。律子は納得してくれた。やっぱりいい友達だって思う。

2ヶ月前 No.9

雅芽結衣 @yui1310 ★WNkqMfJXuR_xEc

 学校に着き、くるみちゃんにもどの委員会に入りたいのかを聞いたが、私はくるみちゃんが学級委員なのをすっかり忘れていた。学級委員は、学年委員会に入ると決まっているのだ。午前最後の授業。いよいよ委員会が決まる。
 「今から委員会を決めます。」
学級委員長の望月くんが司会をして話し合いが進んでいった。どんどん委員会が決まり、次は広報委員会だ。
 「広報委員会を決めます。なりたい人は手を挙げてください。」
手を挙げたのは私と浅比川萌々ちゃんだった。男女の制限はない委員会なのですぐ決まった。萌々ちゃんはいつもポニーテールをしている。物静かな子で絵が上手らしい。実際に絵をみたことない。この話はくるみちゃんから聞いた。くるみちゃんは萌々ちゃんと同じ中学だったらしく絵を何度か見たことがあり、小学校の頃コンクールにもよく入賞していたとも言っていた。その後は、部活動見学があった。多くの人は推薦で学校へ入っているのであまり見学をしている人はいなかった。



1ヶ月前 No.10

雅芽結衣 @yui1310 ★WNkqMfJXuR_xEc

 高校ではやりたいことは特になかった。どうせ私にはマネージャーしかできないのだから。でも、1つだけやってみたいと思ったことがあった。空手部やダンス部、新体操部などなどたくさんの部活がある中で1つだけ。それは剣道部のマネージャー。なんで女子らしい部活を選ばないんだって思われるかもしれないが、音楽とかかわりを減らすことができ、左手に負荷がかからない仕事があるという条件の中で1番心が揺さぶられた部活だったから。剣道部のマネージャーは、ほぼ普段の部活ではやることがないらしい。律子や母にも聞いてみてもう一度考えることにしようと思う。

1ヶ月前 No.11

雅芽結衣 @yui1310 ★WNkqMfJXuR_xEc

 家に帰り、母に相談をしてみた。母は、「無理のないように頑張ればいいよ。」と言ってくれ、私は来週提出の入部届けにサインをしてもらった。次の日の朝。律子になんの部活に入りたいのかを聞いてみた。律子も剣道部らしい。理由は竜が入るからと恥ずかしながら言っていた。この言葉で私は律子が竜に恋をしていることを知った。口止めをすごくされた。私は言うつもりなんかない。ただ応援できればいいと思っただけだった。

 あっという間に1週間がたち、本入部。叶斗と竜は、中学から剣道を始め高校でも続けるため剣道部に入るらしい。こうして私たち4人と他の1年生が入部した。顧問は、木村亜子先生でコーチは今年大学を卒業したばかりの西澤大祐コーチ。どちらの先生も若い先生で優しそうだ。
 「整列」
部長の桐山晴輝先輩が号令をかけた。先輩方は、慣れているようで、ぱっと動きを止め並んで座っていった。私たち1年は先輩方の後ろに続々と座っていった。
 「今日から1年が入ってきた。中体連まで3か月と少しになったが、優しくしてあげてください。」
木村先生が話を終えると
 「はい」
先輩方が大きな声で返事をした。
 「あっ。それから1年生は今日は見学。しっかりと2・3年生の様子を見なさい」
私たちは返事ができず、木村先生に
 「1年生。返事は?」
と言われてしまった。選手じゃないが返事を頑張りたい。

1ヶ月前 No.12

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 今日の部活では、マネージャーに必要な用語を覚えたり、仕事を実際にやってみたりした。叶斗や竜たち選手組は基礎トレーニングなどの練習内容を1つ1つ見ていったらしい。この部活は、県でベスト8位に入るくらいの強豪校で先輩方は仲がいいがライバルということを意識していて活気があった。それから月・木以外ほぼ部活があった。マネジャーの仕事は少ないがその分雑用を多く1年生はやらないといけない。その日にあった練習メニューをホワイトボードに書いたり、道場の雑巾がけをしたりとやらなくてはいけないことはたくさんある。疲れがたまっていたのだろうか入部して1か月くらいたったある日私は貧血を起こしてしまった。そのときは休憩時間でたまたま近くにいた竜に助けられ、けがはなかった。

 貧血を起こしてから2週間がそろそろ経つ。助けられたときに「ありがとう」とお礼はいったがまだしっかりとお礼を言えていない。部活が終わると竜はすぐ帰ってしまい言えなかった。昼休みに教室に行ってみてもいなく、こっそりと後をつけてみた。ストーカーみたいなことをして申し訳なく思えた。後をつけると向かっていたのは剣道場。竹刀を持ち素振りをし始めた。邪魔をしてはいけないと思い帰ろうとしたとき、隠れていた卓球台に足を引っかけて転んでしっまった。

1ヶ月前 No.13

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 「誰かいる!?」
竜は驚いていた。私は、竜に事情を説明した。竜は大きな音を出したのが私と知って少し安心をしたみたいだった。竜に
 「このことは内緒にしといてくれ。」
と言われてなんだかうれしかった。他の誰も知らない2人の秘密ができたのだから。しかもその気持ちを口に出していってしまった。言うつもりなんかなかったのにこんな事までいってしまった。
 「一緒に練習してもいい?」
と…。竜は笑いながら、
 「いいよ」
と言ってくれ、次の日から剣道場が使えるかぎり練習をする事になった。今日はなんかおかしいな。そう思いながら部活をやっていたら、無意識に竜のことを

1ヶ月前 No.14

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

目で追いかけていた。この気持ちが恋なのかわからない。だけど、もし恋なら前に前に進んでいきたい。

1ヶ月前 No.15

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 部活が終わり、家に帰ると姉がいた。仕事を休んでまで、私の入学のお祝いのプレゼントを持ってきてくれたらしい。せっかくなので姉に今日のことを話してみた。姉は、笑わずに聞いてくれ、
 「やっと、おとはも恋をしたかー」
といい部屋から出て行った。
姉の言葉であの感情が恋だと知ることができた。いつも近くにいた存在が中学ではなれたことでそばにいてほしい存在となったのかもしれない。本当はもっと前から気づいていなかっただけで恋をしていたのかもなんていろいろと考えてしまって眠れなかったのに。

 次の日から昼休みは剣道場に行き、練習をした。恋をしているとわかると竜と普段のように接することができなくなった。竜はあまり気にしていない様子だった。竜は私のことをどう思っているのかがしりたかった。

 昼休み以外にも竜の教室に行き、剣道のことと理由をつけて話をしに行った。竜と話をしていると素直に笑えて楽しい。たとえ、竜のファンがなにを言おうとこの気持ちは変えられない。

1ヶ月前 No.16

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 毎日のように、竜を教室に呼びに行き、剣道場に行こうとすると
 「待って!」
と後ろから声がした。竜と私は驚き、後ろを振り向いた。後ろにいたのは律子だった。私は、浮かれすぎていた。竜のことが好きな人は私以外にもたくさんいるのに。ただ2人の秘密ができただけで、それ以外なにも変わっていないのに。律子の恋を応援したい。だからといって、身をひきたくなかった。前に進むって決めたから、律子とぶつかっても譲らない。竜に「先行ってて」と言い、律子と2人でベンチに座った。
 「ねぇ、おとは。昼休み、剣持くんといつ  もなにしているの?」
と、律子が聞いてきた。2人の秘密を守りたかった。だけど、律子にうそはつきたくなかった。考えて、悩んで、本当のことを言うことを決めた。全て話し終えると、律子は涙を我慢してこう言った。
 「おとはも剣持くんのこと好きなんだ。恋 のライバルだね。だけど、おとはとは親友 でいたい。イイ?」
と。私も同じ気持ちだった。

1ヶ月前 No.17

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 3週間ほどたち、夏休みに入った。夏休みはもう少し進展がほしかった。だから今週末にある花火大会に誘ってみようと思った。浴衣を着たら竜はなんていうだろう。部活が始まる前にこっそりと「帰り話があるから、一緒に帰ろう。」と竜に伝えた。部活が終わり、外に出ると、蝉がうるさく鳴いている。まるで、振られることがわかっているみたいに。
 町の掲示板に花火大会のチラシが張ってあった。竜もそのチラシをじっくりと見ている。チャンスだと思った。私は、竜に聞いてみた。
 「ねぇ、竜。花火大会一緒に行かない?」
竜は、私の顔をじっくりとみてきた。私は、恥ずかしくなり、顔を赤くした。
 「いいよ。でも、叶斗と約束して

1ヶ月前 No.18

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 花火大会当日。駅で竜と叶斗と待ち合わせをしている。今は、3時。待ち合わせの5時まで時間は十分にある。自分では浴衣が着れないので、おばぁちゃんに着せてもらうことになっている。今日ぐらいはおしゃれをして、竜に見てもらいたいって思ってもいいよね。
 髪型も服装もバッチリ。待ち合わせの駅に向かった。駅には、すでに叶斗がいた。しばらくして、竜も来たので花火大会の会場に移動した。花火は、5時30分からだ。まずは、場所取り。毎年、家族で見ていた花火がよく見える穴場があったので、そこにシートをひいた。竜が、
 「こんな場所あったんだー。おとは、あり  がとう。」
と言ってくれ、しかも、
 「浴衣かわいいね。」
とも言ってくれた。なんていい日なんだろう。

1ヶ月前 No.19

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 場所取りが終わったので、屋台を見に行くことになった。定番のわたあめやかき氷、たこ焼きにお祭りではあまり見かけないジュース専門店などたくさんの屋台があったので何を食べようか迷っている。竜が、
 「これ、食べようぜ!」
と言っているので、なんのお店かと思い見ると、台湾かき氷の屋台だった。確か、台湾かき氷ってフワフワで口の中で溶けちゃうとかいうやつだった気がする。この前、台湾かき氷の特集番組がやってて、食べてみたいと思っていた。叶斗は、昔から甘いものはあまり好きではないので、私と竜の2人で食べた。いろんな味があり、私はイチゴミルク、竜は定番のマンゴーにした。竜が1口くれると言ってくれたので、最初に1口もらい、竜にもあげた。このまま2人きりになれれば、こ

1ヶ月前 No.20

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

くはくもうまくいく気がした。

1ヶ月前 No.21

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 かき氷を食べ終わると屋台が立ち並ぶ大通りは、だいぶ人通りが少なくなってきた。近くにあった時計をみると、5時20分だった。花火開始まであと10分。だいぶ前のことになるけど、貧血で倒れたときのお礼が言いたいからと理由を付けて、なにかおごるということにしたら2人きりになれる。竜の好きなたい焼きでもおごると言えば、きっと2人きりになれるだろう。と考え、私は言った。
 「ねぇ、竜。そういえば、貧血で倒れたときに私、ありがとう。しかいってなくない?だから、なんかお礼したいからおごるよ。」
言い終えると、竜はニコッと笑い、
 「そういえばそうだね。本当におごってくれるの?じゃあ、たい焼きで!」
私は、その顔を見て、嬉しくなった。こうして、計画通り2人きりになれた。まずはたい焼きの屋台に向かった。

1ヶ月前 No.22

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 たい焼きの屋台の前に着くと、竜は、すぐに
 「俺、カスタードにする。おとはも食べないか?俺おごるけど。」
と言ってくれた。食べたかったが、告白するために2人きりになったからやめた。そうすると、竜が少し残念がった。そんな顔を見ていたら、食べないわけにはいかなく、私はチョコ味にした。2人でたい焼きを食べていると、
  ドーン
花火の音がした。そろそろ戻らないと叶斗が心配する。告白をしようとしたとき、
 「あっ、竜〜!久しぶりー。」
と声がした。

1ヶ月前 No.23

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 声がした方をみると、背の高く、スタイルのいい、かわいい女の子が立っていた。竜は、その女の子に向かって
 「久しぶり。彩。相変わらずテンション高いな。」
といった。彩は、下の名前なのか?下の名前で呼ぶほどすごく親しそうにしているように見える。
 「エッヘヘ、竜に会えて嬉しくてついつい、テンション高くなちゃった。」
竜に会えて嬉しくなったってことは、もしかして竜のことが好きなのかと思った。もし、そうなら恋のライバルということになる。私と竜の関係がいいように見えたから、じゃましにきたのかもしれない。いろいろ考えてしまって告白どころじゃない。

1ヶ月前 No.24

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 「ねぇ、竜。叶斗いる?いるなら叶斗の場所まで連れて行ってくれる?」
竜に会えて嬉しくなったのに、叶斗の場所を聞くってことは、叶斗が本命?謎が多くなってきた。というかまだ、自己紹介してない。
 「竜、あの女の人誰か教えて。」
と聞いてみた。竜は、
 「あれ?おとは知らない?天才ピアニストの近藤彩。うちの中学に入学してて、俺と叶斗は、2年間同じクラスだった。高校は、ニューヨークに留学するっていってたけど、きっとこっちの夏休みに合わせて帰国してきたと思う。」
どうりでなんだかみたことのある人だと思った。まさか近藤彩だったとは。しかも、竜の通っていた中学に入学していたなんて信じられない。

1ヶ月前 No.25

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 私が、ピアノを始めたのは、母の進めっていうのもあるが1番始めようと思ったのは、テレビで見た同じ年の近藤彩の姿だったのを思い出した。近藤彩の姿は、とてもかっこよく、私もこんな風になりたいってすごく思っていた。あの頃の私は、とても素直にそう感じていた。
 「あー思い出した。私、近藤彩さんのおかげで、ピアノを始めたもん。すごいよね。」
 「本当だよな。彩、ピアノ弾いているとき、かっこいいしな。」
 「私、近藤彩さんと仲良くなりたいなー」
 「いいんじゃない。同じピアニスト目指しているんだし」
 「私、もうピアニスト目指してないんだ。中2の時、交通事故にあって、左手に少し麻痺が残って、ピアノ弾けなくなったんだ。」
 「そうなんだ。だから、こっちの高校きたの?」
 「うん・・・。」
それから竜は申しわけなさそうに黙り込んだままだった。

1ヶ月前 No.26

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 場所取りをした場所に戻ると、
 「竜とおとは、おかえりー。たい焼きおいしかった?あれ?っていうかなんで彩がいるの?」
と、叶斗が驚きながら言っている。彩さんは、笑いながら、
 「竜が叶斗がここにいるっていってたから会いたくなちゃって。迷惑だった?」
 「そう思ってるなら、帰って。僕ら3人で花火見に来ているし。」
叶斗は、どうしても彩さんを帰らせたいみたいだ。
 「最後に1つ。3人の関係は?」
この問いは竜が答えた。
 「俺ら幼なじみなんだ。こいつ、おとはっていうんだ。おとは、彩と仲良くなりたいらしいからline交換してやってくれ。おとはもピアニスト目指していたから、共通点もあるだろうし。」
初対面の人に話しかけれない私のこと考えてくれて、彩さんと仲良くなりたいことを話してくれた。こういう人のことをよく考えているところ、かっこいい。彩さんは、
 「line交換、いいね。やろ!仲良くしてね。おとはちゃん。」
憧れの存在だった彩さんとline交換したなんて信じられない。

1ヶ月前 No.27

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 line交換をしたのだから、さん付けをやめよてちゃん付けに変えようと思った。この後、恋の関係で問題が彩ちゃんと起きるなんて今は思ってもいなかった。
 line交換が終わると、彩ちゃんは何か言いたそうに帰っていった。彩ちゃんが帰った後は、3人で花火を見た。花火はとってもきれいで、来年は竜と2人で見れたらいいなって感じた。いや、「いいな」じゃなくって2人で見るだ!これくらい強気でいかなくちゃライバル達に負けちゃう。今日は、いろんなことがあったな。竜に「浴衣かわいいね」って言われたし、2人でたい焼きと台湾かき氷も食べた。最高の1日だった。

1ヶ月前 No.28

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 家に帰ると、彩ちゃんからlineがきていた。内容は、
 「おとはちゃん、これからよろしく!おとはちゃんは、竜と叶斗どっちがタイプ?私、実は叶斗のこと気になってるんだーおとはちゃん、これからたくさん会うと思うけど、迷惑って思わないでね。」
だった。彩ちゃん、叶斗のこと好きなんだ。でも、なんで私に教えてくれたのかな。とりあえず、返事を返す。
 「彩ちゃん、よろしく!私は、竜のこと気になってる。最初に会ったとき、告白しようと思ってた。私と竜がいい感じに見えたから、じゃましにきたのかと思ってた。疑ってごめん!迷惑なんて思わないから大丈夫だよ。」
と、送った。返事は、すぐ返ってきた。
 「おとはちゃん、竜のこと好きなんだー!告白しようと思ってたときに、私が声かけたから告白出来なくなっちゃったんだ。ごめん!2週間は、日本にいるから仲良くしてね。」
こんなに楽しくlineを彩ちゃんと出来たなんて、嬉しくてたまらない。
 夏休みは、ほぼ部活だ。いつになったら告白出来るんだろう。

1ヶ月前 No.29

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 夏休みは、あと2週間弱ある。そのうち1週間とちょっとが部活だ。残された数日で竜と少しでも進展があるように願う。そのためまずは、竜と遊ぶ約束をしないといけない。時間がない。勉強だってしなければいけない。高校生となり初めての夏休みだから満喫したい。
 男の子と2人でプールはおかしいし、遊園地はデートみたいだし、どこにいけばいいだろう?遊園地で告白してみたいって思うけど、まだ竜に遊べるか聞いてないから浮かれられない。明日は、部活ないから竜の家に行ってみよう。

1ヶ月前 No.30

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 次の日、私は竜の家に行ってみた。竜の家には、おばさんがいて、部屋まで案内してもらった。部屋で竜は、勉強していた。集中していたのか私が部屋に入ったのにしばらく気がつかなかった。私が声をかけると、
 「どうした?俺の家来るの久しぶりだな。」
確かに竜の家に入ったのは、小学校以来だ。
 「あのね、一緒に遊園地行かない?律子と行くはずだったけど律子いけなくなちゃって。ペアチケットでいくからお金は心配いらないから。お願い!」
先週行くはずだったけどいけなくなった遊園地のペアチケットがあるのを思い出したので、竜を誘った。
 「いいよ。でも、ペアチケットとかって彼氏とか友達といくんじゃない?」
 「いいの!竜は友達でしょ?決まり!じゃあ来週の木曜日は?」
 「たぶん空いてる。」
よし!遊ぶ約束できた。告白頑張るぞ!

1ヶ月前 No.31

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 来週遊園地楽しみだな。観覧車に夕焼けが照らす頃乗って告白したら成功しそうだなと考えている。でも、その前に4日後には中体連だ。明日の部活を気を抜いてやると、竜にも迷惑がかかる。竜や叶斗も1年だがレギュラーに選ばれている。竜や叶斗には一生懸命試合をやってほしい。中体連の前に怪我をして、試合に出られないなんてことさせたくない。もちろん、竜のことが好きだからっていう理由もある。でも、それ以前に大切な友達だから
傷つけたくない。
 次の日。部活はとても気合いが入っていた。普段の部活より声も出ているし、行動がキビキビしていた。中体連頑張ってほしいな。

1ヶ月前 No.32

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 3日後、いよいよ中体連となった。運良く、トーナメントに強いチームがいなく上を目指すことができる。今までの先輩方は、中体連で8位までしか入ったことがないらしい。8位より上にいければ大騒ぎだ。もし、8位以上が取れたら先生がお好み焼きをおごってくれるらしい。観客席には、彩ちゃんや律子もいる。もちろん私が2人とも誘った。律子には、遊園地に竜と行くことをいっていない。というか言うべきなのか?言ったら、傷つく。まず、花火大会を3人で行ったことも言っていない。もう仕方ない。このまま隠し通そう。
 試合がはし

1ヶ月前 No.33

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

じまった。順調に勝ち残り、決勝トーナメントまで進んだ。

1ヶ月前 No.34

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 無事に決勝トーナメントまでは進んだ。問題はこの後だ。次にあたるチームは去年の先輩方が負け、そして優勝したチーム。勝てるのかは分からない。剣道は弱いチームでもチーム力があれば勝てることもある。だからこそ楽しいのかもしれない。負けてもいい。まだ2年竜と叶斗には残っている。とりあえず悔いのないように頑張ってほしい。
 試合が始まった。先鋒は、叶斗だ。相手は、身長が高かったが、小手をとり、1本勝ちした。次鋒は、竜。たくさん惜しいところはあった。でも、決めきれずに引き分けで終わった。中堅は、町田先輩。相手の打ちに勢いがあり、面を2本取られてしまった。副将は、望月先輩。相手の隙を狙って打った面が決まったが、その後小手と面の2本取られてしまった。大将は、部長の桐山先輩。これで2本勝ちしたら同率で、代表戦となる。先輩頑張ってください。心からそう思った。結果は、1本勝ち。あと少しで勝てた。ベスト8だったけど、試合をやっている姿は、とてもかっこよかった。先生もすごくほめてくれ、中体連は幕を閉じた。

29日前 No.35

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 悔しい思いをした中体連が終わり、3日後の木曜日は竜と遊園地に行くことになってる。中体連のために部活頑張ってたから息抜きをしてほしい。
 遊園地当日。昨日は楽しみで眠れなかった。竜の家で待ち合わせをしている。竜の私服はおしゃれだった。青色のポロシャツにジーパンにスニーカー。一見、普通な感じがするが、柄がおしゃれでチェックだった。また、青色はこの暑い日が続くなかで清潔感がある。一方、私は今流行りの花柄のワンピースにサンダルだ。サンダルは、遊園地を歩き回ると靴ズレするかもと思ったが、靴ズレしたら竜に少し甘えやすくなると考えた。
 バスで遊園地に向かうと、夏休みなので混んでいた。

28日前 No.36

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 遊園地に着き、1番最初に目に入ったのはジェットコースターだった。ここのジェットコースターは夕方になるとライトアップされ、そして昼間より怖いので有名だ。竜は、ジェットコースターを見て、「すごいなー。おとは乗ってみようぜ!」と普段の学校では絶対見せないテンションの高さだった。まぁこれはこれで可愛い。ジェットコースター乗り場に行くと、2時間待ちと言われた。前にも後ろにも人がたくさんいる。もうすぐで10時になる。乗り終わるとお昼になる。もう1回夕方にも乗りたいから、優先チケットを取らないと2回目は乗れないかもしれない。私は、竜に場所を取っといてもらい優先チケットを取りに行った。優先チケットは指定の時間に行き、このチケットを見せると、長蛇の列に並ばなくてもいいのだ。取ったチケットの指定時間は5時15分から30分だ。もうすぐで私たちの番だ。楽しみだな。

27日前 No.37

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 「次の方どうぞ。」
係員の人に案内されジェットコースターに乗った。
 「楽しんできてください。」
係員の人がそう言うと、ジェットコースターは動き出し、多くの人が係員の人に手を振る。最初はゆっくりであまり怖くなかった。徐々にジェットコースターはスピードを上げ、少しずつ登っていった。1番高いところまでいくと、ジェットコースターはものすごいスピードで下っていった。怖くって「キャー!」と叫んだ。その後はぐるぐると回り戻った。たったの1分半も乗っていなかったのに、叫びすぎて疲れた。でも、楽しかった。竜は、平気そうで、平然としていた。次のアトラクションに行こうとすると、
 「思い出の品としていかがですかー」
写真を売っていた。私たちの写真を探すと、私の顔がやばい。髪はボサボサだし、顔はものすごい変な顔だ。恥ずかしい。

26日前 No.38

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 「おとは、顔すごいことになってるな(笑)」
竜が笑いを耐えながらいう。恥ずかしくなり、言い返す。
 「竜こそ顔すごいことになってるよ!」
本当は全く違う。すごい笑顔で、髪もボサボサなんかじゃない。私とは全然違う。この写真すごい欲しーい!この写真を持ってたら、特別な感じがしそう。
 「竜、この写真一緒に買わない?」
 「いいぜ!同じの買うなんて小学校以来だな。」
一緒に写真を買うなんて、どんだけ竜は、鈍感なんだ。同じ物を買うということは、高校生となれば、好きな人とぐらいしかしないぞ!これは、期待していいのか。幼なじみだからいいっていう理由なのか?はっきりしてほしい。どっちにしろ、告白すればはっきりする。
 写真を買い終わり、目に入ったのは、メリーゴーランドだった。とても空いている。小学校以来なので乗ることにした。

10日前 No.39

雅芽結衣 @yui1310 ★Android=Hy8tLJR2HJ

 メリーゴーランドには、小さな子供連れが多かった。私は、青い馬に乗った。竜は、その隣にあった白い馬に乗った。周りは、まだ空いている馬がたくさんあるのに、隣の馬に乗ってくれた。すごく近くってドキドキする。少しずつすると、動き出した。上、下と移動していく。竜は、「楽しいなー」といい楽しんでいる。私は、そんな竜をスマホで撮っていた。だいたい3分間ぐらい回っていた。3分ぐらいしか回っていなかったが、楽しい時間だった。家に帰ってから、この動画を何度も見直すのが、楽しみだ。
 メリーゴーランドを降りると、ちょうどお昼時の時間だった。お昼は、遊園地内にあるレストランで食べることにした。

8日前 No.40
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