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春風の奏で

 ( 小説投稿城 )
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奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Xy1

 きらびやかなライトの中、私は期待に応えられるかどうかも分からない中で弾いた。
あの人も、観客席にいると信じて…。

メモ2019/03/17 20:54 : 奏清 音々 @nenekanase★9fCEZq0t5E_Iyz

ほぼ毎日更新します。

あくまでほぼ毎日です。

よろしくお願いします。

切替: メイン記事(22) サブ記事 (17) ページ: 1


 
 

削除済み @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

【記事主より削除】 ( 2019/03/10 20:51 )

9日前 No.1

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

 私、菜生純恋は明日から中学一年生なんだ。
私は、お姉ちゃんも通っている『ブルースター学園』に行けると知ったときからウキウキしっぱなしだよ。
ブルースター学園って中高一貫校で、少し受験が難しかったんだ。
でも、彩月お姉ちゃんにみっちりと教えてもらったかいあって、ギリギリ合格できたんだ。
「やったー!明日からはお姉ちゃんと一緒だ〜!」
「あんまり学校では騒がないでよね。私は、もう高校に通うことになるし、純恋も、もう中学生でしょ」
思っていたことがつい出ちゃったら、お姉ちゃんに釘を刺されちゃった…。
そうそう。お姉ちゃんってスゴイんだよね。
テストでは、毎回学校一位出し、声楽のコンクールでは世界一になっちゃうし。
でも、弟の奏葉も負けていないんだよね。
お姉ちゃんほどではないけれど、テストでは学年一位だし、小学二年生の時点で(明日からは小学三年生)ピアノの全国大会の、しかも小学生から大学生までがでるコンテストで優勝しちゃったんだよね。
さらに、二人とも美男美女なんだよね。
だから、ついつい私は自分と二人を比べちゃうんだ…。
私は、奏葉と同じ大会に出たんだけど、県大会で優勝しただけ。
しかも、県大会の時、奏葉は風邪で欠場だったんだよね…。
「はぁ」
「なに、純恋。さっきはあんなにテンションが高かったのに、今度はため息ばっかついてるじゃない。どうしたの」
「ううん。なんでもない」
私は本気で心配するお姉ちゃんに向かい、私はそう言った。

8日前 No.2

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

私は、親友の萩月詩音と葉咲あやめ……しおんとあやめ以外には本音を言えないんだよね。
あっ。一人大事なのを忘れてた。
幼馴染の佐倉松璃……ショウもいたっけ。
ショウとは家が近所で、私とは生まれたときからの付き合い。
境目はわかんないけど、ショウもイケメンの部類なんだよね。
私もよく可愛いと言われるけれど、お姉ちゃんほどじゃないんだよね。
「さっきからなんで百面相してるのよ。私は、高校の入学式があるから、もう学校に行くからね。純恋は明日の準備をしておくのよ」
私は、わかってますよ、と思いながら
「は〜い」
って言っておいた。
準備も勉強も終わったときにはもう夜の8時で、私はもう寝ちゃったんだ。

8日前 No.3

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

 今日は、いよいよ入学式。
私は、楽しみで、いつもは6時に起きるのに、今日は4時におきたんだ。
ブルースター学園は、制服がかわいいのでも有名なの。
そうやって、いろいろ考えていたら、なんともう6時半!
私は、急いで階段を駆け下りた後、お母さんの作ったご飯を食べていたんだ。だけど、
「ごめんくださ〜い」
あぁ。やっぱり邪魔が入った。
こんな時間に来るのはアイツだけなんだよね。
あ〜あ。中学が一緒になったからって、まだ私につきまとってくるとは…。
ショウは、他の人には優しいのに、私に対してだけは、なぜか知らないけどすっごく厳しいの。
お母さんが
「どうぞ〜。上がって〜」
と言うと、ショウは早速、
「すみれ。テーブルにひじはつくな!」
なんて言い出した。
私は恨めしく思って、
「今年もショウと一緒かぁ〜」
なんて言うと、
「文句でもあるのか」
と、すかさず返してきた。
小声で言ったから聞こえないと思ったのに。
相変わらずスキがないなぁ〜。
そんな感じで、私たちが言い合っていると、
「相変わらず仲がいいわね」
と、お姉ちゃんがニコニコしながら茶々を入れてきた。
たまらず、私とショウは、
「なっ!」
「どこがですか!」
と返した。
そんな私達を見ていたお母さんが、
「そんな事よりあなたたち、学校行かなくていいのかしら」
と言い、私たち3人は、初めて7時をすぎていることに気がついた。
「あっ」
「ほんとだ!」
「そうでした!」
と言って急いで玄関を飛び出した。

7日前 No.4

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

ふぅ。なんとか間に合った。
クラス替えの表を見て、私は思わず跳びあがった。
だって、くされ縁のショウはまだしも、しおんとあやめも同じクラスなんだもん。
ちょうどそこに、先に学校に来ていたしおんとあやめがあらわれて、私は思わず、
「しおん、あやめ、今年もよろしくねっ!」
って言いながら抱きついちゃった。
しおんは抱き返してくれるし、こうゆうのが苦手なあやめも、びっくりしつつ、うれしそうだった。
「そうだ。一応ショウもよろしくね」
と私が言うと、
「一応ってなんだよ。一応って」
と嬉しそうなショウが、少しだけ照れていたことに鈍感な私は気づいていなかった。

7日前 No.5

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

 うぅ〜。つかれる〜、
私は、そう思いながら、パイプ椅子に座っていた。
今は、入学式の真っ最中。学年主任の先生のよくわからない話を聞いている。
なんとも言えない微妙な方言で話す学年主任の竹内先生は、雰囲気からして、絶対に人が近づけないと思う。
「おい、そこ。しっかり話を聞かんかい」
そう言って指差したのは、私のクラスの男子ども。
これだから男子は…。
この後も2〜3分ぐらい話は続いて、
「以上で、私の話を終わります」
と言って1礼した。
私たちも慌てて1礼した。
次は、校長先生の話。
「えぇ〜。私は、ブルースター学園・学園長の松原奏人と申します」
と言って始まった話は、わずか5分ほどで終わり、担任の先生の発表と紹介に移った。
私たち1年B組の担任は、桃乃かおりという先生だ。
桃乃先生は、おっとりとしていて優しい感じのとても良さそうな先生だった。
一通り紹介が終わり、次は各クラスへ移動。
ギリギリに来たからあんまりクラスメイトと話せていないんだよね。
楽しみだなぁ。

7日前 No.6

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

 うわー。初めて見る人ばっかだ!
クラスに入ってすぐにそう思っていたら、
「そりゃ初めて見る人ばっかだろ。わざわざ受験したんしたんだからな」
もう!また私の心を読んだな。まぁいいや。
自分の席を探そう。え〜っと。どこにあるのかな。
たしか、出席番号は25番だったから、多分この辺なんだけど。
と、思っていたら、
「おーい、すみれ。あんたの席はここだよ」
と、しおんが声をかけてくれた。
わぁー。うれしいな。
あやめが隣だし、あやめの前の席がしおんだし。
あ、でもショウとは列は違うけど隣だ。
まぁいいか。私は近くの席のことねかよくすればいいし。
あ、そろそろ時間だ。

6日前 No.7

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

「さぁ。さっそくだけど委員会を決めるわよ」
と、いいながら桃乃先生が入ってきた。
先生が保護者の方もどうぞ。と言っている。
あらためて見ると、先生って結構美人だな。あ、話が始まった。
「うちの学校には、説明会で聞いたかもしれませんが、8つの委員会があります。今からプリントを配布するので、しまわずに見ていてください」
前の子からプリントを渡された。
「こんにちは。永野歌音って言うよ。よろしくね」
「うん。よろしくね。私は…」
「ああ、知ってるから言わなくてもいいよ。すみれちゃんでしょ。男子たちが騒いでたから。それより、奏芽に渡してあげて。つっかえてるから」
あ、そうだった。プリントを配布してる最中だった。
「奏芽ちゃん、ごめんね。これからよろしく」
「ううん、全然いいよ」
うわぁ、なんて優しい子なんだろう。この二人とも友達になりたいな。
そういえば、ショウはどうしてるんだろう。あ、ショウも後ろの子と仲良くしてる。かしこそうなこだな。
「プリントに書いている委員会から、なりたい委員会を5分で考えておいてください」
やばっ!プリント見て考えなくちゃ!
やりたい委員会は、っと。これしかないな。

6日前 No.8

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

「決まりましたかぁ。それではアンケートをとって決めていきますよぉ」
「まずは、学級委員になりたい人は手をあげてください」
えっと、あげてるのは、ショウと仲良くなってた…桜庭律くんと、神田莉子ちゃんと…あやめ!
あやめもやるんだ、こうゆうの。
学級委員長には、もちろんあやめを推薦した。
学級委員長はあやめになった。
他の学級委員2人は、莉子ちゃんと律くんだった。

6日前 No.9

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

次の委員会は、私がなりたい委員会だ。
「次は、音楽委員会を決めたいと思います。やりたい人は手をあげてください」
手をあげたのは、私と…ショウ!
「他にいませんね。では、菜生さんと佐倉さんにお願いしたいと思います」
今、完全にショウが私に合わせて手をあげたんだけど!
なんで!!
そんなに私の邪魔をしたいの!
もう!まあいいや!
そんなことを思っている間にもどんどん委員会は決まっていた。
園芸委員会にはしおんが、放送委員会には歌音ちゃんと奏芽ちゃんの仲良し組だった。
「委員会も決まったことだし、今日はこれでさよならね。部活のこともさっき配ったプリントに書いてあるから、体験入部するところを土日の間に考えておいてね」
「それでは、号令は、今日は学級委員長のあやめさんに頼もうかしら。あやめさん、いいかしら」
「はい。それでは、さようなら」
『さようなら』

6日前 No.10

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

 お母さんたちは、先生と懇談会があると言って、体育館に向かった。
入学式の後、私は、ショウやあやめたちと一緒に帰った。
正確には、あやめとしおん一緒に帰ろうと話していたら、ショウが便乗してきただけなんだけど。
あやめたちとはここの交差点でお別れ。
「ばいば〜い!」
「じゃあね」
そう言い合って別れた。
あとは私とショウだけ。そしたら、ショウがこんなこと言ってきたんだ。
「そうだ。久しぶりにお前ん地で飯食っていってもいいか」
ハァ!せっかく家帰ったら清々すると思ったのに。
「まぁ、私以外は喜ぶと思うけど」
って言っておいた。
私って結構優しいな。
「……すみれに一番喜んでほしいんだけどな……」
「なんて言ったの。ちっちゃくってよく聞こえなかったんだけど」
「いや、なんでもない」
「なによ。らしくないわね。言わないとご飯食べさせないわよ」
「お前が決めるわけじゃないだろ。まあ、いいか。お前はすっごいバカなのによく合格できたな。って言ったんだよ」
「なんで急に私の学力の話になるのよ。まあ、言ったからご飯は食べていいけど」
しかも、顔が取り柄のこいつに言われるのは悔しいけど、事実だしね。
勉強にも協力してもらったし。
しょうがないか。
「じゃあ、さっそく私の家まで行きましょ」

6日前 No.11

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

私は、ショウといっしょに私の家に向かってる最中。
よく見れば、ショウの顔ってかっこいいかも。
絶対口に出しては言いたくないけど。
最近、なんかちょっと変だな。
ショウを見ているだけでドキドキするし、しょうが言うこと一つ一つで気持ちがすっごく揺れ動くし。
今までこんなことなかったのになぁ。
まあ、絶対恋とかそう言うんじゃないけど!
って言うか、なんで一人で強がってるんだろう。
「おい、お前ん家に着いたぞ。さっきからずっと何考えてんだよ」
「なんでもない。って、ほっぺ引っ張らないでよ」
「言わなかった罰だ」
「だから、ショウには関係ないことだからなんでもないって言ってるんじゃん」
本当は関係あるけど。
「ま、いいか。ほら、早く家に入れよ。俺が入れないだろ」
「わかってるって」

6日前 No.12

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

 「ただいまー」
「おじゃましまーす」
そう言って私たちは家に入った。
「ショウ兄ちゃんだぁ」
「あら、ショウくんじゃない」
奏葉、また私を無視わね。
奏葉の方が実力は上だけど、本当は私がお姉ちゃんなんだからね。
ま、いっか。
「そんな事より、おねえちゃん。ショウがさ、うちで今日、晩御飯食べたいって。いいかな」
「まだ作ってないし、いいと思うけど。ショウくんは、お母さんに連絡してるのかしら」
「あ、お母さんの方の菜生さんと、俺の母に懇談会に行く前に確認は取りました」
「あら、さすがショウくんね。すみれ、お母さんに連絡言ってるなら、私に聞く必要はないじゃない」
「だって、知らなかったんだもん」
これは事実だ。まあ、ショウのことだしそんなとこだろうとは思ったけど。
「すみれ、バックを早く部屋に置いてきなさい」
そういえば。ずっと持ったままだった。
置いてこよっと。
私は2階の、一番奥の私の部屋に荷物を置いた。
「おぉ〜。懐かしいな、すみれの部屋」
って、この声の主は、ショウ!
「女子の部屋を勝手に見ないでよ」
「以外に片付いてるんだな」
そりゃそうでしょ。雑な私でも、そこには気をつけるわよ。
「あやめとかしおんとかをすぐ呼べるようにね」
「意外だな」
と言いながら、さっきの私の忠告を無視してジロジロ部屋を見ていた。
「なんで女子の部屋をジロジロ見る奴がモテるのかしら」
「ざんねんでした〜。すみれの部屋しか見ないもんねー」
そうだったのか。知らなかったな。
「とにかく下に降りようよ。私の荷物も置き終わったし」
「ああ、そうだな」

6日前 No.13

削除済み ★iPhone=PIVqHQpKpB

【記事主より削除】 ( 2019/03/14 17:52 )

6日前 No.14

削除済み ★aGDqCJTLNx_xEc

【記事主より削除】 ( 2019/03/14 17:52 )

5日前 No.15

削除済み @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

【記事主より削除】 ( 2019/03/14 17:58 )

5日前 No.16

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

あ、いつのまにかお母さんが帰ってきていた。
「すみれとショウくん、さっきお母さんが、ご飯作るのに時間かかるからすきなことしてて。って言ってたわよ」
「ありがとうございます。彩月さん」
「ありがと。お姉ちゃん」
お礼を言っといた。
それにしても、好きなことしといてって。
何すればいいのよ。って思っていたら、
「すみれのお姉さん。ピアノ部屋をかりていいですか」
「ええ。構わないわよ」
「ありがとうございます。それじゃあすみれ、ついてこい」
え、なんで急に私なの。
「部屋を覚えてないからついてこいって言ってるんだよ。ほら、さっさと行くぞ」
「えー、わかったよ」
「ありがとな」
そうして私たちは3階のピアノ部屋へ向かった。

5日前 No.17

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

うちのピアノ部屋って、そこらへんのピアノ教室ぐらい設備が整ってるんだよね。
防音だし、グランドピアノが2台あるし。
「おい、すみれ。何を聴きたい」
「べつになんでも」
ショウは全国の私と奏葉が出た大会で、私の次の3位の成績を収めた。
つまり、私の近所には世界一の声楽家と、日本一位から三位のピアニストがいるということ。
結構これってすごいことだと思う。
去年は結構新聞に載った。
だから、ショウのピアノはなんでも綺麗なんだ。
イケメンだから余計にね。
三位だったのは、そのときに風邪だったからだ。
風邪じゃなければ、確実に一位だったと思う。
♪〜
あ、ショウがピアノを弾き始めた。
この曲は、かの有名なベートーヴェンの「悲愴」だな。
よく弾いてるもんな。この曲。
それにしても綺麗だな。
私はこんな風には弾けないな。
すごい。
そういえば、あのドキドキは憧れとかかな。
「次はお前が弾け」
聞き惚れていたうちにもう曲は終わっていた。
何を弾こう。そうだ、あの曲を弾こう。
♪〜
私が弾いたのは、リストの「愛の夢」だ。
この曲は私が初めてショウと一緒に出たコンテストで弾いた曲だ。
たしか3歳か4歳の時に弾いたはずだ。
その頃の私は今よりももっと引っ込み思案ですごく暗かったんだ。
そんな私をなんとかしようとショウが誘ってくれたコンテストは、ショウが思った通り私を変えてくれた。
ショウのおかげで今の私がいると言っても過言ではないんだよね。
だから、この曲を選んだ。
ショウに感謝の気持ちが伝わるといいな。
そう思いながら選んだ曲を私は弾き終えた。
「相変わらず、すごいな。心がこもった演奏だな」
ショウは拍手しながらそう言った。
嬉しいな。少しは私の気持ちが伝わったと思う。
そのとき、私の携帯が鳴った。お母さんからだ。
『ご飯できたから降りてきてー!』
「わかったよ。ショウと一緒に行くね」
そう言って電話を切った。
「ショウ、ご飯できたって」
「ああ、わかった」
「じゃ、いこっか」
そう言って階段を駆け下りた。
「おいおい、急に降りるなって。落ち着きがないなあ。おおっと!」
「わっ!…。ありがと…。あの…離してくれないかな…」
「あ…。ごめん」
うわー、抱きとめてもらったのが恥ずかしくって、つい赤面しちゃった。
今まではこんなことなかったのに…。
「おい、早く降りないのか。先に行くぞ」
「ああっ!待って!」
「ゆっくり行くから次は転ぶなよ」
うう。忠告されちゃった。
そういえば、ちょっとだけどショウも顔が赤かった気がする。
なんでなんだろう。
あ、行かなくちゃ。
今度は、ゆっくりと歩いて。

5日前 No.18

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

その後は転ぶことなく無事にダイニングまで来た。
私は、まだ熱を帯びている頬をおさえながらショウを見た。
あれっ!ショウは普通に戻ってる!
ショウは何事もなかったかのような顔をして、悠然と椅子に座っている。
「あら、スミレも降りて来たわね。ショウくんも連れてって言ってたのにショウくんの方が早く来たじゃない」
「ちょっと色々あったの。気にしないで」
「あっそう。ならいいわ」
ふぅ、良かった。詳しく聞かれたら変なこと言っちゃいそうだったし。
あれ…。変なことってなんだろ。
ああ!ご飯の前に考え事をするのはやめよう!
「いっただっきま〜す」
うわー。美味しい。
ショウが久しぶりに来たから、いつもより豪華になってる。
とりあえず私は、生ハムの入ったサラダをとった。
ショウは、ステーキを最初に食べてる。
肉からって。
太らないのが不思議だな。
「そうだ、すみれ。部活どこにするか決めたか」
「ふふん、ふぁふぁふぁふぉ。(ううん、まだだよ)」
「プッ!何いってるかわかんないし」
ご飯が詰まっちゃったんだからしょうがないじゃん。
それより部活って何があったかなぁ。
「俺はピアノ部にしたぞ。お前もどうせ同じだろ」
「まあ、確かにそれだね」
ほんとは考えてなかったんだけど、どうせそれしかやりたいことはないだろうし。
「うん、私もピアノ部にする!」
「じゃあ、部活でもよろしくな」
そんな言葉を交わして、私たちの晩餐は終わった。

4日前 No.19

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

 土日は特に何もなく過ぎて、今日は月曜日。
今は部活決めを終えて、体験入部をしている。
奏芽と歌音は美術部、あやめは吹奏楽部に、しおんはいつのまにかカレカノになってた律くんが入部予定の陸上部に入るらしい。
で、私とショウはもちろんピアノ部の体験入部にした。
これからはピアノ漬けの毎日だ!
楽しみだなっ!

4日前 No.20

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

 5日間の体験入部が終わり、いよいよ本入部の日へとなった。
私とショウは、今日の放課後に入部届けを音楽室に提出する。
うちのクラスには、もう一人ピアノ部へ入部する子がいたはずだ。
名前は…
「こんにちは、菜生純恋さん。あれ、聞いてるかな。放課後はよろしくね」
ああ!思い出した。
この目の前にいる美少女だ!
名前は神田莉子ちゃんだったはず。
うん、名札に神田って書いてあるから間違いないね。
それにしても綺麗な子。
レースのシュシュをしたポニーテールがふわふわ揺れている。
「これからは部活も一緒だね。よろしく!」
私はそう言っておいた。
莉子ちゃんって、クラスの人気者…女王様みたいな存在なんだよね。
その莉子ちゃんがこんなことを言った。
「そういえば、菜生さんって佐倉さんと仲がいいよね。彼氏なのかな」
「えっ!そんなわけないじゃん!ただの幼馴染だよ!」
そう言いながらも、私の顔がどんどん熱を帯びていくのが鏡を見なくてもわかる。
「あれ、純恋ちゃん、顔赤いよ。もしかして佐倉くんを好きだったりするかな」
嘘でしょ。私があんな奴を好きになるなんて。
そんなこと絶対にない。はずなんだけど…。
「…それがわからないんだよ。好きなのかな、私。ショウのことを」
「知らないわよ。でも、好きじゃないならあんまり佐倉くんに近づかないでくれるかな。私も佐倉くんを狙ってるから」
こわっ!どすの利いた声で莉子ちゃんはそう言った。
莉子ちゃんってクラスの女王様だったりするのかな。
それだったらやばいかも。
これからは莉子ちゃんの怒りを買わないように気をつけなきゃ。
ここが女子トイレでよかったかも。
普通の教室なら、ショウがなんだかんだ言ってきそうだし。
それにまだ赤い私の顔を見られなくって済むし。
「じゃあ、私は用があるから。じゃあね〜。す・み・れ・ちゃ・ん」
最後にトイレからでてく時だけ声を明るくして莉子ちゃんは出て行った。
これからはしょうと関わる時は気をつけよう。

3日前 No.21

奏清 音々 @nenekanase ★9fCEZq0t5E_Iyz

今からは、楽しみにしていた部活だ!
私は、ショウがいないのを確認すると急いで音楽室に向かった。
莉子ちゃんに絡まれる前に。って、莉子ちゃんもおんなじ部活だったんだ!
気まずいな。
とにかく、今は部活に集中しよう。
考え事をしながら歩いていると、いつの間にか音楽室についていたようだ。
「おい、すみれ。難しい顔してるな。どうした」
ショウがそんなことを言っている背後で、莉子ちゃんが私をギロッと睨んだ。
「う、ううん…。なんでもない…」
「そうなのか。それならいいが。なんかあったら相談してくれよ」
相談したいとすれば今だけど。
当然ながら睨んでいる莉子ちゃんを前に、私がそんなことを言えるわけがない。
「う、うん…。わかってる」
とりあえずそう応えた。
これで詮索が終わるといいんだけど。
「絶対にそうするんだぞ」
そう言ってショウは自分の席に戻っていった。
ふぅ。睨んでいた莉子ちゃんも、いつの間にか人の良さそうな優しい笑顔に戻っている。
莉子ちゃんとショウの席は、部活では隣だった。
莉子ちゃんが頻繁にショウに話しかけている。
胸がちくっと傷んだ。
そんな感じで私が上の空のまま部活は終わった。

2日前 No.22
切替: メイン記事(22) サブ記事 (17) ページ: 1

 
 
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