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ミュートロギア

 ( 小説投稿城 )
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ヴァリ @merry ★evrWyqM5YY_keJ

過去スレ漁って掘り返した黒歴史を基に混ぜて再作成した小説。
対して才能もないのにやろうとするから過去ログにぶっ込まれるのです。

ま、長い目で見てやってください。

メモ2018/12/08 21:37 : ヴァリ @merry★npFq9z6WGr_keJ

【お知らせ】

ミュートロギアスピンオフ「神縁-カミユカリ-」制作決定!


────


ミュートロギア/mythologia

ギリシア語で‘神話’を意味する。


神綴学園

神歴4000年に建てられた学舎。

初等部6学年、中等部3学年、高等部3学年、大学院2学年制or4学年制の4舎に分かれている。

初等部は1学年3クラスずつ、中等部は1学年6クラスずつ、高等部は1学年12クラスずつ、大学院は2学年制が4クラス、4学年制が15クラスずつに分かれている。

大学院になると魔導学部、魔導工学部の2学部があり更に学科ごとに分かれている。


登場人物


<生徒>

{1年}

蒼井愁/Aoi Shu

紫苑祥/Shion Sho

町田紘哉/Machida Hiroya

藤井在江/Fujii Arie

現原七紀/Mihara Nanaki

加古去美/Kako Narumi

過田美羽/Sugita Miu

紫剣来夢/Shitsurugi Raimu

未野明日香/Hitsujino Asuka


{2年}

簪凪弥涼/Kazanagi Isuzu

…続きを読む(36行)

ページ: 1

 
 

ヴァリ @merry ★evrWyqM5YY_keJ

対して才能もないのにこんな学園に入学してよいものか。

首都・ミュートロギアの一画に聳え建つ、それはまあ城のような建物の重厚な門の前で青年が一人立ちすくんでいた。
異端とも言えるような輩が入学すると噂のこの学園に放られた。ほらもう周囲には美人とか中二病とか忍者みたいなやつとか変なのしかいない。

しかも門には羽が生えた人間じゃないものもいる。頭がおかしいのではなかろうか。

青年、蒼井愁はびくびくしながら門に近づいた。
しかし、人間じゃない生き物はピクリとも動かない。てかよく見たら人間と等身大の石造だ。さらに周りの奴らも愁のことなど気にする様子はなかった。


「ご入学おめでとうございます!」
「うおぁ!!」

いきなり大音量の声が響く。顔を上げると、めちゃめちゃ端正な顔立ちの男がいた。

「新入生は案内に沿って進んでください」
「あっはい」

制服を着ているということは生徒だろうか。この男も異端なのだろうか。
そんなことを考えながら愁は一歩踏み出―――――せなかった。目の前を超絶美人が通り過ぎたのである。
そうあの小学館から出版されているコミュ症の美少女レベルの美人だった。

「えー世の中にあんな美人いるんだ...」

ひとり呟く。
そんな愁に一人の男子が話しかけてきた。

「なあ、行かねえの?」
「え?」
「だって、君、全然歩こうとしねーんだもん」

そういわれてみれば、この学校の威圧感にびびって全く足は進んじゃいない。
さらに愁は誰だこいつという視線で見ていた。
話しかけてきた同じ制服の男は愁の思考を見透かしたようにまた言葉を発した。

「あー、ごめんごめん、名乗ってなかったね。俺ね、紫苑祥。君と同じ新入生。よろしく」

勝手に一人でしゃべりだす。愁は、この男テレパシーでも使っているんだろうかと思いながら名乗る。

「あ、ああ俺は蒼井愁です。よろしく」
「とりあえずさ、一緒に行かね?俺も不安なんだよね」

軽そうな見た目の男と一緒に行動することになった蒼井愁は早くも一抹の不安を感じていた。
俺、この学校で生きていけるのか、と。

3ヶ月前 No.1

ヴァリ @merry ★iPhone=cwZn7v5ePm

神歴3000年の事だった。
1人の少年の手が光り出した。目が眩むほどの光に包み込まれながら、その手には幾何学模様が刻み込まれた。
それは後の“紋章”と呼ばれるもので、その少年は何者かによって無の世界へと誘われた。そしてそこで生活を始めた。
10年経った頃だろうか、1人の女の子がやってきた。彼女も手には紋章が刻まれていた。1人だった生活は少女が来たことによって2人になった。少年は退屈することもなく、永い刻にわたりその生命を刻み続けた。少年が初めて無の世界に来てから200年ほど経った頃、少年と少女は子孫を遺し、消えた。
更にそこから数百年経つと、無の世界だったそこはたくさんの紋章と特殊能力を持った人で溢れかえった。
現在のミュートロギアである。

「無の世界とか信じらんねえな」

先程の先輩らしき男からもらったパンフレットを見ながら祥が呟く。その横顔は、複雑な心境を現していた。
見た目チャラそうなのに……と思いつつ、足を進める。
気がつくと、講堂の前に着いていた。

「いつの間にか……クラスごとに待機みたいだな」

初めて愁が自ら口を開く。
ちょっと驚いた顔で、祥が続きを紡ぐ。

「なんだ、お前から話すこともあんのな」
「一応人間だからな」
「いやそうじゃなくて。お前ずっと俺の発言に返すだけだったじゃん」
「あぁ……俺、会話を繋げるの下手でさ、とりあえず言われたことに返してれば相手が繋げてくれるかなと思ってて。んで話しかけたりしねえのよ」
「ほーん……んじゃ、また後でな!」

愁は祥と別れて、講堂の左側に行く。
クラスの人らしき人物が何人か固まっている。そこにはクラスメイトの他に、やたら背の高い男がいる。門のところにいた男とは別人のようだ。
名札には、冷水と書かれている。読み方がわからない。難しい。

「ご入学おめでとうございます!2組の皆様はこちらでの集合になります!」

俺は2組だったなあとぼんやり考えながら進んでいく。冷水という名の少年は、愁に名前を聞く。

「入学おめでとう。君はこれから神綴学園の一員だ。宜しくな。君の名は」
「前前前世」「おもしれぇじゃねえか」

ちょっと冗談めかして言ってみたら思いのほかウケたようだ。愁は自分の名を伝える。

「冗談ですよ、俺の名は蒼井愁です」
「愁くんね、よろしく。俺は冷水刻哉です。珍しい苗字だからたぶんすぐ覚えられるよ。あと他にも俺と同じクラスの男女が1人ずついるんだけど、そいつらの方が俺よりは覚えやすいと思うなあ……」
「そうなんですか?」

ニコッと笑いながら冷水刻哉と名乗った先輩が言う。

「うん、今頃は反対側で君の友達が俺の幼馴染と話してるよ。俺と似たようなことをね、今話した……俺より覚えやすい俺のクラスメイト。まぁそのうちわかるよ。じゃあまた」

愁は首を傾げながら、講堂へと足を向けた。
少年は“ひすいときや”と言った。

────

「えーと俺4組……」
愁と別れた祥は4組の集合場所へと赴いた。
そこには先刻、門のところにいた男がいた。

「4組の皆様、入学おめでとうございます。こちらで集合お願いします」

端正な顔立ちの男だ。ハーフか?と思った。
祥の番になった。花をつけてもらうやつだ。

「入学おめでとう。晴れて君も神綴学園の一員だね。これからよろしくお願い致します」
「あっよろしくお願いします。先輩はハーフですか?」
「俺は純粋な日本人だよ。よく言われるけどね」
「へぇ……」
「でも俺の幼馴染はすごく美人だしもう1人は俺より背が高いんだ。だから会えばすぐ分かるよ」
「そうなんですか……」
「あ、君の名前聞いてもいい?」
「紫苑祥です」
「祥くんか、よろしくね。俺は天野和人です。たぶん君の友達が俺の幼馴染と今話してると思うよ。同じ内容をね。じゃあまた」

祥は首を傾げながら講堂の中へと歩いた。同じ内容……?
少年は“あまのかずと”と名乗った。

3ヶ月前 No.2

ヴァリ @merry ★iPhone=cwZn7v5ePm

入学式を行っているその間、2年生と3年生は始業式を行っていた。
そのうちの一クラス、2年9組では、ざわめきが広がっている。担任が忘れ物をしたと言い職員室に消えたのだが、一向に戻ってくる気配がないのである。

「それにしてもさ、先生遅いね」
「道草食ってんのかなぁ」
「この学校、職員室と教室遠いもんね」
「でも遅すぎじゃね?」

クラスメイト達が口々に言う。既に10分は帰ってきていない。そんな中、1人の少女が立ち上がって声を上げた。

「私が様子を見に行ってくるよ!みんなは教室で待ってて!」

言うなり脱兎の如く教室を飛び出す。静まり返った教室では残されたクラスメイト達がぽかんとしていた。

「あ……」

背の高い少年の手が虚空を掴む。少女を止めようとして失敗したようで、行き場のない手が空で止まっていた。
それを見た別の少年が声をかけた。

「秋也、俺らも行くぞ」
「え、何で?あいつだけで良くない?」
「あんなんでも女だ。それにここは神綴学園だぞ。侵入者がいてもおかしくはない」
「そうだな……」

少年2人が相談している。それを見たクラスメイトの1人が声をかけた。

「あなた達も先生探しに行くの?」
「ああ、そうだが」
「万が一の場合がある。女だけで行かせるのは良くない」
「そう……危ないことはしないでね」

いや、この都市だからこそ危ないんだろうが……少年2人はそんなことを考えながら教室を出ていった。新入生の案内をしていた天野和人と冷水秋也であった。

────

一方、少女は戻ってこない担任を心配して職員棟まで走り続けていた。
入学した時は特に何も思わなかったこの敷地内だが、この時ばかりは恨んだ。何故こんなに離れているのか……

「<絶斬>!」
「<氷焔渦鎖>!」

建物に入ると、複数人の声と何かをぶつけたり切り裂いたりするような音が聞こえてくる。
嫌な予感を覚えつつ、階段の壁を蹴り上がる。漸く見えた職員室の前。担任と別の複数の教師が、黒い靄と対峙しているのが目に入った。
靄は物理攻撃は効かない。しかし、急襲だった故の焦りからだろうか、教師達は己の武器のみで闘っているせいで、圧倒的に不利だった。負傷している者も何人かいる。
少女は術式を展開した。物理攻撃が効かないなら波動系の攻撃なら効くはずだ。

「神風凪!」

電撃を流し、脚力を増大させた脚で背後の壁を蹴り靄に突進しながら台風匹敵の暴風を叩きつける。
その瞬間、少女はアッと声を上げた。教師達を防護する魔法壁を展開していなかった。
飛ばした風を打ち消そうと新たに術式を展開した時だった。

「聖なる光よ、全てのものを拒絶せん、我を守りたまえ!」

風が叩きつけられると同時に、光の防護壁を展開する。負傷した教師その他をその風圧から守る。靄は吹き飛ばされ、消滅した。
少女は背後に目を向ける。そこには少年2人が走ってくるのが見えた。

「秋也!和人!来たのね」
「秋也がさぁ、俺らも行こうって言うから」
「言ったのはお前。俺は止めようとしただけ」
「虚偽は良くねえぞ?」
「その言葉そっくり返してやるよ」

ポニーテールを揺らしながら、少女は教師達に目を向ける。重症した者はいないが、怪我を負っている教師が何人かいた。

「助かりました。えーと……カザナギさん?」
「はいそうです、2年9組所属の簪凪弥涼です」
「教室のみんなは平気?」
「わかりません置いてきました!」
「えっ……」

担任の焦り顔を他所に、生徒3人は負傷者の治療に精を出し始めた。
その数メートル先では簪凪弥涼が吹き飛ばした靄が集まって蠢き、講堂の方へと消えた。

20日前 No.3

ヴァリ @merry ★iPhone=cwZn7v5ePm

「みんなごめんねーお待たせしました」

担任と弥涼、男子二人が戻ってきた。拍手が起こる。誰かが魔法で一連の出来事を見ていたらしい。

「先生!大丈夫ですかー?」
「僕は平気。簪凪さん達が来なければたぶんまだ対峙していたと思うから助かったよ、ありがとう」
「いいえ、でも何故あんなものが?」
「分からない、恐らくどこかの警備が緩くなっていたんだろう……理事長に話してみるよ。じゃ、自己紹介でもしようか」

何事も無かったかのように、始業式の続きをする。窓側からになった。

「えーと……芦原速火です。魔法系統は火です。よろしく」

実に端的な自己紹介だ。
弥涼は密かに思っていた。ハヤヒといえば某ゲームの鬼を思い出す。うむ、あれはかなりの難易度だった。

「天野和人です。魔法系統は闇です。でも自分自身は闇ではないです!!!!」

笑い声が上がる。それと共に拍手も起こる。
弥涼は和人の自己紹介を聴きながらずっと考えていた。
「簪凪」は、江戸時代から続く、和を重んじる由緒正しい家柄だった。刀や武道を組み合わせて闘うスタイルだったが、弥涼の祖母が魔法に目醒めた。簪凪本家の一人娘だった祖母は、魔法を良しとしない当主────弥涼の曾祖父の命令で、簪凪家を出ることになった。跡取りがいなくなった本来の「簪凪」は滅んだが、祖母がそのまま簪凪姓を名乗り続けていたので私の代まで続いている。そして祖母は、ミュートロギア創立者の嫁になった。
気がつけば目の前の女の子が終わり、いよいよ簪凪弥涼の番となった。面倒だ、と思いながらも立ち上がった。

「えと、簪凪弥涼です。魔法系統は風と治癒です。元々風で去年治癒が使えるようになりました。よろしくお願いします」

クラスが再度ざわめく。
元々は人間だった生き物が魔法を使えるようになった世界だ。それ故に1人の人間が魔法を使えるのは一系統がやっとだ。
稀に二系統の魔法を操れる者が居るが指折り数える程しかいない。しかも、生命に関わる治癒魔法と来たものだから……

「二系統魔術師な上に治癒とか簪凪さんて結構すごい人?」
「さっき先生探しに行って闘うところ見たけど術式展開が異常に早かった」
「成績めっちゃ良かったりしてね」

クラスメイトが口々に言う。
弥涼は、勝手な想像してるなあとぼんやり考えていた。
幼馴染の秋也の自己紹介も終わり、暇になった弥涼はやはりぼんやりしていた。

14日前 No.4
ページ: 1

 
 
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