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死んだら織田信長の次男に転生してしまった・・?!

 ( 小説投稿城 )
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Main(pixiv) ★iGIA0QTfXV_mgE

歴史オタクの高校生が事故で死んだら織田信長の次男・織田信雄に転生してしまった話。

織田信雄は馬鹿次男として世間に有名だが、転落人生を送った歴史上の武将だったが・・・兄である信忠を生き延びさせ・・・『織田天下』を作るために戦う話。


〜pixivでも活動しています〜

メモ2018/08/18 11:15 : Main @main12★iGIA0QTfXV_mgE

〜登場人物〜


#主人公の本名は名無しです。要は話の中には出ない#


〜織田家の人間〜


北畠信雄・・・織田信長の次男。主人公。同じ母親から生まれたのは織田家の当主・織田信忠(のぶただ)といろいろ問題な妹・徳姫がいる

(最初の名前は北畠信意)


織田信忠・・・織田信長の長男。信雄の一歳年上の兄。父親と違って温厚で常識が好きなタイプ。見た目は織田信長似だけれど性格は完全に似てない。


織田信長・・・父親。破天荒で主人公を振り回す。気に入らない人間ならば親であろうが兄弟であろうが殺してやるという男。


神戸信孝・・・織田信長の三男。本当は次男だったけど、信雄のほうが信忠と同じ母親から生まれていたことがあり、三男に繰り下げられてしまった。


五徳(徳姫)・・・信長の長女、信忠・信雄の妹。徳川家康の長男・信康の正室として嫁ぐが、後々にいろいろあり・・・


千代姫・・・木造貝政の娘。信雄の側室、家臣の娘で仕事中にお茶をかけられたことで、織田家家臣に処罰されそうになったが、処罰されるのもかわいそうなので、信雄が側室として迎えることで事なきを得た。


〜北畠家の人間〜


北畠貝房・・・「かいふさ」と書いて『ともふさ』織田家に降伏した折に信雄を養子として迎える。彼自身は温厚で、体型は『馬にも乗れないくらいの肥満体』


北畠貝教・・・『とものり』と読む。北畠の当主・貝房の父だが、北畠の実権は彼が握っている。剣術の達人であり、一人で刺客を何人も殺せる腕がある。


雪姫・・・北畠貝房の妹。信雄の正室として嫁いでくる。彼の正室として嫁ぐことが困難なことになると思っている。


〜織田家の人間〜


織田忠寛・・・信意の家臣として共に北畠家にやってきた。剣に関しては信意より上。織田家一門だが、信長が彼が誰だか認識していなかった。

…続きを読む(2行)

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〜死んだら転生・・・?〜

もうさ、事故で死んだら転生するっていうのは二次創作とかだけにしてほしいと思った。

アニメのキャラクターに転生したらそれはそれで面白かったのに、よりによって、織田信長の次男として生を受けてしまった俺・・・

「ちゃせん、ちゃせん、いっしょに遊ぼう」

一つ年上の兄・信忠、今の名前は『奇妙』という不思議な名前を付けられた兄

というか、俺もおかしな名前だけど

「はい、あにうえ」

たどたどしい言葉も恥ずかしいわ、中身はれっきとした成人だし・・・

「ちゃせんは頭がよくて、うらやましいな」

(めっちゃ可愛い・・・信忠)

織田信忠。

織田信長の長男にして甲州征伐や松永久秀を攻めるための戦をこなした武将だったが、その人生はあまりにも知られなさすぎている。

織田信長が強すぎて薄れてしまった武将だ。

最期は本能寺の変で妙覚寺という寺で亡くなってしまった。

(問題は父は助けられなくても、信忠は助けて何が何でも織田天下を築きたいな・・・)

まず、信雄だけじゃ絶対に天下を取れない。

羽柴秀吉然り、徳川家康然り・・・・

正直言って頭痛くなるくらい個性が強い武将ばかりだ。

(それに、俺は養子に出されちゃうしな・・・養子先から実家に行くことなんて実質無理だし・・・それになぁ・・・)

いろいろ問題が山積みだ

『織田信長の後継者として相応しいのは織田信忠しかいない』と信長が言うほどだ。次男である自分が変に頭がよければ、【織田信行(信長の弟)の二の舞になる】

それだけは是が非でも避けたい。

「奇妙、茶筅」
その声に対して振り向くと・・・

「・・・父上」

慎重が結構高く170以上はある渋みの男が庭に立っていた

えらく不機嫌そうな様子に、兄は震えていた。

だが、俺には信長が『自分は恐ろしい男だ』と見せているような感じに見えた。


「茶筅、こっちに参れ」

「はい」

立ち上がって兄に『行ってきます』と言って父の後に続く

3ヶ月前 No.1

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〜養子という名の人質として〜


父・織田信長に呼ばれて部屋に入ると北畠貝房(きたばたけともふさ)という武将の養子として送るということを聞かされた。

まだ9歳ということから11歳までは織田家で生活しろと言われたが、11歳もそこそこ若いよな・・・と思ったが、それは言わないでおく


「茶筅、奇妙のことはどう思っておる?」

唐突に父から言われた質問

(あ〜答えミスったら死ぬな、俺)

戦国時代なんて一言が命取りなんだ。

特に織田信長なんて数年前に言ったことをぶり返して言ってくるくらいだ。

「あにうえはあにうえです。俺のあにうえですから、だいすきなあにうえです。ちちうえはあにうえのことが嫌いですか?」

まあ・・・9歳だからとぼけてみる。

「ふむ、俺は奇妙のことはどうでもよい、ただ、織田家の人間として相応しくあればいいと思っている。当主として相応しくないならば、取替えが利くからな」

(物単位で言うから信忠は一緒に死んだんだよ、アンタと居ると絶対胃がカリカリしちゃうし)

「なんなら茶筅、お前が当主でもかまわんぞ?」

(子供相手に縁起でもない質問を・・・)

「うれしいですが、イヤです。あにうえの下に着きたいです」

アンタの背を見て頑張って歩むなんて人生はなんかイヤだな・・・

織田信雄の人生は転落人生だったといえど、身分というモノに縛られることなく比較的自由に生きているようにも見えた。

「当主になるのはイヤか」

「ちちうえの後をつぐことはおれには出来ないです。おれは、子供です」

そういうと信長は笑いながら

「であるか、なら良い、11歳になったら北畠家へ養子に行ってもらうからな」

「はい」


3ヶ月前 No.2

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3ヶ月前 No.3

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〜しばしの織田家での生活〜

織田信長は生駒吉乃との間に出来た子供二人に関して『良い』と思った。

信長は子供に関しては覚えることが出来なかった。

否、覚えることは出来るが、覚えることをしなかった。

戦国乱世の人間は多くの子孫を残すために【潜在意識下】で子供を増やそうと思っていた。

信長にしてみても同じく、息子が出来損ないなら殺しても出家させてしまってもよいと思っていた。

吉乃以外の側室はみな『信長の子供を生んで織田家内で有利になるため』を考えていた。

「吉乃」
妻がいる生駒屋敷に入ると

「信長様」
小さな子供を抱えてきた吉乃がいた。

彼女は織田の居城にはいない。

吉乃が『生駒屋敷に居る前提で』と言ってきたので、それを許している。

「奇妙と茶筅はどうですか?」

「二人とも織田家で育てておる」

縁側に座ると子供を乳母に渡し、傍らに座る。

「茶筅を北畠家へ養子に出すと仰ったのは信長様ではありませんか、それを返るとは家臣たちの反感も多いのではありませんか?」

「反感があったとしても、黙らせる」

信長は出された茶を飲む

「信長様。茶筅のどこに『良い武将』になると感じたのですか?」

「・・茶筅は子供ながら戦乱の世のことを分かっている目をしている」

「戦乱の世のことを・・・ですか?」

「ああそうだ」

茶筅は戦国の世がどれだけ厳しいか分かっているところが見えた。

家臣たちに対して『誰が信用できるか』というのを選別していた。

「サルに対しては警戒心をむき出しにしておったがな」

「まあ」

息子の茶筅の目が『秀吉は警戒するに値する人間だ』という目をしていた。

「信長様、どこに行かれるのですか?」

娘・徳姫を見た後、立ち上がり

「清須に戻る。次の相手はいささか問題があるからな」

「ご武運を」

3ヶ月前 No.4

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〜永禄12年(1569年)北畠家へ〜

茶筅は織田信長の北畠征伐、もとい大河内城の戦いが行われた。

織田に従うつもりがなかった北畠家への征伐で織田方は圧倒的勝利を勝ち取った。

そして、織田信長が北畠家への和睦条件として突き出したのは

1、信長の次男である茶筅丸(織田信雄)を具房の養嗣子とすること。

2、大河内城を茶筅丸に明け渡し、具房、具教は他の城へ退去すること。

3、北畠家の家督を茶筅丸に譲ること

という織田家からは有利な条件だった。

「茶筅・・・何もいえないけど、頑張って」

兄・信忠が不安気に言ってくる。

「大丈夫です。兄上、必ず戻ってきます」

笑顔で言うが不安でしかない。

「茶筅丸様」

俺専属・・・専属じゃなくて、俺の為に父・信長がつけてくれた家臣だった。

その家臣の名前は織田忠寛(ただひろ)という者だった。

織田信長の一族の一人であるが、遠縁だったような説明を信長から受けた。

「行ってきます。兄上」

「・・行ってらっしゃい」

信忠の表情に不安げなものがあった。


茶筅は北畠家へ来たとき、家臣たちから向けられる目がさながら『いじめ』の初期段階でも受けているような気分だった。

「茶筅丸殿、我が北畠家への長旅、ご苦労であった」

養父となったのは北畠家の当主・北畠貝房だった。

(・・・すっげぇ巨体・・・)

かなりの肥満体であり、その体形では馬にも乗れないと思った。

しかし、印象は良かった。

「私には実子がいないが、娘である雪姫はおる。そなたが良ければ妻に迎えてはくれまいか」

「妻に、ですか」

「左様」

(ここで断ると家臣たちから更に冷たい目で見られるな・・・今も冷たい目で見られてるけど)

それに、養子縁組で他家に入るときは、その他家に女性がいれば女性を娶って家督を相続するのが慣わしだった。

断る必要もないと思い「はい」と承諾した。

父・信長には家臣が後々に伝えることになった。

3ヶ月前 No.5

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〜結婚、北畠家で〜(#訂正、雪姫は北畠貝房の娘ではなく、妹でした)

茶筅は北畠家へ来る前に織田家で元服(名前を改めることなど)をし名を『北畠信意』と改めた。

史実では『貝豊』と名乗ることになっていたのだが、北畠家貝房が遠慮したことにより『信意』になった。

そして、北畠家へきたときに北畠貝房の娘・雪姫と結婚した。

正室を持つのは戦国乱世では当たり前。

20歳で妻を持つのはこの世界では遅すぎる。それに、20代後半は最早適齢期である。

「・・・」
(雪姫さん、綺麗なんだけどな・・・)

綺麗な花には毒がある。とは言うが、本当にそんな感じの女性だった。

「お初にお目にかかります。雪にございます。信意様の妻として務めさせてもらいます」

厳しい眼がこちらを見てくる

(安心できないな・・・)

北畠家の人間は織田家の人間には冷たい

当たり前だが、北畠家に大勝利を収めた上に、織田家の人間が家督を相続しなければ殺されると分かればなおのこと恨みがましい眼で見てくるだろう。

この妻との生活は苦しい生活になるかもしれない。

まあ、戦国時代に生まれ変わった上に織田信長の次男として生まれたのだ、決して楽な人生ではないことを覚悟しなけばならない。

「おや、信意殿ではありませんか」

やってきたのはいつまでも実権を握っていた『北畠貝教(とものり)』が木刀を持って立っていた。

ニヤニヤ笑う貝教がいた。

「貝教様、ご無沙汰しております」

貝教は剣術の達人として名高い

敵に回したくないが、この感じは明らかに敵意と苦しめたいという思いが目からとって取れた。

「そうだ、信意殿、我が剣の相手をしてもらえんか」

「信意様」
家臣の一人である織田忠寛が戒めるように言ってくる

「織田家の人間は剣術に長けておらぬのか?貴公は確か、織田家の補佐官として織田信長公から任命されたと聞いたが・・・その力を見せてもらいたい」

(挑発的だな・・・織田家のことまで持ち出すなんてな)

北畠家内で死んでしまっても目撃者が居ない限りは『病死』扱いになる。

「・・・喜んでお受けします」

忠寛が止めてくれたけど、ここで死んでしまえば、これからの戦国乱世を生き抜いていけないと思った。

3ヶ月前 No.6

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〜困難な道のり〜

戦国時代の人間は剣に長けていないと生き残れないと思っていた。

「織田の子供が我が剣に勝てないとは情けない」

一人で何人もころせる男に15そこらの子供がどうやって勝てと・・・

「・・・信意様・・・」

忠寛がこちらを見てくる

俺は立ち上がり、前を見る

「・・・貝教様。私も行かせてもらいます」

にこやかに歩いていく。

木刀を地面に落とすようにする。貝教の目が木刀に向かう。

すぐ近くまで来たタイミングを見計らって木刀を持ち、喉元に間合いをつめる

「っつ!!」
貝教が大人げなく木刀を放ってくる

(イッテ・・・!!!)

「信意様!」
忠寛が心配そうにやってくる

「・・・大丈夫だ」

貝教は我に返りズンズンと向きを変えて歩き去って行った。


〜室内

「イタイ・・・」

「我慢を、父上が挑発したとしてもいちいち乗らなくて良いのですよ」

雪姫が手当てしてくれながらいってくる。

「貝教様の命令に逆らってはいけないだろう?俺はまだ北畠家の養子になっただけで、当主でもなんでもないのだから、その気になれば、お前が貝教様に言って俺を殺してしまっても『病死』扱いになると思うぞ」

「ご冗談を、私が信意様を殺す命令をすると?そんなことをして北畠家の名誉が傷つきます。それに、織田信長様を侮れるとは思いません。貴方様がお亡くなりになればきっと北畠家を滅ぼしてしまうでしょう」

雪姫が言ってくる

織田家がある時期はきっと平気だろう。

だが・・・

3ヶ月前 No.7

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〜北畠家と織田家〜

俺は北畠家の家督を形的に引き継いだ。

それは織田家に対する配慮もあって、貝房が俺に譲ってくれた。

北畠家の人間が冷たい視線を向けているのを俺は知っているが、織田家から付いてきた家臣は俺に万が一のことがないように守っていてくれた。

俺と結婚した雪姫は俺の話し相手になることが増えたが、雪姫は雪姫で織田家の人間から冷たい目で見られていた。

双方に仲良くなろうという気持ちが微塵もなかった。

俺は父・織田信長に呼ばれ、織田家に向かう。

「私も行かせていただきますわ」

本来なら武将の妻は伴っていかないのが戦国の世の習わしだった。

家臣たちは顔を見合わせる。

「父上の気に触れたらただではおかないんだぞ?」

信長の気性の荒さは天下一だ

「斬られたのならそこまでです。信意様の正妻として、北畠家の姫として示さなければならないことがあるのです」

雪姫の覚悟の決まった表情はちょっと危ういなと思っていた。

「分かった。雪の身に何かあれば俺も父上を止めよう」

「ありがとうございます」

本当は怖いが、信長に勝てないで『織田天下』を迎えれない




〜織田家へ

俺は馬に乗り、織田家に向かうことにした。御輿に雪姫が乗るかと思ったら、動きやすい服装に着替えて馬に乗ってきた。

女性が馬に乗るのは前世の世界ではありえるかもしれないが、この時代ではあまり見かけない。

甲斐姫とか小松姫とか後半になれば居るかもしれないが、今の時代は戦乱の世だ

「行きましょう」
雪姫がそういった後、馬で岐阜城にむかった。

「父上、兄上、ご無沙汰しております」

部屋にいた信忠に挨拶すると、信忠は笑顔で「息災か」などいわれたが、父・信長は雪姫を見ていた。

「信意、妻を連れてきて良いということは申していないが」

織田信長の眼光が鋭い

「私が勝手についてきたのです。信意様は『来るな』と言ってまいりましたが、私は信長様にお眼にかかりたかったのです。北畠家の娘として、信意様の妻として」

「・・・・」

そういうと信長はしばらく黙った後・・・

「フハハハハ!!面白い女子よ、信意よ、その妻、大事にせよ」

本当にわかんないな信長

「はい」

3ヶ月前 No.8

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〜つかの間の平穏〜

信長と信忠に挨拶した後、昔住んでいた部屋に入る。

雪姫は隣の部屋に入ることになった。

しばらくすると・・・

「信意、いるか?」

襖の前にいたのは兄・信忠だった。

「おります」
丁寧語で話さなければ『謀反を起こすのではないか』という噂が立ってしまう。

特に北畠家に行った以上、気をつけなければならない事は山ほどある。

「元気そうで何よりだ」

なんか笑顔がいい。

(この兄、可愛い・・・)

それと純粋な兄

戦国時代生き抜けない気がする・・・

「はい、兄上様もお元気そうで何よりです」

自分の前に座る信忠

「そうだ、信意、一緒に他のところに行かないか?」

「一緒に・・・?」

一緒に行動するのってあんまりいいことじゃないよな・・・

「家臣は大方、次に戦に備えて忙しいだろうし、ここにいるのは父上と父上の側室たちだけだ」

「・・・はあ」

兄に言われて断る事はできない



二人は部屋から出て歩いていると・・・

「あにうえー!あにさまー!」

部屋から出てきたのは10歳かそれ以下くらいの女の子だった。

『兄』と呼んできたことは、五徳こと後の徳姫かな

「どうした?五徳」

信忠がしゃがみこんで五徳を見る。

五徳が松平信康の正室として嫁ぐのは9歳のときだし、まだいるということは8歳くらいかな?

「あにうえが帰ってくるときいて、うれしいんです」

信忠に抱きついたあと、俺にも抱きついてくる。

五徳の容姿は全体的に母親の生駒吉乃譲りかな

「ありがとう、五徳」
頭をなでるとうれしそうにしてくれる。

守りたいわ、この笑顔

3ヶ月前 No.9

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〜つかの間の平穏と・・・〜

五徳に会った後、すぐに来たのは・・・

「信意殿、お帰りになっていたのですね」

「濃姫様」
やってきた濃姫に向かって頭を下げる

彼女は斎藤道三の娘で史実では斎藤家の壊滅の後は離縁させられたり、病死したりなどの説もあったが、離縁する事も病死することもなく、織田家の奥を担う存在だった。

それもそうだ、織田家にはまだ斎藤家の家臣がいる。

斎藤家の家臣は濃姫がいるから従っているようなものだ。

「北畠家での生活は厳しいものでしょう。上様の無理難題に振り回されて、私が戒めておきましょうか?」

「大丈夫です。私も精一杯頑張っていきますから」

「そうですか」
濃姫がそういうと、後ろの方を見る

「冬、挨拶しなさい、あなたの兄上ですよ」

『冬』と言われた少女がひょっこり出てくる。

「・・ふゆです。のぶおきさま、はじめまして」

冬姫
織田信長の次女にして、将来、蒲生氏郷という武将と結婚する事になる女の子。
更に未来には豊臣秀吉から『側室にならないか?』という話を受けたが再三に断り、蒲生家が移転されてしまった事も起こる

「はじめまして、北畠信意ともうします」

「この子の母はこの子を産んですぐに亡くなってしまいましてね、母が居ないという点では信意殿や信忠様と同じ存在になります」

「ごとくはふゆのことがすきじゃない」

「そんなこというな、五徳」
五徳を叱る信忠

「はい」
五徳も素直に謝るが、冬姫の方を見ない。

大丈夫かな・・・女の子は女の子で

「信意、他の兄弟も紹介しよう」

「はい」

信忠についていくことにした

戦の話はしばらく先になりそうだ

3ヶ月前 No.10

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3ヶ月前 No.11

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〜戦前の会議・思考〜

天主閣に来ると、父・信長が外の景色を眺めていた。

その後ろにいたのは家臣の羽柴秀吉だった。

信孝がもっといやな表情をする

「来たか」
信長は俺たちを見ると秀吉に下がらせる。

「これからお前たちに質問する」

「「「はい」」」

三人の声がハモる

「神は居ると思うか?」

(え?それ聞くこと?)

質問されて少し、困った表情をする信忠と先ほどから表情が変わらない信孝

「信長様。いいでしょうか」

「ふむ、答えよ」

信孝はキリスト教に理解があった。

まあ、信長の意思が分かるまではおおっぴらに改宗したりなどしなかったが、先ほど、懐の中にロザリオが見えた。

「神は居ると思います。天変地異などそれらは神がなさるものであると以前に聞きました。自領内にいるキリシタンは面白きことを語ります。その話を聞くに、存在していると思います」

「そうか、信忠はどうだ」

信孝の意見に対して反応なしかよ

「・・・居ると思いますが、私はなんとも・・・存在を証明できませんし・・・」

緊張した表情をする信忠。

まあ、仕方ないか、信長の眼光鋭いし

「信意はどうだ」
俺に回ってきたか・・・

「正直に申しますと、私自身は神が居るとは思っていません。しかし、信じたいと思うのならそれもよきことだと思います。個人が何を信じようとその人次第ですが・・・神を信じるくらいならば現実を信じます」

ちょっと長かったかなと思い、前を見ると・・・

「そうか、三人の意見は分かった。面白い意見は信意、お前だ、信忠はもっと自身を持て、そのような自信なさげでは織田家の当主として頼りないぞ」

「はい・・・」

「信孝、お前とは議論をしたいが、ここではやめておこう、俺がこの話をしたのはお前たちの価値観を見出したかっただけだ」

それで兄弟同士で蔑み合う展開にはなりたくない。

「信忠、お前は優柔不断で神に対しても理解ある。だが、神の名を出されてしまったら何も出来ないだろう」

「信孝、お前は神に対して理解あり、神を信仰する者は手を出さない主義だろう。しかし、それで身を滅ぼすだろう」

「信意、お前は現実主義だ、きわめて俺と考えが似ている」

やめて褒めないで、兄と信孝の前で

信孝からの気配が嫉妬みたいな気配をかもし出す。

信忠は信忠で純粋な『いいな』みたいな気配感じるし

3ヶ月前 No.12

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〜戦前の会議・一向一揆〜

織田信長にはいろんな敵がいる。

織田包囲網といわれるくらいの敵がいる。

そんな敵だらけの織田家の次男として俺は生まれたわけで、成人した織田家の子供は俺と信忠兄上、信孝の三人しかいない。

それ以外に成人しているのは叔父たちばかりだし

敵だらけの織田家だったが、浅井・朝倉攻めでその二つを壊滅させた後に現れたのは一向一揆。

未来では『越前一向一揆』と呼ばれている戦いだった。

織田信長の越前侵攻により朝倉義景は攻め滅ぼされ、朝倉氏の旧臣の多くが信長に降伏して臣従することにより、旧領を安堵された

信長は朝倉攻めで道案内役を務めた桂田長俊(前波吉継)を越前「守護代」に任命し、事実上、越前の行政・軍事を担当させた。しかし朝倉氏の中で特に重臣でもなかった長俊が守護代に任命されたことを他の朝倉氏旧臣は快く思わなかったことがあり、一向一揆が発生した。

越前一向一揆の中に『浄土真宗本願寺派(一向宗)』なる者が大半おり、信長は彼らの横暴な行動に嫌気が差し、討伐に乗る事になったらしい。

「僧共は寺で念仏だけ唱えていればよいものを、槍や剣を持って戦うとは馬鹿なものよ」

信長がイライラしながら言う。

今回のこれが初陣になるか

「して、信忠は俺と行動せよ、信意と信孝は家臣として戦う。信意は北畠衆を率いていけ、信孝に関しても同じだ」

「「はい」」

初陣でまさかの来た端阿家を率いての参戦か・・・

「信意。お前は北畠家を率いて向かった後に本陣に合流せよ」

え?俺は合流?

「信孝はそのまま、信包たちに合流せよ」

信孝が面白くなさそうな表情をする。

信孝は前線なのに、俺は本陣と合流することになるなんてそりゃ嫉妬も向けられる。




俺は部屋に戻った後、妻・雪姫が迎えてくる。

雪姫に戦に行く事を伝え、北畠家に戻る事になった。

北畠貝房にこの事を伝えると了承してくれ、織田家と北畠家の家臣を連れて越前に向かう支度を始めた。

「信意様、ご武運を」
雪姫に見送られ、甲冑を着て馬に乗る

「ああ、雪も俺の留守をよろしく頼む」

笑顔でいうと雪姫がちょっと赤くなる

「いってくる」
そういって馬を蹴る

家臣たちが後ろに続く、なんか緊張するな一軍のリーダーとして

3ヶ月前 No.13

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3ヶ月前 No.14

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〜鬼にならなければならないとき〜

南門が見えるところに本陣を構えた俺。

南門を囲うように織田軍の旗が並ぶところを見ると、なんか戦国系ゲームをやっているようだが

ここは本物だ

俺の言葉一つで大勢の人間を死に至らしめてしまう。

織田信雄がやった『伊勢攻め』のような現象を起こしてしまわないために頑張らなければ・・・

「信意様、敵は降伏しておりませんな」
丹羽長秀が言う。

自軍として父から加えられたのは。丹羽長秀をはじめ、織田信包、塙(ばん)直政、滝川一益、神戸信孝が着くことになった。

信孝は面白くなさげに椅子に座っていた。

信孝の座っている場所が俺より下座なのがイヤなのかな

「・・・無理に焦っても降伏しないだろう。父上方からも戦の命令は出されていないし」

「待っているだけでは良い結果は得られませんよ、兄上殿」

信孝のさ、完全に敵意向けるのは辞めてほしいな・・・

戦じゃないときなら良いけど、戦のときに喧嘩越しだとだめだよ

「信孝殿、結果を焦るのは命取りですぞ」

信包に言われて黙る信孝。

「上様からは『信意の行う事黙認する』とは言っておりましたが、確かに結果を残さなければなりませんね」




信長から絶大な信頼を得てしまったわけだが、これといった策は出てこない。

本願寺の人間はいまだ篭城している。

信長たちの方も手をこまねいているようだった。

「信意様!!数名の人間が南門から手を挙げて出て来ました」

出てきた面々は老若男女だった。

「・・・・」

「信意様?」

俺は心の中では迷っていた。

織田軍が圧倒的に勝利するためには・・・

老若男女が出てくる門から入る事ができるのではないかと思っていた。

(後で怒られるかもしれないし、危険だけど、やってみるか・・・)

俺は深呼吸をすると

「長秀殿、ここは任せます!」

「信意様!?」

馬に乗り、信孝を見る

「信孝!俺の事を快く思っていないのは理解している。勲功を挙げたいなら着いて来い!!」

それだけいうと、信孝がポカンとしていたが、我に返り、馬にまたがって着いてくる。

「信意様に着いていくぞ!!」

信包の言葉に気づいた兵達が立ち上がる。

3ヶ月前 No.15

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〜越前一向一揆戦果〜

越前一向一揆は織田軍の圧倒的勝利になった。

一方俺は、父・信長から猛烈に怒られはしたが、織田軍の圧倒的勝利の一環になったので、俺の罰は『織田家での謹慎』だった。

「・・・兄上殿のことを見下しておりました」

部屋に来たのは今までだったらありえない男、神戸信孝だった。

「見下されていても無理はない。お前にとって俺は『邪魔者』でしかなかっただろう」

「・・・」
信孝は無言になる

今回の戦で信孝との関係は比較的縮まったと思うが、戦争の方は圧倒的に本願寺の人間が死に絶えてしまった。

織田家が勝ち抜くためにはこれ以上、犠牲を重ねてはだめだった。

「このご時勢、そういうのは慣れっこだ、北畠家に行ったときからそういうのが当たり前だった」

そういうと信孝は

「・・・私も神戸家に行ってからはそういう目ばかり見られていました。私だけがこんな扱いで、兄上殿はきっと父上からは愛されて育てられているのだと勘違いしていました」

「父上に愛される。俺は兄上様ではないからそんなことはない。むしろ、無理難題ばかりだ」

信孝の表情が以前より明るく見えた。

「次男三男、仲良く出来たらうれしいと思っている」

そういうと

「はい、これから頑張って行きましょう」






『織田家での謹慎』とは実家に謹慎と似た感じなので、大した処分でもなかった。

北畠家ではどうなっているか気になったが、織田忠寛から何かあれば来るだろうし、問題は今のところ起こっていなさそうだった。

「あにうえと一緒にあそべるなんて、幸せです」

五徳が俺のひざの上に座ってはしゃいでいた。

五徳は翌年に松平家(後の徳川家)に嫁ぐ事になっている。

彼女は今後いろいろなことがある

『姑との不仲』なんて実際起こるのだろうか?

あの現状をかんがみるに、築山殿が織田家の姫をいじめて得になる事なんて何もないと思っていた。

「五徳、これから嫌な事があるかもしれないが、我慢も時には大事だ、私や父上が助けられないところに行ってしまうかもしれないからな」

「ふきつなこと言わないでください、あにうえ」

五徳がベシベシ俺をたたく

「痛い痛い。ごめん、五徳」

五徳と遊んでいると女中がやってくる。

「信意様、御館様がお呼びでございます」

「分かったいく、五徳の事を頼む」

「かしこまりました」

そういって廊下を歩いて本殿に向かう

3ヶ月前 No.16

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〜最凶の日〜

織田信長から呼ばれた後、本殿に向かうと嫌だったことを言われた。

「北畠家の隠居にはそろそろ退場してもらわなければならんだろう」

退場=この世から消えてもらう
という意味だった

確かに歴史上でも北畠貝教は織田家の放った刺客によって殺害されてしまう。

信意からしてみても、妻である雪姫も死んでしまいかねない行為には走りたくなかった。

「父上、それは、雪姫も処断しろということですか?」

「当たり前だろう?仇敵の妻として望むと思うか?」

「・・・それでは、濃姫様も同じではありませんか」

「濃は別だ」

「どこら辺がでしょうか」

信長が短気だというのは知っているが、生前に短気な人と何回も仕事をしていたから馴れている。

「濃は斎藤家から嫁いだときには俺を殺す覚悟でいた。今は織田家の娘や息子の養育の担当だ。お前の妻とは規模が違う」

俺の妻は別格だ、他は虫けら同然みたいな考えの信長だ。

助ける覚悟か・・・

「・・・分かりました」

俺はとりあえずうなずくと部屋に行く

それから北畠家に帰る道中、着いてきた三人の家臣に命ずる事にした

滝川雄利・長野左京亮・軽野左京進という家臣たちに北畠貝教を暗殺する命令を出し、三人の家臣が数名の暗殺者を連れて行った

俺はそのまま北畠家に行くと、妻・雪姫がいる部屋に向かう

(本当にやりたくなかったなぁ・・・戦国時代に転生してしまった以上覚悟しなければならないと思ってたけど)

「信意様」
近習としてきた織田忠寛はそばに控えて何かを言おうとしていた。

「・・・分かっている」

鬼にならなければこの時代は生き抜けない

優しいままではいけない。

人一人ころせないようでは、織田家の補佐官として立ち回れない。

『本能寺の変』で誰も救えない。

忠寛が刀を出してくる

俺はそれを掴む

襖を開けると、雪姫とその侍女がいた

俺を見るなり、侍女は身体を強張らせた

織田忠寛が侍女が逃げないように後ろに回る

雪姫は俺を見ても凛として座っていた。

戦国時代に生まれた姫はいつ何があっても凛として、家に汚名を着せないような死に方をせよと教え込まれている

そういう覚悟が痛ましいと最初は思っていた。

刀を抜いて雪姫に向けると

「雪は覚悟しておりました。信意様が織田家の人間である以上、こうなることは、貴方様は北畠家よりも織田家を取るとそう覚悟しておりました」

忠寛が震える侍女から目線をはずさなかった。

「そうか・・・」

俺は剣をおろす

「信意様」
忠寛が俺を見てくる。

「悪いが、姫を殺しても織田家には何も代わらない。私が死のうと何も変わらないからな」

「しかし、上様からは北畠家の人間は・・・」

「女一人を殺して何も変わらない。憎しみでは、何も生まれない」

刀をしまうと

「恨みたいなら恨んだままでいい。殺したいなら殺していい」

忠寛を見ると分かったのか、侍女を引っ張っていく

3ヶ月前 No.17

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〜織田家、北畠家〜

北畠貝教は織田家の人間を数名斬り殺したが、結局は織田家の人間に殺害されてしまった。

その後も続く北畠家の人間狩り

しかし、俺は北畠貝房を隠居させることにした。

はじめは織田家の家臣からは『謀反を引き起こさせられます』と諭されたが

貝房の性格上はしてこないと言った

それに、貝房は北畠家の人間数名からは快く思われていないのは熟知していた。

北畠家の人間である以上、生かしておきたくないのが織田家の考えであっただろうが

「お前たちが守ってくれるだろう?」
と家臣たちを信頼しているといえば、あながち反論も返ってこなかった。

(・・・さてと、俺は今後のためにも地盤を整えないとな)

雪姫は織田家から来た侍女がつき、信意を殺さないか監視の状態下だった。

織田家の家臣との距離を縮めるのが、一軍の将として、城の城主として頑張らなければならない任務の一つだった。

「信意様、上様からお呼び出しが」

「・・・・分かった」

そう考えているのに、信長から呼ばれるとか着いてない。

岐阜城に向けて馬で行く事にした。





織田家に着くと家臣に案内される

「信意様が参りました」

中座に座ると兄・信忠と父・信長がやってくる。

信忠がやつれているような感じだった。

「これから攻める場所は神吉城だ。信意と信孝は信忠の下、紀州征伐に向かえ」

「「はい、分かりました」」

初めて信孝と声が重なる。

その後、簡単に紀州征伐のことを聞かされたが、簡単すぎるよ、説明

その後、分からない事があったので丹羽長秀に聞くと説明してくれた。

今回の戦いも大変だな・・・と思っていると

「兄上殿、今度は無茶して突っ込まないでくださいね」

信孝がやってきて言う

「なるべく気をつける」
というと

「なるべくではなく、確実に、私が生きてしまえば信長様から激高されますので」

跡継ぎと同母兄弟の自分が死んで、近くに居た異母弟の信孝が生き残ってしまえば、信長から激しく叱咤されるという。

「気をつける」
信孝にそういうと

「本当にですよ」
と念を押される

俺は一軍の総大将となった兄・信忠を見る

「あのサル、また信忠様に媚を売っておりますな」

本当に嫌いなんだな・・・と思った

3ヶ月前 No.18

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〜秀吉との問答〜

俺は信忠と話し終わった秀吉の元に行く

「兄上殿?」
俺を見て信孝が心配そうに言ってくるが

「話をしたいだけだから先に行っていてくれ」と笑顔を向けると「変にサルに絆されないでください」と言ってくる

そんな嫌いかね

「秀吉殿」
家臣に『殿』なんて敬称を着けたのが他にばれたら変な噂になりそうだけど

「おお、信意様ではございませんか」

秀吉がわざとらしく頭を下げてくる。

「信意様もお元気そうで何よりですぞ、私のことは『サル』と呼んでくださいませ」

なんか演者みたいにその場で動く、信長からしてみれば可愛いだろうね

「まさか、秀吉殿は人生の先輩ではないですか、それに、その演技の上手さはすごいと関心しています」

俺がそういうと、秀吉がビクッとするがいつもどおりの笑顔で

「私めの行動はよく大袈裟だと柴田様からは言われます。演技に思われてしまっても無理もないと」

「秀吉殿がもし、天下を取れる状態になったらどうなされますか?」

ギリギリの会話しているけど、秀吉の腹黒さを指摘したな・・・

「そのような状況など起こりますまい」

「もしもの事ですよ、父上は多くの敵を抱えておられる。家臣の中にもそれなりに敵意を持っている人間もいてもおかしくはないでしょう。今は戦国乱世、天下人として名を馳せた源頼朝公の幕府が三代しか続かなかったなど前例はあります『もしも』のことです。秀吉殿だったらいかがなされますか?」

「・・・」
秀吉が始めて無言になる

しばらくすると・・・

「失礼します。信意様、信忠様がお呼びです」

そういわれたからにはいかなければ

「この話はまた後ほど、秀吉殿、今回の戦もよろしくお願いします」

3ヶ月前 No.19

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〜羽柴秀吉の考え〜

幼い頃、庶民の子供として生まれて苦渋ばかりなめていた人生。

いつか、出世してやるという野望を抱えていたが、どの武将も大名も農民出である自分を認めてくれることはなかった。

憎い、そう思っていた矢先にワシは生駒家の主に仕えることになった

そして、ワシは吉乃様が嫁いだ織田信長様にお仕えする事ができた。

吉乃様の生んだ子供二人は若君で、後々の織田家を担うべきお方として養育されることになった。

ワシは子供が好きだった。

若い頃からねねの兄の子と遊んだ事もあるし、それこそ、長浜城主となった今では農民の子と遊んだりしていた。

織田家の嫡子・信忠様とは幼い頃から遊び相手となった。

子供は純粋無垢で、遊び盛りでよかった。

だが、信意様は違った

子供の頃はそれなりに遊んでいたが、信忠様が遊んでくれていたときも、ワシを違う目で見ていた。

「秀吉殿」
あの声で呼ばれると、ワシは無性に身体の芯が冷たくなる。

この方の前では嘘がつけぬと

そう思ってしまう。

6歳くらいの子供にすべて堪忍してしまいかねないほど、謎の感情に駆られてしまう。

「秀吉殿は天下を取れる状態になったらどうなされますか?」

信意様からそう聞かれたとき、心臓が痛くなった。

最近、信長様に忠誠を誓う事が嫌になってきていたのだ。

信長様は誰の目があるところでも、ワシを叱咤した

それこそ、お市様が居る前でも叱咤する

ワシは、信長様に従うのが嫌になっていた

そんな矢先に信意様に言われたことが刺さった。

心の底を見られているような

信意様は穏やかな方だと言われるが、ワシの目には信意様の眼光は信長様を意識させた。

3ヶ月前 No.20

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〜家族と親戚〜

神吉城攻めは簡単に済んだ。

信忠の指示がよく、俺と信孝は後方で自軍の指揮などをしていた。

ある程度、落ち着いた後、俺は織田家補佐官として織田家にいた。

と言っても兄がいる岐阜城に帰って来た

そして、運命の日である『本能寺の変』の際、兄である信忠と信長が共に行動させないために作戦を練る事にした。

徳川家康も本能寺の変ではあるが、自分と共倒れを防ぐために子供とは別行動をしている。

短気で突拍子もないことをする信長をどのように説得するか迷いながら廊下を歩いているとき・・・・

「江様ー!!廊下を走ってはいけませんぞ!!」

廊下の逆側からそんな声が聞こえてくる

ん?と思って止まる前に飛んできた10歳くらいの女の子にぶつかる。

俺は大丈夫だったが、小さい女の子が尻餅をつく

ウワーンと泣き出した江に俺は戸惑う。

「だ、大丈夫か?」

俺が困っていると後ろから乳母らしき女性がやってくる

「信意様!ご無礼を」

慌てて俺に土下座してくる

「それはいいから」

江を渡すと「は、はい」と言って江をあやす。

江・・・浅井三姉妹の末娘で後の徳川秀忠の妻だ。

浅井三姉妹は当初、信包の城にいたが度重なる戦いなどのこともあり、岐阜に留め置かれていた

子供を託した後、俺は縁側を歩いていると・・・

「兄上殿」
聞き覚えのある声に反応して横を見ると、家臣を連れていた信孝と出会う。

「信孝、ちょうどいいところに、ちょっと相談したいことがある」

「私にですか?」
最近、信孝との距離は縮まり、共に織田政権のことを話し合えるようになった。



「信長様と信忠様の同一行動についてですか?」

部屋に入った折に、侍女がお茶を出してくる。

「兄上様は織田家の当主として実力もあらせられる。織田家の若ではない。それに、もしものことがあって跡継ぎと総裁である父上が共倒れしてしまうことがあれば、織田家は根本から揺らいでしまう」

「それは、心配しすぎなのではありませんか?」

信孝はそういってくるが、心配の種がある

「織田家には実力のある家臣が大勢いる。今まではそれらの家臣によって助けられてきた。しかしだ・・・個性が強すぎると思うのだ。特にこういっては失礼かもしれんが、羽柴殿は信頼できるとはとても思えないのだ」

俺がそういうと信孝も秀吉嫌いなのかうなずいてくる

「サルは何を考えているか分かりませぬ」

「農民上がりの人間はもっともっと上へと考える。今、秀吉殿にその心があるかは分からんが、二柱を失ったとき、サルが狼に変わるかもしれないから俺は注意しているだけなんだ、あの目はとてもサルには見えないモノを感じる」

「私が、上様に直談判するのはあまりよろしくないかと、私は褒められはしたものの、織田家の家臣に過ぎません。そこは兄上殿のお言葉なら上様は動くかと」

「ふむ・・・信孝に頼みたい事があるのだが、良いか?頼んでも」

「分かりました」
と言われ、とりあえずやりたい事の説明をする。

全部ではないが

信孝の事は信用していると言うと「ありがとうございます」と笑顔でいわれた

初めての笑顔でちょっと惚れそうだった。

3ヶ月前 No.21

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〜天正10年4月〜

本能寺の変まで後、二ヶ月弱だ・・・

俺は信孝と別れた後、信長の元にやってくる。

「信忠と俺の行動をバラバラにしたほうがよいと?」

信長にそういうと、信長は訝しげな眼で言ってくる。

「はい、織田家にもしものことがあれば、兄上様と上様は共倒れしてしまいます。どちらかが欠けても平気なように分断して行動するのが得策かと思います」

「ふむ・・・」

信長はしばらく考えた後

「信意、お前は何が視えておるのだ?」

視えてる?

何が?

「何も視えておりません。私は織田家の安泰のことを考えて思っているのです」

そういうと信長は面白おかしく笑うと

「なら、何故、戦況は有利に傾くのだ?お前が関わった戦は大勝だ」

「まぐれです」

是が非でも言わないでおくぞ・・・と思っていると

「そうか、お前が言わないならばそれでよい。信忠と別行動してみよう」

そういわれ『ありがとうございます』と言い、退出する





「兄上殿」
部屋から出ると信孝がやってくる。

「信孝」
やってきた信孝を見る。

「兄上殿の言うとおり、明智殿に言っておきました」

「分かった。ありがとう」

「はい」
そういって信孝が帰っていく

俺は明智光秀がいた部屋に行くと

「信意様、ご無沙汰しております」

信長より数倍年上の明智光秀

彼がとても『本能寺の変』を起こすとは思えないくらいの老齢だ。

だが、老齢であるが故に本能寺の変を起こしてしまった可能性もある。

「信意様、十五郎を連れてまいりました」

「ご苦労様です」

明智光秀をねぎらう。

傍らには明智光秀の息子で後の明智光慶がそこにいた。

年齢は14歳ほどだろうか、緊張した面持ちだったが、武将らしくそこに座っていた。

「明智殿のご子息は織田家に仕官する事は決まったのですかな」

そう聞くと明智光秀は首を振る。

「上様に謁見させたいのですが、上様はお忙しく、私などに裂く時間はないと言っておられまして・・・」

(謁見できない時間なんてないだろう・・・そもそも、謁見するべき人間間違えてる気がする・・・)

信長ではなく、織田家の当主である信忠に挨拶しなければならない。

「失礼ですが、光秀殿、上様に挨拶することは確かに大切かと思いますが、織田家の当主は兄上様です。上様は織田家の当主である兄上様に挨拶するのが利であると思っているのではありませんか?」

光秀に言うと八となる光秀

認知入ってるように見える・・・

「光秀殿、十五郎殿を私の側近として迎えたいのですが、よろしいですか?」

「信意様の側近にですか?」

「いずれは織田家の家臣として迎えたい。どうだ?光秀殿がよければだが」

光秀は迷ったような表情をするが・・・

「お願いいたしまする」
十五郎が頭を下げる。

3ヶ月前 No.22

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〜本能寺の変の犯人推理〜

俺は十五郎君を側近として迎えたとき、十五郎君があることを言ってきた。

「信意様に申される事ではないのですが・・・」

迷い気味に言ってきたので、俺は十五郎君を見ると

「大丈夫だ。言ってみなさい」

自分より年下の側近なんて見たことないなと思っていた。

城主やある一定の人間には『小姓』と呼ばれる者をそばにつけてよいとされているが、俺はまだ『小姓』を持っていない。

そもそも男色ではないし、そういうのに理解はあっても興味はない。

そういう眼で見たことはない。

「・・父上は以前から、呆け(#認知症のこと)が見られるのです。私が幼いことから明智家が存続するためにあちこち走りまわっています。最近はその呆けがあることからいろいろな任務を忘れてしまうことがあり・・・」

(・・・そうか、幼い息子が居れば、元服するまで老齢になっても当主になっていないと駄目だよな)

『本能寺の変』についてはいろいろな犯人が推測される。

明智光秀の独断の可能性は少ないと思われている。

だって、明智光秀が信長を殺したところで利なところが一度もない。

『お家安泰のため』という説もあった。

だが、十五郎君を側近として俺が迎えて、後々に織田家の仕官することを約束すれば『本能寺の変』なんて起こす意味はなくなっている

第二の犯人候補としては『朝廷』だ

当然、この時代の朝廷は信長によって邪険に扱われているのは眼に見えている。

だが、今の朝廷に軍を動かす事はできないはずだ。

暗殺者を差し向けようと、失敗する可能性が圧倒的にある


第三の犯人候補としては『豊臣秀吉』の可能性もある。

彼が領地取替えの場所は明智光秀の領地だ。お互い利になっている。

それに、羽柴秀吉は人の心を掴み動かす才能がある。

三つの組織が犯人候補に上がったが、朝廷が犯人にならないように俺はある対策をしなければならない。

明智光秀の独断の場合は十五郎君を明智家の当主として取り持てばなんとかなる

問題は羽柴秀吉だ・・・

彼に関しては対処の仕様がない

「信意様?」
考えこんでいるときに十五郎君が見てくる。

「ああ、なんでもない、十五郎は今年でいくつになる?」

「14にございます」

14か

そろそろ元服しても良い歳だな

「じゃあ、兄上様に織田家の家臣の一人として元服式を行って貰えるよう取り合おう」

「!?御当主様にそのような事・・・!」

「いい。一家臣だ、兄上様に謁見させればなんとかなる。明智殿も隠居できるだろう?」

「・・・ありがとうございます」

3ヶ月前 No.23

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3ヶ月前 No.24

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〜本能寺の変の前日〜

本能寺の変の前にこっちはこっちで山ほど仕事があり、参りそうになっていた。

(・・・信忠はここにいるし、父上は本能寺に入ったしな)

信長が死んでも信忠が生きているから問題ない。

考え込みながら書物を書いていると・・・・

「あっつ!!」
頭上から降ってくるように熱い

「も、申し訳ございません!!」

女中の一人が言ってくる

土下座してくるが、するならタオルくれ!

「拭き物を持ってきてくれ!謝るくらいなら!」

「は、はい」

走って行き、タオルをもってくると、手渡してくる

「不敬者!!」
俺じゃなくて重臣・織田忠寛が言う

「申し訳ございませぬ!!」

震えながら謝ってくる

「大丈夫ですか?!」

家臣が心配してくるが

「大丈夫だ大丈夫、冷やせばなんとかなる。書物も無事だ」

「この者を死刑に致しましょう!また何をしでかすか分かりません」

そういってくるが

「大丈夫だ、死んでいないからな」

それでも家臣はころすだのなんだの言っていたが、側室として迎えると無理難題を言ってみるとお互い顔を合わせたが許してくれた。




「信意様、信長様がお呼びです」

え?

「ああ、分かった」
そして、父・信長に俺が呼ばれてしまった・・・

そして俺は腹を括って本能寺の近くの妙覚寺に向かった。

3ヶ月前 No.25

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〜本能寺の変〜

俺は信長に呼ばれて本能寺に着いたのは天正10年6月2日の午後15時くらいだった。

「信意様がお見えになりました」

蘭丸に言われて部屋に通ると

「ご無沙汰しております」

信長が目の前にいたので頭を下げて挨拶する。

信長が酒を置くと俺を手招きする。

「なんでしょうか」

こんな不吉な日に呼ばれるとはなんか怖いな

「信意、お前をわざわざ岐阜から呼んだのには理由がある」

「はあ」

「今日はなぜかイヤな予感がしてな、信忠ではなく、お前を呼んだのはお前なら上手く織田家を取り持ち、信忠と信孝を支えられると思ってだな」

「・・・」

なんか死亡フラグというものが発生してないか

今までは史実の事をそのままやっていただけだ

もし、イレギュラーなことが発生したらどうしたらよいかわからない。

「一つだけ信意、お前に言うことがある」

「なんでしょう・・・」

「お前の思っていることは正しい。間違いだと思って行動しない事はするな、何事も行動してみて身になるのだ」


それからしばらく信長から人生のなんたるかの説明を受けた後、俺は妙覚寺に戻った。

運命のこの日に寝ることは出来なかったから起きていると・・・

ドカーン!!という音が聞こえてくる

「信意様!!」

間もなく襖の前にいたのは家臣の一人・織田忠寛が膝をついて言う。

「信長様のいる本能寺が燃え上がりました!!」

あの爆発音は史実では信忠に『もう俺は駄目だから逃げよ』という意味だったといわれている。

寝巻きから急いで着替えると・・・

「ノブオキサマ!!」

カタコトの日本語が聞こえてくる。

やってきたのは、信長が気に入っていた黒人の『弥助』だった。

「弥助!」
俺の近くまでやってきた弥助

「ノブナガサマから、クビを届けよと言われました」

袋に入れていたのは信長の首らしきものだった。

「これをもってノブタダさまの下に逃げよと申されておりました!!」

首だけ持って逃げたら俺が謀反人だと勘違いされそうだが・・・・

「謀反人は誰だ?!」

弥助に聞くと

「羽柴秀吉殿です!!」

「なんだと?!」

中国に居るはずの羽柴秀吉が謀反人だというのはいささかありえないと思ったが・・・

「ヒデヨシドノの大軍が本能寺に向かっていたと、ランマルサマが言ってました」

「信意様!!急ぎお逃げください!!」

後ろの方で「切腹するべきです」なんていっている人間がいたが、首を持っている状態で死ねないし、しにたくはない

「すぐに逃げるぞ!弥助もついて来い!!」

「ハイ!」

信意の指示で家臣たちが慌しく動き出す

3ヶ月前 No.26
ページ: 1

 
 
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