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人生ゲーム −運命なんて信じない−

 ( 小説投稿城 )
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夜宵ノエル @kitunesama ★d9RDrigEx7_4rx

−プロローグ−



「現実の人生にお疲れなそこの君、今とは違う新しい人生に興味はないですか?」

そんな宗教じみた言葉に、耳を傾ける人間なんてどこにいるだろうか………

「いらっしゃいませ〜新規の人ですね〜ちょっと待っててくださいね〜」

そう、こんな言葉に踊らされるなんてどうかしている………

「新しい人生に不安はあるかもですけど〜そこは安心してくださいね〜新しい人生と共にあなたには特別を差し上げますので」

しかし、それでも構わない………

「それでは新たな人生を楽しみください」

こんなクソったれた現実よりはマシだろうからな。

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夜宵ノエル @kitunesama ★d9RDrigEx7_4rx

†第一章 GAME START



「ねぇ人生ゲームって知ってる?」

「それって都市伝説の〜?」

「そうそれそれ〜なんでも現実を捨てて現実とは別な場所で別な人生を生きるってやつ〜」

「だけどそれって、ただの集団自殺とかそう言う奴なんでしょ?」

「あぁ〜もしかして古い方の噂しか知らない系?」

「え?他にもあるの、気になるじゃん」

「なんでも仮想現実で、理想の人生を過ごすとかで〜」

「なにそれ〜マジウケル〜」

また、どうでもいい話が飛び交ってる。

そんな人生を無駄にする時間があるのかと、呆れ通り越して尊敬を覚えてしまいそうだ。

「おっは〜タケル朝から勉強とか真面目だね〜」

「片桐さんは今日も朝練ですか?」

そう、目の前にいる片桐 キサラに言う。

片桐 キサラは言うなれば、事あるごとに俺のとこに来る何か?だ。

「まったく〜タケルはそっけないな〜そんなじゃ友達できないよ〜」

「別にいいですよ、友達なんて………」

「おいおい〜ダメだぞ〜友達なんていらないとか言っちゃ〜大切な青春が台無しになっちゃうんだから」

「青春なんかより、よりよい人生のために今、勉強に励んでいるんですけどね」

俺は目の前のキサラに向かってバッサリ言い放つ。

「うぅ………幼馴染が折角心配してあげてるのに………」

「なにか言いました?」

「なんでもないよーだ」

キサラはそう言ってはいるが、不機嫌そうだ。

幼馴染のよしみで構ってくれているのだろうが、俺なんかに構うよりもっと有意義なことがあるだろうに………

「そうだ、タケルあんたゲームに興味ある?」

「藪から棒に何ですか?」

「いいから、私、最近面白いゲームにハマっててあんたを誘ってあげるって言ってるの」

「いや、普通に嫌なんですけど」

「断るな、いい絶対に向かいに行くから首を洗って待ってなさいよ」

キサラはそう言って、自分の教室に戻ってしまう。

「首を洗って待っとけとか、せめて首を長くして待ってますか………」

あぁなったキサラは何があっても止まらないから、俺は諦めることにした。

1ヶ月前 No.1

夜宵ノエル @kitunesama ★d9RDrigEx7_4rx

放課後、俺は普通に帰宅しようとしたところ案の定キサラに拉致られてしまった。

「キサラもう逃げませんから、解放を要求します」

「本当?タケルは信用ないんだけどな〜」

「ここまで強制的に連れて来られて、しかも逃げたところで捕まえるでしょ」

「それもそっか」

キサラはそう言って、俺の手をあっさり放す。

解放された手がジンジン痛む。

「それより、今日遊ぶゲームなんなんです?こんな手じゃロクなゲームも遊べなさそうですけど」

俺は不満げにキサラに聞く。

「そう言えば、タケルにまだ言ってなかったっけ〜私がハマってるゲームの事」

キサラはそう言って、ひときわ大きな建物の前で止まる。

「【VirtualReality ReLIFE】名前くらいは聞いたことあるでしょ」

「まぁここに来て、その言葉を言われれば誰だってわかりますよ」

そう目の前に広がる建物こそ、ゲーム会社屈指のメーカー【νジェネレーション】本社なのだから。

【VirtualReality ReLIFE】とは、【νジェネレーション】が新たに開発してるゲームタイトルであり。

広大なVRフィールドでプレイヤーの自由に行動できる。

まさに疑似世界で新たな人生というものを体現したゲームタイトルである。

「なんでキサラがこんな場所に?」

「チッチッチ、実は私このゲームのβテストプレイヤーの一人なんだよね〜」

キサラは胸を張って答える。

「これは驚きましたね〜それではもう帰っていいですか?」

「タケル君、反応薄い!!もっと驚いてよ〜」

「いや十分驚いてたじゃないですか、それにβテストプレイヤーじゃない俺がここに居ても意味ないし」

俺がそんなことを言っていると、【νジェネレーション】本社から一人の男が歩いてきた。

「片桐 キサラ君、君で最後だけど彼が君が言ってた子かい」

その男は黒いスーツで身を纏っており、サングラスでなかなか表情が読みにくい。

「武藤さん、そうですこの子が霧崎 タケル君で自慢の幼馴染です」

キサラが紹介すると、武藤と呼ばれる男はこちらに振り向く。

「君のことは片桐 キサラ君から聞いてるよ、俺は武藤 ドウジよろしく」

「こちらこそ、霧崎 タケルです、よろしく」

「さっそくで悪いけど霧崎 タケル君、君にも【VirtualReality ReLIFE】のβテストプレイヤーになってもらいたい」

そう言って、ドウジは俺とキサラを連れ【νジェネレーション】本社の中へと案内するのだった。

1ヶ月前 No.2

夜宵ノエル @kitunesama ★d9RDrigEx7_4rx

ドウジは案内をしながら【VirtualReality ReLIFE】について色々説明してくれた。

まず、このゲームは名前通り仮想空間にて新しい人生を体験するということ。

不治の病等で人生を台無しにされた方たち、残りの人生の救済措置になればとのこと。

そして、このゲームを通して色んな人生への可能性を知ってもらおうということ。

俺はそれらを聞いて、このゲームについて興味を持ち始めていた。

「武藤さん、一つ聞いていいですか?」

俺はドウジの話を遮って、一つの疑問を聞いてみることにした。

「あぁ悪い悪いこちらばかり一方的に話してばかりで、そして聞きたいこととは?」

「なんで、俺をテストプレイヤーに?」

「何、簡単なことだよゲームの完成までに色んな人にプレイをしてもらって意見を貰いたいのさ」

「へ?それだけですか?」

「それだけってことはないさ、こちらは完成度が高いものを提供したいのだからね」

ドウジはそう言って、そして声を小さくしてこう言った。

「それに君も新しい人生ってのに興味があるんじゃないかな?」

「え?」

俺はその言葉を聞いて、ドウジの表情を見る。

しかし、やはりサングラスのせいか表情がよく読み取れない。

「タケル〜もしかして興味持ってきた〜」

キサラが笑みを浮かべながら話しかけてくる。

「そうですね、少しくらいはね」

俺はそう言って、さっきのドウジの言葉を深く考えないようにすることにした。

そして、ドウジは個室にキサラを通して、別な個室に俺を通す。

そこには、ロボットアニメで見るようなシミュレーターマシンみたいのがあった。

「タケル君は初めてだから、少し説明しよう」

ドウジはそう言って、俺をそのマシンに座らせる。

「あとはこのゴーグルを付けて、起動ボタンを押してもらえば始まるよ」

「あぁこれですね、あとは大丈夫そうです」

俺がそう言うと、ドウジは個室の扉を開ける。

「それではより良き人生を」

最後にそう言って、ドウジは退室した。

俺はドウジが退室するのを確認してから起動ボタンを押した。

1ヶ月前 No.3
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