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キミを忘れない

 ( 小説投稿城 )
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Rine @rine611 ★Android=c3kkz5h8Bz

あなたには、大切な人はいるでしょうか?
家族、友人、恋人、上司や部下────
そんな大切な人を突然病気で亡くしてしまったら?

この物語は、二人の男女が限られた時間を精一杯生きるお話です。

却説────────










命さえ枯れた世界で、貴方はこの奇譚を如何に詠みますか?

9日前 No.0
メモ2018/01/14 22:37 : Rine @rine611★Android-c3kkz5h8Bz

秋津詩音(シオン/あきつしおん)【シオン】

公立高校の1年生。6月17日生。

時限病、涙結病という先天性の病気を2種患っている。

幼馴染の連翹と付き合っている。遊戯部所属。

1年の冬休みに交通事故に巻き込まれる。命は助かるものの忘愛症候群という新たな病気を患ってしまう。

翌年、レンの誕生日に奇跡的に忘愛症候群を治すがその日に時限病のタイムリミットで命を落とす。


如月連翹(レン/きさらぎれんぎょう)【レンギョウ】

公立高校の1年生。6月16日生。

シオンの幼馴染兼彼氏。遊戯部所属。1年の夏休みにシオンと遊びに行った先で交通事故に巻き込まれる。命は助かったがシオンが忘愛症候群を発症したことで花吐き病を患う。

自身の誕生日に花吐き病は治るもののシオンを失ったことで花弁病になりシオンの誕生日に亡くなってしまう。


露草衿架(エリ/つゆくさえりか)【エリカ】

公立高校の1年生。8月31日生。

シオン、レンのクラスメイト。シオンと仲が良く、いつも気にかけていた。


三冬蘭子(ラン/みふゆらんこ)【カランコエ】

公立高校の2年生。12月8日生。

遊戯部の部長。3年前に妹を夢幻迷想黙示録症候群で失っている。

兄はシオンのクラス担任。


三冬雪翔(ユキ/みふゆゆきと)【スノードロップ】

公立高校の数学教師。2月14日生。25歳

遊戯部顧問でシオンのクラス担任。蘭子の兄。


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用語

時限病/時星霜有限性疾患(TimeLimit Disease)

産まれた際に肩に死亡日時が刻まれている先天性の病気。治療法は無い。


…続きを読む(21行)

関連リンク: 追想の愛 
ページ: 1


 
 

Rine @rine611 ★Android=c3kkz5h8Bz

私の命にはタイムリミットがある。17歳の夏に命を落とす病気だ。

“時星霜有限性疾患”────通称、時限病。先天性の病気で、肩部分に死ぬ日時が刻まれている。抗うことは出来ず治療法も無い。
そしてさらにもう1つ病気を患っている。

“涙滴採石症候群”────通称、涙結病。これも先天性の病気で流す涙が宝石になる病気だ。進行すると色彩感覚を失ってしまう。

世界でも極めて珍しい病気だ。この病気は私が10歳の時に聞かされた。
幼稚園の頃から入退院を繰り返していたせいか、小学校時代の記憶はほとんど病院だった。
学校側の配慮で、どの時間でもいいから顔を出せばその日は出席扱いにしてくれた。病院で勉強もしたし、クラスメイト達もお見舞いに来てくれた。その日あったおもしろい出来事を動画に撮って見せてくれたりもした。
つまらなくなかったけどつまらなかった。友達が来てくれるのは嬉しいし楽しい。
でも私は、普通に学校に通ってみんなと同じクラスで勉強してご飯を食べて、喧嘩したり笑い合ったりしたかった。でも小、中時代は叶わなかった。
学校という場所に行けるようになったのは高校生になってからだった………

この二種の病気を患っているおかげで親にはさんざん甘やかされて育ってきた。
欲しいものがあるならなんでも買ってあげると言われた。
だから私は両親に言った。宝石がひとつ堕ちた。お金で買うことなど不可能だと知っていながら────

『何が欲しい?言ってごらん?』『なんでも買ってあげるよ』
『お父さん、お母さん。私は────』





『命が欲しい。』

7日前 No.1

Rine @rine611 ★Android=c3kkz5h8Bz

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5日前 No.2

Rine @rine611 ★Android=c3kkz5h8Bz

「おや、しゃべっている間に入学式が終わったようだね」
「あの、ありがとうございました…」
「気にする事はないさ。そうだ、秋津さんが寝ている間に倒れた原因を調べてみたんだけど」
「?」

デスクトップPCの画面が点いている。
後で怒られるだろうけど謝ればいいやと思い、雪翔は勝手にログインしていた。

「たぶん涙結病の影響だと思う」
「……つまり、色彩感覚喪失が少し進んだということですか?」
「うん、確信はできないけど…」
「それは仕方ありません。治療法もなければ予防法もない病気ですから」
「だよね」

そのとき保健室の扉が開き、女の人が入ってきた。
保健医の麟堂縁理だ。

「あっ…」
「……三冬先生?パソコン点いてるんですが?」
「いやっ!その!」
「勝手に使うなって言ってますよね?」
「入学式で倒れた生徒の病気のこと調べてたんだ!」
「……(シャッ」

カーテンが開かれる。そこには体を起こした詩音が居る。

「あなたが具合悪くなった子ね」
「はい、秋津詩音と言います。クラスは、えーと…」
「1年5組よ、三冬先生が担任」
「えっそうなんですか?」
「あー、うん。言ってなかったね。俺が担任だからよろしく」
「「雑っ!!」」

────

教室の扉は開きっぱなしだった。
保健室から戻ってきた詩音は、自分の机を探す。顔見知りなのだろうか、既にしゃべっている生徒もいれば席について本を読む生徒、寝ている生徒がいる。
探している途中で声をかけられた。

「シオン、大丈夫か?」

幼馴染の如月連翹だ。家は隣同士、幼稚園からずっと同じところに通っている。

「うん、涙結病が少し進んだだけ」
「いやそれ大丈夫じゃねぇじゃん…」

出席番号順に座るらしい配置だが、シオンとレンの間には5人ほど居て全員席についている。
レンは自分の席にシオンを座らせる。

「レン、そんなにしなくても平気だよ」
「倒れたのさっきだぞ?また倒れられたら困るわ」
「そう?」

不意に教室の扉が開かれた。雪翔が姿を現した。

「みんなー席ついてー」

一声で生徒は席につく。全員座ったのを確認すると口を開いた。

「えーまずは入学式お疲れ様でした。そして初めまして。1年間、5組の担任を務める三冬雪翔と言います。ちなみに25歳です。よろしくお願いします」

生徒を労い、自己紹介をする。
年齢を言ったことが起因だろうか、生徒から質問攻めにされた。
一番多かったのは当然ながらこの質問だった。

「彼女いますか!」

雪翔はその質問に冷静に返した。

「彼女じゃなくて妹がいます、妹はこの学校の二年生です」

案の定驚きの声が上がる。
その後もたくさんの質問をされていたがここでは割愛しておく────

3日前 No.3
ページ: 1

 
 
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