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偶像ふぇありぃてぃる

 ( 小説投稿城 )
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春原 . @hudou728 ★3DS=RTIafwPdk3

「 あたしっ、あたし…!今日から…!アイドルに、なったんだぁ…!! 」

あたしは、今日届いたばかりの合格通知を抱き締めた。
何度も何度も読み返して、ちょっとぐちゃぐちゃになったけど。確かに今朝あたしに届いたその合格通知。
氏名欄にはっきりとした活字で、『 野宮 優輝 』。あたしの名前が刻まれている。
そんな合格通知は、『 伽野芸能事務所 』から届いた。
伽野は、今をときめくアイドルである、『 三条優理 』とか、『 樋山ミオ 』とか…。とにかく、アイドルファンにはたまらないくらいのキラキラしたアイドルが揃った事務所なのだ。
あたしもそのアイドルファンの一員…から今日、サナギがチョウになるみたいに羽ばたいた立派なアイドルだ。
数千の応募者の中から、お母さんとのカラオケ仕込みの歌と、学校のチア部仕込みのダンス、毎月買い漁るアイドルの写真集のポーズから適当に切ってきた、あたしのベストポーズ。
あたしの中じゃあたしが合格しないはずがなくて。それが今現実になって。
これでゆーりんにも会えるんだって、ミオくんにも会えるんだって…!!
あたしは浮き浮きとしながら、鼻唄を唄って…。今からでもあたしの脳内には、ぽんぽんとアイドル衣装でキラキラの笑顔で歌って、くるくるターンを決めて、キャァッと沸くファンの歓声が再生出来るくらいに嬉しくって、嬉しくってたまらなくて!

今日からあたしの、素敵なアイドルライフが始まるんだって浮かれていたあたしは、想像してなかった、なんてベタな言い回しだけど。

でも、今日がはじまりなことに変わりはなかった。

今日が、あたしの、あたしだけのお伽噺のプロローグなんだって!

メモ2018/01/06 15:55 : 春原 . @hudou728★3DS-RTIafwPdk3

>>不定期更新アイドルストーリー

_______________

# 野宮 優輝 ( ののみや ゆうき )

元気はつらつな新人アイドル。恐らく主人公。

# 三条 優理 ( さんじょう ゆうり )

とんでもないヒミツを抱えた人気アイドル。優輝の憧れの先輩。

# 樋山 ミオ ( ひやま みお )

女装キャピキャピアイドル。不思議っ子キャラで売っている。

# 永戸桜子 ( ながと さくらこ )

マネージャー。

ページ: 1


 
 

春原 . @hudou728 ★3DS=RTIafwPdk3

今日は事務所にはじめて訪れた訳だけど。
オーディションの時から変わらないその風景に、あたしは緊張感を抱いている。
そして何より今日は、早々にあたしにマネージャーさんが付くようだから。

「 …野宮さん 」

「 は、はいっ 」

ぎこちなく返事をしたあたしに、目の前の赤い眼鏡にすらりとした体型の典型的なOL系の女性は、くい、と眼鏡の位置をずらす。こういう人が眼鏡をクイッとすると、怒ってないかな…。なんて失礼にも思ってしまう。

「 …マネージャーの、永戸桜子です…。宜しくお願いします 」

「 新人アイドルのっ、野宮優輝です!えっと…永戸さん!今日から宜しくお願いします!」

永戸さんは、自己紹介を済ませれば何故か安堵したようにふぅ、と息を吐いた。
それにつられてあたしも息を吐く。

「 …もう少しで、うちの看板アイドルの樋山が帰ってきますから、ご挨拶してくださいね 」

「 ミオくん!?やったぁ、あたしミオくんの大ファンで…」

あたしがそう言いかけのまま言葉を途切れさせた瞬間、乱暴に事務所のドアが開けられた。

「 お疲れっしたぁ 」

乱暴な口調と共にひらひらと振った少年は、粉うことなき美少女。
ひらひらがたくさんついたピンクのロリータ、っていうのかな。そんなワンピースに身を包んだ少年が_多分だけど、あの樋山ミオだろう。顔を見て分かるくらいにミオくんは可愛い顔立ちをしている。けど、しゃべり方がいつもとは180度くらい違った。

普段のミオくんなら、

「 おちゅかれ〜!!もぉミオ疲れちゃったぁ、ね〜ぇっ、アイス買ってきてぇ? 」

みたいな、異星人かっていうくらいに不思議さを塗ったくった口調で喋るのに…あたしはそのミオくんの態度に唖然とした。

「 …え、樋山ミオって… 」

「 んぁ?樋山ミオならオレだけど。何か用?オレ忙しーんだよねぇ、…あんたは新人?オレは樋山ミオ。本名は樋山美好。宜しく 」

本名まで明かしたミオくん…プライベートでは美好 ( みよし ) と名乗ったそちらで呼ぶべきなのか。ていうか本名簡単に明かしすぎじゃない…!?あたしは少し戸惑いつつも、

「 野宮優輝です!新人です、宜しくお願いします! 」

そういつものテンションで挨拶を済ませた。

「 ユウキね、分かった。じゃまたね。」

そう言って手早く話を切り上げてしまったミオくんは、ひらひらと手を振って何処かに行ってしまった。そんなミオくんの背後に、あたしはぽつりと呟いた。

「 …樋山美好と、樋山ミオ…あんなに違うなんて 」

9ヶ月前 No.1
ページ: 1

 
 
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