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この物語はバッドエンドです。

 ( 小説投稿城 )
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みずき @mt621 ★iPhone=PjFydIDaL8

私は、私という存在は
この広い世界のどこにあるか
世界は知らない

だけど
貴方は私が必要と言ってくれた

その意味は
その価値は
たとえ0に近くても

私はほんの少しだけ
私という居場所を守りたくなった





「この物語はバッドエンドです。」





と言って

がっかりされても
可哀想と言われても

これが私の物語なら、
人生なら仕方ないじゃん。





__
短編でいくつか投稿します。


by みずき

関連リンク: みずき日記(..・・..*) 
ページ: 1


 
 

みずき @mt621 ★iPhone=PjFydIDaL8

短編1 「中途半端な不幸で死んだ僕の彼女」

主人公 ぽてこ
主人公ではないけどよく語る彼氏 みつる

__


世界で取り上げられている不幸な人たちは、本当に不幸なんですか?世界から手を差し伸べてもらえて応援してもらえているのに、それでも不幸ですか?
なんて、そういう人たちばかりではないですよね。誰にも気づいてもらえず苦しい思いをしてる人もいますよね。例えば僕の彼女のように。


彼女と出会ったのは彼女が死ぬ二ヶ月前のこと、学校帰りいつも通り帰っていたら急に雨が降りだした。折りたたみ傘を持っていた僕は傘を取り出し急いで帰ろうと小走りしていた。
小さな公園を通り過ぎる時、ふと目にとまったのはブランコに座ってずぶ濡れになっている女の人だった。
いつもなら、無視していたんだよね。でもなんでだろう、足が止まった。今思えば運命だったんでしょうね。

僕だけ傘を持っているのは悪いから傘をしまいこみ公園に足を踏み入れた。
え?傘を女の人に貸せ?今まで女の人とまともに会話したことのない僕にできるわけないだろ!

ええ、乱れてしまった。コホン

とりあえずその時の僕は女の人が気になって仕方がなかったんだ。
僕はうつむいている女の人に声をかけた、「大丈夫ですか?」って。そうしたら女の人はハッとしたように顔をあげ恥ずかしそうに「はい、」と言った。

すごく緊張してたけどよく覚えてる。
一目惚れだったんだ。

僕は傘を貸そうかとも思ったよ。
でも、もっと一緒にいたかった。

「よかったら、あそこで一緒に雨宿りしません?」僕は公園のベンチを指さした。あそこ、屋根があるんだよね。

正直女の人は嫌そうな顔してたと思う。
そりゃいきなり話しかけちゃったからね。
それでも笑顔で頷いてくれた。

すごく優しい人だなと思った。

27日前 No.1

みずき @mt621 ★iPhone=PjFydIDaL8

沈黙・・・

雨宿りしてから10分か15分、沈黙が続く。

(うわああ、気まずいなあ、何か話すべきかな?!どうしよどうしよ、、、)ってもう頭の中混乱してた記憶ある。

「あの、、」

女の人が声をかけてきて、僕は慌てて「あ、はい!なんでしょう?、」とこたえた。
「その制服、〇〇高校ですよね?」
「そうですけど、よく分かりましたね!」
すると女の人は笑顔で
「私、その高校の卒業生です。」
「ええ?!すごい奇遇ですね。
いつ卒業されたんですか?」
「去年ですよ〜。」

(あれ、僕が一年の時に卒業してたんだ。
でも、こんな綺麗な人いたっけな..?)

「こんな綺麗な先輩がいるなんて
僕知りませんでした!」
女の人は照れながら「もうっ」と怒った顔をしていた。それもまたいい..

僕はもっとこの人を知りたいと思った
また、次も会いたいと

けど僕はそれよりも早く気づかなければいけなかった。この人という存在を。

27日前 No.2

みずき @mt621 ★iPhone=PjFydIDaL8

まだその頃は僕と彼女は付き合っていないから、彼女のこと「女の人」なんて呼んじゃってるけど、そろそろ彼女って呼ぼうかな。女の人って言いづらいし。

それに、僕と彼女が付き合うまでそんなにもう時間はかからなかったので。

僕は最初、彼女は落ち込んでいるのかなと思っていた。雨に濡れたいほど、いや、雨から逃げる力さえもなかったのかと思っていたのだ。
でも彼女はすごく明るかった。違和感を感じてはいたけどね、無理してるんじゃないかって。けどその時の僕に何ができただろう。彼女のこと何も知らない僕は、ただ無理に明るく振る舞う彼女に対して、気付かないふりをするだけで精一杯だった。彼女が一生懸命笑顔で隠そうとするのなら、僕はそれに付き合うしかないと思った。

気づいたら、雨はもう止んでいた。

「雨、あがりましたね」
彼女は笑顔でそう言った。
僕は急に悲しくなった。僕が彼女を救いたい、いや、そんな綺麗事ではなくて、好きなんだ。
好きだから守りたい。もっと彼女を知りたい、その上で彼女のすべてを受け入れたい。

彼女との別れ際、僕は勇気をふりしぼって

「僕、あなたの事が好きです。」

沈黙という針が体中を刺すような感覚だった。
目をつぶって耐えた。ぎゅっと拳をにぎりしめて。

彼女のその時の表情はよく見ていなかった。

ただ彼女は一言僕にこう言った。

「私、ぽてこって言います。」

僕は目を開けて彼女をみた。
彼女は照れくさそうに笑っていた。

「あなたの名前も教えて?」
「み、みつるです!!」
「私、みつるくんより年上だけどいいの?」
「あなたが好きなんです!」

傘も貸す勇気がない僕がよく言えたもんだ。

まあとにかく
こうして僕たちは付き合うことになったんです。

27日前 No.3

みずき @mt621 ★iPhone=PjFydIDaL8

今思えばどうして彼女は僕を彼氏にしてくれたんだろう。深い意味はなかったのかもしれない、それでも今彼女がいない世界で僕はもう知ることができないんだ。彼女になってくれた理由を。


僕は彼氏になったのだからどこかデートに行くべきかといろいろ考えていた。
あの雨の日、連絡先を教えてもらった僕は彼女に電話してみた。

あの雨の日から3日、
彼女はどうしているだろう?

「・・・・・あ、もしもし〜」
彼女の明るい声が聞こえた。
「こんばんは。
今大丈夫ですか?」
「うん、今ちょうどお風呂から
あがったところ」
あつ〜と言いながら彼女は笑っていた。

ホッとした僕。

「ぽてこさん、どこか行きたいところないですか?今度一緒に行きませんか?」
「うわああ、デート?嬉しい!」
ぽてこさんはどうしようどうしようとすごく悩んでいたけど結局どこに行くか決まらず
僕がどこに行くか決めたのであった・・・汗

「わーありがとうみつるくん!
お祭り楽しみ!」

「僕も楽しみです!ぽてこさんの浴衣姿!!」

ぽてこさんの怒る声が携帯の向こうからきこえる。

「じゃあぽてこさん、
今度の日曜、あの公園で。」

「うん、おやすみ。みつるくん。」

彼女との初電話はこんな感じ。

26日前 No.4

みずき @mt621 ★iPhone=PjFydIDaL8

日曜日。

僕は待ち合わせ時間の15分前には待ち合わせ場所で待っているタイプだ。
この日もちょうど待ち合わせ時間の15分前に公園につき、彼女が来るのを待っていようとした。だがもうそこに彼女はいた。

彼女は僕より早く来ていたのだ。

「わわ、ぽてこさん
来るの早いですね!待ち合わせ時間、僕が間違えちゃったのかな。」

僕があわてていると

「ううん!
私、待ち合わせ時間には20分早くきちゃうタイプなんだよね〜」

と笑っていた。
早すぎだろ・・・

僕は気を取り直して

「さ、お祭り行きましょうか!」

今日のぽてこさんいつも以上に綺麗だ
浴衣姿だからかな?
僕は何度もちらちら彼女をみては1人照れていた。

「私、わたあめ食べたいな!
あとりんご飴と、イカ焼きと、はしまきも!」

彼女はるんるんとスキップしながら
僕の手をひいている。

「あ、りんご飴ありましたよー!
僕買ってきます!」

彼女はキラキラした目でりんご飴を頬張っている。
僕はスマホでその姿をパシャリ。

「あ、今撮ったでしょー!
じゃあ今度は2人ね!」

彼女はスマホを取り出し僕と並んで撮った。

「あとで、送るね。

あ、あそこにはしまきがある!今度は私が買ってくるからちょっと待ってて!」

僕はその時彼女の言葉なんて聞いていなかった。浴衣から少しはみ出た手首の傷が彼女の過去を訴えていたからだ。

僕は、彼女が遠くではしまきを買っている姿をみながら、僕にできることを考えていた。

彼女とはしまきを食べ、ゲームをし、
花火をみながら、考えた。

「今日はありがとうみつるくん。
すごく楽しかった!」

彼女はいつも通り笑っていた。

だから僕も笑った。

「僕もです。
またぽてこさんとデートできる日が楽しみです。」

家までおくると言ったけど
家は近いからいいよって断られたのでここでお別れすることにした。

思えば普通にデートしたのは
これきりだったのかもしれない。

僕は弱い。
彼女は一生懸命笑っているのに
僕は笑えない。

僕は無力だ。

24日前 No.5

みずき @mt621 ★iPhone=PjFydIDaL8

僕は、思う。


心の病を抱えてる人はどうやって治すのだろう。完治はできるのだろうか。
本人次第か、薬次第か、それとも環境次第なのだろうか。

僕に救えるのか。
だって僕は彼女の弱さを知りながら、彼女の傷を知りながら何も声をかけてあげられないのに、そんな僕に何が出来るんだろう。

彼女はどうして死にたがるんだろう。なのにどうして死なないんだろう。

どうして笑うんだろう。

僕は、何もわからなかった。

24日前 No.6

みずき @mt621 ★iPhone=PjFydIDaL8

お祭りのあとも何度か彼女とは会った。
彼女は相変わらず笑顔だったけど、
ある日彼女が一言こう言った。

「ごめんね。」

僕は、なんでごめんねと言ったのか分からなかった。

「どうしたんですか?」

彼女は泣きながら語った。

「お祭りの時、みつるくん見ちゃったよね。私の、、その、手首の傷。不愉快にさせてしまってごめんね。」

「何言ってるんですか。
僕はむしろ心配していました。無理に貴方の過去を追求したくなくて気づかないふりはしていたけど、僕は不愉快になんて思いません。本当です。」

そしてぽてこさんは、涙を流しながら笑い、「ありがとう」と言った。

僕は結局、彼女の過去は聞けなかった。彼女も教えてはくれなかった。

僕は思うんです。
いくら彼女の過去を知っても、彼女の中身を知っても彼女の苦しみまでは追いつけないと。
どこまで知っても、何を言っても、彼女の苦しみには届かないと。

みんな思うだろう。
無力なやつだと。彼女は僕のせいで死んだんだと。

その通りです。

24日前 No.7

削除済み @mt621 ★iPhone=PjFydIDaL8

【記事主より削除】 ( 2017/10/27 02:06 )

24日前 No.8

みずき @mt621 ★iPhone=PjFydIDaL8

そして二ヶ月後、

彼女は死んだ。


え?早い?
まだ大してデートもしてない?彼女の過去を知ってない?思い出を作ってない??


こっちの台詞だよ。


僕だって彼女の横にいたかった。
彼女を救いたかった。彼女とたくさんの思い出を作りたかった。
好きだったからね。


でも彼女はそれを望まなかった、それだけのことなんだよ。

みんな心の底では彼女は最後救われるものだと思っていたかもしれない。僕がそう思っていたから。

僕は心のどこかで彼女は救われると勘違いしていた。これからずっと一緒にいれるなら、ゆっくり一緒に解決していこうなんて考えていたんだ。


僕は彼女の過去なんて知らない。

ただもう知る必要も無いと思った。


なぜなら、彼女の葬式には誰一人来なかったからだ。僕は彼女の家族を見たことがない、友達の話を聞いたことがない。

それに気づいていなかった。

僕は、彼女のことしかみていなかった。
彼女の周りにあるものを、見ようとしていなかった。

僕は、もうそこにいない彼女に何度も謝った。僕じゃない誰かだったら救えたかもしれないのに、本当にごめんなさい。





そして数ヶ月後、雨の日

僕は傘をさして歩いていた。


するとあの公園が。

そこに彼女はいないのに僕は公園の中に入った。ブランコを眺めた。

でも彼女はいない。

僕は、帰ろうと振り返り歩き出した。
すると、ブランコの動く音が聞こえた。

振り返ってみると、そこにはいないはずの彼女がいた。

僕は、目を丸くして
現実なのか分からず、ただただ彼女を眺めた。彼女は泣いていた。



「みつるくん、どうして・・・。」



彼女は何度も僕の名前を呼びながら泣いている。


彼女はまた傘もささずにうつむいていた。
何か手に持っている。


僕は、彼女に話しかけた。


「ぽてこさん、風邪ひきますよ。」


僕は笑顔で彼女に話しかけた。
彼女は反応しない。

僕は何度も彼女に話しかけた。
でも彼女は反応しない。


泣いてばかりだ。


僕はふと彼女が大切そうに持っているものを見た。


そして僕は思い出した。


彼女の持っている
僕の字で書かれた『遺書』をみて


死んだのは僕の方であったことを。

19日前 No.9

みずき @mt621 ★iPhone=PjFydIDaL8

何が起こっているのか分からなかった。

けど段々と、冷たい雨が冷静さを取り戻して記憶が蘇ってきた。


死んだのは僕だ。


彼女の苦しみが僕の苦しみだったのか、
僕にも悩みがあったのか、なんて、
理由なんてひとつじゃない。
自分でもよく分からなかった。

何故死んで、何故まだここにいるのか。


ただ今彼女が目の前で泣いているのが
すごく悲しかった。

けれど嬉しかった。


彼女は僕のために涙を流してくれている


僕の死が彼女の不幸になってしまうのかもしれない。


それでも今僕にできることと言えば、


傘を貸してあげることぐらいだ。

5日前 No.10

みずき @mt621 ★iPhone=PjFydIDaL8

題名からして死んだのは彼女の方だったのに、実は僕の方だったなんて、すごいオチでしょ?

けどね決して題名は間違えてないんだ。
僕の世界の彼女は死んだ
中途半端な理由で死んだ僕が原因で。

そして彼女の世界の僕も死んだ。


僕は、ふと思ってしまったんです。

幸せとは、結果です。
幸せを求めて生きる人間は、ひとつ勘違いをしている。幸せは願っても叶わない。当然です。幸せとは後からついてくるもの。

行動した結果が不幸か幸せかの話なのです。

ただ立ち止まっていてもだめなのです。


そして僕は気づいた。

僕と出会った彼女の結果は
不幸せだと。

僕は無力で、だめな奴です。
それだけじゃない。彼女は僕に弱音を吐かないし見せない。僕にはいい所しか見せてくれない。

彼女の世界で僕は大切なものとして存在させてもらえていたが、同時に窮屈なものでもあった。

それが彼女を不幸にする結果なら


その結果に逆らった結果がこういう結末だっただけなのです。


大丈夫、僕は所詮サブキャラ。

この物語の主人公は彼女だ。

僕は所詮、彼女の悪役、疫病神でしかなかった。
そんな奴に涙を流してくれるなんて

本当に彼女は主人公にふさわしい。





ぽてこさん

貴方には素敵な未来が待っています。

だから笑ってください。


もう、傘を忘れちゃダメですよ。







みつる 遺書



4日前 No.11
ページ: 1

 
 
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