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死を見つめるもの

 ( 小説投稿城 )
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@akima ★Android=wrafVfZO60

いきものは、何だって、誰だって、いつでも、簡単に、死ぬ。


それが幼いながらに翔瑠の学んだ教訓だった。
家で死亡事故のニュースを見ながら、病室のベッドに横たわる大好きだった祖父の亡骸を見ながら、道路の隅でアリたちに運ばれていくセミの死骸を見ながら。


でも、みんな、死ぬことは、こわい。


怒りと罪悪感に歪んだ顔をした母親に首を絞められながら、月の光に照らされて眩しい雪の中に半裸で震えてうずくまりながら、酒臭い父親に髪を掴まれ強く頭を壁に打ち付けられながら。
それが物心づいた頃から翔瑠が身をもって知った恐怖だった。


死ぬことは、こわいことだ。
でも、だれでも、簡単に、死ぬ。
だから、殺すことは、ダメだとされている。

でも、殺そうとするひとは、殺しても、いい。


それが、小学六年生になった翔瑠の出した結論だった。






割れた酒瓶と並んで割れた父親の頭を踏み台にして、雪の積もったベランダでいつもより弱々しくて冷たい母親の首を、紐できつく絞めながら。

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