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私、メリー。電話をきらないでください。

 ( 小説投稿城 )
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★iFZDeAJC1b_9L1

すみません、夜遅く。
「そして私は頭がおかしくなった」を執筆している風です。
完全に行き詰まってしまったので、違うお話を書いてみようと思いました。
もしあれでしたらどっちか消します。

----

よくある怪談。
何度もいたずら電話のようにかかり、
今自分がいる場所を伝えるのだ。

「私、メリー。今あなたの後ろにいるの」

そう、最後にはこんな風に電話の向こうから、少女の声が聞こえる。
そして、後ろを振り返ると……。


「・・・・いない」

誰もいない現実をつきつけられる。
別に期待していたわけじゃないけど。
ただ、幻は存在しないってことだ。


「ねえ、電話きらないで」

「えっ?」

「電話きらないでよ、そのままよ?」

「・・・・はあ」


電話の向こうから聞こえる声はさっきよりもワントーン明るい声だ。


「電話をきったら、あなた死ぬからね」

「えっ・・・」


突然の死亡宣告。


「死にたくなければ、私とお話しなさい」


そして、突然に・・・・
強いられた謎の会話がはじまるのだった。



切替: メイン記事(27) サブ記事 (7) ページ: 1


 
 

★iFZDeAJC1b_9L1

「え、いや・・・その・・・どういうこと?」

僕がそう尋ねると、電話の相手はふふふと笑った。

「どういうこともないわ、そういうことよ」

そんな自信満々に言われても
意味がわからん・・・・・・。


「あ、あなたは、わたしの友達になったの。まったくなにを言わせるの」

「と、ともだち・・・?」


「そうよ!光栄に思いなさい、この天下の幽霊メリー様が、あなたの友達になってあげるの」

いや、なにをいってるんだ、コイツ。


「もし切ったら、あなたは死ぬ。わかってるわね?」

わかってるもなにも、こんなの脅迫じゃないか。

「・・・はあ」

ため息しかでない。

「そうと決まったら、話しなさいよ」

「なにを?」

「おもしろい話しよ!ほら、早く!」

「えぇ」

丸投げかよ!・・・しかも、幽霊が面白がる面白い話ってなんだよ。
僕はしばらく考える。

「えーっと、じゃあ一発芸をひとつ」

「なになに!一発芸って!ワクワク」

「3の倍数になると、アホになります。
 では・・・1、2、さーーーんっ」

「・・・・・・アホなの?」

いや、そういう芸だから。
真面目に突っ込まないでくれよ。

「それで、あんた、面白い話の一つや二つもないわけ?」

「いや、僕芸人じゃないし、そんなすぐに面白い話なんて思いつかないよ」

「はん、本当使えない人間ね」

「そういうあなたは、面白い話しの一つや二つ、あるんですか?」


「もっちろん、あるわよ!」

自信満々に答えるが、嫌な予感しかしない。
しかし、これはきかざるおえないだろう。

「こほん・・・・・・。この前、真っ暗な公園でいちゃいちゃしている、くそカップルがいたのよぉ!!
 ムカつくからぁ、その二人のうちの一人に電話かけたの。ぷーくすくす。ああ、落ちが面白すぎて今考えただけでも笑える」

こいつの話し方は一体何なのだろうか。

「そしたら、男の方がぁあああ超びびっちゃってぇええ、漏らしたのぉお、でゅふふふうっっっふ!
 くそビッチは、それをみて幻滅して帰っていったわ。まじざまあああああああああああ。ぷーくすくす」

相当カップルが嫌いらしい。
本当は疫病神とかなにかじゃないのだろうか。

「・・・・あはは」

一応笑っているふりをする。

「はあ、人間のくせにこれぐらい面白い話ししなさいよね?」

「ああ・・・はい」

今すぐ電話を切りたい。

4ヶ月前 No.1

★iFZDeAJC1b_9L1


「じゃあ仕方ないわね・・・不幸な話しなさいよ」

「不幸な話?」

「うん、わたし、人の不幸な話大好きなの!」

笑顔でそういうクズ・・・いや、幽霊。

「僕そのものが不幸な人間です」

「えっ、なに?あんた不幸なの?
 じゃあ不幸話一つや二つあるでしょ?
 話してごらんなさいよ」

ニヤニヤと笑うむかつく顔が自然と浮かぶ。

「5年前、俺以外、家族全員が殺人鬼に殺された」

「えーーーまじわ、わら・・・笑えないんですけど・・・」

さすがのクズもこれは笑えないらしい。


「そ、その犯人は見つかったの?」

「見つかっていない」

「そんな・・・えっと、あの、ごめん」

へこむ幽霊。

「・・・いいんだ」

「ほんとにごめんね?」

「・・・いいよ」

「ほんとのほんとに?」

「うん」

「ほんと?」

このくだり、いつまで続ければいいのか。
まあ、事実家族は5年前に殺された。
僕が公園で友達と遊んでいるときに。
何者かに襲われたのだ。

そして帰ったとき、僕は家族の死体をみた。
肉の塊のようで、家族と一瞬認識できなかった。

あの熱くこもった嫌な臭いは、今も忘れられない。

「っていうか、なんだかしらけちゃったわね。
 話す気分じゃなくなったわ。今日はもう電話切るわね。
 明日もかけるから絶対に出なさいよね」

「明日はちょっと」

「なんでよ!」

「彼女の家に泊まりで」

「殺す」

電話からきこえる声は、さきほどと違う。
どすのきいた声だった。

「え?」

「あなた今すぐ殺すわ」

「あのー、メリーさん?」

「彼女もちのリア充とかまじ死ね!バーカバーカ!」

そして、勝手にメリーは電話を切った。
一体なんなんだ。

4ヶ月前 No.2

★cQdWJzDHtJ_9L1


今日彼女の家に泊まりにいく。
両親はいないらしい。

「・・・ねえってば、きいてる?」

「え?」

目の前には彼女の顔。
僕は驚いて、後ずさる。

「もー、きいてなかったんだ」

「ああ、えっと、ごめん」

「で、夏休み、プールに行こうって話なんだけど」

「プールか…」

「なに、いや?」

「そういうわけじゃないけど」

「じゃあ、どういうわけなのよ」

プールって着替えたりするのめんどくさいし、
人がゴミのように多くて嫌なんだよな、とは言いづらい。

「いや、何にもないよ、いこう」

「・・・あっ、でもプールと一緒に、お化け屋敷も近くにあるから行こーよ」

「おばけやしき・・・?」

「えっ、なに、おばけこわいの?」

「いや・・・」

つい最近バカみたいな幽霊と出会ったから
お化け屋敷へいっても怖くない気がするんだよな、とは言いづらい。


「もう、はっきりしなよね!」

「ごめん」

「・・・じゃあ今度パフェおごってよね!それで許してあげるっ」

「わかったよ」


彼女はにっこりと微笑む。
その笑顔がなんだか眩しい。
そう思うのは、何故だろう。


そして、その日の泊まりは、特に何事もなく終わった。
詳細は秘密である。

3ヶ月前 No.3

★cQdWJzDHtJ_9L1



「あーの!!メリーですけどぉおお、リア充はいますかぁああ?」

また突然電話がかかった。
その日は家で一人勉強をしていた。
初めてメリーと電話してからおそらく一週間ぐらいたった頃だろう。


「・・・えっと、その呼び名はやめないか」

「っち」

なんでこの幽霊、いちいち喧嘩腰なんだ。

「えっえっと、えっと、チューとかしたの?」

急に照れるようにそうメリーが尋ねる。
情緒不安定なのだろうか。

「したよ」

「ひええええ、破廉恥いいいいいい!」

「・・・・もしかして、メリーさん。経験なし・・・?」

「殺す」

いや、それはおかしい。

「うう・・・・そんなことはどうでもいいわ!
 面白い話をしなさい!」

またこのパターンか。

3ヶ月前 No.4

★cQdWJzDHtJ_9L1

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3ヶ月前 No.5

★NPHj4tZIlq_HBU

上の記事ですが、フィルタで見えない人のためにちょっとだけ補足。

主人公が面白い話の例え話をします。
しかし、メリーはどこが面白いのかが意味わからない。
という話になっています。


「それのどこがおもっしろいのよ!意味わかんないわ!」

メリーは口をとがらせるようにいう。
電話越しなので、わからないが、そうしているように思えた。

「実は僕もわからない」

「なんだよ、それ」

「でも、なんとなくわかる」

「どっちですか?」

「二人は話題の中に出てくる人をお互い認識している。
 二人だけの情報を共有しあい、それに共感することにより、
 会話は面白く成り立っている。

 そう思うわけだ」

どうだ、これで納得するだろう。

「は?意味がわからないわ。
 あなたいっぺん、人生やり直したほうがいいんじゃないの?」

そこまでいうか…!?

僕はため息をついた。
僕はどうしても、このメリーという幽霊と仲良くできそうにない。
そして楽しい会話もできそうにない。

「……はあ」

「ちょっと質問していいか?」

「なに?しょうもない質問だったら……いや、なんでもないわ」

いや、そこ大事なところだから最後まで言おう。
とこのツッコミはあえていわなかった。

「お前はなんで、僕と友達になったんだ?」

「へ?」

「人間の友達なんか作ってお前は、どうする気なんだ?」

しばらくの沈黙。
言いづらいことなのだろうか?
僕はメリーが喋るのを電話越しに待った。

そう、10分、30分、1時間…。


「いや、おせーよ!!どんなけ言いにくいんだよ!?」

3ヶ月前 No.6

★lMaquE30yl_HBU



そうツッコミをいれると、ようやくメリーは口を開いた。

「え、えっと、う・・・・・。
 だって、幽霊でずっと、人を脅かすことに、飽きたんだもん!!!
 面白くないんだもん!!!つまらないから脅かしているだけで!!!
 それさえも、つまらなくなったら・・・私。

 どうしたらいいのかわからなくて」

少し泣いているようだ。

「だ、だから、誰でもいいから人間の友達がほしかったの!
 そしたら少しでも楽しくなるかと思って・・・」

いつもえらそうなメリーがこうも、おとなしそうに話していると
笑っていい場面ではないが、笑いそうになる。

「でもやっぱり、人間の友達を作ったって、面白くない。
 なんでこの世の中、こんなにつまらないのかしら」

メリーは少し吹っ切れたように、またいつもと同じような話し方に戻っていくのだった。
つまり、メリーはつまらない日常を変えようと思っているらしい。
というか、幽霊に日常なんてあるのだろうか。さっさと、昇天して、天国や地獄やらにいったらいいのではないだろうか。

「なによ、なにかいいなさいよ」

文句言いたげな僕に察しがついたのか、メリーがそういう。

「なんにもございません」

「・・・ふん、つまんない人間だわ。
 それでもあんたと話していると、まだ最悪な退屈はしのげているような気がするわ」

「あ、デレですか?」

「デレってなによ?」

「ぼっちとかいう言葉を知りながら、デレを知らないんですか?」

「ちょっと、デレってなんなの!ねえ、教えなさいってば!」

「あ、そろそろ僕寝る時間なんで、おやすみなさい」


3ヶ月前 No.7

★lMaquE30yl_HBU


翌日、携帯電話の着信音で僕は目をさました。

「ねえ、今日図書館で勉強するって約束してたでしょ。
 もう約束の時間から15分たってるんだけど」

怒った彼女の声。
ああ、まずった。そういえば、そんな約束をしていたような気がする。

僕は彼女に謝り、すぐに出かける準備をする。
そして、電話から1時間後、ようやく彼女の待ち合わせの図書館へ着く。

図書館の中を覗くと、真剣な様子で勉強をする彼女の横顔が見えた。
僕はそっと彼女に近づく。

「・・・気づいてるわよ」

「え」

「あなたがここに来た瞬間から、気づいてたの」

「・・・ごめん」

「許さない」

「どうしたら許してくれる?」

彼女はむすっとした表情で、そのあとは何も言わなかった。
ああ、だいぶ怒らせてしまったようだ。

そして、無言で勉強をする。
なんだか空気が重い。

「ねえ、あなたは、この勉強会、楽しみじゃなかったの?」

ふと彼女がそうたずねてきた。

「勉強だし・・・いや、君と会えることは楽しみだったよ。
 ただ・・・」

「ただ、なに?」

「楽しみで、昨日寝れなくて、寝坊しちゃったんだ」

「・・・本当、嘘が下手ね」

彼女がくすりと笑う。
僕もつられて笑う。

この日常が、とても幸せだって、思える。
メリーは退屈さから、外の世界へ出て行こうとする。
けれど、僕はずっとこのままがいい。

3ヶ月前 No.8

★lMaquE30yl_HBU


「てめぇのリア充話はどうでもいいんだーーーーーーーっ!!!!」

メリーからまた突然に電話がかかってきた。
いや、何も話してないけど…。

決まって深夜の2時にかけてくる。
こちらとしてはいい迷惑である。

「まったくリア充とか、この世から滅べばいいのに!!!
 このこんのこんの!」

「なんでそんなに恨むんですか?幸せそうでいいじゃないですか?」

「私は幸せが何より嫌いだ!!」

……クズだ。

「それよりも、この前、デレがなんとか言ってたわよね」

「言ってましたっけ」

「言ってたわよ!私は、その、デレとか、じゃないんだからね!!」

調べたのか。
というか、調べられるのか。

それよりもその反応が何よりデレなのだ。

「あと、私の一つお前に質問がある」

「なんですか?」

「お前は何歳なんだ?」

「えっ…」

僕は黙った。
自分でも何故だかわからない。
ただ、自分の年齢がいまいちよくわからなかったのだ。
多分、大学ぐらいの年齢。

「1、、18・・・?」

「ふんっ、私は死んだから永遠の17歳よ!」

えっ、自分の歳を言いたいがために聞いてきたのか…?
しかも誰も聞いてないのに。

「いいでしょーう?ふふーん?」

3ヶ月前 No.9

★lMaquE30yl_HBU


「わー、いいですね。えいえんの、17さい?」

「ふふーん、もっと敬っていいのよ□」

いや、年下が年上を敬えよ。

「はー、そういえばニュース板で見たんだけど」

ニュース板ってなんだよ!お前はネット住民か!?

「最近小学生のランドセルがカラフルで、なんでもありとか。
 しかもしかも、化粧して登校してくるガキんちょがいるらしいわね」

「しかも話が全くそれている…」

「なに?何か文句あるの?」

「いいえ、何もございません」

「ってか親の金で、ブランド服着てる小学生とか滑稽よねぇ!?」

急に甲高く笑うメリー。
ブランド服が着たいんだ…。

「いや、いいじゃないですか。親だって、子供が可愛くて、服を買ってるんですから。
 小学生の子が、服を見せびらかすなんて、可愛いものでしょ」

「ふんっ、どうだかねぇ!?!
 最近の子供は生意気だからねぇ!?!」

最近の子供のことをメリーは何を知っているというのだろうか。

「子供は可愛いですよ、素直で従順です」

「どこがやねん!」

「えっ、なんで関西弁!?」

「こっ、この前、私が驚かそうと思って電話したら」


……



「私メリー、今あなたの家の前にいるの」

「あなた、誰ですか?」

「私メリー」

「知らない人と話したらダメってお母さんに言われてるんで
 切りますね。あと、私の家に勝手に来ないでください。

 じゃあさよなら」






「こ、これは、発狂ものよ。
 何を、この子は言っているのかしら?
 全く怯えていないどころか、私を不審者扱いして……
 なめくさりやがって…ちくしょう…」

最近の子はすごいなと僕は思った。
ただ、このメリーというアホな幽霊にけして、驚いてはいけない。
驚いた時点で、人類は敗北なのだとそう思った。

3ヶ月前 No.10

★lMaquE30yl_HBU

「ええっと、そろそろ寝てもいいかな?」

「・・・」

「えっ、なに、その反応?」

「寝てもいいわよといったら?」

「寝ます」

「寝たらだめよといったら?」

「寝ます」

「結局寝るんじゃねええかあああ!」


そうして、僕は静かに携帯を切った。
深い闇の中、僕はまたあの日を思い出す。


「おかあさん、なんでゲーム買ってくれないの?
 …クラスのみんなは持ってるよ」

「うちはお金がないからよ。
 それにね、ゲームするならお外で遊びなさい。
 大人になったらいくらでもゲームなんてできるわ」

母の顔がぼんやりとぼかしがかかったように頭の中でうつる。
もう、はっきりとどんな顔だったのか思い出せないのだ。

でも確かこの時は、悲しそうな顔をしていたような気がする。

「うっ、外にいっても、みんなゲームするんだ…
 僕だけ、いつも仲間はずれで…なんで僕だけ…」

そう僕が泣きそうになると、ただ母は頭を撫でるだけで
なにも言わなかった。でも今思えば、母も泣いていたのかもしれない。

僕の家はとても貧乏だったから、仕方なかったのだ。
学校へ元気で通えるだけでも、僕は感謝するべきだったのだ。
でも幼かった僕はそんな気遣いや、感謝などできなかった。

僕は家に居るのが嫌になって、外へ出て行った。
公園へ行くとゲームする友達がいて、それを僕は外から観戦した。
とてもつまらなかった。

だから、途中なにも言わずに、ゆっくりと家へ帰ったのだ。


「ただいま」

むっとする、匂い。
玄関に入ると、すぐに異臭に気づいた。
そして、人の気配を感じる。
知らない誰かの。



3ヶ月前 No.11

★lMaquE30yl_HBU


そこで夢はさめた。


「ねぇ、大丈夫?すごい汗よ」

「え…」

目覚めると、そこには彼女がいた。
心配そうに僕を見ている。

「ああ、大丈夫だよ」

「そう?大丈夫そうには見えない…けど?」

「……嫌な夢をみたんだ」

「どんな夢?」

「……」

実は彼女にはまだ僕の家族が何故いないのか、話していない。
メリーの時なら、すぐに言えたのに、彼女の前で
その話はあまりしたくないのだ。

だって、その話をしたらきっと、彼女は僕を心配するだろう。
心配させたくないのだ。

「……話したくないのね、じゃあきかないわ」

彼女はにっこりと微笑んだ。

「ありがとう」

「…話したくなったらまた話してね」

「うん」

「そうだ、コーヒー飲む?」

「うん、ありがとう」

彼女は二人で買ったペアマグカップにコーヒーをいれる。
その瞬間に、淀んだ空気の部屋はコーヒーの暖かな香りに包まれた。

「……」

心地のよい、無言。
そうして、静かに時が流れた。

3ヶ月前 No.12

★lMaquE30yl_HBU

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3ヶ月前 No.13

★lMaquE30yl_HBU

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3ヶ月前 No.14

@xayakama1 ★lMaquE30yl_05Q


「アイドルになったら金をがっぽがっぽと貢いでもらえるのかしら?」

「その言い方はやめろ」

「なによ、別に夢ぐらいみたっていいでしょ。
 金持ちになったら、大豪邸に住んで、お前の頭を踏み台にしてあげるわあああおほっほほお
 おほおほごほ」

こいつは、まぎれもなく、アホだ。

「アホだと思ったな」

「あ、うん・・・あ、いや」

しまった。

「アホっていったほうが、アホなんだぞ」

なんでやたらどやってるんだよ。

「はあ……わたし……」

「なんだ、急に」

「カップラーメンが食べたい」

「食べたらいいだろ」

「あの、食べたくなる香り。ちょうどいい、お肉の角切り。
 そして、あの醤油のスープの溶け具合。

 カップラーメンは、ラーメン界の王だわ。
 こんな深夜にカップラーメンを食べるなんて、最高よ!!!!」

電話の受話器からメリーの興奮する鼻息がきこえる。
なんだか気持ち悪い。

「でも私は、幽霊。カップラーメンを食べることさえ、許されない。
 ねえ、なんでカップラーメンは、カップラーメンなの?」

なんでこいつは一人で劇を始めているんだ。

「はー、腹へった」

ツッコミどころが多くて、どうしたらいいのかわらなくなる。
幽霊はそもそもお腹が減るのか。

「カップラーメン食おう」

「えっ、食べられるのかよ!?」

「妄想で食べるんだよ、ばっかがちくしょー!!!!」


そういって、受話器からは電話が切れた音がした。
一体何を僕はみせられていたのだろう。

2ヶ月前 No.15

@xayakama1 ★lMaquE30yl_05Q


「ねえ、なんでコンビニでカップラーメンを買ったの?」

彼女がそういって、僕のコンビニの袋を不思議そうにみる。

「え、いや……食べたくなったんだ、急に、あるだろう?」

「……ふふ、そうね。あるわ」

メリーのわけのわからない、あれをみせられたせいで
カップラーメンが食べたくなってしまったのだ。
これはきっと呪いに違いない。

「ねえ、日曜日、ご飯を作りにいってもいいかしら?」

「えっ……も、もちろん!」

彼女がご飯を作ってくれる。
そういや、彼女の手料理を食べるのは久しぶりだ。
僕は嬉しさで胸を躍らせた。

「何が食べたい?」

「えっと……」


僕は、ふと昔のことを思い出した。


「今日は、誕生日だから、外食しよっか」

母がそう笑って、僕の手を引っ張った。
僕は、外食が初めてで、その時は本当に嬉しくてたまらなかった。

そして、僕と母は、お店へ向かった。しかし、お店はしまっていた。
お店のショーケースの中には、おいしそうなオムライスのサンプルが置かれていた。
そのあと、違うお店へいったのだが、やっぱりあのオムライスが食べたいとずっと、心残りだった。

そんな僕の気持ちを察したのか、母はこういった。

「次の年の誕生日には、あのお店へまた行こうね」

僕は、大きくうなづいた。


「オムライス……」

「えっ、オムライスが食べたいの?なんか、少年みたいだね」

彼女は笑った。僕もおかしくて、笑った。


2ヶ月前 No.16

★G15ztBCwdZ_cwu

すみません、ちょっと放浪していました。
よし、このお話11月までには完成させたいです!
とりあえず完成させたいです!
はたしてメリーと僕の関係は。
そして、僕の過去の関係とは。
本編のはじまりはじまりです。

---


「ばんはーす、メリーです」

「あの、本当に都市伝説のメリーさんなんですか?」

「なぬ、疑い始めたか!れっきとしたあの、都市伝説のメリー様だぞ」

「・・・」

「なんだ」

「その態度がすでにそれっぽくないんですよね」

別に疑いたいわけではないのだが、いまいち、こいつが幽霊とは思えない。
本当にどこにでもいる、見知らぬ、ぐーたら人間と話しているような感覚だ。

メリーが人間だったら。
もしそうだとしたら、僕になんの用なのだろう。

「メリーは、メリーだもん!ぷんすか!」

「はいはい」

「はー、メリーさんちょっと怒っちゃったなあ。
 きれちゃおうかなあ?」

「え」

急にワントーン声を落とすメリー。
一体なにがはじまるというんだ…!?

「・・・呪ってやろう・・・」

「え・・・!?」

「きさまの今日の晩御飯がちょうめしまずになるよう、呪ってやろう!!あはははは」

「・・・・・」

「なんだ」

「いえ、何にも」

「何がいいただげだな!私はそういう中途半端な感じが大嫌いだ!!」

「・・・・あ、ごはんがまずい。わー、すごい、メリーさんは本物だ」


「く、っくううぅ、完全にバカにしてる、うわああああ」

そういって、受話器から声が遠くなっていく。
僕は無言で電話をきった。

メリーが、何かを考えて、
この電話をしているとは思えない。

こんなことを考えている時間が無駄だ。

1ヶ月前 No.17

★G15ztBCwdZ_cwu


「ねえ、・・・ねえ、起きて」

目覚めると、彼女の顔。

「なんだか、最近起きるの遅いわね」

「・・・・まあね」

メリーが夜遅くに電話してくるからだ。

「もしかして、私と知らない人と・・・」

そう彼女が言いかけた。

「・・・ううん、なんでもない」

僕は少し罪悪感をかんじた。
別にメリーとはそういう関係ではないけれど
彼女にこの話を黙っているのは、あまりいい気持ちではなかった。

そうだ、この次の誕生日に彼女にその話を明かそう。
そしたらきっと、これからもずっと彼女と楽しく過ごすことができる。

僕の誕生日はそう、・・・明日。
明日絶対に打ち明けるんだ。

「あー、明日は楽しみだな。オムライス」

「ふふ、子供みたい」

「ははは」

そうして僕と彼女は笑いあう。
心地のいい陽だまりの中で。

1ヶ月前 No.18

@xayakama1 ★G15ztBCwdZ_cwu


「こんばんは、今日もこわ□□□い、メリーさんです。
 あなたの後ろにべったりしています!」

そんな元気のいい怖がらせ方があるか。
誕生日の当日、深夜、いつもどおりのメリーからの電話。

「あのさ、メリーさん」

「なんだい、リア充くん」

「いや、その呼び名はやめてくれないか」

「いやいや、でも、わたし、君の名前を知らないからな」

「・・・」

「・・・まあ、いいわ、それでなに?」

「僕の彼女に、メリーさんのことを言おうと思うんだけど」

そういうと、メリーはしばらく無言になった。

「別にいいけど…」

そして数分後、そう返事がかえってきた。
でも予想していたものと少し違っていたし、
どこか、ためらったような感じだった。

いつものメリーじゃないのはわかった。

「ってか、あんたの彼女にわたし紹介するとか、わたしは親かよ!」

すぐにいつものメリーに戻る。
疑問を感じたが、考えてもわかるわけもないので、僕はそれ以上は考えなかった。

「でもあんたさ。幽霊と話してるなんて、頭おかしいと思われるわよ?」

「・・・いいんだ。別に。彼女は純粋だから信じてくれる」

「うわ、きも」

「えぇ」

「いや、素直な感想です。その彼女にたいしての反応、過度な期待はしないように。
 思っていたものと違っていたとしても、彼女に八つ当たりとかマジ勘弁ですよ」

「わ、わかってるよ…!」

「それならいいんですが!さて、今日はそろそろ切ろうかな」

「あれ?」

「なに?」

いや、いつもならここでどうでもいい雑談を小一時間話すのに、
今日は意外も早く切り上げるのかと驚いてしまったのだ。

でもまた明日もこいつはかけてくる。
それなら、いいか。

いいのか?僕はこのメリーという幽霊に毒されていないか?

「じゃーな!歯磨きして寝ろよ!」

「・・・子供か」

そういって、受話器からプツリと音が消えた。

1ヶ月前 No.19

@xayakama1 ★G15ztBCwdZ_cwu


翌日。

僕の誕生日。
時刻は夜20:00。
大学の講義を終えて、彼女は僕の家へ来た。

「誕生日おめでとー!」

彼女がそういって、ケーキを机の上においた。
ケーキは生クリームがたっぷりはいっていて、
彼女の手作りだ。

僕はなんて幸せ者なんだろう。

そうして、ケーキに何本かのろうそくがたてられた。

「ねえ、あなた、何歳?」

そう彼女が優しく微笑んできいた。
けれど、その顔はどこか遠くをみているようだった。
そして、その彼女の問いにたいして僕は、混乱した。

何歳?

確か大学生・・・の歳ぐらい。

そんな会話を以前もしたのを覚えている。


「ねえ、あなた、何歳?」

もう一度彼女がそうたずねた。

今度は真顔だった。
僕は初めて、彼女に対して「不安」を感じた。
いや、どちらかというと「恐怖」に近い。

1ヶ月前 No.20

@xayakama1 ★G15ztBCwdZ_cwu


僕はその問いにたいしての答えは
正直いって「わからない」だ。

なぜ、わからないのか。
その理由を知るのがこわい。
けれど彼女は、その理由を僕に知らせようとしている。
そう思えて仕方ない。

なぜ、なぜ、なぜ。

「・・・・」

無音になった。
世界からすべて排除したかのような静けさ。

僕はそっと目を見開いた。


そこにはケーキもなく
ろうそくもなく、ただ一冊のノートがあった。

僕はそのノートをおそるおそる開いた。

1ページ、1ページゆっくりと開いた。

そこには、彼女と僕の話が綴られていた。
これは日記…なのか?
けれど、それにしては少し変だ。

会話すべて、そのノートには書かれていたからだ。
普通なら「今日は□で、□があって…」といったところを

----
「ねえ、あなた、何歳?」

もう一度彼女がそうたずねた。

今度は真顔だった。
僕は初めて、彼女に対して「不安」を感じた。
いや、どちらかというと「恐怖」に近い。
----

などと会話から、心情まで全て書き込まれている。

これは、一体なんなんだ…。

1ヶ月前 No.21

@xayakama1 ★G15ztBCwdZ_cwu


その本を読み返していくうちに、
僕の日記と思われるものの本には、
メリーとの会話、電話が抜けていることに気がついた。

なぜかは、わからない。
なにかを思い出せそうなのに、思い出せない。

僕は真っ暗闇の部屋で一人うずくまった。
さっきのケーキは、一体どこへいったんだ。
そして、ろうそくも消えた。

彼女は……。
あれ?僕に、彼女なんて……いたっけ?

そもそも彼女とはどこで出会ったんだ。
彼女は大学へ通ってるらしいが、どこの大学かはわからない。
そもそも僕は大学へ通っているのか…?
バイトとかで出会ったのか?

なんでこんなにもわからないことだらけなんだ。
なんで、なんで、なんで。
でもその答えの先を僕は知りたくない。

それだけはわかる。
静寂の中、僕のうめき声だけが聞こえる。

ここは、一体どこなんだ…。

1ヶ月前 No.22

@xayakama1 ★G15ztBCwdZ_cwu


「きいてよ……僕には、最近メリーっていう幽霊と、電話で話しているんだ。
 毎日起きるのが遅かったのは、そのせいなんだよ。

 おかしいだろう?幽霊なんてありえないと思ってるだろ?
 ああ、僕もそう思うよ。でも、メリーは幽霊っていいはるんだ……」

僕はそう独り言をつぶやいた。
いや、いるかいないかわからない彼女にそう語りかけていたのかもしれない。

大きくため息をつく。それは深い深い呼吸のようにも思えた。
僕は生きている。それだけはわかる。
これは死後の世界ではないということ。

死後の世界だったら、簡単に説明がつくのにな。
苦笑する。


その時。電話の着信音が鳴り響く。
この真っ暗闇の部屋でただ、電話のあかりだけが照らされていた。
僕はゆっくりとその電話の元へ向かう。

不在着信。

心臓が高鳴る。
自分自身のことなのに、このとき、何を思っていたのか
何を感じていたのか、よくわからなかった。

僕はその電話にでる。

「はい……もしもし」

1ヶ月前 No.23

@xayakama1 ★G15ztBCwdZ_cwu


「私、メリー!」

電話から聞こえた幽霊とは思えない、明るい声。
メリーだ。メリーはいるんだ。

僕はすぐにでもすがりたい気持ちだった。
でも、メリーにすがってどうする。
とすぐに冷静になった。

「おーい、元気してるかーい?」

「・・・」

「元気なさそうだね?」

「・・・」

「彼女には打ち明けることはできたかい?」

「・・・」

「ああ、無視かよ」

いつもどおりのメリーで、なんだか、安心する。
けれど思うように声がでない。

「ああ、そうだ」

「・・・」

「私、メリー。今、あなたの後ろにいます」

「えっ?」

電話から聞こえる声と、今後ろから聞こえる声が重なった。
僕は、心臓が止まったかと思うぐらい、恐怖で後ろを振り返ることができなかった。

1ヶ月前 No.24

@xayakama1 ★G15ztBCwdZ_cwu


「・・・恐怖で振り返ることができないのかしら?」

メリーの声が直に後ろから聞こえる。
メリーの言葉通り、僕は振り返ることができない。

「あなたはここで死ぬの。
 あなたと話すことも飽きたし。
 友達だって思いたかったけど
 あなたは私に名前を教えてくれなかった」

淡々とメリーはそう話した。
何も言い返すことができなかった。
僕は、ここで「死ぬ」のか。
なんでだろう、それでもいいかなと思える自分がいた。

けれどその思いも束の間。
あの血なまぐさい臭いを思い出した。
おかあさんや、おとうさん、みんな殺された。
あのときの臭い。

いやだ、死にたくない。
あんな風になりたくない。
どうしたらいい?心の中で、僕はそう葛藤した。


「早く思い出しなさい、今を」


1ヶ月前 No.25

@xayakama1 ★G15ztBCwdZ_cwu


僕はあの殺人事件後、ショックでまったく話せなくなった。
言葉を発することができなくなった。

叔母に引き取られるが、まったく心を開くことなく、
自分の部屋で、引きこもるようになった。
言葉も何も発することができなくなった僕は
妄想を膨らました、理想の自分の日記をつけた。
そこでだけ、僕は素晴らしい夢を見ていた。
いつの日か、それが現実と夢、区別がつかなくなってしまった。
けれど、どこかこれが夢だということはわかっていたかもしれない。
わからないことを有耶無耶にしていた。
そうすることにより、自分自身を保ってきた。

でも、今。それを引きはがされようとしていた。
完全に僕は、今までのものが夢だったということを、自覚したのだ。

夢、だったんだ。
彼女とコーヒーを飲んだ、あの日。
彼女と勉強した、あの日。
彼女と話した……

涙がこぼれ落ちる。
辛くて辛くて、痛い。本当のことなんか知りたくなかったのに。


「全部、思い出したのかしら?八尋君」


けれど、この声は幻、ではなかった。
自然に振り返った。八尋、それは僕の名前。

1ヶ月前 No.26

@xayakama1 ★G15ztBCwdZ_cwu


そこには長い黒髪と凛々しい顔立ちが印象的な少女が立っていた。
僕はその少女を知っていた。それは、僕の妄想の世界でいた、彼女だった。

「やっと振り返ったわね」

「・・・」

「話せないのね」

「・・・」

「電話では、あんなにしゃべったのに」

「・・・」

悲しそうな顔だった。
僕の頭はパニックで、感情も言葉も置いていってしまって
とても、彼女に何か声をかけるなんて、できなかった。

「わたし、あなたと会うのは初めてなの。
 それに、過去のあなたも私は知らない。
 そう、私とあなたは、他人」

そうキッパリ、彼女はいった。


1ヶ月前 No.27
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