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紡ぐ少年少女たち

 ( 小説投稿城 )
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千里 @matunogirl ★bmcMf8SVlV_yFt

とある県の一角にある高校にみんながお世話になっているお仕事をしている一人の少女がいました。その高校は県でも有名な進学校でした。

そんな少女はとある事件で変わってしまい、昔からあまり女の子からは好かれるタイプではありませんでした。それでもある程度はお友達もいた少女ですが、その事件をきっかけに、すっかり変わってしまい、今ではほとんど一人ぼっちでした。しかし、そんな少女には二人の幼なじみと個性溢れる女の子が集まりました。男の子みたいな口調で変なところイケメンな男の子のような子だったり、誰もが、遠巻きにしてしまう程の美貌を持ち合わせながらもほんの少し口調が男の子で、昔ヤンキーだった歴があるような子だったり、超弩級な天然な癖に男勝りみたいな子だったり。

そんな彼女たちの輪からさらに少女は縁で、様々な仲間と知り合いました。
その中には少女が、心惹かれる一人の少年がいました。
その少年とどうなったかって?それは読んでからのお楽しみというやつです。

これはそんな少年少女が紡ぐ一つの物語────。



クッソみたいなプロローグにお付き合い頂き、ありがとうございました。
この物語は、恋愛投稿板にあった「輪廻転生した僕らは」のリメイク版となっています。
あまりにも恋愛描写が少ないなと思いこちらに立て直させていただきました。
一部、登場人物の変更、設定の変更がありますがご了承ください。
そして、主人公が変わります。

では、お楽しみください。1人の少女が紡ぐ一つの物語を。

なお、この小説には暴力表現、流血、過激な表現があります。苦手な方はブラウザバックを推奨いたします

関連リンク: 輪廻転生した僕らは 
ページ: 1

 
 

千里 @matunogirl ★Android=W1VemU3zJF

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1ヶ月前 No.1

千里 @matunogirl ★Android=W1VemU3zJF

2話

千里が蒼や翔太の横に並ぶと、さらにあたりは賑やかになる。『やっぱり地雷さんは太田君なのかなぁ……。』『なぁんかさ、美男美女って感じでお似合いだよなぁ……』『つか太田や吉良津羨ましくね?あいつの周りモテるやつばかりじゃん。』『地雷っさぁ、調子乗ってるよねぇ、ちょっと男にもてて、蒼君や和斗君と幼馴染で、縁くんや翔太くんと仲がいいからって。イケメンお前が独占するなっての』『分かるわー、ぜってぇあいつビッチだろ』『てかみんなあいつかわいーとか言うけど、どこが?ただの無愛想な奴じゃん。あれじゃない?男の前だけいい顔するやつ。』『うわー、無いわー』
千里はこのような話には慣れたが、両隣からただならぬ殺気を感じ、「まぁまぁ、落ち着けって」と宥めながらあるく。千里が無愛想なのは信用の置いてないものの前では誰でもなので、そんなのではないのだが、女子の目からはそうは見えてないらしい。めんどくさい。

千里は内心そう思いながら、歩き続ける。
「ちーさとっ!」
「うわっ!!……危ないよ、秋良……。秋良みたいに身長でかい人に飛びつかれたら俺倒れちゃう。今は蒼が、助けてくれたから転ばなかったけど。蒼、ありがとね。」
「ごめんなさーい……」
「秋良ちゃん、気をつけてよ?」
「ちょ、蒼顔怖いから。秋良だってわざとじゃないんだからそんな顔するな。」

後ろから名前を呼びながら飛びつかれ、千里はくんっと前のめりになるが、倒れる前に隣に立っていた蒼が千里のことを助けた。千里は蒼にありがとね、と言いながら、後ろから飛びついた女子生徒────、先輩である舶来秋良の名を呼んだ。
「オハヨ、蒼くん、翔太くん。」
「おはようございます、先輩。ほんと先輩って千里のこと好きですよね」
「千里は剣道強いからね!今年も全国制覇目指せるなぁ、今年の1年生、蒼くんに、翔太くんに、和斗くんに、千里でしょ!こんなかで誰が優勝するかなぁ。」
「んー、長期戦に持ってこられるとやっぱり蒼じゃないですか?何気に蒼、強いんですよ。」
「今年はみんな結構強い子ばかりだからな、楽しみ!」

秋良は珍しく御機嫌気味に大会の話をした。
春の都大会が近いからだ。うちの学校は有名な進学校なのとともに、武道に関しては得にずば抜けて、強豪校なのだ。というのも、学校自体が勉強も運動もできる人間を作ろうというカリキュラムの元作られていて、さらに武道に関しては特に力を入れてる。

なので道場はとても大きい。
その中でも一番大きいのは────
「あ、伊織!なんだよ、薙刀部、休憩中か?」

薙刀部だ。珍しい武道ということで入る人は多いが、練習量がほかの部活と比べると、ずば抜けて多い。大抵耐えられなくなった生徒の多くが、あまり厳しくないと言われている柔道に入る。剣道も同様だった。親しみやすい分、入る人は多いのだが、やめてしまう人もいる。千里はその背中を既に何人か見送っている。
「……まぁ。」
「疲れてんなぁ、また馬鹿如一のせいか?」
「わかってるなら聞かないでくださいよ……。あの人なんとかならないですか?」
「物覚え悪好きだよなぁー」

千里はケラケラと笑いながら、目を細めて笑う。
冬木如一────。千里にとって大切な友人のひとりで、助けてもらったことが何度かある人だ。それに先輩でもある。そんな彼女はとても強かった。けれど、この目の前にいる、橘伊織という千里の同期である女に負けた。
余りにもの屈辱で今は薙刀部にて日々、練習に取り組んでいる。……試合を申し込んでは負けているのだが。

「そろそろ、終わるんで、戻ります。……みなさんは教室に行きますか?」
「そっか。んー、戻ることにしよっかな。今度薙刀部見せてもらうわー」
「そうしてください。……別に来てもいいですけど……、剣道部はどうするんですか?」
「あー?そうだなぁ、休憩中にでも見に来ることにするよ。」
「そうですか。」

千里は軽く手を振ってから、校舎へと歩く
「千里ちゃんだいぶ変わったよね、お友達が沢山増えたようで僕は嬉しいよ。」
「ほんと蒼お父さん。」
「えぇ……。」

1ヶ月前 No.2

千里 @matunogirl ★Android=W1VemU3zJF

第3話

千里が1人で教室の端の席────、窓際で窓の外を見下ろしながら ぼんやりとする。
窓の下はいつも通りの朝の風景が流れている。

部活動に勤しむもの、風紀委員の仕事に勤しむもの、友達と和気藹々としながら登校してくる風景を眺める。
ぼんやりとしていると、何かで頭を軽く叩かれるような振動があり、上を見あげるとニヤニヤと含み笑いを浮かべた悠太が立っていた。
「……なんだよ、悠太。」
「お前、HR始まってんだよ、それと、先生、な。」
「あ?……あー、わりぃわりぃ。」

千里はそう言いながら、再び窓の外へと目線を戻す。
「はぁ……ほんっと地雷は自由人だな……。お前、早めに提出しろよ、部活動どこに入るか」
「あー、悠太、俺剣道部入るから書いておいてよ、俺親いないし、サイン書いてくれる親も……居るに入るけど、近づきたくないから、お前親、よろしく……。」
「ふざっけんな!そいつに頼めよ!」
「あーもうめんどくせぇな、蒼の親に頼も。」
「ったく……保護者に頼め。」
「その保護者は……」
「ちょっと、遊原せんせ?千里ちゃんいじめないでよね。」

そんなふうにいいながら入ってきたのは蒼。千里を庇うようにすりすりと寄ってきて頭を撫でながら、きっと睨みつける。
「……。いじめてはねぇよ、部活のサインを保護者に頼めって……」
「あれ、担任の癖に知らないんですか?
千里ちゃんの両親、一応、いない事になってますよ?……大丈夫だよ、千里ちゃん。僕の親に頼んでおいてあげる。」
「ほんとっ?!わぁい!ありがとう、蒼!すき!」
「うんうん、千里ちゃんそれは本当に好きな人だけに言おうね?」

蒼の視線に少し物怖じを感じつつも悠太は、問い掛けに対し、答える。その後に頭を撫でながら、僕の親に頼んでおくよ、といいながら、微笑んだ。その後に千里がわざとらしくわぁいといいながら、好き、と言うと蒼は困ったように笑いながら、頭をわしゃわしゃと撫でる。
「え?俺蒼好きだよ、お父さんみたいだし」
「うん、知ってる、そういうふうに軽々しく好きとか言わないでね。」
「……はぁい。」
「いいこいいこ」
「……なんかすげぇバカにしてねぇ?」
「ん?してないよやだなぁ。」
千里はちぇーと言いながら再び窓の外に目を向けたのだった────。

1ヶ月前 No.3

千里 @matunogirl ★Android=W1VemU3zJF

4話

一時間目は片桐の古文の授業だった。一時間目からこれまた眠くなる授業だなぁ、と思いながら机の上に古文の用意をしようと鞄を開くと、
「げっ……」
千里はげっと、小さく言葉を零す。
隣のヤツに見せてもらえればいいが、あいにく隣は女子だ。それに男だとしても信用してない奴と机をくっつけて見せてもらうぐらいなら、死んだ方がましだ、と思ってしまっている説があるので、千里は立ち上がると、隣のクラスに移動をする。
「蒼ー!」
「……?千里ちゃん、どうしたの?」
「古文の教科書、忘れちった、貸して?」
「千里ちゃんが忘れるなんて、珍しいね、寝落ちした?」
「あはは……、んな事ねぇんだけど……。古文ってことすっかり忘れててよ、入れ忘れてた。」
「うん、いいよ。貸してあげる。」
「ありがと、蒼お父さん」
「ほんといつから僕は千里ちゃんのお父さんなのさ……。まぁ、僕も千里ちゃんは娘とか妹みたいなものだけどね……」

千里が苦笑しながら、受け取り、お父さん、と言うと蒼は苦笑しながらも千里の事を娘とか妹みたいなものだと
答える。「ならいーじゃん、」と千里がケラケラと笑いながら談笑していると。

「ちーさとちゃん!おはよぉ、今日も可愛いねえ、」
のらりくらりとした話し方をしながら、千里に対し、話しかける男がいた。
「げっ……縁……、悪い、蒼!俺教室に戻る!」
そう言いながら千里は顔を歪めながら、教室を慌ただしく出ていく。

縁楔。
中学の頃、諸事情で私立から公立に転校した時、知り合った────、いや。同じクラスの隣の席になったことがある男だ。千里はどうもこの男が苦手だ。
なにか裏表がありそうな、と言うより、とても恐ろしい一面を隠している────。そんな気がしてならない。中学の頃はそんなことは思わなかったが、高校から始めたバイトという名の本業を始めた途端、そんな気がしてきた。
そして最近は、千里の中でのブラックリスト(危険人物)の1人だ。そして彼はどうもやけに蒼と仲が悪い。蒼は俺の友達、伊織のことが好きだ。肝心の伊織には、どうやら勘違いをされていて、困っているようだが。

それはともかく。
縁楔────。千里は何やら彼が隠してる気がしてならず、距離を置こうと、決めていたのだった────

1ヶ月前 No.4

千里 @matunogirl ★Android=W1VemU3zJF

5話

古文の授業が始まり、蒼の教科書を開いた。開くまでは良かった。しかし、千里は蒼の教科書を借りようとか思った自分を怨みたくなる思いでいっぱいだった。それぐらい蒼の古文の教科書は落書きまみれだった。
「かの夏目漱石はI LOVE YOUをなんと訳した?…………。
じゃあ、そこで、蒼の教科書を見て笑いを堪えるのに一生懸命な、地雷」

そう言いながら黒板の文字をこんこんと叩く。
「ふぁい?!夏目漱石が、I LOVE YOUをなんと略したか、ですか。……いや、"月が綺麗ですね"ですよね、それ普通に考えて。簡単すぎて反吐が出るんですけど、質問するならもっと難しいのよ越してくださいよ。」
「……いや、正解なんだが……ううん……もう少し真面目に授業受けろ。」

珍しく授業に出てることもあり、あまり強く言えない片桐の態度に千里はクスクスと小さく笑いながら、また席につく。その後も変わらず授業が進められていく。

しかし、数分後千里は船を漕ぎ始めていた。理由は心地のよいそよ風と、暖かな太陽。黒板を鳴らすチョークの音、それからなんとも言えない片桐の上手い朗読。寝るなという方が無理な話だ。
「おい、地雷。起きろ。」
「……あれ、俺寝てました?」
「ガッツリな。……珍しく授業に出たと思えばこれか?ん?地雷。」
「いやぁ、連日捜査が……って何言わせんだよ、あー、片桐の声眠気さそう……」
「お前なぁ……いい加減にしろよ……」

千里が一瞬で周りを見ると、どうやら授業は、とっくのとうに終わったようで、周りは騒がしい。
「授業終わりましたー?てか終わってますよねー、じゃあ、俺屋上行きます!」
「いい加減にしろっていってんだろ……、」
「やだなぁ、片桐せんせ、俺の中学の頃からの授業サボリ癖なんて、知ってて推薦したんじゃないですかぁ、それでもいいから来てくれって頭下げたのそっちじゃないですか!まぁ断りましたけど!!」

ケラケラと可笑しそうに笑っているが、その瞳の奥にあるはずの光は宿らない。断りましたけど、のところでは、何処ぞの蒼だと言いたくなるほどうざったらしく言葉を並べた。
「ホントだよなぁ、お前の断り方、"あ、俺高校自力で入るつもりなんで。だって面倒じゃないですか。推薦で入ったら、授業気軽にサボったり、学校抜け出したり、出来ないじゃないですか。内申点キープとか、成績常に上位とか面倒くさくて禿げますよ、俺。ふざけんなってやつですよおっさん"……だもんなぁ?」
「アハハ!!俺そんなこと言いましたっけ?」
「言ってたよ!!バッチリな!!」
「やだなぁオッサン、俺が片桐せんせにおっさんとか言うわけないじゃないですかー末恐ろしいなぁ、ねぇ、おっさん。それにいいじゃないですかー、一般入試で隣のクラスの縁と並んで1位で合格したんですから!」
「今2回言ったよな?!まぁ、合格したからいいが……」

千里がこうしてケラケラと笑いながら話す相手は数少ない。そもそもの話、クラスメイトの名前すらまだ覚えていないし、覚えるつもりもない。教師だってちゃんと話すのはクラス担任の悠太、それからいま目の前にいる片桐だけだ。ほかの教師に話しかけられようとなんだろうとあまり話さない。しかし、成績がいいので下手に逆らえない教師だ。なのできちんと千里に物申すのは片桐のみ。
「やだなぁ聞き間違いですよ、ねぇ、蒼。」
「そうだよ片桐せんせ。千里ちゃんがおっさんなんて言うわけないじゃない」
「おまっ……いつから……っはぁ……お前らに突っ込んでたらこっちの体力がなくなるだけだな……、怒る気力も無くなったわ……。、はぁ疲れた……」
「僕ですか?!そうですね、推薦の話ぐらいからだと思いますよ!それなら良かったです!次の授業のお迎えに来たんですが、疲れたならどうぞ職員室で休んでてください!そのまま一生休んでてもいいんですよ!」
「ふざけるな!」
片桐は蒼まで入ってきたことに、疲れてしまい、深いため息を吐いてから、職員室に戻ろうとした片桐の背中に蒼が、声をかけると、ふざけるな、と言う返事が来た。蒼は「酷いなぁ、体をいたわってあげてるのにー」と言いながらむくれる。本当に小さい頃からこのふたりは変わらなかった。

ずっとこのまま毎日が平穏だったらいいのに────。そう思いながら、千里はその様子を眺める。

この平音が長くは続かないことを彼女はまだ、知らない。

29日前 No.5

千里 @matunogirl☆JygYpuYd4vU ★bmcMf8SVlV_yFt

6話

「千里ってさ……楔のこと嫌い?」

千里が蒼と共に昼休みに伊織とお昼を食べようということで、教室を尋ねると、開口一番、伊織にそう聞かれた。千里は若干悩みながら手作りのたこさんウィンナーを口に運びながら、答えを出す。も、聞かれる理由がわからず、思わず聞き返した。

「……なんで?」
「なんというか……楔だけ縁って読んでるし……、あと雰囲気?」
「うーん、……縁自体は嫌いじゃないよ。けどなんか……苦手、なのかな……アイツ裏がありそうでさ……。なんか……苦手。」
「嫌いではないんだ……。」
「おぅ……。でもまぁそのうち慣れるよ。……多分」

千里は雰囲気、と言われ、そこまで表面に出てたかと思うと苦笑がこぼれそうになる。それでも千里はその後に、なれるよ、多分。と言うと、伊織は「多分なんだ……」

と呟くように千里の言葉に突っ込む。
「楔いい子だし、すぐに千里も馴染めると思うな。」
「……いい子、ねぇ。」
それ以来千里は縁楔の危険性があるかないかについて考え始める。もとより蒼の事は期待はしていない。恐らく縁という男もこの目の前にいる橘伊織之ことを好いている。となれば、仲が悪くなるのも頷ける。お互いに引くことを覚えない。余計に中も悪くなる。

そして伊織も同じこと。人を疑うことを知らない純新無垢だ。千里からすれば、伊織という女の子は、将来悪い人に騙されるんではないかとひやひやしている。……まぁそれはこの場にいない秋良も同じ話なのだが……。
それはともかく、とてもどうでもいい。
「まぁ……いいか。にしても姉妹校に転校生来たらしいな。確か、四月一日徹守……ってやつだっけ?」
「あ、僕今朝あったよ。何かねー、僕の家の周りで迷ってた。駅に行きたかったんだって。」
「へー……じゃあこの周辺に住んでんだ。その割なんで遠い高校通ってんだろ……。」
「うんー、何かねー、推薦らしいよー。それでここに来たんだって。美術と水泳。」

そう言うと、千里はこの学園の部活を思い出すと、余計にわからなくなった。
「この学校でも通えたんだけどな。美術部も水泳も推薦生徒を受け付けてるだろ?……学力か?……あ、でも向こうも同じぐらいか……ううん、余計に分からん……」
「うん、僕はちさとの呟いてる事の方が頭良すぎてよく分からないけどね」
「……え?俺一応このしゅ……学園の部活と姉妹校の偏差値と部活ぐらいなら把握してるから。」
「え、それちょっと怖いかも」
「千里ちゃんって変なところ、頭いいよねー、元ヤンのくせに」
「うるせぇなぁ、それは関係ねぇだろー。つか、ふざっけんなよ、俺は昔の名残で文武両道なんですぅー。」

一度、この周辺の高校、と言いかけて姉妹校、自分の高校の部活と学力は把握してる、と口にすると伊織は怖い、というと蒼が、変なところ頭いいよね、といった。
その事をほんの少し不快に思ったちさとは、お弁当箱に残っていた最後の唐揚げを口に突っ込むと手早く片付けた。千里は顔を露骨に顰めながらふざっけんな、と口をひらく。その顔を見て蒼はニヤニヤと笑いながら、幼馴染みだからこそ知っている、そして家が近所にあるからこそ知っている特権を話し始めた。
「うん、知ってる。夜中の3時ぐらいまで勉強してる事もあったよね」
「なっ……!!そればらすなアホ蒼!!蒼のバカ!!」
「それでたまに寝落ちて風邪ひいて死にかけてたり、寝坊してたら意味無いけどね。」
「ほんっと何でそればらすの?!てかなんで知ってんの?!」
「だって千里ちゃんの部屋、僕のいる部屋から丸見えなんだもん。カーテンは閉めてあるけど、電気ついてる時は大抵勉強でしょ?」
「う……うるさい。そこまでしなくても分かるけど……」

勉強などしていないがこの場には千里の大きな秘密を知らない彼女がいる。下手なことをいえずにいると蒼は相変わらずにやにやとしながらこっちを見ていた。
――――――こいつ、後で覚えとけよ。
千里はそう思いながらあの書類を今日中に片付けなくちゃ。そう思いながら、ふたたび会話を開始するのだった。

11日前 No.6
ページ: 1

 
 
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