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ぶすな赤ずきんちゃんといけめんな狼くんNo.1 だけを表示しています。

梁嶋 ★Ae3CqI8qGy_uVO




 狼は赤ずきんちゃんのお婆ちゃんを食べ、そして赤ずきんちゃんもついでに食べる。そういうストーリ設定の“筈“だった。だけど俺には、僕にはそれは無理だった。出来なかった。人を食べるなんて、そんな罪大きことなど臆病で弱虫な僕には到底出来る筈もない。だって怖いんだもん。だけどめそめそしてる訳にもいかないから、木の陰に隠れて赤ずきんちゃんを待ってみた。すると数分後、来た。ライフルを持ってサングラス掛けた赤ずきんちゃんらしき人物が! 僕はそれを見た直後、下手して出たら逆にこっちが食べられると思った。勿論それは性的な意味ではなく普通の意味で。
 恐怖で冷や汗が頬に伝わる。帰ろうとした直後、酷く凍った冷たい声が耳を打った。
「そこにいるんでしょう? 狼さん」
 心臓がはね上がったかと思った。木に爪が食い込む。
「出ないんだったら、此方から向かって滅多撃ちにするわよ。気付いたら貴方の身体蜂の巣になってて、貴方の魂は霊界逝きよ。さあ、どうする? 自ら姿を露にして死ぬか、私に見つかって死ぬか。因みに自ら姿を露にして死ぬを選んでくれたら、死体土に埋めてあげるよ」
 もう駄目だ。俺、おわた。
 人生が終了する何かが聞こえた。自分でも解らないけど、何か、聞こえた。

2013/07/05 17:05 No.1

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